いっしょに生きてゆく幸福(千里くん)


一年着なかった洋服は処分しましょ。しましょしましょそうしましょ。
一年着なかったものは、なくても困らないもの、二度と着ませんよ。
とっておいても、着たくなった時にはまた新しいのがほしくなるわよ。
似たようなデザインでもちょっと違うものです。
流行とはそういうものです。

そんな言葉が世間で飛び交っております。
断捨離ブームなかなか根強い。
それだけ達成しがたい、ということでもあるのでしょう。

しかし田舎の一軒家、しかも築50年ともなるといろいろ様相が違ってくる。

・置き場所が(コンパクトなマンションと違って)とりあえずは、ある

・しかも、当時の大工さんと(しろうとの)施主がノリだけで決めた空間
 (ある意味たいへん無邪気)

・加えて居住者の高齢化による体力気力低下

・習慣の強化により、問題点の洗い出しが困難

などなどいろいろな要素が絡まって『親の家片づけ問題』なんて
ことに到達するわけですが。

80代の母が突然こんなことを言い出しました。

『捨てられない服があるんだけど。
 あんたが小学生の時に着てたのよ。おぼえてる?』

しんどそうに腰をかがめて出してくる。
ああ、これはおぼえてるわ。夏のワンピース。
明るいグレーで、あっさりしたコットン。
これにレースのボレロなんかあわせていた。大好きだったなあ。
麦わら帽子のリボンの色を、カーディガンとそろえたりして。

『布も傷んでなくて、もったいないんだけど』

そうだね。ていねいに保管していたからだね。ありがとう。

『……あんたもう着ないよね? 』

がくっ。
……それは単純に無理な話でしょ。
身長120センチ用ですよこれ。しかし小6でこれって小さくないか。
実際中学一年の時に(身長が同じで)『ドラえもん』『ドラちゃん』と
呼ばれていたので、まあ実際にチビだったというだけのことですが。

「○○さんのお嬢さん小学生だっていうから、
どうかなって思ったんだけど、いまどきの子はこんな洋服着ないかねぇ? 」

ううーーーーん、ひとによるとは思うけど、
確かにいまどきの子はまったく着なさそうなデザインですよね。
40年近く前の洋服なんで、まったく当然なんだけど。

私には子供がいないけれど、子供服(女子)は
『白黒紺茶もしくはグレーが上品でよいなあ』
と漠然と思っているので、うん、まあもし娘がいたら
子どもにはうけなかっただろうなあこの考え方、とは、いつも思います。
私の母もわたしに着物とか着せたがっていたから
(成人式すらやっていないので振袖未経験者)
まあ、そういうことかもね、なんて。

『じゃあやっぱり、もらってくれる人もいないし、
置いておいてもしょうがないね』

うんまあそうかもね。

このあたりになると、引越しを複数回かさねて
その都度「いるいらない辛い選別」経験のあるワタクシと
50年居住者との経験値もしくは温度差は歴然であったりしますので、
無言でリアクションを見守ります。

『じゃあ持ってく? 』

がくがくっ(二回目)。
決められない気持ちはわかりますが、
そう言いたい気持ちもよくわかりますが。

という訳で供養のために一枚パチリ。

f0257756_20433151.jpg

にごりのない明るいグレー。わたしいまでもこの色大好きです。

私は、洋服の整理にはそんなに手こずりませんが、
これが書籍・文具・書類となると、まったく以て別の話になりますハイ。

1年読んでない本は二度と読まないとか
一度読んだ本は手放しましょ、とか言われると、
(一時期)むきになってたりしましたが、いまはもう、
うん、方向性の違いよね、ただの、私そういう人間じゃないんで、
と割り切れるので本人としてはスッキリ楽ちん。
(まわりも理解してくれて(あるいはあきらめて)
そういうことを言わなくなったということもあるかも)

そして今回の大型棚導入で、ワタクシひとつのあこがれを実現するべく
あれこれ実験中です。わーいたのしー!

(いまは読む時間の確保の自信がないのでやっていませんが)
一時期『ナショナルジオグラフィック』の定期購読をしていました。
引越し単位で二回前の時代。
20世紀の終わりから今世紀初頭にかけて。

なんども持ち物(書籍)の見直しを行った際、

『雑誌だし』
『情報古くなってそうだし』
『よみかえすかどうかわかんないし』

というネガティブ要素に、以下のポジティブ要素が

『(情報の変遷があっても)それはそれで興味深い』
『ネイチャー系の記事はいつ読んでも面白いものが多い』
『なにより揃っているとうつくしい』
『集合してこその美』

せっせとおしくらまんじゅうして、保存し続けた雑誌たち。
こーんなかんじ。

f0257756_20470860.jpg

デメルの猫舌チョコレートボックスは、じつはちこのおひげ収納ボックスです。
実際いま読んでも面白いです。時間泥棒!! また購読したくなっちゃう!
15年前の雑誌をこんなに違和感なく楽しめるなんてねえ。
年をとってよかったと思うことのひとつ。

f0257756_20473944.jpg
うむ? 何か一冊混ざっていますか?? (注:ひだりから7冊目)

f0257756_20475042.jpg
おお・・・!! なんと違和感のない。

ちなみに内容は
”『マトリックス』の続編は期待大!! ”
とか
”こんどの『スパイダーマン』は、ディカプリオの親友!”
(トビー…)
なんとも言えず味わい深い記事が多いです。やはり時間泥棒。

f0257756_20483026.jpg

ふうん、と、思っているねこ。たぶん。

f0257756_20484105.jpg
そんなものより私をみなさいよ、
の、
魅惑のむっちりボディ。
それでもちょっとだけほっそりとしました。
ちょっとだけ皮がゆるんでいるの。
にしてもこのまなざし……。今日も完璧にお綺麗です!!(馬鹿)

夏休みと言えばエアコンを入れた静かな部屋で、
読書とにゃんこが最の高ですね。リゾート気分ですね。
実際にはリゾートホテルにはちこはいないから
こっちの方が素晴らしいね!
アイスコーヒーなどいただきながら、ときにうとうとしたり。
冷たくして飲むのは、紅茶よりコーヒーの方が
おいしく入れられる気がします。ワタクシの場合。

f0257756_20520168.jpg
いま読みかけの雑誌を、前に置いてみる。
地震対策なにも考えていません。

ことしはだいたい12年周期で訪れる(ような気がする)園芸ブームイヤー。
しかもうっかりばらに手を出しています。なんてこと。さてどうなることやら。
(このイベントがたのしすぎたせいも大きいと思う。我ながら簡単な人間)


マスコットキャラクター・ガーデンベアーもありがとうのおじぎ。
次の都市緑化フェアは八王子で、9/16からだそうです。
意外とすぐなんですね。そして意外と近い。



つぼみ付きでうちにやってきたので、
株を養生するためにちょっきんと摘んでこうしているのですが。

f0257756_20531871.jpg
(花を咲かせるのは株の体力を奪うのだとか)
(もちろん、すっかり育ったおちついた株なら問題ありません)
まあなんとも愛らしい。

にゃんこの眼も、手も、届かない場所にそっと。
いたずら盛り元気いっぱいの、ちびちび~若者にゃんでなくてよかったかもね。
いまのちこにゃがいとおしい。ひたすらに。

f0257756_20540988.jpg
しずかにしっぽのさきがぴこぴこしています。
優雅にリラックス。素晴らしい猫。わたしにとって完の璧とはこのこと。
(さいごはいつもの自慢)

※タイトルは大江千里くんの
”WE ARE TRAVELLIN’ BAND”
より

『年をとろう みんな一緒に 続けよう 動けなくなるまで』
で、いつもとても懐かしく切なくでもそれが思い出や過去なんかじゃなく
現在進行形の熱い気持ちにさせてくれる。

※追記※


感動のあまり大きいアイコンに!!
最新号買おうかなあ…でも、WEBだと動画も観られるんですね。


[PR]
# by chico_book | 2017-06-25 21:05 | 日々 | Comments(2)

年の瀬に寄せてすこしだけ

ついつい長くなるので、なかなか気軽に話題にできないフィギュアスケート。
6月も下旬になるので、すこしだけ。

実はまだワールドの録画を見返していないのですが
見返していないくらいなのですが

スケオタ的年末ということで
(私はスケオタというほど知識とか諸々ないけど)
ああもうすぐね、もうすぐ年明けね、
4年に一度の大切なシーズンね、と、
背筋ののびるこころもちです。

そんななかジェレミー引退のニュースが。
慈母のようであり魔王のようであり厳しい菩薩の様に
見守る有香さんとジェレミー好きだった。
本人が納得しつくしての引退のようなので、
それはやはり幸福なことでしょう。ありがとうアボさん。
(容姿も性格も)なんだか三原順の作品にいそうなアボさん。
ソチでは夜中に絶叫しました。
(そういえば、同じく(夜中に)絶叫したプルさんも引退だわ……)




大好きなプログラム。ひたひたと胸に迫ります。

北米系の選手の、自在に長い手足を駆使する、重厚感がありながら
重心移動が完全にアンダーコントロールなかんじが
大好きです。まあPさんアボさんを念頭に言いましたけど。
ジェイソンくんもそうかな。モンスターマシンを操るロッシみたいな。

男子はいまがちょうど
4回転もりもり、無理目なくらい詰め込むのと、
(ジェイソンくん系の)出来ることをぐいぐい研ぎすましてゆく演技と、
そしてそのバランスをいかに高度な位置で達成するかという演技、
それら諸々をバランスよく見ることができる、
ファンにとってもよい時代なのかしら、なんて思います。

羽生さんバラ1にはすこし驚きましたが
あの音のひとつひとつを丁寧にすくいあげるような演技が
とても好きなので、素直にうれしい。

ハビちゃんチャップリンメドレーでしたっけ??
以前の優しさやわらかさに迫力が加わると思うと
わくわくがとたまらない。

しょうまさんのヴィバルディ
この路線はもう鉄板であいますよねぇ…。
オリンピックシーズン前に路線が確立してほんとによかった。
なんとなく美穂子せんせぇの好みも染み出てるようで
それがまたぴったりでなんだかうれしい。

まあ、なんでもうれしいのかも。ファンだから。

女子はまたみんなみんなかわいく愛らしく華やかで素敵ななか
個性が爆発していてもうたのしくてたまらないんですけど。
10代の女の子ってあんなにどんどん変わるんですねえ。
それこそお花が開いてゆくのを早回しで見るような感慨。

清潔で上品で可憐でクリア、三原さんも
早くも凄味の出てきた新葉ちゃん
(それだけいろいろな思いをしているのだと思う)
いよいよ(満を持して)の真凜ちゃんとか
たくさんたくさんきりがないくらいにありますが

・・・・・・もうひたすらさとこさん祈願。

みなさん全開アイスショー絶賛開催中、
大丈夫かな(大丈夫なんだろうけどもちろん)などと、
おもいつつも、なによりさとこさんの回復祈願。
ちいさな宝石のような、気高い女王様の背中を、
尊敬(半ば崇拝にちかいかも)の思いで、
また見つめることでしょう。お祈り。

GPシリーズに関しては
全日本女王なのでNHK杯は納得
スケアメとはあまり相性が良くないかもですけれど、
英語圏いろいろやりやすいのかな、とか、
回復中だから遅めの方がよいのかしら、とか、
でもそうなると全日本までのスケジュールががが、とか。
(いっそファイナル狙ってないくらいの感じでもいいと思う)
(日本人選手にはいつも思うことですが)

f0257756_07174831.jpg
咲き初めのばら。

f0257756_07181737.jpg
秋ばらの季節にはどうなっているのかな。
怖いような、たのしみなような。
いや間違いなく怖くてたのしみなのですが。



[PR]
# by chico_book | 2017-06-23 06:04 | フィギュアスケート | Comments(0)

午睡から覚めたような、初夏の休日


うつくしい服飾をてんこもり見て
そのために努力するひとたちの話をみて
その興奮とか感動が、まだ残響の様にからだに残っています。
ゆらゆら揺れて反響しているような気持ち。
そしてそのイキオイで、終了間近のこちらに。


たいへん豊かで楽しくて美しい空間でした。

横浜美術館、結構好きな建物です。
1989年開館だそうで、バブル(直前)期特有の、
(ある意味もったりしているともいえる程)
空間の使い方が違うように思います。独特の明るさがある。
たいへんゆったりした空間が特徴のような印象。

私が(そういうのを)大好きなのは、ちょうどその時代から
『美術館』
『博物館』
に行くようになったせいもあるかも、なので
ただのすりこみなのかなどうなのかな、とはいつも思います。

西洋への輸出品として、技巧を凝らして作成された洋服の数々。
こぼれそうなほどの刺繍や、
それはそれはやさしいキルティング、
絶品の工芸品(陶器や瑪瑙や珊瑚の細工や七宝焼きや!!)
の魅力ときたらもう。もうもう。

みんな好きだよねー小っちゃいものにこりっこりに凝りまくるの!!

羽二重に真綿、ドレスの
ふっくりしたもりあがりにおもわずコチラを連想する。
いまーじーん!!



このドレスの縁取りのぽったりとぶあつくて
やさしいフリルが大好きでしてハイ。

室内着のガウンの厚さに、
イギリスの冬を連想し、暖炉を連想し、
メアリーお嬢様のお召替えをお手伝いする
侍女のアンナを思い出す。そう言えば、皆さん意外なほど薄着です。

当時の上流階級の女性は
『ひとりで着替えをすることができない』
のだそう。
『侍女のひとりもいないなんて』
と、マーサがオーレリアに文句を言ってましたっけ。

そんなことを考えつつのんびり美しいものを単純に楽しむ。
あじわう。こういうのとっても楽しい。

ドロテア奥様のお召し物によく似たドレスもあったりして
秘かにわくわく。マンガ脳。
いいのフックは多い方がたのしいから。

アシンメトリーは、キモノからの輸入(概念)だとかいう話も
おもしろい。

圧巻はやはり大礼服こと「マント・ド・クール」。
たいへん広いホールのど真ん中に、思いっきりトレーンを広げて
文字どおり燦然と佇んでおられました。
うーんなんというすばらしさ。
100年以上前のお衣装なのに全くまったく完璧にうつくしい。
うまれたての蝶がゆるゆると羽を広げたのを
朝霧のなかで見守るのって、こんなかんじかも。

少し暗めの照明のなかに、絢爛たる展示品が次々に浮かび上がる
たいへん幻想的な空間。
百年以上前の誰かのひと針ひと刺しを思い浮かべる。

「ファッションはアートなんかじゃない」
という映画のせりふを
(ゴルチェだったかラガーフェルドだったか)
(すでに記憶があいまい)
ふむふむと反芻しながら堪能しました。

そうね、誰かのうつくしい装いのために作られたものだものね
でも、うつくしいものが嫌いな人がいて?
などと思いながら幻想のような空間を満喫。

そして日本人はなんだかなんでだかきっと、
知ってるものと知らないものを
シャッフルしたりアレンジしたり
カスタムするのはみんな大好き。昔から好き。
いろんな素材やテクニックを試してみるのは単純にたのしいし。
うつくしいものを作り出すのは純粋にうれしいこと。

(行きそびれちゃったけど)
ミュシャ展も併せてみていたらジャポニズムとかアールヌーヴォーとかの
流れが拾えて面白かったかしら、なんて思いますけど
いろいろ厳しかったのも事実なので、まあまた別の機会にきっと。

ニコール・キッドマンがたいへん美しい作品ですが、
『登場人物のファッションで』
トリックを見破ることができた、
というひとのお話を聞いたこともあり。

知識の幅は見えるものを
増やしてくれるんだなあと思った次第です
(しかし15年前の作品とは!!)



[PR]
# by chico_book | 2017-06-16 02:14 | イベント | Comments(0)

うつくしくきびしくそして尊い

めちゃくちゃ面白かったです。
めちゃくちゃ面白いドキュメンタリー。




NYメトロポリタンミュージアムの服飾部門が
資金集めのために毎年行っているイベント。

この予告でも、公式サイトでも、
とにかく華やかでシビアなイベントの舞台裏と
セレブリティな皆様の諸々どっさりんこ、という
内容かなと思ったのですが、いやこれがまたどうしてどうして。

一夜限りのMETガラというイベントと、
同時に開催がはじまる企画展
『鏡の中の中国(China:Through The looking Glass)』
の準備も並行して描かれます。
この企画展がらみがまた、面白いのなんのって!!

以下畳みます。ネタバレややありますので。



More
[PR]
# by chico_book | 2017-06-12 01:26 | 映画 | Comments(0)

キャットメイクミーランそしてハッピネス


お出かけの準備をゆっくり整え、
ガスの火元・スイッチ・戸締りなどを確認する瞬間に、
まさにその瞬間に、悠然と出てくるのはねこのオヤクソク。

f0257756_08002941.jpg
こーんなふうに、すやすや寝ていたはずなのに!

とてとてと歩きながら、みゃ、とか、なぅ、とか
ひとりごちるかわいさに(時間のある時は)
おもわず見惚れるわけですが。

まずはおトイレ。ちょっと少なめかな。
それこそ(ニンゲンの)切り落とした爪の先くらいしかない。
それでも(ちっちではないので)、
この時点ではそんなに心配していません。
基本二日に一回、しっかりさんなのがいつものちにゃさん。
そんなふうに思えるのも、長く一緒にいるからだよねえ、
なんて
いとおしさがこみあげる。ちいさな後ろ姿。

石清水のような涼やかな音を立ててお水を飲む。
だいじだいじ。慢性腎臓病対策だいじ。


※イメージです

そのあと、カリカリをシャクシャクと咀嚼。
なんとかそけくもかわいらしい音であることか。ほれぼれするにゃん。
うっとりと聞きほれながら、腕時計をちらり。
すでに予定時刻を20分くらい過ぎてます。むむ。

ごめんねちこ、じゃあ行ってくるね、と、眉間(あたり)を
軽く撫でてから玄関に向かう。
折りたたみ傘を持った方がいいかな、と思いあぐねたその瞬間。

ぇっぇっぇっぇっ

うわ。ちこにゃんえずいてるわ。たいへんたいへん。
あわててキッチンに戻り、ウエスを手にしたその瞬間。

二回目。続いて三回目。
そしてなんと真っ黄色の液体とともに食べたばかりのカリカリが!!

ううううわ。なにこの色。しかも三回たてつづけ。

立ち尽くすわたしの横をするりとぬけて、再びトイレへ向かうちこ。
え?? ええ??? さっきしたばかりなのに??

気づかれないように物影からそっと見つめてみる。
ちょっと力んでみて、うろうろと姿勢を変えて、
ぴょん、と、飛び出したり戻ったり。

もしかして。おなか痛いのかな。ちこ苦しいの??

「むおーーーん」

はい! これは異常事態かもしれない!!
かもしれない運転で行け! 行く行く!! 行きますとも!
こんなの不安で不安で用事に対応できない!

さくっとキャリーを準備。
さくっとちこを格納してタクシーを拾う。
15分後には病院へ。
ちこがうちの子になった当初、
『どうしてもキャリーにはいらないので病院に連れていけません』
と涙ながらに、病院の受付で相談したことも
区民祭の出張獣医さんブースで泣きついたこともあった。
(ちこがおとなしくなったというのもありますが)
(加齢という要素もあるだろうし、
 わたしや病院に慣れたというのもあるだろう)
(ちなみに洗濯ネットに入れてみて、と言われました)
まさに隔世の感がありますが、ひたっている場合ではありません。
病院の待合室で、電話しまくり。予定を一気にリスケ完了してひと息。

タクシーのなかで、不満げに大鳴きするちこ。
『ねこちゃん病院に行くの? どうかした?? 』
営業的な意味合いもあるだろうけれど、ちこ連れタクシーでの
猫好き運転手さん率半端ない。
『結構おばあちゃんでしょ』
むむむ。
『声でわかるよ。ちびちゃんの声じゃない』
うむむむ。
ちこは声が高くてとんでもなく愛らしいと、定評があるんですけどね!!
(力説)(ちこぼんしらべ)
・・・・・・ま。まあちびちゃんじゃないのは事実なのでいいんですけどね。
ほんとにね。

という訳で診察室へ。
かるくぱにくった私の説明を、真剣に聞いてくれるドクター。
けぽ、の証拠写真もお見せする。
「食欲や、トイレの具合は変わりないですか」
「はい。まったくかわりません。全体的には少し甘えたになってますけど」
「便秘なのかな、ちょっと確認しますね」
先生、ちこのおなかをもみもみもみもみ……。
どんどん難しい顔になってゆく。なんてこと!
「・・・・・・うーん」
カミサマ!!
「ちょっとわかんないですね。
おなかがこれだけまるまるとしている子は、
ちょっとわかりにくいこともあります
ち、ちこ。おばあちゃんだわおでぶちゃんだわ
なんだかすごい日になってますね。
「5キロちょうどなんで、体重は減ってますね」
「それはいいことですか、わるいことですか? 」
「まあ基本的には悪くはないはずですけど。減り方によりますね」
という訳で、急きょレントゲンと健康診断へ。

「おなかの中は綺麗ですね。胃も空っぽだしおなかも特につまってはいません」
よかったよかった。それでは、あの黄色いものは。 
「たぶん、カリカリの色がうつったのと、
あとすこしは十二指腸液もあるかな。
いずれにしても、あまりめずらしいことではありません」

私、胃の調子が悪い時に、胃液を戻した経験がありますが、
あれは苦しかった…。

「十二指腸液……本人は苦しくないんでしょうか」
「うん、そんなには。通常の範囲とでも言いますか」
そうなんだ。ちょっと安心。

「骨格にかかる負担とという意味の、体格と体重のバランスでは、
もう少し体重がすくない方がいいんですが、
年齢とのバランスを考えると、そうですね、
まあ現状維持でいいかな、と思います。
高齢も慢性腎不全も、体重を落とす要因になりますので、
維持できているというのも大事な目安になりますし」

そうなのかあ。体重が落ちると体力も落ちるというやつでしょうか。
なるほどー。
(だんだん人間の話か、ねこの話か判然としなくなる私の反芻)

「ちなみに六本腰椎の子は、数が少ない分だけ負荷がかかりやすいので
ヘルニアになりやすいのですが、ちこちゃんはだいじょうぶですね。
骨と骨の間がしっかり空いています。
ここが詰まってくるとあぶないんですけれど」
(腰椎は通常七本。
一本少ないケースはたまにあることで、それ自体は特に問題ないそうです)

緊急性もなく異常も(とくには)見当たらないということで
あとはふつうの健康診断と、爪切りをお願い。

待合室で待っているあいだ、
「うなーーーー むあーーーー」
という世界を呪うような大絶叫と、
爪切りの、パチンパチンという音が響き渡る。

「おわりましたー」
という声にたまらず駆け寄ると
「ちこちゃん、いまは落ちついちゃいました」
とのこと。
3人がかりでご機嫌をとっていただいた様子(感謝)。
そしてその結果ご満悦になった様子(かわいい)。
診察台の上で、スーパー銭湯のくつろぎスペースで
ゆったりするひとみたいな風情を醸し出しているちこ。
いやいやおつかれさまでした。さあおうちに帰りましょう。

お通じを楽にする「傾向のある」フードの試食の
小袋をいただく。
ちこは三カ月おきに血液検査をしていて、
病院で結果の出る簡易版と、外の機関に出すパターンを交互に。
前回は簡単版だったので、今回はしっかり版なので、
結果は一週間後。

f0257756_08152011.jpg

「はぁぁ、もうつかれたー」

と言いたげなちこにゃ。がんばったがんばった。
なにより異常なくて本当によかった。ありがとね。
(見事にすっきりしているツメにほれぼれ)

最近、おねむの時間が本当に増えました。帰宅時のお出迎えも少なくなったかな。
たいていベッド化、この椅子の上でねむっています。お気に入り。

これから暑くなるので心配だけど、
今年の夏もいっしょに無事に乗り切ろうね。

f0257756_08202907.jpg
もうひまわりが出ていました。そうだよね、もう夏至だもんね。
ミッドサマーと言えば、やはりアイスランドを思い出す。
ほんとうに本当に幸福な記憶であることよ。

あのとき、旅行に行くことを決めた自分に感謝。

羊飼いの暮らし イギリス湖水地方の四季

ジェイムズ リーバンクス,James Rebanks/早川書房

undefined


あまりに美しい表紙に魅かれ、いま読んでいる本。
アイスランドではないですが。
シビアで美しくてとても面白い。家族の年代記としても興味深い。


まったくねこがらみには甘いよなあ、
と思いながら購入したのですがよかったです。

知人のうちで生まれたちびにゃんこ、
9歳の息子のたっての願いで引き取る約束をした(元来犬派の)著者。
『まだ赤ちゃんだから、もう少しお母さんねこのそばで過ごしてから渡すわね』
ということで、
赤ちゃん猫が家に来るのを文字通り指折り数えて待っていた息子。

しかしその直後、交通事故でその息子は逝ってしまいました。
悲嘆の底で呆然とする著者のもとに、約束通りちいさな猫がやってきました。
帯には
『こんな時にねこなんて飼える訳ない』

人生を立て直す、向き合いなおす、ひとりの女性の
苦闘と回復、人生の物語としても読むことができます。

その傍らにしっかり秘かにたたずむにゃん。
寄り添う、というほど近くなく、
それでもしっかりと見守りつづけるにゃんの物語。

タイトルの『クレオ』は、ねこの名前。
永遠に9歳のままの息子が、クレオパトラにちなんでつけた名前。
子ねこのお母さんはアビシニアンで、クレオパトラみたいだから、
というのがその由来。

クレオ自身は黒猫で、特にちびちゃんのころは
毛もまばらで目ばかりぎょろぎょろしていた様子、
(名前の候補に「E.T.」があがるくらい! )
アビシニアン風味はないようですが。
9歳の男の子がいかにその猫の美しさに
魅了されこころを奪われたかがよくわかります。

(ほかの候補にブラッキーやスーティーがあがるあたりが、
また英語圏あるあるでたのしい)

※追記※

帰宅後はいきなり
ごはんをもぐもぐ、トイレもすっきり、そしてすやすや爆睡という
大変ありがたいおちつきぶりでした。

これ以上にありがたいことはないわー。ほんとにもう。
もうこれだけで泣ける。安心して腰抜けそう。
ちょっと大げさかもだけど。



ちこにゃんも私も好きでよく流しっぱなしにするライブ動画。
おそろいーなかよしー……という、自慢(てへ)



[PR]
# by chico_book | 2017-06-11 09:06 | ねこ | Comments(2)


ねことか本とかまんがとか、と言いつつ映画にじわじわ圧される幸福


by chico_book

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

カテゴリ

全体
日々

ねこ
まんが

イベント
映画
フィギュアスケート
未分類

以前の記事

2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月

お気に入りブログ

最新のコメント

そうなんですよね。 う..
by chico_book at 21:37
「あんたもう着ないよね」..
by pinochiko at 22:24
ぴのさまありがとうござい..
by chico_book at 00:45
わぁわぁ!ちこちゃん、何..
by pinochiko at 13:03
いやたのしい! たのしい..
by chico_book at 06:25
○○リストになるのじゃな..
by momokissa at 03:33
momoさん、そうそう、..
by chico_book at 00:41
図書館みたい ちこぼん..
by momokissa at 02:00
『BANANA FISH..
by chico_book at 07:08
BANANA FISH ..
by momokissa at 03:51
ぴの様 私も自分でびっ..
by chico_book at 06:06
BANANA FISHが..
by pinochiko at 07:10
ぴの様ありがとうございま..
by chico_book at 02:06
素敵なお別れでしたね。 ..
by pinochiko at 07:15
私もびっくりしました。 ..
by chico_book at 02:40
未映子さんは思ってたより..
by momokissa at 02:20
ぴの様こんばんは。コメン..
by chico_book at 23:47
『世界の終わりとハードボ..
by pinochiko at 07:15
うわちょっと安心、でも手..
by chico_book at 12:15
鎌倉と言うとクルミっ子の..
by chico_book at 09:30

メモ帳

最新のトラックバック

http://venus..
from http://venusco..
venuspoor.com
from venuspoor.com
http://www.v..
from http://www.val..
北方ヨーロッパ絵画の最高..
from dezire_photo &..
オペラ・ブッファの傑作で..
from dezire_photo &..
ボッティチェリの初期から..
from dezire_photo &..
浮世絵の誕生・浮世絵の歴..
from dezire_photo &..
浮世絵の誕生・浮世絵の歴..
from dezire_photo &..
世界遺産の歴史的建造物群..
from dezire_photo &..
哀しくも抒情性に貫かれた..
from dezire_photo &..

検索

タグ

(195)
(128)
(118)
(99)
(90)
(71)
(56)
(28)
(4)
(3)
(2)

その他のジャンル

ブログパーツ

最新の記事

いっしょに生きてゆく幸福(千..
at 2017-06-25 21:05
年の瀬に寄せてすこしだけ
at 2017-06-23 06:04
午睡から覚めたような、初夏の休日
at 2017-06-16 02:14
うつくしくきびしくそして尊い
at 2017-06-12 01:26
キャットメイクミーランそして..
at 2017-06-11 09:06
新緑とムジムジとにゃんとかか..
at 2017-06-04 13:27
うつむいてほほえむことは不幸..
at 2017-05-23 01:34
夏への扉をどっかーんと明ける
at 2017-05-19 01:44
5月の明るい夕闇に寄せて
at 2017-05-16 06:44
猫と寄り添い本を読む、夜がど..
at 2017-05-11 01:42

外部リンク

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

旅行・お出かけ
猫

画像一覧