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魔がさす幸福

大変な勢いで台風通過中。こんな日におうちにこもれるのは好きです。
やっぱり基本の考え方が引きこもり。
引きこもりにしては活動的なところもあるなぁと、その角度から自分をほめてみたり。

最近買った本(また?)
セオリーどおり、迷って3回目に買いました。ちょっと本に対するハードルさがっております。
気が緩んでるとも、好奇心がアップしているとも言う。

私の本棚

私の本棚

新潮社



現在本棚購入を検討中なのでつい・・・。
本棚に関しては年中検討中なのですが、そして『いやきりないやろ!』と自分をいさめているのですが、
やはり自分の大好きなものがきちんと確認できるのはすばらしいのではないかと思うわけです。
なので、本を好きな自分を認める作業というか、自分の好きな本はこれだ!! を認める作業と言うか。
ややこしいことを言わんと、もう、とっとと片付けなさいと言うレベルなのですが。

本の内容としては、著名人の本棚についてのエッセイ+写真入。
本棚写真はもう、食い入るように見てしまう。病気やん。

ほっとくと鍾乳洞の石筍のように増えてゆくとか、ジャンルごとに分けてるはずなのに
少しずつゆるゆる、とろとろと混ざってゆく幸福な混沌とか、
ものすごく幸福なエピソードがてんこもりなのですが、結局、自分の本棚どうしようーーー♪ 
なんてところに引き寄せて考えてしまっているんですよねぇ。私にとってまさに『いまでしょ!』な一冊。
もちろんいつ読んでもこの類の本は愉しいけれど、いまじゃないと購入にまでは至らなかったかも。
新しい本棚を買うことは、自分の断片を確認することでもあるのです
『新潮社装丁室』には深い憧れと敬意を。

初夜

初夜 (新潮クレスト・ブックス)

イアン・マキューアン / 新潮社



クレストブックス15周年祭りにつられて。これでも2ヶ月前には我慢したのです。
(そしてそのときは『なずな』を買った)
あっという間に読了。1962年、まだ『婚前交渉』と言う言葉が戒めをもって語られていた
英国でのある若いふたりの話。すばらしかった。
切々と胸にしみこんでくる、ことばのひとふりひとふり。
白々と明るい月夜の、浜辺の砂の白さや、不穏な海鳴りや、
砂を踏んで歩くさくさくと言う音がいまも私の中に響いているよう。
自分の内側からひとつひとつのかけらになって崩れてゆくような、
そしてそれに対してどうすることもできない感触。痛ましい。
初イアン・マキューアンなので、これはもっと他にも読んでみなくてはなりません。喜びと共に決意。
ありがとうクレストブックス。

めぐらし屋

めぐらし屋 (新潮文庫)

堀江 敏幸 / 新潮社



横浜駅周辺では入手できず、ラゾーナ川崎の丸善にてようやく。
やはり本屋はたまにエリアを変えてみると、わくわくがたくさんありますね。

父をなくした後、荷物の片づけをする娘の物語。
生前から離婚して縁遠かった父の遺品と向き合うときに、自分自身の記憶にもないような
過去に対してもゆるく、少しずつ向き合うことになる。
私がいなくなっても、私のいた痕跡はどこかに残る。そしてそれは永遠ではない。
それってとてもやさしいことなのだな、いたわりに充ちたことなのだなと思う作品。

堀江敏幸よすぎて危なっかしい。自分が。ゆっくりゆっくり読まないと。
一気にイナゴみたいに読みつくしてしまうには、あまりにもったいない。

最後に即買い・即読みの二冊。もうほんとに、もう。
高校生のころから『参考書を買っただけでやった気になる』病患者でしたが、
病膏肓に入ると言うかなんにも変わってないと言うかなんというか・・・。

もっと猫に言いたい たくさんのこと
※amazonでは一作目の『猫に言いたいたくさんのこと』しか拾えなかったので、画像はこちら。

猫に言いたいたくさんのこと―親愛なる君にもっと好かれる73の方法

野澤 延行 / 池田書店


※続編です。一作目も持ってます。中毒です。

さすがにそうそう目新しい情報はないのですが、家で毎日見てるのに、
お外の子を見かけると、声をかけ、さわらずにはいられないのと近いような…。

動物病院の院長先生が著者なので、非常にねこに対して優しく、
細かいところまでていねいなエピソードが多いです。でもおぼれてないかんじがとてもよい。
二作目と言うこともあり、高齢ねこや病気のねこ、そしてついには、見送ったあとの気持ちについても言及があり。
あたたかさと重さと愛情について考えてしまう。


これでねこと話ができる73の大切なこと


これはコンビニで衝動買い。こちらも画像が拾えなかったのでリンクのみ。
何しろ最近のちこにゃんはにゃあにゃあむあむあ、演説に余念がないので。
ねこは不満があるときにしか鳴かないとも言うし、いろいろ心配ではないですか……!

何しろ昔拾ったこねこの「ごろごろ」を、
「たいへん! この子喘息だわ!!」
と思ったり、ちこにゃんの眉毛の辺りを見て
「このねこはげてる! 病気かも!! 」
と、ぱにくったような、ねこについて無知なワタクシ。
勉強してもしてもし足りないようなこころもちが、今もどこかにあるのです。

で、読んだ結果。だいたい、想定どおりで外れてはいなかったみたい。安心。
…まあ、ちこは、「うれしいたのしいだいすき!」も非常に熱々に表現するので(照)、
よしとしよう。そうしよう。実用書としては愉しい一冊です。

子供のころから人間がマメに会話してあげてると、おしゃべりな子になる(あくまで傾向)
そうなので、あらためてちこの育ての方に感謝。今日も感謝。

なにか言いたげと言うより、何か言うております。いつも真剣。
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ちなみに最近のお気に入りはここ。どうして涼しくなったとたんにそこに・・・。おなか冷やさないでね。
(ところでこのアングルだとちょっとちっちゃく見えますね、なんて)
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「結構」
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ちこにゃんはねこマダム。いつもいつでも全開。

by chico_book | 2013-09-16 09:43 | | Comments(0)

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