人気ブログランキング | 話題のタグを見る

いてもたってもいられない



ドストエフスキーをまともに読んでないけれど、この映画を見たくてうずうずしてしまっている(進行形)。
※カラ兄は購入済。春樹読みだから。
そういえばグルミットの愛読書だったような>『罪と罰』

以下公式HPより。

84歳の翻訳家スヴェトラーナ・ガイヤーの横には、華奢な姿に不似合いな重厚な装丁の本が積まれている。『罪と罰』、『カラマーゾフの兄弟』、『悪霊』、『未成年』、『白痴』、言わずと知れたロシア文学の巨匠・ドストエフスキーの長編作品。それらを"五頭の象"と呼び、生涯をかけてドイツ語に訳した。1923年ウクライナ・キエフで生まれ、スターリン政権下で少女時代を過ごし、ナチス占領下でドイツ軍の通訳者として激動の時代を生き抜いた彼女は、なぜドストエフスキーを翻訳したのだろうか?一人の女性が歩んだ数奇な半生にひっそりと寄りそう静謐な映像が、文学の力によって高められる人の営みをたおやかに描き出す。


このタイミングでウクライナ出身のロシア語翻訳家(ドイツ在住)の映画っていうのが、
何だか神がかっていることよ。やはり、何とかして渋谷まで頑張るべきかしら。。
4月には横浜に来るようなので、迷いどころ。
渋谷とはいえ、UPLINKはCOZYな映画館だし。
(基本的には好きなんだけど、狭すぎて落ち着かない時もある)

3/1に観た映画。今月も映画の日に対応できました。次は6月までないので、ひといき。

『大統領の執事の涙』


20世紀のアメリカ現代史を駆け足で。
がっちり濃厚な2時間超ですが、いやもう・・・夢中。
ホワイトハウスの内側がみられるのかな、くらいな軽い気持ちで
観に行ったのですが、ものすごくがっつりしていました。

『大統領の執事の涙』で、原題も『THE BUTLER』ですけども、
実際には『執事』というよりも『ハウスニガー』(原文ママ)という使用人の位置づけのようですが。
アイゼンハワーからレーガンまで、7代の大統領に仕えた主人公。
公民権運動に積極的に参加する『活動家』の主人公の息子と、
あくまで黒子としてホワイトハウスに仕える父親の物語が絡まりあってとても面白かった。

LAのディズニーに行ったときに、

・お客はアジア人(私もそうですが)と、白人の子供連れ
・お掃除はヒスパニックか黒人

に、あまりにきっちり分かれていて軽く唸ってしまったのを思い出します。
『夢と魔法の国』に行ってまで、そんなこと考えてしまう自分のことを
なんだかなあ、いやな人間だなあ(でも気づかなきゃよかったな)
なんて感じておったのです。自分で。

家族の物語という側面で、私はこの作品を思い出しました。
公民権運動はまったく関係ないけれど。

その名にちなんで (新潮クレスト・ブックス)

ジュンパ・ラヒリ / 新潮社



移民一世としてインドから移住してきた両親と、
アメリカを祖国としてアメリカ人として育っていった親子の葛藤とかずれが、
緻密に描かれていてお互いの痛々しさが胸に残りました。
どうしようもなくいたいたしい。

国籍や移民としてのアイデンティティこそないものの、
家族の中でお互いを受け入れること認めることのむつかしさを思う。
やはり
「愛することより理解することの方がむつかしい」
ということなのかな。

とにかくまじめな映画で良作です。もし迷っている方がいたら是非。
(でもタイトルはいまひとつ…。わかりやすくはありますが『涙』はいらないんじゃないかな。
少し前に『大統領の料理人』というフランス映画があったので、その配慮かも)


あとこれも見たい。



調べてみたら意外と上映してなくてびっくりしました。
横浜も早々に終わりそうだし。春休み近いからかな?
九州ひとつもやってないなんて(これからだろうけど)あんまりではないかしら!!
と、見てもないのにちびっとむきになったりして。

by chico_book | 2014-03-05 00:53 | 映画 | Comments(5)

Commented by kumanekoy at 2014-03-05 09:53
こんにちは!
ぎゃあああ!すんばらしい映画ですね、ほんと、いてもたってもいられない。DVD買うな、これ。ご紹介ありがとうごさいます!!たぶんここで読まなかったら知らぬままでした。
予告編の音楽が「亡き王女・・・」ってのもたまりません。本編にも使われているのかな~?

小塚くん、ワールド出場ですね!調整難しいだろうけどはじけてほしいなあ。日本人で表彰台独占しちゃいなYO!いやアボさんにもがんばってほしいけれど・・・!
Commented by chico_book at 2014-03-06 23:41
ゆうさんこんばんは!! 渋谷のアップリンクは、メンバーズカードも持ってるから1000円で見られるし、こぢんまりして好きなんですけど、なんというか、えいやっと感があるんですよね・・・・・・。迷っちゃってたどりつかないこと多いし。同じ渋谷でも、イメージフォーラムはゆうさまご推薦☆感謝☆の、代官山ルートを試してからずいぶん気楽になりました。横浜に来るのを待ってると、結局見逃すことが多くっていつも悩みます。じたじたします。まず土日しか行くことができないので、そろそろ決めないといけないんですけども。

小塚君! そうそう、大輔選手心配ですけど、こっそり喜んでます。五輪は無理でもワールドは出られるといいのにな、と、ぐちぐち思っていたのが思わぬ形でかなえられて…。今からそわそわしています(笑)そして相変わらずのぽわぽわしたブログに笑っちゃいました。むっちゃ大変そうなのにぽわぽわと。
ちなみに、アボさんは個人的にソチの敢闘賞でございます。日本人独占も見たいけどアボさんノーミスとかなんです君のキレッキレも見てみたい。ああファンって強欲。

Commented by chico_book at 2014-03-06 23:42
※続きました※
アデリナさんも補欠だそうで、女子はまた一段と混沌としてますね。ロシア何枚看板なんだ、とか、もいっかいコストナーの魔法を見たいです。コストナー神演技、無理な気もするからこそ(失礼)期待してしまうというか。

にしてもテンくんもPちゃんもいないなんて、いやまあ不思議ではないけど、なんてこった (アイスダンス・・・・・・!!)こんなときこそ、がっちり放送してくれることを期待しております。淡々とした中継で構わないので(というかむしろそうしてほしい)
Commented by harami at 2014-03-07 22:12 x
「ダラス・バイヤーズクラブ」福岡ではKBCで15日から上映が決まったみたいです。よかった☆
Commented by chico_book at 2014-03-08 22:53
haramiさんこんばんは!! いま公式サイトで確認しました。
http://www.finefilms.co.jp/dallas/
ほんとだ! アカミデミー賞効果でしょうか!!よか。いっちゃんよか。
私がこの記事をアップした段階ではエリアが『中国・四国』で終わっていたんですよ。それがいま見たら福岡のみならず九州前県でやるようです。すばらしい。あまりのギャップに、思わず自分が見間違ったのかと思わずにはおれません。いろいろ弱ってきてる年頃なだけに。でも日付が入ってないところも多いので、やっぱり急に決まったのかも?
たまたま複数の劇場で予告を見たので、結構大きい公開なんだと勝手に思い込んでおりましたが、よくかんがえると全部ミニシアター系の劇場でした。最近またまめに映画館に行ってるのでこういう勘違いも。でもよかったです。こういうリアクションの良さはスバラシイ!!ぱちぱち。  
名前
URL
削除用パスワード