2013年 06月 10日 ( 1 )

夢だとわかってさめないから

夢中というんだそうですよ。
中島みゆきが歌ってました。昔。確か(自信ない)

ねこがゆっくりまばたきで挨拶することを、
『ぱちくり』もしくは『まなざしのキス』と表現されていたのは、
確か大島弓子氏だったはず・・・(これも自信ない)

じっと見つめることが、ねこにとってはけんかを売ってるのも同然、
と知ったときには正直驚きました。
だって好きで好きでかわいくていとしくってたまらないからついつい見ちゃうのに、って。
とても目をそらすことなんか出来ないのに・・・!
まさかそれが、『メンチきってる』状態とは。。。びっくりびっくり。

だから私は、なるたけまばたきを多用します。
ゆっくりまばたきして、声を出さないサイレントミャウを(なんとか)くりだしながら
心の中で
『いいこね。好き好きね』
と繰り返す。

先日私の帰りが久々に遅かった日。
玄関を開けると、鎮座されているねこひとり。
夜陰にまばゆいましろなおなか。

わたしをみるなり「にゃうん」と言い放って、
廊下の奥へとことこ、リビングへまっしぐら。ふりかえりもせず。
久々のサンダルの、金具が外れずに玄関でもたもたしていると
「みゃっ にゃっ きゃう!」
と、ぶつぶつ文句をおっしゃりながら戻ってきて、ふくらはぎあたりにすりり。
自分の匂いをつけてくださる。

「ちぃちゃんただいまー ごめんねー」
と、謝ると、立ち止ったちにゃこ、
メトロノームかガラガラヘビか、
あるいは『最強』の扇風機についてるリボンか(もうそんなの誰も知らないかな)
と言う勢いで、しっぽを震わせる。音がしないのが不思議なくらい、
まさに毛虫そのものにぼわん!! と太くなったしっぽが垂直に立って、
小刻みに振動するさまにしばしみほれる。
あらまぁちいちゃん。あらまぁ。

ごはんでも、トイレでも、お水でもないの。
とにかく来て! 一緒に来て! 
ココに来て、私をそのおなかにのせて、それからゆっくり私をなでて!!!
と言うの。本当です。びっくりよね。ていうか毎回新鮮に感動する。
この子の、欲求のありかたに。それが最優先なんだ。
ひと心地ついたら、私を蹴り飛ばして降りていって、
ごはんー(まだあるけど)新しいのー! とか、
お水ー(なみなみはいってるけど)いれなおして! とか 
トイレトイレ、きれいなトイレ! はやくなんとかしてよ!
と、やっぱり大騒ぎするんですけどね。てへ。

まっすぐな要求だなぁ。
まっすぐな愛情だなぁ。

そして何より、叶えられることを微塵も疑わないそのまなざしに、
私はいつも胸打たれます。

ずっとそうなんだけど、ずっと変わらず、むしろ深化してゆく。
こわいくらいに。

『海に出るつもりじゃなかった』
は、アーサー・ランサムだけど、
『ねこと暮らすつもりじゃなかった』
と言うのは結構本音。

でも、ねこと暮らせることは『望外の喜び』(庄野潤三)であり、
私に(予想外に)与えられた何よりの祝福であり幸福であり、

何より、ちこに信じられるに足る人間でありつづけることが
出来ますようにと、
日々祈らずにはいられないのです。

ただの独白。いやねこ愛の告白? あるいは告解??
まぁそんなかんじのなにか。サムシング。

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じぃっ。はいはい。うんうん。ちこにゃん、うんそうね。うんうん(←なにもわかってないけども)
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by chico_book | 2013-06-10 01:51 | ねこ | Comments(3)