カテゴリ:ねこ( 92 )

キャットメイクミーランそしてハッピネス


お出かけの準備をゆっくり整え、
ガスの火元・スイッチ・戸締りなどを確認する瞬間に、
まさにその瞬間に、悠然と出てくるのはねこのオヤクソク。

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こーんなふうに、すやすや寝ていたはずなのに!

とてとてと歩きながら、みゃ、とか、なぅ、とか
ひとりごちるかわいさに(時間のある時は)
おもわず見惚れるわけですが。

まずはおトイレ。ちょっと少なめかな。
それこそ(ニンゲンの)切り落とした爪の先くらいしかない。
それでも(ちっちではないので)、
この時点ではそんなに心配していません。
基本二日に一回、しっかりさんなのがいつものちにゃさん。
そんなふうに思えるのも、長く一緒にいるからだよねえ、
なんて
いとおしさがこみあげる。ちいさな後ろ姿。

石清水のような涼やかな音を立ててお水を飲む。
だいじだいじ。慢性腎臓病対策だいじ。


※イメージです

そのあと、カリカリをシャクシャクと咀嚼。
なんとかそけくもかわいらしい音であることか。ほれぼれするにゃん。
うっとりと聞きほれながら、腕時計をちらり。
すでに予定時刻を20分くらい過ぎてます。むむ。

ごめんねちこ、じゃあ行ってくるね、と、眉間(あたり)を
軽く撫でてから玄関に向かう。
折りたたみ傘を持った方がいいかな、と思いあぐねたその瞬間。

ぇっぇっぇっぇっ

うわ。ちこにゃんえずいてるわ。たいへんたいへん。
あわててキッチンに戻り、ウエスを手にしたその瞬間。

二回目。続いて三回目。
そしてなんと真っ黄色の液体とともに食べたばかりのカリカリが!!

ううううわ。なにこの色。しかも三回たてつづけ。

立ち尽くすわたしの横をするりとぬけて、再びトイレへ向かうちこ。
え?? ええ??? さっきしたばかりなのに??

気づかれないように物影からそっと見つめてみる。
ちょっと力んでみて、うろうろと姿勢を変えて、
ぴょん、と、飛び出したり戻ったり。

もしかして。おなか痛いのかな。ちこ苦しいの??

「むおーーーん」

はい! これは異常事態かもしれない!!
かもしれない運転で行け! 行く行く!! 行きますとも!
こんなの不安で不安で用事に対応できない!

さくっとキャリーを準備。
さくっとちこを格納してタクシーを拾う。
15分後には病院へ。
ちこがうちの子になった当初、
『どうしてもキャリーにはいらないので病院に連れていけません』
と涙ながらに、病院の受付で相談したことも
区民祭の出張獣医さんブースで泣きついたこともあった。
(ちこがおとなしくなったというのもありますが)
(加齢という要素もあるだろうし、
 わたしや病院に慣れたというのもあるだろう)
(ちなみに洗濯ネットに入れてみて、と言われました)
まさに隔世の感がありますが、ひたっている場合ではありません。
病院の待合室で、電話しまくり。予定を一気にリスケ完了してひと息。

タクシーのなかで、不満げに大鳴きするちこ。
『ねこちゃん病院に行くの? どうかした?? 』
営業的な意味合いもあるだろうけれど、ちこ連れタクシーでの
猫好き運転手さん率半端ない。
『結構おばあちゃんでしょ』
むむむ。
『声でわかるよ。ちびちゃんの声じゃない』
うむむむ。
ちこは声が高くてとんでもなく愛らしいと、定評があるんですけどね!!
(力説)(ちこぼんしらべ)
・・・・・・ま。まあちびちゃんじゃないのは事実なのでいいんですけどね。
ほんとにね。

という訳で診察室へ。
かるくぱにくった私の説明を、真剣に聞いてくれるドクター。
けぽ、の証拠写真もお見せする。
「食欲や、トイレの具合は変わりないですか」
「はい。まったくかわりません。全体的には少し甘えたになってますけど」
「便秘なのかな、ちょっと確認しますね」
先生、ちこのおなかをもみもみもみもみ……。
どんどん難しい顔になってゆく。なんてこと!
「・・・・・・うーん」
カミサマ!!
「ちょっとわかんないですね。
おなかがこれだけまるまるとしている子は、
ちょっとわかりにくいこともあります
ち、ちこ。おばあちゃんだわおでぶちゃんだわ
なんだかすごい日になってますね。
「5キロちょうどなんで、体重は減ってますね」
「それはいいことですか、わるいことですか? 」
「まあ基本的には悪くはないはずですけど。減り方によりますね」
という訳で、急きょレントゲンと健康診断へ。

「おなかの中は綺麗ですね。胃も空っぽだしおなかも特につまってはいません」
よかったよかった。それでは、あの黄色いものは。 
「たぶん、カリカリの色がうつったのと、
あとすこしは十二指腸液もあるかな。
いずれにしても、あまりめずらしいことではありません」

私、胃の調子が悪い時に、胃液を戻した経験がありますが、
あれは苦しかった…。

「十二指腸液……本人は苦しくないんでしょうか」
「うん、そんなには。通常の範囲とでも言いますか」
そうなんだ。ちょっと安心。

「骨格にかかる負担とという意味の、体格と体重のバランスでは、
もう少し体重がすくない方がいいんですが、
年齢とのバランスを考えると、そうですね、
まあ現状維持でいいかな、と思います。
高齢も慢性腎不全も、体重を落とす要因になりますので、
維持できているというのも大事な目安になりますし」

そうなのかあ。体重が落ちると体力も落ちるというやつでしょうか。
なるほどー。
(だんだん人間の話か、ねこの話か判然としなくなる私の反芻)

「ちなみに六本腰椎の子は、数が少ない分だけ負荷がかかりやすいので
ヘルニアになりやすいのですが、ちこちゃんはだいじょうぶですね。
骨と骨の間がしっかり空いています。
ここが詰まってくるとあぶないんですけれど」
(腰椎は通常七本。
一本少ないケースはたまにあることで、それ自体は特に問題ないそうです)

緊急性もなく異常も(とくには)見当たらないということで
あとはふつうの健康診断と、爪切りをお願い。

待合室で待っているあいだ、
「うなーーーー むあーーーー」
という世界を呪うような大絶叫と、
爪切りの、パチンパチンという音が響き渡る。

「おわりましたー」
という声にたまらず駆け寄ると
「ちこちゃん、いまは落ちついちゃいました」
とのこと。
3人がかりでご機嫌をとっていただいた様子(感謝)。
そしてその結果ご満悦になった様子(かわいい)。
診察台の上で、スーパー銭湯のくつろぎスペースで
ゆったりするひとみたいな風情を醸し出しているちこ。
いやいやおつかれさまでした。さあおうちに帰りましょう。

お通じを楽にする「傾向のある」フードの試食の
小袋をいただく。
ちこは三カ月おきに血液検査をしていて、
病院で結果の出る簡易版と、外の機関に出すパターンを交互に。
前回は簡単版だったので、今回はしっかり版なので、
結果は一週間後。

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「はぁぁ、もうつかれたー」

と言いたげなちこにゃ。がんばったがんばった。
なにより異常なくて本当によかった。ありがとね。
(見事にすっきりしているツメにほれぼれ)

最近、おねむの時間が本当に増えました。帰宅時のお出迎えも少なくなったかな。
たいていベッド化、この椅子の上でねむっています。お気に入り。

これから暑くなるので心配だけど、
今年の夏もいっしょに無事に乗り切ろうね。

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もうひまわりが出ていました。そうだよね、もう夏至だもんね。
ミッドサマーと言えば、やはりアイスランドを思い出す。
ほんとうに本当に幸福な記憶であることよ。

あのとき、旅行に行くことを決めた自分に感謝。

羊飼いの暮らし イギリス湖水地方の四季

ジェイムズ リーバンクス,James Rebanks/早川書房

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あまりに美しい表紙に魅かれ、いま読んでいる本。
アイスランドではないですが。
シビアで美しくてとても面白い。家族の年代記としても興味深い。


まったくねこがらみには甘いよなあ、
と思いながら購入したのですがよかったです。

知人のうちで生まれたちびにゃんこ、
9歳の息子のたっての願いで引き取る約束をした(元来犬派の)著者。
『まだ赤ちゃんだから、もう少しお母さんねこのそばで過ごしてから渡すわね』
ということで、
赤ちゃん猫が家に来るのを文字通り指折り数えて待っていた息子。

しかしその直後、交通事故でその息子は逝ってしまいました。
悲嘆の底で呆然とする著者のもとに、約束通りちいさな猫がやってきました。
帯には
『こんな時にねこなんて飼える訳ない』

人生を立て直す、向き合いなおす、ひとりの女性の
苦闘と回復、人生の物語としても読むことができます。

その傍らにしっかり秘かにたたずむにゃん。
寄り添う、というほど近くなく、
それでもしっかりと見守りつづけるにゃんの物語。

タイトルの『クレオ』は、ねこの名前。
永遠に9歳のままの息子が、クレオパトラにちなんでつけた名前。
子ねこのお母さんはアビシニアンで、クレオパトラみたいだから、
というのがその由来。

クレオ自身は黒猫で、特にちびちゃんのころは
毛もまばらで目ばかりぎょろぎょろしていた様子、
(名前の候補に「E.T.」があがるくらい! )
アビシニアン風味はないようですが。
9歳の男の子がいかにその猫の美しさに
魅了されこころを奪われたかがよくわかります。

(ほかの候補にブラッキーやスーティーがあがるあたりが、
また英語圏あるあるでたのしい)

※追記※

帰宅後はいきなり
ごはんをもぐもぐ、トイレもすっきり、そしてすやすや爆睡という
大変ありがたいおちつきぶりでした。

これ以上にありがたいことはないわー。ほんとにもう。
もうこれだけで泣ける。安心して腰抜けそう。
ちょっと大げさかもだけど。



ちこにゃんも私も好きでよく流しっぱなしにするライブ動画。
おそろいーなかよしー……という、自慢(てへ)



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by chico_book | 2017-06-11 09:06 | ねこ | Comments(2)

5月の明るい夕闇に寄せて

ちいさなたましいのお見送りに(ご家族のご厚意で)立ち会わせていただきました。
感謝。

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(たたみます)


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by chico_book | 2017-05-16 06:44 | ねこ | Comments(2)

導かれたりたどりついたり(感謝そして自慢は鼻息荒く)


ややこしい機能とか、どうせ使わないし、いいよ、
そのへんので、なんて思っていたワタクシが、(ミラーレスとはいえ)デジタル一眼を
求めてすたこらさっさと、浜のヨドバシに走ったのはもうずいぶん前のこと。
2012年の秋ではないかと、うろおぼえ。

人生で最初に購入したデジタルカメラは当時『4メガピクセル』が
キャッチコピーだったキヤノンのIXY 400と言う機種でした。


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(下記リンク先/キヤノンのサイトより画像をお借りしました)
http://cweb.canon.jp/pls/webcc/WC_SHOW_CONTENTS.EdtDsp?i_tx_qasearch_url=http%3A//search5.canon.jp/ja_all/search.x%3Fq%3DIXY+400+%25E6%25A9%259F%25E7%25A8%25AE%25E4%25BB%2595%25E6%25A7%2598%26ie%3Dutf8%26pid%3D4NK-l66MYRuumtn74-444Q..%26qid%3DFLeUY0yV12g.%26page%3D1%26i_cd_pr_catg%3D%26i_cd_pr%3D%26qa_search_category%3D%26i_cd_transition%3D1&i_cd_pr_catg=&i_tx_contents_dir=/e-support/faq/answer/digitalcamera/&i_tx_contents_file=10669-1.html&i_fl_edit=1&i_tx_search_pr_name=&i_cl_form=01&i_cd_qasearch=Q000010669&i_tx_keyword=IXY+400+%8B%40%8E%ED%8E%64%97%6C&i_cd_pr=&i_cd_transition=1#1
(うまくリンクが貼れませんのでこちらで↑)

いまは驚きとか安値とか、何かそういうものの殿堂になっている小売店に
まだ、ヨドバシがあった時代のお話。2003年発売と言うことで、結構な昔話。

お店のかたの説明を聞いているうちに、
3万円くらいの予算が、4万5000円に諸々ついて
5万円くらいのお買い上げになりました。
実は私のお買い物ではよくあること。守備範囲外ではなおさら。
詳しい人に話を聞くのが好きなのと、あとで物足りなくなるのがせつないのと。
(しかしおかげで
『デジカメ買うときは機能>>>値段(もちろんできる範囲で)』
という意識が根付いてしまった)

ポケットに入るサイズで、ふいっと思いついていきなりシャッターを切っても、
観たまんまの色と質感の写真が撮れるのが面白くて面白くて。
リモアっぽいシンプルなシルバーと厚みのある本体が頼もしくも手になじむ、
欠点と言えばバッテリーの消耗が激しくて旅先ではいちにちもたないことくらい。
ほんとうに大好きだったのに、うっかり壊してしまって
なんとも激しく落ち込んだのも、桜の季節でした。
最後に撮影したのは駅のそばの八重桜。
いまでもそばを通るたびに、ちょっとだけ胸が痛みます。

さてそんなふうに楽しみながらも基本ざっくりがっさりと
写真と向きあってきましたが、
猛烈に憧れる、いやもうただただ素敵だなあとうっとりするお写真があります。
世にあふれるねこブログ(あるいはねこツイッタやねこインスタ)は数知れず、
うつくしかったり可愛かったりいとおしかったりする猫もたくさんたくさん。
素晴らしいお写真は限りなく途方もないほどですが、
それでもマイベストはあくまでうちのにゃん。

けれどそのかわいさ素晴らしさなんてまるで映し切れていないわ!
と、日々思っていたところ。
ちこがお世話になっているシッターさんのお写真ときたら!!
このかたが撮影してくださるちこときたら!!

たとえば、私が撮ったちこ………。

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ううむ………(しょぼん)
いやいやさすがに、もっとかわゆく撮影できる日もあります! ちゃんと!!

シッターさんのお写真のなかのちこときたらもう(うっとり)
すごいなあ麗しいなあちこってば。うっとりするねえ。
ほんとほんと、あますことなくこんなかんじよちこ。
みなさーん! これがちこのリアルですよ!!
いや実力どおりだわすごいわぁぁ
レポートのお写真をみて、うっとりとつらつら、
際限なく語りつづけるワタクシに夫曰く。

さすが一眼はすごいねえ。

ほお…………これが噂には聞く、
立派なカメラ様である、一眼さんのお写真なのね。
よかね。よかねえ。
……でも私には扱えんやろうねえ。
ややこしかったり機械扱うの苦手だもんねえ。

いやあ、どうだろうね??

うほ?(ゴリラ)
わわわワタシでも、こんなちこの写真撮れたりするかなあ? 
もしかして?

…スッ。
(コンデジから一眼まで7種類くらいのカメラの性能/特長などを
エクセルの表にまとめたものを差し出す夫)※実際にはメールに添付でした

ワーオ(小声)
ちょうどコンデジが故障して(ズームが戻らなくなりました)
カメラどうしようねえ、なんて考えていた矢先。

と言う訳で、その後ワタクシは無事ミラーレス一眼を手に入れて
その素直な色調/絵面の写真を日々たのしくたのしく過ごしています。

sonyのNEX-5Rを使用しています

※sonyさんは『生産完了』って表記するのですね。なんだか力強い)

一眼使っても結局、こんな写真になってますが。
でもいいの、たのしいから。

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(わ、悪そう)
(でもこのお耳の角度が好き)

ふだん持ち歩くには、ちょっと大きめで手に余るのが
残念と言えば残念だけど(荷物が増えちゃう)
そのおかげでこの写真、と言うことで不満はありません。

そんなわけで、私を一眼レフの世界に連れてきてくれた
(まあ勝手についてきたのですが、きっかけになったということで)
(使いこなせてはいないので『入り口で立ちどまっている』状態)
(でもほんとにたのしい楽しい。これ以上言うと嘘くさくなるほどですがほんとに)

キャットシッターさんのインスタグラムに、
ちこが登場させていただきご紹介!! 
ワーイワーイ!(ちこ国民歓喜の雄叫び)
ちこにゃ!!

ちこ素晴らしく美しいわ…(号泣)
(ブログ的には同じ写真なのですが
そんなことはもうまったく問題なし!)
そしてほかにも
たくさんのたくさんのうつくしくかわいくたのしいにゃんたち!!

すっかりあまえんぼでれでれのちこの、
ほてほてのおなかを撫でてくださるやさしく頼もしいシッターさん。
やむを得ない出張や帰省も、あるいは急な入院も
(もちろんこれはない方がいいのだけれど)いつも大変心強いです。

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こちらは今夜のちこ。ことしはいつまでも寒いねえ。

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お花が長く咲いてくれるのは、ありがたいことですが。
さとこちゃんを思い出すではないですか(涙)



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by chico_book | 2017-04-06 01:06 | ねこ | Comments(2)

サニーサンデイクリニックの記録


フィギュアで興奮して疲れてしまった土曜日。
ことん、と眠りこんですっきりと目覚めた朝はたいそう良いお天気。

日曜日の朝からちこを病院へ。年末の検査からほぼ3ヶ月の定期検診。
前回しっかりした検査(外部機関への委託)をしたので、
ほんじつは簡易版。病院で結果が出るので安心です。

定期検査のほか、爪切りと、
おなかにできたぱげをみていただく必要があります(!!)

ぱげには、じつは一週間前から気づいていたのですが、
なかなか病院に行く都合がつけられなくてそわそわしていました。
ネットで検索したところ
「(加齢による(!!))抵抗力の低下による真菌の感染」
もしくは
「ストレスによるなめすぎ」
あたりが該当しそう………。
素人判断ダメ絶対、と思いながらもモニタの前で固まってしまう。
なんてこと。ストレス、加齢。胸がひしゃげそうになる。
お留守番に嫌な顔をしないちこに、わたしは甘えていたのかも。
調子に乗っていたのかも。
ちこはひとり、しんどい思いをしていたのかも。

あかるい春の陽ざしのなか、
にぎやかにたのしげに、うらうらと大きなトートバッグや
レジャーマットを手にしたお花見の皆さんを横目に、
タイミングよく9時過ぎ、開業時間早々に病院へ。

なんと既に先客がいました。
おじいさんにだっこされたロングコートのチワワ。
本年度の注射、ですって。
そうか、年度が替わったのね、もう4月なのね、と(こそっと)しみじみ。
そう言えばわんちゃんには、そういうオヤクソクがあるのね。
実際には、なかなかしみじみさせてくれない
大鳴き大騒ぎにゃんがうちのねこ。

ほどなく病室へ。前回は年末でしたのでほぼ三か月ぶり。
体重は微増。5.2キロ→5.38キロ。あらら。
来る前にごはん食べたからかな??(違うらしい)

うしろあしから採血、触診、耳と鼻とお口、異常なし。
ぱげは大小併せて3ヶ所。おもにおなか。
自分でなめることのできる場所なので、なめすぎかもしれないし、
あるいは真菌か何かかもしれない。
皮膚炎の原因特定はとても難しいとのこと。
幸い赤味もなく痛がってはいないので、とりあえず様子見でいきましょう。
広がったり、変化があるようならまたすぐに連れてきてね、と言われました。
はい。要経過観察ですね。

血液検査の結果が出るまで15分くらいかかる、とのことで待合室で待機。
相変わらず文句を言い続けるも、ついにはくたびれてうとうとしはじめるちこ。
ごめんね。
私はこの本を読んでいました。青いわ若いわなつかしいわ。
ひさびさに、桃尻娘も読んでみようかな。昭和のはねっかえりティーンエイジウォーク。


私の
『生意気で自分の才能を過信している若者好き』
は、このあたりが源泉かもしれない。

続々とわんちゃんが来院。
なつこい子も、元気な子も、おとなしい子も、
みんな春の陽ざしのなかでかわいいかわいい。

三毛猫さんが洗濯ネットにいれられたままで来院。びっくり。
キャリーなどでなく、洗濯ネットごとだっこされているんです。
白多めの三毛猫さんでした。怪我をした傷口をみてもらってるのだそう。
一生懸命飼い主さんに話しかけていて、やっぱりかわいいかわいい。

さて、検査結果は以下の通り。

BUN(尿素窒素):31(基準値16-36) 
CRE(クレアチニン):2.6(基準値0.8-2.4) 

やや高めですが、この程度なら誤差もあるので
気にしなくてもよさそう、とのこと。
前回と同じかんじ。
腎不全ではありますが、安定はしている、ただし油断は禁物、とのこと。
次はまた7月前ころに。

おうちにいそいそと帰る。途中で救急車と消防車とすれ違う。
大きな音と振動、きっと怖かったよね。ごめんねちこ。
帰りは個人タクシーさんで。
ねこ好きの運転手さんで、ずっとちこに話しかけてくれていました。

「そうか、血を抜かれたのか」

「痛かったねえ、頑張ったがんばった、帰ったらごちそう出るからね」

「腎臓はね、ネコはみんな腎臓に来るからね。その分先生のノウハウあるからね」

ありがとう。まじめになう、にゃあう、と、かえすちこがまたかわいい。
運転手さんのおかげでよい通院になりました。
帰宅して、キャリーを飛び出すちこは、一目散にごはんのお皿へ。
せっせせっせとカリカリを食べる。
シャクシャクと言う軽い音を聞きながら、そっとそのちいさな後頭部に手を添える。
おつかれにゃん。

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ふー、もうなんだったのよー・・・・・と言いたげな、ちこ。

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先生の爪切りほんとうに素晴らしいです。ガッツリ切っていただきました。
人間用のつめきりでさくさくあっさり(でも今回は二回ほどシャアって言いました)

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このフォルムの愛おしさ。なんだかやせて見えるのにね。
錯覚だそうですよ。びっくりだ。

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梅の実の赤ちゃん(大好き)。こんな季節になりました。


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by chico_book | 2017-04-03 23:17 | ねこ | Comments(0)

約束できること、そのものの、ム、ム、ムジョウのよろこびについて

GPファイナルと、全日本の間に年末の約束を果たしておりましたので
自分の為に記録。

体重(キロ):5.0 → 5.7(!!) → 5.4 → 5.2
(201511 → 201605 → 201609 → 201612)

『なんだかやせちゃって心配なんですけど』

と、ふかふかのねこをだっこしてキャリーから出すところまでが
いつものオヤクソクになりつつある(なんという幸福)。

『順調ですね。ペースもちょうどいいです。年齢を考えても、急減はよくないので』

ほっ。

『このまま4キロ台を目指しましょう』

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はい。あくまで理想はその先まだ遠く。健康のためだよね、と気を引き締める。

尿素窒素(BUN)  :36  → 43  → 31 → 28 (正常の目安:16-36)
クレアチニン(CRE):1.9 → 2.0 → 2.4 → 2.1 (正常の目安:0.8-2.1)

よかったよかった。先生もニコニコ。
療法食完全切り替えと、サプリの効果が出ているのだと
素直に喜ぶことにしましょう。

エコーで腎臓の確認。

『大きさは大丈夫ですね。
すこし白い影があるので、キラキラのもとがあるかもしれませんが、
まあちいさいうちは大丈夫です。
10歳以上で完全にない猫と言うのは、ほとんどいないので。
痛がったり、トイレの様子がへんだったらすぐに連れてきてください』

アルコールでおなかを湿らせてエコー。
丁寧にみていただく途中で、みゃーうきゃーうふあーう、と、
盛大に文句を言いはじめます。

『ちこちゃんほんとに面白い鳴き声ですね。すこし子猫っぽいのかな』

そう。高くて、変わった声で鳴くちこ。
きゃっひゃっみゃっ、とでも表記したくなるような声。

途中でおずおずとシャアも出ました。
私と、ドクターと、看護師さんと三人にニコニコされるちこ。
ごめんねぇちこ。必死の声なのにね。

『このペースで、3か月おきに基本的な検査をして、
半年おきに詳細の検査と言うことにしましょう。
なにか気になることはありますか? 』

最近すごく大声で鳴くようになりまして!!

『どんな声ですか? 』

…すごく不満そうにながく鳴きます。
 
『どんなふうに鳴きますか? 
その、例えば壁とか、なにもない空間に向かってとか?』

いや。はっきり私を見て、長く鳴きます。ものすごく盛大に、明確に。

『ああ!! なら大丈夫です。
ねこも、アルツハイマーを発症するケースがあって、
大声で鳴きまくるということがありますが、そうではないですね』

では、どういうことでしょうか?

『まあたぶん、ほんとにはっきり不満があるんでしょうね。
なでろ、とか、ごはん、とか、構って構ってとか。
それが何に該当するかは、実際にその願いを叶えてみるまでわかりません

実際に願いをかなえるまでわかりません。なんだか含蓄のある言葉。

『あとは、耳が遠くなってひとりごとが大きくなることもありますが、
ちこちゃんはとくに聞こえてない感じもないので大丈夫でしょう』

ふむふむ。

『では、特に異常がなければ次は3月くらいですかね』

一時期心配していた腎萎縮も特に心配なしとのこと。
診療が終わって、安心してやや脱力。
会計を待っているときに声をかけられました。

『……あの、ちょっといいですか』

え。なになになに。実は何かあるの??
もしかしてこのブログがばれちゃった?
あの先生イケメンで素敵ね、って見知らぬマダムが
話しかけてきたこととか、ばれちゃった??
(まずくはないよね。ないよね? ……よねよね??)

『もしよかったらなんですけど』

……はい(緊張)。

『もういっぴきいかがですか??』

がたっ!! あぁびっくりした。

保護されて病院に持ち込まれた推定1か月半の男の子。
3きょうだいのちびちびさん。

『この子なんですよー。
3匹のうち、2匹は決まったんですがこの子だけまだなんです』

ひゃあかわいい!!
まだ保護されたばっかりで、風邪気味ちびくん。
虫下しとかお注射とかで、ヘロヘロでぼーっとしています。
お鼻はまっかっか。
おずおずと撫でさせていただくと、口だけでぴゃーう。
なんてかわいらしい。たよりなくて胸がいたくなる大きさ。いや小ささ。
ぷっくりマズル、ちこと同じ位置にほくろがあります。
運命? おそろい?? しろ多めの白キジさん。
いいなーかわいいなーすごいなー。

うーんうーん、すごくかわいいけど……。
たぶんちこが嫌がっちゃいそうかなあ??

『ああ。そうですね、それはちょっと思いました。
うちの病院ねこも、見た瞬間からシャアシャア言ってて。
まあどうしても見つからなかったらうちの子にするんですけど』

おっとりやさしい笑顔の先生。
(一週間後、検査結果をもらいに行ったときには、
その子も新しいおうちが決まっていました。
よかったよかった。ほんとうによかった)

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(しっぽが別の生き物みたい)

わたしはちこを、大事にするからね。また約束を更新できてうれしい。
ちこありがとうね。ねこ神様もありがとう。



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by chico_book | 2016-12-31 21:35 | ねこ | Comments(2)

クロマメちゃん異聞と言うか秘話と言うか


「ねこ飼ってるんだって?」

彼女は、にこやかにコーヒーポットを持ちあげた。
ポットの側面に、わたしの顔があまりにもはっきり映っていて、
なんだか笑ってしまうほど。
こぶりのポットは見た目に反してずっしり重たい。
ポットを置いてある銀のトレイも、鈍く重々しく輝いている。
古い銀器のうやうやしさ。なんだかひっそりとしている。
熱くてつややかな液体が注がれるカップは、持ち手の華奢な品のいいノリタケ。
ルームサービス、銀のトレイ、大理石の丸テーブルにひとりがけのソファ。
さすがに役者がそろっている港町のホテル。
ふだんマグカップでざぶざぶ飲んでいる私はこころもち緊張する。
ちょっと腹筋に力を入れたりして。

ええまあ、飼ってるというか暮らしてるというか
生活のなにかをシェアしてるというか。

「ねこかわいいよね。わたしも昔わんちゃん飼ってたのよ」

そうなんだ。

「でも13歳まで生きたのよ、その犬種にしては大往生だったの。
結構大変なこともあったから、すっかり気が抜けちゃって、
さみしいのはさみしいんだけど、
でも旅行とか行きやすくなったしね、て思ってたのよ」

旅行好きの彼女はそう言って笑う。
つい先ほど、10月に買ったばかりだという
新しいデジカメの自慢話をしてくれたばかり。
ことしの12月はドイツのクリスマスマーケット巡りをするのだとか。

「そしたら、息子がねこ拾ってきたのよ。
『いぬもおらんちゃけんよかろう? 』
なんて言い出してさ。こっちはわんこロスの最中だってのに。
『散歩もいかんでいいけん、母ちゃんも楽よ』
とか都合のいいことを。
最初ムカッと来たけどまあ、顔見ちゃうとね」

えへへ。にまにましてしまう。彼女もにまにまわらっている、
いわなくてもわかるよね。わかりますとも。

「いくつくらいですか」

「8ヶ月くらいかな、子ねこではないけれどお誕生日前。
もう暴れる暴れる」

想像つくなあ。

心底楽しそうに、彼女はカップを口に運んでからかるく眉をしかめた。

「苦いね」

そうですか。そうなのかな。
わたしはこのシチュエイションに圧倒されて
ちょっとよくわからないかな。

「クラシックなホテルって、そうなのよ。
欧州のひとはこういう味が好きなのかも。
わたしはもっとあっさりした方が好きなんだけどね。ごくごくのめるような」

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そう言って苦いコーヒーをごくごく飲む私たち。
お酒に弱いので、しゃべりっぱなしで飲みまくる。

「どこまで話したっけ」

「ちびにゃんこが来たところまで」

「そうそう、チビっていうほどチビでないんだけどね、若にゃんこね。
暴れるわ走り回るわ家を破壊するわものは倒すわ」

……あああ!!

「観葉植物によじのぼって木ごと倒れるわ、ゴルフバッグのなかで粗相するわ
出てこられなくなって大鳴きするわ」

ちびにゃんだなあ。でもなんかもう、尊さしかないですね。
最近机の上からおろせーおろせーと大鳴きするにゃんと暮らしていると。
(私がいないときどうしてるのか)
(たぶんうまいことやっている)

「冷蔵庫は開けるわ、引き出しは開けるわ、
開けたあとゆっくりしまるタイプの引き出しで行方不明になるわ」

キジトラの女の子だそう。なんてかわいいやんちゃさん。

「息子がまた
『こいつ遊び足りんのやない? 』
なんて言い出して、おもちゃをふりまわして遊ぶ遊ぶ。
くたびれておとなしくなるどころか、
体力がめっきめきついて、どんどん高いところにのぼれるようになって」

かわいいけど大変だぁ。

「ねこってね、もっと物静かでおとなしいものかと思ってたのよ」

まあねこそれぞれですよね。

「そうそう。でね、そんなとき息子がゼミ合宿で、
3週間ほど家を空けることになったの」

おお。

「もうねこ馬鹿だから
『うわーないわーつらいわー』
とか言ってとぼとぼ出かけて行ったんだけど。
それはまあいいとして、
さて家のなかに、わたしと夫と猫がいるわけですよ」

ふむふむ。

「私は元はわんちゃん派で、正直ねこの扱いはわからない。
夫は犬のこともねこのことももうなんにもわかんない」

ほおほお。

「だからね、まずは遠巻きに見るわけです」

ねこを?

「そう、ねこを」

彼女は重々しくうなずく。
若いころは多岐川裕美とか池上季実子に似ていると評判だった彼女、
クラシックなホテルのクラシックなアイテムがとてもよく似合う。
窓の外にはヨコハマヨコハマした横浜の夜景。


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※この写真はシーバスからなので、イメージです

「うん。新聞の影からちらちら盗み見るかんじ」

でもそれは対ねこ基本姿勢ではないかしら?

「そう?  とにかくね、暴れられるのも困るし、
じゃらしふりまわすのもむりだったのよ。私五十肩だし、夫はテニス肘で」

うわ、いたそう。

「そしたらね。…ねこの態度が変わってきてね」

どんなふうに?

「あれ? って顔をするの。あれ? このひとたち、そうなの?
そうでるの? って顔するのね」

ああ、なんかすごくわかります!!

「そしたらねえ、もうすごかったよ。
『そうざますか。実はワタクシも、かねがねあんな野蛮なのは
ちょっとねえ、どうかしらねえ、と考えておりましたの。
おたくの息子さんがあまりにも喜ぶから、お付き合いしてはおりましたが、ねえ
レディに対して、ちょっと、ねえ???』
って態度と表情になっちゃって!! 」

!!

「うちの夫はおじいちゃんだから(注:ひとまわり以上年上の旦那様)、
あまり動かなくてソファーにどっか、と座ってることが多いのね。
そしたらあの運動会をしていたねこと思えないあしどりで」

ねこのあしどりすばらしいですね。

「花魁道中かっていうくらいしずしずと、
モンローウォークのようにたっぷり歩いてきて、ひらり、と
夫のおなかの上に乗るのよ。
おじいちゃんだからびっくりするじゃない?
そこにね、ゆっくりまばたきして、ちっちゃーいこえで
「みぁぁ・・・ん」
っておっしゃるわけですよ」

うわ。あかんやつやそれ(似非としりつつ)

「そしてごろ・・ごろろ…と言いながらゆっくりと箱になる」

彼女もわたしも、ごくりとコーヒーを飲む。
熱くて静かな苦い液体のありがたさ雄弁さ。

「完璧ですね」

「完璧なのよ。もうね、おじいちゃんだからまさにいちころよ」

いやまあそれはしょうがないんじゃないですか。
おじいちゃん云々ではなく(経験者)

「面白いのがね、息子が帰ってきてももう全然態度が違ってて。
『いつまでもあなたみたいな子供と遊んでなんかいないのよ、
わたしレディなんですから。ぷい!』
みたいになっちゃって、まったく相手にされない」

あはは。

「子供が膝からくずおれるのなんてはじめて見たわー。
『親父になんか預けるんじゃなかった』
『母ちゃんがついていながらなんでこんなことに』
って、むなしくじゃらしをなでるあたりがもうおかしくておかしくて。
こんなにも女心がわからんとか! ってね。
あれはもてないタイプだって、わたしその時確信したの」

「まあ最終的に、就職してひとり暮らしになった時に
ねこを連れてっちゃったのよね。なつかしいな。
ゼミ合宿に行ってたころなんて、だからもう、ほんとに大昔」

彼女の微笑みがやわらかくなる。

「あのときはほんとに確信してたのよ。
この男に、彼女ができる日が来なくてもしょうがないって。
でもまあよかったよかった。ほんとによかった。
相手も、大のねこ好きなんだって」

息子さんの挙式のために上京(横浜だけど)された年上の友人のお話。
15才のキジトラにゃん・クロマメちゃん
(由来は肉球がつやつやだから!!)に家族が増えるお話でした。
いまでも、おじいちゃんには『レディキティちゃん』と呼ばれているそうです。

「おめでとうございます」
「ありがと」
「ねこ好きに悪い人はいませんよ」
「ね」
「ね」

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おめでとうございます。

ちなみに慶事の直接のきっかけは、転勤辞令による
『遠距離恋愛ダメ絶対! もうここで決める!!』
モードだったそうです。
クロマメちゃんショック、と、彼女はこっそり呼んでるそう。

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このかたは、にくきうすべて見事なピンク色。
ほんとに何もかも完璧(陶然)



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by chico_book | 2016-11-18 02:08 | ねこ | Comments(4)

年越しのその前へ、未来への伝言

存外忙しかった8月。
9月になってもなんとはなしにそのテンションが続いていました。

3ヶ月を目安に、と言われていたちこの通院。前回は5/21。
そのときの記事はこちら
そろそろ行かないとね、ねこの時間は人間の時間とは違うもの。
そわそわしてはいましたが、車のない私としては雨の日は避けたい。
そのうえで、秋祭りや近所でのイベントが続く日々でついつい
あとまわしにしていました。
おみこしとか、たくさんの人出とか、満席で乗れないバスとか、
いくらなんでもかわいそうかな、なんてことを言い訳にして、
でもその行為に不安な爆弾を抱えた気持ちそのままで。

ようやく晴れた休日。
午前中、用事をなんとかひとつ終えたところで、様子を見る。
大丈夫そうかな。
ちこにゃんの様子を見る。のんびりおなかをなめなめしている愛らしさ。

トライしてみて、だめなら無理強いはしません。
それくらいの心構えでいないと。
鬼気迫る心境だと、あっさり察知されてきっぱり拒否されるから。

はたしてストン、と、キャリーにおさまるちこ。
以前は飛び出して部屋中走り回って大騒ぎだったのに。
聞きわけがよくなったのか、加齢か、信頼か。
もちろん大声で文句を言いますが、言い続けますが、
とりあえずこれはチャンスと言うことで、さくっと病院へ。
いつもの待合室、本日はちょっとにぎやか。

しっぽくるるん、りりしい黒柴さんと、
だっこされたまだちびちびしいチワワわん×2。
Chihuahua、と言うスペルもかわいらしい。
りんごを連想するオデコとまんまるおめめのかわいい横顔にうっとり。

やわらかいソフトケースを膝の上に置いた人、
その中から聞こえてくる子ねこ特有のかぼそい声。
(あとで見せていただいたら、
手のひらサイズの白いちびちびにゃんでした・・・・・・)

待て、伏せ、をきちんとこなすしばわんの賢さ、
つやつやの黒い背中にうっとりしながら、
呪詛の雄たけびをあげるちこにゃんを気にしつつも、本を読む。
こういう時には、あっさりやさしい本がいちばん。
本の内容がはいってこないこともおおいので。


舞台はロンドン。
主人公は、老婦人の膝乗りねことして、平和な日々をおくっていた
灰色ねこのアルフィー(4才・オス)。
飼い主との死別により、家なしねこになってしまったアルフィーが、
自分で『新しい居場所』を探す物語。
リスク管理として複数のおうちを確保する『通いねこ』となり、
そのかかわりを持ったおうちのひとたちすべてが幸せになるように、
幸せであり続けるように奮闘する姿が描かれます。

たわいない、平凡なハッピーエンドストーリーではあるのですが、
猫ならではの
『愛情をしっかり求めるけれど深追いしすぎない』
『引き際を見極める諦めの良さ』
が鮮やかで、不安な気持ち、ねこに寄り添う気持ちで読むには
本当にちょうどよい作品でした。

(お年寄りに愛されてしっかりしつけられていて、
ずっとそのままおうちねことして幸せに過ごすと思っていただろうに、
突然家なしになってしまったアルフィーの境遇を、
すこしちこにも絡めて考えてしまいます)

30-40分ほど待ったところで、病室へ。まずは体重確認から。5.4キロ。

「ああ、減ってますね。よかった。
前回が5.7キロだから、ひとつきで0.1キロ減と
言うのは理想的です。この調子で頑張りましょう。
目標はあくまで4キロ台です」

採血。いつも言われることですが、ちこにゃん体格のわりに(涙)
血管が細いということで、採血に時間がかかります。ちょっとかわいそう。

「飼い主さん、顔を見て励ましてあげてください」

お耳も肉球もお鼻もまっか。がんばれがんばれ。

触診、目、鼻、耳をみていただく。特に異常はなし。

「少し背中が薄くなっていますね。最近ブラッシングしましたか? 」

ええ、抜毛シーズンかなと思ってついついついつい、ファーミネーターで。

「背骨沿いの黒いところだけ、アンダーコートがごっそりありません。
そこだけない、と言うのは、自然では考えにくいことですね。
たぶん自分でうまく手入れができない部分があって、
ブラッシングの時に取れすぎちゃうのかなと思います」

「体格的に、ねこちゃん自身での手入れが届かない
可能性のある場所なのでブラッシングでとってあげるのも
たいせつですけれど、
やりすぎちゃうと本人が気にする場合もありますので、
その辺バランスをみてあげてください」

・・・ものすごく気を遣って表現してくださってます。感謝。

そうそう、がっつき食べをしてケポ、とすることが多いんです。
前からなんですけれど、
歯周病とかも心配なので一応歯をみていただければ。

「うん、奥歯はもうないですね。
でもごはん食べられているのなら心配はないです。
むしろ、歯石がつかないので歯周病のリスクは少なくなります。
歯ぐきも問題ありません」

ほっ。
なかなか見ることがないので、記念に撮影させていただく。がうー。

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エコーで腎臓検査。

「本来はこの辺にあるはずなんですが、ちこちゃんはここですね」

モニタ画面の5センチくらい下をしめす先生。むむ。

「つまり、この部分は全部脂肪なんです。がんばりましょう」

しゅ、粛々と受け止めます。

「腎臓の大きさは前と変わらないので、委縮は心配しなくてもいいかな」

・・・・・・ほっ。

比重をみていただくために、ちっちを採取することに。なかなかでない。
カテーテル導入してもうまくいかないっぽい。おうちでしちゃってたかな?

「カテーテルって、ねこ自身が結構痛いんですよね。
自宅のトイレが二層式なら、簡単に採取できますので、持ってきてください。
あとで容器を渡しします」

そのあと、さくさくとツメを切ってもらう。
まさか、ここでついに怒りのシャア!! が、2回も出る。
大変珍しいちこのシャア!
我慢の限界と言うことですね、かわいいやらかわいそうやら。

血液検査の結果が出るまで15分ほど待合室で待つことに。
その間にさくっと『アルフィー』を読み終わりました。スッキリ。

検査結果を聞きに病室へ。

尿素窒素(BUN)  :36  → 43  → 31 (正常の目安:16-36)
クレアチニン(CRE):1.9 → 2.0 → 2.4 (正常の目安:0.8-2.1)

ううむ、改善された値もあるし、そうでないものもある。

とりあえず悪化してるとは言えないとのこと。
引き続き今の方針で問題はないでしょう。
食事を療法食にして、サプリメントも。

おくすりを導入するかは微妙なところ。
進行しきってからでは効果がないおくすりなのだけれど、
消極的予防策なので、結果が出てるかどうかはわかりにくいのだとか。
それ以上の積極的治療は、いまのところ不要かな、というところ。

「採血あとの、バンドをそろそろ取りましょうか」

再び診療台に出されるちこ。あら! あらあら!!
たいへん、ちこにゃんちっちしちゃってます!

「よかったよかった、これで充分です」

吸い取って検査する先生。やはり比重は軽いものの変化なし。

今回もフードのサンプルをたくさんいただいて、
病院取り扱いのフードをオーダーして、とりあえず今日はおしまい。
おつかれさまでした。

玄関あがったところで、待ちきれずにキャリーを開ける。
ぴょいっと飛び出るちこ。
かくれたりもあわてたりも、わたしに怒りも小言もなしで、
カリカリに一直線。もぐもぐ食べてひと休み。

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やっぱりおうちがいちばん、ね??
(少しラグがゆがんでいますがご容赦ください)

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実は今回、帰宅後しばらくトイレに入っては出て、を
神経質に繰り返していたので大変心配しました。

先生曰く、ちっち採取のために強く刺激をしたから、その影響かもしれない。
(また連れてくるのもストレスだし)
しばらく様子を見るしかないのですが、

ひどく痛がったり、明らかに異常におちつかないようなら
また連絡をください、とのこと。

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こちらの心配し過ぎか、不安げな横顔に見える。
思いきってベッドに連れていって寝かしつけ。

なんどか起きあがってそわそわするちこをぽんぽん、と、
撫でると、思い直したように寄り添ってねむるちこ。
わたしも一緒にうとうとして、ゆめうつつに繰り返す。
せわしない日々、回復にとてもよい時間でした。ありがとうちこ。

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落ちついたあと、このねんね姿。あんよからまってませんか。

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知らにゃー……(ぐう)

次は年末かな。そこまで行かずに済むことをお祈り。
すこし早いかもですけれど、無事に年を越せますようにお祈り。
たくさんの知りあいのにゃんの、健康と無事と安心と幸せを、
ちこと同じようにお祈り。そんな季節になりました。

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ね(にゃ)


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by chico_book | 2016-09-25 23:34 | ねこ | Comments(4)

にゃんとの暮らしさまざま

ねこマエストラは、私の高校時代からの友人です。
彼女の妹さんも、ねこ飼いさんで、以前3にゃんとくらしていました。
いまは2にゃんかな。直接の知人ではないのでまた聞きですが。

彼女のお引越し暦はなかなかにぎやかで、
欧州と日本をお引越しで往復すること複数回。
最初は日本に里帰りした際に拾ったねこを
マエストラが連れて行ったのですが、そのあと日本に帰国する際に、
現地生まれのねこが増えて、ねこの数だけ往復したり、
もともとなかよしだったにゃんずが、
引越し先になじんだ順番で仲良く『なく』なったり(!)と、
なかなか示唆に富んだお話を、また聞きで漏れ聞いております。
日本と欧州を往復するたびにねこが一匹ずつ増えてゆくお話を
たのしく聞いていました。感謝。

マエストラご自身も、持病持ちのにゃんふたりと暮らしています。
こころ強く頼もしい友人。
きっかけは高校の渡り廊下。高1どうし、クラスこそ違っていましたが、
体育と家庭科の女子合同授業で顔見知りになって、
わたしの下敷きにはさんでいたサムシング(照)に
彼女が反応したのでしたっけ。もう30年も前の話ですキャア


さて、妹さんの欧州生まれのにゃんに、腫瘍が見つかりました。
そのあと欧州から日本へお引越し、さらに欧州に里帰り、
闘病や移動や負担や、さまざまな要素がありましたが、
20歳前までの長寿をまっとうされたとのこと。

フクちゃんのことを聞いて、
最初に、このにゃんくんのことを思い出しました。

直接の知り合いではなく、あくまでまた聞きなのですが、
ねこは思っているより強いのね、
なにより一緒にいることがねこ自身のよろこびだと
確信してよいのね(それは思い上がりではないのね)、と
そして、配慮はもちろん必要だけど、
心配しすぎてしまうことも心配だよね、と、
実感しました。

フクちゃんゆったりがんばろうね。
あらためて、横浜からささやかなエールを送ります。

たいせつないのちを、あずかっているのだなあ、
いや、預からせていただいているのだなあ、
猫神様に託されているのだなあ、
神様に試されているのだなあ、
そしてじぶんの出来ることをできるだけ、
ちこに真摯に捧げるしかないのだなあ

そんなふうに思います。
いまもおしりにはりついている、
あたたかいけものに思うのです。

いま現在、マエストラの妹さんのもとにいる2にゃんは、
ともに15歳越え。
やはりいろいろと心配な要素があり、
妹さんご自身も身辺がばたばたしていた時期のこと。

「ねこのことがたいへん。
じぶんのこともそうだし、手が回らないし、お金もかかるし」

と、姉であるマエストラに漏らしたそうです。

マエストラの妹さんへの言葉がこちら。

「そんなこというのなら、最初からねこ飼っちゃだめだよ」
「自分にできるだけのことしか、自分のねこには
できないんだからその範囲で精いっぱいやるしかないでしょ」

ううむ。旧家の総領娘と言うのは、身内に対してかくも厳しいものなのか。

彼女は、ワタシにはもっとぬるま湯で接してくれるので、
そして、あまり厳しくないタイプの兄を持つ妹である私には
なんだか身の引き締まるお話。

といいつつ、妹さんがほんとに困った時には
そっと手を貸しているマエストラ。
私の自慢の友人であります。かっこいいなあ。

神さまたちの遊ぶ庭

宮下 奈都 / 光文社



某所でご紹介されていたこの本を、読み終わってしみじみとしたところでした。
(ありがとうございます)
ねこマエストラは三姉妹の長女なのです。

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本日のちこ。変わらない日常のありがたさ。

さぁ、気がすすまないけれど炎夏のなかを
図書館に行ってきましょう・・・・・・。
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by chico_book | 2016-08-07 12:22 | ねこ | Comments(2)

短い夜に思い出すこと(かぎりない幸福のはじまりの日)

pinochikoさんのところのメイちゃんの表情に、
やわらかいあまえんぼな表情に、胸が熱くなる。

ちこも、最初はもっと硬い表情でした。

周囲が散らかっているので、載せない方がいいかな、
と思っていた写真ですが、おそとの子時代のちこ。

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表情が全然違います(2008年1月の写真です)

そんなちこですが、いまでは比類ない甘えっこで、
電話の相手からは
『あなたが口で言ってるんでしょ。ねこの出す音量じゃないよね』
(出しませんよ!!ていうか無理!)
と言われるほど、大音量でゴロゴロいうちこですが
(部屋ごとふるえるようなゴロゴロ、と言われます)
ひとの手に乗せたごはんを食べることは、ほとんどありません。

かりかりをひとつぶ、お口の前にもっていっても、
それ、下に置くか、お皿に入れて? 
と、頑として言い張ります。そうするとはじめて口をつけるのです。
あと、長い棒状のものを見るととても怯えます。
最近はキャリーからも逃げなくなったのに、一目散に逃げてゆくのです。

それでもいまはずいぶん距離が近くなりました
以前はベッドの下やクロゼットのなか深くに逃げ込んでいたのだけれど、
いまはベッドの上のすみっこでまるくなって警戒する、と言うような違いですが。、

それはきっと、ちこのなにかの記憶、そのどこかに触れるのだろうと思っています。
ちこはどこでどんな目にあったのかしら、なんて思うと寂しくなりすぎちゃうので、
あまりかんがえすぎないように、そして、クイックルワイパーは
彼女の視界になるたけいれないように配慮しながら使います。
共存共栄。

そのあと、こんな季節を外で過ごしているさまを見るに忍びなく
本人の激しい主張もあって、うちにはいるようになりました。

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うちに来て間もないころ。
もしかしたらこのころはまだ、緊急避難と言う気持ちで、
朝になったらお外に出していたかもしれない。
すごく悩みました。悩んでいたころだと思います。

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やっぱりいまとは、表情が違うかな。
たぶん目やにとか、とらせてもらえなかった頃ではないかと。

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ちこ自身も、たぶんここのおうち大丈夫かしら、
と、いぶかしんでいたのでしょう。

ココロ赦していない感じがせつなくも頼もしくもまばゆい。
いまの私は(私たちは)もう、心を決めてしまっているから。

メイちゃんにたくさんのおめでとうとよかったね、と、
そしてこれからの幸運を、祈りを添えて。

大変大きなお世話なひとりごとですが、
ちこがうちに来た経緯を思い出してしまったので、
勢い余ってそっとつぶやきます。



短い夜に寄せて。なんといううつくしさ。



若々しさがひたすらかわゆく思えるオトシゴロ。
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by chico_book | 2016-06-22 01:13 | ねこ | Comments(5)

魔法使いは魔法の言葉を私に告げる

木曜日に携帯に着信があり。ちこの血液検査について、お医者様から。
概要をざっくり聞いて、土曜に行くことにする。
「ちこちゃんはつれてこなくて大丈夫です」

火曜も水曜も、朝ベッドのうえから出勤する私を見送るちこ。
帰宅しても、お出迎えなしの日々が続きました。

「ちこにゃーん?? 」
姿を探すと、あらまあなんということでしょう、
朝出かけた時とほとんど同じような姿でベッドの上にいるではないですか!!

「ちこにゃん?」
そっと寄り添ってみる。
とたんに、部屋中を揺るがすような大音量のごろごろ。
あごをなでる私の手をざりざりなめて、おなかをさらして私を促す。
そっとそのあたたかさやわらかさに手を添える。ありがたや。
しばらくするとおなかを撫でる私の手を叩く、ちこ。
ご機嫌そんなに悪くないようにも、見える。
いつもと変わらないようにも、見える。

ごはんとお水は減っているし、トイレも使用形跡あり。ちょっとほっとする。
それでもベッドの上から動かない。すごくおとなしい。
どこか痛めちゃいましたか?? だっこしてあちこちさわってみる。
いやがらない。
ベッドの上で少し歩いてみてもらう。しぶしぶあるいて、ぺたん、と座るちこ。
……特に異常はなさそうだけど。ただ、気持ちおとなしいなあ。
つめを切ったから、いままでと感じが違うのかしら。
ベッドの下に補助台を設置してクッションを置いてみる。
ねこバリアフリー計画(しかしこの作戦は不発)。

私のせいかしら。
ちこは(思ってたより)おばあちゃんだったなんてね、と
思ってしまっていたせいかしら。
ねこ友さんに
「ちこにゃんうちの子よりおねえさんだったんだね。
しっかりしているとは思ってたよ」
なんてメールをもらったりしたせいで、私が過敏になってるのかな。
以前はこういう時の試金石として「ちゅ~る」出動していましたが
いまは自粛して
『メディファス12歳以上のねこ用ウェットフード』
を、水でのばしてあげてみる。よかった。ふつうに食べてる。
安心していいのかどうなのか。
こういうささいな変化って、本当に難しい。

それでも、木曜金曜のちこは、わりあいふつうに戻って、
私の朝と夜に併せてお出迎え挨拶したり、
押し入れに籠城したり、大声で甘えてみたり。

そしてようやく土曜日。緊張気味に病院へ。

「前回より少しだけですが腎臓の値が悪くなっています」

検査結果をもとに説明していただく。

「腎臓病の初期ですね。
腎臓の組織は、基本的に回復しません。
ねこには本当に多い病気で、以下に進行速度を遅らせるかが大事になります」
(12歳以上では25パーセント、15歳以上では30パーセントのねこの持病であるとのデータもあるのだとか)
(ちこぼん調べ)


治療法について説明。
おくすり、フードのサンプルの提示、サプリメントも。

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「一番簡単で効果があるのはごはんなんですよね、
ただねこちゃんは、ごはんにこだわりがある子が多いので、
まず食べてくれるかどうか」

確かに。たとえば、ちこはヒルズは全然食べません。

「ごはんが変わるだけでストレスを受ける子もいます。
それでは本末転倒なので、
いきなりこの(サンプル)フードだけにしたりしないで
必ず今までのフードと並べて、それで食べるかどうか確認してください。
ねこちゃんの機嫌を損ねると、長引く場合がありますから

療法食を食べなかった場合用に、粉末のサプリメントをだしていただく。
こちらは『リン吸着剤』。
おくすりではないのですが、いままでのごはんにまぶしたりまぜたりするもの。
無味無臭だとのこと、ウェットのスープ部分が大好きなねこなので、それに混ぜれば大丈夫かな。

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一日一包のものを、とりあえず一週間分7袋。
そして年齢の件について念押し(あるいはだめ押し)。
13才と言う気持ちでいてください。はい。粛々と、はい。

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ハイシニア・・・・・・!(こっそり涙)。

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写真としてはぼけぼけですが、
私の心理的な衝撃を緩和する意味でもこのままで。
キドニーキープ大事。

「週中すこし元気がなかったので、私もちょっと動揺してしまって」
「わかります」
「13才と言うと、人間換算で68才だそうですね。
ちょっと元気がないと、もしかしてだるいのかな、とか、急変かな、とか」
「大丈夫です」
きっぱり。
「この病気に関しては、まだそんなに悪い数値ではありません。
放置しないことが大事な段階です(注)
いまからしっかりケアしてあげることで、
いかにちこちゃんの幸せな時間を長くすることができるか、
ということなんです。
心配しすぎないでください。
ねこちゃんはかしこいので、必ずその気持ちを読み取ります。
飼い主さんがしっかりと、ねこちゃんとねこちゃんの体調に
むきあうことが大事なんです
」 
・・・・・・はい。
「この半年で数値が変化しているので、
次は3か月後くらいに来てくださいね。
もちろんその間に、何か変化があったらいつでも来てください。
あとごはんのことも、なんでも聞いてください」

かえりみち。すこし泣きそうになりながら歩く。

心配しすぎないでください。しっかりと向き合ってください。

「獣医さんはこころがやさしいに決まってる」
「どうしてそんな話になるんだ」

愛蔵版 動物のお医者さん 2 (花とゆめCOMICSスペシャル)

佐々木倫子 / 白泉社


(個人的な好みでミケの表紙を)

確かハムテルと二階堂の会話でした。
この淡々と話が進行してゆく作品のなかで
私が好きなセリフは(数あれど)
「(もしかしてねこは死んでいるのに)先生が僕を思いやって
芝居をしているのでは」
と言う二階堂に
君の気持ちを考える義理はない
と断言したドクター!!
(ドクターだらけの作品ですが)二階堂家の『まぼろしのねこ』のエピソードで、
一回こっきりの街の獣医さんなのですが、
この切れ味のよさ、いまでも鮮やかに残っています。

そんな記憶もあり(まんがに支配される人生のよろこびよ)、
獣医さんについうっかり人格を求めてしまわないように
自省を心掛けてるつもりなので、逆にこのタイミングでの
やさしさにほろりとしてしまいます。

病院のお向かいは小学校。
ドアを開けると、運動会の歓声が明るく響いていた。

横浜の市の花はばら。
個人の庭のあちこちにも、公園のいたるところに、
ばらとあじさいが咲いている。
優しくその大輪の花を掲げている。
あるいは面映ゆそうにうつむいている。
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最近水入れのふちに、
あごを乗せるようになったちこに似ている。
気がする。だるいのかな。あたまが重たいのかな。
5月のばらは素晴らしく、私のねこも素晴らしく、
素晴らしすぎてすこし泣きそう。

バス停に、迷子ねこの貼り紙。三毛猫さん。
胸からおなかにかけて雪のようにまっしろで、ちこみたい。
「ややぽっちゃりしています」
公園の地域猫さんなんだそう。
おそとの子でそんなにふくふくで、まっしろさんだなんて、
なんて愛されてるの。ねえちこにゃんや。
はやくはやく見つかりますように。

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(寝起きでぼおっとしているところ)

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すやすやにゃんなのがなによりありがたい。

次は8月に。
しっかり尿検査もしてもらおうね(未来のわたしへ備忘録)、ちこにゃん。
(私が事前に検体を取得できるのがのぞましいとのこと)

※(注)
尿素窒素(BUN):前回36  → 今回43 (正常の目安:16-36)
クレアチニン(CRE):前回1.9 → 今回2.0 (正常の目安:0.8-2.1)
◎以下、病院では特に言及がなかったのですが、ネットで検索して見つけた情報

尿素窒素/クレアチニン=20を超えるのが、腎臓病の初期であることの目安

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このぽったりと重たげなやさしい花の風情が、ちこのおなかによく似ている。
ゆっくりと、でもちゃんとがんばろうねちこ。一緒にがんばろう。
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by chico_book | 2016-05-29 07:05 | ねこ | Comments(8)