カテゴリ:本( 43 )

サイレンスの強さ優しさ呪わしさ

映画を観たのは3月の頭で、もうずいぶん前のこと。
紅海感もずいぶん少なくなってはいるのですが、
なにしろ原作を再読したくなって図書館にリクエスト。
みなさん考えることは同じようで、リクエストは100人待ち。
ようやく手元に届きました。


読みはじめるとひと息。

小学校高学年で北杜夫に傾倒して、そのつながりで遠藤周作へ、
教会学校にかよっていた流れもあって
中学生時代に読んだ(はず)の『沈黙』。

映画を観ている途中で、そうそう、キチジロー、聞き覚えがあるわ、とか、
モキチ、そうそうモキチ、北杜夫由来でちょっとどきどきしたっけ、
なんて思い出していました。



当時のわたしの嗜好は、あくまで北杜夫>>>遠藤周作だった記憶なので、
文体の馴染みの良さに、そう感じる自分にびっくりしました。
過不足なく淡々とつづられる文章。
静かに語られる悲劇と苦悩、しずかな激情。圧倒的。

映画も大変素晴らしかったのですが、原作が本当にそのままで、
しかも小説と映画と言う作品の特性にしっかりと根差した
深みがたっぷりある、双方ともに
「余りあるすばらしさ」
でした。
両方そろって、それぞれの違いと特徴が引きたつ印象。

井上奉行・イッセイ尾形の底知れぬ恐ろしさ
通詞役の浅野忠信のつかみどころのないかんじ、
とてもよかったです。
窪塚洋介のキチジローの圧倒的などうしようもなさ。
そしてそのリアルさ。
日本人作家による小説で描かれる日本人のなんとも
把握できない不気味さをスコセッシ監督が
こんなにも的確に圧倒的に描くなんて、と、
途方にくれながら劇場を出たのを覚えています。

福岡在住時代に、天草にドライブに行って温泉に入って、
その帰り島原にはフェリーで渡りました。
海に迫る半島とたくさんの島々、すこし荒れ気味の海を
ほんのりと思い出します。
それぞれに隔絶された、海と向き合う入り江に刻まれた
ひっそりした集落にまだらにさしていた光の筋の印象。

惜しむらくはロケ地が(ほぼ)台湾なのだそうで。
現代の日本では難しかったのかな。

162分と長い作品ですが、ほんとうに観てよかった。
そして読むことにしてよかった。

次は『海と毒薬』を読もうかな。
ティーンエイジの自分ともう一度出会う読書。
こういう幸福があることを知ったのは最近のこと。

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鎌倉カトリック雪ノ下教会。
団葛の桜ごしのたたずまいがうつくしかった。
ワタクシの育った(じつにちいさな)街も、
お寺と教会と神社が仲良く並んでいることを思い出しました。

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春の終わりの夕闇に浮かぶ桜。

はかなく散ってしまうけれど、また来年律儀に咲く、
と、
のんきに信じてもいいのだろう。断言するほどの強さはないけれど。
そう思えるのも、幸福。



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by chico_book | 2017-04-16 20:26 | | Comments(2)

わかっていてもさみしいものはさみしい

意識しないよう意識しないよう頑張ってきた一週間なのですが
1時間を切りまして(BS視聴組)、どうにもそわそわおちつきません。
『真田丸』
ついにとうとうおそれていた『犬伏』。3月頃からずっとおそれていた。

とりあえず(最近運動不足でもあるので)お散歩をしてみる。
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いつの間にか、桜の木から落ち名がたくさん。
すこし早すぎないかな。まだ9月になったばかりですが。

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夏の花もまだまだ元気元気。
このクレープデシンのような花弁の素材感が、いかにも夏の花。
夕暮れに観るすこし暑さに疲れたような風情が
なんとも言えず色香があります。
あてどなくのたうつような、夕焼け色のノウゼンカズラとともに
大好きな夏の花のひとつ。

図書館で借りました。さくっと読了。

おもしろかったです。とにかく描写がていねい。
江國さんが
『あり得ない生物の(生物学的な意味合いでの)変態をのぞきみる』
(そしておどろく)
のに対して、
こちらはあり得るかもしれない話を、ていねいにていねいに
掘り下げた印象。もちろん私はまるで主人公とは違うのだけれど。

たとえば、すこし年代が上の作家さんの作品で、
どうにも性にあわない、としか言えない方がいます。
単なる傾向とか趣味の話なので、割り切ってはいるのだけれど、
世間的には人気があるので
『どんなふうに自分とあわないのか』
『私はこのひとのどこに違和感を感じるのか』
を、確認するために新刊を時々読んだりします。
読んだ後、うむむ、やっぱりどうにもなあ、と
思うところまで含めての、読書。

宮下さんのこちらはいまひとつあわなかった。

遠くの声に耳を澄ませて (新潮文庫)

宮下 奈都/新潮社

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丁寧だし上手だし、仕掛けも申し分ないのだけれど、
そこを突破するヒトオシがない、と言うか。
その仕掛けとか、外枠とかで、手一杯な印象が強かった。
『よくできてるし、おもしろい』
のだけれど、どこか胸に迫らないというか。
※もちろん個人の感想です

この作品だけしか読まなかったら
『ああ、人気ある作家さんだけど私はそれほどでも』
ワクで納めていたかもしれない。

でも
『田舎の紳士服店のモデルの妻』
は、そこをもうすこし乗り越えてきた。
この世界のどこかにありそうな物語、
それを受け止める誰かの世界のなにかが、胸に迫る。
これは作家としての進化なのか、あるいはたまたま作品との相性なのか。

それはこの作品で取り上げられるような鬱屈やリアルが、
もう既にして遠くなっているせいかもしれない。
現役だとしたら、目のゆく場所が違ったかもしれません。

というわけで
『羊と鋼の森』
たのしみです。一応予約しているのだけれど我慢できずに購入するかもしれない。
してもいいかもしれない。
ちなみに横浜市図書館現在1870人待ち(蔵書数66冊)

とりあえず次はこちらが届きそうなので、いろいろ読んでみて様子を見てみます。


そんなこんな、図書館本と、そうでないもの2冊。

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『血脈』
読書好きの親戚のおすすめ。
瀬戸内寂聴と田辺聖子をあいする彼女とのおつきあいのうえでも
読書は重要なトピックなのです。ありがたい。



ちなみに『ジョゼと虎と魚たち』と間違えて、こちらを観て
『やーびっくりした』と言ってました。なかなか元気な戦中派。
私は彼女と、そういう話をするのがたのしい。
たのしいので、勧められたものは(できる範囲で)なるたけ
観たり読んだりすることにしています。

『ペリー』
佐藤賢一氏の歴史小説はとにかくとにかく面白い。
ぐんぐんぐんぐん圧をかけて、なにかが一閃した瞬間にすべてがひっくりかえる、
そしてそのあとの茫漠とした感じ。
歴史エンタメのポイント全開(ちょっと描写がきついものもありますが)

ヨーロッパ物と違い、北米素材となると少し(筆致が)冷静な印象を受けます。
それは決して悪いことではなくて、フランス革命やスペイン・イタリアものの
好きで好きでたまらんのだ!! 面白いやろこれ!
と言う絶叫とはやや異なるバランスというだけのこと。
それはそれで大変面白いのでたのしみです。
幕末好きでもあるので、その視点から見てもきっと面白い。

『図説真田一族』
半年待ち。間に合ってよかった。でも泣いちゃうかも。

以下2冊は、非図書館本。

『100分de名著』旧約聖書。
歴史と思想の流れがコンパクトにまとまっていてよかった。
参考文献(なんの??)として申し分なし。

『本屋がなくなったら、困るじゃないか』

福岡での、ブックカフェや本にまつわる様々なイベントが
にぎやかなようなので、興味津々で購入。
西日本新聞社は攻めてるなあ。
ちょっと独特のフットワークの良さ、切れ味のよさ、
私は福岡と言う街がたぶん今でも大好きです。
自治体は大きすぎない方がいいのではないかと、
いまでも思っているのはこのあたりに由来があるのかも。

横浜市民の完結した感じも好き。
用があったら都内に行くけど、ちょっと緊張する、とか。

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夏の終わり、秋のはじまり、昼下がりから夕方のはじまり。
なにかをしっかりと見つめている深い表情。
こんな素晴らし生き物が私のそばにいてくれることにいつも感謝。
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深くいとおしくすばらしいにゃん。
(ごめん、めやにっこですね、あまりに美しくて息をのむのに忙しくて!!)←実話



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by chico_book | 2016-09-04 17:17 | | Comments(6)

しずかに息継ぎするように

金曜日に早速購入。わくわく読み進めております(まだ途中であることのありがたさうれしさ豊かさよ)

ギケイキ:千年の流転

町田 康 / 河出書房新社



縦横無尽の疾走感あふれた文章で語られる
源九郎判官義経青春篇。
いやいやまだアヴァンと言ったところでしょうか。
とにかくとにかく、むっちゃ面白い!!

「かつてハルク・ホーガンという人気レスラーが居たが私など、
その名を聞くたびにハルク判官と瞬間的に頭の中で変換してしまう。
というと、それはおまえが自分に執着しているからだろう。
と言う人があるけど、そんなこたあ、ない。」


とんでもない冒頭。奇天烈なのに説得力のある人物描写。
出ました名人芸!! 
『告白』の強烈な薄気味悪さ怪異さ、
なのにそこから離れられない激烈な魅力を思い出す。

告白 (中公文庫)

町田 康 / 中央公論新社



実際、『平家物語』は語りの文学だったし、
『義経記』じたい軍記物とも伝奇物ともつかない物語なので
その時代に会ったキャッチーさ、と言うのは必要なはずなのです。
いやいやいやこれ面白い、と、夢中でページをめくるうちに
ふっと不安になる。全然話すすんでないじゃないこれ。
どうすんのこれ。

全4巻刊行予定
2021年年完結予定
……ってウソでしょ!
と、思いつつ、
ああこれで少なくともこの完結は見届けなくちゃね、
と思えるコンテンツが増えたことをそおっとよろこぶ。

この義経が果たして頼朝にいさんをどう語るのか。
たのしみすぎて武者ぶるっちゃう。

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(ふーーーーーん……)

というわけで、大事にちびちび読むことにしました。
きっと何度も読みかえすことになるのかな。
最近再読の体力落ちているので、
そういう自分でありたいという願望だけかもしれないけれど。

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5月のばら。名残のうつくしさ。

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どくだみの花のすがすがしい十字を見ると、
いつもヨーロッパの紋章を連想する。

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すこしずつ咲きはじめているあじさい。
(このまま暑くならなければいいのに(涙))

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あじさいは、近年ものすごく
バリエーションが増えたように思います。
原産国と言うこともあってか、
すぐにすくすく大株になるので見ていて安心。

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数年前に整備された公園のあじさいたち。
この一面すべてあじさいです。
あっという間に茂るこのもふもふぶりが、なんとも頼もしい。

この本も一緒に出てました。

くよくよマネジメント

津村記久子 / 清流出版



ちょっと(本買いの)歯止めがなくなっているので
このあたりで自覚するためにメモ。
まあこの二冊は、
買うことに迷いがない作品ではあるのですけれども、
それでも、一応。(購入済です)
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by chico_book | 2016-05-22 23:27 | | Comments(2)

花と本とが入り乱れ(そして安定のねこ)

母の日。
ワタクシは毎年、芍薬の花束を贈っています。カーネーションではなくて。

こどものころ、庭に大株があって、みずみずしい朝露に濡れた花を
母に切ってもらって、新聞にくるんで登校しました。
なので、私にとっては母との思い出の花。
やや青さの残る甘い香りのすがすがしさを懐かしく思い出します。
そんな感傷は、私の独りよがりなのかもしれないけれど。

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こちらは図書館のそばの植え込みの芝桜。
これも実家の庭にありました。なつかしい。

シャクヤクは、本当に季節限定の花で、
一瞬でいなくなる花なので、毎年この季節にはそわそわします。

Voice (キングシリーズ)

西村 しのぶ / 小池書院



華やかな大輪の花なのに、青々しさを残す
シャクヤクをモチーフにした短編が入っている作品集。
花の季節になると、毎年思い出す作品。

たとえば西村さんの作品に頻出する
不倫・浮気・複数同時進行形エピソードに、
まるっとは、共感しません。

ただ
『ほおー。そういう考え方もあるのね』
と感心します。
そして、自分はそれをどう思うのか、とか、
アリな部分はどこなのか、
どのへんがどう違和感なのか、とか、
そんなことを考えるわけです。それがたのしいのです。

ちょっと江國さんの読み方に似てるかな。
その意味では最近の江國さんの作品が
どんどんどんどん
『人外』
な方面に行っているようなのが、たのしくも怖ろしい気がします。
マジカルですらある。魔境を冒険させていただくわけです。
どこまで私、楽しめるのかな、どうやって帰ってくるのかな、なんて。

近くの本屋さんで母の日フェア。『さまざまな母』フェア。
いやこれ違うでしょ、と一瞬思うラインナップ。ぎょっとする。

母のはなし (集英社文庫)

群 ようこ / 集英社



放蕩記 (集英社文庫)

村山由佳 / 集英社



本を読む女 (集英社文庫)

林 真理子 / 集英社



「お母さんありがとう」
路線ではないよね…どちらかと言うと、ど、毒になる系よりですよね…と、
一瞬思うものの、それはそれでリアルと言うか、
本屋さんと本屋さんで本を買う客層との信頼関係に
基づいているものなのかな、なんて思う。だといいな、とも思う。
ガチ勢の毒親系の本ではないわけだし。
(この中で林さんのは読んでないので、違っていたらすみません)

綺麗綺麗でまとめて神話になるよりはいいのかな。
(言い切る自信はまだないけれど)

Eccentrics 1 (ぶーけコミックスワイド版)

吉野 朔実 / 集英社



母と娘の物語。感謝と追悼を込めて。

病院の待ち時間を使ってようやくこちらを読了。すっきりしたー。

真田四代と信繁 (平凡社新書)

丸島和洋 / 平凡社



作者は『真田丸』歴史考証担当の学者さん。この手の本を読むほどには、はまっています。
土曜の夕方にはたのしみすぎてそわそわするほどに!!

町田さんの本がラッシュでとても大変。

人生パンク道場

町田 康 / KADOKAWA/角川書店



はずしとまとめのバランスが心地いい。

忙しいときにはこういうものをサクサク読んで気分を変えよう、
という意図で選んだ本。

短編工場 (集英社文庫)

集英社



・・・でしたが、読む人間のその都度の状態と
作品ごとのテンションの差にやや戸惑っております。
(ので、実はあんまり読みすすめることができません(しょぼん))

こちらは一気読み。たのしかった!!

ロマンティックあげない

松田 青子 / 新潮社



岩舘真理子のワンピース・・・・・・・!! 
私が着るとあっぱっぱにしかならないワンピース!!!
あと(自分より)若い世代のジェンダー感覚に興味津々。

これから読む予定なのはこちら。

千年の祈り (新潮クレスト・ブックス)

イーユン リー / 新潮社



読んでみたいなあと思っているのはこちら。

結婚式のメンバー (新潮文庫)

カーソン マッカラーズ / 新潮社



さてどうなりますことやら。
(連休中に思ったほど映画を観られなかったのです)
(でもそれはそれで不足ではなく充実の結果なので良し)

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おおむねこの方とのんびり過ごした連休でした。よか。いっちゃんよか。
最愛。ベリーベストホリデイズ。
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by chico_book | 2016-05-06 00:59 | | Comments(2)

余裕と覚悟と深い慈しみ

キョンキョンさんのエッセイが出ていましたのでいそいそ購入。

黄色いマンション 黒い猫【特典付き】 (Switch library)

小泉今日子 / スイッチパブリッシング



読みはじめてすぐ気づく。あれ、これは読んだことがある。
『原宿百景』

原宿百景 (SWITCH LIBRARY)

小泉今日子 / スイッチパブリッシング



(全編ではありません。一部再録あり)


図書館で借りました。でもいいの。
こちらは写真もたっぷりの大判本だったので、
コンパクトな判で手元に欲しかったのです。
むしろありがたい。
(でも安西水丸さんとの対談があってそこがよかった)

小泉さんの真摯で抑制が効いているけれど
(誤解を恐れずに言えば)
上手すぎない、おさまりがよすぎないところに
するっと素の部分が出てるような文章が、
私はとても好きです。
ありがたく読み進める。
小泉さんが語る家族の話、アイドル時代の話、
ともだちの話。
ちょっとかっこいいあこがれの先輩の話を聞くように、
いや聞かせてもらうかのようにページをめくる。

『あまちゃん』の話も。
アキちゃんへの思い、春子さんへの思い、
そして能年さんへのエール。
80年代のトップアイドルだった小泉さんが演じる春子さん、
そのどこかセルフパロディのような状況を淡々とあたたかく語る。
でもそれはもう終わった役の話で、代表作は次回作、と言うような
いさぎよさがある。

私も『あまちゃん』はほんとうにたのしかったなあ、と、
ありがたくあたたかく思いかえす。。
先日の葉山海岸散歩で、『潮騒のメモリー』も唄った。
でも歌詞が、ちょっとあやふやなの。
30年以上前の『渚のバルコニー』は完璧なのに(笑)。せつない。

そして小雨ちゃんのこと。
ロシアンブルーの愛猫小雨ちゃんのこと。
泣いてしまった。不意打ち。バスの中なのに我慢できなかった。

以下苦手な人がいるかも、と言うよりは
自分が不意打ちに目にした時にびくっとするので畳みます。
小泉さんの、小雨ちゃんを見送ったことについての文章です。

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(めそめそするなんてしょうがないオトナだこと)

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by chico_book | 2016-04-30 20:15 | | Comments(0)

ねこのうなり声はきっと充足を知っている

遅まきながらこちらの雑誌の情報を入手。

MEKURU VOL.07 (小泉今日子)

ギャンビットパブリッシング / ギャンビット



発行後即完売! ひゃあ。出遅れちゃった!
即増刷決定、3月上旬予定! ほっ。

そしてアマゾンレビュー22件のうち星5が22件、にぎょっとする。

すっぴんや自宅写真も載っているそうですが、実はこちらで既に公開済の小泉さん。

小雨日記

小泉 今日子 / 角川マーケティング(角川グループパブリッシング)



単行本なので小さくちらっと映る程度なのですが、
小雨ちゃんのうしろにうつりこむお部屋が、
『さわやかでゴージャス! 』という、ちょっとありえないバランスでございました。
なんとも小泉今日子、というところでもあり。

『Arne』10号の大磯の作家自宅訪問、と
同じくらいテンションあがりましたよ。みいはあですもの。
(『小雨日記』の時は葉山にお住まいでしたが
インタビューでちらっと、その後お引越しした、と目にした記憶があります。
あやふやですが)

なので出遅れながらいそいそと予約。たのしみですにゃん。
(追記:予約ができていなかったみたいなので、実店舗で購入しました)

小泉さんの各方面でのご活躍ぶり、しかもそのどれもが第一線というすごさ。
そのとき自分の前にある課題あるいはやりたいことに、
その都度まっすぐに向き合うということ、
ことばにするとシンプルなのに、本当にむつかしい。

たとえば宮原さんを『努力の天才』と評するのは
大変正確な表現でにあるのしょうが
『その時点の自分に何が必要で』
『どういうアプローチが効果的か』
を分析判断して、それを見据えて繰り返す姿勢、
迷うことがあっても、ぶれない心を持ち続ける意志の力。
そういうのをただ
『迷わず努力した』
『がんばった結果です』
というのはもったいないというか
言葉足らずなような気がするのです(ただのファン)
そうなんだけど、それはそうだろうけど、それだけじゃないよね、みたいな。
小泉さんについて、小泉今日子を語る言葉について、
常々そんなもどかしさを感じていました。
明確な謎、透明な秘密。
そのあたりそぉっとみることができるといいのだけれど。ひっそり期待。

小泉さんは、ゆるっとあこがれる、
きれいでカッコかわいい先輩、というイメージです。
実際に話しかけられたら気後れしちゃうだろうなあ、
なんて言うくらいの距離感。

でも先輩はそんなことまったく気にせずに、
わたしの持ち物、例えばダヤンのクリアファイルとかを目にして
「あ、ねこ好きなんだ? あたしもよ」
なんてにこっとしてくれそう。(妄想)

リアルタイム80年代では、私は斉藤由貴さんのファンでした。
ふわっとした声とかしゃべりかた、
甘いのに厳しさと硬さのある歌声が好きで好きで。
けぶるような眉とまさにつぶらな瞳、ひゃあかわいいかわいい。
朝ドラ『はね駒』ですよ。相手役は渡辺謙さんですよ。
学校があるし、録画も気軽にはできなかったから、
土曜日と総集編くらいしか見てないのですけれど、
それでも
『おれが死んでも、泣く奴なんていないよ』
という源造さん(渡辺謙さん)に
『わたし源造さん好きです。死んだら泣きます』
と返すおりんちゃん(斎藤さん)!!※台詞はうろ覚えです
大変感銘を受けました。

ひゃあーなんという眼福でしょう、と
『死んだら泣きます』
ブームが私のなかでしばらく続く続く(昔話)

斉藤さんの作詞もすばらしいものが多いのですが、
高校時代漫研の部長だったというウワサなので
小泉さんより気後れせずに話ができるような
(どうなんだそれというような発言←自覚あり)

うちにある『愛蔵版 トーマの心臓』の解説が
斉藤由貴さんなのですが、刊行当時(1989年)は、
いまと違って
『トップアイドルがまんがの解説を書く』、
なんてことは本当になかったのでとてもびっくりしました。
でもなんだか誇らしかったなあ)

そんな斉藤さんが『真田丸』で
しっかりがっちり活躍していて
なんだか毎週たのしくてしゃーないわけです。
(斉藤さん毎週は出ません)
コミカルかつあたたかい役柄を、しっかしりた演技で、
脇支えをしている。
そんなわけで『真田丸』大変楽しみに見ています、
というお話はまたあらためて。

そしてこちらもおたのしみ自分メモ。

そろえてちょうだい? 4 (フィールコミックス)

いくえみ 綾 / 祥伝社



3/8発売。すぐではないですか!!
表紙のブンたんの足元にきっちりまるまるきなこにゃん。

ねこはすごい (朝日新書)

山根明弘 / 朝日新聞出版



すっごくおもしろそう。

・・・以下アマゾンの『内容紹介』より引用・・・

時速50キロで走る、嗅覚は人間の10万倍、人の心の病を治癒する
1.5メートル跳ぶ、母ねこは最強、イクニャン活躍中etc.

見くびってはいけニャい!
人間だけが知らニャい「ねこの"すごさ"」に迫る!

今や、人間のかけがえのないパートナーとなったねこ。
しかし、身近な存在でありながら、その能力はあまり知られていない。
優れた身体能力や感覚器の鋭さから、人間の健康増進の効果や治癒力など、
長年にわたり、フィールドワークを行った動物学者が、
ねこの生態や行動などを解明する!

――主な内容――
【第1章】ねこはつよい
・ねこは「つよい」生き物
・飼いねこも「ハンティング」する?
・ねこの歯はナイフとハサミ
・ねこのツメはカッターナイフ
・母ねこに見る動物の普遍的な「つよさ」etc.

【第2章】ねこの「感覚力」
・ねこは暗闇なんてへっちゃら
・ねこの目はなぜ光るのか?
・ねこは動く物体を「コマ送り」で見ることができる?
・ねこの聴力は人間の5倍etc.

【第3章】ねこの「治癒力」
・ねこを飼うと健康になる?
・ねこはうつ病を治す?
・ねこカフェの効能etc.

【第4章】Cool Japan! 日本の「ねこ文化」
・そもそもねこはいつ、日本にやって来たのか?
・江戸時代にも現在のような「ねこブーム」があった?
・現代の「ねこ事師たち」etc.

【第5章】人とねこの共存社会にむけて
・不幸な飼いねこをどうやって減らすのか?
・殺処分されるノラねこを減らすには
・ネットワークで強まる各地の地域猫団体
・ノラねこの生き方を尊重する方法を模索して
・相島の人たちに学ぶ、ねことの共生社会etc.

・・・ここまで・・・

軽い切り口からはじまって、
しっかり深いところまで広がっている内容のようです。
そうそう、新書はこうでなくっちゃ!

そもそも、著者の山根明弘さんのプロフィールからしてガチな訳ですが。
(同じくアマゾンさんより引用)

…(略)理学博士、動物学者。専門は動物生態学、集団遺伝学。
国立環境研究所、京都大学霊長類研究所を経て、
北九州市立自然史・歴史博物館(いのちのたび博物館)学芸員。
福岡県・相島にて、7年間にわたるフィールドワークを行い、ねこの生態を研究

※太字はちこぼん

動物学者さんが本気で硬軟取り混ぜて書いてくださっている。
まさに新書の本領発揮。

現代思想 2016年3月臨時増刊号 総特集◎imago 猫!

角田光代 / 青土社



ううーこれまたおもしろそうな。早くしないと、悩んでる間もなく入手できなくなりそうな。

くるねこ17

くるねこ 大和 / KADOKAWA/エンターブレイン



3/24発売。
こちらはありがたくも安定の定期刊行・くるねこさんの新刊。
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by chico_book | 2016-03-02 01:19 | | Comments(8)

ついなんとなく、な、早春とかにゃんとか本とか

ねこ自身 (光文社女性ブックス)

女性自身編集部 / 光文社



ついなんとなくね。魔って、さしちゃうものですね。
肉球占いに負けました。
結構ガチの女性誌紙面づくり。セルフパロディは真剣さがカギです。

しかしいざ雑誌を片手に近寄ると、なかなか肉球を見せない猫。
ようようやっとにくきうを見ても、判断できないニンゲン。とほほ。

老人と猫

ニルス・ウッデンベリ / エクスナレッジ



スウェーデンの大学教授の庭に、にゃんが勝手に住みついた!!
この季節にそんなこと言われると財布のひもも涙腺も緩んでしまう。

***以下アマゾンさんの紹介文より引用***

「私、あなたに飼われることに決めました」
自宅の庭に現れた小さな猫が、引退した大学教授の人生を変えた。
スウェーデン発の世界的ベストセラーエッセイ

ニルス・ウッデンベリ氏の自宅の庭に、
ある朝、大きな黄金色の目をした子猫が現れる。
不屈の意志をもってここに住むと決めた猫によって、
ウッデンベリ夫妻の生活は大きく変わっていく……。
心理学の教授であるウッデンベリは、猫の心の中を探り、分析せずにいられない。
キティにユーモアのセンスというものはあるのか?
こんなにかわいがっている私や妻のことを、少しは気にかけているだろうか?

愛猫キティに翻弄されるウッデンベリ氏の思索の旅は、
キティの内面を探るにとどまらず、猫の歴史とその生態、
世界の文豪たちの猫にまつわるエピソード、
スウェーデンの野良猫対策などへと広がっていきます。
人間と動物のかかわりについて、
穏やかでユーモアを交えた筆致で描かれたエッセイ。
今ペットを飼っている人、かつて飼ったことのある人、
そして飼いたいと思っているすべての人に読んでいただきたい一冊です。


***ここまで***

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「ここがわたしのうちにきまってるでしょ? 」
彼女のその確信を天啓あるいは天恵と思う人間がここにいます。
ウインウインということなのかも。

時をかけるゆとり (文春文庫)

朝井 リョウ / 文藝春秋



ついうっかり手を出しましたが、抱腹絶倒の一冊。
わたし自身の世代としては、
バブルのおしまい氷河期のはじまりと言うあたりなのですが、
いかんせんバブルの価値観になじめなかったので
ゆとりの皆さんにはゆるゆるあわあわほんのりと
期待しているのです。

以前某所で知り合ったお嬢さんが
『お金とかたくさんあっても困るからおかあさんにあげる』
と言っていたのが大変印象に残ってまして。

『なんかおいしいものでもおごるよ、なにがいい? 』

と、下心がないわけでもなく提案したおっさんが

『小鳥さんが花の蜜をわけてくれるからいらないの(にこ)』

と言われてコナミジン、とかそういうかんじ。

ちなみに、私のなかの朝井リョウ氏情報は
ほとんどこちらから(え)

私にふさわしいホテル

柚木 麻子 / 扶桑社



こちら
『おうちの人にお日さまみたいな果物をわけてもらった小鳥さん』

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「おいしー」

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真顔で夢中、あくまでていねい。かわいいなあ。

実はこの場所、車もひともたくさんとおる、たいへん低い場所なのです。

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(門扉の高さでつたわるかな)
こんな場所でも、安心夢中なめじろんにうれしくなる。
ヴァレンタインディは、小鳥が最初に愛を交わす日だと
聞いたことがあります。春はきっとすぐ。

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柑橘類は本当によく植えてありますが、レモン、
しかもこんな大木はちょっと珍しいかも。

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つぼみも花も印象もまるまるとみちたりてやさしい、
そして枝ぶりは鋭くりりしく力強い。でも力を誇示するようでは決してない。
そんな印象はそのまま『フォルモッサ』『美麗島』というふたつ名を持つ台湾にかぶる。
あらためて今日も祈りを。

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冬をやり過ごすやさしい風情のばら。
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by chico_book | 2016-02-09 01:29 | | Comments(2)

泣くのはいやだ笑っちゃお、と(口に出せずに)目を伏せる


遥か遠い20世紀の終わりころ、新卒で就職したときのお話。
文学部なぞを卒業し、それが世の中でどれほど役立たずであるか、
なんて事実に振り落とされそうになりながら、
えっちらおっちら会社に通っておりました。

卒業と同時に引越しをして、
学生向けの木造アパートから鉄筋の家に住むようになり、
冬は7時を過ぎてもまだ暗い福岡の街
(もしかして私の心象風景かもしれない)で、
それでも毎日えいやっと起きていたころ。

同期の女子が、言ったことがあります。

「しんどいときはさ、アンパンマンじゃないんよ
アンパンマンりりしすぎっとよ。位負けするやん。
しんどいときは『ひょっこりひょうたん島』がいいとって!! 」
(正義の味方に『位負け』(笑))

それ以来、ときどき『ひょっこりひょうたん島』を口ずさむようになりました。
これほど「口ずさむ」のが似合うたがあるだろうか、なんてことも思う。
(そういえば、岡崎京子さんも大変力づよく歌いあげていましたっけ)

それから20年も経ったいま、ひとりでそっと、その言葉の(歌の)重さに嘆息する。
うたうのもつぶやくのもしんどい。いやもうくじけそうやん、なんて。

この世にたやすい仕事はない

津村 記久子 / 日本経済新聞出版社



前職をバーンアウトして退社した主人公が、
紹介されるままにさまざまな仕事をゆるゆると経験する不思議な物語。

淡々と経過する中にぽつんぽつんと置かれる奇妙なユーモア、
パンチのきいたせりふや観察眼の鋭さ、描写の圧倒的な力は
まさに津村さん独壇場。
なんということのない事象や街角が、
あっという間に極彩色のパノラマのような迫力を持つ(でもあくまで地味)。
中途あるいは短期契約として「出来上がっているところ」に
そおっとおずおずとはいって行き、少しずつ足場が出来てゆく、
その心情や描写のていねいさ。
卑下するほど無能でもなく、賞賛されるほど有能でもない
バランスでこなす「しごと」の話。

日常から少しずれそうで、それでもぎりぎりふみとどまる
そんなあれこれを経験して、ようやく少しだけ回復する。
そのささやかな明るさが、冬の朝の弱々しい光のようで、
それでもその光を浴びて輝く霜柱みたい。
それは、あっさり踏みつぶされるかすかな存在だし、
あっという間に溶けてしまうけれど、
それでもとてもきれいで、私は毎朝地面を探してしまう。

よい作品です。
津村さんの初期作品は、読んでいてつらくなることも
多かったけど(でも読む。もちろん読む)いまは違う。
(たとえば明らかな「敵役」が登場する作品でも。
「こっちから見るとクズだけど、彼/彼女にも
何らかの事情があってこうなっちゃったんじゃないかな、
いやもちろんあかんけど」
なんてついつい考えてしまいがち。
あげく「日和見」なんて友人に言われたり(しょぼん))

辛さと苦痛、そこに軽さとユーモアを交え、
それでいて途方もない虚無感みたいなものまで
一気にいっしょくたに読ませてくれる、
たいへん稀有な作家さんだと思います。

連休最終日、公園でこの本を読もうといそいそお出かけしたものの、
はじめて行った目的地、『公園前』のバス停からなんとえんえん
迷子になってたどりつきませんでした。なんてこった。
(地図をちゃんと確かめずに前を歩いていた
『テニスラケットを持っていたいかにも公園に行きそうなおじさん』
についていったのが敗因←大馬鹿)
ちょっと悔しかったけど、狐に化かされたような不思議な感覚が
この作品にちょうどよくもあり。
はじめて乗るバス、知らない街、びゅうびゅう通りすぎる、なんとも旅気分。
そんな中最終章を読みふけるのは、異空間にふらっと行って、
じつにじつにあっさり帰ってきたような、それはたのしい感覚でした。

※週末に購入した本

性のタブーのない日本 (集英社新書)

橋本 治 / 集英社



『春画展』行きそびれた悔しさのせいか、そそのかされて購入(誰に??)。
定期的に来る橋本治ブーム。
ああやっぱりがっちり『窯変 源氏物語』よみたい。
何しろ長いうえにこてこてなので、片手間ではとうてい読めません。

阿・吽 3 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

おかざき 真里 / 小学館



最澄と空海を主人公に据えた物語、ようやく第3巻。
大変素晴らしい。力を持ったというより、力に充ち溢れた作品です。
「光」だけでは足りず、「光の軍」で、「輝」というかんじになるのだなあ、
などと、うすぼんやり思います。

おかざきさんの美麗で豪華な線で語られる王朝の政治、差し金、陰謀、
問われる正義、求める心理、そして暴力と光。めっちゃ多い情報量。
聖と俗と力が脈動しながらあふれる物語。
作者がこの物語をつづるヨロコビ、の、ようなものがドバドバ沸き返っている。
出会えることが幸福で幸運だと思えるタイプの作品。

絵と物語の相乗効果も、大変素晴らしい。すごくいい。
読んでみてよかった。続きがめっちゃ楽しみです。

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本を読む私の傍らにはねこ(マックスハッピネス)
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by chico_book | 2016-01-14 00:45 | | Comments(4)

年末に向けてダッシュでラッシュ

近年にない発売ラッシュで混乱してきたのでメモかわりに。
(既刊分もありますが)

ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集

村上 春樹 / 文藝春秋


春樹さんの紀行文集。ひさしぶり。大好物。
そわそわしています。11/21。

きのう何食べた? 通常版(11) (モーニング KC)

よしなが ふみ / 講談社


11/20。書影が出ないので、来月かと思ってました。うれしい勘違い。
本日の晩御飯に、
かぶのお味噌汁 と かぶの葉と豚肉の煮びたし
を作っていて、何となくシロさんを連想しました。
年末になると、シロさんとご実家の付き合いの変化が、
なんとはなしに胸をよぎるのだけれど、
(ケンジの食べるサッポロ一番とかも!!)
時期的には春夏ぽい内容なのかな。
雑誌で追いかけてないのでちょっとよくわかりません。
でもなんでもいいや。うれしくてありがたい。

乙嫁語り 8巻 (ビームコミックス)

森 薫 / KADOKAWA/エンターブレイン


こちらは12/14。すこし先。

ハルタ 2015-OCTOBER volume 28 (ビームコミックス)

森 薫 / KADOKAWA/エンターブレイン



でも、探しているうちにこの表紙を見つけてしまいちいさくガッツポーズ。
この黒の豪奢さ。内側に見える浅い翠色とのバランス。
和装の黒のこの迫力。
(ちこの首輪の黒の凛々しさは、このあたりを目指しています)
おでこの肌のはり、薄い皮脂ののり具合、結いあげた髪のつややかさ。
質量が伝わってくるよう。
三毛猫の骨格。肩甲骨、左手の踏んばり具合、骨盤の緩やかさ。
完璧。安定して完璧。ありがとう森先生。

※少し古い記事ですが、今日はじめて知ったのでご紹介。
(いまさらだったらごめんなさい)

「中央アジア+日本」対話
10周年記念イメージキャラクター発表式

・外務省の記事です(平成26年7月)

イメージキャラクターを森さんが描かれたようです。も、もっと大きく!!
(森さんの描くテンくんみたいなあ、なんて小声でつぶやいてみる)

アンゴルモア 元寇合戦記(4)<アンゴルモア 元寇合戦記> (角川コミックス・エース)

たかぎ 七彦 / KADOKAWA / 角川書店



こちらは10/26に発売済でした。大変大変!! 

10月に発売済と言えばこちらも。

颯爽な家政婦さん (ジュールコミックス)

小池田 マヤ / 双葉社



どエスな家政婦さんシリーズ最新刊。
お料理コミックは、今やジャンルとして定着した感がありますが、
お料理のみならずメンテナンスとしての生活全体を
下支えする『家事』として扱う作品は、まだそんなに多くない。
(よしながさんが、『なに食べ』のなかで
有職カップルの生活の一環として描写しているのは
大変印象的です)

なにより小池田さんの作品に登場する
「お料理」と「家事」は、
とにかくずば抜けています。昔から、一貫して。

読んだ人が100パーセント挑戦した(ちこぼん調べ)
『なすキャビディップ』
が登場する
『・・・すぎなレボリューション』
なんて、20世紀に連載開始だもの。

…すぎなレボリューション (1) (ワイドKCキス)

小池田 マヤ / 講談社



青年誌連載のかなりセンシュアルな作品でも、
印象に残っているのは
トリュフで香りをつけたオムレツ、だったりね!
(こちらはトライしてないけど)

聖・高校生 (1) (ヤングキングコミックス)

小池田 マヤ / 少年画報社



もともと、生活の描き方のていねいさ熱心さにおいて
ずば抜けてる印象のある小池田さんですが、
(しかもそれが物語の展開の中に完全に馴染んでいて
効果的であることがすごい)
大変口の悪い、バイセクシャルで長身、
腕前はSランクの家政婦さんを主人公にすることによって、
全開で語ることを可能にした作品。

最初にフィールヤングで読んだときは
(当時は雑誌を購読していました)
ああ、小池田さんの非4コマだわ、
と思い、
そうか、このジャンルというかこの展開は独壇場だ、
すごいとこ見つけたなあ、いや切り開いたというべきか、
とも思いましたが、そこからずっと続いていることが
なんだか素直にうれしい。

とは言え、掲載誌の移籍などもあって、
全部を読んでいるわけではなさそうなので、
ひさしぶりに読んでみようかな。

鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす (ジュールコミックス)

小池田 マヤ / 双葉社



「女と猫は呼ばない時にやってくる」シリーズ。こちらも既刊。
こちらのシリーズも、ちょっと手を出しあぐねていたのですが、
ひさしぶりに読んでみようかな(2回目)

その女、ジルバ(3): ビッグ コミックス (ビッグコミックス)

有間しのぶ / 小学館



11/30ようやく発売。
濃厚な人たちの、人生の苦闘を軽やかに描いてくれます。
大好き。にが楽しい。

あかぼし俳句帖(2): ビッグコミックス

奥山直 有間しのぶ / 小学館



こちらも11/30。マチカネタンホイザ!!
ビギナーズラックのあとの赤星さんを、
早く見たいようなちょっと怖いような。
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by chico_book | 2015-11-19 02:32 | | Comments(4)

やっぱり本とねこが好き(鉄板)

ちこの検査結果について、
一週間おとなしく待つしかないよね、わかってはいても
ほんのりと落ちつかない日々がつづきます。
動物病院の前を通るたび、ついつい見入ってしまう。
親しみをこめて。感謝とか祈りとかいろいろマーブルな気持ちで。

帰宅後、『不在配達票』でちこのごはんが(もう)届いたことを知る。
ごめんねちこ、受け取れなかったよ。ちょっと待ってね
(品切れではないので、大丈夫)

日曜日、動物病院でフードについて相談した後、図書館へ行きました。
気分を変えたくて、いつもとは別の図書館に。駅から5分。
川べりの歩道をほてほてと歩く。

目的地は、こぢんまりした建物。
周囲に工場が多い立地で、ずいぶんと(最寄りの図書館とは)雰囲気が違う。
図書館にこんなことを言うのは変かもしれませんが、とても活気があります。
でも嫌な雰囲気ではない。

久々の、通いなれない図書館はいろいろ目新しくてわくわくする。
カウンタータイプのおひとり様席、長机はささやかながら
仕切りがあるあたりが、よいところ。いいなー居心地よさそう。

同じ市内の図書館でも、場所によってずいぶん違います。
知人は『横浜市内の図書館全制覇』を目標に、
週末には黙々と通っていましたっけ(そして達成しました。素晴らしい)
来年は私もトライしてみようかなあ、と、一瞬思ってはみたものの、
時間のやりくりが悩ましいだろうなあ、なんて思いなおしたりも。

しかしそれでも結局「ねこの病気」の本に手が伸びてしまう。
「ねこの気持ちがわかる」類の本は、(馬鹿みたいに)何冊も持っているのに、
しっかりした医学書は持っていません。反省しきり。
改めて(素人向けの、それでも詳しいものを)
ゆっくりじっくり探してみようと思います。
当然のことながら種類があまりにも多くてちょっと混乱気味。
おまけにいまはネットの情報もあるし。
と、ゆるゆると本を選定の気持ちに入ります。
ま、一冊あれば安心だしね。

そんなことを考えながら、
自分に『おちつけ、おちつけ』と言い聞かせているうちに見つけた本。
(心の中で「EASY,EASY」と、つぶやいていたりもします。こそっと。
実は好きな英単語。音のひびきが深呼吸に似ていて、優しい響きに思えるからかも)

猫本屋はじめました

大久保 京 / 洋泉社



なんとなんと!! 
日本で(たぶん)唯一の、ねこ本専門店
『書肆 吾輩堂』店主様のエッセイではないですか!! ひゃっほう!

※リンクはコチラ
※過去記事はコチラ

「ねこ本専門の古本屋を開く」
という目的のために仕事をやめ、いちからスタートした店主さんが、
その経緯や日常やさまざまを、わかりやすく書かれています。
アプローチ方法も、決意も決め手も、ためらいどころも、
すべてていねいに描写。大変興味深い。

朝ドラヒロイン風の『わたしやりたいねん』や、『努力しました成功譚』
などではでももちろんなく。
ご本人が如何に、ねこと本に魂を抜かれて心奪われつづけ、
そのためにアプローチしつづけているかの記録。現在進行形。
さすが、本好きねこ好きの方は、切りだし方も違います。

なんと横尾忠則さんや、金井久美子・美恵子姉妹との対談があります。
なんですかこの反則技! ちょっとたまりません。
金井姉妹と作者が、ねこと本と作家のことを
ひたすら話しているという!!
帯は原田マハ氏。全方位でただ事でない本です。
更に、筆者は福岡市在住で、私にとって縁深い場所や
固有名詞がばんばん出てくるのでそちらの要素も加算。
これは購入してしまいそう。

大久保さんが『書肆 吾輩堂』をはじめたのが
2013年2月22日。(一部でおなじみ)ねこの日。
まったくの偶然ですが、私がブログをはじめたのも2013年2月。
続けられるんかいなジブン、と不安になりながら、
まあだめでも死ぬわけじゃなし、と、
おそるおそるはじめた場所が、こうしてなんとか続いています。
その時間の流れについてしみじみと思いを馳せてしまいました。

本日見つけた動画。



1:20、ちこがいるのかと!!(違います)
2:16に、公開中の映画『犬に名前をつける日』の
監督・脚本・プロデュースの山田あかね氏も登場しています。
神奈川県民としては、素直にうれしい。

いかにもお役所お役所した部分もありますけど、逆にそれが素直に響く。
このごった煮感がかえって効果的。
老いも若きも男も女もこぞって、というかんじで。

本日見つけた動画その2。



トルコは親日・親ねこ国家と聞いてはいましたが!!

『プ~ねこ』に
『一度でもねこと暮らした人間は、ねこ地獄に落とされる』
というねたがありました。
ねこにとっての地獄ではなく、人間がひたすら奉仕するねこの為の場所。
気まぐれでゆるいねこのお世話を(それなりに)こなしていればばいい、
それが『ねこ地獄』。
なーんだ現世と変わんないじゃん、というねたが好きです。
私と友人も、ねこ地獄に落ちたいなー、地獄で会おうね!! が合言葉。
誤解されそうなのでこっそりと、ですが。

プ~ねこ(5) (アフタヌーンKC)

北道 正幸 / 講談社



そろそろ続きでないかなー
(そもそも連載大丈夫なのかしら←そこからかい)
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by chico_book | 2015-11-18 01:21 | | Comments(0)


ねことか本とかまんがとか、と言いつつ映画にじわじわ圧される幸福


by chico_book

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