カテゴリ:まんが( 39 )

熱くて楽しい世界をどっさり

とにかく面白いから読んでみて、と、複数方面からおすすめされて
重い腰をえいやらやっとあげまして、現在12巻まで読了。
いやたしかに面白いですこれ。

ハイキュー!! 1 (ジャンプコミックス)

古舘 春一/集英社

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ジャンプのスポーツまんがというと熱意はあるけれど
突拍子もない演出が多用される、
というイメージが強い世代なのですが
(『スラムダンク』を体験してないのでにんともかんとも)
(『テニスの王子様』は少しだけ読みましたが、はまらなかった)
この作品については、以前からチラ見はしていまして
ものすごく画面の構成に凝ってるなあ、
いまどきの作品は戦略的なこととか
ルールの説明のわかりやすさに余念がないなあ、
(『おお振り』(未読)の影響なのかしらとか、あてずっぽうに)
ぼんやり思っていたのですが、
やっぱりまとめて読まないとわからないものです。反省。

とにかく丁寧、試合展開も、キャラクターの配置や掘り下げも、
チームごとのバランスもすごく考えられてて圧倒されます。
これを週刊ペースで連載するのかぁ。
それはすごいことだけど、しかしそれは作り手が体壊しちゃいますよ、
なんてことを心配してしまいますが(せずにはおれませんが)。

リアルと外連味のバランスがとてもよくて、
それでいてとにかく
「これを描きたい!! 」
「このシーンをこういうふうに」
「こういうまんがを(このキャラクター達を)描けるのは自分しかいない! 」
という熱意が、熱量がほとばしっているさまがたまりません。
たまらなくおもしろい。

作者は女性なのではないかなと思います。なんとなくですが。
女子キャラの描き方の、魅力的だけどあっさりした感じ、
男子メンバーのわちゃわちゃしたほほえましさ、
そこを俯瞰でやさしく描く方法が
(男性作家だと『俯瞰で見守る』というより
 『同一線で、同じ仲間になる』方向が強いように思います)
でもそのあたりを云々するのなら
『黒子のバスケ』くらいは読んでおいた方がいいんだろうなあ。
全方面のキャラクターのたてかたは、
ちょっと『ヒカルの碁』にイメージがかぶります。
あと決めシーンの決め絵(イメージ絵、とでもいうべきか)で
入ってくるコスプレチックなカットが何となく女性作家好きそうな演出かしら、とか。
『王様』イメージでベルベット付きのクラウンと
白貂の縁取りマントを出してくるのは、
女性っぽいセンスかなあなんて思うのですが
まあ偏見ですがどうなんでしょ。

若い世代の作家さんの、男女間のあっさりした描写が
フラットでたまらなくかわいいな、と日々思っているので、
その意味でも興味深い。
何しろ情報は貪欲にアップデートしたい派なので。

こちらも高校バレーがテーマの作品ですが、
まったく描き方も描くポイントも違ってとても興味深いです。

こちらの二巻もそろそろではないかしら、と、
いま検索しましたら、7/7発売済!! 
わー!! わー!!! なんてこった! 自分に失望する日曜深夜。
一巻はまさに序章、物語が本格的に動き出す前で、
オープニングのわくわく感がふるふるに充ちてました。


このひとのせりふの間合いとかキャラクターの表情のためとか
大変魅力的で大好き大好き。
上質なドラマを観るようです。たのしみ。

レディ&オールドマン 3 (ヤングジャンプコミックス)

オノ・ナツメ/集英社

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上質なドラマあるいは映画に似た作劇の作家さんといえば
オノさん。
こちらも物語が動き出しました。すんごくたのしい。
続きを待つこのじりじりした気持ち。

ねぇ、ママ (A.L.C.DX)

池辺葵/秋田書店

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愚直で、凡庸で、時に狡猾で。それでも母親はすべての子供たちを照らす優しい光。
「母」をモチーフにした珠玉の短編集。かつて子供だった母親と、やがて母親になる子供たちへ。
※秋田書店の公式紹介ページより引用

『母をモチーフにした短編集』ということで
よしながさんのこちらを何となく念頭に置いていたのですが
まったく違いました。


池辺さんの徹底して研ぎすまされた語り口。
だいすき。たいへんすばらしい。
そして、なんといっても余白の雄弁。
語られる言葉と、口に出されない感情が紙面を支配する圧巻。
こちらはむしろ漫画でしかなしえない表現。

BSドラマの『プリンセスメゾン』は、とてもよかったけれど、
漫画とは方向性が違ったように思います。
(しかしキャスティングは完璧でした) 

読んでいる作品のアニメ化情報。



期待と不安の見事なマーブル。
フルカラーで動くうつくしいキャラクターたち
(なんといっても『宝石』ですから)を観たい、という気持ちと
独特でかつ確立した美しい世界を果たして再現していただけますでしょうか(祈)
と、いう気持ち。



こちらは2018年だそうです。
蒙古襲来という、みんな知ってるようでよくわかっていない
戦争を丁寧かつ大胆にファンタジー色ももりもりで
描いているこちら。すごく楽しみ。
東アジア史という視点がはいっていてとても興味深い。
なにしろ冒険活劇ですから、アニメ化にはあぶなげがない気がします。

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しっとりと濃く深い緑の中の白い花、
という
イメージがとても好き。梅雨が明ける前に、この写真を。
とはいえ、一日も早く、九州北部の雨が収まり、事態が収束しますように(おいのり)

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by chico_book | 2017-07-10 01:09 | まんが | Comments(2)

3月の嵐はすとらぐる

べっぴんさん。静かに終わりました。
わたしは好きで、さいごまで大変楽しかったのですが、
あわないひとにはほんとにあわなかった様子。

まあ確かにドラマとして盛り上がりに欠けるという意見も
あることでしょう。
演出として小粒で、それが「不発に終わった』と見えるような
案件もぽろぽろあると言えばあるし。

ただあのひとたちの、やわらかく頑固でありながら
徹底して他人に踏み込まない(踏み込み過ぎない)姿勢は
『うざいぐらいに明るく元気なヒロイン』が主流の
朝ドラワールドにおいて、よいエッセンスだったと思います。
(古臭いイメージで、最近はそうでもないのかな??)
アンチテーゼと言うほど強くないあたり、たいへん好み。

まあなんというかとにかく上品だったし。
そんなひとたちで、
とにかくいい人もとにかく悪いひともいなくて、
みんなある点ではよいひとで、それが裏目に出るところもあって、
(麻田さんは悪い部分がないのかな?? 
じつは途中から見はじめたのでそのあたりがわかっていません)
と言うバランスと、後半、若い役者さんたちの老人演技が
そりゃもうたのしかったので私としてはよいドラマでした。

最初はちぐはぐだった相手との関係が、経年で自然に馴染んでゆくあたりなど
(自然に距離感を掴んでいったかんじかな)
説明のなさが逆に新鮮で楽しかった。
※ふだん朝ドラを熱心に見る方ではないので、
特に珍しい話でないかもしれませんが

あとちょいちょい演出が遊んでいましたね。
シン・ゴジラ風?? に、テロップいれてみたり、
舞台演出っぽいライトアップとかピンスポットとか、
幽霊が応接間で、とかそんなもろもろ。
そういうトライアンドエラーされどトライ、が
あっても、いいと思います。なにしろ安定している枠だし>朝ドラ。

結局後半は、毎日録画していました。
最近帰宅後のちこのあまえんぼがすごく、
はやくのんのんさせろさせろさせろと大騒ぎするので(自慢)、
ソファーにすわって(ちこが飛びのってきて)、
15分間ゆるゆる過ごすという楽しさを満喫しました。
きっとずっと思い出すだろうなあ。
ちこのごろごろでテレビの音が聞こえなかったり、
すりすりでテレビが見えなかったり、
マズルを押しつけられてひげが痛かったりなんて、
そんな諸々を。

いまのところ『ひよっこ』をみる予定は
あまり積極的にはないのだけれど、
有村さん好きなのでココロが揺れています。
これ以上ドラマに比重置くの正直しんどいのですが、
朝ドラって一回見はじめるとついつい気になってしまうし。
それでもちらっと見かけたところで、ちょっとこちらを連想しました。
時代が近いんじゃないかしら。よう知らんけど(ゴロちゃん)


黄色い本 (KCデラックス アフタヌーン)

高野 文子/講談社

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私が生まれる(すこし)前の、昭和の青春。
私の親戚も(集団就職ではないけれど)、軒並みツテを頼って
トウキョウに行ったりしていることもあり、さまざまに興味深い。

『3月のライオン』
劇場で観る予定はいれてなかったのだけれど、
有村さんが香子を演じると聞いて、そして伊藤英明が後藤と聞いて
一気に興味が(でも迷ってグズグズしています。未だに)

以下(映画は未見ですが)原作に対するネタバレを
含むお話なので畳みます。




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by chico_book | 2017-04-10 00:34 | まんが | Comments(0)

ずっと見ていたい綺麗な空のような

こなつさんがおすすめされていた
『恋は雨上がりのように』3巻までを読みました。
(6巻まで刊行されているようなので、頓珍漢な感想かもしません)

公式の作品紹介はこちら→


こなつさんありがとう!!
自分ひとりでは見つけられなかった作品です。

(おそらくは)順調に過ごしてきた学生生活あるいは人生を、
予想外の出来事により立ちどまることになった主人公の女子高生・
あきらが恋に落ちたのは、バイト先のファミレスの店長。
それもおそらくは予想外のできごと。

ここに描かれているのは、
かなうような恋ではなく、届くような想いではなく
それでもそこにあるなにかをたいせつにすること
押し殺すことなく走り出すことなく

そっと見守って、でも目をそらさずに、
まるで発掘か何かのように、そおっとそおっと、
たいせつに確実に指先で掘りあてる、そんなイメージが重なってゆきます。
あるいはそれは、恋のなんたるかを知らない若者が、
ひとつずつ確認しているういういしさなのかもしれませんが。

繊細でみずみずしくていつまでもみていたいような
心の動きが描かれます。
実際にはかなり切実でひりつくような熱情が活写されているので、
優しいばかりではないのですが、そのひりつきさえも、
膝小僧に残ったかさぶたのあとの様になんだかいとおしく思えてしまう。
単に私が年寄りじみた読み方をしているだけかもしれませんが。どうかな??

あきらちゃんの瞳の輝き
みずみずしい髪のつや
すんなりとのびた手足

白黒の画面からも、内側から発光しているような
輝きが伝わってきます。なんとうつくしい十代。

ああ、お化粧っ気なんてなくても桃の実のように、
うぶ毛さえ輝くほおだろうな、とか、
細く涼しげで清潔なうなじなんだろうな、とか、
まぶたのうえがつやつやしているんだろうな、とか、
あんまり描写するとちょっと(私が)アレなかんじになるような(自覚あり)
そんなさりげなさ。ほかのことばが見つからないほど。

そんなふうにたいへん魅力的な女の子なのですが
魅力的すぎて、まぶしすぎて直視できない気持ちと、
あまりにも『対象外』なので堂々と向きあえる気持ち、
その両方を持ってあきらちゃんを見つめて、見守ってしまいます。
たぶん店長よりの視点ですねどうしたって。

ぐうぜん踊場で雨宿りをしてしまったふたりがならんで外を見ている。
窓の外にはつやつやの新緑がきらきらの水滴をたくさんまとっている。
輝く空気と光の粒を黙って一緒に眺めている。
雨はやんでしまったから、この場所にいる理由はもうないのに
「じゃあね」
と立ち去りがたくて、沈黙を守っているようなイメージが離れません。
一巻の冒頭から。とても不思議。
作中では、少しずつですがあきらちゃんのコイゴコロは育っているというのに。
私の大好きな、八百屋お七の様な凶暴な少女の純愛要素もたっぷりあるのに、
どこか静かなのは踊り場にいるからなのか、とも思う。


特急列車乗っちゃってー
ネバーランドに連れてってー
いっさいがっさい うばってよ!! っていう純愛と凶暴。
恋と言う名の大嵐。

最初から終わりを想定して見守っている(読んでいる)
なんて、
かわいそうだからあきらちゃんには知られないように、
そんなふうな
すこしばかりのうしろろめたさを抱いてしまいました。
なんとなく。

ほんのいっときの、若さゆえの気の迷い、
と言ってもいいような言うしかないような
いやいやそんな言葉ではとてももったいなくてまとめられないような、
そんな心の動きをていねいに描いています。とてもみずみずしい作品。

スピリッツの公式HPをみると、作者の眉月じゅんさんは
『趣味:手芸』
『好きなタイプは小林薫』
とあるので、おそらくは女性作家さんかと。

あきらちゃんが魅力的なのに性的になりすぎず、
透明感と清潔な生命力に充ちているのは
そのあたりのさじ加減かもしれません。いいにゃー。
そしてこういう作品の場合、男性側の抑制も大変重要です。
重要です!!(力説)

もし彼女が、不幸な挫折を経験していなければ
いまこの場所にはいない訳です。

そう思うと、たまさか自分のもとに現れた
うつくしくめずらしい鳥、を、見守るような気持ではないか、と、
うんうん唸りながら真剣に
店長(46歳バツイチ)の気持ちを忖度してしまう訳ですが。

でも最近、そういうリーディングを(この場合はREADではなくLEADで)
みごとに揺さぶってくれた作品に出合って幸福で幸運で
まだふわふわしているほど。

ありがとうありがとうもう一気にぶん投げられるの大好きです。

おまけ)
ただ、あきらちゃんのスカートは短すぎますよ!!
あきらちゃんだけではありませんが。
そして誇張でもなんでもなく、横浜の女子高生のリアルではあります。うむむ。
九州で見かける制服女学生の皆さんは、
膝チョイうえくらいの長さが多くて、なんだかほっとします。
生活指導の先生のようですねワタクシ。

そして店長のイメージになんとなく後藤隊長が被るのでした。
あんな飄々とはしていないし、あくまでふつうのおじさんだけれども。
安直かしら。

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by chico_book | 2017-01-18 01:40 | まんが | Comments(0)

手をつないだのに、あらためて遠い(そんなかんじ)


出ました出ました。疑ったりしてしまいまして、たいへん申し訳ない。


そしてよかったです。たいへん素晴らしかった。

センシュアルなものを共有しないさじ加減で踏みとどまってほしい、
なんていう私の寝言(文字通り)をやすやすと乗りこえた3巻。
1ページ目から崩れ落ちそうになりました。
う、うわさには聞いていましたが(聞いていてよかった)あら。あらまあ。

共有してしまったからこその線引きの厳しさりりしさが
3巻の要になっております。そうきたか!! 久々に興奮しました。
いや西村先生ライフスタイル満喫系作家になってたからさ(失礼)
(それはそれでたのしい)

関係を持った相手に踏み込もうとしない。
おたがいのプライベートを、律義すぎるほど律儀に尊重する。
それでも親密は成立しうる。充分に。

わたしはわたしでここにいたいからいるの。
あなたをかわいいと思うし、大切に思われているのは心地いいの。

梶谷先生と妻であるサラさんもたっぷり描かれていて満足。
信頼しているから離れていられる、
もし何かが起きても
(もちろんそれは腹立たしいことだしきちんと怒るけれども)
受け入れる覚悟を持って、自分の戦場にいる。
愛と親密と尊敬と。トリニティ、と呼びたいような
バランスで描かれるファンタジー。
幻想と言う意味ではなく、リアルに立脚した寓話と言う意味での「ファンタジー」。
では何がリアルなのかと言うと、状況や設定ではなく、
人が人に向ける気持ちのなかにある、覚悟ではないかと思う。

泣きたかったり苦しかったりせつなかったりすることが
もちろんあるけれど、
そこをのみ込んで仁王立ちして
「世はすべてこともなしってことね」
と言う、女子高校生・美紅の背中を思いだいました。

きょうだいわんこ2匹つれなところも一緒だね!

まるで
「昔ながらの西村節に喜ぶオールドファン」
ぽいのですが、本作は主人公を巡る職場環境などが
きちんとアップデートされていて素直に楽しめます。
奨学金返済にふうふういいながら、研究者として目指す未来がありながらも
「そこまで本気の研究者ではない」
「ただ資料室と資料整理と発掘が好きなだけ」
な、なぎさと、
さっくり物事を判断して世界を飛び回る(でも夫には時々ぐずる)妻と、
両方を仕切ることなく支える梶谷先生の人物像が
その日常や仕事っぷりからも納得できる。
相手のことを尊重する。そのうえで、手をのばしてみることを恐れない。
業務のうえでもヒトヅキアイのうえでも妻との関係においても、
納得できるキャラクターになっているので、
なぎさに対する態度に違和感がなくて済みます。

たぶん桐谷先生にとってのなぎさは、似てないのに
どこかサラさんのイメージを持っていて(別バージョンとでもいうか)
それで目が離せないのではないかと。
ほんとうに似てないんですよね。部屋も全然違うし。
その違いも含めて気になってしょうがないのではないかと。

でも、あるいはだから、人生のパートナーとしては間違えようもなくサラさんで、
それはなぎさにとってもおなじで、恋人であるミズキのおおらかさやさしさは
梶谷先生とは全く別物であってそれでもどちらもたいせつな存在であること。

そしておそらく、なぎさにとって桐谷先生は、
サラさんと言うミステリアスな妻の存在込みで、
魅力的なのですきっと。なんというバランス。

ある意味、いまのご時世フィクションとはいえ
チャレンジングなのかもしれません。

でもそういうことって、きっとあるから。
踏み出す踏み出さないは別にして。
いっしょにいても、結婚していても遠く感じることもあるから。
相手に対する思いやりをふんわり丁寧に重ねる描写が
やさしくてせつくていとおしい。そんな作品です。
倫理に反するとか、そういう言葉で語ってしまうのはあまりにさみしい。

『マシュー・ボーン版 白鳥の湖』感激帰り
『結局ホモってこと?』
と言う見知らぬお嬢さんに、
『そうかもしれないけど、そうじゃないんだ・・・!』
とこころのなかでそっと呟く、今市子先生の言葉をここに置いておきます。
愛と敬意とともに。

と言う訳で21世紀版にアップデイトされたサードガール、
と言うくらいの期待。またいつか出ることに期待。
・・・・・・トーキョーオリンピックまでに何とか!!(弱気)


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by chico_book | 2016-12-25 23:21 | まんが | Comments(0)

明解な苦闘(苦悩を突き抜け歓喜に至る道について)

『あかぼし俳句帖』4巻。大変素晴らしかったです。


職場でも私生活でもいきづまり気味のバツイチ明星啓吾さん(55)が、
ふとしたきっかけと、さらにいきつけの飲み屋『お里』で
たまたま知りあった(小娘ではない)さわやかな美女で俳人の、
水村翠(ミズムラスイ)さんに魅かれて俳句の世界に入ってゆく本作。

もともと自動車メーカー勤務、広報部でキャッチコピーを書いていた
言わばことばの扱いについて『腕に覚えのある』明星さん、
最初は俳句の世界にも
『よっしゃ俺の実力みせてやんよ! 』
くらいのイキオイで入っていったのですが、
当然そこは思いどおりになりません。
迷いや戸惑い、苦闘やその先にあるヨロコビ、たのしさなどを
丁寧に描いてきた本作ですが、4巻はさらに深まりました。
読んできてよかった・・・・・・。

俳句の世界に入り込んでゆくうちに、
すこしずつ初心者でなくなってゆく明星さん。
4巻ではその姿がていねいに描かれます。
どこで初心者ではなくなるのか。
逆に言うと、どこを乗りこえられないといつまでも
『初心者』
にとどまるのか。

真摯に向きあい、答えを探し続けること、そしてその先にだけ開かれる(こともある)世界。
それはきっと俳句に限らない。
こたえのないものに向きあい続けることの苦しさ。
それでもそれを続けること、それのみによって開かれる扉。
『努力はうそをつく。でも無駄にはならない』
とは、羽生さんのことばだそうです。
(さっき見かけたけれど、ソース確認できず・・・・・・)

ややネタバレ気味になりますが、自分の心情がドンピシャとはまった句を
つくることのできた明星さん。会心の一句に胸震えます。
わかるなあその気持ち。

ところが、その句
『この仲で また囲もうや うどんすき』
の、『うどんすき』は季語ではありません。さあ困った。
でもどうしてもうどんすきにしたい。
だってほんとに、みんなで食べたうどんすきがおいしくてうれしくて切なくて、
それを表現したいための句なんだから。
俺の心情は、ほかのことばでなんかありえない。絶対。
そこから、明星さんの苦闘がはじまります。
興味のある方は、ぜひ読んでみてください。

なにかを表現したいと言う思い。それを実現するためには、
自らの意図や意志や(ある種の)欲やエゴを捨てて、
それも捨てようとして捨てるのではなく、ひたすらみずからを捧げた結果、
その先に浮かび上がるものがある(こともある、と言う残酷)、
それは当人には意識もコントロールも出来ないものなのかもしれない、
とは、フィギュアスケート(に限らないけれど)を見つづけて
思うことではあります。

大変、こころにしみる巻でした。有間さんは本当にうまいなあ。
やさしくて強い、きびしいひとなんだと思う(モンパト教信者)。


作画の奥山さんの絵柄や構成が明快で、内容とのバランスがまたよし。
原作の有間さんは、ご自身でも俳句を読まれるとのこと。
作中にたくさん登場する句がまた、それぞれのキャラクターにあっていて、
たいへん贅沢に楽しめます。

明星さんから見ると、若くて実力もあり、人望もある
まぶしいほどのふたり
(スイさんと、さわやかイケメン(としか言いようがない)
飄々とした天才っぽい遊佐さん)
の側面がこれから掘り下げられそう。
明るい深みというさわやかさは、稀有なものかもしれません。

そして新キャラ、気が強くて強烈なんだけど、どこか不安定な美女!! 
スイさんとは別の方向の実力者・『よつゆ』さんの登場に、
椿を連想してムネアツなモンパト教信者(2回目)。

読んできてよかったです。
これから先もすごくすごく楽しみな作品のひとつ。

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俳句を読むひとは、たとえばこの花をみても
違う言葉が浮かぶのかな、なんて。

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柔らかな暑さの名残をみて思う。
(今日は30度越えの予報が出てますが。ウソデショ)


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by chico_book | 2016-10-04 03:47 | まんが | Comments(2)

遠い日の花火のうつくしさ

漫画家さんで、エッセイと、ストーリーものと、
両方の達人と言う方はめずらしい気がします。
(吉野朔実さんはその稀有な例かもしれません)
本や映画のレビューと言うテーマ以外の、
周囲のひとの描き方について特にそう思えます。

巻末おまけのような短いものと違い、あるていどのボリュームになる
作品は難易度があがるようです。
舌足らずになったり、過剰になったり、距離感がむつかしかったり。
あるいはエッセイの名手のかたの、創作がなんだかピリッとしなかったり
もどかしかったり。でもこれはまんがに限らないかな。

たとえば山下さんのこの作品は大変面白いのですが

数寄です! 1

山下 和美 / 集英社



『数寄屋造りの家を建てる』
と言うテーマのつよさありき、のように思います。
たぶん気遣いの方なのではないか、
ご家族やご友人についての描写に配慮あるいは
苦慮が感じられるようで、このあたりのバランスはなかなかむつかしい。

かわかみじゅんこさんは両分野に置いて、
間違いなく第一級のかたです。
どちらにおいても、独特のするっと引いた、乾いた風合い。
熱意はあるけれど湿度のないところ。
じぶんのラインを明確に持っているところ。大好きな作家さんです。

日曜日はマルシェでボンボン 3

かわかみ じゅんこ / 集英社



世界は甘くてやるせなく、ときにシビアで絶望に充ちていて総じてやさしい。
そのバランスの妙。ほんとに『絶妙』としか言えない。職人の技です。

『パリパリ伝説 9』

パリパリ伝説 9 (フィールコミックス)

かわかみ じゅんこ / 祥伝社



パリパリ伝説の新刊を迷わず購入。
ストーリーものの連載をはじめたので、こちらが不定期になり
ページ数が短い回もあるとのこと。少し残念に思いましたが、安定の面白さ。
フランス生活10年を超え(赤子ちゃんも10才に!! )
パリ市内から郊外へと引越しをしたかわかみさん。

村での生活の様子、生き生きと描かれるフランスの人々、
パートナーであるフィリップさんゆかりのかたとの交流も、
生活の地味な楽しさも豊かさも迷いも不満も、丁寧に淡々と描かれます。

いつもどおりのパリパリ。
もしかしてかわかみさんってねこっぽいのかもしれない。
この場合の「ねこっぽい」とは、
『悪いことを忘れないけれど恨まない。
常に事象に対して一定の距離を持ち淡々と充実した日々を生きている』
と言う意味合いですが。

購入するまんがのタイトルを増やさないように日々心がけているので、
しばらく悩みました。かわかみさんの新作新刊。

『中学聖日記』

中学聖日記 1 (フィールコミックス)

かわかみ じゅんこ / 祥伝社



以下アマゾンさんの紹介文。

中学生男子×担任女教師

「ぼくのこと嫌いにならないでください」

黒岩晶、14歳。
〝恋心〟を未だ知らずの中学3年生。
ここ最近、彼が目で追ってしまうのは
新担任・末永聖、25歳。
清純な雰囲気の女教師で、
遠恋中の婚約者がいるという噂。
聖へのモヤモヤが恋だと気づかずに、
ひっぱたいたり、キスを迫ったり、抱きしめたり…。
遠恋中の婚約者がいる聖は彼がアクションを起こすたびに戸惑い、
心掻き乱され、でも突き放せない。

そして夏。
聖への気持ちに自覚が芽生えた頃、
2人にとって運命の夏休みが始まるーーーー。

じれったいほどにときめく、
11歳差の純情年の差ラブストーリー。


すっかり恋とか愛とかいう気持ちと縁遠くなり、
友愛だけが大切だなあと思う、さいきんのわたし。
むしろ、
愛は消えても親切は残る、
と言う言葉がしみじみと実感できるココロの頃合いのワタクシ。
(あまり年齢で云々するべきではないのですが、どちらかと言うと
末永先生の親世代の方が近いのでむべなるかな、ということかも)
なので、こんなみずみずしいあまあましいにがくるしそうな
恋心のようなものを描いた物語にはいってゆけるのかしら、
と、不安になりながら購入。

すばらしかったです。
わたしにとって恋は既にして遠い日の花火でありますが
その美しさはいま目の前にありありと思い浮かべる頃ができる。

恋と名付けていいのかわからない感情の揺れ。とまどい。まどい。
その引き出し、開けたらあかんやつや!
わかっていても開けずにはいられない。
ふいっと指先に力を込めてしまうときの、まどい、ためらい、ふんぎり、
あらゆるこころの感触。 

遠い異国で、フランス生活で、よくこんなに鮮やかに
日本の中途半端な地方都市の、中学3年生の閉塞感や
移動手段が自転車しかないもどかしさ、
夏休みに入ったばかりの暑苦しさ、重たい湿度のある空気、
やりばのない気持ち、職員室で散らばる書類や
同級生女子の暴力的でどうしようもないコイゴコロなどなど
描けるものだなあ。心底感銘を受けました
かわかみさんのなかに、それらすべては鮮やかに
今ここにあるものとして保存されているものなのかしら。
作家さんの資質と言うものについて深々と考えてしまいました。

みずみずしく鮮やか。なんと8月に早くも第二巻が出るようです!!

中学聖日記 2 (フィールコミックス FCswing)

かわかみ じゅんこ / 祥伝社



FEEL YOUNG は、たまにこういうスマッシュヒットが出る雑誌。
(モンパト黄金世代とよびたい派)
最近は雑誌の購入はしていなかったので、嬉しい不意打ちでした。



長塚京三さんカッコよかったよな……と、懐かしさ半分の
軽い気持ちでみてみたら、
田中裕子さんのあまりの美貌にびっくり。


ところで知らないうちに完結していたこちら(5/6発売でした…トホホ)

その娘、武蔵(3)<完> (KCx)

田中 相 / 講談社



予想外に短い作品になった印象。
きりっとまとまっていることを期待していそいそと探します。いまから。

そして早くも新連載が始まっていました(既に6月のお話ですが)
第一話はこちらで読めます。面白い!!!
先の読めない設定、見たことのない世界をこんなに
クリアに目の当たりにして
ワクワクどきどきできるよろこびを存分に味わいました。

奇妙な世界の奇妙さをそのままにていねいにわかりやすく描かれる
作家さん。すごくたのしみです。
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by chico_book | 2016-07-31 11:02 | まんが | Comments(0)

妹とは言い得て妙

『いもうとは秋田犬』

いもうとは秋田犬 (LGAコミックス)

小池田マヤ / 青泉社



不思議な味わいの愛犬コミックエッセイ、なんどもなんども読みかえしています。

小池田マヤさんと言えばぎりぎりと追いつめるような激しい心理描写と
それでも最後には強くて明るい希望に満ちた作品を描く作家さんと言う印象が強いです。

あさひごはん (1)

小池田マヤ / リイド社



颯爽な家政婦さん (ジュールコミックス)

小池田 マヤ / 双葉社



生活や料理といった要素が、ときにていねいに、あるいは激しく、
一貫してこまかく丁寧に描写されて、読んでいてなんともたのしくなるのですが、
それが完全にストーリーと一体になっているあたりがとても魅力。
そして、生活とは、人生とはそういうものだという力強さ。

そんな作家さんのはじめてのコミックエッセイ。しかもペットもの。
期待していいよね? いいよね?? と、おそるおそる。

ずっとインコと暮らしていた小池田さん。
インコに何の不満も不足もなかったのに、あるとき不意に
「もうすこし手ごたえのあるいきものと一緒に暮らしたい」
と思うようになります。
(具体的なきっかけは、作中で説明されています)

それでも
40代・都会のマンションでのひとり暮らし・生活の不規則な職業(漫画家)・
わんこ初心者と、ハードルらしいものはあります。たくさん。
それらにひとつずつ向きあって、真摯に答えを出す小池田さん。

自分はどういうふうに、いきものと暮らしたいのか。

たとえば子犬は、たしかにかわいいけれど、
きちんとしつけをきちんとすることができるかしら、とか、
お友達のうちで出会ったパピヨンの小ささに不安を感じてみたり。

そんな中で犬先輩でもある友人(昔なじみにはうれしいジャーマネうかいタン!!)の
勧めもあって、保護犬を選択肢に入れます。
そして、ネットの保護犬サイトで出会うのが、
秋田犬(にしては小柄な『25キロ』)の南ちゃん。
九州の保健所からはるばるやってきた、南から来た南ちゃん。

多くの保護団体と同じく、条件面でお迎えするハードルはなかなか高いのですが、
愛情と情熱、そして熱心さと努力で、ここでもひとつずつ問題をクリアしてゆく小池田さん。
じっくり読む味わいのある本です。

うちの子かわいい♪ ネタもたっぷりあるのに、それだけではない。
保健所から引き出された、つまり一度は瀬戸際にいた南ちゃんのことを
描写するのに、過剰なせつなさはない。

淡々と、でも静かにふつふつと湧く愛情、静かにみちるよろこび。
とてもよくわかります。
ただ静かに、そして本当に毎日染み出すような
枯れない泉のような喜びに充ちているということ。

モルモットをかわいがっていたワタクシ、モルに何の不満も不足もなかった。
でもねこはまるで違う、いまでもモルは大好き。

モルたちの、人間とまるで違う時空を生きている孤高の感じ。
寿命の短い動物特有の、悟りきったような気高さ、
遠さ、彼らの持っている達観のようなもの。

でもねこはそうではない。まるでちがう。
同じ地平にいて、それでも違う次元に生きている。
でもなんと、ひとのこころのすみずみにまでぴたりと隙間なく寄り添うことか。

モルと猫の共存は、あまり現実的ではないのですが、
いまでもできることならどちらとも一緒にいたい。

このあたり、
インコと秋田犬と一緒に暮らす小池田さんの気持ちに通じるのかしら、
なんて想像しつつ。

ちなみに作者が「猫でなく犬」を選んだ理由に、ねこ好きとしては爆笑。
『猫とは距離感がわからなくて』
!!! たしかに!!
小池田先生の描く男性キャラって確かに大型犬ぽい!! 
マフマフわんこっぽい!! ぽいぽい!!

聖☆高校生(11) (ヤングキングコミックス)

小池田マヤ / 少年画報社



…すぎなレボリューション (8) (ワイドKCキス)

小池田 マヤ / 講談社



このあたりが顕著かな。

作中には、たくさんの保護犬さんが登場します。
その多くは、は家族を見つけて自分のおうちで
しあわせにくらしているわんこさんたち。

なにかと苛酷な話の多い保護犬界隈ですが、
爆発するような大輪のものでなくても、しずかにいっしょにいる喜びを
かみしめることの字義どおりの有難さ困難さ尊さ、
そして何よりうれしさを伝えてくれる作品です。
興味のあるかたはぜひぜひ☆

表情豊かに描かれる南ちゃん。
それを読み取り、絵に描く小池田さんのヨロコビが
伝わってくるような作品です。そうだね、それこそが愛だ。

ワタシも、描写してもしてもしきれないほど
ちこは素晴らしく美しくかわいく賢い、って確信しているもの!(断言)

続刊がいまからたのしみです。とてもたのしみ。
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by chico_book | 2016-07-26 01:34 | まんが | Comments(0)

ミニマムでダイナミックで

ものすごくはまったドラマはまんがの編集部が舞台でしたが
いまものすごくはまっているまんがの新刊が出てました!!
ワーワー!(歓声)

阿・吽 4 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

おかざき 真里 / 小学館



すごい。すばらしい。
恋愛まんがのイメージが強いおかざき真里さんが歴史漫画、
しかも最澄と空海の物語を描くとは、正直意外だったのですが、
作品をみてみればまあこれしかないよね、と言うドンピシャぶり。
大成功ではないでしょうか。

※小学館公式サイト。一話の試し読みが出来ます
(でも紙の方が、線の色気が際だつように思います)
なによりかおりたつような色香のある線を描く作家さんなので。

縦横無尽に展開される絵と文字、イマジネーションの融合が
平安初期のおどろおどろしい世界があふれんばかりに描かれる。
仏法の理念、生きてゆくという苦行、禍々しい政治の世界、
そしてそこにあるのはなにより人の気持ち、欲望、愛。

森閑とした山、森、その果てしなさ、
照明のない時代のぬるりとまとわりつくような深い闇、
頼りなく揺らめいて安定などしないものでも、ほかにはない燈明のおぼろ、
その中を手掘りで進んでゆく、それ以外にすべなどないという人間のあがき。
それらをすべてふくめて、圧倒的な構成力と画面で展開する物語。
ひゃーおもしろい。

とにかく絵と文字の迫力、話の展開や画面の構成の妙、
途方もなく美しくてダイナミックでこわい物語。
まんがを読む楽しみを全力で味わうことができます。
まんがって総合芸術なのだなあと思える幸福。

千利休

清原 なつの / 本の雑誌社



女性作家の描く歴史まんがと言うと私のなかでは清原さん。
『光の回廊』が一押しなのですが、『真田丸』協賛の気持ちで敢えてこちら。
いましかないこちら。
そぎ落とされたような絵柄で、訥々と語られる物語は決して丁寧でない語り口で、
その削りぐあいが逆に不在を強調し、のこされたものを際立たせます。

鎌倉時代、元寇を描くこちらも大好き。
伝説とダイナミックと混ぜ合わせる手法、合戦のていねいさと迫力さ、
まんが的な醍醐味がみっしり。まさに冒険活劇。
そのうえで、さらに元側の事情をていねいに描いてあるという
踏み込み具合が興味深い。
『阿・吽』とはまったく違いますが、とんでもない面白さです。

アンゴルモア 元寇合戦記 (5) (カドカワコミックス・エース)

たかぎ 七彦 / KADOKAWA/角川書店



冒険活劇と、哲学(愛とか贖罪とか葛藤とか)と言うと、
現時点でのちこぼん的真骨頂はこちら。

ヴィンランド・サガ(17) (アフタヌーンKC)

幸村 誠 / 講談社



11世紀初頭のアイスランドを中心とした北欧を舞台にした、
ヴァイキングの物語。戦闘と贖罪というテーマのバランスが見事。
じつにじつにみごと。

ついつい歴史コミックに熱くなりましたが、こちらも出てました!!

あかぼし俳句帖 3 (ビッグコミックス)

有間 しのぶ / 小学館



すごく面白い。

句会での合評がどういうふうに展開されるのか、
その有機的で流動的な面白さがこんなに伝わる、と言うことにびっくり。
ひとつの句をみんなであれこれ言い合って、より良いものにしてゆく、自分の作品でも、そうでなくても。
その為にじぶんの持ち手をありったけ出す、
まさにアドレナリン出まくるような場の空気が生き生きと描かれます。

明星さんが俳句に魅了されてゆくこと、
素直に熱心にうまくなりたいと思えること、
もっといい句を読みたい、そう思う気持ちに
読んでいる私もいつの間にか同調してゆきます。

最初はヒロイン・スイさん目当てだった明星さんが、
どんどん俳句の世界に没頭してゆくのがなんだか嬉しいし、たのしい。
ライバル・ゆさぼんの余裕しゃくしゃくぶりも
ちょっと癇に障ることもあるけれど、その実力に納得してしまうし、
いやな奴ではないのです。よかった。
見ようによっては、イヤミなやつだったりするけれど。

そして、年を重ねたからこその、さらりとほろにがく甘いエピソードもあって、
明星さんという人物に深みがじんわりとでました。

本作での有間さんは原作で正解だと思います。
有間さんの作画だと、濃厚でゲキシブで濃い味が出過ぎていたかもしれません。
作画の奥山さんのさわやかな味付けがとてもよいバランスになっていると思います。

(特に、有間さんが現在連載中の『その女ジルバ』がまた、
格別に濃い味だからというのもあるかも)

夏の午後はどこかしんとしている。強い光が音を奪うような気がする
そんな時に、エアコンの効いた室内で、この方とごろごろするのが至福です。
ベリーベストなサマーのアフタヌーン。
ノバなボッサとか、大瀧詠一とか、『奴のシャツ』とか聞きながらだとなおよし。

f0257756_142572.jpg

(その割には実現しませんね(真顔))

うう。すみません。不徳の致すところで。

f0257756_1431910.jpg


まずちこよりはじめよ。お手本を示してくれてます。スバラシイ。
(その本読ませてください)

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by chico_book | 2016-06-21 01:46 | まんが | Comments(0)

ビューティフルエンドレスサマー

久々に吉祥寺へ。

元気のないときは、JRで(乗り換えがあるけれど)ダイレクトに行く。
(いや吉祥寺に行くの、今回で(たぶん)2回目ですけれど)
東横渋谷乗換京王線よりややお高めなのです。
と言っても200円くらいかな。いやいやされど200円。

でも中央線が好きなので、中央線に乗れるのはちょっとうれしい。
特に横須賀線でさくさく東京駅について、
始発に乗るのがなんとはなしに旅行気分が盛り上がる(気がする)

秋葉原をながめて御茶ノ水・四ツ谷・千駄ヶ谷、あっという間に新宿。
短い間に目まぐるしく変わる街のようす。
新宿を過ぎると、おなじみの武蔵野らしい風景のなかをずんずん進む軽快さ。
すこしずつ増えてゆく緑の様子がなんとも言えずに好き。
けれどうっかりすると乗り過ごします。

わくわくしてしまうのは、もしかするとこのまんがの影響かも

中央モノローグ線 (バンブーコミックス 4コマセレクション)

小坂俊史 / 竹書房



ささやかでさりげない日常の積み重ね、
ほろ苦さいとおしさシニカルさが綿密に描写されていて
静かな良作だと思う。

そんなふうに、わくわくそわそわしていたら
案の定乗り過ごすはめに。
ひゃあ。
特別快速は吉祥寺に止まらないんですね。知らなんだ!
(何となく、乗り継ぎのある駅には停車するものだと
思いこんでいました)

国分寺までぶんぶぶーんと飛んでゆく。。
国分寺は、大学受験に来た思い出のある街。
受験生が多かったのかそういうものなのかわからないけれど、
何故か(受験した大学とは別の)国立にある大学が受験会場でございました。
とにかく建物の迫力と荘厳さにあっけにとられましたっけ。
結局落ちたので、まあどうでもいいのだけれど。

小金井の中村研一美術館には
朝倉文夫の猫たち』目当てで行きましたっけ。
いま調べてみたら2011年7月。5年前かあ。
静かでいい場所でした。
あらためてゆっくりお散歩に来たいなあ、
素敵なカフェもあったんだよね、と調べてみたら
なんと2016年3月で閉店してました…。

※はけの森オーブン・ミトンカフェは
2016年3月31日をもちまして閉店致しました(リンク

なんてこと。森の中のカフェ、行ってみたかった…。
(この美術館自体、画家のアトリエがもとになっているので
大変雰囲気が良いのです)
残念だわ、と思うものの、パンタレイと言うことですね。
油断していた自分のせいだもの、しょうがない。

すみやかに吉祥寺へリターン。
改札を抜けて(目的地と反対側の)井の頭公園側に出てみる。
散歩をしたかったので。したくてうずうずしていたので。
土曜の午後の吉祥寺は大賑わい。
老若男女、まんべんなく入り乱れるところが実に楽しい。

聞こえてくるさまざまな音楽、さざめき、
思い思いに楽しむひとたち。
わんこわんこわんこさらにわんこ。
ボートをこぐカップルたち、噴水、鳥の声、
大小いろんな弦楽器、あるいは和楽器、
ハーモニカのひと、トランペットのひと、
なんとなんとハープの小型版、と言うよりは竪琴、と
言いたくなるものを奏でているかたも。
さすが中央線だわー、と、ミーハー気分で
ふむふむ感心しながら池の周りをお散歩する。

優雅なのかどうか、わからない

松家 仁之 / マガジンハウス



井の頭公園のそばで、ねことくらすこと。

最近すっかり考え事をしながら歩くのが好きになってしまった。
水のそばならなおよし。木の葉や木の根を踏むもさらなり。

のどが渇いたのでテイクアウトのコーヒーをいただく。
コーヒーと仲良くなって、こういうとき本当に便利になりました。
もちろんこういうシチュエイションでおいしいお茶が
提供されればそれがいちばんなのだけれど。

サバの夏が来た (白泉社文庫)

大島 弓子 / 白泉社



以前大島さんは、
この公園のすぐそばのマンションで暮らしていた様子。
私はそのころ福岡でのらのらしていたので、
まったくわかっていませんでしたが、
たぶん知っているひとは特定できても不思議はない、
そんな描き方でした。
(周辺の地図と顔見せの実名とかお部屋の間取りとかも入っていたし)
(情報に関しては)おっとりした時代だったのね。
とは言え私も、ところでどこのマンションかしら、なんて、
ちょろっと物見高く考えてはしまいますが。

そんな井の頭公園で撮影された映画。

グーグーだって猫である ニャンダフル・ディスク付き [DVD]

角川エンタテインメント


(ニャ、ニャンダフル・ディスク付き…??)

この映画のプロモートがきっかけで
小泉さんの『小雨日記』が連載されたという、
個人的には十重二十重にもありがたい作品。
加瀬さんも出てます。びっくりした。

遠くに行きたいなあ、と、思う。
これは逃避なのかしら、なんてことも思う。
いやいやちこがいるからなあ、とも思う。
思いながら初夏の午後の陽に照らされた池をながめる。

つきあいはじめっぽい初々しいカップルちゃんが
やや緊張気味にさりげないサムシングをシェアしている。
うつくしい光景ですこと。



さりげないものをさりげなくシェアする、
なんとも原始的でシンプルな愛のかたち。

『私がもっとメカ得意だったらさぁ、○○話の作監だったんだけど』
おもわず滑りこけそうになる濃い会話。
さすが吉祥寺。いやジョージ。
も、もそっと詳しく!! と、思いながらも何食わぬ顔で通り過ぎる。

「Beautiful Summer Night」
イギリスぽいアクセントのかた。
そうだね、とまたも8年前のロンドンを思い出す。
6月のロンドン。21時になってもこんなふうに明るかったあの空。
ロンドンの夏はこんなかんじなのかもしれない。

カップルで乗ったボートのうえで、
女子が威勢よくオールをにぎしりめている。
笑顔で見守る男子。
私のうしろを歩いていた青年がいう。

『ないわーあれはないわー俺だったら彼女にあんなこと絶対させないわー』

その自信を大事に生きていくのじゃよ、と、謎の老人ぶってみる。

『あや(仮名)の彼氏学年トップらしいよ』
『まじで? △△より上なの? すごい』
『あや勉強おしえてもらえるね、ラッキーじゃん』
『それが教えてもらえないんだよ。
おまえと勉強の話したくないっていうの』
『なにそれひどーい』
『でも宿題やってくれるの』

小鳥ちゃんのさえずりと言うにふさわしい会話。
若さってかわいいなあ。素晴らしいなあ、なんて思う。
このかろやかさこそ時分の花よ。

たのしいので2周も歩いてみる。
純粋に散歩目的で2周して、
公園を堪能しつくしてようやく本来の目的地へ。

萩尾望都SF原画展 宇宙にあそび、異世界にはばたく

入場料100円。すごく変な表情になる。
いや確かにそんなに大きな展示ではありませんが、それにしても、ねぇ。

鮮やかで真摯なまなざしのキャラクターたち、
画面の使い方の自由さ、奔放さ、それでいて破綻のなさ。
なによりも透明で繊細なのに力づよく芯のつよい美しさ。至福。

すこし異端のものを、自分の感じる疑問や謎や気持ちの高鳴りを、真剣に見つめて
いかに繊細に愛していつくしんできたのか、
そしてそれをいかように表現してきたのか。語り口の妙について考える。
SFでもファンタジーでも歴史ものでも、それは変わらない。
その変わらなさにこころが震える。
それでいて破綻も無理もない舞台設定に綺麗に落とし込む妙技。

作家の視線のやさしさと、それを貫く強さに
ほぼ平伏しそうになりながら会場を後にする。

併設の浜口陽三記念室(特集は夫人でもある南桂子氏)と、
萩原英雄記念室も、版画好きとしてはたいへん楽しめました。
たのしい1日でございました。

帰りは渋谷乗り換えで東横へ。
時間が合えば、渋谷で国芳国貞を見ようと思いましたが
まあ順当に時間切れ。
もちろん公園でお散歩などせず、さくさくと展示に向かっていれば
間に合ったのかもしれないけれど、この日はそういう日なのです。

各停に乗って、車内で読書に耽りながらとことこ帰りました。
なかなか良い1日であった、そんな記録。

読んでいたのはこちら。

本の寄り道

鴻巣 友季子 / 河出書房新社



図書館より届いたばかり。
万華鏡のようにたくさんの本の話題が
さくさくさらさらと。たのしい。純粋にたのしい。知っている本も、知らない本も。

本日購入したての本。いそいそとページをめくる。

いもうとは秋田犬 (LGAコミックス)

小池田マヤ / 青泉社



40代独身女性漫画家が、犬と暮らす生活を志して、
保護犬の秋田犬・南ちゃんと生活するようになった記録。

小池田さんは毒のつよい作品も多いけれど、
さらりとしたお話もすばらしい。
凛としたこころの強さが一貫しています。
愛情と言うもののありようには大変真剣な作家さんで
読んでいて胸がいっぱいになります。

萩尾望都SF原画展 宇宙にあそび、異世界にはばたく

5/29まで。興味のあるかたはぜひ。
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by chico_book | 2016-05-16 01:53 | まんが | Comments(4)

ポーラスターは揺るがない

帰宅途中にネットのニュースで知って呆然としました。

漫画家・吉野朔実さん死去 『少年は荒野をめざす』など
(リンク先はエキサイトニュースです)

美しくも硬質な世界を、やわらかさと繊細さを込めて
描きだしてくれた作家さん。
大好きでした。ほんとうに本当に大好きでした。

『ぶ~け』掲載の毎回趣向の違う短編連載、その統一タイトルが『いたいけな瞳』。

いたいけな瞳〔文庫〕(2) (小学館文庫)

吉野朔実 / 小学館



こちらに収録された
『月の桂』
を読んだときに、わなわな震えたのを覚えています。
そのころまでは(学生と言うこともあり)
書籍の『所有』にたじろぎがあったのですが
(いまの私からは信じられませんがほんとなの)
諦めた瞬間でもあります。
これは必要だ。この本は私の人生に必要だ。

高校生作家として華々しくデビューするものの、
二作目の壁に苦労している大学生作家・仲原(主人公)。
(仲原から見て)
たいへん素晴らしい小説を書く友人・清滝は、
失恋の痛手から、大学も東京での生活も、
すべてを放り出して山奥に隠棲します。

『小説家になる気はないのか
電話とFAXがあればどこででも出来る仕事だ』

『ひとに見せるために書いたんじゃないんだ
仕事にするのはつらい
あれこれ人に言われるのも辛いよ』

『俺には見せたくせに』

『あれは
魔がさしたんだ』

才能と愛憎のせめぎあいと言う、
よくあるテーマのひとつではあるのですが、

それを短いページ数に効率よく入れこんで
畳みかけてくるひりつく心地よさ。

以下作中に登場する清滝の書いた
ただ一作の小説としてあげられたのが以下の文章です。
すばらしい。


その年呼ばれたのは中国人の画家だった
屋敷中の襖絵をひと冬かかって描き換えるのだ。
たとえば南向きの『夏』と呼ばれるその部屋の襖には
藍色の波が
延々と延々と描かれた。

金箔の月が描かれた時
「夏」の海は夜になり

それで波しぶきの粒は
そのひとつひとつを
真珠にしようということになった



「俺は雪国を知らなかった」
「こんなにも美しい夏の夜を
見たことがなかった」


これだけで仲原のいかんともしがたいほどの焦燥感、
切望と(それを得られないことによる)絶望が
充分に伝わります。

そんなこんな、あらゆる物語を
このうつくしい絵で存分に描き出してくれるのだから。
毎号毎号なんとまあ贅沢なおたのしみだったことか!!

よしながさんが対談集で

「吉野朔実さんの描くような、うつくしいけれど
成熟拒否の生硬な少女と言うものが理解できなかった
だって世の中も成熟もそんなに怖ろしいものではないから」

と言う意味のことを語っていらして、
これはこれで、大変大変興味深いのです。

『少年は荒野を目指す』

『ジュリエットの卵』
など、生傷そのものの痛さ、
踏み外してしまいそうな危うさ美しさを描く作品から

『僕だけが知ってる』
のように、いろいろな要素を寄せ木細工のように
バランスよく配置した作品まで、その変遷も含めて大好きな作家さん。
(『PERIOD』には今一つのりきれなかったのが残念)

『瞳子』
に描かれる自分と家族と、恋と友情のバランスとアンバランス。
人生の歩きにくさをいとおしく感じさせてくれる作品。

瞳子(とうこ) (ビッグコミックス)

吉野朔実 / 小学館



吉野さんは非常に主観のつよい作家さんだと思います。
その世界観に身を投じることができるか否か、
で、評価が分かれる様な気がします。
そんな作家が存分に力量を発揮できる場所のあった時代に
めぐり合わせたことを、感謝。とても感謝。

長年『本の雑誌』で書評のコミックエッセイを連載されていました。
忘れたころに届く、親しい友人からの手紙のような本が
とても好きでした。

吉野さんとは本の趣味がそんなにあう訳ではないけれど、
読んでて面白い、うれしいたのしいのは
『好きなものが一緒なこと』
ではなく
『筆者がどういうふうに対象にアプローチしているのか』
『どういう点に魅力を感じているのか』
であることを、しみじみと感じ入ることの多い連載でした。

そしてなにより
『本をたのしむこと』『本のある生活、その充実』
の極意やヒントや秘密がぎっしりみっちりつまっていました。

神様は本を読まない

吉野 朔実 / 本の雑誌社



映画に関するエッセイもたのしかったなぁ。
たくさん導いていただきました。
たくさん支えていただいた。

ハードカバー、大判の本が似合う作家さんでした。
たくさんコミック文庫も出ていて、たいそうありがたいのだけれど
ちょっとものさびしいかもしれない。

ほんとうにありがとうございました。
もっともっと、これからもずっと読みつづけたかったです。

あまりにさみしいので、
ネットが私にすすめてくれたたいへんうつくしい動画を。



慰めてくれてるのかな。オッケーグーグル(プラス)
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by chico_book | 2016-05-03 06:09 | まんが | Comments(0)


ねことか本とかまんがとか、と言いつつ映画にじわじわ圧される幸福


by chico_book

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