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年をとることのすばらしさ

うちの玄関にずうっと飾ってある絵本。

ポテト・スープが大好きな猫

T. ファリッシュ / 講談社


※文庫版もあるようですが、ほぼ正方形に近い単行本サイズのをぜひ。

船のへさきに凛々しく立つ猫と、後ろに控えるおじいさん。

こんな私ですが(こんな私なので)
猫グッズやアイテムは、なるたけ買わないようにしています。
あまり成功しているとはいえない努力ですが(涙)
だってきりがないし。

そんなわけで、しばらく購入をためらうも、
結局迷ってるのがまだるっこしくなって買ってしまうことが多いです。
特に本に関しては、他に道楽も(そんなに)ないので、まあいっか、と言う。

おじいさんといっしょにくらす、おばあさん猫の話。
是非読んでいただきたいので、詳細は省きますが、
ふたりは(あえてひとりと一匹でなく、ふたり)ともにお互いを尊重しあって、
大切にして、お互いにとって居心地のよい生活空間をつくっていたのですが、
些細な、本当に些細なことがきっかけで、ちょっとその関係にひびが入ってしまいます。

そのときのねこの反応。おじいさんの対応。
ねこはただ静かに怒ります。そして、その怒りをきちんと伝えるのです。
自分がどんなに驚いて、悲しかったか。
おじいさんも、思いやりからした行動だとは言え、
猫に対して反省したことをつたえます。
相手を大事にする、思いやると言うことを、温かく静かに描いている作品です。

ちなみにあとがきによると、
原文では『オレンジ色のねこ』となっているようですが、たぶんこれって
いわゆる『チャトラ』さんになるのかしらと思います。

こんなかんじ?
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写真はアイスランドはレイキャビクのねこさん。
たぶん民家園みたいな場所、「アウイバイル野外民族博物館」にて。
いろんな時代のアイスランドの民家を集めて移築してる場所。
すばらしく人がいなくて、ぼおっとするには最適な場所でした。
旅先の素敵な場所には、自分の心の何かを少しずつ置いてきている気がします。
迷惑な話でしょうが。

ちなみにこのおうちにいました。
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最初は本当に生きている猫がいると思わずに、ぬいぐるみかあるいは毛糸だまかなにか? 
と思ったんですね。
農家を移築したものなので、こんなふうにつむいだ羊毛が、
あちこちに無造作に置いてあるんです。
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人が出入りする場所だけど、熟睡しています。
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しろ手袋を見せてくれました。ここで、あ、いきてるねこさんだ! と思った次第。
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思わずマクロで遊んだり。ごめんね。でも起きなかったね。
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この子もおばあちゃんかな。根拠はないけど。
年をとった猫の、静かで荘厳なまでの威厳と親しさと
大切さがしみじみと心に染み渡る一冊です。

出来れば私も、ちことそんなふうに寄り添って
関係を育てて生きて行ければ、とも思います。
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by chico_book | 2013-03-31 21:58 | | Comments(15)

しみわたるよろこびと不安

町田康氏が好きです。
熱狂的でないけれど、チェックする作家さん。
独特のドライブ感とか異様なテイストがあるので、
作品によって、合う合わないが結構あるんですけど。

『くっすん大黒』と『夫婦茶碗』あたりが、私としてはツボ。
『告白』は圧巻でした。長いし。暗いし。厚いし。
すこし『ねじまき鳥クロニクル』を思わせる。話は全然違いますが。
登場人物が、自分の意図と関係なく悪意とか殺意に翻弄されるところが。
ものすごく夢中で読んだけど、再読する勇気がもてない。

さてそんな町田康氏の ねこ本をご紹介。いまのところ計三冊。
※上記2作は文庫版にリンクしました。画像のだし方はまだわかりません。スミマセン。
猫にかまけて

猫にかまけて (講談社文庫)

町田 康 / 講談社


猫のあしあと

猫のあしあと (講談社文庫)

町田 康 / 講談社



猫とあほんだら

猫とあほんだら

町田 康 / 講談社



かなり異色、独自の文体を自在に操る町田康氏ですが、
ねこ本についてはむちゃくちゃ読みやすい。
氏の著作の中でも抜群の人気を誇ると言うのも、よくわかります。
題材のとっつきやすさも大きいのでしょうが、それにしても町田氏の視点は独特です。

とにかく 猫がかわいくかかれていない。
でも、あえて不細工に、とか、いじわるくかいているわけでもない。
く距離を置いて、冷静にありのままを描写している。
そしてその猫が、結果としてものすごく可愛く、いとおしい、という・・・!!
(もしかして猫飼いセンサーとして、
伝わらない人には全く伝わらない作品かもしれません。
でもそういう人はそもそも、こんな本読まないような気も)

うちのこいいでしょ、かわいいでしょ成分はマーッタクありません。
ほんと言うと私自身の心情は同じはずなんです。おかしいな。
ちこはただそこにいるだけでかわいくてすばらしいので、声高に言う必要がないんですね・・・・・!!
(言葉を自分にしみわたらせている)
ただ私に 伝える力 がないので、色々あまってしまうと言う。
意余って力足らず。

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相手するのもめんどくさそうなちこさん。

さておき。

猫をなくすときの描写が圧巻です。苦手な方は注意。
ただ淡々とその経緯を描く。
臨終のあっけなさ、人間の無力さ、命を何とかしようと思わずにはいられない不遜さ。
そしてその後の、不在に慣れることが出来ない心の描写が、胸にせまります。
さびねこのココアちゃん。22才、猫にしては大往生と言われる年令。
それでも足りない。まだまだ足りない、あと一日でも長く一緒にいたかった。
今までずっと一緒にいた存在がいないのが、それがひたすらに辛い。
ともに過ごす喜びと、全く同じ距離感で、ただ静かに語られる不在と悲しみの質量。
そう、質量のある感情なのです。

それでも作者は、猫を拾う。猫も、町田さんをみつけてしまう。
1作目の冒頭では2匹だったのですが、3作目では10匹前後となり、
それぞれの猫の個性をそれぞれに淡々と活写する、
愛情とおかしみの深さがしみわたります。
ひいきもなにもなく、ひたすらにひとつひとつの命のいとおしいこと。


でも何より驚いたのは、
こののちに崩壊ブリーダーからスタンダードプードルを二匹引き取っていたこと!
(作者は伊豆半島在住で、犬猫ともに充分なスペースが確保できるので、
環境的には問題がないとのことです)

スピンク日記

町田 康 / 講談社

スピンク日記

基本的に距離感は変わらないのですが、
犬側が『ポチ』と呼ぶ小説家の人間を描写すると言うスタイルで
しかもねこにはほぼねこ主体主義を貫く作者が、
表紙写真をみるかぎり、スタンダードプードルと言う犬種の故か、
犬に装飾が施しているのに何より驚きました。
プードルに装飾と言えば、リボンつけるようなアレです。
ねこと犬とで扱いが自然に違ってくるのかしら。興味深い。
ねこは猫主体主義なんですが、
犬は
「こんなんですがいかがですか? 」
相談してくるかんじ。
まあ私がアレなんで色眼鏡なのかもしれませんが。

いずれにしても命の重さに変わりはないのだなあと言うことを、
さらりとふわっと、でも深く届けてくれます。

あとがきで、町田康氏はこう言っています。

*********************************
ねこの命はあずかりものである。
自分より小さく、短い命のものとともに暮らすと言うことは、
自分が彼らになにを出来るかを考えねばならないことである。
ねこに癒されるのも事実かもしれないが、
彼らが幸福で健康な生涯を全うできるように何を考えるか、まず考えるべきであろう。

ねこにかぎらず、私たち自身が当たり前のように持っていると思っているものさえ、
実は預かり物なのかもしれない。
だから、それらを傷つけてはならず、大切に扱い、利子をつけて返さなければならない
**********************************
(『猫のあしあと』 あとがきより、著作権的に心配だったのでちこぼん意訳。
もし原文の本意を誤って伝えている場合、文責はちこぼんにあります・・・って、固い?)

ねこの1年は人間の5年とも、7年とも言います。
すごい勢いで私の年令を追い越してゆくちこの体を抱きしめると、
その中を駆け抜けてゆく速度の速さが怖ろしくもいとおしくもなる。

ちこの毎日を、ちゃんと楽しく満ち足りた幸せなものに
してあげられてるのかしらと、不安に思う私に、
全身を震わせて海鳴りのような音を立てて返事をしてくれるちこなのです。
海鳴りって、実際には聞いたことないけど
(ナイトスクープではやってました)
最後はのろけなの? ええ、まあ、わりとそんなかんじ(照)
自然にそうなっちゃうの。だってちこがあまりにもすばら(略)
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by chico_book | 2013-03-24 20:16 | | Comments(2)

ねこもお花見

※スミマセン、次回から少し写真を小さくします。。。
よくわからないうちに設定変えてたみたい。

こんな日に何をPCに向かってるんだ・・・と思いきや
PCデスクからも、桜が見えるのです。
はらはら舞い散る花びらも見えて、まさにしづこころなさ全開。
結構特等席。桜の根元の、アジサイの大株がまたよし。
この時期のやわらかいみどりもいいけど、
6月ころがほんとうに見事です。



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洗濯物も見えますが(恥)

そしてこの場所はちこにゃの定位置でもあります。いつもこの位置で国境警備。
業務に余念がありません。

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ど・・・
ど ん !? 

いやいやいや、これ何かの間違いだよね。
確かにむっちりしてますけど
この写真は間違った方向の奇跡の一枚だよね。
なにこの安定感。うしろから抱きしめたいやん。
ていうかその横の壁は。壁はいったい。



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何か言った!!??(怒)

いえいえいえ、ととととんでもございません。


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当然よね! かわいい私に文句なんかあるわけないわよ!!
と、ばかりに、お手入れに余念のないちにゃこさん。ビューティにもそれ以外にも厳しくていらっしゃる。
さすがですわ。さすがはうちのキラークイーン☆


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(「・・・・」)

はい。なんか、いろいろすみません。
いつもこの表情にやられます。負ける幸せ。春爛漫、ねこも爛漫。ねこの目はらんらららん♪
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by chico_book | 2013-03-24 15:26 | ねこ | Comments(3)

風の強い日曜日の午後(にゃんだーガード写真展に行ってきました)

なんかアレですね。東京スカイツリーライン(東武東上線)みたいなタイトルですね。

さておき。
横浜では終わってしまいましたが、
先週の日曜日、福島で動物の保護活動を行われている
「にゃんだーガード」さんの写真展に言ってきました。

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by chico_book | 2013-03-23 06:31 | ねこ | Comments(0)

ロシアンブルーはめったに鳴かない(らしい)

そして愛情深く、飼い主を信頼するのだそうです。
まあ。なんとまあ・・・。

小泉今日子さんの歌声を『猫みたい』と評したのは、
江國香織氏だったと記憶しています。

ちょっとあまくて、のどの奥でうなるようで、
特に最近は、ジャージィな曲調の唄が多いので
より際立つかんじ。
きゃはきゃはした声ではなく、おちついた甘さ。
確かにそういうねこいますね。
(ちこにゃんは違いますが。
きゃう! っと、ちょっと不思議な声で鳴いたりします)
私のお気に入りは『厚木IC』です。これがタイトルなの。

そんな小泉今日子さんのエッセイが好き。
芸能人のエッセイ、数はたくさんあるけど、
小泉今日子さんと岸惠子さんは(私にとって)格別。
そしていま気づいたけど、御両名とも神奈川出身です。
偶然なんだろうけど、おもしろいなぁ。

最初に知ったのは『パンダのan an』
雑誌『an an』に連載されていたんですね。
『an an』読んでたとか、私も若かったですなあ。
でも少し前には村上春樹氏もエッセイ連載されてましたね。
あなどれないなぁ『an an』。

一見素顔をさらっと書いている様で、それでいてクール、
自分に対して距離のあるかんじの文章です。
日常を描写するのに、自分に耽溺しない、
あくまでかるく、さらっと、それでも強さを感じる。
自分を信じる為の努力を常に欠かさない、そんな底力と言うか、
丹田に力がこもっているかんじが好きなのかな。

そんな小泉さんが、愛猫 ロシアンブルー の 小雨さん
との、日々をつづったのがこちら。

『小雨日記』小泉今日子

小雨日記

小泉 今日子 / 角川マーケティング(角川グループパブリッシング)



※やっぱりリンクがうまく貼れません。トホホ。はれました!ありがとうやぶさん!!
(教えてくれたやり方と違うけど(ひっそり))

1)大島弓子氏のねこエッセイまんが『グーグーだって猫である』が映画化
 主人公である漫画家を小泉さんが演じることに

2)キャンペーン企画として『小泉さんの猫エッセイ』をレタスクラブで連載開始

3)映画は終わりましたが、面白いのでしばらく続けます

と言う流れだったようです。どうやら。

小泉さんの愛猫は、ロシアンブルーの女の子。
優しい雨の降る春の日にやってきたから『小雨ちゃん』
なんてかわいい名前だろう。
坂本美雨さんの名前の美しさにも驚愕したけど(そういえば美雨さんも猫好きですね)

小雨ちゃん。

春先の、生命を育むような慈雨、優しい静かな雨のイメージ。
小泉さんがどんなに大切に、慈しみをこめて小雨ちゃんを迎えたかが、
伝わってくるようにおもいます。

一人暮らしの小泉さんの生活は、
お仕事柄不規則だったり不在も多いけど、
その中で猫と人が、その時にそれぞれ出来るベストの
おとしどころをきちんと見つめているように伺えます。

おそらく、たまには妥協策だわ、なんて日もあるだろうけど、
そこに拘泥しない。
そんなことより、次の満足、
今日の明日のいまできるこれからのことをみつめている。
そんなかんじ。

猫の思惟には『過去』も『未来』もないと聞きます。
いまこのときしかない。
だから、いまこのときに一生懸命なのかな。
だから、いまこのときの要望に、こたえられないことが辛くなることもあるけど
(たとえば、どんなに引き止められても出勤しちゃうとか)
大丈夫、だってねこは、次のいいことをみているもの。きっと。
だから私も、ねこにとって次のいいことを共有できればそれで大丈夫。

ねこは、された嫌なことを決して忘れないけど、
それを恨みに思ったりひきずったりはしてないみたい。
そんな気がする。

小泉さんは小雨ちゃんを溺愛しています。掛け値なしに。
でも、だからと言ってそこに耽溺してはいません。
お互いを尊重して、距離を持って、
その上で可能な限りの愛情を注いでいる。

以下前書きより引用です
**************
私にとっての小雨は、まるで気高く孤高な百獣の王。
圧倒的な存在感で従順な僕である私を完全に支配しています。
そんな彼女の視線を感じるから、
一人暮らしの私の生活に少しの秩序が生まれます。
そんな彼女の体温を感じるから、
私の日々にささやかな幸福が訪れます。
**************

さて、そろそろしもべとしての本業に戻らないと怒られます。
ずっと待ってくれているの。わりあいきびしいんだ。これが。
桜咲く春だけどまだまだくっついてくる(くださる)ちにゃこさんなのです。

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どうも思いが先走って被写体により過ぎてしまう…。
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by chico_book | 2013-03-21 02:16 | | Comments(6)

ねこカフェデビューは埼玉で

ねこカフェの存在は(もちろん)知っているけれど、行った事はなかった。

単にきっかけがなかっただけでもあるけれど、
たくさんのねこがのびのび好きにしている空間は夢のようだわ、
と思いつつも、
そんなねこちゃんたちを前に戸惑ってしまうかも知れず。
(個体差はもちろんあるんだろうけど)

ねこは基本的に人見知りで、知らない人や場所が得意でないと言う
イメージを強く持っているからかも。
かえってかわいそうな気持ちだけが強く残るかな、という気持ちで、及び腰でした。
怖くないのかな、嫌じゃないのかな、夜はどうしてるの? さみしくないの?
あと「おやつ券でおやつを自由にあげることができます!」と言うのも聞くけど
ちこにゃんのダイエットに苦慮している私としては、
そこも含めていささかと言うか結構な不安がありあり。
※このあたりの情報は概ね
「誰も寝てはならぬ」 サライネス著 講談社ワイドKC
より得たものです。


でもなあ。
ねこカフェに行ってそんなこと言うのって、
きっとキャバクラに行って(え)
「こんな仕事してること、ご両親は知っているのか?」
と言い出すおっちゃんみたいなもんだよねえ。などなど思っておりましたのよ。ほほほ。

そんな私のねこカフェデビューのお話。しかも川越。遠。
※当方横浜在住です

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by chico_book | 2013-03-18 01:57 | ねこ | Comments(4)

看板に偽りがあります(3/13現在)

本とか、まんがのエントリーがないじゃないのよさ・・・。

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「・・・・・・だめじゃん。いくら私がかわいいからってさ」











はい。

ちなみにこの写真は、私が入院で不在のときに、シッターさんに撮っていただいたものです。
すごいいい写真だわ。おひげのぽわぽわまでもクリア。
※ねこが興味津々のときの、おひげが彼岸花のようにぷわーっと前に出るのが大好き。

白いところはまぶしいしろさ。魅惑のアイライン。お鼻はピンク。

私はこちらのシッターさんしか存じ上げないのですが
他のペットオーナーさんにこの写真を見せたところ、


「すごいねぇこれ。普通シッターさんの写真って、
もっといい加減だよ。
だいたい元気だな、とかわかる程度のものが普通だよ」

とのこと。なんと!! やっぱり被写体がいいからね!
(間違いではないけども、正解ではない)
なんとラッキーなのワタシ!!

このころからじりじりじわじわとカメラ(正確にはカメラでちこ写真)熱が上昇しておりました。
はい、うずみ火のように。

本とかまんがのエントリーも近日中に。
ついうっかり長くなりそうで、少し手を出しあぐねている。
考えすぎずにザッ! と、やっちゃったほうがいいんだよね、こういうの。
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by chico_book | 2013-03-13 02:43 | ねこ | Comments(4)

ものすごくかわいくてありえないほどえらい

ちこはおそらく、引越しのときに置いていかれた猫。

ベランダに遊びに来ていただけのころ、お見送りすると、
2軒先のおうちに、帰っていたのです。
確認したわけではないのだけれど、
そのうちには他にも真っ白い子猫が入っていったりもしていて、
ああ、あそこのうちのねこなんだ(いいなぁ)、くらいな気持ちでいた。

そのおうちが引越したのが10月あたまころ。
その部屋には、ほどなく新しい家族が入りました。
中学生の子供さんのいる、にぎやかな4人家族。
でもそのころは、私は何も気づかずにいた。
ただ、ひょいっとベランダで見かけた、ベランダの手すりのふちにガーゴイルのように箱になりながら、
その家の中をじいっとながめていたちこの横顔が妙に忘れられない。今も。

なんだかやけにベランダで見かけるなあと思ったけど、
ただのお散歩だとしか思わなかった。
ちこのほかにも、チャトラのマイケルや、黒猫のくろちゃんも
よく遊びに来ていたし>うちのベランダ。

その年の11月暮れごろ。
植木鉢の、土の上でまんまるアンモニャイト、
見事にとぐろを組んでるちこを見た。

おかしいなと思いました。ちょっと不穏で不安な予感がして。

そこあったかいの? 。。。どうしてそこにいるの?おうちは?
もしかして、そこあったかいの?あったかいからそこにいるの??
他にあったかいところないの?

そこからはまさに女の道は一本道(篤姫@大河ファン)

ちょうどうちにあった小さなとろばこをベランダに置き、
古いバスタオルを敷き、
ちっちゃいペットボトルにお湯を入れて湯たんぽにして
(ついでに古靴下とか軍手でくるんで)
毎朝置くようになり、それが朝晩になり、

そのころから、いままで決してさわらせてくれなかったちこが、
でこごっつんをするようになり。
(注:ねこの親愛表現)

うちにはいりたがるようになり。

それでも最初は拒んでいたのです。

でもちこの意志は固かった・・・!!(感動しています)

ここはわたしのうちよ。
ここにいれてくれないわけないわ。

自信と確信に満ちて入ってきて、それでも
近寄ってこず、たんすの上から私をいつも睥睨していた。
そう、やはり最初からえらそうでした。

ちこを置いていった人のことを、時々思う。
もちろん猫を捨てて行くなんて事は、赦されない。
事情があったのだとは思うけど、それでも、
可愛がって愛情を注いでいた命を置き去りにするという事実は、
変わらないし、赦されざることです。

でも、きっと、
その人も本当に苦しんだと思う。

だってその人は、ちこをものすごくいい子に育ててくれたヒトだもの。

この子は人のごはんには、ほぼ絶対に手を出さない、
目の前で私がごはんを食べてて、それが焼き魚でも、お刺身でも、お肉でも一度も。
おかかのときはふんふんおいをかぎにくるけど、それだけ。
出汁用のいりこを紙に広げて、はらわたとあたまをとる作業中でも、
私の膝の上でぐるぐる言いながら甘えて寝ているほど。

食卓にもほぼ乗らない。
たまに、私が書き物をしているのを邪魔する為には乗るけれど。
ゴミだって絶対にあさらない。。流し台に上がったことは一度もない。

そしてひたすらにすりすり甘えてくる。
おでこごっつんしたくて届かないときは、とびあがるようにして、
無理矢理私の手におでこを擦りつけてくる。

お行儀のよいあまえんぼう。人間大好き。
ただ、長い棒(お掃除モップの柄とか)と、太いひも状のもの(ベルトとか)は怖いみたい。
たぶんこれは、お散歩中に追い払われて時に怖い思いをしたのだろう。
そう言えば石を投げられてたのは見たことあります。

こんなよい子に育ててくれた人が、悪い人のはずはない。

ああ、ほんとうに何とかしてお伝えしたいなあ。
ちこはものすごくいいこです、すばらしいねこです。
私はあなたに感謝しています。
ありがとう。
ちこを可愛がってくれて、大切にいい子にしてくれてありがとう。
そして、いまちこはうちでのびのび幸せに、毎日元気に眠って過ごしています。
幸せかどうかは、私の想像ですが、すりすりぐるぐるざりざり甘えています。
だから安心してください。

もう、ちこを、お返しすることはとてもとてもできませんが、
この気持ちは、ほんとうに何とかして伝えたい。
たぶん無理なんだろうとは思っていますが・・・・。

ナ、ナイトスクープ?? くらいしか思いつかない。


※それでも最初のころは『(お部屋に入れてあげられるのは)夜だけよ!』と言って、
朝出勤前に家から出していました。
今となっては、とても信じられないマイセルフ
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by chico_book | 2013-03-11 02:29 | ねこ | Comments(8)

ねこの名前

『薔薇の名前』を引用したつもり。つもりとしかいえない。
いまとなってはショーン・コネリーの後ろを、クリスチャン・スレーターが
踊るような歩き方でついていってたシーンと、
あと図書館がすごかったことしか思い出せない。
・・・と、思う。何かと間違えてる可能性もありますが。

ちいさいこえでなくから、「ちこ」。
そう名づけたはずなのに、今振り返って思うに、アレは
「ちいさいなきごえ」
ではなく
「サイレントミャウ」
だったのではないかと・・・!!

※サイレントミャウ:じいいっとみつめて、声をださずに口だけで『みゃう』。
エア鳴き・声なしにゃーとも呼ばれる。
一般に、ねこ最大の甘え・最愛の表現とされる。

ねこの挨拶である、じいいっとみつめてゆっくり瞬き(大島弓子氏は「ぱちくり」と表現)と
セットで繰り出されることが多いです。たぶん。

ゆっくりあいさつして、しずかに『・・・好き』とつぶやくふわっふわの生き物!
それはあかんやろ。反則やろ。そりゃ轟沈するともよ!ヒトとしてさぁ!!(え)


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たとえばですねえ。これがどこ見てるのかわかんなくってですねぇ。

かいしゃのひとに
「どこみてるんだろうねうちの(かわいい)ねこ」
と聞いたら


「そりゃ、カメラ構えてる君を見てるんじゃないの?」
といわれて



ああああ!!!!なんかいま追いついてきた!
というやつですよ。まじ。ありがとう浅草サンバカーニバルの皆さん!!
(すみません、いったことありません)




そしてそこから繰り出されるのが、これ! 
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「(にゃーう)」



何がもう、ここまで心を苦しめるのか。
それともたんにへんなのか。わたしが。
でもまぁ、それならそれでいいんですけど(堂々)。
悔いなし。


あおりで撮ってみたらいつもより優しく見えるかなとか、実験中。
しかしソフトフォーカスモードで撮ったらぼけすぎました(涙
>目つきの悪いねこ、と言われたのをそれなりに気にしている模様。
いやいや、単にデジカメで遊んでるだけですが。

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「・・・・・・・・・・・ふうーん・・・・・・」
ちこさんは気にしてないみたいですね。わかります。
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by chico_book | 2013-03-11 01:27 | ねこ | Comments(2)

らくがきんぐ

ひらがながすきで、よく職場でも書いています(オイ)

電話しているてもとで、らくがき。
相手の名前だったり、単なる思いつきでかきなぐることがおおいかな。

ね、とか、の、とか、わ・す・な
など、ゆらりとしたなたたずまいに気持ちを惹かれる様子。
ひたすらかきなぐって
『お習字してるの?』
などと聞かれたりします。

ね こ  。

この「ね」の字が実にアンモニャイトの来る凛としまってる美しいさまを
おもわせるわけですよ。。。
優美で高貴で孤高なかんじ。でも孤独ではない。

そこにきて「こ」。
「こ」の字の開きぐあい、あけっぴろげなかんじ、
ちょっと間の抜けた、でも、それを本人まったく気にしていない感じが

じつにじつに ね こ 。

フランス語でも「chat(シャ)」で、そう思うのかな。
かるみのある音、最後のt の文字の優雅さ。

そんなことを思い、お習字よろしく書きなぐり。

にしてもか漢字からむりやり持ってくるなんて、
アレンジ得意にもほどがある。しかも併用してるし。

そんな伸びやかなところがきらいじゃないんだよねぇ。
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by chico_book | 2013-03-05 02:19 | 日々 | Comments(0)


ねことか本とかまんがとか、と言いつつ映画にじわじわ圧される幸福


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