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ハロウィンに間に合わせたくてつい夜更かし

手帳とカレンダーコーナーが大賑わいのロフトで、どこからともなくにゃんこの声が響き渡る!!
しかもなんどもなんども、あちこちから聞こえてくる・・・。当然うろたえます。
うわうわうわなにごと、横浜そごう7階ののいったいどこにねこが!?
ねこ馬鹿がすぎて、もしかしてついに・・・幻聴??



はい、こたえはこちら。ものすごい中毒性です。ヘビロテとはまさにこのこと。
やめられません。するりするりとしっぽを優雅に動かしながら歩くにゃんこ。
ハロウィンが終わっちゃうと、ロフトに行ってもみられなくなっちゃう・・・と
さみしく思っていたところに、ありがとうyoutube様!

ちなみにちこにゃんは、動画のにゃんこさんの声には全く動じず。
とにかく、テレビでもネットでもねこさん動画にはほぼ反応しない性格。
赤ちゃん猫のみぃみぃも、きれいにスルーしてすやすやアンモニャイトスリーピング。
まーったく気にしません。
動きの早いスポーツに反応するにゃんこさんの話を時々聞きます。、
たとえばサッカー中継も、フィギュアも、モータースポーツなど。でもちこはすべてスルー。
生きもの地球紀行も、ダーウィンが来た! も、なんにも。
テレビはあまりお好みではないのかも、とずっと思っていました。

しかしそんなちこにゃんが(ほぼ唯一)反応するのは、

縄張り争いでけんかをしているねこのうなりあい・・・!!(小声)

たとえば岩合さんの番組等で、その類のシーンが合ったら大変です。
それこそ息をしているのか心配になって口元に手をかざすほどの熟睡、、
『猫が眠っているときには、悪いことは何も起きない気がする』(モンゴメリ)
ばりのすやすやだったのに、ひょいっとはねおきて、

「うなぁー、むなぁー」

と、低音で主張しながら部屋中を走りまわります。

あたしはここよ! ここにいるわよ!! どこよ、かくれてるなんてひきょうよ!

といわんばかり。
ちこにゃん、小さい子をかわいがることよりも、喧嘩っ早いと言うか
縄張り意識が強いと言うか、お見事。
女王様気質というか、やはりカテリーナ・スフォルツァ・・・なのでしょうか。
ちなみに『カテリーナ』、ぐぐったら女王様と言うより『イタリアの女傑』とか
いわれてしまっておりますが。いやいやいや。
(でも、いざとなったらちょっとびびりでそこがまたかわいい←自覚ありの馬鹿

ちなみにちこにゃん、昨日は寝言をいうほどすやすや眠り込んでるところを、
こっそりつめを切ろうとしたところ、ねこパンチ3発連打。
目が覚めたらつめが短くなってたなんて、
やはり姫的にはありえないことなんでしょう。
うーん・・・・・・・・ええと、ごめん。でもやっぱり切ろうよ(弱気)

その他のねこ話。
知人が台風前にみかけた迷子のしろにゃん後日談。
コンビニの前でみんなにあまえてた、と言うエピソードに身もだえしておりましたが
どうやら無事、先住にゃんのいるおうちの家族になったとのこと。
ちなみに理髪店の看板ねこさん。
ねこ好きのお客さんのときだけ出てきてだっこの刑(笑い)ですって。
『今度ねこ缶差し入れにもってかなくちゃ! 』
と知人も意気盛ん!

ちなみにそのしろにゃん、おとなしめで引っ込み思案だけど甘えたさんで、
お膝の上に乗せると、静かに(海鳴りのように)
ぐぅ・・・・ぶぅ・・・・
と、幸福にうなりだすのだそうです。なんというしあわせエピ。

銀杏並木の、葉の色が日に日にやさしく淡くなってゆく。
毎日毎朝、すこし切なく見あげる季節。
信号を渡った先にあるスダジイから次々に枝を離れる無数のどんぐり。
ついつい踏んでしまう。
乾いた硬い音がカリカリと響く、朝の風景。しんとした冷たい空気。

この空気の中、ちこにゃんがお外ではなく、家でぬくぬくしていることがうれしい。
ココロからうれしい。
総ての、というわけにはいかないことを知っているから、
せめてひとりでも多くのにゃんこがそうでありますように。
ちこにゃがそうであるように。
そしてちこにゃが、そうであると言う私の予想(あるいは思い込み)があたっていますように。
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by chico_book | 2013-10-29 02:35 | ねこ | Comments(5)

大丈夫かどうかではなく、そう思えることが大切

きっかけは、職場の本読み仲間さん。

本の話をしていないときも、たとえば人生のしんどい局面とか、
(主に人間関係の)こわかったりいやだったりしたことがあって、
ネガティブ方面よりの話題を、最終的に笑い飛ばすこと目的で
さらっと話題にすることがままあります。まあどこでもよくあるごくふつうの話ですよね。
ひとしきり話をして、ふう、しょうがないね、いろいろあるよね、とけりがついた
文脈になったときに、彼女はいつも言います。
『そういう人は、津村記久子を読めばいい』
『そういうことで辛い時は、津村記久子を読むべきだ』

と言うわけで、

ポトスライムの舟 (講談社文庫)

津村 記久子 / 講談社


これを読んだり、

やりたいことは二度寝だけ

津村 記久子 / 講談社


これを読んだりしていましたが、なぜか後回しにしていたデビュー作。

君は永遠にそいつらより若い

津村 記久子 / 筑摩書房


※実際に読んだのは文庫版ですが、画像はこちらで。はい、好みの問題です。

本日一気に読み終えましたーー!! ふう。ものすごく満足。すごく力強い。
軽妙さと力強さのバランス。そうだ、大丈夫だ。
大丈夫だと思うことが出来るのが何より大事だ。

多種多様な人間の時間や思いが少しずつ重なること。
誰もが自分自身の人生に苦闘している。
人生には、避けられない傷があまたあることを、
そしてその傷に対して向かうことが出来るのは、自分自身でしかない。
それでも、誰かがその言葉が届く誰かがいる、いるかもしれないと言うのは
すばらしいことだと思う。思える。
たとえそれが幻でも、かんちがいでも、思い過ごしでも。
そう思えることだけが、立ち向かう力になるのだ。

そんな力強い物語を、軽やかに語りぬく、これが新人のデビュー作だなんて、
ちょっと信じられないと言う思いと、新人ならではの、若さ・のびやかさが全体に充ちているとも、思う。

ぁぁ!! ぁぁぁぁあ!! 
と、帰りの東横線の中でじたじたしたするのをとめられませんでした。

実はものすごく 有間しのぶと印象がかぶるのです。
今日はじめて気づきましたが。

人生のほろにがさ、禍福はあざなえる縄のごとくあり、そのどちらかだけを選ぶことは出来ない。

そしてその総ての要素が、いまの自分を構成・形成・して、
その積み重ねが未来をつくる。誰のものでもない、自分自身を。
それを愛せるのも、取り戻すのも、失うのも、自分自身でしかない。
シビアな、しかし単純な事実を軽やかにでもしっかりと、けざやかに描き出す。
ユーモアにまぎれて、それでもごまかされない真実を主見込みでしっかりと編みこむ。

モンキー・パトロール外伝 (Feelコミックス)

有間 しのぶ / 祥伝社



『君は永遠にそいつらより若い』
を、読み終わったときに、
上記『モンキー・パトロール外伝』のなかの
『そう これだけが肝腎だ 
 生きのびて
 ぼくは ぼくだけの音楽を毎日聞いている』
と言う言葉を、はっきりと思い出しました。

にしても
『君は永遠にそいつらより若い』
かっこいいタイトルですね。ほれぼれするわ。
と、思っていたらもとは『マンイーター』だったのを改題したのだとか。
充分にトドメはさされていますが、ダメ押しに解説の松浦理英子女史。

とりあえず、職場の本読みさん推薦の津村氏の新刊
『これからお祈りにいきます』

これからお祈りにいきます (単行本)

津村 記久子 / 角川書店


を読みたくてじたじたしている。なう。
なうとかもうだれも言うてへんよ、と、ここは『誰寝』のヨリちゃんの口調で。
※『君は永遠にそいつらより若い』は、京都在住の大学生の物語なのです

いやさすがにもう寝ますけど。おやすみなさい。
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by chico_book | 2013-10-28 02:41 | | Comments(0)

そとで見かけるねこたちの話

最寄のJR駅に行く途中の駐車場には、いつも黒白にゃんがいます。
とてもよく似てるので、おそらくは血縁関係あり。しかも複数。最低でも3匹はいる。
一番多いときは、6匹みかけました。
職場帰りにみることがほとんどなので、カメラを持っておらず、写真はないのですが。

小さな川のそばでもあり、台風が近づいたり、雨が多いと心配なのですが、
職場のねこストーク仲間によるねこネットワークで、
どうやらとなりのおうちの飼い猫である(らしい)ことが判明。
こういうとき地元のかたのPTAネットワーク情報はすごいですねぇ。
ココロからほっ。これから寒くなることだし。
そういえば、ねこ密集地帯を淡々と横切っていくスーツ姿の男性を見かけたことがあります。
ねこもその方も、お互い全く動じなかったのは、きっと家族ならではの
『馴染んだ感』なんでしょうね。よかった。本当によかった。

夏場の、日暮れの遅い季節、暗くなる前に帰れる日は、駐車場の柵越しに
アイコンタクトを楽しんでいた私だけど、
にゃんの皆さんは私の背後に飛び交う「こうもり」に夢中。
夏の夕暮れの空を舞うこうもり。
サイズといい動きといい、ねこちゃん的には見逃せないんでしょうね。
もちろん、すごく上空を飛んでいたのでハンティングは無理だろうけど。
それでも視線ロックオン、耳のアンテナぱりっぱりなさまは忘れられない。

自宅から私鉄の駅方面に向かう道も、実は実はねこ多発地帯。
ここのにゃんずの特徴は、やたらとふっさふさの立派なしっぽを持っていること。
そしてあまりさわらせてくれません。
でも外ねこと思えないほど、いつ見てもみっちみちのぷりっぷり。
黒い子なんか、黒光りと言う言葉が似合うほどのびかびかなので、
どこかに保護者がいるものと思います。希望的すぎるかもしれないけど。
ちこも、前の飼い主さんのときはお散歩ねこだったしね。
そう思うと、ちこをいま完全室内ねこに生活いにしていることへの、
いろいろな思いもわいてこないわけではないのですが。
でもこの件については、一定の結論に達してるので、迷いはない。

こわいニュースやさみしく不安になるような、外ねこちゃんにまつわる話も多いなか、
ほんとはそんなふうに、お外でも家の中でも自由にのんびりできるのがいちばんだと思う。

でも『裏の畑でモグラとってきたのよ!』と言う、
友人宅のにゃんのエピソードにはちょっと腰が抜けましたが。
これに対応できる自信は、あんまりないなあ。

写真は金物屋の看板ねこさん。最近よく行く映画館のそばのお店です。
チャシロくん、みっちりすやすや寝ています。売り物のフライパンの中。
※携帯でとったので画質がよくないです※
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コメントもやさしくてじんわり。
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私も、シャッター音を心配しながら撮らせていただきました。

こちらは2年前,JR小金井駅でみかけた手書きのポスター。いまもあるかどうかは不明。
たぶん、ねこ・・・・・??? おそらくチャシロくん、、、だよね?
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りりしいまゆげと、まつげがシュールすぎてなんともいえず。
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なんか深遠な瞑想に耽ってるようも見えます。
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by chico_book | 2013-10-20 23:54 | ねこ | Comments(0)

アイスランドには地獄がないのかもしれない

あたり一帯は硫黄のにおいにみちています。
数分おき、かなり頻繁に湯柱が立ち上るのが遠くからもはっきり見えるので、
駐車場からとことこ歩くのもたのしい。わくわくします。

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足元には頼りなげで可憐な花。

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北杜夫氏がよく著作の中で、夏山登山について語っておられ、
高山植物が一斉に咲き乱れる短い夏、山の花畑のすばらしさを
描写されていたのを思い出します。
うっとりしながら読んで、見たことのないその光景をめいっぱい想像していたのに、
なぜか登山ではなくこちらに来てしまった。
ちょっと違うけど、ちょっとしか違わない、、、と、思っていいのかな?

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道ばたをちろちろと流れる温泉水。
硫黄の香りとあいまって、親戚のいた別府を思い出す。
自然に流れるままにしているのがいいなぁ。
まあ別府だと、間欠泉が
『鬼のはりぼてつきの≪地獄≫』
になってしまってしまうのも、キッチュでおもしろいのですが。

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そういえば昭和の田舎にはこういう、ただ流れてる「だけ」の、
溝とも小川ともつかない場所があったなあ。
ほんとは江戸時代に作られた潅漑池とかで、100パー自然というわけでもないんでしょうから、
自然っぽく見えるといったところ? イングリッシュガーデンの考え方と近かったりする??

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そんなことを考えながら下ばっかり見てあるいていたら、つるっと転んでしまいました。
濡れてたしね。もともと鈍くさいので、本人は気にしてないのですが
びっくりしたガイドさん(兼運転手、と言うより、たぶん運転手さんがメイン)が
あわてて走ってきてくださいました。かえって申し訳ない。
実は、熱湯の噴出口のこんなそばだったのです。かぼそいロープがぴらんっと。
そりゃガイドさんは心配するよね。いま思い出しても、誠に申し訳ない。本当に怪我しなくてよかった。

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いかんせん本人は(わりあい)転びなれてるので、けろりんことしております(駄目)
『るきさん』にもそういう話ありましたね。菱沼さんにも、近いエピソードありそう。


※youtubeよりお借りしております。音量注意。


みんなで遠巻きに、間欠泉の盛り上がりを見る。ふきあがる熱湯。
ノルウェーから移住してきて、はじめてみた人たちはどれだけおどろいたろうか。

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すごい人数ですね。さすがは観光地。
こんなふうに、実にのびやかに好き勝手に近づいて、おもいおもいさまざまに間欠泉を満喫。

まわりはあいかわらずこんなかんじ。ぶれないなあ。
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by chico_book | 2013-10-18 01:44 | | Comments(0)

そういえば青と金色はまさに彼の人の色

芸術の秋と言うことばにはいまひとつ納得しかねておりました。ながいこと。
たとえばスポーツの秋、これはわかる。
夏の暑さがおちついて、汗をかくにはいい季節だもの。
ごはんもおいしいし(違)

でも読書の秋と言うけれど、個人的には読書シーズンは年中だし、
『新潮文庫の100冊』の刷り込みもあって、
長い夏休みに腰をすえて本を読むと言うのはすばらしい夢想。
そんな夏休み、とれる身の上ではないけれど。

しかしその言葉を実感したのは関東に来てから。
より正確には、秋の東京の、ぱりっぱりに乾ききった突き抜けるような青空に、
すっくと居並ぶ黄金の鉋屑をまとったような銀杏並木を目にして以来。
ははぁ、なるほど、これは秋は上野に行くのが正解でしょう、と思った次第です。
そののち不忍池とか知るようになって、四季折々の上野のよさにも気づきますが、
やはり青空と金色は『威容』と言ってもよいでしょう。

それもあってか美術館がどこもかしこも全力投球の秋まっただなか。
さまざまに趣向を凝らした企画がメジロ押し。
※音声が出ます



田舎町で育って映画や展覧会に行くこと自体がめったにない
『非日常』
だった過去をもつ身としては、やはりなかなかにうれしいけれど、やや振り回されがちなのも事実。
だって週末って2日しかないのよ! 最大でも月に5回・・・!!

「ええ!? たったそれだけ? 」
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※うしろの画面は、サッカー中継が映っていた模様

まあそんな思いを抱きつつ、ふらっと立ち寄った横浜そごう美術館で

ベルサイユのばら展(10/14で終了しました)

を 見てまいりました。自分でも思いがけず。

本当はそごうの別フロアにあるLOFTに、なぜかここでしか見かけない
(けどお気に入り)のメモ帳を買いに来たはずなのですが、
凛凛しいオスカル様ポスターの波状攻撃に吸い寄せられるがごとく、
ふらふらはいってしま雨こ世に相成りました。
『マドモアゼル(違)、素直におなりなさい』
なんというジェローデル…なんてことはさておき。

会場内は 【ちょうどにぎわっている】 と言うくらいの人出。
ある意味ちょうどよいかな。
ストーリーが追えるような親切展示なので、おなじみの人もいちげんさんも
懐かしさに感涙、なひともみんなでたのしくすすみます。
読みふける人も目当てのシーンに立ち尽くす人も、
なめるように鑑賞する人も、本当にさまざま。
大事なシーンは、大きく印刷されてて垂れ幕のように
天井から下ろされているので目安にもなるし、安心。
私は、内容が一応頭に入っているので、前後しながらの進行。
(それでも10年近く前に読んだ文庫版ですが)
なつかしがり世代の女性客がやはり多いものの、
意外や若いカップルさんとか、おつきあいでこられたのか
『アンドレって執事とはどう違うの? 』
と、同伴の方に質問する男性(もたぶん同世代)もいて、
客層はあくまでバラエティ豊かで、概ね和やか。

それにしても、作品の展開の早さには驚きました。
週刊とはいえ、連載期間がたった2年とは・・!! 
その間にマリー・アントワネットの人生を描きつくしたなんて、本当にすごい。
(もちろんオスカル様も同様ですが架空の人物なので、
史実との兼ね合いを思うとやはりここはアントワネット様の名前を借ります)
さながらダイジェストばりのスピード展開なのに、
細やかな感情の肌理、群像劇としてのそれぞれの思い、
激動する歴史とそれにつれてのや登場人物たちの変化・成長がばしばし伝わってきます。
40年前の作品とは到底思えない、原画の鮮やかさみずみずしさ。
そう、とてもみずみずしいんです。
ほとばしる情熱が蒸気のようにしゅうしゅう言うような、
作者の思いがつぶとなってしたたりおちるような、
そんなすばらしい原画をとにかく大量に目にすることができてとてもシアワセでした。
この伝える力、説得力を才能というのかしら、などと思う次第。

そして今更いうまでもないことですが、とにかく華麗で豪華で華やか・・・!!
(華ばっかりでも、これはもうしょうがない)
今更『ベルばらが華麗』なんていうのも恥ずかしいのですが、
それでもやっぱり言わずにおれない。
まさに豪華絢爛。それでいてシビア。でも細かいギャグもちょこちょこあって
(「引っ込んでらっしゃいブス!」と言うセリフの衝撃)
まさにバランスのよい大作。どまんなか。
私はアニメにかろうじて引っかかった世代ですが、
引っかかることが出来て幸運だったと思います。

アニメの資料も多数展示。
アニメは、漫画と違ってたくさんのスタッフが絵を描くためか、
細かい指定を読むのがたのしいです。
オスカル様の瞳や、首もとの紋章(ではないと思うのですが、なんというのかわからない)
の色の指定などが、とても細かく指定されていて興味深かったです。
そうか、アニメの絵はみんな同じサイズの紙に書くから
『このサイズより大きいときは必ず星を飛ばすこと』
と言う指定が成立するのね、つまりそこは間違ってはいけない大事なポイントなのね、と。
あと、ばあや(アンドレのおばあちゃん)がルイ16世より
(少しだけですが)背が高かったなんて知りませんでしたよ。
あまりにも衝撃的だ!! たかが身長ですが。いやもちろん。

シュテファン・ツワイク マリーアントワネット

マリー・アントワネット〈上〉 (岩波文庫)

シュテファン・ツワイク / 岩波書店



※複数あるようですが、私は岩波版で読みました。

私はこれを作品としてのベルばらのことは意識せずに、
普通に歴史物に対する単純な興味で読みはじめたのですが、
あまりにもそっくりなのでおどろきました。
もちろん『ベルばら』の素養(?)がなければ、
そもそも手に取らなかったかもしれませんが。
のちに作者・池田理代子氏が、本作を読んだことが
『ベルサイユのばら』執筆のきっかけになったと聞いて、納得しました。
アントワネットと言う子供が子供のまま、
政治と世界の中心にぽつねんと放り出されたのち、
いかにして自分をつくりあげ、戦い抜いたかが、克明に記してあります。
もちろんオスカル様もアンドレもロザリーもいませんが。ジェローデルも。
とにかく作者の
「この! この人間の物語を俺に語らせてくれ!!」
という情熱に、読んでるうちに巻き込まれてしまいます。

※ちなみに好きなエピソードは「ヴァレンヌ逃亡」です。
君ら真剣に逃げる気あるのかい? と言う浮世離れぷりがなんとも脱力。
脱力しながらも、この危機感のなさがリアルでやるせなくなる。

宝塚版の衣装や、いろんな漫画家さんの描いた『ベルばら』色紙も展示。
なかなかに見応えありました。あーおなかいっぱい!!

結局目当てのメモ帳は『現在取り扱いなし』で残念でしたが、
充分楽しめたので満足満足です。

あとは年内の美術展と映画にどれだけいけるかスタンプラリーのように検討中…。


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「数少ない休日なのに、それでも私を置き去りにすると言うのね。よろしい。」


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「それでは、この私を倒してから行きなさい!! 」


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「さあ!! 」
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by chico_book | 2013-10-16 02:31 | まんが | Comments(2)

どこでもねこ。

土曜日に九州に行ってきた。またしても日帰り。

朝の羽田は、ざわざわしている。
9月あたまの鹿児島は6:40だったからか、しんしんと静かで、
昔深夜便乗り継ぎのために滞在した香港で(成田-香港-ローマ便)、
次々とお店が閉まっていくのを、ぽつねんと見続けたことをした。
ちょっと居場所のない感じ。さわさわした、乾いた不安感。握りしめると粉々になりそうな。
でも、どこか身軽と言うか、このまま行き迷って消えても誰も気づかない、とかそういう。
『誰も待ってる人がいないと言うのは、幸福の形態のひとつ』
とは、
『Papa told me』
の台詞だったと思うけど(ちょっと自信がない)

今回は08:15羽田発だったので、ずいぶん人も多かった。
第1ターミナルすみっこのカウンター、小さい航空会社なのでそれでも専用ゲートで実はさくさくと通過。
これがお隣の鶴マークさんだとこうはいかない(だって午前7時代だけでも17便もあるんだもの)
日帰りで手荷物もないので、カードでしゃりりんと、搭乗手続きをするのみ。

ちなみにこちら
なんでも『国内航空業界で4年連続の顧客満足度1位』なんだそうです。
はぁーうっとり(ただのファン)
黒くてきりっとしてて小粒でかっこいい。むちゃくちゃかっこいい。
プラスいくらのアップグレードとかでなく、全席ゆったり革張りシート+液晶つき。
コーヒーはタリーズと開発したオリジナルにチョコレート付。
コーヒーの苦手なワタクシは温かいお茶をいただきましたが、
これがただのお煎茶ではなくあわあわで、とてもおいしい。
すばらしい。とにかくすばらしい(本当にただのファン)
とにかく利用できるときはなるたけ利用します。
まあ今回も旅行と言うわけではなかったこともあり、写真はありません。

現地空港からの連絡バスを降りて、まずはお茶でも、と、駅前にあるカフェにむかう。
道すがらここがよく猫がいるスポットなの、と、教えていただく。
いきなり猫の話、とにかく猫のこと、状態で(通常モード)、お目当てのカフェに到着。
あ、ここここ、と、カフェのドアーの数メートル前で、なんと響きわたる大音量。
みぁーう! うにゃーう!

ええ?? ねこ? ねこどこ??(しかも明らかにこねこ)

と、うろたえる私と友人。

前方から歩いてくるおじさんが段ボール箱を抱えているではないですかーー!! ええーそんなのあり?

なんでも、ねこ好きな人のいるお店の前に、
ダンボールごと置いていかれたちびちゃんたちらしい。。。!!(号泣)
「土曜でお店も休みで、人も来ないからね、」
と、おじさんが保護してゆく途中だとか。うわー。いきなりねこの街(というわけでもないはずなんだけどな)。
ねこの洗礼。

動揺しながらとりあえずお茶。

そのあと、ランチに移動する途中でも
『里親募集のねこちゃんたち』
に会い、

5万冊のまんがに遭遇して興奮と幸福でめまいをおこしつつも、

友人宅のおねこさまがた(王子様おふたり)に久々にお目通りさせていただき、
『きょうはベルサイユは、たいへんな人ですこと』
とお声をかけていただき(嘘)
ごくごく短い拝謁時間の間に、小生の靴にお親しみをお見舞い、いえいえ恵んでいただき、

最終的に空港の駐車場でくろねこちゃんにお見送りをしていただけると言う…

なんとも幸福にねこまみれな一日でございました。

もちろんお出かけする前は、最大限におめめをくりんくりんまんまるにした、
かわいいきらきらフェイスで、

『こんなかわいい私を置き去りにしてお出かけするなんて本気なの? ばかなの? 』
とばかりに、(これから着る予定の)お洋服の上にお座りになるねこがおり。
(あたためくださってありがとうございます(ぺこ))

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※写真はイメージです。実際の映像とは一部異なる場合があります。

帰宅してからは

『おそいなーん! 
こんなかわいい私を置き去りにしてお出かけするなんて信じられないわ』
と、洗面台に篭城しておじゃる方のゴキゲンを何とかしようと必死。

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『・・・・・・・・・』

子供のころ、母親に言われた
「あんたがそうなら、おかあさんにもかんがえがあるからね」
と言うせりふをなぜか思い出してしまう。あれはこわかったなー。

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ダンボールに篭城。すねてますね。ごめんごめん。

でも、電気を消したら2分後には枕元にくる。
馬のようにぶるんぶるんいななきながら、びしょびしょの鼻をぐいぐいぬりつけながら、
ざりんざりんとちいさな舌でなめながら、たまに歯を当てながら(あてるだけ)、
「さみしかったよー つまんなかったよー」
という文句を聞かせていただくヨロコビ。

フライト中に読み終わった本。なんと、行きと帰りで一気に読了。とまらなかった。

素数たちの孤独 (ハヤカワepi文庫)

パオロ ジョルダーノ / 早川書房



淡々としていて、あまくて痛い。
せつないなどと言う言葉をよせつけないのは、タイトルどおり。
定年と諦念が、おなじ「ていねん」であることに気づいた土曜でもあり。

なんともタイトルがすばらしい。映画化も決まっているそうです。
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by chico_book | 2013-10-07 02:03 | 日々 | Comments(2)

氷島を羊島と呼びたいくらい

でもニュージーランドもそうですよね>羊島

「眠れない夜は羊を数える」
羊を数えると、どうして眠くなるのかは、ずっとわかりませんでした。
牧羊のなんたるかがわからないと無理、と思う。
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※フリー素材よりお借りしました。
アイダホ州とのことなので、アイスランドともイギリスともたぶんずいぶん雰囲気は違うだろうけど、
羊がみっしり・・と言うことで。それにしても凛々しくもいきいきしているボーダーコリー。

数え切れないほど、と言うイメージなのね。むしろ(語義としては)こういう感じが近いのかもしれない。

眠れない夜には星を数えて

吉野 朔実 / 大和書房



ともあれ『羊を数えると眠くなる』をしみじみ実感。
なにより広大な風景を眺めているだけで、心がしずしずと、そして晴れ晴れとしてきます。
日本でいったら、黄金色に実ってさやさやゆれている稲穂を数えるとかそういう感じ?
(無理矢理たとえてますが)
でもまあ、雰囲気だけでも。ひたすらがらーん。みっしりどころか。
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アイスランドでは羊が大変に多い。その数なんと、人口の数倍から50倍と言う説も。
豚は捨てるところがないと言う話をよく聞きますが、羊もすごいと思う。何と言っても羊毛があるもの。
無理矢理刈られて嫌じゃないのかな。いつもありがとう。

ソースがたどれないのですが、数年前にアイスランドで結構大きな地震が起きたときのニュースで
「被害はひつじ7匹」
と、報じられたのが大変胸に残りました。なにそれかわいい。おとぎの国? いやいや、ひつじさんかわいそうです。
たとえばこれが「ねこ二匹」だったらどれだけ胸が痛むことか。

地震とアイスランドと言えば、一昨年、つまり東日本大震災の年の秋、被災者へのお見舞いとしてアイスランドから「手編みのセーター」が届いたと言うニュースをに、私はほんにゃり笑ってじんわり涙ぐみました。
※古い話なので、NHKのリンク元は消えていました。まとめサイトはこちら
2ch由来なのでコメント等、苦手な方はご注意ください。
岩手県宮古市出身でアイスランド在住邦人の方の縁なのだとか。

アイスランドの羊は、1000年前に入植されたときほぼそのままの種類で、いまや世界中アイスランドしかいない品種なんだそうです。そしてその羊毛は、毛糸を紡ぐ際にふつうは行う「油抜き」の作業を行わないので、毛糸が太くかつ水をはじく、汚れにくく暖かい耐久性の高い衣類が仕上がるのだとか。
何というかよいお話だなあと、しみじみ思います。しかも手編みって。持てるものの中で最良のものをくださったという感じがする。こんなところで言うのもおかしいですが、本当にありがとう。

こちらがアイスランドの羊さん。
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これは別の日に行った「アイスランド野外民族博物館」にいました。
昔の農場を再現しているこちら、羊だけでなく、馬やにわとりや放し飼い(おそらく勤務中)の犬や、ベッドですやすや眠るにゃんこも。とても豊かな場所。こちらについては、また改めて。

ちなみに、こんなアイスランド羊さんニュースを見つけました。
雪と氷に閉じ込められた羊さんの救出画像。
おととしの6月・・・・6月って私が滞在した季節ではないですか!

ちょんちょんと、優しくおでこをなでるのが、ねこに対するのと同じでほほえましい。
でもそのあと、うんしょっとひっぱられますが。

羊成分が足りないわ! もっと羊を!! と言う方にはこちら。


9月半ばに行われる、秋の羊追いイベントのようです。羊以外もいるようですが。
夏の間の放牧がこれでおしまいってことかな。それにしてもみんなついつい羊にはまたがってしまうようですね。
ふわふわもこもこ。大変すばらしい。

次の目的地はゲイシール。
英語のガイザー(カナダのミネラルウォーター「クリスタルガイザー」でおなじみ、「泉」を表す英単語です)
数分おきに水を吹き上げる、いわゆる間欠泉ですが、もちろんここはアイスランドなので温泉です。

実は私の地元に近い「別府」には『龍巻地獄』として存在する間欠泉。
でもずいぶんたたずまいが違うようなので、ちょっとわくわく。
滝とか地熱とか温泉とか、なにかと日本、しかも九州と要素としては似てるのに
全然違っているのがまた興味深い。
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by chico_book | 2013-10-04 02:12 | | Comments(0)


ねことか本とかまんがとか、と言いつつ映画にじわじわ圧される幸福


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