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切手つながり

消費税増税に伴う(個人的に)ほぼ唯一の明るいニュース、2円切手がかわいい!
ということは以前書きましたが、それで思い出したのがこちら。



映画『ファーゴ』。懐かしいと思ってたら1996年の作品でした。ひょええ。
いまは亡き福岡のシネテリエ天神で、観たと思います。ちょっと自信ないけど。
01:12あたりの女性警察署長が(しかも実は産休直前!! 当時この設定に腰を抜かしました)
はめているミトンがなんともツボです。しかし18年も前の作品とは。
※警察署長の夫が切手のデザイナーで、新デザインのコンペに参加しているのです
殺伐としたのに妙なおかしみの漂う展開の中で、小さな切手のデザインの話が、
ささやかながらぴしりと突き刺さります。

そして4/15からなんとなんと、新作ドラマ版が放送される様子。


この淡々と続く雪原、進むしかない荒涼とした道、美しくも不安を誘う音楽。
これは見たくなりますねえ。日本で見られるのはいつごろかな?

youtubeに公式チャンネルがあって、予告編の映像があるのですが、
とにかくバリエーションが豊富。うれしい。


結構ネタバレしているような。そもそもみんな知ってるよね? というノリなのかも。


すごく成功していると思います。雰囲気がよく伝わる。
日本のドラマも、大きいテロップや派手なあおりは多用しすぎない方がいいと思う。
もっとも、そもそもドラマを(そんなに)見ない人が言っても説得力ありませんが。



実はワタクシ、『SHERLOCK 3』の放送予定を検索していてたどり着きました。
コメントでもやたらワトソンなにやってんの? と言われてておかしい。


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by chico_book | 2014-03-29 02:38 | 映画 | Comments(0)

いただきものもろもろ(キイワードはやはりねこ

少し前の話になってしまいましたが、ホワイトディのお返しをもろもろ頂戴しました。

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モロゾフのチョッコレイト!ていうかねこ!!
ちゃんと王冠のチャームがついた首輪付きなのね。かわいい。

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ふたを開けたところがまたかわいい。いやただの猫型ですけども。わかっておりますけど。
敷き紙もかわいい。猫の形をしたモロゾフ。
いまだソチの余韻に浸っております。ちびちびなめるように、少しずつ録画を見てますので。
団体戦でしれっと(いや当然なんですけど)ロシアのブースにいたモロゾフに思いを馳せる(違)。

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いまさらですがデメルのねこ舌チョコの箱は、本当にかわいいですねぇ。
ちなみに今回いただいたのは白い箱でヘーゼルナッツチョコ。
(緑の箱は、もとから自宅にあったもので、ミルクチョコレートだったはずです(笑))
正直味の違いはよくわからないのですが、とにかくおいしいです。
それにしても、どうしてねこの舌をチョコにしてしまったのかわからない。
やっぱりかわいいからかな。それならわかる。ちいさくてよく動く、きれいな濃いめのピンク。
人間のことを、ざりざりなめてくれることも多いです。これはねこによるかも。
ちなみにちこはものすごくなめてくれます。かわいい。

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少し暗めの写真ですが、魅惑の鼻ぺろ。ざらざらなところがなんともかわいい。

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このミニ本は、同じく職場の人からお(ホワイトデイではなく)誕生日に頂きました(自慢そして感謝)
「ポケットにいれといて、つらくなったら見るといいよ」ですって。えへへ(デレデレ)

ホワイトデイということで、こちらの本も一緒に頂きました。
男女比が極端な職場なせいか、いつもおまけをいろいろいただいてしまいます。

おばあちゃん猫との静かな日々

下村 しのぶ / 宝島社



素直にうれしい。いただいたことはとてもうれしい。でも…なぜこのチョイスなんだ!!
駅前のドトールでうっかり読んで、ぼろ泣きしてしまったじゃないですか!!
人目のないカウンター席、さらにすみっこでよかった…。

19才のおばあちゃん猫・照枝さんとの最後の日々を切り取った写真と文章。
静かにつづられるおだやかで満ち足りた日々。
毎晩寝よう攻撃をする照枝さん。「にゃ」と語りかける丸顔の照枝さん。
陽だまりの中でそっとくつろぐ照枝さん。
お庭をお散歩して、しっぽがぼわっと太くなる照枝さん。
お庭から飼い主さんを確認する照枝さん。
専用のコップでお水を飲むことが大好きな照枝さん。用意してない時は延々と待つ。
たとえ、他にいくつもお水を置いてあっても。
かわいい、という言葉では言い尽くせない、心の隅々まで通じあう幸福が存分に伝わってくる。

すべてが、あまりにも静かな愛に満ちていて、いまこうして思い出しても泣けてくる。
ちこはいまここにいるというのに。椅子を占領したまま、ぷうーくううーと、
いつもどおり寝言をつぶやきながらすやすや寝ているというのに。

ちこをはじめてベランダで見たときに、うわあなんてかわいい猫だろう! と思った。
ここの家に引っ越して間もないころだったので、わくわくした。
仲良くなれれば夢のようだわ(でもきっと無理よね)と思っていた。

雪のベランダで、網戸にかじりついて大鳴きしていたちこ。
窓を開けると、駆け込んできて毛布の上でぐるぐる言い出した。
そのくせ、おずおずと私が手を出すと、ぱん! と猫パンチを繰り出した。
そのときでも爪は出さなかった。かしこい子。感心して、尊敬した。

その時からわかっていること。きっとちこは先にいなくなる。
いまこう書いてても涙が出るけど、ちこを置いていかねばならないことの方がきっとつらい。
そのいつか来る日のことを思うと、想像するだけでも、あまりにも辛くて、
ああ、こんなにもこんなにも大切な存在になってしまったんだ、と思う。しみじみ思う。

それでも、いまその時に戻れたとしても、やっぱり私は窓を開けて
ちこを招き入れるだろう。ぐるぐると甘える声を聞いて、胸を熱くするだろう。

おばあちゃん猫の闘病や加療の説明も丁寧に記述されていますが、
照枝さんの状況に向き合う著者の強さ、愛情、優しさ、そのすべてを
丁寧かつ雄弁に語る写真と、短いことば。
泣いてしまうけど、泣かずにはおれないけど、良い本です。いやしかし泣けるわこれ(しつこい)。

照枝さんがいなくなったことが信じられず、いつも目で探してしまう。
そしてついつい話しかけてしまう。そこに照枝さんがいるように。
これ、本当によくわかる。いやちこにゃんここにいますけど。それでも。

とてもよい贈り物を頂戴しました。かさねてありがとう。

※ちなみに、選択の理由は以下のとおりだそうです。。。。
「この本とどっちにしようか悩んだんだけど、あなたのねこって、結構年いってたよね?
だからこっちにしたの。あと、本屋で目立つところにあったし」

ありがとう! わさびちゃん:カラスに襲われた子猫は天使になった

わさびちゃん / 小学館


……それどっちにしろ泣かされる選択肢だわ。ねこ好きなワタクシへの配慮はありがたいけども。
最近本屋で平積みのこのあたりは選択肢になかったのね、と思うと、いろいろ面白い。

人生はニャンとかなる! ―明日に幸福をまねく68の方法

水野 敬也 / 文響社


※どの本がよかったとか、そういう意味ではありません

あとちこにゃんは推定8歳ですよ!! おばあちゃんにはまだすこし早い早い。
むしろ堂々たる美魔女ですよ!! 松苗あけみ先生の描くマダムのイメージでお願いします!!!

女たちの都 (あおばコミックス)

松苗 あけみ / あおば出版


◎あくまでイメージです◎

※ところで、推定年齢に基づいて
『7歳以上のねこ用ライトフード」
を食べているちこにゃんですが、元気なうちから低たんぱく・低カロリーな
シニアフードをあげると、逆に
『筋肉量が減って、早く年を取らせてしまう結果になる』
なる場合もあるのだとか。こ、こわ!!!

奇しくもワタクシも病院で「もう少し食べた方が痩せるよ」というビックリなご指摘をいただいたばかり。
まあおそろい。縁があるのだわ。きっとそうだわ。
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by chico_book | 2014-03-20 02:25 | ねこ | Comments(4)

消費税増税前に消費したりしなかったりする件

消費税増税前ということで、あっちこっちで絶賛セール開催中。
そっかあ。何か買っといた方がいいのかな、と考えてもいまひとつ思いつきません。
たまたまですがねこ砂とロイヤルカナンのカリカリも、買ったばっかりだし。
(でも「楽天スーパーセール」を利用したので、もしかして気づかずにキャンペーンに乗ったのかも?)

特に買い足ししたいお洋服や家電もないのは、まったくもって有難いことです。
ほんというと本棚は、いつでも検討しているのですが……いやいやいや、あせりは禁物です。ううむ。
じっくり考えて決めるべきアイテムだしね。本の収納は永遠の課題。ウウ。

今年はいまのところ図書館利用計画が実に順調に進んでおりまして(あくまで当社比ですが)
本を買わない生活が続いております。よかよか。
そんな調子に乗った心持ちでふりかえると、
『購入するかどうか迷った挙句えいやっと勢い重視で買った本』
たちが居づらそうに見えてしまったりなんだり(ヒドイ)
いやいや、君たちはここにいてください。縁ってそういうもの。

そして軽めの本を、と思って図書館で借りたエッセイで
「図書館で本を借りるのも悪くないけど、それこそがクレバーでスマート、という論調には異がある。
やはり身銭を切らなければ身につきません」
という文章に出会いました。みごとなカウンター。そしてほぼ同意。それもまた一面の真理。とほほ。
何より常に「未読の図書館本」が自宅にあると、本屋さんで迷ったとき
『いやいや、とりあえず借りてるの先に読まなくちゃ』
という歯止めが働きます。
レンタルDVDはとっとと観るけどハードディスクに入ってるものはついつい後回し、の法則ですね。

というわけで予約待ち2か月でようやく回ってきた『ポースケ』。

ポースケ

津村 記久子 / 中央公論新社



周囲の本読みさんの間で、評判がとても良いのでワクワクしています。
まだ冒頭しか読んでないのですが舞台となるカフェの、みんなの持ち寄り書棚に
「サラ・イイネス」の名前があったので、お昼休みにこっそりガッツポーズ。
しかしいつもの癖の、一気にガツガツ読み、はもったいないのでこらえ気味。
(旧ペンネーム:サラ・イイネスで現在は「サライネス」名義)
最新作第一巻は3/20発売です!わぁい!!

セケンノハテマデ(1) (モーニングKC)

サラ イネス / 講談社


雑誌でも全くフォローしてないのでものすごく期待とちょっとのハラハラが。

そしてなんとこちらも同日発売・・・!!待ってた!

猫も寝てはならぬ(2) (ワイドKCモーニング)

サラ イネス / 講談社



チェブラーシカになりきって『ウラァーーー!!』と叫びたいところですが、
いろいろポリティカルにインコレクトなので自粛、と書いてしまえば意味がない。

ところで消費税の影響で、郵便代も上がりますね。はがきが50円→52円、封書(25g以下)が80円→82円に。
これを受けて、2円切手が発売されたのですが、そのデザインがなんとうさぎさん!!
(正確にはエゾナキウサギ) 
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ワタクシは趣味・文通というどアナログ人間なので、そろそろ差額分の切手を買っておかねば、と
郵便局に勇んで行ったわけです。これがなんと新切手発売の2日前。
『2円切手はありません』と言われてあやうく1円切手を大量買いしかけました。
ちなみに前島密。渋すぎる。そして郵便局員さんの商売っ気のなさがすがすがしい。

さっそく2円切手購入。思慮深げな横顔というのがいいですなあ。ふわふわだけどみっちりちんまりとしてそう。
背景はもう少し違う色あいでもいいかな、とも思いますが、最近は封筒もカラフルだったりデザインも多様なので、だとうかもしれません。


お耳は短いのがデフォルトなのかな。こんな子がかわいい声で鳴くなんて!!

こちらも思慮深げな横顔。ううむ、シルエットもきれいですね。トリノ五輪のエキシビジョンを思い出すわ。
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ところで普通切手の中で最愛は5円切手なのです。
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青と白のきっぱりしたデザイン。そもそも鳥をデザインした切手というものにとっても弱い。
鳥にお手紙を運んでもらう、というイメージとか先入観に支配されてるだけですが。
単にこんなのの影響かもしれない。

レース鳩0777 【コミックセット】

飯森 広一 / 秋田書店


内容はほとんど記憶にないのですが、たしか兄が持っていたんじゃないかな。

あるいは百合若伝説の影響かも?? 『郷土の伝説』として、子供の頃に読んだ記憶があります。愛鷹の活躍がものすごく印象的。そういえば猛禽類の瞳は、にゃんこにそっくりですね。

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そう、こんな感じの瞳。悠然としててかっこいい・・・(安定の馬鹿)

5円切手、昔はもっと、青に深みがあったような気もしますが。。。気のせいかなあ。
この青が、実に湖に浮かぶ白鳥ぽくってすばらしい。
はた迷惑なことに、5円切手好きすぎて、たくさん貼るのがたのしくてたまりません。
白鳥の群れみたいでわくわくします。
宛名の半分が切手に覆われたはがきや封書を受け取ってくださった皆さんと郵便屋さんに、
こんなところでこっそりありがとう。そしてこれからもよろしくお願いします。だって。

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たまに我慢できずにやっちゃうシート買い。なんだかすごく豊かな気持ちになれる私のプチ道楽。
たまに「在庫がありません」と言われてやっぱりなんだか申し訳ない気持ちになるのですが、
窓口の人に『5円切手のひと』と認識されてそうな気もしますが、それでも。

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こちらもついつい。かわいさに負けて。奇しくも白い動物つながり。
この2種類を組み合わせてたのしく使っていこうと思います。

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(推定)ねこ好き共通の悩み、『うちの子のかわいらしさが全然伝わらない写真』を
日々量産しております。ほんとはもっとお目目くりんくりんのかわいい表情もいっぱいするんですよ。
きゃう、って、高い甘えた声で鳴くし・・・(悶絶)

でもカメラを向けるとこんなかんじ。「・・何か用?」とか「別に?」とかそういう風情が。
いやいや、リラックスしてるのです。これはこれでかわいいんです。最高です。
でもほんとに、もっとあまえんぼとろんとろんの表情をする時もあるんだけど、
カメラを向けるとね!(以下エンドレス)
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by chico_book | 2014-03-19 02:53 | 日々 | Comments(0)

前を向く力強さ

堂々完結。作者にとってはじめての連載で、しかも大変に緊張感のあるところで続いていたので、不安と緊張で最終巻の発行を待ちました。いやあすばらしかった。

千年万年りんごの子(3)<完> 田中相

千年万年りんごの子(3)<完> (KCx ITAN)

田中 相 / 講談社



正直、2巻を読んだ段階ではどれくらいの大きさの風呂敷になるのかな、と思っていた作品でした。
連載は完結したという話が聞こえてくるではないですか!! 3巻で完結って。え、そうなの??
3月をじたじた待って、期待と不安の見事なマーブルを抱えておずおずと手に取りましたが、
じつにすっきり綺麗に終わりました。よかった。力作です。
以下(控えめにしたつもりですが←無理でした。がっつりばれてます。すみません)ねたばれあるので
たたみます。苦手な方は要注意。

※2巻の感想はこちら

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by chico_book | 2014-03-16 03:51 | まんが | Comments(0)

ただの備忘録

昨日の14時過ぎ、はっと息をのんだ。窓の外は明るい陽射しと裏腹の冷たい空気。春めいた透明な光。
3年前はどうだったかな。雨ではなかったと思う。

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◎以下私的な記録というか覚書なので、一応畳みます◎

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by chico_book | 2014-03-12 02:21 | 日々 | Comments(0)

千葉で憂愁を知る

実は1月に千葉に行ってまいりました。はじめての千葉県千葉市。
幕張メッセでモーターショーを見たのと、柏・松戸近辺には縁があったのと、
成田空港には行ったことがあるので、千葉県はいったことがありますが、千葉市はまったくはじめて。
ちなみにうちの最寄り駅からはJRで片道80分・1210円。遠い。なんて遠い。
『快速エアポート成田』に乗るのですが成田空港といえば、海外に直結してる簡単人間なので、
それだけで軽く腰がひける(実際電車の中には、大きなトランクを持った人が多かった)

しかし私の職場には水戸方面から横浜まで、まいにち2時間半かけて通勤してくる人がいる。
こわい。首都圏怖い。
とは言え、歩いても余裕で出勤できる人もやたらといるあたりが、やはり神奈川、ビバ地方都市。
フットワークの良さは大切です。特に帰宅困難対策が言われるこの頃では。
もちろんそうでなくても、職住近接はできるならできたほうがよい。ぜったいによい。

そんなふうに(主観ですが)遠く感じる千葉なので、さんざん悩み倒しましたが、
まあどうしてもいきたくなったのでいってまいりました。
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(ウソ)……写真を撮らずにはおれませなんだ。
ていうかあまりにもあれなネタに全力で乗っかる千葉の底力。
これはスタオベせざるを得ない。寄らなかったけど。


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こちらに行ってきました(一部切れててごめんなさい)

大正から昭和中期にかけて『新浮世絵』のジャンルで活躍した版画家・川瀬巴水の展覧会。
生誕130周年記念ということで、実は巡回展が予定されており、
なんと3/19から横浜髙島屋にもやってきます。
二ヶ月後には地元にやってくる展覧会に(往復の時間と交通費を費やして)
行くべきかどうか…実はすごく悩みましたが、行ってよかったです。とてもよかった。

版画ということでバリエーションも多く、時代も(比較的)新しいうえに、
商業的な展開もにぎやかな作家だったということで、とにかく作品の点数が多い! 多い!!
堂々280点ですよ!!! 
しかも『旅の画人』の面目躍如、日本中のあらゆる場所様々な季節が彩り豊かに
雄弁に展開されてます。あざやか! つややか! 
夏の風景は草いきれや蝉の声、じっとりと汗ばむ不快感とか、日陰に入った瞬間視界が暗くなる感じとか、
リアルに体感してしまいますます。1月なのに。なにこのものすごい情報量。
横なぐりに降りしきる雪をみていると、かじかんで指の先までじんと熱くしびれるよう。
雪の積もった明るい朝の風景からは、少しずつとけて滴ってゆく透明な水滴が
見えるような、そしてその静かな水音が聞こえてくるような気もします。
そんな力量の作家の作品が、ほぼ(作家人生)全体にわたって並べられているのです。
これは大変だ。圧倒される。途中から丹田に力を入れて向かい合いました。
結構疲れましたが、とても面白かったです。遠かったけど、行ってよかった。

風景とか空間はこの再現力なのに、人間は『写実』から離れるのが日本画の不思議なところ。
※今回の巴水の展示で、人物がクローズアップされているものはありませんでした。
風景の中に流し込まれているだけですので、ここでは一般論として書いています※
浮世絵の人物画は(人物画って言っていいのやら)西洋絵画のまつげの
一本一本まで精緻に書き込む手法とはまるで違いますよね。
はい、これが人物のフォーマットです、という感じで書かれている。
そのくせこだわるところは徹底的に落としこむ。
ほほのふっくらしたラインとか耳たぶのやわらかそうなところとか
『びいどろをふく女』の指先、関節の曲げ方とか。
どう考えても「ちょ、そこ、『萌え』はいってるでしょ』と言いたくなる
力量とか熱量が、透けて見える。
このあたりアニメキャラや『まんが絵』の人物からリアルな心情を読みとることのできる
国民性(だか何だかわからないけど、何か)と結び付けて考えたいのですが、
ちょっと強引かしら、などなど考えてみる。
版画作品ということで、色違いのバリエーションや試し刷りと様々なバージョンがあり、
彫師・摺師、そして原版を総合的に管理する版元と、たくさんの人間との共同作業と
いうのがまた、漫画やアニメ好きには何とも興味深いシステム。

私は何故だか版画というものにものすごく魅かれるのですが、たぶん
『やってみるまで仕上がりに確証が持てない』
というあたりに、何かツボがあるのかもしれません。
そのくせ複製が可能なところとか。複製できてもちょっとずつ違うところとか。

ちなみに戦後は『美しい日本の風景を描いた版画』として進駐軍に大変に売れまくったという巴水。
さもありなん。静かな抒情性はなにより雄弁です。
人の気配も薄いのに、なんでこんな『心情』が伝わるのか、あるいは勝手にこちらが読み取ってしまうのか。
ちなみに故・スティーブ・ジョブズ氏が熱心なコレクターだったということでも有名な方だそうです。
これは知りませんでしたが、わかる気がする。
静謐でこちらの邪魔をしなさそうなたたずまい。

恐らくフランス語ネイティブと思われるうら若いお嬢さんに、
同じ年頃の(推定)日本人のお嬢さんが一生懸命に説明してました。
お友達なのか、ガイドさんなのかはわからないけど、
二人で熱心に話し合っておられました。
こういうのの説明はむつかしいだろうなあ…と、胸の中で
(でもがんばれ! 私にはとてもできないけどガンバッテクダサイ! )
とかそんなかんじのエールを送ったのですが

『トレ、トレメランコリ』

と、一生懸命伝えていた、そのフレーズだけは聞き取れました。
なんだか胸が熱くなってしまう。言い得て妙。まさしくトレメランコリ。

※参考資料。雰囲気だけでもぜひ※

川瀬巴水作品集

川瀬 巴水 / 東京美術



ばれんの摺り筋のあととか、光のぼやかし方、月明かりの雲へのにじみかたなど、
見れば見るほど興味深かったです。
巡回展、現在は大阪髙島屋で開催中(3/10まで)で、次は横浜髙島屋です。3/19-3/31。
※リンクは、巴水の版元だったで渡邉木版美術画舗のサイトです。
今回の巡回展にもいろいろ協力されてる様子。推定ですが。
期間が短いですが、何とかしていきたいなあ。
でもきっと、駅前の百貨店に280点は来ないんじゃないかと思うので、
やっぱり無理しても行ってよかった。
千葉市美術館だって広い広いフロアを二階分ほぼフルフルに使っていましたから。

ここ数年『浮世絵』に心魅かれがちなのは、神奈川に来て以来、
こういう風景を身近に感じるようになったという簡単な理由かもしれません。
あるいは単に、最近展覧会によく通うようになったとか、
浮世絵の展示が増えたとか、いろんな理由が混ざっているのかも。

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富士山てずるいと思う。綺麗なだけでなく、高さも日本一なうえにロケーションも抜群、
近場の海から見てもよし、映り込む湖もあり、
素でも美しいのに季節や時間帯でこれだけ表情を変えるなんて。
さらには遠く離れた関東南部から見てもよしなんてずるすぎる!!

ちなみに千葉市美術館は、川崎銀行千葉支店として昭和2年に建てられた
『ネオ・ルネッサンス様式』の建物だそうです。こちらが一階の『さや堂ホール』。
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『さや』が何を意味するのかは不明。

ワードアートでちゃちゃっと描いたようなキャラがいますね。
HPなども確認したんだけど、特に紹介もなさそう。
本来ゆるキャラってこういう感じだったのではないかと。
適当なやっつけ感、でもそこそこかわいい、みたいな。
そんなに気合い入れて、みんながみんなマーケティングとかしなくてもいいじゃんっていう。
夢と魔法の国を有する千葉県に言われると(妄想)なんだか染みわたるお言葉(捏造してます)

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美術館なんだから。ベレー帽と絵筆があればいいでしょ。
だいたいこんな感じでしょ、みたいな。
そう思うと「く〇モン」はちょっとゆるくないんだよね。
きっちりあてに行って、成果を出している感じがする、

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そして遠出だったのでかえりもおそくなり、ムスかわいい表情を見せてくれる姫。
『ちょっとコンパクト』という言葉がなんだかツボにはまる。ごめんねえ。
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ちなみに現在もこういうかわいいむくれ顔をしてます。そして全力でくっついている。
夢のような季節も、あと少しかもしれませんが(涙)
現に朝は、ひとりでさっさと起きるようになりました。
日が昇るのも早くなったもんね。。。ちょっとさみしいけど(小声)。
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by chico_book | 2014-03-09 01:20 | イベント | Comments(0)

『室内』あれこれ

※アウルバイル民俗博物館の続きです。いろんな時代の家の中を探索中。

北欧の人は『やたらとのっぽさん』という偏見もちですが、意外と小さいベッド。
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世界一身長が高いといわれるアイスランド女子たち、きゅきゅっと収まるのでしょうか。(ちなみに男子は世界3位)
想像するとなんだかかわいい。

壁にかけてあるタペストリー。日本ではあまり見かけないアイテムなので興味深い。
確かに、展覧会などでもやたらと寝室用の壁に飾る何か(絵でもパネルでもタペストリーでも)を
見かける気がする。たいてい寓意に満ちてたり、ロマンティックなものだったり。

そういえば『SATC』映画版で、ベッドルームにテレビを置こうとする夫と
それに絶望する妻のバトル、が描かれてましたっけ。

セックス・アンド・ザ・シティ2 [ザ・ムービー] [DVD]

ワーナー・ホーム・ビデオ


ここぞ! というときにはとにかくキャンドルを多用するアメリカ人(参考資料:デスパレートな妻たち)
ロマンティック演出に対する本気度の違いに思いを馳せる。

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明るい窓辺にはやっぱり赤いゼラニウム。

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ふうむ。やっぱり、空間のない本棚にかなりみっちり気味に詰め込んであってもかっこいい。
本のデザインの問題なのかしら。それとも私は本好きすぎて判断が鈍ってるだけ?
※日本のインテリアの本では以下の主張が多い。いつも軽く絶望する。

・本棚に本をみっしり詰め込むのはダサ
・空間を大事にして、本以外のものを飾ってリズムをつけましょう

たいていの場合、既にオーバーフローしてからようやくやっと本棚を購入する人間との
激しいズレが見受けられます。

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まあ、ここに(たいていの)コミックは似合わないとは思うのですが。せつない。まんが好きとして、切ない。
でもこの赤い蝋燭はちょっといいですね。

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いま気づきましたが!! 右上の壁にかかってる絵ってねこじゃない?? 
わーい、お仲間(ねこ馬鹿)ハッケン!!

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優雅な椅子と裏腹に、なかなか激しいおもちゃ。まさに無駄を省いたフォルムがたまりません。
こんな姿なのに充分早そうに見える。壁紙もドアも小さくてかわいい。

そういえば、日本では今でも圧倒的に壁=白が主流ですよね。欧米のインテリアブックなど見ると、その鮮やかさ・バリエーションにいつも圧倒されます。
『日本の家と違って、天井が高くて広いから圧迫感がないからそういう壁紙が映える』
という意見も根強いですが、アメリカのサブアーバンならともかく、
ヨーロッパの家はそんなに大きくない。小さくて窓もちっちゃくて、だから基本的に暗い。
でもがっつり濃厚。

リトル・ダンサー BILLY ELLIOT [DVD]

アミューズ・ビデオ


最近BSで放送してくれたのでありがたくも懐かしくも観る。大好き。
言葉にならない情熱の爆発を、息をのんで見つめてしまう。

80年代・労働闘争に明け暮れていたイギリス北東。炭坑町の質素なタウンハウスに暮らす主人公一家。
でも壁紙の色は青みがかった暗いグリーンでした。
それでも真っ暗で重厚というよりは『シックに引き締まってる』という印象ですけども。
ってやっぱり高緯度の日差しの弱さとか関係してるのかな。
だからと言って日本の家でこれを使いこなせる勇気もないのですが。

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鉄道のない国・アイスランドのこどものおもちゃ。

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丁寧な手仕事で集められた布たち・・と、この古びたキャビネにつられて
ほっこりクウネル路線でまとめようかと思いましたが、
左ドアの内側につるされているネクタイが存外ポップなので、ふっとぶ。いろんなものが。

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by chico_book | 2014-03-07 01:36 | | Comments(2)

いてもたってもいられない



ドストエフスキーをまともに読んでないけれど、この映画を見たくてうずうずしてしまっている(進行形)。
※カラ兄は購入済。春樹読みだから。
そういえばグルミットの愛読書だったような>『罪と罰』

以下公式HPより。

84歳の翻訳家スヴェトラーナ・ガイヤーの横には、華奢な姿に不似合いな重厚な装丁の本が積まれている。『罪と罰』、『カラマーゾフの兄弟』、『悪霊』、『未成年』、『白痴』、言わずと知れたロシア文学の巨匠・ドストエフスキーの長編作品。それらを"五頭の象"と呼び、生涯をかけてドイツ語に訳した。1923年ウクライナ・キエフで生まれ、スターリン政権下で少女時代を過ごし、ナチス占領下でドイツ軍の通訳者として激動の時代を生き抜いた彼女は、なぜドストエフスキーを翻訳したのだろうか?一人の女性が歩んだ数奇な半生にひっそりと寄りそう静謐な映像が、文学の力によって高められる人の営みをたおやかに描き出す。


このタイミングでウクライナ出身のロシア語翻訳家(ドイツ在住)の映画っていうのが、
何だか神がかっていることよ。やはり、何とかして渋谷まで頑張るべきかしら。。
4月には横浜に来るようなので、迷いどころ。
渋谷とはいえ、UPLINKはCOZYな映画館だし。
(基本的には好きなんだけど、狭すぎて落ち着かない時もある)

3/1に観た映画。今月も映画の日に対応できました。次は6月までないので、ひといき。

『大統領の執事の涙』


20世紀のアメリカ現代史を駆け足で。
がっちり濃厚な2時間超ですが、いやもう・・・夢中。
ホワイトハウスの内側がみられるのかな、くらいな軽い気持ちで
観に行ったのですが、ものすごくがっつりしていました。

『大統領の執事の涙』で、原題も『THE BUTLER』ですけども、
実際には『執事』というよりも『ハウスニガー』(原文ママ)という使用人の位置づけのようですが。
アイゼンハワーからレーガンまで、7代の大統領に仕えた主人公。
公民権運動に積極的に参加する『活動家』の主人公の息子と、
あくまで黒子としてホワイトハウスに仕える父親の物語が絡まりあってとても面白かった。

LAのディズニーに行ったときに、

・お客はアジア人(私もそうですが)と、白人の子供連れ
・お掃除はヒスパニックか黒人

に、あまりにきっちり分かれていて軽く唸ってしまったのを思い出します。
『夢と魔法の国』に行ってまで、そんなこと考えてしまう自分のことを
なんだかなあ、いやな人間だなあ(でも気づかなきゃよかったな)
なんて感じておったのです。自分で。

家族の物語という側面で、私はこの作品を思い出しました。
公民権運動はまったく関係ないけれど。

その名にちなんで (新潮クレスト・ブックス)

ジュンパ・ラヒリ / 新潮社



移民一世としてインドから移住してきた両親と、
アメリカを祖国としてアメリカ人として育っていった親子の葛藤とかずれが、
緻密に描かれていてお互いの痛々しさが胸に残りました。
どうしようもなくいたいたしい。

国籍や移民としてのアイデンティティこそないものの、
家族の中でお互いを受け入れること認めることのむつかしさを思う。
やはり
「愛することより理解することの方がむつかしい」
ということなのかな。

とにかくまじめな映画で良作です。もし迷っている方がいたら是非。
(でもタイトルはいまひとつ…。わかりやすくはありますが『涙』はいらないんじゃないかな。
少し前に『大統領の料理人』というフランス映画があったので、その配慮かも)


あとこれも見たい。



調べてみたら意外と上映してなくてびっくりしました。
横浜も早々に終わりそうだし。春休み近いからかな?
九州ひとつもやってないなんて(これからだろうけど)あんまりではないかしら!!
と、見てもないのにちびっとむきになったりして。
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by chico_book | 2014-03-05 00:53 | 映画 | Comments(5)

暮らしのかけらあれこれ

唐突にアイスランドの旅の記録が続きます。
思い出したように、ではなく、ずうっとうずうずしていた内容なので、
何事もなかったかのように続けます。

※アウルバイル野外民族資料館の続きです※

壁紙もレースのカーテンも素敵。ヘアアクセサリーが魅力的。
f0257756_0455089.jpg


刺繍の鮮やかさと、ベルトの細工に心魅かれる。ベールがなんとも優雅。
f0257756_0473180.jpg


暗く長い冬に思いを込めて(たぶん貴重な)木を削るときの気持ちに(勝手に)思いを馳せてみる。
小さな削りくずが羽のように重なる様子。
削り終わったあと、カンナをかけてすべすべにした木肌を撫でたであろうてのひら。
きっとうっとりと満足したことだろう。

f0257756_0504688.jpg


こちらは19世紀後半の中央アジアが舞台なので、地理的にはまったく遠いし
縁遠い話ですけれど、職人がひたすらに木を削る描写があり。
削りくずのひとかけらずつにさえ、大切に思う気持ちが伝わる絵であり、
それを軸にした物語が展開されています。細工が好きなひとは必見(?)

乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)

森 薫 / エンターブレイン


(再掲)※第二話『お守り』より。
文様の持つ護符としての意味合い、手仕事に込められた祈りなどの側面からも興味深く読めます

たとえばペチコートの裾に縫いつけるレースについて。
「大草原の小さな家」シリーズでは
「よそゆきのペチコートにつけるレースを、クリスマスプレゼント用に編む」
シーンがあります。
たっぷり5インチ幅(15センチくらい?)に編み上げたレースの出来映えを
「東部のどんな高級店の品にも負けないわ」
と、満足げに眺めていたはず。
ここでは既に「既製品>手作り」の構図が前提としてあります。
もちろん、既製品と言っても一流のレース職人の品物、と言うことかもしれませんが。

大草原の小さな町 (講談社 青い鳥文庫―大草原の小さな家シリーズ 6)

ローラ・インガルス・ワイルダー / 講談社


(再掲)
主人公・ローラの姉、メアリがアイオワの盲人大学に進学する為に家を離れるのですが、
「どんな都会の人にも恥ずかしくない衣装を仕度する」必要があったのです。

そんなことを連想しながら、清らかな肌着を眺めてみる。繊細で素朴でやさしい風情。
f0257756_12133.jpg



赤毛のアンシリーズにも、赤ちゃんの誕生を待ちわびて、
ふんだんにピンタックやレース、リボンにフリルをあしらった、
ぜいたくで優雅な純白の産着を作るシーンがあります。

アンの夢の家―赤毛のアン・シリーズ〈6〉 (新潮文庫)

ルーシー・モード モンゴメリ / 新潮社


※アンとギルバートの新婚時代が描かれる巻です

新潮文庫には挿し絵も写真も、なにもないけど勝手に想像してうっとりしました。
刺繍には装飾のほかに、布地を補強する意味もあるし、綿入りのキルトや
幾重にも重なったレースやフリルは、空気の層をつくる保温の機能もあり、
ひいては着る人間を守る護符の効果もあるとか。
思いのひとつひとつが込められて、あたたかに重なりあうという贅沢、そして優しさ。
いろいろなものが詰まっている、ちいちゃなベッド。
f0257756_133832.jpg


そういえばアンが結婚する時分、子供たちのおもりに
「デパートの通販カタログがいちばんよ」
と言うエピソードが登場します。
「これ一冊与えておけば、飽きもせずずうっと眺めているわ」
と、誇らしげにダイアナは言います。
鉄道の普及に伴って、通販のシステムがカナダに浸透しはじめた時代かと解釈すると、
やはり興味深い描写。
もちろん「日曜日に聖書を読まずに通販カタログ眺めるなんて」と怒る
リンドのおばさんのような「敬虔なキリスト教徒」も健在。
「そんなものなくても私は12人の子供を満足に育て上げましたよ! 」
ということです。「イマドキの若い者は」ってやつですね。
なんとなく
「子供にトトロなんか見せるのは、愚の骨頂です!」
と言う宮崎駿監督を連想。

そんな宮崎駿氏(だけではないけど)に密着したドキュメンタリー映画がこちら。
『夢と狂気の王国』

ちなみに「魔女の宅急便」で、主人公の少女キキが、途中で黒猫ジジと会話ができなくなることについて
「最後また会話できるようになるかと思ったのですが(なりませんでしたね)」
と、問われた宮崎監督が
「いつまでも猫と話なんかしてちゃいかんのです」
と答えていたのが大変印象的。


広いアメリカ大陸を商圏として網羅すべく、鉄道とともに発展したのが
カタログ通販のシステムだと、聞いたことがあります。
そうです。そしてたしかに、いまやアマゾンさんは見事にワールドワイド(お世話になってます)

エマ 9巻 (BEAM COMIX)

森 薫 / エンターブレイン


9巻収録の「「ふたりでお買いもの」というエピソードは、
メイドたちがお休みの日にショッピングに出かける様子が描かれます。
わくわくとお店に並ぶレースを物色するのですが、
「(奥様が使うような)手編みの高級品はとても手が届かないわ。
機械編み(の廉価品)なら何とかならないかしら」
と、お店でお財布を片手に品物を前にして迷うシーンがあり。
ここでは商業ベースとして「手編み(の高級品)>機械編み」という構図が透けて見えます。

そんなふうにあれこれ思いをはせることができるから、
写真撮っといてよかったなあと思いますね、やっぱり。

私は割合、旅先で写真を撮るのに熱心なたちでは(そもそもなくって)
カメラ持ってると写真を撮ることに夢中になっちゃうからなあ、
それはちょっとさみしいよね、とずっと思っていたのですが、
(その割には写真たくさんありますが)
やっぱりとっといてよかった。よかったなあ。

まあ地理的歴史的なこと禅無私で、私が勝手に妄想膨らませてるだけですけども。

淑女のクラシックな下着。
f0257756_1144419.jpg


糸つむぎは、お姫様もするほどの重要な仕事(という認識)。眠り姫や、白鳥の王子のイメージ。
f0257756_1202688.jpg

(でもこれはたぶん羊毛かな。少なくとも、イラクサではないよね)

これはたぶん、バターを作る道具ではないかしら。
f0257756_1244716.jpg

『大きな森の小さな家』でみたイラストによく似ています。
しぼりたての濃い牛乳を棒で突いているうちにできる乳脂肪分の粒を作って集め、
型に積めてなめらかなバターにするシーンがありました。
それによく似ているように思う。

f0257756_1264957.jpg


写真も多いので、このあたりでいったん区切ります。
ソチも終わったことだし、アイスランド旅行記もまたじわじわ再開したい。
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by chico_book | 2014-03-03 01:29 | | Comments(0)


ねことか本とかまんがとか、と言いつつ映画にじわじわ圧される幸福


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