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桜の便りは冬の終わり

週末はお花見日和、というニュースもあったようですが、
うちの近所はまだ全然。枝とつぼみが黒々としているばかり。
どこの話なんだろね、なんて、
昨日バス停で(例によって)知らないひとに話しかけられたのに。

今朝ふと気づくと、ほろほろと枝先に薄色のはなびらがほころんでいました。
いつのまに。ほんといつの間に。
白い泡のような雪柳は気づいていたのに。

予報も出て、さんざん話題になるのに、いつも桜は唐突に咲く気がする。
もしかして年度末で忙しい時期とかぶるからかな。

実は私のPCデスクから、ちらっとだけですが桜の木が見えます。
桜の根元には紫陽花の大株。紫陽花に若葉が吹いて、桜がひらく。
ゆるゆると春を実感する。

風もないのに(そしてまだ咲きはじめなのに)桜の花びらが散るときは、
たいてい小鳥が蜜を吸っている。
小花のふさごと、塊ごと、あるいは小枝ごと落ちるときは、リスの仕業。
足元に落ちた小枝を見て、あれ、と見上げると、
ふさふさのしっぽを揺らしながら枝をわたってゆくシルエット。
大好き。夕暮れ時はなおよし。
ハクビシン同様、タイワンリスには実際にはいろいろな意見があるようですが。ごにょごにょ。

冬の終わりは、つまりスケートシーズンのラストでもある。
なんとか仕事をやっつけて帰宅後、いそいそと世界選手権視聴。



さとこちゃんの演技にうっとり。
まさに『繊細・丁寧・可憐』。更に言うなら上品。

エレガントで華麗・豪快路線の理華さん(ちょっとコス姉さんを思い出す)
そしてちゃんと修正して、ぐいぐいおとならしくなってきてる佳菜子さんに感涙。
おとならしくなりつつもかわいらしいところは残っている。
それぞれの個性に陶酔。まさに技と美の競演だわー。

リーザがボレロで3A。
おもわず「うぉぉ!」と叫んで、おなかの上でくつろいでいたちこに嫌われる。
ボレロで、というのがまた感慨深い。



最後のジャンプ終わってからふわっと笑顔になったのが印象的。

シーズンはじめごろ、リーザをゲデ子姐さんと見間違えて
「え? ロシア国籍になったの?? 」
と、一瞬驚いたことを思い出す(恥)。同じシーズンの話とは我ながら思えない。
10代のトップアスリートにとっての半年という時間。
ちなみにレオノワさんとも間違ったことがあります。私の認識能力ひどい。

フィギュアスケートは、本当に個性と技の融合だなあと、しみじみ思う。
自分に何ができるのか、なにをしたいのか、それをどう形にして伝えるのか。

ミーシンおじいちゃんと、キャロル翁両方見られてうれしい。
アメリカ女子ちょっと心配ですが。

などと思ってたら、男子はそれどころではなかった!!
(こづ推しちこぼんです。うう。うう!! ううう!!!)

視聴直後は、まあ、長いことフィギュア見てると、
こういうこともあること、とてもよく知っているので、
うん。そういうタイミングだったのね…。スポーツだしね……。
と、思いましたが、地味にダメージ受けてる土曜の朝。

それにしても、デニス・テンくんはちょっとかわいそうでした。
たまにあることとはいえ>音楽関係のトラブル。
あと、まさかのハンヤンとハイタッチ>ブラウンくん>ミーシャ
というながれが、なんだこの役者そろいぶみすぎ大会は!!
と思い、いやこれこそワールドですよ、とむねあつ。



この時、誰もがそうであったように私も
「なんだよ! 本気でぶっ潰すって言ってたじゃん!!(号泣)」
と、うろたえてましたが、1:14のひとことを聞いて、納得してしまった。
(そしてさりげなく写る涙の濱田コーチ)
佳菜子とも羽生くんとも、誰とも違うファントムを無良くんに期待。

それにしても、理華さんとさとこちゃんの身長差がかわいくてしゃーない。
リーザとラジオたんの並びの親子感もなかなかですが。

少し落ち着いたのでおとなしく今夜を待ちます。時差が楽ちんでありがたい。
フジテレビの男子フリー生中継とのこと。
第一滑走の小塚からきちんと見られるのかな、みられるよね。
不安と期待。

2014全日本のキレキレ演技について

「だれがどう言ったとか、何かしたとかそういうことはないです。
外的要因はなくて、自分でうまく設定できた結果」

と、きれいごとでなく美談でもない
(そしてある意味ベテランらしからぬと誤解されそうな)
発言を、臆することなく、きりりとした小塚の誠実さとか真摯さが、私は好きです。
(ただのファン)

小塚の中にその力はちゃんとあるのですよ。
ただそれをコンスタントに出すことの困難さ。

motoGPというバイクのレースを、私は好きで何年も観ているのですが

「このサーキットで走っている人全員当たり前のように、
何メートルも先から糸をひょいっと投げて、針穴に通すような作業をしている」

というエピソードを思い出します。
そんなのみんな当たり前にできている。
競っているのはそこから先の段階。

それにしても連続日程とは、男子辛いですねえ(いまさらかな)
ソチの浅田さんを思い出す。彼女のSP後FPまでの時間を思う(涙)。
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by chico_book | 2015-03-28 10:43 | 日々 | Comments(4)

綺麗にかわいた涙は、その痕跡さえもうつくしい

ほとんどパニックの週末が過ぎて週半ば。

お出迎えにゃんと仲良くして、ぽっちょん点眼点鼻で仲悪くなって。
ちこにゃんの涙目もよくなってきました。
からからに乾いた、黒い目やにはついているけれど。これはもとからだし。

「投薬は、症状が改善するまででいいですよ」

と言われましたが、はてやめどきは、それはそれで悩ましい。
くしゃみはぶしゅぶしゅしてるけど、もともとくしゃみ対応で出されたおくすりじゃないし…。

とりあえず、この一週間くらいをめどと考えて、
投薬継続中。すっごくいやがる(それはそうでしょう)
嫌がりかたが日に日に力強くなってきて、うれしい。
そしていやがった後、すぐに
『ねえ、さっきやな事されたのよ』
と文句を言いはじめる。


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(ぷすー・・・・)
※実は風邪ひき前のお写真

ほんとうに(いくえみ先生のおうちの)きなこちゃんと一緒。

前に病院に行ったときは、
帰宅してからしばらくはベッドの下から出てこなかった。

今回は、かくれることなく、少し離れた場所から私を見ていた。
じっと。

「おいでおいで」

とよぶと、ゆっくりとことこ。ほぼ元通りです。よかったよかった。
その思考がうつりかわってゆくのがわかるようで、
把握しづらいようでもあり、なんとも趣深い。
しかしこれで次のワクチン接種が思いやられるわけです。
キャリーに入れるの大変でしょう。ウム。覚悟。

早速、後ろ手に(うわの空で)なでなでして、
かぷっとやられたりしているわけですが
(牙は立てないおりこうさん)

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・・・・・・ほぼ、同じに見える。見えますよね。
すべてを乗りこえてのすやすやねんね。なんとかけがえのない。
たかだか軽い風邪で、大げさかもしれないけれど、
ちょっとエポックメイキングな出来事のように思ってしまう。


そんなかわいい風邪ひきさんのおかげで週末にできなかったこと

「~没後20年展~ 三原順 復活祭」
(神保町・第二期『アンジーと初期短編特集』:3月6日(金)-4月6日(月))

岡崎京子展(世田谷文学館・3/31(火)まで)

古代エジプト ファラオと民の歴史―東海大学の古代エジプトコレクション―
(横浜ユーラシア文化館・4/5(日)まで)

「ガールズビーアンビシャス!~横浜山手のミッション・スクール~」
(横浜開港記念館・4/19(日)まで)

・『バベルの学校』@ジャック&ベティ(3/27(金)まで(涙))



・『パリよ、永遠に』@ジャック&ベティ(4/10(金)まで)



もちろん全部こなそうとしていたわけではなくて、
この中から、さあ、どれにしようかな、と、考えるわけです。
もちろん考えるのは楽しいです。わくわくします。
でも、こうして並べてみるとちょっとさもしいですね、欲張りすぎ。
皮つっぱりすぎ。強欲すぎる。まじグリードすぎ。

コメントにも書きましたが、ちこが姿を変えて
『おちつきなさい!』
と、
美輪様ばりに力強くシャットダウンしてくれたのではないかと思います。
(図書館から借りた本もおくれがちだし)

と言う訳で、新年度の目標はやはり

『映画はひと月2本まで。絞り込む行為を重要視する』

たくさん数見る楽しさを、この2年ほど優先してきました。
たのしいけれど、こなすのに精いっぱいで消化できない部分もあり、
自分に対して不甲斐ない思いもあります。
人生の残り時間について真剣に考えるようになったのは、ここ数年のこと。
そういう意味でもうすこし本腰を入れて観なさいというねこお告げ。
ねこ託宣ではないかと。

と言う訳でアウトプットに、もう少し集中…というか重心を変えようという気持ち。
あるいは自宅での視聴を増やすという方向も、
もっとつよく候補に入れた方がいいのかもしれない。
もちろん劇場で観るのはとても楽しいのですが、
段取りをふくめると必要となる時間や、ついつい摂取したくなるカロリーや、
映画館の下のフロアにある紀伊國屋書店とか、
時間つぶしに入るカフェとか。

ちこをお留守番にするのが、心苦しくもある、というのも一因。
ただでさえ平日日中はいっしょにいられないからね。

そしてそれは、全然辛くない。誇らしくも喜ばしいプランB、とでもいうべきか。

『うちのねこは、なんでも口にしちゃうからものを出しっぱなしにできないんだよ』
『うちのねこは、吐きぐせがあるから、
まめに拭き掃除をするようになって家がきれいになった』

にこにこしながら言うねこ友さんたちを思い出し、
しずかに微笑んでその思いににそっと寄り添う。
単純なのろけではあるけれど、それだけではないんですよね。

そう、ココロはねこクラウド。一は全であり、全は一である。
ねこの為にするすべては、ヨロコビへと転化しうるのです。
無償で、無条件で。ここだけの話ですが。
(宗教か!! といわれちゃうかな)

今週末のイベント。

第8回大倉山ドキュメンタリー映画祭



好きな場所での、年一回のイベントなので、
何とかしたい気持ちはあるんだけど、行けそうにはないかな。
無理すれば行けるんだけど。
その「無理」をしないシフトにチェンジというトライ。

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「わかった。約束なのね」

そうなの。こころが引き締まります。
このりりしさつよさは、やっぱり姫というより女王様。
あるいは、ノブレスオブリージュ?

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たまには反対まき。
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by chico_book | 2015-03-25 23:31 | ねこ | Comments(2)

ひとりごとのような威嚇

※続きです。

待合室はワンちゃんでいっぱい。
こちらの病院は、ワンちゃんしつけ教室にも力を入れているので、それもあるかもしれない。
待合室は狭く、病院のそとで順番待ちをするワンちゃんと飼い主さんも多い。

お隣には三ヶ月のトイプーさん、二回目のワクチン。
遊びたい盛りでみんなにあいさつしまくり。かわいいかわいい。

『でも犬見知りで、ほかの犬がいるとおとなしくなるんです』

とのこと。ちっちゃなしっぽがちぎれそう。
ほかにもいやいやモードで、完全に引きずられてくるコッカースパニエルさんや、
ペットホテルステイのお迎えが来て、大興奮するシーズーちゃん。
みんな本当にかわいい。
かわいくてたのしくなるけど、見慣れない空間に匂いに音に声、
ちこには本当に怖い空間だと思う。ごめんね。がんばれがんばれ。

小一時間ほど待って、診察室に。

「はい、それでは飼い主さん出してください」

踏んばるちこ、意地でも出ようとしない。
結局病院の方に手伝ってもらってひっぱりだすことに。
いやそうだけど、ごめんね。こらえてね。

まずは体重測定。5.6キロ。むむ。

「うーん。メスにしては相当大きいですね。
この子、骨格も大きい方ではないしね(女の子の標準という意味だそうです)
ちょっとよくないよ」

これでもほんのり痩せたんだけど、とはとても言えず。
昨夜話を聞いてもらった、ねこマエストラのうちの姫にゃんは
3キロ前後だといってたなあ、そういえば(涙)。さすがマエストラ、理想的だ。

つづいて検温。体温計をおしりに突っ込まれて小さく「ぅぅぅー」と唸る。
がんばれがんばれ。ドクターと、スタッフの方と、わたしと、4人がかりで励まされるちこ。
39度ジャスト~39.1度。うん、高めではあるけどまあ平熱ですね、とのこと。

目と鼻とお口を見てもらう。涙はたしかにひどい。
でも鼻水もないし、おくちも特に異常はなし。

症状としては、
「だるそう/元気ない、食欲落ち気味(食べなくはない)、涙とくしゃみ」
ということで、以下の診断をいただきました。

「軽いねこ風邪でしょう。
抗生物質、飲み薬もあるけど注射の方が簡単ですよ。2週間きくし」


ということで、おしりにちっくん。
ちこにゃん、ものすごく小声で『しゃああああああ』と言いました。
聞こえるか聞こえないかのかすかなシャア。
なんてかわいいの。なんていたいけなの。言わずにはいられなかったのね。

ついでに爪切りを全部してもらう。
私だとなかなか切らせないつめもあるのですが、
すごいスピードでぱちぱち処理される。

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いやーんはなしてぇ、もうやだ!! と言いたげな、
でも抗う元気がちょっとないかんじ。
かわいそうでかわいくて、なんだか涙が出そう。

「うわーこの子は爪とぎ大好きですねえ、よくとがってます」
固体差あるなんて知らなかった…。うーん、女子はネイルが好きってこと?
しかしそんなご自慢のつめもあっという間になくなっちゃう。

ひさしぶりの病院なので、健康診断。おなかについてる脂肪をもまれるちこ。

「ごはんはロイカナのダイエットフードを計量しているし、
つまみ食いとか一切しない食い意地のはってない子なんですけど」

「市販のでしょう? ぬるいやつだよそれ。ちゃんと療法食にしたほうがいいよ。
ただ高いからおすすめしにくいんだよね。試食品を何種類か出すから、試してみて」

血液検査のための採血。右の前足から。

「注射器を見て怖がる子もいるので」

と、エリザベスカラーをつけられるちこにゃん。

「飼い主さん、お顔を見てあげてくださいね」

とのこと。はりきる飼い主。がんばるちこにゃん。おとなしくおててを出すおりこうちこ。
大丈夫大丈夫、がんばれがんばれ、とあごをなでる。

それから点眼と点鼻薬を出します、という説明。
1日2回、こんなふうに使ってね、という説明と、見本と、軽く練習。

「血液検査なんだけど、2種類あって、簡単なのは30分くらいで結果出るよ。
外部業者に出す検査もあるから、どっちみち今日ぜんぶは出ないけど、どうする? 待つ? 」

「いや、早くおうちでくつろがせたいんで、帰ります」

「そうだね、それがいいかも。じゃあ検査結果は来週になります。
もし緊急性のある内容だったら、そのときはすぐに連絡しますね」

「はい(……怖)」

ほっとひと息ついて待合室へ。
診察室に入る前は、ワンちゃんが多かったんだけど、
にゃんこの患畜さんがぐっと増えて、にゃあにゃあ声が聞こえてきました。

驚くことに、ほかのにゃんさんの
「にゃぁん」

「みゃぉん」
とお返事するちこ。
なになに、なんですかちこ。かわいいじゃない。先輩ぶってるの? 
大丈夫よ、こわくないよって言ってあげてるのかな??
(さすがにじぶんでも夢見すぎ発言、と思いつつ、いわずにおれない)

相手はちょっと大柄なキジトラさんと、小柄な黒白はちわれさん。
飼い主さんと、静かにアイコンタクト。

そして前から思っていたのですが、ちこにゃん声が高いのです。
人間だったらもしかしてアニメ声と言われるかもしれないハイトーンボイス。
なかなか直に会話しているところを耳にする機会がなかったので、
確認できてやや感慨深く。まあ、単純にかわいいなって言うだけの話ですけど。

そして忘れていた恐怖のお会計は、2.7万円(健康診断の諸々検査代込み)。
お財布には2.5万円しか入れてこなかったので、カード使えてよかった、と、一安心。

帰宅後、ちこはキャリーを開けるとすぐに出てくる。
診察台の上で踏ん張った態度とは真逆。
じぶんからすぐに、とことこと。自分のおうちだって思ってるんだね。
やっぱり、早く連れて帰ってよかった。

ベッドの上で、ふう、とため息をついてしずかにまるくなったちこ。
私は他の部屋で、いないふりをする。その方がおちつくかなと思って。
しばらくすると、かすかにちょ、という音。とん、という音、砂の粒がおちる音。
ストーカーのようにそぉっとのぞく。ちっちしている。よかった。ほんとうによかった。

夜、ソファーの上でまるくなるちこの口もとに、お水を持ってゆく。ぴちゃぴちゃと飲む。
やっぱりそのピンクの小さい舌の動きを、真剣にみつめる。
毎日毎日見ている行為なのに、なんとありがたいことか。

ちこはいつもベッドに来るねこなのに、昨晩は来なかった。
ずうっとソファーで過ごしたらしい。ちょっと寂しい。
でも、あたたかい季節になるとそういう日も、ぽつぽつある。
だから心配しなくていい、と、自分に言い聞かせる。もちろんまだそんなに暖かくないけど。

ちょうどいい機会だということで、今日はベッド関係の布ものを洗濯。
ちこが寝ていたらかわいそうでどかせられないもの。
シーツをあたらしくしたころに、悠然とちこ登場。いつものちこらしい。
でもやっぱりちょっとおとなしい。お布団の上でまるくなる。無言。
ねこがおしゃべりするときは不満のある時だけ、とも聞くから、
心配しなくていいのかもしれないけど。

膝の上にのせて、教わったとおりに点眼点鼻。
昨日の夜よりは、嫌がる動作が強くなった。うれしい。
投薬しづらくなるのは困るけど、うれしい。

さきほどようやく、自分でふつうにカリカリを食べて、お水を飲み、ねこ草もあぐあぐ。
いつもの場所で、いつもどおりに。まだ量は少なめだけど。そしてトイレも両方。
ああ、ちいちゃくかわいい前足で砂をかく音をどれだけ聞きたかったことか!!

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自分から、いつもの椅子にも乗りました。

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ちょっとかわいそうなことになっている涙目。
でもぽっちょんがんばるからきっと大丈夫。

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弱っていても安定のどや感。

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そしていただいた試供品。
いままでヒルズはあんまり好きじゃなかったんだけど、
r/dはふつうにしゃくしゃく食べたのでちょっと安心。

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それにしても容赦ないパッケージだなあ(価格も容赦ありません)

※追記※
かわいそうな涙目写真を見ていて、ふっと思い出しました。
お外の子時代、ベランダからうちをのぞき込んでいた、古い写真。
(網戸はじめいろいろあまりにもアレなので、ちょっと遠慮したいのですが、あえて)

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目元のしぱしぱ、ほぼ同じ状態に見えるような気が・・・・・・。
(知ってたけど)ほんとにねこ風邪キャリアさんなのね。
ケアのポイントになるわ。
安心も少しだけ、なにより覚悟とか決意とかが深まりました。
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by chico_book | 2015-03-22 19:16 | ねこ | Comments(3)

静かすぎるにゃん

このところ仕事が多忙で、ろくにかまっていなかった。
抜け毛の季節なのに、ブラッシングもちょっとおろそか。
すこしなでただけで、ふわふわたちのぼる抜け毛が気になっていたのに。
私自身も風邪をひいて熱を出した。
ベッドで寝ている私にくっついてくるちこ。
いつもより(ニンゲンが)あったかいからうれしいのかな、と、ぼんやりのんきに思ったりした。

木曜の夜、あるいは金曜日の朝、ちょっと動きのキレが良くなかった。
お目目がちょっとしぱしぱ気味にも思える。
ちょっと心配しながらも、ふつうに出勤。

ちこは、ねこ風邪キャリアさん。
推定ですが、元の飼主さんがお散歩を許可していたこともあり、
どこかで拾ったんだと思う。鼻炎と目やにっ子なのはうちに来る前から。
それ故に
『乾いた目やにと、ぷうぷういびきは、もう体質だと思うしかない。
ただし、様子が変化したらすぐ連れてきてね』
と、もともとドクターに言われていました。

金曜日の日中、業務中に、ふと思い出してどきんとする。
目やにじゃなくて、涙だけど、そういう問題じゃないよね、

※参考リンク Petwell(ペットウェル) 猫の病気事典 より

猫風邪(猫の上部気道感染症:猫カリシウイルス、猫鼻気管炎(ヘルペス)ウイルス、クラミジア・フェリス)
(以下一部抜粋)
ウイルス性の場合、一度でも猫風邪に感染すれば、回復後もウイルスが神経細胞などに身を潜め、キャリア状態となることがあります。このため、猫の免疫力や体力が衰えれば、再び症状が現れる恐れがあります。
(ここまで)


それでも(朝の段階では)トイレとごはんとお水はいつもどおり。
いつもどおり、だからきっと大丈夫、大丈夫、と自分に言い聞かせながらなんとか乗り切る。
心配しながらも、帰宅は21時過ぎ。
ここ数日ずっとこんな感じで、ゆっくり相手していなかった。胸がどきどきする。

「ちこにゃぁぁん、おまたせっ!!」

ドアを開けると、なんだか静か。あれ? あれれ?? おでむかえは?
もちろんお出迎えにゃんではあるけれど、しないときもそれなりにある。
大丈夫大丈夫。心配しなくていい。ねこだからね。
ベッドの上で、丸くなっているちこがいる。ただいま。おかえり。
口だけでごあいさつ。いつものサイレントミャウ。ちょっとほっとする。

「ちいちゃん、ごめんねごめんね、あとでたっぷりゆっくりブラッシングしようね」

ちこにゃんベッドの上から動かない。
単にタイミングの問題で、いまおねむなのかな、
そう思って、とりあえず自分を落ち着かせようと、キッチン方面へ。

しかし。

ごはんが減っていない・・・・・・。

これは、これはまずいのではないか。
慌ててベッドの上のちこを見にゆく。ちいちゃん、ちいちゃん。
声掛けにはサイレントミャウとまばたきで律儀にお返事。
うずくまってる体を、上から触ってみる。特に痛がるところはなし。
だっこしようとしても、抵抗はなし。そう、抵抗しない。
抵抗しない…?

おかしい。胸がどきんとなる。
ふつうにご機嫌に落ち着いているところを、無理矢理だっこされたりひっくり返されたりすると
(しないけど)、ぶっしゃああと叫んで猫ぱんち(爪なし)、
ぷんぷん怒りながらとことこ去ってゆく、ちこはそういうねこ。のはず。

膝の上に抱えあげると、喉の奥でかすかに
「…なあああああ」
と不満をつぶやく。それだけ。だるそう。元気がない。

落ちつこう。おちつこう、自分。まずはトイレの確認。

トイレはどっちもちゃんと形跡あり。ちょっと安心。

それからごはん。唐突に口に合わなくなることもあるから、それかも。

まずは大好きな汲みたてお水、と、準備をしている最中、
気づくと足元にするりと柔らかいにゃん。おお、ちこ!!

まっすぐに私を見て、口だけちょっと動かす。
うんうん、ちょっと待って、待って待って。

お水を汲んでちこの前に置く。すこし考えてごくごく飲む。おいしそう。
ずいぶん長い時間かけて飲む。かわいい小さなピンクの舌が激しく動く。
嬉しい。ほんとにうれしい。ずっとずうっと見ていたい。

次はごはん。カリカリを捨て、お皿を洗って、新しく入れる。
じいっと考えるように見つめている。食べない。
禁断のおやつ・シーバを3粒ほどトッピング。
においを嗅いで、口をつける。しゃくしゃくと食べる。なんとかわいらしい音。
なんと安堵することか。かそけき音を立てて、咀嚼している。
おいしいおいしい、いいねいいね、と、ちこを見つめる。ばれないように後ろから。

顔をあげるちこ。食べた量が少ない。シーバを選んで食べてる。

ごほうび系ウェットということで「メディファス」を開けて、少しお水でのばす。
水分多い方が食いつきがいいから。ぴちゃぴちゃと静かに食べる。
深い森のなかの静かな泉みたいな音。やっぱり固形部分はあまり食べない。

たいぎそうなちこ。涙が出そうになる。
いやいやいやだめだめ。ここで私が弱ってどうするの。

状況を整理。

・元気がない、様子がおかしい。動作もゆっくり。
・ちょっと食が細い
・かくれたりはしない。ふつうにベッドやソファーの上にいる。
しっぽもプルプル震わせるし、なでればぐるぐるいう。
・体を触られでも、とくに痛がる部分や様子はない
・トイレはいつもどおり
・私の上にのりたがるのもいつもどおり。
ただし、そのタイミングでくしゃみをすることが多い。鼻水は出ない。
・目やにではなく、涙が多い。鼻筋の白い毛がかわいそうな状態になっている。。

動物病院で以前いただいた『救急診療センター』のパンフレットを眺める。

DVMsどうぶつ医療センター横浜

IKEA港北の近くなんだ。うちからだと、タクシーで、第三京浜通ることになるのかな。
どうだろ、夜だし一万円くらいかな。タクシーは電話して、どれくらいで来るかしら。

おちつこう。たまらずねこ友に電話。

昔からの友人で、ねこ歴の長い彼女は今も、二匹の女の子にゃんと暮らしています。
そのうち一人はてんかん姫。ねこマエストラと私淑するかたです。

ぱにくるわたしの説明を、ふんふんと丁寧に聞いてくれる。

「さしあたっていまの時点で緊急性はなさそうに思える。
どこかけがとかおなかとか、はっきり悪いところがあるときは、
さわられるともっとはっきり嫌がるはず。
ましてやぐるぐる言ったりしない。
だるそうなのは心配だけど、明日の朝、ふつうに病院でいいんじゃないかな」

ねこマエストラの話を聞いて、ねこマエストラのねこ経験値の話を聞かせてもらって、
すこし落ちついて電話を切る。ありがとう。

一緒に暮らしていたハムスターは、突然動かなくなった。
ほんとに数時間前まで元気に動いていたのに、ことんと。
そのあとにモルモットと暮らしたのですが、
もっとまめに病院に行くべきだったのかな、と思うことがいまでもある。
後悔とも違う、なんとも言えない事実をただ反芻する気持ち。
そんな思いが頭をよぎる。

けれど、病院に行くこと自体もストレス。ましてやしんどい体調の時に。
たとえば人間だって、自分で決めて病院に行くのに、それでもしんどい。
ましてやねこは訳も分からず押し込められて車に乗せられるわけだし。

いくえみ先生の愛猫・ブンたんが体調を崩す話を読み返す。

そろえてちょうだい? 1 (Feelコミックス)

いくえみ 綾 / 祥伝社



ストレスをためて元気がなくなるブンたん。動かなくなるブンたん。
病院に連れてゆく。特に異常はないけど、血液検査の結果、ストレスがあるといわれる。

「ブンたんが元気ない…
家のなかがしょんぼりしている…
なんだこれ・・・
しょんぼりだ…」

ちこにゃんちこにゃん。
手当ということばそのままに、伝われ伝われと思いを込めて背中をなでる。

うっとおしくもそばにはりついて、顔を見ながら軽くうとうとする。あまり眠れない。
週末でよかった。いま、職場はそうそう休めない状況。
年度末までに一日とる予定だった有休申請も取り消しになったくらいで。

土曜の朝。ちっちをしていない。見事にきれいなままのペットトイレを見て固まる。
私の緊張と不安を気取られないように、必死で落ち着いたふりを装って、
コーヒーを飲み、仕度をする。
念のため病院に電話して、祝日だけど診療していることを確認。
最後にちこをキャリーに入れる。

いつもキャリーに入れるのは大変に苦労する。
大暴れして部屋中走り回り、フーシャーフーシャー威嚇しまくる。
そんなちこがストン、と収まる。軍手長袖も必要ない。
涙が出そうになるのを必死でこらえる。泣いてる場合じゃない。

キャリーに閉じ込められて、さすがにさわぐちこにゃん。ほっとする。
昨夜から声を聞いていなかった。バカみたいだから言わなかったけど、
もしかして声が出なくなったんじゃないかと、心配していたのだ。

まーう、なーう、にゃぁぁ、にゃーん。なにこれ、いやいや、なんなのこれ。
ごめんごめん。とにかくみてもらおうね。
ちこに語りかけるも、ほぼ自分じしんの為のことばのように思う。。

病院で受付をして、ねこキャリーに着ていた上着をかぶせる
(ストールとかスカーフとか、持ってくればよかった)

鳴きつかれたのか、暗くて落ちついたのか、少し静かになるちこ。

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待合室でのちこ。実は診療後の写真。診療前は不安で写真どころではなかった。

※続きます
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by chico_book | 2015-03-22 14:53 | ねこ | Comments(3)

やさしいことばとねこ(と)タクシー

3年前の2月の火曜日の夜。
はっきり記憶しているのは、録画しておいた『最後から二番目の恋』を観ていたから。

いつものようにソファーで観ていました。おなかにのってくるちこを、やわやわと撫でながら。
ドラマのなかでも、キョンキョンさんご自宅の庭に通ってくるにゃんがいて、
いいねえ、かわいいにゃんさんだねえ、ちこ、お友達が出てるよ、
と勝手なことをぶつぶつ言いながら。

ドラマを観終わって、よいしょ、と起き上がろうとうしたときに、なんだか無性につらかった。
下腹部が痛い。腹筋運動たくさんしたあとのの筋肉痛のようなしんどさ。
おかしいな、運動得にしてないのにな、ストレッチが足りないのかな。
それともちこが重たいせいかしらね、ねーちこにゃん、
かわいいかわいいグラマーさん、なんてことをのたのた言う、小さな幸せ。

その先週に、発熱した私は、『軽い腎炎』ということで
抗生物質を処方していただいておりました。
ちょうど、おくすりが切れたくらいのタイミング。
まだちょっとだるくて、もう一回病院行っときたいな、でも明日は休めない日だ、
どうしよ、まあいいや、とにかく寒いし、あったかくして寝よう。
ちょっと本調子じゃないんだよね、なんて思いつつ。
変わらずおなかは痛くて、そこにのんのんするちこに『やめてー』なんて
むつむついちゃつきながら、あたたかくとろとろと眠りに落ちる。
そんな平和な夜でした。寒い2月の夜。

翌日。
ふつうに出勤して、淡々となんとか業務をこなすも、おなかは痛い。
一足ごとに痛みが響くようになる。
ずん、ずん、と、レンガとか石とか、何か重いもので押されてるような痛み。
おかしいなあ。腎炎ひどくなってるのかなあ。ちょっと違う痛さのような。
だんだん悪寒と関節痛も増してくる。
2月のことだし、寒いだけかと思ってたんだけど、どうにも辛い。
くちが半開きになり、そろーりそろーりとしか歩けない。
ずうっと「いたた、いた、いた」と、小声でつぶやき続ける。
朝の「辛そうね、大丈夫?」と言った風情から、
昼前には「動きが不審なレベル」になり、
15時前には
「できれば床にへたり込んでいたい」
というほどのだるさと痛み。まわりもなんとなくざわざわしはじめる。
ここでようやく『ちょっと病院行ってきます』と言って会社をぬけました。遅。
この時点では、戻る気満々で、パソも起動したまま、
その日返却予定のツタヤのDVDも、机に置いたまま。

病院の開いてる時間には帰れそうにないから、ちゃちゃっと行ってきて、
もう一回おくすり出してもらって、また職場に戻ってこよう。うむ。
そんな目論見。
とは言うものの、歩いて5分の病院に、バスに乗らなくてはたどりつけない状態でした。
うーん。ふりかえって言うのだから当たり前だけど、読みが甘いですね。
あるいは過信、といえばいいのか。

ようやくたどりついた病院で、かくかくしかじか説明。
熱を測ったところ38.5度。おお。そんなに。
じゃあ今日はもう、最低限やらないといけない案件だけやっつけて
残業はパスしようかな。ぼーっと考えている私に、ドクターは言いました。

「一階のレントゲン室に、すぐ行って」

ワンフロアの移動に脂汗がだらだら出る。壁伝いに、這うようにして移動。
レントゲン台に上るのも、姿勢を変えるのも一苦労な痛みの中で、ぼんやり考える。
おなか痛いだけなのに、レントゲン? なんで? …確かに強烈に痛いけど。
※私はもともと胃腸が弱い方で、ビオフェルミンと太田胃散をいつも持ち歩いています。
ここまで痛いのはそうそうないけど、いつもの延長だとしか思っていませんでした。

レントゲン、血液検査が終わった私に、ドクターはこうおっしゃいました。

「今からね、紹介状書きます。あと、受け入れ先探してるからちょっと待ってね」

「…紹介状? どういうことですか? 」

「白血球数が16000くらいあるの。それで高熱で、腹痛でしょう。
何か炎症だから、大きい病院でちゃんと見てもらいなさい」

「あ、それじゃいったん会社にもどります。いろいろやりかけなんで」

「馬鹿言わないで!! 」
(ドクター真顔)

「あなたね、先週の段階でも白血球10000越えてたんだよ。
基準は9500以下なんだから、その2倍ちかいの。
ガチの炎症だよこれ。体の中のどこかがどうにかなってるってことだよ! 」

(ええええええ)

「うちじゃなくて、救急病院で対応してもらわないといけない。
この時間だと、結構受け付け終わっている病院多いんだから大変なんだよ。
でも必ず見つけるから待ってて」

診察室のすみっこの、パリパリに糊のきいたシーツのかかっている寝台に
もたれながら(横になることがすでに億劫)、目をつぶってぼぉっと考える。

(紹介状…紹介状って書いてもらうだけでも、お金かかるんじゃなかったっけ?
今日いくら持ってたかな。足りるかな)←足りました。

そしてようやく見つかった病院、レントゲン写真やら紹介状やら
なんだかよくわからない書類がどっさり入った封筒を渡されて、
ドクターに発破かけられます。

「早く行って!! 病院受け付け終わってるから夜間緊急入口からはいってね! 
はやく早く、とにかく早く見てもらって! 」

「・・・はい」

病院を出て、まず職場に電話。
今日は職場に戻れそうにないこと、いまから別の病院で検査すること
(たぶん明日も休みそうです)、結果がわかったら改めて連絡します、
とかそういった類のことを。

「ちこぼんさん(仮名)!! 」

ぎゃ!! なんと、病院の方が、路上まで追っかけてきました。

「ああもう、なに電話なんかしてんの!! ほんとに早く行きなさい! 
あとね、この時間はこっちの交差点渋滞するから、
○○経由で行ってくださいってタクシーの運転手さんに言わないとだめだよ! 」

は。はーい。

迫力に圧倒されて、あわててタクシーを探す。
数台いるのに安心して、
近くの郵便局で少しばかりまとまった金額をお財布に入れる。

「すみません、○○病院までお願いします」

「はいはい。お見舞いですか? 」

と運転手さんに言われました。
歩きはよたよたしてるんだけど、それ以外は普通だったんだと思います。
訂正する元気もない状態。

ちなみにその運転手さん、
『娘が結婚する相手がなんだか頼りない、けど今の若い人はあんなもんかもねえ、
まあうちの娘もたいがいだし、
そんな娘を好きになる相手だと思えばそんなもんかも、ごにょごにょ』
みたいな話をしゃべりまくっていました。
私は、気分がまぎれたのでまあよかったのかもしれない。
やはり不安ではあったのでしょう。
でもふつうに『総合受付』に到着して、
その場で動けないのでスタッフさんが車椅子を持ってくる騒ぎに。
ちゃんと説明して『夜間救急入口』に車をつけていただくべきでした。

紹介先の病院で、また血液検査にレントゲン、CTスキャンしていただいて、結果。

「盲腸→即入院→明日緊急手術ね! 病室空いてるなんてあなたラッキー。
ごはん朝から食べてなくてほんとよかった」

「いやいやいやいや、いったん帰りますよ帰らせて帰る!! 2時間あれば準備できますんで」

「はあ? 何言ってんのコレ(注:盲腸のこと)爆発寸前だよ。爆発したら命に係わるんだよ! 
必要なものはナースセンターに言えばいいし、売店で明日買いなさい(その日は売店閉店済)」

「いやいやいやいや、だってだってだめです」

「なんで」

「ねこがいるんです! 寒くておなかすかせてるねこが!!」

わたしはっきり覚えています。外科の緊急外来のスタッフ全員が私をまじまじと見ました。

「ねこが」

「はい!! ごはんもお水も朝あげたっきりだから、私のこと待ってるはず」

2月の17時すぎ。外は真っ暗です。暗い部屋で一人待つちこを思う。

「他に誰かいないの」

「そんな急には無理」

「入院にはなるんだよ。その間、ねこの世話のあてはあるの? 」

「それは、キャットシッターさんにお願いするしかないけど、まず連絡してみないと」

「キャットシッター……?? なにそれ。ベビーシッターみたいなかんじ? 」
 
「はい。旅行とか出張とかで家を空けるとき、ねこのことをお願いするんです」

「わかった」

ドクターきっぱりと言います。

「ねこのことが心配なのはわかるけど、
僕らは人間の医者だから、人間の命が危ないかもしれないことに許可は出せない。
とりあえずそのシッターさんとやらに相談してみて。
そのねこがふつうに健康だったら、ひと晩くらいは、
ちょっとさみしくてひもじいだろうけど、
深刻なダメージにはならないはずだ。ねこのことはわかんないけど」

こういうの現実的な落としどころというのかな。
そう思いながら、特別に許可をいただいて、
診察室で携帯を取り出し、シッターさんに電話。

「あ、○○ねこさんですか? ちこぼん(仮名)ですが、急な話ですみません」

シッターさん屋号に「ねこ」がついているので、こういう口調になります。ざわつく診察室。

(このひとねこに電話してる……)

「緊急入院即手術の患者なのに、猫がいるから帰ると騒いだあげく
ねこに電話したひと


として、まるまるひとつき
(盲腸なのに事後がよくなくてひとつきもかかりました。トホホ)
の入院中、ずうっと「ねこのひと」という
たいへん名誉な称号をいただいた理由は、ほぼこれです。
いま思い出しても胸を張りますよ。ハイ。

何故とつぜん、3年前の話を滔々と語りはじめたかというと、
金曜日以降、ちこにゃんちょっと風邪気味さんだからです(涙)
土曜日に病院に行ってきて(主治医は、祝日もあいているのです。よかった)
注射とおくすりをいただきました。
さしあたって緊急で心配な状況ではありません。
でもちょっといまも元気のないちこにゃん。

季節の変わり目、寒暖の差の激しい不安定な天気、ちょっとしたケア不足
(天気予報を鵜呑みにして湯たんぽをおろそかにしたり、
暖房の温度を下げるのが早すぎたのかも)
などが細かく重なったのかもしれない。
いままで問題なかったことも、ちこの加齢や状況の変化などもあるわけだし。

そんな不安な気持ちで、キャリーをよいしょと抱えてタクシーに乗った時、
まざまざと、3年前のそのタクシーの中で感じた気持ちを思い出したのです。

いきものと暮らすこと、そばにいさせてもらえる喜びとか慈しみとかを
しみじみと感じながら、のタクシーの中。

信号待ちで振り向いたタクシーの運転手さん

「ねこちゃんですか」

というので、キャリーの扉越しに、ちこの顔を見ていただく。

「かわいいねこちゃんですね」

と言われて

「まーーーーおううううううう」

と、うなりかえすちこ。運転手さん笑ってくれました。たぶんかなりの猫好き。

「そうだよねえ、病院行って嫌なことされて、そりゃごきげんななめだよねえ」

やさしいことばに、思わず半泣き半笑いになる。
その間もずうっとご不満で唸り続けるちこにゃんさん。

・診療台のうえでのちこ。おなかを触られて『肥満ですね』といわれているところ。
すごい真顔。
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無理しなくていい。けど、早く元気になるように私はお祈りする。
ちょっとおとなしいので投薬(点眼点鼻)をしやすいのはありがたいけど、
うれしくない。ぜんぜん。
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by chico_book | 2015-03-22 12:25 | ねこ | Comments(2)

美しいにゃん生を かぎりない喜びを 

のっけから、ちょっと下世話な話題ですが(えへへ)
その昔TMネットワークのツアーにギタリストとして参加していた時に
『マスコットボーイ』(!!)と呼ばれていた松本さんと組んで、
長いことトップミュージシャンでいらっしゃるVoの稲葉さん(長)。
彼の奥さまが、シゲルマツザキのエクスワイフだというウワサは事実なのでしょうか?? 
なんだかすごいわー…
(このタイトルを思いついた時にここまで一気に思いだしました)

むかしむかし、友人が恋をしておりました。
はたで見ていても、それはそれは夢中で軽やかで甘い恋でした。
そのころ彼女は『愛のメモリー』を熱唱しては、
『おお!! 恋って素敵ね!! 』
と力説してたのです。実話。90年代のお話。
そんなにも夢中になれる経験、それはそれで素晴らしいものだと思うのです。

以前、ちらっと触れたこちらを溺れるように読みふけりました。まさに耽溺。
そして陶然。

今日も一日きみを見てた

角田 光代 / KADOKAWA/角川書店



実は角田さんの作品、あまり読んでいません。旅エッセイをちょぼちょぼというくらい。
私のなかで女性受けのよさそうな女性作家の枠が小さい時代がありまして、
ずうっと読んでいるのは、江國さんと弘美さんくらい、という状態が長かったのです。せま。
そこにときどきばななさんとか、女性枠というより怖い枠で桐野夏生氏とかはいるくらい。
特に理由もなく、単純に手が回らなかったという感じですが。

少し前から未映子さんとか梨木香歩さんとか、荒野さん西加奈子さんと、
ずんずん読むようになりました。そうだ津村記久子せんせいがいる!!
うん、やっぱり面白いわぁと思っているので、
これからのほりまくりたい鉱脈です。たのしみ。

『女性作家ならではの共感を呼ぶ作品』と言う類の、
あおりが苦手だったというのもあるかもしれない。
共感する部分は自分で見つけたいというひねくれ魂。
自分なりにコツコツと鉱脈を探り当てる、結局のところ、それが楽しいのです。
あるいは江國さんみたいに、物語内で発生する事実だけ抽出すると、
とても共感どころでないところから、そこにひそむ自分にとっての真実を拾うのがたのしい、
というような気分が強かったのかも。
元気があったというべきか依怙地だったというべきか。

角田さんは、ちょうど私がそんなに女性作家を読まなかった時代に
たくさん著作を出されているので、タイミングが合わなかったのかもしれない。
いままでは。最近少しずつ少しずつで読んでいます。

そんなわけでの表紙買いタイトル買いねこブースター。

ほとんど初対面の西原理恵子さんから
「うちの猫が子供産んだらほしい? 6人待ちだから、7番目ね」

まだうまれてもいない時、そんなふうにかるがると交わされた約束にのっとって、
角田さんの家にやってきたトトちゃんは、アメショの女の子。
アメショさんらしい強めのうわまぶたと、律義な感じのりんかくがなんとも賢そうな女の子。
写真を見るかぎり、無口で思慮ぶかそうな印象。
でもこれは、角田さんが作中で繰り返し綴る
「じっとりするトトちゃん」のイメージに引きずられているのかもしれない。
(じっとりするトトちゃん、が気になる方は是非ご一読ください。
角田さんのツイッターにもトトちゃん登場+かわいらしい姿も、
じっとりした表情も見ることができます。

犬とねこだったら、どちらかと言えば犬かなあ、そんな心境だった
(そんな心境でしかなかった)角田さんがいっしょにくらすはじめてのねこ。
4ヶ月で家に来たトトちゃんを見守り、トトちゃんの目線になり、
トトちゃんの姿を追い、心情に寄り添い、共感し、あるいはいぶかしむ、
そのすべてが恐ろしいほどいとおしい日々となる。
ううむ。こころあたりがありすぎる。

奥ゆかしく、毎日毎日愛情をだだこぼしまくるトトちゃん。
それをつぶさに観察し、反芻して文章にする角田さん。
『今日も一日君を見てた』
このタイトルに込められたヨロコビと愛おしさに、既に私は半泣きです。
ち、ちこにゃん!

細かい日々のエピソードをていねいに拾い上げて、みがきあげる。
おぼれるほどの愛情でずぶぬれでありながら、
軽さのあるフラットな視線でつづるところが作家の力量なんだなあと、
感服することしきり。名文です。そしてまごう事なきねこ馬鹿にゃん。

猫エッセイと言えば町田康さんの作品がありますが、
町田さんの作品は対象であるにゃんさんたちと自分との「距離感」
(いかに違うものにアプローチしあうか)にフォーカスがあるのに対し、
角田さんはご自身とトトちゃんの、枯れることのない泉のような
「愛情そのもののありか」に力点があるようで、
その違いはとても興味深い。

スピンク合財帖

町田 康 / 講談社



最近はわんこ中心かな。ねこと全く違って驚きました。
おなじように愛情深いのだけれど。

そして、猫業界で多用される専門用語についての考察も共感することしきり。
私も「もふる」「もふもふ」ということばを最初はうまく使えなかったし、
病院やシッターさんに「ちこにゃんママさん」と言われると、
ちょっともぞもぞしてしまいます。もちろん便宜上使いやすいだけってわかってますよ!!
100パーセント嫌な訳でも、照れてるだけでもないのだけれど。
もう慣れて、もふもふしまくりですけど!!(自慢)

猫がいかにひとの心に寄り添う存在で、賢く、まじめで熱心なのか。
素直さ、性格のよさ、スタンドアローンなうえで、
自分の足で立っているからこそ、猫の見せうる依存ではない甘え。

見返りなく好きなようにふるまう存在でありつつ、
そのうえでそのふるまいがいかに思いやりと愛情に満ちているか、
丁寧かつ雄弁に語られています。

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猫と暮らすということ。
ちいさくてふわふわのいきものをいとおしく思い、
そのいきものに愛されるということがどんなに素晴らしいことか。
言葉などいくら尽くしても勿論つくしきれないのだけれど。今日も一日ねこを見ていたい。

ノラや (中公文庫)

内田 百けん / 中央公論新社



家に戻ってこなくなったノラを探して嘆き悲しみ、ノラやノラやノラちゃんやと綴る百閒先生。
『八年過ぎても、ノラはまだ帰ってこない』という一文で、私はぼろ泣きしました。
IKEA港北の広いレストランのすみっこで。
しかし百閒先生実は、ノラちゃんを時々蹴っていた
(奥様証言。足でかまって遊んであげたということなのでしょう。
乱暴あそび、と言った類だとは思う)そうで。明治男子のツンデレ的ななにかなんでしょうか。
ノラちゃんが返ってこなくなってから百閒先生は毎日泣いて泣いて泣きまくり、
慰めるために友人が来てくれても食事を中座して号泣。
ひとりはばかりでもお風呂でも声をあげて泣く百閒先生当時68歳。
(ノラちゃんはお風呂のふたで暖をとる子だったのです)

ノラやノラや、と、口にする百閒先生。
トトちゃん、と呼ぶ時の角田さん。
音になる前からこみあげる、わきあだるいとおしさ。
もちろん私も、ちこにゃん、の、
『ち』だけでもういとおしさが胸に広がります。じんわりと湧く泉のように。

個別のエピソードをあげるときりがないのですが、どうしてもこれだけは。

『犬の写真集よりも、猫の写真集のほうがダントツに売れると聞いたことがある。そう話す人に、なぜ? と問うと、「犬を飼っている人は、自分のうちの犬(とその犬種)が好きなんです。猫を飼っている人は、世界じゅうの猫を好きになるんです」との答え。犬を飼う人は、他所の犬の写真などさほど見たくはないらしい。猫の飼主たちは、どんな猫でも飢えたように見たいのだとその人は話していた。たしかに、犬の写真集を欲しているのは、犬を飼っていない人かもしれない。

 一匹の猫は、全世界の猫となるのである。ノンフィクションの現在ばかりではなく、過去未来フィクションまで含む、全世界だ。一匹の猫によって、私たちは、全世界の猫の幸福を祈るに至る。』


まさかのねこクラウド。
どんな猫でも飢えたように見たいのだ。
完全に同意。
これが呪いでなくてなんでしょうか。そして呪いと祝福はやはり近似値なのか。
おぼれるほどいとおしい存在がそばにいてくれることの幸福を思う。
そして私はちこが好きすぎないか、そのことがちこの負担になっていないかとぼんやり思う。
そんなことと関係ない次元でかるがると生きている(様に見える)ちこを尊敬する。心底。

毎日が夏休み (あすかコミックス)

大島 弓子 / 角川書店



『たぶん猫って死ぬときなんの念ものこさないと思うな
なぜって猫はすでに進化の果ての生物のような気がするから』


『わたしの屋根に雪つもりつつ』より

角田さんもBC(BEFORE CAT)とAC(AFTER CAT)で、
世界の見え方が変わった、と、書いていらして、うふうふうなずきました。
私も『ねじまき鳥』の一部は読み返せなくなった。
うちの場合はBEFORE Chicoだったりするので、より狭量な感じがしないでもありませんが。

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「・・・・・・(まぶし)」

わたしには、ちこがまぶしくてたまりませんよ(照)
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by chico_book | 2015-03-13 23:33 | ねこ | Comments(2)

ハマのマダムはカッコいい(あるいは妖精を見た話)

少しくたびれておりますがうちのやかん。柳宗理さんですね。

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それまではわりあい適当に『やかん』の形状をしているものを入手していたのですが、
数年前買いなおすきっかけがありまして、こちらにしました。ヨコタカこと横浜髙島屋で。

髙島屋でやかん、というのはちょっとだけ勇気が要りまして。
ええほんとちょっとだけなんですけど。
どれも同じと言えば同じだよね、やかん。基本お湯が沸かせればいいんだし、と思いつつ、
それではその基本から一歩二歩出たところはどうなのかな、と、
あちこちお店をまわってはふたを開けてはしめ、大きさや容量を確かめたり、
グリップをにぎってみたり、買いかえ前の品物の不満を洗い出してみたり。
結構真面目にやかんと向き合った日々。なつかしい。
ポイントとして、リストアップしたのはこのあたりかな。

・低身長なので、やかんの高さが重要
ガス台の高さにもよりますが、中身の容量が微妙に見えづらいことがある。
まったくもってたいしたことではないのですが、
なにしろ日常のことなのでこういう小っちゃなストレスはないに越したことはない。

・非力なので、重さも重要(加齢? )
何しろ重さと熱湯という危険なコンビネーション、足元にはすり寄るねこ。大変にキケン。

・開口部(といえばいいのか)の大きさ、中身の構造
ちょっとかわいいな、という動機で買ってみたやかんの、
洗いにくさや使いにくさに辟易した過去の経験に支えられております。

一回自分の中で基準が明確になると、見え方がクリアになって、
それによって身軽になる部分って大きいんだなあと思った経験です。

しかしこの時に、ああ、私の人生はストウブともクルーゼとも無縁なままだったのね、
とも実感しました。やかんで云々しているレベルの人間に、あの重さの鍋は無理。きっと。
いいんですけど、一回くらい親しんでみたかったなあとぼんやり思わなくもなく。
まあそういうこともあるというだけの話。

staub ココット ラウンド 18cm ブラック 40509-485(1101825)

staub (ストウブ)



18センチで2.75キロ。

LE CREUSET ココット・ロンド 18cm オレンジ

Le Creuset (ルクルーゼ)



こちらは2.4キロ。
3キロ以下ならまあ何とか扱えるかなあ。
若いころから馴染んでいれば、違和感なくそのまま一緒に年をとれたのかも。
そこも含めて、ご縁というか自然な流れのひとつかな。

と言う訳でさんざん悩んで歩いて検索して、ようやく決めたやかん。
新春キッチン商品キャンペーンだったかな、それを動機あるいは口実、
いわばジャンピングボードにして購入。
いそいそとカウンターに座って、販売員さんが在庫を確認するのを達成感とか疲労感とか
諸々にまみれてぼんやり腰かけていました。
ひとつきくらい、やかんなし時代を過ごしていたので、ああ、ようやく解決した、
という安堵感もあるかも。
目の前におかれた売り場の見本品をしげしげと眺め、ちょっとなでてみたり。
うん、やっぱりこれで正解。つや消しも好みだし、ハンドルも持ちやすいし。
これで正解。大丈夫。
ちょっと虚脱状態の中、何度も何度も自分に言い聞かせていました。するとそこに。

「ねえあなた」

え? なになに??
ふりかえるとそこには、毛皮のマダム。なんとダウンではなく毛皮!! 
一月とは言え、百貨店のなかはちゃんと暖房がきいているのに、
迫力ある毛皮(しかもフルレングス)、
見事な銀髪はなんとも優雅なウェーブ、
大きなレンズに紫のグラデーションの入った眼鏡をかけてらっしゃる。
テンプル(眼鏡のつるのことをこういうそうです)に百合かなにか、
エレガントな透かし彫りまで。
なんだか迷いなく、かつとほうもなく貫禄のあるマダムが立っているではありませんか! 
・・・・・・・椅子に座っていてよかった。完全にビビりまくるワタクシ。
しっぽがあれば、足の間にはいりまくりで、後ろに下がっていっております。
なになになに。私なにかしましたっけ?? 
もともと、知らない人に話しかけられることが少なくないのですが、
こんなタイミングははじめて。

「それお買いになるの? 」
「……はい」

一条ゆかり先生のまんがのキャラクターのような押し。圧倒されつつも何とかうなずきます。
すると、マダムにっこり。おお、まさに破顔一笑!!

「よいお買い物なさったわね。それすばらしい商品よ。
私も10年使っているけど、本当に美しいままなの。
すこしかすれが増してくるけど、それがまた美しいのよ。
あとね、これはじっさいに使わないとわからないことだけど」

マダム、声を潜められます。……なんでございましょう??

「お湯が沸いた時の音が素晴らしいのよ。大きい音なんだけど低音なのでうるさくないの」

ははあー。無言でコクコクうなずく私の肩を、マダムぽんぽん、と、優しく叩かれます。

「よいお買い物ですよ、ほんとうに」

コツコツと、ヒールの音高く去ってゆかれるマダム。
入れ違いで

「おまたせしました」

と、お店の方が戻ってこられました。すごいタイミング。
もしかして髙島屋キッチンウェア売り場の妖精とか……あるいは主とか?? 

なんだか出来過ぎな気がして、ときどき自分で振り返っては
「これ昔話じゃないよね。寓話とかでもないよね? 本当に、私の身の上に起きたことだよね?? 」
と、かみしめるエピソードではあります。

いまだに日々、やかんを見るたび使うたび、洗うたびにマダムのことを思い出します。
そして付け加えるなら、このやかんの『湯気の出方』がきれいで、持ち手が熱くなりにくく、
お湯を注いでいる途中の重心も扱いやすい、大変お気に入りです。
大切に使わないと、と、じぶんへの戒めにもなっています。
そして妖精からアイスランドを連想する、なんだかたのしい自分リンク。

柳 宗理 ステンレス ケトル つや消し 311130

柳宗理



アマゾンさんで見ると5000円・・・・・・・。
年越しで悩む金額かどうかがちょっとなんとも言えません。我ながら。
もうすこし高かったような気がしますけど、勘違いかなあ?
(ちょっと違う商品かもしれないし、値段が変わったのかもしれないし、
アマゾンさん価格かも)

以下、そんな横浜の記録をすこし。

横浜駅構内にて。

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「これで完璧!! 幸せそうに見える春ファッション厳選50」
の真逆ということでしょうか。なんとなく篠原ともえを思いだす。
篠原ともえ嬢(当時)のプロデュース力ってすごかったなあ。

夕暮れの横浜。

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素材がいいので、適当に撮影しても鼻の穴が膨らみます(満足)

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横浜美術館前。リラックスした休日の午後。
そんなにきているわけでもないのに、なんとなく懐かしく思えるのは福岡の百道浜あたり、
福岡市博物館辺りと印象が近いからかも。
港が近くて、広々として空が高い、明るい街。

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木へんに春。カメリアは、つぼみも美形。
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by chico_book | 2015-03-08 10:45 | 日々 | Comments(4)

後悔しない神保町の記録

アイスランドを最後に、ここ数年は海外に行っていません。
ブランド品にはもとから興味ないし、グルメというほどでもないしお酒は飲めない。
ファッションもお金かけないし、せいぜいたまにマッサージにいく程度。
ちょっとだけ(これが曲者)食いしん坊なのでおいしいお菓子やお茶には目がないけれど、
節制する必要もあるのでそれほどでもなく。
ばくちも夜のあそびもやらないのだから、という、
実に実におっさんじみた言い訳のもとに、本代には糸目をつけない時代がありました。ひゃー。
月の最初に、金券ショップで図書カードを購入。
それを超える分は、貯金代わりに一定額チャージしているSUICAで支払ったり、
かーなーり無頓着でした。ひどいねえ。
興味があるものはざんざん購入して、サクサク読んで、すぐ手放す。
新刊を(手放すために)持ち込んだ古本屋さんで
(『この本出たばっかりだね』『しっ』)
なんてやり取りされるほど。コントみたいな話ですが。

しかし思うところあって、少し前に方針転換したのです。
一旦やめることにした後は、思ったより苦労しませんでした。これは自分でも意外。
読んでみたいな、たぶん一回読んだら気が済みそう、
だけどいままさに「平積みで話題」の本だと、図書館からまわってくるのに時間がかかる。
このパターンがいちばん悩ましいのですが、
「○○だって買わずに図書館の順番を待っているんだからこの本も同じレベル」
という設定が可能になる。一回基準を明確にするのって大事だなあと、痛感。
そして、あらためて手元に置いておきたい
(おいておくべき、今後の自分の日々に寄り添ってほしい)
と思える本はあらためて購入します。
うーんなんでしょうか、この素晴らしくきちんとした人みたいなプラン(言い過ぎ?)

しかしですねえ。
そういうふうに(あるていど)抑制のきいた(当社比)書籍消費生活を
送っていると、暴発します。しました。今回はその記録です、

これも経験則からわかっていること。あとさき考えずに直観買い。
これが、これが、きもちいいんだ・・・・!!

不安になるタイプの気持ちよさ。
私ギャンブルにはまるとまずいタイプなのではないかと、思う。
こういう買い物をしたとき、いつも思う。
でもまあ今まで生きてきてギャンブルにはまってないし(宝くじはちびちび買いますが、
そういう本だってとんでもない金額ではないので、
大げさな表現ではあるのですが、このかんじ。
『ああ、私いまやっちまおうとしてる…やばいかもかもかも、
でもなにこの気持ちよさ(じわじわ来る)』


お嬢様と私―たなぼた中国恋愛絵巻 (Jets comics)

加藤 四季 / 白泉社



このずうっとずうっと延長線上にうさぎさんとかいるのだろうか、と遠い目になります。

と言う訳で先日神保町という、掛け値なしのラスボスな魔窟に行ってまいりました。
そりゃそうだよね、無傷で帰れるわけがない。
そもそもの目的はこれ。

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明治大学マンガ図書館(2014年度開館予定となったままなので、ちょっと心配)の一部として、
先行開設された「米沢嘉博記念図書館」にて開催中の
「~没後20年展~ 三原順 復活祭」

岡崎京子展は3末まで開催中だから、
世田谷文学館に先に行かないとね、なんて思っていたのですがなんと三原順展、
会期中に4回も展示の入れ替えがあるそうな。
しかも『第一期:グレアムと「はみだしっ子」特集』は3/2(月)まで!! なんですとぉ! 

というわけですたこらさっさと都心にお出かけ。
神保町から地図を見ながら、迷って行きつ戻りつしながらとことこ。

漱石でおなじみの旧・錦華小学校(現在はお茶の水小学校)、
さりげなくたたずむ山の上ホテルにひそやかに興奮。東十条先生!!

私にふさわしいホテル

柚木 麻子 / 扶桑社



下調べしてゆかないいい加減な人間は、行き当たりばったりでたのしめます。
たぶんその分見逃しも多いんだろうけど、腕は2本しかないのよ、ということで。

三原順復活祭に関しては、項を改めます。
あと3回入替があるので行くつもりだし、2階閲覧室が閉鎖中というタイミングでもあったので、
そこも含めて、改めて感想を書きたいな、と思います。なによりも長くなるので。
迷ってる人がいたら是非行ってくださいとだけ。
でもこの展示に関しては迷っている人、はいないかも。
行くか行かないか、きっちり二択な感じはします。

狭いスペースではありますがみっちり三原順です。
訪問者も無言で静かかつ熱心。みんなそれぞれの内なる三原順と向き合う時間。
もちろん私もそのひとり。

私はリアルタイムでは『はみだしっ子』を知りませんでした。
はたちすぎてから少しずつ少しずつ読んでいったのですが、
それでも立派に血肉になっています。
岡崎京子『PINK』と『はみだしっ子』、そして橋本治と春樹。なんという充実(自画自賛)。
都心のキャンパス、そのすみっこに静かな熱を発している展示でした。

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その横を通りすぎるお散歩わんこ。浅い春のまだ頼りない夕陽。

マクドナルドすらこの姿。さすが本の街。
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ちなみに三省堂では「神保町いちのいち」で『猫葛籠』&『クリエイターズ×猫』!! しかも2/28(土)まででした。
何その狙い打たれ感。怖い怖い。都会怖い。

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◎画像は上記リンク先からお借りしております。

ち…ちこ!!  何してんのこんなところで!!
これは、正直欲しかった。いま見ても胸がドキドキします。
本ねこはここにいるのにね!
そんなわけでヘロヘロになりながら本屋さんで散財して帰宅。その記録。

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いやこれだけで『散財』とか! おいらもおとなしくなったもんだねえ。
なに言ってんすか兄貴!兄貴は今も俺のヒーローっすよ! マジもんっす!! 
と、うっかり猿芝居をうってしまうま。

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つづき。
しかし『ネコ吸い』は、実はバレンタインのいただき物なので
(ええ、職場の女子から頂きました。なぜか…うれしいけど、なぜか)ちょっと演出。
下の二冊は今回購入しました。

旧知の橋本治とか、ずっと買ってるコミックスの最新刊とか、
フィギュアのコミックエッセイとか、全然ばくちじゃないですね。
でもノーマークだった本(しかもハードカバー)をふらっと、というのは
(最近の)私にとって十分ばくち。

このほかにうっかり柴田元幸先生の『MONKEY』を。

MONKEY Vol.5 ◆ 死者の歌――イギリス・アイルランドの物語

スイッチパブリッシング



このところココロはケルトに飛んでいるのです。
しかも『のところ』で春樹受容体が春らしくゆるんでいるところに
『アゴタ・クリストフに言及』という、もう、それ誰得、ってわたしやーん!!

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ぼけぼけの写真ですが、しっぽが高速でふるえていることを
どうしてもどうしてもご披露したくてがまんできず。

この方の著作には、なぜかタイミングよくめぐりあいます。
そんなに多作なかたではないのに、引き寄せられるようにとても運よく。
とてもしあわせなことです。

そこから青い闇がささやき

山崎 佳代子 / 河出書房新社


以前読んだこちらが素晴らしかったので、購入。

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トドメの一冊。洋書です。キアヌショック冷めやらぬ中、英語に親しみたい気持ちの表れ。
しかし子供じゃないんだから、あまりに遠回りな手段ではないかと、
いまさらながらに思います。
この表紙、なんとなく3Dぽく見える気がします。気のせいかな。
ぶっとい前足と、ほおり出されたしましましっぽ。

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ページはこんな感じ。DIETは本来「正しい食事」であることがよくわかる記述。
人間との大きさの対比が面白い。見事に腹毛もっふもふの大型肉食獣の皆さん。

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うさぎ、のうさぎ…pika!? 
ピカですと!? ピ、ピカピーっ!? なぜここに雷ポケモンが!?
はい。調べてみたら実にあっさり『ナキウサギ』とありました。常識だったんでしょうか。

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小さくてよく見えないかな。左下にいるのがアメリカン・ピカ!! 
なんだか強そうな名前。見た目が強そうなうさぎさんもたくさんいます。

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こちらはしろくてふわふわ、エゾナキウサギさん。
しかしこの本、まさかモルモットが載ってないとは! くやしい。

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サバ美ちゃんと記念撮影。
CRAAAAAZY CAT LOVERということばに胸を張る人間と、
それをクールに見守るにゃん。
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by chico_book | 2015-03-02 00:41 | | Comments(6)