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やぶにらみの女帝

本日で終了してしまったのですが、
上野の西洋美術館で開催された
『グエルチーノ展 よみがえるバロックの画家』
に行ってまいりました。

全然知識のないまま、なにか面白い展覧会あるかなあ…と、
ぼんやり探していた時に見つけました。
全然知らない人だなあ。
イタリアンバロックかあ、カラバッジォはローマで見たっけ、
懐かしいなあ、だいたいあんなかんじかな、
と言う程度のノリで前売りを購入。
バロックの雰囲気嫌いじゃないし、知らない画家だけど、
「迫力のある宗教画を見に来た」と思えば
そんなに外れることもないだろうという、ざっくりした予測。

たとえば私がこのブログをはじめたのは2013年。
その時点で既に、ブログというジャンル自体、
ブームではなく定着と言いたいけれど、
見ようによってはアウトオブデイトになりかけ。
しかも特にテーマを絞り込んだわけでもない
ノンジャンル・地味・長文系だなんて三重苦、
時代錯誤も甚だしい、やる意味ないよ、
日記なら家でノートに書けばいいじゃん、
黒船も来ちゃってるのに幕臣になる夢を
見てしまった新選組みたいだよ、なんてことを、
知人に言われたりしなくもなかったのです。

でも別に、趣味でやることだし、
絶対はじめたら楽しいだろうという確信はありました。
そのご意見は妥当だし、ありがたいけど、
とりあえずやってみればいいかな、と思ってはじめました。
とにかくやってみたかったんですよね。絶対。
いってしまえばそれだけ。
そんなこんなで、現在もとても楽しくつづけているわけです。

そのあたりの思いが、宗教改革後に
カトリックの復権をめざして
これでもか!! これでもか!!! 
すごいじゃんキリスト教の奇跡、
みてみてこんなにすごいんだよ!!
と、畳みかけるようなドラマティックさに充ちた
『バロック絵画』につうじる様な気がしてしまって、
まあなんというか、好きなんです。
熱意とか、好きなものを好きという確信とか。

ええい、いろんな意見があるかもしれないけど、
偶像崇拝と言われようが何だろうが、、
こういうのがやりたいの!! これでもか! どや!!
なかんじというか
(個人のざっくりした感想です。
バロックの定義も、宗教改革云々もあきらかに違ってますけど、
一面をピックアップして拡大解釈ということでお見逃しを)
単にわかりやすくきれいなものに惹かれているだけかもしれませんけども。

新緑あふれる5月の上野。
とりどりの制服、さまざまな方言が聞こえてくる。
元気な修学旅行生がたくさんたくさんいました。
みどりのまぶしさと学生さんたちの若さが、みごとにシンクロ。
展示をつまんなさそうにさっさと通りすぎて、
時間を持てあまして、入り口でおしゃべりしているのも
健全な若い傲慢さが透けて見えて、
いまの私にはそれすらかわいく思えてしまいます。
年取ったのね。

グエルチーノは通称で、意味は『やぶにらみ』。
本名は「ジョヴァンニ・フランチェスコ・バルビエーリ」。
実は私もこどものころに斜視の手術を受けているので、
ちょっとだけシンクロ。

点数は44点。国立西洋美術館の展示としては少なめでした。
しかし宗教絵画の大作が多く、ゆったりとした展示品に
ゆっくりじっくり向き合うことができてよかった。
レンブラント展なんて、細かいデッサンも数多くて
200点近くあったんじゃないかな。
(終わりの方は息切れしました)

壁紙の色も濃色で、大きな作品とがっつりした額縁が
たいへんよく引き立ちます。
もともと教会に飾られていたものなど、
聖堂に見立てた展示でこころおちつきます。
国立西洋美術館の特別展は、地下階からスタート。
そのあと階段を上って降りて、
いまどこにいるのかわからなくなります。
(これはいつもそうなんだけど)

ひろい空間に悠然と配された大作、
静かに向き合う時間、
反芻しながらゆっくりゆっくり歩く。
ただの方向音痴なのだけど、
迷宮に迷い込んだようで嫌いではない。
移動中、通路の窓からは上野の森の濃い緑と、
明るい光とさわやかな風。
いろいろ完璧すぎて、帰りたくなくなるほど。

混雑具合までもがちょうどよかったです。
もちろんこれは、
たまたまの要素が大きいのですが。
不安になるほど少ないわけでなく、
鑑賞しつらいほど多くもない。
行きつ戻りつしても、迷惑にならない。
パーフェクトでした。
みんな鳥獣戯画と大英博物館に行っちゃったのかな。

2012年に、グエルチーノの出身地である
イタリア・チェントは大地震に見舞われました。
グエルチーノの作品を多数収蔵している
チェント市立絵画館はじめ、様々な施設が被災。
現在も閉館中で復旧のめども立っていないのだとか。
今回の展示は、その震災復興事業の一環であるのだそうです。
おなじように地震被災国であること、そして
上野の国立西洋美術館がもともとグエルチーノの作品を
(もしかするとアジアでは唯一かもしれないのだそう)
所蔵していたという縁により、実現したと聞きました。

ところで宗教画でわんこはよく登場しますが、
にゃんは珍しいような気がします。
『祈る聖カルロ・ボッロメーオとふたりの天使』
という絵に、ひっそりとキジにゃんがうずくまっているのに大興奮。

展示ナンバー03だったので、絶対カード買うぞ!! と、
息巻いていたのですが、
残念ながらカードはありませんでした。トホホ。

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むしろ展示会としてはわんこ推しかもしれない。
ショップの紙袋に押されたスタンプは、、
『放蕩息子の帰還』
で、おかえり! おかえり!! と一緒に寿ぐ素直なわんこと、
『聖母マリア被昇天』
でドヤ全開の白い鳩のスタンプ。

このアイデアはいいですね。
経費が効果的に節約できるのではないかと思います。

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こちらが
『聖母被昇天』(ポストカードの一部)。
星をちりばめて白い鳩に導かれる、自信に充ちたマリア様。
本来は、チェント市のサンティッシモ・ロザリオ聖堂の天井画だそうです。
天井画を間近でしげしげとみることができるのは
得難い体験ですが、そのいきさつを思うと胸が痛む。

倒壊を防ぐための梁を巡らせた建物から、
チェント市民が作品を運び出す写真なども展示してあり、
その思いに胸が熱くなりました。
イタリアの小さな街は長年の憧れです。
いつかゆっくり回りたいなあ。
『遠い太鼓』
の影響ではありますけど。ワイン飲めないけど。

遠い太鼓

村上 春樹 / 講談社



それから事前情報であきらめていた鳥獣戯画展の情報を確認。
私は訪問した日は、
最終入館・16:30、閉館17:00なのに、
16:10の段階で『待ち時間180分』……。

(17時までに待ち列に並んでいただいた方は全員ご覧いただけます、
とのことでしたが)ひゃー。

(私が訪問したのは今日ではありませんが)
たとえば本日(5/31(日)、会期は6/7(日)まで)だとこんなかんじ。

鳥獣戯画展」混雑状況お知らせ ‏@chojugiga_ueno
現在の待ち時間:入場まで(屋外)約150分待ちです。会場内には鳥獣戯画全4巻のうち甲巻を観覧するための待ち列があり、約180分待ちです。鳥獣戯画甲巻以外の展示は、入場後並ばずにご覧いただけます。鳥獣戯画の乙・丙・丁巻も会場内での待ち時間はありません。(11:55現在)


というわけで、入館せずに手前のショップでおみやげだけ購入。

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(あれこれこまごま、手を出してます)
さりげなく応挙のわんこも。応挙とか芦雪をみると、
江戸のわんこ絵は、どうにもこうにももふもふのころころで
かわいすぎる。
実は、隣でカードを選んでいたお兄さんが
『ああ、だめだ、俺この犬見たら買わずにいられないんだっ!!』
と言い放ったのにつられました(笑)

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仁王立ちの雀がいい。
実はグエルチーノ展にも
『聖母子と雀』
という作品がありましたが、
その絵の小鳥は雀ではなくごしきひわ、という説もあるとか。
(画像がうまく借りられなかったので載せませんが、
マリア様の表情が穏やかでよい作品です)

そういえばドナ・タートの『黄金の足枷』はまだかなぁ、
と思い出したり(まだのようです)

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モザイクすきにはたまらない紙袋。博物館らしい。
さすがみんな大好きとーはく。

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バロックのドラマティックな光と影(風味)。
お天気が良かったので、シーツをはがしてお洗濯。
毛布も洗おうかな、と振り返ったところ、
すかさずじんどるにゃん。

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気温が上がってくると、心なしか物憂げな表情が増えます。
さりげなくティッシュの箱を枕にしている。

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じつはちこも、そこはかとなくグエルチーノ気味。
真理子先生の小説で、若い愛人がおっちゃんに
「そや。その斜視っぽい目つきがたまらんのや」
と、言われるシーンがありました(何の作品だったか不明ですが)
それをいつも連想します。。
つまり気づけばおっちゃんの立ち位置(涙)
しかも若い愛人を侍らすおっちゃん…。

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どちらかというと円熟たっぷりの美女。
まあいっか。実際たまらんかわいいな、と毎日思ってるし。
なんでもいっか。
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by chico_book | 2015-05-31 20:07 | イベント | Comments(0)

ひとの営みが絶えないのは、きっとやさしいこと

最近本を読めてないのは、単にばたばたしているだけかもしれません。
映画を思いつきでちょこちょこ見てるし。

『サンドラの週末』 ※公式サイト



(ちょっと予告とは雰囲気が違うような…)

体調を崩して休職していたサンドラ。
ようやく復職、となったその矢先、突然の解雇宣言。
それは16人の社員全員に、多数決投票を行った結果でした。

「サンドラの復職か、サンドラ抜きのメンバーで今後もやっていくか
(その場合は一人当たり1000ユーロのボーナス)」

社長は言います。

『アジアのソーラーパネルと闘わなくちゃならないんだ。
きみとボーナスの両方は無理だ。
そして多数決の結果、みんなボーナスを選んだんだよ』

呆然とするサンドラ。言い渡されたのは金曜日。
しかし友人の力強い交渉により、月曜に再投票を行うことが決定。
サンドラはみじかい週末を、どう過ごすのか。そういう物語。

従業員16人の小さなメーカー、1000ユーロというボーナスの額、
「僕の給料だけでは家賃にもならない」
という夫、不安に打ちのめされるサンドラと、
声を殺してむせび泣く彼女を見つめるおさない子供たち。
さまざまな要素がはがれたうろこのように重なるさまは、
なんだか慣れ親しんだ日常そのまま。

支持を求めるサンドラに、同僚は答えます。

「うちの妻も失業した。娘の学費は月500ユーロ、下宿代は別、
悪いがボーナスがどうしても必要なんだよ」

支える手、交わされることば、行きかうそれぞれの人生と生活。

舞台はベルギーとのことですが、従業員さんたちの人種や国籍も多様。
親子で勤務している同僚の、やんちゃ気味な息子のには
どん!! と 「46」が描かれていて、思わず身を乗り出しました。
(ほんの一瞬だったんだけど)
4輪だけど、意味するところはたぶんヴァレンティーノ・ロッシだよね??
そんなところまで含めて(国は違うけど)リアルでささやかな日常。

ひととひとの距離感とか、依存でなく支え合う、
尊重しあうこと、そして

『いさぎよいという美学』
『沈黙は金』

なんてことが聞こえてきがちだけど、
交渉はなにより相互理解の為で、
それは最大の武器だということ。

実に身近に感じられる内容なのに、のめりこまず(感情移入せず)
淡々と経過をさいごまで見守ることができました。
親友ではなく、たまに会う程度の友人の話を聞くような距離感。
いい作品でした。

これから見たいなあ、どうしようかなあと思っているのはこちら

『百日紅 miss HOKUSAI』 ※公式サイト



うかうかしてると終わっちゃいそうなのが心配。

杉浦日向子の原作は、20年くらい前に読んでるはずなのですが
インパクトは記憶にありますが、内容がまったく思い出せません(涙)
当時の私に受容能力がなかったのかもしれない。
いまの方が楽しめそう。
でもせっかくなら映画を観てから原作を読みたい、と、検討中。

そんな折こんなニュースが。

日本初の“春画展”永青文庫で開催決定

目白・永青文庫で9/19より。

大英博物館で開催された春画展は、
当地でかなり話題になったと聞きました。

『わあい絶対行く!!』

とまでは断言できないけれど、
なるたけ行きたいので備忘録。

現在開催中で気になっているのはこのふたつ。

横須賀美術館 企画展『ほっこり美術館』(6/14まで)

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(HPよりお借りしました)

横須賀おもしろい場所だったなあ、
そういえばあそこの美術館って、
評判よかったんじゃなかったっけ、と
検索したところいきなりこの画像。
常々、『ほっこり』の多用乱用はいかがなものか、と、
思っておりました。
そう思うようになってからもずいぶん長い。

いまさら? いまなお? あるいは、あえていま?
なんだよ、結局「ほっこり最強」なの?? 

なんて思ったものの、

海に近い場所、美しい建物、
(たぶん)静かな美術館、
そしてとどめのにゃん。
あはは、素直に最強ですこれ。
真っ向勝負で挑まれると、まあいっか、
なんて思っちゃいます(単純)

会期が残り少ないのと、
駅から離れている場所なので、
行くのなら要調整の心構えで>自分。

『100のモノが語る世界の歴史 大英博物館展』
東京都美術館 6/28まで

英国・ロンドンにある大英博物館は、
人類の文化遺産の殿堂として世界中のあらゆる
地域と時代を網羅したコレクションを誇ります。

「大英博物館展一一100のモノが語る世界の歴史」は、
約700万点の収蔵品から選び出した100の作品を通じて、
200万年前から現代に至る人類の歴史を
読み解こうという試みです。
選ばれた品々は、一見して何げない日用品から
教科書にも登場する芸術的な名品まで多岐にわたります。
100の「モノ」たちは、それらを手にした人々の日々の営み、
信仰の対象、激動する社会背景など、
様々な「歴史の断片」を私たちに語りかけます。
中には初めて目にする地域や文化から
もたらされた物もあることでしょう。
一方、私たちになじみ深い文化が残した物にも、
思いがけない発見があることに驚くはずです。
本展を通じて、
地球をめぐる時空を超えた世界旅行をどうぞお楽しみください。
(公式HPより/改行適宜)


200万年前・・・・・・。
こういうタイムスパンがぐっちゃぐちゃになりそうな企画に、
心魅かれます。強引なほどの縦軸、おもしろそう。

混んでそうだなあと敬遠していましたら、
『それほどでもない』という評判なのでちょっと興味が出ています。
もっとも、すぐそばでやってる「鳥獣戯画展」の大混雑のせいで
基準がおかしくなってるのかもしれませんけど(笑)

東京都美術館の後は、福岡と神戸へ巡回。
九州国立博物館は、実はあこがれの場所。
シルクロードの東の果てにたどりついた港町・博多、
そして大宰府というロマン(単なる福岡びいき)。
しかしとことん港町が好きなのかもしれません。
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by chico_book | 2015-05-28 01:20 | 映画 | Comments(2)

ひっそり豪奢な物語に触れる

日曜日には『神奈川近代文学館』へ行ってきました。
こちらの最終日、ようやくなんとか滑り込み。

『特別展「没後50年 谷崎潤一郎展 ―絢爛たる物語世界―」』

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かなり展示が多くてたいへんな充実ぶり。
すごくみっちりしていました。
来場者も多く、みんなでひたすら黙々と読みこむ。

帰りに、学生さん風のかたが
「俺の想像の10倍くらいひとがいたね」
なんて言っていたほど。

(展示されていた集合写真を話題にして)
「あの写真うちにもあったんちがう? ○○の大叔父さんいてはったなあ」
(関西弁はうろおぼえです)
なんておっしゃるマダムとすれ違って、こちらのテンションあがりまくり。

しかしみっちり谷崎だと、正直悪酔いします。なんとなく予感してたけど。
来館者さんは、熱心に書き写しまくる学生さん、
プチ講義をはじめる(悪く言えばうんちく)おじさまと女子学生(風)、
喫茶室でおほほおほほとさざめく文芸サロンマダム、
晩御飯は元町の洋食か中華街か相談する三世代ご一行など、
私を含めてさまざまでたのしい。
そしてきゃはきゃはキャラ萌えトークをするお嬢様がた。
・・・え?

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(ぼけぼけですがこの一枚しかないのですみません)
コラボやってたのですか。ナニコレ。
有隣堂で目にしたような気がする。

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『文豪が異能の力を駆使して戦う、異能力アクション漫画』
ううむ(二回目)、ひさびさに意味の分からない日本語に触れました。
ふだんから漫画表現のすそ野の広さに感服している私ですが
「まだまだだね」ってことですね。
とにかく、古典に触れるきっかけが多いのはよいことです。
たぶん。

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前と同じなのですが、それがうれしい大佛次郎記念館のねこ。

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大佛次郎記念館のティールーム『霧笛』の
入り口にはバラのリース(そしてさりげないねこ)
http://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140105/14002378/

中学生時代
『ブラッドベリっていうヒトの『きりてき』っていう作品が面白いらしいよ』
と、友人におしえてもらいましたっけ。
みんな仲良くものを知らなかったという、ある意味平和な記憶。

「Men's Figure Skating Free Program Full Event - Vancouver 2010 Winter Olympics」
https://www.youtube.com/watch?v=exEJ_GaDJI0

うっかりこんなの見つけてしまった。
(埋め込みリンクが出来ませんでした)

ジョニーは3:16:1から、そして今回関連があるのは3:23:33ころです
(ちょっと切なくなりますが)

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港を見下ろす丘の上、建物を覆う濃い緑、
なんとなく、香港のヴィクトリアピークを連想する。
(もちろん高さは全然違うけど)
でも、湿度とのしかかるような濃厚な緑の気配に、
共通するものがあるような気がしてしまう。

ヴィクトリアピークは、香港駐在のイギリス人が
避暑のために開発した場所だとか。
たしかに、イギリスの方にはあの暑さはこたえるでしょう。。

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満開のばら。一重の素朴なばら。大好き。

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アメリカハナミズキ、でいいのかな? 花と緑と港。

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神奈川近代文学館入口手前の石畳
(と言っていいのかな、大きさまちまちですが)
何気なくふちが丸みをおぼていて、
歳月を感じるやさしい風情に見える。

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雨の季節を前に、今年は本当にばらを満喫しました。よかった。

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そのぶんお留守番にゃんが多かったかもしれない。
ごめんね。
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by chico_book | 2015-05-27 01:17 | イベント | Comments(2)

がっつりまんがにひたった5月

5月の本、コミックスばっかりでした。
活字オンリーは、図書館と積読絶賛消化中。

『宝石の国』4巻

宝石の国(4) (アフタヌーンKC)

市川 春子 / 講談社



どう転がるのか依然として不明な、まったく予想のつかない
奇妙で美しい物語。
短編のキレ味があまりにも鮮やかですばらしい作家さんなので、
面白いんだけどいまひとつ動きの少なさ、先行き不透明さに
一抹の不安をおぼえつつ、一緒に来た3巻まで。

4巻で、ようやく物語が立ち上がる感じ。
よかった。読んできてよかった。

ものすごく奇妙な設定・世界観なので、
ここまで地ならしが必要なのね、
そしてそれを受け入れ続ける読者と掲載誌にむねあつ。
(モーニングだから、と言うべきか)

ひたすら美しくてはかなげなのに、とことん硬質で力づよい。
ますます続きがたのしみになりました。ひゃー。
強い物語であってほしいです。切望。

『プリンセスメゾン』1巻

プリンセスメゾン 1 (ビッグコミックス)

池辺 葵 / 小学館



池辺葵さんの最新作。
住宅(主に分譲マンション)と生活と人生を巡る物語。
入れ替わるように様々なひとびとが描かれ、
残像のように長く残る。
一話ごとにその印象が緩く混ざり合う。
読み終わってから、ゆっくりお茶かあるいは
コーヒーを淹れながら、余韻を反芻するのがとても楽しい。

マンション好き、物件好き(一緒かな)、
暮らし好きなのでたまらない作品。
『標準的な人生』
(近年ずいぶん拘束力は弱くなりましたが、それでも)
から外れた人々の、
やんわりとした気持ちをていねいに拾い上げています。

個人的には、益田ミリさんの『すーちゃん』よりも
こちらの方が心情にフィットします。
『すーちゃん』きらいじゃないんだけど、
底にあるほんのりした陰のいろあいが違っている。
益田さんは『毒』で、
池辺さんは『苦み』とでもいえばいいのか。
単純に好みの問題でしかないと思うのですが。

以下衝動買いの二冊。

『フローラ』

フローラ(書籍扱いコミックス)

かわかみじゅんこ / 秋田書店



(フランス在住)かわかみさんのフランスもの、
しかも20世紀初頭が舞台ということで即買い。
ほのほのとやさしくかわいらしいコメディ。
まさにタイトル通り、フローラそのものに思える。
『日曜日にはマルシェでボンボン』
とも共通する、かわかみさん独特の極上の上品なコメディ。
それを時代物で味わえるという至福。

日曜日はマルシェでボンボン 3

かわかみ じゅんこ / 集英社


※3巻がやはり際立っている印象。

というかすごく途中で終わってるのですが
「不定期連載」の上に巻数表記がない。
・・・・・・すごい不安。

年をとってよかったことのひとつに、
時間の経過を早くかんじるので
何年越しのコミックも、昔ほどつらく感じません(涙目)

『λ(ラムダ)の箱舟』

λ(ラムダ)の箱舟 (リュエルコミックス)

秦 和生 / 実業之日本社



ぜんぜん知らない作家さん、と思ったら
初仕事初コミックスだとのことです(あとがきより)

しかも、帯には
『コミックリュエル誕生!!』
の記載もあり。
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出版社は実業之日本社。
おお、はじめてまつりではないですか。
これはいい瞬間に立ち会えたということかもしれない。
さりげなくにゃんだし。


1920年、英国
軍の機密にかかわった言語学者の父親
ボディガードを引き受けたのは、
刑務所帰りの息子
ココロが離れていた父子にひとりの女性が奇跡を起こす…!?(帯より)


↓このとおり。
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正直言って『イミテーションゲーム』を観た直後の、
イキオイで購入しました。
でもこれ、帯で損していると思う!(暴言)

そういう話なんです。
たしかに帯に書いてることに間違いはないの。

でもこれだと
『父子ほのぼのヒューマンストーリィ・ラブコメもあるよ♪』
感が強すぎるような気がします。

間違ってはいないんだけど、
もう少しシビアというか、つよい物語という印象。

初コミックスとのことですが、絵柄や話の構成など、
すごくしっかりした作家さんです。
ちょっと都合がいいような展開もないわけではないけれど、
物語として楽しめる範囲。
購入の際に
「雰囲気だけまんがかもしれない……」
と不安に思っていたので、ほんとうによかった。


作中に登場する『アマノさん』(推定日本人)が、
瀬戸内なまり(松山弁と勝手に想定)なのが
また、ちょっとうれしくて、わしわしする要素であります。
(1920年代のロンドンにいる日本人が松山なまりなんて!!)

わたしレベルの知識では見逃している
大小いろんなフックが詰まってそう。
この一冊できれいに完結してるのですが、
続きがあるとうれしいな。
ほかの作品も読んでみたい作家さんです。

いやー、やっぱり新規開拓はぞくぞくっとしますね!
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by chico_book | 2015-05-26 22:15 | まんが | Comments(0)

ペニンシュラを南下して映画を観た話

横須賀に行ってきました。電車で行くのははじめて。
以前三浦半島一周ドライブしたことはありますが。
(そして観音崎公園でにゃんこと遊び倒した幸福な記憶)
目的はこれ。

『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』
公式サイト



見逃しちゃったかな、と、検索したところ、
5/22まで横須賀で上映とのこと。
3/13公開なのですっかり諦めていましたが、
ぽつぽつと上映が続いているようです。
これから上映が始まる場所もある様子。
検索してみてよかった。

横浜駅から赤い電車に乗りこむ。
丘の多い横浜南部を、すいすい豪快に飛ばして突っ切る京急。
トンネルにつぐトンネル、ひとつ抜けるごとに海の気配が強くなる。

海と山の間を縫うように続く線路と、
そこに寄り添うような家並みに、何となく懐かしさをおぼえる。
北部九州にどこか似た風景かもしれない。
まさかこんなことで、呼びおこされるなんて。じぶんに驚き。

聞きなれない駅をたくさん通過して「汐入駅」に到着。

『自衛隊新入隊員さん歓迎! 限定サービスあります』

という貼り紙に驚きつつ、
闊歩する(推定)海兵隊員さんとそのご家族に圧倒されつつ、
ダイエーの4F・横須賀HUMAXシネマズへ。

映画よかったです。
実話を基にした物語で、
戦争と暗号解読と様々な人生と時空が絡みあう。
虚実の入り混じりぐあい、
物語自体の力も強く、悲劇と謎解きといろんな要素が
とてもバランスよく配置されていました。
2時間と思えないほど、濃密な作品。
でも邦題はちょっといまひとつかもしれません。長いし。

ベネさん『天才』イメージがつきすぎるのではないかと
余計な心配などしておりましたが、
涙目のベネさんをみてしまうと、ついついホロリ。
『8月の家族たち』でも、気弱なベネさんを見てはいたけれど)
ツイード、サスペンダー、ニットのベスト、
本当に似合うなあ。

戦争からみの映画を観た後、
いかめしい船大集結の横須賀港を眺めながら、
JR横須賀駅へてくてく歩く。
こちらの路線も鎌倉以南ははじめてで、
旅情いっぱいでわくわく過ごすことができました。
横須賀で観ることができてほんとによかった。
思わぬ幸運です。

作中に登場するパブリックスクールの制服が
『戦場のメリークリスマス』
と同じではないかという、うろ覚えの記憶をたどるために、
動画を探してみるも見つからず。
(パブリックスクールの制服は、どれも似ているのかもしれないし、
単なる記憶違いかもしれない)

映画の動画は見つからないけど
『戦メリ 弾いてみた』
は、どっさりありました。



弾いてみた、と一緒にするわけではありませんが、
村治佳織さんが好きなので。



◎動画間違えていたので訂正(失礼しました)

浅田さんのくるみ割り人形が、
指先からきらきらした金色の粉をふりまくような妖精さんなら、
宮原さんは朝露あるいは月のしずくをていねいに、
ひとつひとつやさしく集めるような、
うつくしくやわらかい、陰影の印象が際だちます。
静かな月光が隅々まで照らすような静謐さが魅力。
(深夜のフィギュアポエムタイム)

ピアノの音をていねいに、ひとつずつ拾っていくような繊細さ優雅さ。
月の仙女とでもいえばいいのか(ひとりごと)



最初にはりつけていたのはこれ↑
(のこしておきます←ただのファン)




サントラをカラオケとして、
この唄に挑戦するような若さはもうないのよ(詠嘆)
(若いころ何度撃沈しても全くこりなかった)

『ファーゼル・クリースマス。ご存知かな? 』

戦メリ、いま見るとどんな感じなのか、
怖いような気もしなくもないけど、観てみたい。
レッツトライ。

パブリックスクールについて大変興味深い本。
 

自由と規律―イギリスの学校生活 (岩波新書)

池田 潔 / 岩波書店



萩尾望都先生が『トーマの心臓』の参考文献(のひとつ)
として話題にされていたので読みました。
作者がパブリックスクールに実際に学んだ経験をもとに、
その理念・精神・由来がていねいに語られています。
自らの経験を基にしていながら独善に流れず、
哲学を語りながら空論にならない良書。

1949年初版、1963改版、2010年99版、
大変なロングセラー。岩波新書の真骨頂。
当然ながら古めかしく、そこがまたよし。

チップス先生さようなら (新潮文庫)

ヒルトン / 新潮社



英語教師だった身内の、若き日の愛読書だったそう。
わたしの記憶にある彼(現在84歳)は、
そんな理想とはすっかり縁遠い人間でしたので、
本棚の隅でほこりまみれの本を見つけた時には、
ほんとうに驚きました。
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by chico_book | 2015-05-22 02:52 | 映画 | Comments(4)

ほんのりシンクロニシティ

最近発見したこと、それは
小学生向けの学習ノートの使いやすさ。

そう思っていた矢先、conatsu_cafeさんが
『漢字練習帳』を話題にされていたので、
ちっちゃく強くガッツポーズ。

もともと5ミリ方眼ノートが大好き。
方眼ますを大きく区切ったり、チェックボックスとして
小さく塗りつぶしたり、枠線としても書きやすい。
いろいろ自由に使えるのが楽しい楽しい。

無地では心もとない、けれど、
ふつうに罫線がひいてあるのはちょっと
印象に残りすぎる。

そんなわけで、私は方眼ノート愛用者ですが、
最近は人気があるようで、
罫線の色やマスの大きさのバリエーションも増えてきました。
文具好きなので、もちろんうれしい。
あれこれ試すうちに、そういえば、と思いました。

小学生向け学習ノートって、どうなんだろ。

すっかり忘れていたけど、
手に入れやすそうだし、バリエーションが豊富なので
いろいろ工夫し甲斐がありそう。

そういえば『よいこのお絵かき帳』を愛用するデザイナーさんが
登場するのはこちら。

大阪豆ゴハン(6) (講談社漫画文庫)

サラ・イイネス / 講談社



実は「家計簿」ジプシーの挙句にたどりついたこちらが、
結局一番使いやすかったという経験が、大きく影響しています。
たぶん。

コクヨ 統計ノート

このノート+フリクションが、現時点での家計簿決定版。

適当に自分アレンジを入れたいけど、
いちから線を引くのはめんどくさい、
そしてそこそこカラフルにしたいけど
ちょいちょい間違える(そして嫌気がさしてしまう)という、
わたしの性格が出ているような気がします。

と言う訳で職場用に使いはじめているのが「れんらくちょう」。
とりあえず100均で手を出してみたら、思いのほか使いやすい。
推定小学校低学年用。

『明日することチェックリスト』
を、一日のさいごにだだっとメモしたい。

PC落とした後に思い出したりもするし、
何より手書きが好きなのでノートがいいなあ。
最初は手帳にメモっていたのですが、
すぐにスペースがなくなっちゃう。
もっと自由にがんがん書きなぐりたい。
(単純に、なんでもメモっとかないと、
覚えていられない度が上昇したのかも
しれませんが)

実際使用してみると、
罫が大きくわかりやすくて、とても使いやすい。

こりゃいいや、と、お調子者はすぐに調子に乗ります。
と言う訳でプライベート用にこちらを購入。

f0257756_226644.jpg


赤い電車に乗っかって。ふぁそらしどれみふぁそー♪
(なんと10年前、2005年京浜急行電鉄テーマソ­ング!!)



京急駅前のコンビニで見かけて、たまらず購入。
確か200円でした。
レジの方に『京急グッズ用お土産袋』を添えていただく。
なんだか申し訳ない(でもうれしい)

f0257756_2273981.jpg


海と山、大根とキャベツ。京急らしくてとても楽しい。
そしてうつりこむ猫。いとおしい。

f0257756_228186.jpg


表紙裏には(京急だけでなく、連絡線も含めて)の路線図もあり。
そこそこ便利ですが、限定的なので便利すぎません。
大袈裟すぎない。こういうの好き。
のしかかるねこはさらなり。

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ありえないサイズの観覧車、みなとみらいとねこと富士山。
相模湾側なので反対ですが、海の向こうに富士山の見える
三浦半島のマンションで、小雨ちゃんと暮らしていた
キョンキョンさんを連想してしまう。

小雨ちゃんロシアンブルーだったので、いろいろと違っていますが。

f0257756_22974.jpg


(未記入のページですが)
横書きにして、のびのびつかっています。とてもたのしい。

更におまけのひっそりコラボ。

f0257756_229376.jpg


白いおなかと、まぶしいやる気。公園で見かけた看板。
いろいろ言われてるけど、りすを見かけるとテンション上がります。

グーグルマップ(航空写真)を見ると、
公園や霊園やゴルフ場やなんやかや、
三浦半島あるいは鎌倉から途切れずに続く
緑の道筋がうかびあがります。
りすにとっての道が、見える気がする。
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by chico_book | 2015-05-20 02:34 | 日々 | Comments(2)

行きたくなったりおなかがすいたり忙しい

連休初期に観た映画がわりあい重めだったけれど
大あたりだったこともあり、
『セッション』『バードマン』
勢いづいて、ふらっと観た2本がこちら。

『パレードへようこそ』 公式サイト
(名前が出るのは久々ですが)いつものジャック&べティにて(公開終了しています)。



英国失業もの、とでもいえばいいのか。
リトルダンサー(00)、ブラス!(96)、フル・モンティ(97)、
全てにおいて濃厚なマーガレット・サッチャーというひとの影。
それを繰り返し語るイギリスという国を、見るうえで大変興味深い。
繊細でありながら力強い作品です。

わたしとわたしの友人は、実は結構意見が合いません。
ねこが好き、とか、本や映画が好き、というレベルでは
共通しているけれど、作品の好みや解釈はほぼ乖離しています。
なので
『いいよねぇー』
『ねぇー』
という共感が、基本的にありません。
たとえばネット上ではわんさかいる春樹読みも、
リアルの友人ではひとりもいないというレベル。
とはいえ
「ねえ村上春樹ってなんであんなに売れてるの?」
という素朴な質問には答えられませんが。なんでだろうねえ。


そのため、友人と話をするときは『プレゼン合戦』になります。
でもこれがけっこうたのしい。
如何にすれば相手に理解しやすい形になるのか、
毎回めっちゃ真剣です。お互い。
そこそこタフネスが要求されますが、その緊張感がまたよし。

「相手がなにをかんがえてるかわからない」
「何者なのか理解できない」
それが断絶のもとになるのはかなしいことだと思う。

相互理解を大切にするのはもちろん悪いことではないけれど、
なんとか相手のことをわかろう、わかりあおうとしすぎると、
ふたりでひとつになれちゃうことを
気持ちいいと思ううちに、
少しのズレも許せないせこい人間になってたよ
(B'z 『LOVE PHANTOM』(古))
てなこともよくある話で。うふっふー♪

わからないことをわからないままにすること、
それが相手に対する拒絶ではなく、
それでも手をつないでいられることのありがたさ尊さを
かみしめる作品。佳作です。

イギリス郊外の風景が延々と映し出される。
連なる緑の丘また丘、レンガ積みの家屋と壁、
こぢんまりとした住宅、濃い色の壁紙、
ごたごたと小物にあふれているのに
何故か感じよく見える(かっこいい乱雑さ)室内。
それは単なるひいきなのかな。

夏のイギリスもしくはアイルランドに行って、
したたる緑を満喫したいという思いが
(積年のあこがれ。そろそろ爆発しそう)
そおっとよみがえってざわざわする。

それにしても登場人物が、ほぼ全員三原順の絵(後期)
そのまんまでずれることなくイメージできる映画でした。
いままでイギリス映画を観ても
そんなふうに思ったことなかったのに。
三原順復活祭で、アンテナがたってるってことか、
あるいはウェールズに秘密があるのか。

◎ヤマザキマリの地球のどこかでハッスル日記
第28回 読み直した『はみだしっ子』(三原順著)の衝撃
(女性自身のサイト内にある連載です。
コンパクトに『はみだしっ子』の魅力が説明してあります)

さまざまなちいさな対立のひとつひとつ、いかに乗りこえて手を結ぶか。
受け入れることと引き受けることはまるで違う、
それでも手をつなぐことはできるはず、
そんなことを考えながら、ほてほて歩く5月の川べりの街は
とてもさわやか。

そしてやっぱり声が大きくて実行や決断を下すのはダイレクトな
感情だったりするのかも、リアルってそういうことかも、と、
少しこちらを思い出しました。

『世界最速のインディアン』


「そうよそうよこんなにがんばってるおじいちゃんにひどいじゃない」
という女子の同意を勝ち取る老人力。

ブログ内でなんどか言及していますが
この作品のセリフが蘇る。

トーチソング・トリロジー ENTERTAINMENT COLLECTION GOLD [DVD]

紀伊國屋書店



『愛と敬意以外もとめない』
理解は求めない。愛と、敬意ということの意味。


こちらはカラッと明るく楽しい作品。
『シェフ ~三ツ星フードトラック始めました~』公式サイト



サイトのいろんなところににゃんのいる映画館、シネマリンにて(こちらも公開終了しています)

とにかくおいしそう。ホットサンド大好きな私にはたまりません。
しかも料理のシーンをむちゃくちゃじっくりしっかり映す。
(メインはサンドイッチだけど)

『かもめ食堂』をアメリカ人男性が作るとこうなるのかい?
と聞きたくなるほどのおいしいたのしいハッピー要素てんこもり。

父息子もの、ロードムービー、夏休み、車で大陸旅行、
逆転サクセス系ストーリー、
とどめは
元妻役:ソフィア・ベルガラと
愛人役:スカーレット・ヨハンソンの
ダブルヒロイン!! む、むちむち祭り!! 

ちょ、やりたい放題し過ぎじゃない?? と思ってたら

なんと
製作・監督・脚本・主演=ジョン・ファヴロー
でした。

なんかもう気持ちいいわコレ。

すごくさらっとダスティン・ホフマンぽい人が出てるな、
と思ったら、ご本人でした。
カイル・マクラクランにしちゃちょっと若いかな、というヒトは
カイルでなくてロバート・ダウニー・ジュニアでした。
い、いろいろ失礼しました。

みなさんつきあいがよくて微笑ましい。愛されてる監督さんなのね。
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by chico_book | 2015-05-18 01:00 | 映画 | Comments(0)

そうにゃんです

横長な輪郭と、離れ気味の耳の位置、
そしてどことなくたぬきっぽく見えるにゃん。
相模鉄道こと相鉄のゆるキャラ、そうにゃん。
なんともストレートな名前と、素直そうな性格が魅力。
どことなくたぬきっぽくてしっぽがしましま。ん?

f0257756_10515015.jpg


「(・・・・たぬき、ですと?) 」

海老名・横浜、あるいは湘南台・横浜間を走る地味なんだけど、
おちついている私鉄。
独特ののんびり、ひっそり感があって、わりあい好きです。
車窓からタカナシ乳業の本社のばら園が見えることも、
いまの季節よいことのひとつ。
乳業会社でありながら、シンボルマークがばら、
しかも青ばらであることとか、
かなりストイックに牛乳と乳製品しか作っていないあたりが
たいへんひいきの理由です。ただ単に地元応援企画でもあるのですが。
タカナシ乳業 バラ園

相鉄は、ドラマや映画のロケによく使われることでも
有名なんだそうです。
最近では『ストロボ・エッジ』のロケが行われて、
公開記念企画そして「相鉄ロケマップ」を配布するなど、ノリノリな様子。
都内乗り入れ(ちょっとしょぼん)を前に、
知名度ならびにイメージアップ戦略だとか。なるほど。
いろいろ大変なのね。
いつまでもひっそりとした相鉄のままでいてほしいなんて、
(相鉄・JR直通線は平成30年度(2018年度)、
相鉄・東急直通線は平成31年(2019年)を予定)
私の願いはさておき、
広報担当そうにゃんさんは大忙し、の模様。

先日、横浜駅でそんな相鉄さんがアンケートをとっていました。
ふーん、まあ急いでいるし、と思っているところに

「5分ほどで終了する簡単なアンケートです。
お答えいただいた方にそうにゃんグッズをさしあげていまぁす」


(ええ!? …いやいやいや、わたし急いでいるし。映画はじまっちゃう)

「まもなく終了しまーす」

(!!!)

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と言う訳でうっかり食いついてしまいました。チーム簡単。

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連休中に、ひさびさに利用した相鉄の駅でそうにゃんに遭遇。
熱心に広報活動しています。ヘルメットがなんともいとおしい。

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ゆるキャラGP2014は総合ランキング28423ポイントで141位

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右下の、身支度を整えているそうにゃんに魅かれる。
ちゃんと『広報』の腕章をつけています。
このきちんと仕事している感に、心魅かれるのかもしれない。
『チェブラーシカ』で、ワニのゲーナが『動物園に通勤』しているのを思い出す。

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これは別の日に、横浜駅で見かけたそうにゃん。
わたしが通りすがった時はちょうどイベント終了後で
撤収中でした。

「そうにゃんとおりまーす。
そうにゃんは早く動けません、そして視界が広くありません。
たいへん危険ですので近寄らないでくださーい」

と誘導されていました。
(まわりに空間があるのはそのせいです)。
駅員さんに誘導されながら歩くスピードは結構速め。
なんだかほのぼのとした光景。

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(……)

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(覚悟しいや!)
やっぱりどこか岩下志麻。

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(ねこ聞きの悪いこと言わないでほしいにゃ)
・・・・・・やっぱり、た、たぬ…。

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あ。

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どっちもかわいすぎて困っちゃう。たぶん仲良しです。
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by chico_book | 2015-05-17 11:09 | 日々 | Comments(0)

メイストームデイにメイストーム襲来

ここ数日の異様な眠さは、連休疲れか
土曜日に九州日帰りを強行したせいか
あるいは低気圧のせいか。

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「知らにゃい」
ちょっとコケットな表情に見えますが(←馬鹿)

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ご機嫌が、そんなにいいわけではないのかも、というお耳。
猛禽類ぽくてかっこいい(←同前)

どっどど どどうど どどうど どどう
青いくるみも吹き飛ばせ

『風の又三郎』より リンク先は青空文庫です
(季節はまるで違うけど)
(野分、という意味で、無理矢理つなげてみる挑戦)

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引用しておいて言うのも変ですが
吹き飛んでしまわないといい、と、私は思っている。
青いけどそこはかとなく梅干しぽいのが不思議。

バス停で見かけた、貼り紙に、胸が熱くなる。
「さがしています! 迷子のインコ 5/8にいなくなりました」
「よくなついていて、名前を呼ぶと飛んできます」
こんなお天気なのに。なんてこと。

小学生のころ、手乗りのインコと一緒に暮らしていました。
ラジオ体操に一緒に行くほど、なついていたピッちゃん。
おしゃべりで、白多めでおなかの青いおんなのこ。
自転車をこぐ私の肩にのっているほど仲良し。

でもラジオ体操の帰り、一度だけ私から離れて、
用具置き場の屋根の上に飛んでいったことがあった。
途方にくれたまま、しゃがみこんでいたら、
ほどなく戻ってきました。
そんなに長い時間ではなかったはずですが、
当時の私には途方もなく長く感じられました。

朝露に湿った草いきれの中、
後悔と心配にまみれてぼぉっとしゃがみこんでいたときの、
朝だというのに暴力的なほど強い夏の光と、
濃い自分の影が、不安のつよさそのままのようだった。

やがて小鳥が手の中に戻ってきたときの安堵、
安堵の意味する(自由を奪う)うしろめたさ、
そんなピッちゃんを大切にする、
それしかない、という決心。

もともとお散歩にゃんで、
(推定ですが)お引っ越しの際に置き去りにされたちこを、
完全室内飼いにしてうちの子にすることを決意した気持ちと、
実はそっくりであることに、いま気づきました。

ツユクサのみずみずしい青と、
首にまつわりつくラジオ体操カードのひもの
鬱陶しさと、小さな命、かぼそい足の感触。

ささやかな後頭部を、たいせつにたいせつに
そおっと触るときの愛おしさは、
ねこと小鳥、大きさはずいぶん違っても似ている。

悲しくなるから、見なければいいのに、
ついつい確認してしまう
動物病院入口の、迷子の貼り紙。

ちこがうちに来てからしばらく

「さがしています 白キジの雌」

という貼り紙がありませんように、という思いにとらわれていました。
どきどきしながら、それでものぞかずにはいられなかった日々。
ネットでも、「ねこ 迷子」などで、さんざん検索した思い出。

最初に病院に行った時も
『マイクロチップ確認しますか? 』
と言われ、ふたつ返事で受けたものの、

『ああ、3丁目のとらちゃんですね。
よかった、飼い主さん探していたんですよ』


なんて言われたらどうしよう、ちこなのに! しろキジなのに!

と、悶々とする私を前に、ドクターはしゃららん、と機械を操作。

『うん、チップはいってないですね』

と言われた瞬間の、なんだか途方もない気持ち。

ほんとうにうちの子になるんだ、本当におうちのない子なんだ、
という茫漠とした気持ちを思い出すのは、
吹き荒れる嵐が心の底のなにかをかきまぜて
巻きあげているのかもしれない。。

たまに行くカフェのそばで見かける
『ハスキーを探しています
2007年6月25日に〇〇町でいなくなりました』
の貼り紙。
はがせない気持ちを考えて、勝手にわかった気持になる。
ただのはがしわすれだといい。そっと願っている。

「のところ」も明日で終わってしまいます。
さみしいけれど、たのしかったので素直にさようならを言おう。

セレクト版を書籍で、コンプリート版を電子書籍でとのこと。
賢明な判断だと納得はしますが、うわーこれは悩ましい。
ついにワタクシも電子書籍デビューなるか!? 
これがトリガーになる人は結構多いかもしれません。
そんな私は勢い余ってこちらを購入。

あのひとと語った素敵な日本語

「あのひと」+ユビキタスタジオ / ユビキタスタジオ



値段と、アマゾンレビューに軽くひるみつつ、
品切れのことも多かったので、
なんとなくいままで深追いしなかったのですが、
今日そういえばあの本、と、思い出してしまったこと、
在庫が(たまたま)あったこと、
このタイミングが
まあ、縁かな、ということで。
ちょっとびくびくしながら到着を待ちます。ひゃー。


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つよくて凛々しいにゃんさんがいるから、嵐の夜もだいじょうぶ。

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ちこにゃデラックス。台風があたたかい空気もつれてきているのだとか。

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ねこがひらく季節になりました。
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by chico_book | 2015-05-13 00:24 | 日々 | Comments(2)

家に帰って怒られるまでが散歩です

※連休山手散歩、長くなりました。
その1 その2

墓地の写真は、やや不謹慎かなとも思いますが、
外国文学では墓地を公園として散歩するシーンがあるので、
それを言い訳にして散策。

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休憩ベンチもあります。公園のよう。

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こんなベンチまで! 
この場所は、ねこと共存なのでしょうか。
そうであってほしい。

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白いにゃん。観光客が近寄れない場所で一心不乱。

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木洩れ日がちょうどよさそう。

「光の中で生まれたら、きっとこんなふう だろうねと
わたしより一瞬先に おなじこといった」

斉藤由貴「さよなら」より(作詞も斉藤さんご自身です)

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わたしの好きなねこの形。いや、なんでも好きなんですけど。

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しつこくのぞき見。

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写真ではわかりませんが、実はクイーンズスクエアが見えています。。
港を見下ろす丘に、緑に守られ、風に吹かれて眠る。

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そこで過ごすにゃん。守護神のように、あるいは好き勝手に。

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さらににゃんたち。くつろぎの光景。

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どうかどうか穏やかに過ごすことができますように。

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3ヶ月前、小鳥と一緒に弱々しい光を満喫していた梅は、いまこんな姿。

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(……まったく、せっかくのお休みだっていうのに、うろうろうろうろ)
無言で圧力をかけてくる猫の瞳のいろの、すきとおる美しさ。
新緑にどうしようもなく心魅かれてしまうのは、そのせいかも。

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by chico_book | 2015-05-05 22:30 | 日々 | Comments(2)


ねことか本とかまんがとか、と言いつつ映画にじわじわ圧される幸福


by chico_book

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