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20分ほどの待ち時間

土曜日の午前中に調剤薬局に行きました。
病院ほどでないけど、すこしだけ長い待ち時間。だいたい20分くらい。
文庫本を読んでもいいのだけれども。

フィンランド語は猫の言葉 (講談社文庫)

稲垣美晴 / 講談社


※図書館本です

こういうときは、気分を変えてふだん読まない雑誌にトライする。
たとえば、文春は止まらなくなるのでやめておく。
時間なくてもパラパラっと読めるような。
(そういえばいつもここで、オレンジページの理佐ちゃんをチェックします)

おかあさんの扉 (オレンジページムック)

伊藤理佐 / オレンジページ



しかし今回、見当たらなかったのでこちらに。
『ESSE』
最新号のリンク

「年100万以上貯めている人は片づけ上手でした!
お金が貯まる人のすっきり収納術」


相変わらずダイレクトだこと……。
梅雨をのりきる快適家事、でも、のんびり眺めよう。
ひさしぶりに読むと、新鮮なようなおなじみなような。
そのさじ加減が、このジャンルの雑誌では
重要なのかもしれません。

鶏肉のさっぱり煮、という
『手羽元とゆでたまごを甘めのだし醤油で味つけたものを、
お酢で仕上げる』
というメニューに、激しく既視感。
むかしミツカンが推奨レシピとしてCMしてたものに
雰囲気が似ているような・・・・・・。
(安田成美がCMしてなかったっけ)
素材がお手頃価格で、味付けがしっかりしているので
(ご飯がすすむがっつり系)
おすすめしやすいメニューなのかも。

福岡在住時代、アジアマンスというアジア各国紹介イベントの
フィリピンのブースで「アドボ」をはじめて食べました。
『アドボって、どういう料理ですか? 』
と尋ねると、
『鶏肉を、砂糖と醤油で味付けましたものです』
とのご回答。
(・・・・・鶏肉の肉じゃが、ていうこと??)
きょとんとしていると
『あとお酢ね!! お酢重要!』
と、はじける笑顔で返してくださいました。
9月の天神・市役所前広場。強い陽ざしのまぶしさ。
20年ほど前のことなのに、すごくはっきり覚えている。
これだから食いしん坊ってやつは・・・。

※現在、福岡アジアマンスはアジアンパーティに
生まれ変わっているようです。知らなかった。
発展的解消っていうことかな?? ともあれ、おまつりは継続しているようで安心。
◎リンク

そういえば飛田和緒さんのレシピで

鶏手羽先と缶詰のパイナップルをコーラと醤油で煮る

というのもありましたっけ。
コーラ!! という斬新さにびっくりしましたが、
炭酸がお肉を柔らかくして、
コーラの甘さとお醤油が思わぬこっくり感を出していて
悪くなかった。しかし若さをかんじるレシピですね。
40代の味覚だと、すこし厳しいかな。

梅雨時のおそうじ企画などをパラパラ眺める。
栗原友さんの連載。
『焼きタラコバター丼』
うわ絶対おいしいけど、ちょっと勇気がいるなあ。
カロリー的な意味で。

そういえばはるみさんレシピ、
実は結構がっつりしっかり味が多印象。
ファミリー向けだから当然だと思うけど、
ちょっとごはんがすすみ過ぎるんだよね。
なんてことをぼんやり思う。
メニュー全体は(主菜副菜汁物のバランスとか)好きなんだけど。
オシャレシロさんというと怒られそうですが。

きのう何食べた?(10) (モーニング KC)

よしなが ふみ / 講談社



はるみさんたしか、アメショちゃんと暮らしていたなあ、
と、検索してサダちゃんの訃報を知る。
19歳・・・・・・。
栗原はるみさんのねこ サダちゃんのまとめ記事

はるみさんの公式HPの、
「はるみDIARY 栗原はるみのごはん日記」のロゴににゃんがいて涙。
しかもちょっとまるしかくいお顔のシルエット。
なんだかアメショっぽいフォルムに見える。
にゃんの19歳は、一般的には大往生だと
もちろん認識も理解もしていますが、
たまらなくなってちこのおなかに顔をうずめに行く。
かるく肉球でたたかれ、そのあと、おざなりにざりざりふたなめされる。

友さんはブリティッシュ・ショートヘアと暮らしているご様子。
こちら
※『ilove.cat』のサイトです。
ブリテッィシュ・ショートヘア。丸い。
実にふくふくむくむくとまるい。
ガーフィールドのモデルだったのね。知らなかった。

そんなふうにのんびり眺めていましたら、驚愕の記事ふたつ!!

髙橋大輔さんを支えたトレーナー・
渡部文緒さんが指南
「ゆるトレ」ですっきり美ボディになる!


なんと、大輔さんご自身がポーズをとってらっしゃいました・・・!!

だ、だいすけさん・・・
大輔さんの人気はよくよく存じ上げておるつもりですが、
予想していない時に遭遇すると、びっくりします。ひゃー。
美ボディとかそういうレベルじゃないよね>大輔さん。
でも、大輔さんにはほんとにいいものたくさん見せていただいたので
いろんな形でどんどん還元回収していってほしいです。よかよか。

TOKIO・山口達也さんの連載コラム。
へえー連載とかしてるんだ。全然知らなかった。
ほんとにTOKIOのひとってなんでもできるんだねえ。

あれ。あれれれ。こどもの話だわ。そうなの?
息子?? 息子ふたりいる? 
ていうか結婚してたんだぁ!! 
…ううむ。全然知らなんだ。


しかしまあ、考えてみると、わりあいいつものことです。

友人に
『……ほんっとになんにも知らないんだねえ』
と言われた思い出が走馬灯のように流れてゆきました。
だいたいこんなかんじ。

1)ドリカムの吉田美和ってギターの人と
結婚したんじゃないの?
(違うし、だいたいギターいないし!!)
イマドキで言えば『セカオワ』というひとたちかもしれませんが
『セカオワ』じたいよくわかってない。
きゃりーぱみゅぱみゅさんは、
手塚治虫キャラか、あるいは藤子不二雄キャラのどちらなのかは
何となくいつもぼんやり気になっている。

2)松田優作の息子ってふたりいたの?

「……あのふたりそんなには似てないよ、なんでまちがうの? 」

いやまあ確かにそうなんだけど、カメレオン役者ってすごいなあと思ってたよ。

「ミズタクとヤンチャくん、っておぼえるといいよ」

(そんな指摘をしてくれる友人は大森南朋と香川照之を時々間違えます。こそこそ)

大河ドラマに出てくれると、だいたい気づくことができます。
ちょんまげ込みで覚えてしまいがちですが。
アヤノゴーさんとかね!!
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by chico_book | 2015-06-29 08:03 | 日々 | Comments(0)

ひさびさジャック&ベティ

土曜日。
午前中に用事をふたつ済ませ、予約した本を図書館から
引き取ってきたところで14時前。ちょうどいいかも。
と、言う訳で、久々ジャック&ベティに行ってまいりました。

約束の地 ※公式サイト



すごーく訳のわからなさそうな映画だなあと、予告を見た段階で思っていました。
制作・主演・音楽(‼‼)が、ヴィゴ・モーテンセン。

私はアラゴルンに、特にはまりはしなかったのですが
(説得力ないなあ)
当時のヴィゴさん人気については、いまもまざまざと思い出すことができます。
とにかく凄かった…続々と音高く倒れる女子が!! え、えーせーへー!!

桃色トワイライト (新潮文庫)

三浦 しをん / 新潮社



佐藤浩市さんも、ものすごく人気がありましたっけ。
もちろんいまでも人気ありますが、
当時はとにかくフェロモン方面ですごかった印象。

生きていてもいいかしら日記 (PHP文芸文庫)

北大路 公子 / PHP研究所



昔の職場の先輩がすっごく嬉しそうに
『うちの奥さんがさあ、
俺のこと佐藤浩市に似てるっていうんだよねぇぇぇぇ』
と言い、
『奥さん○○さんのこと大好きなんだねえ』
とゆるやかにつっこまれていたことを思い出します。いつも。

大河ドラマ 新選組! 完全版 第壱集 DVD-BOX 全7枚セット【NHKスクエア限定商品】

NHKエンタープライズ



やはり芹沢鴨なのか。

当時は大河を観ていなかったので(そして幕末ファンでもなかったので)
全話レンタルで視聴というある意味贅沢。

以下、映画.comの解説より引用。

「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのビゴ・モーテンセンが主演・製作・音楽を手がけ、異国の地で消えた娘を探す父親の孤独な旅を幻想的なタッチでつづったロードムービー。「リヴァプール」「死者たち」のアルゼンチン人監督リサンドロ・アロンソと、アキ・カウリスマキ作品を手がけるフィンランドの撮影監督ティモ・サルミネンがタッグを組み、四隅が丸い変形スタンダード・サイズの映像で独創性あふれる世界観をつくりあげた。1882年、パタゴニア。デンマーク人エンジニアのディネセン大尉は、アルゼンチン政府軍による先住民掃討作戦に参加していたが、野営地にいた娘インゲボルグが忽然と姿を消してしまう。必死の捜索を続けるうちに広大な荒野で一人きりになった彼は、一匹の犬に導かれるようにして不思議な世界へと迷い込んでいく。2014年・第67回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、国際映画批評家連盟賞を受賞。


テレビ神奈川で、最近始まった何度目かの再放送
『母をたずねて三千里』
の影響もあるかもしれません。
南米の大地を観たくなったのです。没頭したくなった。身を浸したくなった。



いま見返してみるとこのマルコという少年の、
後先考えない情熱任せの突っ走りっぷりとか
さりげなく美人3姉妹の懐に入り込んでいるところとか
「ぼくはなんてことをしてしまったんだぁ! 
運命なんて大っ嫌いだぁ!!」
な大仰なしゃべり方がなんとも言えず、
素晴らしく完璧なイタリア男子というかんじでたまりません。
(名前もマルコ・ロッシだしね)
有名すぎるくらい有名な、壮大で旅情たっぷりのこのOPが
『不思議な光景を目の当たりにしてみたい』
という、後年の旅好き魂のささやかな種火(のひとつ)に
なったのかもしれません。

と言う訳で、よくわからなさそうな映画だけど、
不思議な風景を存分に鑑賞できそうだし、と、おでかけ。

・・・想像以上でした。

アルゼンチン・パタゴニアの荒涼とした光景の中を
どんどん迷い込んでゆくイメージ。
(ちょっとアイスランドをも連想する荒涼たる空間。
よくよく見るとひろがり方の性格が違います。荒涼さの違いがまた興味深い)

これほど完璧に、展開が予想できない作品はひさしぶりでした。
鑑賞中、途方に暮れた気持ちになったのは、この映画以来かな。



マジックリアリズムというとこの映画。なつかしい。
荒野と少女と馬。



正直、アラゴルンよりもこの作品のヴィゴのほうが好きです。
順当に年を重ねて、かさっとした感じが素晴らしい。
この映画そのものが、大変美しい作品です。
(耽美方面でなくソリッド方面で)
とにかくひたすらに美しい画面をつくりだすことに
注力された作品だからかもしれません。

小学生の夏休み。
地域の子供会の企画「きもだめし」の帰り道。
全速力で自転車をこいでいて、ふと気づくと
それこそ降りしきる様な星空の下にいました。
天の川の濃さ近さ。
本当にすぐに手を突っ込んで、あまたの星屑なんていくらでも
拾い上げることができるように思えたほど。
その美しさ空恐ろしさ。
ぞわぞわと肌が泡立つ感触まで、すぐに思い出せる。
そんな夜空、そんな経験を思い出しました。
もちろん、ただの九州の田舎の話で、こんな荒野ではありませんが。

不思議な難解さに充ちています。
それでも観てよかった。得難い体験でした。
犬が、素晴らしいです。存在として素晴らしい。

迷ってるかたはぜひ(あわなかったらごめんなさい)
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by chico_book | 2015-06-28 02:47 | 映画 | Comments(0)

暑い季節のうたたねと本とねこ

夏が近づくと無性に眠くなる。
やっぱり今年もそう。
通勤だけでくたびれきってしまうからなのかもしれないし、
夜が短いから落ちついて眠れないからかもしれない。

草臥れる、という字面、実は結構好き。
ぎりぎりまで頑張って、草の上に倒れこむときの
ぐだぐだ感とかすかな安堵がイメージできてしまうからかな。
チクチクとほほをかすめる、草の葉先はちょっと痛そうだけど。

出来れば、さわやかな風の吹く木陰がいい。
虫とかいないでほしい(夢)。
ふ、と気づくと、ふわふわの腹毛をそよそよとそよがせる
にゃんが隣にいてほしい。

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※古い携帯の写真なのでサイズが違います

セブ島の夕焼け。10年前の2月。
リゾートでは、ホテルから一歩も出ずに
過ごすのがいちばん好き。
『ハワイでもそうなの? あそこは街歩きが楽しいよ? 』
と聞かれましたが、ハワイには行ったことがありません。
実は。

ずいぶん忙しかった10年前、テレビで「うっかり」
見かけてしまった深夜2時のアニメ。
(この前提が成立するにはおかしい時間帯)

古典の名作『モンテ・クリスト伯』、
あの壮大で華麗な復讐劇を
はるか未来の宇宙を舞台に置き換えた、
テクスチャばっしばしの(当時)
斬新としか言いようのない映像体験。

キャッチコピーは
『幻想の未来都市パリを舞台に復讐のパンク・オペラが幕を開く』

西暦5000年の月面にパリを再現という荒唐無稽さ、
鮮烈さ。いやーたのしかったなあ!!! 
こういう予想のつかなさ大好きです。
なんで夜中にこんな変な番組(失礼)、といいつつ
ノリノリ前のめりで鑑賞しました。
毎週毎週、それはそれは楽しみにしていた作品。



こちらはOP。



タイトルのフォントもお見事。
ちょっとやりすぎなくらいですが、みごとにはまっています。
そしてそういうのに弱い。

モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)

アレクサンドル デュマ / 岩波書店



と言う訳で、セブ島のビーチサイドの東屋で、
ずうっとこちらを読んでいました。
しかし2巻までしか持ってきておらず(大馬鹿。でもしょうがないかな)
悔しがりながら風に吹かれてうとうとしたっけ。
口惜しさまで含めて、すべて幸福な記憶。

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そしてこちらも、セブで読んでいた本。

その名にちなんで (新潮クレスト・ブックス)

ジュンパ・ラヒリ / 新潮社



ページをめくるのがもどかしいほどの勢いで読みました。
こんなに急いで読むのはもったいないけど、
止められない!!  という。

リゾートで読む本を選ぶのは、本当に難しい。
本の記憶も含めてリゾートの印象になってしまうから。

長い休みには、とにかくがっつり本を読みたいわけで、
・その時読みたい本

・旅先との相性
が、必ずしもマッチするとは限らないのです。
(あわないというほどでもないけど、ベストでもない感じ。
そしてそれではどういう本がベストなのか。
結局、行ってみるまでわからない気もする)
(セブ島で読む上記2作は、まったく違う雰囲気で
充分楽しくよみました)

陽子夫人が、休暇をジャマイカですごしたい春樹氏
(当時、冬のボストン在住であたたかいところに行きたかった)に
『いまアン・ライスにはまっているからリゾートは嫌。
私はアムステルダムに行きたい』
と言っていたエピソードを思い出しました。
(結局ジャマイカに行く村上ご夫妻。
しかしジャマイカでは、アン・ライス(陽子夫人)もトム・クランシー(春樹氏)も、
いまいちしっくり読めなかったそうです)

村上朝日堂ジャーナル うずまき猫のみつけかた (新潮文庫)

村上 春樹 / 新潮社



小確幸ってこの本由来なんだっけ??

さて、最近は帰路、乗り物の中でふらふらするほどに
眠たい日があります。
おとといもそんな日でした。
玄関を開けて中に入ると、いつものお出迎えにゃんがありません。
あれれ、ちこにゃんどこかなと、ベッドの上をのぞくと、
すこしだけほどけたおなかでおおあくび。
眠たげなリラックスにゃん。よかった。安心。

(ただいまーちこにゃん)
私も、そのままちこの隣に横たわる。
ちこを真似して、すこしほどけた感じの姿勢をとる。
すかさずのしのしとやってきて、
私の体にぴったりと寄り添い、ふかふかと身を横たえるねこ。
あらあら、じっとしてていいのに、とも思うけど、
素直にうれしい。
ううむ。いつもながら完璧ですなあ。

ゆっくりとふわふわのおなかが上下するのを感じながら
静かに目を閉じる。
いつも帰宅してからアレしてこれして
今日中に(あるいは何時までに)ここまですればOK!!
みたいなことを考えているけど(うまくいくかどうかはさておき)
きょうは。

何もしない。
ただ横たわる。

何もせずにねこの息づかいだけ感じる。
それだけに集中する。なんという贅沢。
デフラグ、あるいは放熱ということばを連想する。
(厳密な言葉の定義では、正確な使い方ではないだろうけど)
日々の細かいさまざまな事柄、その摩擦、
知らないうちにたまっている、
身体にまつわりついてしまったなにか。
拾いきれないいろいろなかけらたちのことをぼんやり思う。

そうだよね。
摩擦が起きると熱を帯びるもんねえ。
静電気でよくわからないもの、
たくさんくっついて取れないよねえ。
頭をよぎるのは、カーテンの裾にびっしり
絡みついてとれないちこ毛。
いや、それはかわいいスペシャルだからちょっと違うかな。

摩擦、帯電、蓄電、放電。
デフラグでも放熱でも、なんでもいいや、なにかそれっぽいこと。
夏場だから熱に対して意識がいってるだけ??

いいかげんに言葉をいくつか思い浮かべながら
すよすよと、ねこのおなかをなでる。
軽くうとうと、居眠りというほどでもない、
それでも意識がおぼつかなくなるかんじ。

ふ、と力が抜けた手がおちて、
ねこのおなかにあたってしまう。
うっかり、すこし強くあててしまう。
驚いたねこが一瞬で腕の中からいなくなる。
そしてすぐ戻ってきてやさしく叱るねこ。
むみゃ、うゃう、と小声で言いながら
ざりり、ざりりと私の鼻の頭をなめる。
ありがとうごめんねありがと、なんてゆるゆる考えていると、
いきなり鼻を甘噛み。いつもながら完璧な不意打ち。

20分そこそこ、短い時間だけれど、
すごくリセットできました。
夕方の終わり、夏の浅い夜のはじまりに、
ねこと穏やかに過ごした記録。

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ねむくてぼんやりさん。
安心して好きなだけぼおっとしてほしい。
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by chico_book | 2015-06-26 01:31 | 日々 | Comments(0)

ちこと夏においていかれないように

最近よく鳴くようになったちこにゃん。

もともと声が小さくて、サイレントミャウばっかりだったことから
「ち」いさい声の「子」、そして「ちこ」という名になったのですが、
最近は本当におしゃべりさん。
甘えてるのね、とか、話しかけてるのよ、安心してるんだね、
なんて好意的な意見もありますが、基本的にねこは
「不満のある時しか鳴かない」
なんていう説もあり、いろいろ心配は尽きません。やはり。

たとえば、椅子に座っている私の足や膝を、
ずうっととんとん叩くことがあります。
なになにどうしたの? と、軽く撫でてあげても辞めない。
アイコンタクトしても、小声で『にゃう』とかつぶやくくらい。
それだけ。
なんだろう、もっと構いなさいよってことかな? 
なに? ちこにゃ何がご希望ですか? 
と、私が椅子を降りてしゃがみこむと、
すかさず(開いた椅子を)占領されたりしてしまいます。
うむむ。なんという策士。ほろり。
(ほんとに
『いっしょにお布団に入りましょう♪』
の時もあるので判断がむつかしい)

さて、そんなちこにゃん。ずいぶん夏毛になってきました。
相変わらず平日はあわただしいので、週末に恒例のねこエステ。
ていねいブラッシングでつやつやのピカピカを目指します。
ブラッシング大好き姫は、こういうとき
『部屋が震えるほどの大音量』で
ぐるぐる、ゴロゴロなんてレベルでなく、
ブンガブンガと最大級に最大音量でのどを鳴らします。
よか。いっちゃんよか。

・・・・・・むむ? あれ? あれれ??

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(ちょっと暗い写真ですみません)
なんとなく骨のかんじがが際立ってない?
背と言わず足と言わずおなかと言わず撫でてみる。

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「にゃによ!!(怒)」
・・・なんだかくびれてないですか。いやちょっといいすぎかな? でもでも!

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ほら!! ほらほらこのあたり、
充実してないというか、すらっとしてるというか、

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(…気のせいかな)

でもね。どうしてもぼけぼけの写真しか撮れなかったので、
残念ながら、なんとか一番ましな写真をご披露。

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この、肩甲骨とか後ろ足の膝のコリコリっとした感じ。
肉に埋まってない……ごにょごにょ……!!

ちこにゃん。ちこにゃん痩せた?

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「うるさいなあもう! 邪魔しないでよ!! ねこ奥義・分身の術! 」
あわててだっこ。そしていそいそと計量。結果。

ちこにゃん5.3キロでした!!! 
やった!! 3ヶ月で0.3キロの減量です!
なにしろお医者さんに怒られたのが3月だもの!
こちら

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このひとたちにがっちり支えられたおかげです!
わーいわーい!! 
(しかし食いつきが悪い時もあるので、その場合トッピングとして
シーバひと粒追加しております。
だって、お皿を見て、さみしげにわたしをみて
「なーーーーぅぅぅ」っていうんです(涙)なんというプレゼン上手!! )

更にスペシャルな時用の、ごほうびたちと記念撮影。
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実は固形をあまり好まないねこので、せっかくのウエットフードも
スープだけなめとって、固形はガッツリのこしていたりします。
なので、水で薄め気味にするなど、調整してあげています。

そしてとにかく食に執着しない。
そんなちこなので、
評判のおやつ「CIAOちゅ~る」もあまり期待しませんでした。



こんなによろこんでくれたらうれしいよね。
でも、ずうっと欲しがられたらちょっと困っちゃう…。
でも、もし弱った時に『鉄板の大好きフード』があると、
心強い。

と言う訳で、おそるおそるちこにあげてみると。

なんとなんと心配ご無用!! ちこも大好きでした……。
ちびちび押してあげると、
それこそちゅっちゅっちゅっちゅとなめていきます。
おそるべきCIAOちゅ~る。唄も抜けなくなっちゃいます。

週に一回、あるかないかののおやつ(あるいはウェットフード)タイムも、
これで充実!! よかったよかった、ちこにゃんよかった!

しかし「CIAOちゅ~る」、好きすぎてあせってたべちゃうのか、
食べ終わってすこししてから、むせたりえずいたりしている様子。
(私の食べさせ方の問題かも)と言う訳で、現在自粛気味。
あれれ。

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はい、どやっとね!!

と言う訳で最近やたらおしゃべりなのは、
もしかしてやはりごはんに不満があるのかもしれない、とか、
がんばって5キロ切りたいね、ちこや。

でも、こんなに急に体重へって大丈夫なのかな??
(本人いたって元気ですが)
とか、結局心配の種は尽きませんが、
いいのそれでも、こんなにもかわいくて幸せなので(力説)

※タイトルは実は、ワタシ自身への戒めでございます(汗
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by chico_book | 2015-06-22 00:24 | ねこ | Comments(4)

雌伏もまた至福であることに紙幅を費やしてみた

都美術館で開催中の大英帝国博物館展は、6/28まで。
残り日数も少なくなってきました。
先ほど確認したところ、こんなかんじ
(6/21 11:30現在、1時間前の情報)

大英博物館展 @history100tweet
おはようございます。大英博物館展、残すところあと7日となり、会場内も混雑してまいりました。
只今の入場までのお待ち時間は約10分です。
チケット売場の待ち時間は約5分です。
どうぞお足下にお気を付けてお越しくださいませ。


鳥獣戯画ショックのせいで、
すごくラクラクに感じてしまう勘違い。

収蔵品700万点を誇る、まさに「博物」館から選ばれた100点。
公式サイト

よくぞ選ばれたわが精鋭たちよ!
ということで興味はあるのですが、
実は2週間ほど前から、
足のくすり指の骨にひびが入っているので自粛……
しておこうかしら(まだ迷ってる)、というところ。

心当たりがあるようなないような、原因もわからないまま
休日のどこかでつくってしまったちいさな怪我。

休日の午後、細かい用事にむりやりひときりつけて、
ようやくお出かけしようと、靴をはこうとしたときに痛みに気づく。
スリッパタイプだと、指先にあたるので気づきやすいんだけど、
家の中では無印のこちらをはいているので、
どこにも(指が)あたらず、わかりにくかった様子。
そもそも足のくすり指は、力もかかりにくいし、
気づきにくい場所ではあるのだそです。

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インド綿ルームサンダル・M/生成×ブルー
※画像は無印のHPよりお借りしています
ざぶざぶ洗えるのがありがたい。

よくよく見てみると、赤黒く腫れていて、触れると痛みが。
あらまぁ。いつのまに。
それでも靴下にサンダルで、だましだまし一週間やりすごす。
(カジュアルOKな職場であることに感謝)
どこかでぶっつけたっけ、心当たりなくもないよね、という認識でしたが、
あまりに痛みも腫れもひかないので、念のため土曜日に病院へ。
時間がかかるのわかっていたので、図書館の本を抱えて。

パンケーキの歴史物語 (お菓子の図書館)

ケン アルバーラ / 原書房



部活で俳句 (岩波ジュニア新書)

今井 聖 / 岩波書店



100分近い待ち時間。
ときどき軽くうとうとしつつも、さくさく黙々と本を読む。
実はこういう時間は嫌いじゃない。集中して本読めるから。
(むしろふだんどれだけ気を散らせているのだ、という気もしますが)

レントゲンを眺めたドクターひとこと。

『ひび入ってるね』

むしろびっくりしてしまう。え、そんな大ごとなの?

『まあ小さい骨だし、位置からいって
ギプスってわけにもいかないので、
湿布だけ出しときますす。
動かしたり力入れたりしないようにして、
一か月様子見ましょう。ほかにできることないし。
消炎作用もあるから、朝晩とりかえてね』

そうなんですか・・・そうかもね。

『散歩は控えめに。靴も締め付けないものにして。
保護の意味あいだから、綿の靴下をちゃんとはいてください。
あとは治癒力。他にないからね。
痛みや腫れがひかなかったらまた来て』

実はほぼ20代、30代でそれぞれ一回ずつ、
足の骨にダメージを受けています。
過去二回とも、はっきりと転んだので経緯は明確。
特に最初の時は、ほんの2センチ程度の浅い溝に
引っかかっただけなのに、足の甲の骨を
ばきっと折ってしまったのでした。
しかもそのとき、レイトショーの『ポンヌフの恋人』を
観るために映画館に寄り道をした。



映画を観ている最中にどんどん足が腫れて、
靴がはいらなくなったのをおぼえている。

なんとか無理矢理帰宅するも、
腫れて変色して熱を持ってうずく。
たまらず体育会系で、山登りが趣味という、
応急処置に詳しそうな友人に電話。

「あした朝いちで病院いったほうがいいよ。今夜ねむれそう? 」
「わかんない。でもたぶん。なんで? 」
「痛くて眠れなかったら、折れてるから。
そうじゃなかったら折れるまではいってないはず」
(眠れましたが、折れてました。次の日からしばらく松葉杖)

病院を出た後、20年以上前のそんなことを思い出す。
その友人と、いまでもさりげないやりとりが
そぉっと続いていることを有難くうれしく思う。
そのときに比べれば、ずいぶんささやかな怪我。
比べるものではないですが。
(それでも、その足で横須賀に行っちゃいましたが)
それにしても気づかずに怪我してしまうなんて、
これから増えるのかもしれない。
もうすこし自分にコンシャスでいないといけない、
何かと配慮の必要なお年ごろということかも。

ひとの多い美術館でうっかりぶつかったり
踏まれたりするのは怖いなあ、
そしてそんな不安を抱えたままでは
混んだ美術館でたのしく鑑賞するのはむつかしそう。
と、いうことで今のところ自粛予定。
九州で拾えるといいんだけど(あくまで願望で予定なし)

人の手の気配の残った品物は面白そうだけど、
無理はしないと、この方に誓っているので。

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「洗面台インはじめました」
(そんなに暑くない日だと、ちょっと心配。←過保護かもしれませんが)

そのこともあって、映画もやや自粛気味。
とりあえず一か月は様子見で、ということなので、
そういう月があってもいいでしょう、という気持ち。

しかしこちらにはいくつもり。
図書館で見かけたポスターで、ひとめぼれ。
『ヘレン・シャルフベック 魂のまなざし』
公式サイト
6/2-7/26

これは行ってみたい、行かなくては!!
芸大美術館、好きなんです。
上野公園をずんずん突き進んだ先にある小さい美術館。
(大きい箱の多い界隈なのでよけいにそう感じるのかも)

上野の後、来年になりますが、
神奈川県立近代美術館葉山分館にも来るようです
(2016/1/10-3/27)

神奈川近代美術館葉山分館、
実は横須賀美術館と同じくらいあこがれの場所。

昨年から今年にかけての、
東欧アニメをめぐる旅 ポーランド・チェコ・クロアチア』に
行きそびれたのは痛恨でした(2014/9/27~2015/1/12)

会期が長かったので油断したのと、
秋冬イベントが多かったのが敗因かと。

夏の上野の濃い緑も、冬の相模湾もどちらもすばらしいと思う。
蝉の声を聴きながら木陰を探して歩く上野と、
冬の海ごしに、きっと富士山が綺麗に見えると想像。

無理はしませんが、後悔もしないように。
自分自身でバランスを探る日々。手探りですね。
雨の音を聞きながら、ねこの機嫌を取りつつ
細かい用事を片付ける日の至福。

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「うむ」
おなか冷さないでね。
なんだかいつもと面差しが違うようで、ちょっとどきどきする。

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少し前のあじさい。
近未来ならぬ、近過去の記憶をちょっとたどってみる。
斑入りというのがさわやか。
光の息づかいみたいな強弱を感じるからかも。

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6月のあじさい。深みと色のうつりかわり。
変化することは自然で、裏切りではないよね、なんて、ぼんやり思う。
(別の株です)
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by chico_book | 2015-06-21 12:11 | イベント | Comments(2)

東京駅記念SUICA並みの人気を(勝手に)予想

みすずさん!!
創立70周年のみすず書房さんが、読書ノートを製作されました。
その名も「MISUZU 読書ノート」!!
くわしくはこちら。

みすず書房からのお知らせ 「MISUZU 読書ノート」を制作しました

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(画像は上記リンク先よりお借りしました)

昔の詩集を思い出すような、上品にくすんだ青色のクロス装。
2本のしおりひも(スピン、と呼ぶんですね。しらなんだ)は
白とベージュよりのやさしいゴールド。そのおちついた艶やかさ。

私の大好きなこっくりした栗色のインキの
似合いそうな活字と罫線のいろ。
いやいやインキの色は深緑かな、
それともベーシックにブルーブラックとかどうだろうか!!
(コーフン)
なんて考えてみたものの、きっと絶対使えない。使える訳ない。

実はこのノート、非売品です。入手方法は以下ふたとおり。
(上記リンク先より引用しました)

7月1-4日開催(一般公開は3・4日)の東京国際ブックフェア2015会場内みすず書房ブースにて、小社刊行書を3冊以上お買い上げの方に、この「MISUZU 読書ノート」を1冊進呈いたします
(数に限りがございますので、ぜひ早めのご来場をお願いいたします)

当ウェブサイトのショッピングカート(買い物カゴ)で7月1日(水)-31日(金)の期間、一回のご利用額11,030円以上(本体価格合計10,000円に税と送料手数料を加算)の方に、この「MISUZU 読書ノート」を1冊進呈いたします
フォーム下方の通信欄に「読書ノート希望」とご記入下さい
(期間内のご注文に限ります)


ををををををを・・・・・・。低音でうめいてしまう。

東京国際ブックフェア。数年前に一度行きました。
知人にチケットを分けていただいたのがきっかけ。
(とはいえ、割とどこでも入手可能なチケットではあります。
6/24必着で申し込めば、みすずさんも分けてくださるみたい
→東京国際ブックフェア2015のご案内 [招待券プレゼント
 みすず書房さんのサイト内です)

そして罠にはまったかのように(自分から行ったとはいえ)
ガッツリ大変な目にあってしまったのでそれ以来行っていません。

なにしろ有明、遠いわ広いわ混むわ、そこにあふれる本本本。
本のイベントとか言ったって、まあどこでも買えるから、
冷やかしだよね、とかなんとか不遜で適当なこと言っていました。
なのに! 気づけばどっさりと袋に納まっている本とか、
カタログとか雑誌とか、あらゆる紙にまつわるろ諸々に、
もうへとへとで、息も絶え絶え。でもちょっと幸せ、という状態。

外国の小さな出版社とのブースなどたくさんあって、
ほんとうに面白くて楽しいイベントではあります。
(私の参加方法が、だめだめだっただけ)

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そんな私のもとに、今年も律儀に届く招待券。
そう、実は招待券は既に手元にあるんです。なんという悩ましさ。
(この封筒に入って届いたものなので、住所を隠してあります)

あらためて考えてみます。
みすずさんの書籍を3冊、有明で買うか・・・
7月中にサイトで10000円以上購入するか・・・・。

みすずさんの本3冊って!!
それふつうに考えて諭吉1枚で足りなくても不思議でない世界。
例えば、いまさらっと眺めて(値札もサイズも何も見ずに)
直感的におもしろそうと思ったものはこのあたりでしょうか。
(読んだわけではありません)
(価格はあえて表記せず・怖)

『動いている庭』

動いている庭

ジル・クレマン / みすず書房



『チーズとうじ虫―― 16世紀の一粉挽屋の世界像』

チーズとうじ虫―― 16世紀の一粉挽屋の世界像 (始まりの本)

カルロ・ギンズブルグ / みすず書房



『アイルランドモノ語り』

アイルランドモノ語り

栩木 伸明 / みすず書房



あ、でも『理想の教室』シリーズなら3冊で5000円くらいかな。うわー。

と、ここまで考えたあたりで、
もう充分基準がおかしくなっていることに気づきます。
たしかに面白そうだし、読んでみたくはあるけれど
高校生用の本を『半ば無理して』買う必要はない。
そして読書ノート大変素晴らしいけれど、落ちつこう。

※みすずさんプチトリビア
・みすずさんてばツイッターしてらっしゃいました!!→
・みすずさんの社員は19人…(WIKI情報)
・社員募集中のみすずさん。
課題作文「私のやりたい仕事」(800字以内)という
一見シンプルな課題が逆に怖い。みすずさんなだけに。

すでに積読と図書館で溺れそうになっているのに。
本は読んでも読まれるな。至言です。

本に読まれて (中公文庫)

須賀 敦子 / 中央公論新社



そういえばうちにあるみすずさんってどんなんだっけ、
と、確認してみました。探せばも少しありそうだけど。

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90年代後半に、メイ・サートンにはまっていたんだっけ。
そんなにしょっちゅう読み返すわけではないのだけれど、
ここ数年の見直し洗い直しを何度も乗り越えてきた本たち。
5年越えたあたりでぐっとチーム感が増して、
10年越えると戦友じみた気持ちになる。
おれたちここまでいっしょにこれたね! みたいな。

みすずさんとクレストブックスは、
どれを図書館で借りるか、
どれと関係を深めるかが、とっても悩ましくあります。

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こちらは『ねこ本』スペース。
町田康さんの『猫のあしあと』が、
ハードカバーと文庫と両方あるのは、つまりそういうことです。

木彫りのねこはタイのおみやげだったと思います。
簡単な線なのに、いかにもいかにもねこ、な、フォルム。
このまるまるしさの、なんと愛おしいことか。

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「女のパワートラベル パリ」

もうバブルな旅には飽きてしまった知的な女性のためのパリ・ガイド。パリ在住の英国人作家が、都市の知られざる魅力と歴史を紹介
就職難の女子大生、子連れのママ、同性愛者、出張のビジネス・ウーマン、パリ在住の方へ、徹頭徹尾、女性に“やさしい”トラベル・ガイドです。


文春がこんな『トラベルガイド』を出版していた時代も
あったのねえ、と、かつての栄華を思い出すこころもちになる本。
肩で風切るウーマンが、颯爽とパリを闊歩していた
時代なんて、ほんとに存在していたのねえ、なんて。
読み物として結構面白いので手放せずにいます。
(あ、でも、CREAトラベラーの会社ですね>文春)

94年刊行なので、実用本としては到底役には立たないでしょう。フラン表記だし。
ちなみに、いまだにパリに行ったことはありません。はは。

最近暗めの写真が多かったので、たまには明るい場所で。

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アイライン、マズルのほくろ、ちょっとゆるめのはちわれ、
白いえりまき、そしてこの瞳。

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一見何がどうなってるのか判然としない流体ぶり。
かすかなひねりがモデルとして最高です。
かわいい胸元に指を突っこんで嫌われています。
ねこ変態として至福かつ本望。

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首とか肩とか、その辺をすくめると、天然のエリザベスカラー(極小)みたいな
なにかができるちこ。よかったね。少し細くなって皮がゆるんできたのかな。

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いやきっと、生まれつきの高貴ななにかでしょう。違いない!!(断言)


※6/21追記※
この記事にしたことで、結構落ちついた模様。
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by chico_book | 2015-06-16 01:21 | | Comments(2)

雨音を聴きながらまんがを読む予定

今月はコミック続巻発行祭り。どうしてこうなったと言いたいほど。
いや素直にうれしいです。いわばちっちゃいおまつり。

きのう何食べた?(10) (モーニング KC)

よしなが ふみ / 講談社


6/23
年二回、友人の近況を聞くような親しみ、たのしみ。

大奥 12 (ジェッツコミックス)

よしながふみ / 白泉社


6/26
そろそろ幕末です。連載終わるのかなと思うとせつない。
けれどきちんと最後まで見届けることができるのもまた幸福。
しかも、これ以上ないほどの(最終巻ではない模様)
(ゆるめの幕末ファンなので楽しみ)

ヴィンランド・サガ(16) (アフタヌーンKC)

幸村 誠 / 講談社


6/23
15巻から第二部がスタートしましたが、本当に楽しみです。
表紙も明るいかんじで、ずいぶん印象が変わりました。

てことはもしかしてこれも新刊出たりする? 
と、勝手に思いましたが、さすがにそうそう都合よくはなく。

プ~ねこ(5) (アフタヌーンKC)

北道 正幸 / 講談社


だいたい2年半~3年弱というスパンで
単行本化されているようなので、もう少し先かな。
(最新刊・5巻は2013/12/20刊行でした。もうひといきかな??)

その女、ジルバ 1 (ビッグコミックス)

有間 しのぶ / 小学館


こちらの続刊(3巻)は、
6/30発売予定としてアマゾンに掲載されていますが、
発売日は未確定だそうです。
理由は不明なのだとか。そういうこともあるのね。
(当然書影がないので、1巻をお借りしています)
そして有間先生情報をさぐっていてこの作品を知る。

『その女、ジルバ』の有間しのぶ、新連載は「俳句」!
新鋭・奥山 直とのコンビで贈る『あかぼし俳句帖』!

第一話試し読み

有間さん『原作』の俳句まんが・・・。
そういえばこのかた、『俳画展』も開催されていました。
有間しのぶ、地元・福島をテーマにした俳画展を開催
(2011年の記事です)
ほんとうにいつも意表を突いてくる作家さんです。
まさに「振り回されて痛気持ちいい」。(↓モンパトのセリフより)

モンキー・パトロール vol.1 (祥伝社コミック文庫 あ 3-1)

有間 しのぶ / 祥伝社




傑作です。個人的すぎる感想かもしれませんけど。
大きく刺さったまま抜けない作品。
抜くつもりもありません。もう私の一部だからいいの。


そしていよいよ公開ですね。
ちょっと迷っているけれど、行っちゃうような気がする。


樹木希林と大竹しのぶ、というだけでも、
充分観たいような気がする。
評判もいいみたいですね。
悩まずにさくっと観に行った方がいいかな。
うっかり感想とか、耳にしちゃう前に。

てっきり公開に合わせて新刊が出るのかな、
と思っていましたが、
そんなこともありませんでした。
あっさりしてるのね、と言う訳でもなく
鎌倉も江ノ電も海街オシオシ、みたいですけども。

『百日紅 miss HOKUSAI』』』は見逃し気味だけど、
7/11(土)~7/18(金)にシネマリンで上映されるようなので
タイミングがあえば行きましょう。いろいろ無理せず。
7月に観るのが似合う映画かも。
(まだ上映時間帯まではわからないけど)
夕方だといいなあ。
夕陽の名頃の薄く残る、朝顔みたいな空、
明るい濃紺の闇が迫ってくる時間帯に映画館を出て、
うそみたいにけばけばしい、アジアの夜市みたいな
伊勢佐木町を歩きたい。
海が近いから、なまぬるい湿った夏の夜のにおいがするといい。

観ておきたいのはこのふたつだけど、
タイミングが合うかどうか。



イギリスの、ごくふつうの家庭の壁紙が好き。たとえばこういうの。

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(「ウイリアム・モリス 美しい暮らし」展より。



『第9地区』観てなくても大丈夫だと聞いて。
しかし無理はしません。ダメ絶対。

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「(わかってるのかしらこのヒト)」
魅惑のマダム、ややお説教モード。

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そして実力行使。どす!
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by chico_book | 2015-06-12 02:03 | まんが | Comments(8)

染まず佇む美術館

横須賀美術館・ほっこり美術館の続き。帰りみちです。

思っていたより遠く、
そして海と空にほんとうに近い美術館は、
まわりをあじさいにこんもりと囲まれていました。

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色合いの変化してゆくさまが連なる音符のようで、
音楽が聞こえてきそうなのは、
ついつい
「ぴっちぴちちゃぷちゃぷらんらんらん♪」
と口ずさんでしまうせいかも。

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紫陽花という和菓子がありますが、まさにそのまま!!
(もちろん逆なんですけども)

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紫陽花以外の植物も、結構気になりました。
ほんとに豊かなんです。山が近い場所だからかな。
たとえばこれ。3階の屋上にいきなりこの状態。度肝を抜かれました。
か、下半身生き埋…ごにょごにょ。
ちょっとえらいことになってませんか。ちょっとした戦メリ状態。

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月並みですが、色とりどりの花の道。
鎌倉もいいけど、こちらはこんなにもひとがいなくて静かです。
素晴らしい。

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植え込みではなく、道沿い、
木々の奥にあるヤマアジサイ。
濃い緑の中で白くすっきりと光がさしこんでいるみたい。
自然に生えている植物のことを、明治生まれの祖母は
「おのればえ」
と言っていました。強い語感と裏腹の優しい、天恵みたいな現象。

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緩やかなアプローチを、ゆっくり下ります。
実は足をすこしケガしていたので、
ひとが少なくてゆるいスロープはありがたい。
建物の3階部分から、バス通りへ続く道。

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面白い形の木が多かった。
『ロード・オブ・ザ・リング』のエントを思い出します。
いまにも歩き出しそうなところ。
たくさんの落ち葉という恵みをわけあたえてくれる、おおらかさ豊饒さ。

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(からまりきってないけど)『連理の枝』を思い出すか、
『ちいさいモモちゃん』の、植木鉢のエピソードを思い出すか。

モモちゃんとアカネちゃんの本(3)モモちゃんとアカネちゃん (児童文学創作シリーズ)

松谷 みよ子 / 講談社



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空がだんだん暗くなってきていて、すこし不安はあったけど、
紫陽花にはよく似合う。きっとすっきりとした晴れよりも。
でも上天気の日に、この場所から空と海を
見るのもいいかもしれません。暑そうですけど。

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こんなにも大株になるなんて!! 
植物にとって、居心地いい場所なんだろうなあ。
素直にうれしい。緑と白の競演。

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実はミュージアムショップのお買い上げ袋が素晴らしかった。
海の青と空の青をすっきりと切りとったデザイン。

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配分といい色あいといい(この写真ではわかりませんが)本当に完璧です。

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寒色系の写真が続いたのでこちらも。
花びらの切れ込みが奥ゆかしくてかわいらしい。
そういえば
「桜の花びらのかわいいところは、ちっちゃくきれこみがはいってるところ』
と、知世ちゃんも言ってました。

Papa told me Cocohana ver.2 〜雲のテラスで〜 (マーガレットコミックス)

榛野 なな恵 / 集英社



※この巻に収録されているかどうかは未確認です。
夏らしい表紙だったので選んでみました。

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かわいいかわいい白とピンク。ちょっとツメのびてますね。
そしてふさふさの指毛。
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by chico_book | 2015-06-11 01:28 | イベント | Comments(2)

海と光に近い場所でねこにあう

土曜日、
病院と用事を済ませたお昼過ぎ、すこし迷ったけれど、
こちらに行ってきました。

横須賀美術館 企画展 ほっこり美術館

海の近くの明るくて静かな美術館。行くなら梅雨入り前がいいな、
いや、そもそも6/14までだしね、と言う訳で
横須賀線に乗りこみます。

戸塚を過ぎたあたりから、緑の密度が増してゆきます。
濃さがみっしりとしはじめる。いつもわくわくします。
そして、北鎌倉でひとがどっさり降りてゆくのに、少し驚きました。
お昼時だったからかな?(素敵なレストランが点在)
と、思いましたが、北鎌倉と言えばあじさいと花菖蒲。
横須賀でたっぷりあじさいを見て、そこでようやく納得です。

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横須賀駅で降車。10分後のバスを待ちます。

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山がそんなに高くないのに山がちで
(三浦半島の最高地点は242メートル)
濃い緑がみしみしとのしかかってくる。
やっぱり北部九州を思い出します。
ひと気のないバスロータリーも、却っておちつくほど。

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ちゃんと青い空、青い海(そしてごっつい船、いや、艦?? )
やっぱりいいなあ。

「おかあさん 東京湾って海? 」

ぼくだけが知っている (1) (小学館文庫)

吉野 朔実 / 小学館



小学4年生の主人公・夏目礼智(なつめらいち)と、
そのまわりの人物が大変魅力的。

「つまり僕は特別だった
選ばれた人間だったのだ
少なくとも小学校4年生の春までは」

大人と子供の間を揺れ動く様子がリアルなのに、
懐古に陥らない不思議な作品。
文庫を紹介しておいて言うのも気がひけますが、
画面の迫力があるので、
できれば文庫でない方がいい作品かな。

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バスでとことこ、40分近くゆられて目的地へ到着。

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このにゃんこさんに魅かれて、ここまできました。

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道路からこのアプローチ! 
つきあたりの回廊のような場所は、美術館のレストランです。

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レストランのテーブルからはこの光景。
なんというリゾート感。

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看板もしっかり海のイメージ。レストランの名前はアクアマーレ。
とにかく海。海でかぶせてくる場所。

2007年開館のあたらしい美術館らしく、
白と曲線が多用されている。
明るく光にあふれていて、風と海に充ちている空間。
とても気持ちがいい場所。

展覧会も、とてもよかったです。
作家さんも内容も多岐にわたっていて、
「ほっこり」のテーマはあるけれど、
方向性がさまざまなので、さらりと楽しくかつ
見ごたえのみっちりした展示でした。

看板にもあった馬形埴輪の大きさにびっくり。
小柄な柴犬くらいはありました。
豆しばではなく、柴わんこの、ちょっと小柄なくらいかな。

『大日本魚類画集』とか、国芳の金魚とか、
つぎつぎに現れるたのしい展示の中に、

深堀隆介さんのアクリル金魚作品のシリーズ。
不思議な美しさで、しかも混んでいないので
いろんな角度からじっくりと観ることができてたのしい。
ちゃんと金魚の、蜘蛛の糸のようにかぼそく
ささやかなうんちや、ちぎれた水草のかけらまで
描かれているのに驚きました。
いわばごみなのに、せんさいな美しさ。



明るい光の中、残像のような児玉靖枝の『ambient light』にうっとりしたあとに、
大本命・長谷川りん二郎のねこ二作。
(りんは、燐の字の火へんを、サンズイに変えた字です)

しまにゃんとならんでいたのは、黒白のマスクねこさんの絵。
毛のふわふわ具合、関節、からだがふんわりとながれるかんじ、
ちいさい頭、そしてオレンジ色の満月みたいな瞳のにゃん。
ややおさない印象で、名前はニコちゃん。
無造作に投げ出されたあんよ、あどけないかんじの体つき、
好奇心できらきらした瞳。いまにもすっくりみを起こして飛んできそう。

そしてこのしましまキジトラはタローちゃん。
すっかりおちつきはらった表情。時空の支配者とでもいう感じ。

※以下、テレビ東京『美の巨人たち』・
長谷川りん二郎『猫』のページより引用させていただきました。


『猫』はりん二郎がこよなく愛したタローをモデルに、
6年の歳月をかけて描きました。
しかしりん二郎は最初からタローを描こうと思ったわけではなく、
アトリエで眠っているタローを見ているうち、
急に描きたくなったといいます。
小さな机の上に赤い布を敷き、
そこに眠っているタローを置いて描き始めました。
タローはほとんど姿勢を崩さない、理想的なモデルでした。
翌日、同じ時刻に眠っているタローを小机に置くと、
注文通りのポーズを取ってくれました。

しかし、月が変わるとタローは同じポーズを取ってくれなくなります。
温度が変わってしまったため、すぐに丸まってしまうのです。


画家は翌年まで待ち、同じ時季に再び描き始めます。
タローは昨年と同じポーズを取ってくれ、
りん二郎は絵をほぼ仕上げることができました。

やがて、その作品の猫にはひげがないと指摘された時、
すでに季節は変わり、
りん二郎はひげを描くために再び季節が巡るのを待ちました。

ところがタローは病気にかかり、
同じポーズを取ることができなくなるのです。
画家が魅せられた輝くような毛並みの艶は失せ、
そして老いていきました。
やがてタローは深い眠りにつきます。
タローの死後、りん二郎は想像でひげを描きました。
しかしそれは申し訳程度のものでした。

(改行・太字は引用者)

2005年2月の放送回のようです。
きちんと残しておいてくれるなんてさすが『美の巨人』!!
黒白にゃん・ニコちゃんの絵もあるのでぜひ。

みているだけで、びろうどのような絹糸のような
やわらかくみっしりした毛並みをなでているような
錯覚に陥ります。きっとちこよりも、短めの毛足だわ。

おなかあたりの縞模様の密になり広がるところ、
ペタンとした耳の角度、小さな頭に広がるこいしま模様、
ぷっくり白いマズル。ねこ友さんちのキジトラ君にそっくり。
そしてどこまでも深い海のような、
底知れない眠りにとらわれてしまいそう。

洲之内徹が盗んでも自分のものにしたかった絵

洲之内 徹 / 求龍堂



のんびりした空間で、しばらくぼおっと眺めました。
日常の澱や、粗雑な思いのあれこれが、
ゆるゆると流れてゆくような心もちになります。

そのあと、熊谷守一がどっさりありました。
どっさりと言っても10点ほどですが、強烈に印象に残りました。
熊谷守一のことは、有名なねこの作品くらいしか
知らなかったのですが、これが面白かった。

熊谷守一の猫

熊谷 守一 / 求龍堂



さまざまな種類の花やちょうちょや鳥と言った生命が、
熊谷守一の線で再現されます。
こういう対象との距離の取り方、線やかたちは大好き。
いやーほんとに堪能しました!! じっくりゆっくり楽しい展示でした。

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屋上から。
崖に面しているせいか、屋上から直接外に出られます。
こういう崖の地層で化石を探した子供時代を思い出す。
(化石の出やすいスポットが地元にあったのです)

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千葉方面になるのかな。手前部分は、美術館の屋根です。
隣のカップルさんは「あれ、うみほたるだよね」と言ってましたが
私にはどれかわからず。

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「ほら、あの猿島の隣のキラッと光るやつ」
ということばにつられて、一応シャッターを押したのがこれ。
うーーーん?? あれかなあ?? わかるようなわかんないような。

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三浦半島海岸ではおなじみの猛禽。
なんとも具体的な内容ですね。
ちなみに、このときも上空をぴーひょろろと旋回してました。

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資料室がまたよさそうでした。あらためてゆっくり来たいなあ。

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敷地内のあじさいは、大株ぞろい。
雨が降りそうなのと、
ちょっとくたびれたので資料室もレストランも断念。
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by chico_book | 2015-06-08 02:05 | イベント | Comments(0)

空からテヴェレ川にさようなら

※イタリア帰国の日に停電が起きたという話のつづき。
今回ラストです。
その1 その2

運転手さん、腕をぐるぐる回してこっち来い、と、合図。
なんというたのもしさ。キャーかっこいい♪
こけつまろびつ、タクシーの前に。
ずっしり重いトランクを軽々と持ち上げ、積み込んでくださいます。
よろよろと後部シートに乗りこむと、隣にはバリっとしたスーツ姿の紳士。

『ぼ、ぼんじょるの』

ちょっとカルロス・ゴーンさん風のお顔立ちの、ポルトガルの方。
(12年も前のことなので、あくまでイメージ映像)
ありがたくも、相乗りさせていただくことになりました。
なんという紙一重。でも、とりあえず安心。
シートの上で安堵のあまりぐずぐずになりかけます。
ビジネスマンさんはむっちゃパリッとしてるのに、
バックパッカーすれすれの、よれよれ姿で乗りこむ(申し訳ない)

明るい陽ざしの中、ローマ市街を快調にぶっ飛ばすタクシー。
ものすごく道路がガラガラ。渋滞で有名なローマなのに!!
いま思い返しても不思議。
停電ということは、信号はどうだったんだろう…
まったく印象にありません。これも不思議。
綺麗な街並み、明るい陽ざし、
濃い緑のことはぼんやりと記憶にあるけれど。

とにかく車がいなかったこと、
タクシーが飛ばしに飛ばしていたこと、
運転手さんがずうっと、からだごと後部座席にむけて
(前を見てー!!、と、小声で絶叫)
しゃべり倒しだったこと。
運転手さんは英語がわからず、
私が英語以上にイタリア語がわからず、
イタリア語を解するポルトガルのビジネスマンさんが、
(だいたいわかるけど、全部ではないそうですが)
時折英語に変換して伝えてくださいます。

その中で、私がダイレクトに理解した
運転手さんの(唯一の)イタリア語は
『TUTTI ITALIA』(TUTTI=ALL)
だったこと。どうやら停電の範囲のことのようでした。
・・・・・・停電範囲はイタリア全土とは!! ようやく気づきます。
それはえらいこっちゃ。
ということは空港も停電なのかな。
たどたどしくたずねてみると、『maybe』とビジネスマンさん。
下唇を突き出して、首をふってみせる。なんともヨーロピアンなしぐさ。

でも私の心中では、もっとエラいことになってます。
『このタクシー代いくらなんだろう…』

タクシーを使うことを全く想定していなかったので、想像もつかない。
カードは、はたして使えるのかしら、と、今朝のホテルを思いかえす。
頼みの綱のガイドブックはトランクの中。とほほ。
旅の指さしイタリア語も、トランクの中。うわー。
もうあとは、駅と空港だけだから問題ないと思ったんだよねぇ。
朝、トランクから出して、手荷物にすればよかった(後悔)
停電はせいぜいホテル内だけだと思ってたんだよね。
つくづく生ぬるい。ああ。
ガイドブックで流し見した、いい加減な記憶によると
タクシー代はたしか(当時)40~50ユーロくらいだったはず。
相乗りだとどうなるのかな。
それともこのパターンって、海外旅行では
『とにかく白タクには気をつけましょう』
に該当するのかな。
でも他に選択肢なんてなかったし……。
飛びつきすぎたかな……。
いやいやでもでも・・・・・・。

そう、そのとき私のお財布には、
30ユーロくらいしか入っていませんでした。

もう帰るだけだから、現金は電車のチケット代と
(電車代は、当時9ユーロくらいだったはず)
空港でのお小遣いくらいでいいや、と考えて、
前日スーパーで散財してしまったのです。
旅慣れたヒトぶって、ユーロ使いきっちゃうよ、ヘイヘイ! 
とばかりに暴れ買い(と言っても、スーパーでですが)
したんですよねぇ。激しく後悔。

こわー。マジで怖い。……日本円ならあるんだけどだめだよね。
一応、駅に向かう途中で確認したところにあった
銀行の両替機もATMも『停電』でとまっていたのです。

最悪泣きついて(そして少しチップをはずんででも)
めんどくさいカード決済してもらうしかない。してくれるかなあ。
怒りだしたりしないかしら。

※検索したところ、2014年現在の情報ですが、
ローマ市内・空港間のタクシー料金は定額48ユーロ。
直通電車は年々上がって14ユーロ。
ただし、現在はシャトルバスが各社参入していて人気があるようです
(だいたい5-8ユーロ)
参考リンクはこちら:
フィウミチーノ空港からローマ市内へのアクセス

空港までは33キロ程度。30分もかからずに到着。
最高に気持ちいいドライブのはずなのに、
私は不安で踊りだしそうになってました。
言葉は通じないわよれよれだわ踊りだすわ、
これ以上不審な人物になりかけるのをかろうじてこらえる。
空港の建物が見えてきて、降車エリアに車がはいりかけた時、
運転手さんがようやくいいました。
「じゃあ、ひとり25ユーロね」
・・・よかったぁ!! 本当によかった。
前日、電車のチケットをあらかじめ購入しようかどうか
迷ったんだけど、買わないでほんとによかった・・・!!
そこで9ユーロ使ってたら、足りませんでした。
ほんとにぎりぎり。
※それにしても大変良心的な運転手さんだと思います。
イタリアありがとう。グラツィエミッレミッレ。

さくっと現金でお支払。
スマートな笑顔をのこして、ビジネスマンさんは
すごい勢いで走っていきました。
すたこらさっさと、言いたくなるイキオイ。
ほっとした私は、
電気のついてない薄暗い建物にゆっくり入っていきます。

アリタリアのカウンターへ。香港便は予定通り。
香港でなんとか遊べないかな、と生ぬるく見込んで、
あえて選んだ香港経由ですが、空港を出て市街へ行くには
ちょっと余裕がありませんでした。とほほ。
(そのぶん空港でみっしり遊びました)

ちょっと魂が抜けかけた状態でチェックイン。
チェックインカウンターでは、職員さんが大わらわ。

なんと、ベルトコンベアーが動いていないのです!
停電だから!! ひゃぁ!  

と言う訳で、
トランクの重量を昔懐かしい『体重秤』でゴロゴロっと計量、
そのあと職員さんがひとつずつ抱えて奥に持ってゆくという、
見ているだけで(そして思い出しただけで)
汗が噴き出てきそうな光景。

そして、チェックインの手続き。
私とならんでチェックインするのは、ツアーの添乗員さん。
日本のパスポートをどっさり出していました。
添乗員さんつきのツアーでも南回りとかあるのね、
この方も朝から大変だったんだろうなあと、ぼんやり思う。
こんなトラブル、解決する係だもんね。ほんとおつかれさま。

ところが、パスポートを回収するときに、
添乗員さんが間違えて私の分をもっていきそうになったのです。
(そしてツアー参加者の方のパスポートが私のもとに)
あ、あぶない!
もちろんすぐにかえしてもらい、問題なかったのですが、
ひやっとしました。安心して気が抜けていただけに。
たしかにパスポート、表紙だけでは区別つきませんけど!!

スパイ映画とか事件とかで、パスポートのすりかえなんて
「ないわー」
と思ってましたが、意外とこういう、単純なことかもしれません。

飛行機は満席。もしかして振替えとかあったのかも。
ちゃんと間に合って、席もあってよかった。

いつもたいてい個人旅行だけど、
個人旅行は最後の最後までドキドキします。
職員さんの努力も(おそらく)あって、ほぼ定刻に離陸しました。
カードも使えないし、手持ちが5ユーロもなかったので、
お水を一本購入が、せいいっぱい。だいじにちびちびのみます。
名残惜しく、ペットボトルのラベルの
『ミネラーレ』の表記を眺めながら。

と言う訳で
『残していてもしょうがない、とは言え、
お金をぎりぎりにしすぎない』

という、
旅の教訓が(またひとつ)増えた、夏の終わりの旅の思い出でした。
夏がはじまる前に記録。特に旅の予定のない夏ですが。
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by chico_book | 2015-06-07 11:06 | | Comments(0)


ねことか本とかまんがとか、と言いつつ映画にじわじわ圧される幸福


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