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早くも行き詰まる自分にエール(フィルタリングなう) 

※もう誰もなうやら言うてへんよ、とは、サライネス先生の弁。たしか。

ことしは映画はひとつき2本、と決めました。
去年も決めたのですが、まったく守れなかったので、
反省を込めて(強めに)決めました。決めたと宣言しました。

そんなわけで1月に観た映画は
『完全なるチェックメイト』(感想
『ひつじ村の兄弟』(感想
でした。いやなかなかの充実。
こういうふうに、毛色の違う、それなのに共通点のある映画ならぶのがいいですね、
なんて自讃。しかしその為に今回あきためたのはこのふたつ。

『放浪の画家 ピロスマニ』 ※公式サイト(フェイスブックです)



グルジアの風景をおもいっきりスクリーンで観たい(観たかった)……。
なんとも美しい映像ではないですか。
(グルジアと言えばゲデ姐さんですね。うっとり)
『FOUJITA』は、レンタル屋さんでふらっと遭遇しそうですが、
こちらはメモっておかないと抜けちゃうかも。

『みんなのための資本論』 ※公式サイト



さくっと押さえておきたい作品。
DVD待ちでもいいかもですが、タイミング大事にしたいかも。

こちらの2本は両方とも、いつものジャック&ベティで上映中。
上記の縛りをまもるじぶんルールの為、
2月になったら見ようと思っていたのですが
なんとなんと2/5上映終了でございました!(衝撃←いま気づきました)
ということは、平日鑑賞に行けないワタクシとしては
見逃し確定でございます。なんということでしょう(涙)

そして、2月に観ようと思っているのは既に2本を超えております。

『オデッセイ』(2/5~) ※公式サイト


『ゼロ・グラヴィティ』以来、宇宙でぼっち映画ブームがひっそり継続中。

『最愛の子』 (上映中) ※公式サイト



ヴェネチア国際映画祭 アウトオブコンペティション部門正式出品作品
だそうですが…その部門名ってありなのか、とやや驚愕。
招待作品ということなのでしょうか。
『そして、父になる』(未見です)
とくらべてみると面白そう。
『海街』
を観て以来、私が是枝監督に対して抱いている
仮説(あるいは偏見)を検証してみたい。

『ブラック・スキャンダル』(上映中) ※公式サイト



ボストンと言えば私にとっては
『Ally McBeal』(邦題の『アリー my love』よりもこちらで)』
の街なので、ダークなボストン想像できない。
ベネさんのアメリカの政治家も想像できない。
と言う訳で、興味があります。

・『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』2/19~ ※公式サイト



19世紀末と言えば、青みのつよい映像になるのはなぜなのか
と、冷静を装う訳ですが。いや嫌いじゃないです。
むしろ大好きです。でもちょっと不思議な気もするわけです。
『スリーピー・ホロウ』あたりからつづいている傾向のように思いますが、
どうなのでしょうか。
(『スリーピー・ホロウ』舞台は18世紀でした)



と言う訳でこれだけでもう2本縛りなんか飛んでっちゃうわけです。
どうしよう。なんという悩ましさ。

ううむ。悩ましい。嬉しい悲鳴というよりは、もう少し真剣に悩ましい。
そもそも『欲望をもう少し絞り込もう』が縛り設定のきっかけ
なんですよね。となれば、「どれを選択するか」に悩むこと自体、
合目的ということなのかもしれません(ぐつぐつとなにかをかみしめる)
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by chico_book | 2016-01-31 22:04 | 映画 | Comments(6)

白く輝く光景と吸収されてしまう音

横浜がまっしろになったほぼ一週間後、西日本で大雪になりました。
まるで違って見える白く輝く街、凍てつく明るい月夜、
そのただなかを歩く人とお話しました。ありがとう。
(わたしはエアコンのきいた部屋から、だったけど)
冴え冴えとした輝きとしみわたるような冷たさの
痛さと気持ちよさは伝わったような気でいます。勝手に。

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先週の月曜日、雪の中黙々と歩いた、急遽通勤路となった公園の風景。
こうしてみると、ごくわずかしか積もってないようにも見えますね。
いやそれでも足元は冷たくじゃくじゃくとしてバスも電車も止まって大変でした。

25時のバカンス 市川春子作品集(2) (アフタヌーンKC)

市川 春子 / 講談社



月、雪、夜、さりげない孤独と、かすかにふれあうやさしいなにか。
たましいのようななにかが、玉虫色に輝くようす。

『25時のバカンス』は何ともあやうく美しい3本が
納められた短編集ですが、その中の
『月の葬式』を思いだしながら、雪のなかを歩きました。

モノクロの画面の中に展開される鮮やかな光景。
雪原、蒼い月光、荘厳な鯨幕、大輪の白菊、
湯を注がれてほどける工芸茶、繰り返される無数の美しい
破片のイメージが何層にも重なり、見事に壮麗な『葬儀』となる。
その構築、たとえようもないうつくしさ。

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※イメージです

昨日も今日も横浜に雪は降っていないけれど、
一週間前の雪の日から、ずっとこの作品のことを
考えながら歩いています。まんが読みの幸福。

あるいは、アニメ『赤毛のアン』で描かれた、おそらく凍てつくような、
というより、確実に『凍てついている』プリンスエドワード島の冬の夜。
暗いのに雪あかりでほんのりあおく白く明るく、そして音を吸収する雪の野原。
その静けさの、もう既にこの世のことではないような光景。

思い出しただけで、指先がかじかんでじんじんしびれてくるような。
行ったこともないし、アニメーションの『絵』なのに、謎の追体験。
しっかり追体験。いまーじーん!!(違)

雪降る都会と言えばこちら。


なんと新年早々2回目ですが。いやずるいやん。かっこいいやん。

Be yourself no matter what they say
これも繰り返す呪文のような言葉。わたしを護る言葉。たりすまん。

日本で生まれて育って、いまも住んでいる(住み続けている)わけですが、
それでも、どこか自分が「alienである」という気持ちはある。
legalなんだけどalien。

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モノクロにしただけですが、どこかドラマチックなばら。
港の見える丘公園近辺のどこか。

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こちらは(たぶん)ガーデンシクラメン。
『耐寒性があり地植えに向いている』とされる品種ですが、
『マイナス5度ほどの強い寒気にあたると枯れる』のだとか…!
なんとはなしにタイムリーな話題。今頃大丈夫かしら。
小柄なのにきりっと鮮やか。さとこちゃん…‼(祈)

CDを買わなくなって久しいワタクシですが、
このジャケットのかっこよさに撃ち抜かれました。
雪、森、犬、紳士!! 

If on a Winter Night

Sting / ent



ずうっと聴いています。とにかく完璧。



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紫の「三色すみれ」を見ると、なすのやを連想する。
あったこともないなすのやの主人の『福相』を想像してしまう。勝手に。

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それでも春の気配。寒さの底にいるとしても。

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保護色のこの方は一心不乱。
雪で水分がゆっくりしみこんで、霜でほぐされた地面は思いのほかやさしいのだそうです。
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by chico_book | 2016-01-26 01:43 | 日々 | Comments(4)

軽くてシビアな受容の物語

重い内容なのに、息苦しさが感じられない、とでもいえばいいのでしょうか。
シビアなのに重くはない、不思議な作品でした。
まだまだ公開中、特に横浜は上映がはじまったばかりなので、
抑えめの感想にすることを心掛けてみます。レッツトライ。
(ゼロにはならないと思いますので、ネタバレ等気になる方はご注意お願いします)

『ひつじ村の兄弟』 公式サイト



(しかしこの予告の内容とは印象がずいぶん違う気がします…)
本編鑑賞後に、予告を観る方がいいかもしれません。


アイスランド映画は、これで通算5本目です。たぶん。※数字は日本公開年

『春にして君を想う』(94)

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ファーストコンタクト。度肝を抜かれました。風景も、話も。
ものすごく取り残された気持ちで、天神の街をとぼとぼと歩いた記憶。

『コールド・フィーバー』(95)

コールド・フィーバー [DVD]

ブロードウェイ



このころどうしようもなく永瀬正敏が好きでした。
もう永瀬正敏が好きなのか、
キョンキョンが好きなのか、
キョンキョンと(当時)結婚した(この)ひとが
好きなのかなにがなんだかわからないくらい。


(全くアイスランド関係ない動画ですが)
この時代ですね。いやもうね。懐古ってことになるのでしょうか。
なりますね。ありえないですねこのシャツ。うしろのおねーさんもありえないですね。
でももうなんでもいいや、というくらいに好きだった。

『氷の国のノイ』(04)

氷の国のノイ [DVD]

スロウブロウ / ダゲレオ出版



いまでも『絶対にやりたくない職業』に「アイスランドの墓堀人」をあげてしまうのはこの映画のせい。

『馬々と人間たち』(14)

馬々と人間たち [DVD]

オデッサ・エンタテインメント


記憶に新しい変な映画。抜けなくなる音楽、脳にしみこむ(そして色あせない)画像。

とまあ、こうしてさらっとふりかえってみるとほぼ10年おきに
アイスランド映画と向きあっています。なんだか不思議。

『世界一男女平等で平和な国』(『馬々と人間たち』公式HPより)の映画は、
どうしてこう奇妙で容赦なく、そして可笑しみにあふれているのか。
この(猫の舌でなめられるような)ざりざりした感触、
そして(猫のおなかの毛のように)やわらかくしっとりしているのに
まとわりつかない素っ気なさ。
その慎ましさ、見るからに繊細であたたかそうなのに
しっかりとした風情はまるで(作中で登場人物が身につけている)
アイスランドウールでつくる独特の『ロピーセーター』のよう。

世界の伝統ニット1 アイスランドロピセーター (世界の伝統ニット 1)

日本ヴォーグ社



日本においていまひとつ『個人』や『人間単体そのもの』が
(組織や建前にくらべて)大切にされない(気がする)のは、
もしかして風土に関係があるのかも、と考えたことがあります。

温暖にして湿潤、油断するとカビや腐食が進むけれど、植物の成長は早い。
ということは、(主に建築では)新しい素材で作り直した方が話が早い、
なんてことがあるのかしら、などと、式年遷宮について想像してみたり。

季節の遷移(梅雨時の田植え、夏季高温時の成長、
秋・収穫期の乾燥などなど)とあまりにも風土とマッチしている
主食のコメにしたって
(もちろん品種改良の結果でもあるのでしょうが、それにしても)
たとえばうまくいかない年があっても、なんとかしのいで
春になればまたゼロスタート可能、ということが
先送りのメンタリティの根源なのか。
あるいは、想定できない自然災害の多さが、
諦めの良さへつながったのかな、などなど。

まあ、結論ありきの単純化しすぎている認識かな、とも(自分でも)思うのですが…。

(更に明治初期までは日本の山は結構『はげ山』だったことを
最近知って、仮定が違ったかも、などとほんのり考え中)


森林飽和―国土の変貌を考える (NHKブックス No.1193)

太田 猛彦 / NHK出版



いずれにしても、スクリーンに映し出されるのは日本とはあまりにも違う風景。
荒涼たる原野に、点々と広がるひつじたちは地表を覆うごく薄い緑を
こそげるように静かに咀嚼する。
そんな自然の中で生きてゆく(人間のみならず)生命の、
謙虚ではあるが決して卑屈ではない、むしろ猛々しい様子がたいへん印象的です。

なにしろひつじさんかわいい。かけねなしにかわいい。素晴らしい。
そのひつじを、全力で愛するアイスランドの皆さん。
愛するだけでなく、たいへん誇りに思っているのがよくわかります。
1000年前、バイキングがもちこんだと言われるアイスランドシープは、
ほとんど交雑していない、大変貴重な、原種に近いと言われる種族。
羊のことに詳しくなどないワタクシから見ても、
ひときわふっさりしていて意外なほどの足の長さ。
みんなで動く様のかわいらしさときたら!!

ちなみに映画のエンドクレジットには、
ひつじ(のみならず馬も含めてあらゆる動物たちは)たちは
ごく当然のこととして『全く傷つけられていない』という説明と、
俳(女)優ひつじやアイスランドホースの固有名詞もちゃんと登場しました。
安心安心。

そんなすばらしい羊を、かわいらしさのみならず、
自らを支える存在としてとらえる姿を、丁寧に描いています。
(アイデンティティと言えばいいのかも)
家族としての羊の存在、代々受け継ぐものとしても
牧羊という職業を通しての生産性という意味でも、『羊』は大変重要な存在。
その(意味合いの)重層性はなかなかみごとです。
(聖書によく登場する「ひつじ」の持つ意味合いや文脈の理解が深ければ、
さらに面白かったかもしれない)

東部アイスランドの小さな村でひっそりくらす、ひとり暮らしの老人の、
丁寧な暮らしぶりもたのしい見どころ(食事は質素だけど)。
とても良い作品です。興味のあるかたはぜひぜひ。
もちろん羊と言えば、牧羊犬、ということで
ボーダーコリー(でいいのかな)大活躍。いやものすごく活躍します。
(牧羊)犬好きの方必見。

ところで。
あわてて記事にしたのには、実は理由があります。じゃーん!!

公開記念!
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映画を観たヒトならすぐわかる簡単なクイズに答えると、
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フェイスブック・ツイッターからも応募できるとのことですが、
ワタクシははがきを購入。粛々と『郵送応募』で臨みます。ふふ。

余談)
ところでこの作品、英語タイトルが『RAMS』なんですね。
ああ、ラムね、ひつじだからね、なんてあっさり流そうとして、
軽く違和感をかんじました。一度確認してみたら
「雄の羊、つまりは種羊」(厳選されたオスしかなれない)
でした。
いわゆる羊と言えばラム、は『LAMB』
うわー、なんでも調べてみるものですね。
それを踏まえるとまた興味深い。
とにかく大変に味わい深く感慨深い、深深しい映画なのです。

映画を観た後に立ち寄った『神奈川県立歴史博物館』は、
旧・横浜正金銀行本店建造物を使用しているのですが、
横浜正金銀行の英語表記が『YOKOHAMA SPECIE BANK』。
ここでまたひっかかります。
「SPECIEって? SPECIEじゃなくて?? 」

スピーシーズ 種の起源 [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン



またも辞書を引きます。
うわ全然知らなかったよ。
SPECIE(可算名詞):種類、生物など
SPECIE(不可算名詞);(紙幣に対して)正金,正貨.
なんですねー。
いやはや。意外なところで不可算名詞ねたがほんのりとつながって
(不可算名詞は『RAM』ではなく『SHEEP』のほうだけど)
なんとも興味深い日でございました。
もの知らずはいつまでも発見が多くて日々新鮮です、きっと。

SHEEPはいわゆる不可算名詞でしたっけ。
まあ数えるの大変ですよね、と、なんて思い出しつつ。
既にココロはアイスランドへと、飛んでいるのでした。

※1/22夜 文脈が変わらない範囲で、すこし文章を手直ししました(謝)
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by chico_book | 2016-01-22 01:18 | Comments(2)

ひつじ村から縄文を経て開港に至る散歩

『ひつじ村の兄弟』を1/16(土)、(ジャック&ベティでの)公開初日に鑑賞。
そのあとも、観たい映画はたくさんあったのですが
今回ははしごをせずにとことこと歩き出す。
今年の目標(ひと月に映画2本まで)を使い切ったので我慢ガマン。
ちょっと心揺れたけど、今回はそれで正解。

ココロ揺れた作品はいずれもドキュメンタリー。
レンタル屋さんで探すのにコツがいるので、
備忘録として以下にメモしておきます。結構有効な自分メモ。

『創造と神秘のサグラダファミリア』


『パンターニ 海賊と呼ばれたサイクリスト』


天気のいい土曜日、ぼんやりと映画の感想を反芻しながら
(すごい作品でした。またあらためて)
ほんわりとにぎわう、休日午後の伊勢佐木モール。
ちょっと濃いめの街ですが、わたしは嫌いじゃない。
とにかく『ひつじ村の兄弟』がすごかったので(しつこい)
なかばぼおっとしながら有隣堂伊勢佐木町本店へ。
反芻して作品のことをしっかり考える時間を取る、
というのも、本数制限のひとつの理由。するする抜けちゃうともったいない。

関内駅をこえて海の方へ。時間は14時すぎ。お昼をどうしようか。
このエリアはふだん行くことのない場所で、ちいさくて素敵なお店が
多いので、多すぎるので決めきれずにふらふら歩く。

イタリアンならここかなあ
(おひとりさまでもゆったりできる、内装も素敵)
(知らないうちに休日ランチが値上がりしているみたい・涙)
とか、

ここのサンドイッチもいいなあ
(パンの種類選ぶのたのしいし、ゆっくり読んだり書いたりも出来る)
とか

ここのサラダランチも、寂しすぎずがっつりしすぎず程よいボリュームで、ひさしぶりにいいなあ。
お正月いろいろだったので、サラダランチくらいがちょうどいいかも。
(とはいえ細切りフレンチフライつき)
(わんちゃんOKのテラス席を見るのもたのしい)
どうしよう、なんて歩いているうちになぜかこちらへ。

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神奈川県立歴史博物館に到着。
(想定よりずいぶん桜木町よりにいたようです……)
↑どうやら横浜三塔の『ジャック』(横浜市開港記念会館)と間違えていた模様。

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あらちょっとおもしろそうねえ、ということで入ってみることに。
すこし迷ったのですが、なかなか来ることのない場所なので、
きっとこれも何かのご縁。

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こうしてみるとなんだか素敵な街なみに見えます。

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建物は、明治37年竣工の旧横浜正金銀行本店を利用したもの。
一回観てみたかったんですよね、ここ。
むむ、もしかして私のなかで『あさが来た』と
ほんのりリンクしていたのでしょうか。
(横浜正金銀行の設立は明治13年)

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300円で常設展と特別展示を
みっちり見ることができてたいへんお得、しっかり満足。
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なんと30Pにもおよぶこんな立派な資料もいただけます。
ありがたや。

県内のいろんな場所から資料が集められているので、
やや駆け足ではありますが、
ダイジェスト版として楽しむことができました。

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そしてなんと!! 
縄文時代には、横浜市内の遺跡からも
『オオヤマネコ』
の骨が見つかっているのです!! 
うわびっくりした。
猫は仏教伝来の時、ねずみから経典を守るために大陸から一緒に来たと
いう説を(何となく)信じていたので、これはびっくり。
あるいは、イエネコはやっぱりそうなのかな。
(諸説あるようです。なかなか興味深い)

とても楽しくサクサクまわって、常設展もしっかり見る。
神奈川の歴史をしっかりがっつり。
神奈川地元の皆さんは小学校などで習うかもしれないけれど、
いかんせん北部九州育ちなので、何も知らなくて新鮮で面白い。
九州北部はどうしても大陸に目を向けているような方向性なのです。
(ある意味国内に背を向けている要素がある様な気も)

なので、南関東のれきしのきほんがおもしろくておもしろくて。
すこしずつコミュニティが育っていくさまとか、
やっぱり台地に住んで低地で稲作だったのね、とか、
街道の整備や都市の成立、開港からの激動などなど、
見どころ盛りだくさん。
思いがけずしっかり満喫、17時の閉館5分前に外に出る。
お昼は食べそびれてしまいました。ちょっととほほ。
でもまあ、これはこれでたのしい休日。

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17時過ぎでこの明るさ。春が近づいてきているのを実感。

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弁天橋の上から。反対側はこんなかんじ。
やっぱりどこか香港に似ているような。
海が近い場所はなんだかどこかほっとする。

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みるみる夜になってゆきます。

そんなふうに、映画は一本に抑えて(結果として)
ちょうどよかったのですが、
本買いの方がオーバースピード気味。キケン。

新しい須賀敦子

江國 香織 / 集英社


※正確には江國香織・松家仁之・湯川豊です

神奈川県立文学館で開催された『須賀敦子の世界展』をベースにした本。
過去記事
この時、講演を聞きそびれたのがそんなに悔しかったのかしらわたし。
フォントの端正さに魅かれるぜいたくをさらりと。

台湾生まれ 日本語育ち

温 又柔 / 白水社


予備知識なし、興味だけでさっくりレジへ。
ラヒリのこちらは現在読んでいる最中ですが、
ふたつの言語の間に立つということに、
このところすごくココロ魅かれる。

べつの言葉で (新潮クレスト・ブックス)

ジュンパ ラヒリ / 新潮社



あと、ずうっとネットで見かけて迷っていたこちらも、
有隣堂本店で現物を見かけて、まあ、いっかと。

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わたしはまったくSFものではないのですが、
(基本的に)好きなひとが好きなものを好きと語るのを、
見るのも聞くのも読むのも好きです。

おいわい感を出してみたかったのかも。自分の為に。
『自分にごほうび』言う人はお金がたまらないというのが、
定説なようですが。まあね。否定も肯定もしません。はい。

こちらねここたつの前で
「うなーん」
と仰るちこにゃん。

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最近ちこの中で、
「おこたに入るのでおこたふとんをめくってもらうあそび」
がブームなので
(入った後しめてもらうまでが遊びです)
(もちろん自力で入れます)
だと思って、いそいそとめくるものこの表情。……ちがった。

なんと、
「お水持ってきて! 」
でした。
注:水入れは、2メートルほど先に置いてあります。

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真剣。ちろちろ動くピンクの舌がかわいい。
まあいっか。冬場はどうしても乾燥するもんね。
お水飲んでくれるのは何よりありがたいことです。
キドニーケア重要。

ちこは基本的にお水のみなのでとてもありがたい。
チキンと言えば、のケンタッキーのキャンペーンでもらった
ピーターラビットのお皿が、ちこの最近のお気に入りお水いれ。

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動物病院でいただいたこのパンフレットを、
折にふれて熟読。女子っぽいピンクのにゃんがかわいい。

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ちょっと目やにっこじゃないですか、と、取ってあげたはずなのに
残っちゃっていました。ごめんね。
でも美人が台無しにならない。完璧にゃん。


◎おまけその1

ヤマネコ、で探していた時に見つけたまとめ

動物園で飼育されているヨーロッパオオヤマネコと仲良しになった野良猫の物語

◎おまけその2

上の記事から流れた先があまりにかわいいので。

羽毛100%でやさしく包み込んでくれる。鳥の親御さんたちがヒナたちのお世話をするやさしい世界


かわいすぎたのでつい。
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by chico_book | 2016-01-17 20:54 | 日々 | Comments(4)

泣くのはいやだ笑っちゃお、と(口に出せずに)目を伏せる


遥か遠い20世紀の終わりころ、新卒で就職したときのお話。
文学部なぞを卒業し、それが世の中でどれほど役立たずであるか、
なんて事実に振り落とされそうになりながら、
えっちらおっちら会社に通っておりました。

卒業と同時に引越しをして、
学生向けの木造アパートから鉄筋の家に住むようになり、
冬は7時を過ぎてもまだ暗い福岡の街
(もしかして私の心象風景かもしれない)で、
それでも毎日えいやっと起きていたころ。

同期の女子が、言ったことがあります。

「しんどいときはさ、アンパンマンじゃないんよ
アンパンマンりりしすぎっとよ。位負けするやん。
しんどいときは『ひょっこりひょうたん島』がいいとって!! 」
(正義の味方に『位負け』(笑))

それ以来、ときどき『ひょっこりひょうたん島』を口ずさむようになりました。
これほど「口ずさむ」のが似合うたがあるだろうか、なんてことも思う。
(そういえば、岡崎京子さんも大変力づよく歌いあげていましたっけ)

それから20年も経ったいま、ひとりでそっと、その言葉の(歌の)重さに嘆息する。
うたうのもつぶやくのもしんどい。いやもうくじけそうやん、なんて。

この世にたやすい仕事はない

津村 記久子 / 日本経済新聞出版社



前職をバーンアウトして退社した主人公が、
紹介されるままにさまざまな仕事をゆるゆると経験する不思議な物語。

淡々と経過する中にぽつんぽつんと置かれる奇妙なユーモア、
パンチのきいたせりふや観察眼の鋭さ、描写の圧倒的な力は
まさに津村さん独壇場。
なんということのない事象や街角が、
あっという間に極彩色のパノラマのような迫力を持つ(でもあくまで地味)。
中途あるいは短期契約として「出来上がっているところ」に
そおっとおずおずとはいって行き、少しずつ足場が出来てゆく、
その心情や描写のていねいさ。
卑下するほど無能でもなく、賞賛されるほど有能でもない
バランスでこなす「しごと」の話。

日常から少しずれそうで、それでもぎりぎりふみとどまる
そんなあれこれを経験して、ようやく少しだけ回復する。
そのささやかな明るさが、冬の朝の弱々しい光のようで、
それでもその光を浴びて輝く霜柱みたい。
それは、あっさり踏みつぶされるかすかな存在だし、
あっという間に溶けてしまうけれど、
それでもとてもきれいで、私は毎朝地面を探してしまう。

よい作品です。
津村さんの初期作品は、読んでいてつらくなることも
多かったけど(でも読む。もちろん読む)いまは違う。
(たとえば明らかな「敵役」が登場する作品でも。
「こっちから見るとクズだけど、彼/彼女にも
何らかの事情があってこうなっちゃったんじゃないかな、
いやもちろんあかんけど」
なんてついつい考えてしまいがち。
あげく「日和見」なんて友人に言われたり(しょぼん))

辛さと苦痛、そこに軽さとユーモアを交え、
それでいて途方もない虚無感みたいなものまで
一気にいっしょくたに読ませてくれる、
たいへん稀有な作家さんだと思います。

連休最終日、公園でこの本を読もうといそいそお出かけしたものの、
はじめて行った目的地、『公園前』のバス停からなんとえんえん
迷子になってたどりつきませんでした。なんてこった。
(地図をちゃんと確かめずに前を歩いていた
『テニスラケットを持っていたいかにも公園に行きそうなおじさん』
についていったのが敗因←大馬鹿)
ちょっと悔しかったけど、狐に化かされたような不思議な感覚が
この作品にちょうどよくもあり。
はじめて乗るバス、知らない街、びゅうびゅう通りすぎる、なんとも旅気分。
そんな中最終章を読みふけるのは、異空間にふらっと行って、
じつにじつにあっさり帰ってきたような、それはたのしい感覚でした。

※週末に購入した本

性のタブーのない日本 (集英社新書)

橋本 治 / 集英社



『春画展』行きそびれた悔しさのせいか、そそのかされて購入(誰に??)。
定期的に来る橋本治ブーム。
ああやっぱりがっちり『窯変 源氏物語』よみたい。
何しろ長いうえにこてこてなので、片手間ではとうてい読めません。

阿・吽 3 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

おかざき 真里 / 小学館



最澄と空海を主人公に据えた物語、ようやく第3巻。
大変素晴らしい。力を持ったというより、力に充ち溢れた作品です。
「光」だけでは足りず、「光の軍」で、「輝」というかんじになるのだなあ、
などと、うすぼんやり思います。

おかざきさんの美麗で豪華な線で語られる王朝の政治、差し金、陰謀、
問われる正義、求める心理、そして暴力と光。めっちゃ多い情報量。
聖と俗と力が脈動しながらあふれる物語。
作者がこの物語をつづるヨロコビ、の、ようなものがドバドバ沸き返っている。
出会えることが幸福で幸運だと思えるタイプの作品。

絵と物語の相乗効果も、大変素晴らしい。すごくいい。
読んでみてよかった。続きがめっちゃ楽しみです。

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本を読む私の傍らにはねこ(マックスハッピネス)
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by chico_book | 2016-01-14 00:45 | | Comments(4)

美しくても怖くても

夢見があまり良い人間ではありません(という話は、たぶん前にもしたかな??)

ことしの初夢もあまりよくはなかったので、
目を覚ました瞬間「ありゃりゃ」と思ったのですが、
うまいことわすれることができたので、これはこれでラッキー、
あるいは対応できるようになった、ということかしら、なんて。

『完全なるチェックメイト』 ※公式サイト



元旦に川崎で観てきました。映画の日。
『初売り』の大きな袋と『初詣』帰りの破魔矢やなにやかや、
あるいは『お御馳走の大荷物』を持った人たちで大賑わいの帰り道、
ずうっと
『大いなる力には大いなる責任が伴う』
と言う言葉について考えていました。とても強く。
まさかのピーター・パーカー@スパイダーマン
(サム・ライミ版と言うべきでしょうか)

以下ネタバレあるかもしれないので畳みます。一応。

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by chico_book | 2016-01-11 22:42 | 映画 | Comments(0)

お正月をいまさらふりかえる

大晦日に映画を2本観て(『バレエボーイズ』『黄金のアデーレ 名画の帰還』)、
元旦にやっぱり映画を観て(『『完全なるチェックメイト』)
3日目には初詣にも行って、しっかりひっそり充実の新春。

録画しておいたフィギュアの番組を見たり、
ただひたすらがっつりにゃんこにつくしたり、
ためこんでいた家計簿をつけたり、古いマンガを読みかえしたり。

聖☆高校生(全11巻)

聖・高校生 (1) (ヤングキングコミックス)

小池田 マヤ / 少年画報社


1~4巻まで読みかえし。思いのほか展開がはやくて驚きました。
いずみっちこんな早く登場してたんだー!
連載期間が長かった(1999-2010年)のと、長期休載期間もあり、
正直もう完結はしないのではないかとあきらめた時期がありました。
何しろ重く厳しく烈しい描写の多い作品なので。
この年になっても手放せない『高校生が主人公』のまんががある幸福。

それでも最後まできちんと語ってくれた作者と、出版社にはとても感謝。
(諦めつつ諦めきれない『EXIT』とか……涙)

EXIT 12 (バーズコミックス ガールズコレクション)

藤田 貴美 / 幻冬舎コミックス



某所でご紹介いただいた
『全日本フィギュア 2015 Both Sides 舞台裏にあるもうひとつの真実』
を視聴。
B-SIDEとかではなく「Both Sides」とあるところに感動。
しかしタイトルで泣きだすようでは、
身がもたないほどの良番組でした。
https://www.youtube.com/watch?v=X4nSCNGJq4E
(ありがとうございます)

もう小塚選手の、いつもの笑顔がいつも過ぎてこころに迫ります。
どうしてこのひとはこんなにクリアでクリーンなんだろう。
いつもいつでも。
「来年も再来年も全日本続くと思うので」
ううっ!!

私にとって、バンクーバーゆかりんとか、ソチ小塚さんとか、
ほんのりしたトラウマがある全日本(要するに五輪の話なのか)
・・・・・・ただ見てるだけの人間が何をまあ、とは、自分でも思います。
でも、来年にまたそんな全日本が来るんですよね。こわいよう(弱虫)

やさしく強く上品な豊先生がたくさんみられてうれしい。
黒手袋かっこいいわぁ。
「たのしんでやってきます」
という西野選手に
「エレガントに楽しんで」
という豊先生。せんせい!!!!

さとこちゃん成分の少ない番組ではありましたが(ちょっと寂)、
まあこれだけ盛りだくさんだと仕方ないでしょう(えらそう)

スポーツ選手に対して『努力家』いう評価は、適切でない気がします。
たぶんそれは誰もがしていることで、話題にするべきは
努力の方向やコントロール、舵の切り方、ピーキングなど、
様々な要素がみっしりとはいっているはず。
なのでさとこちゃんを『努力のひと』とするのは、やや気になります。
もっと丁寧に掘り下げてあげて!! という気持ちになっちゃう。

しかしコーチにこれだけ繰り返し繰り返し
『とにかくどんくさくてのみこみがわるい。
ふつうのひとが5回でできることを、10回やらないとできない。
そのかわり50回でも100回でもやり続ける』
といわれる宮原さん。
宮原さんのなかのなにが、そこまでスケートにむきあわせたのか、
どうして投げ出さなかったのか。すんごくすんごく興味深い。
彼女のインサイドには何があるのだろうか。
どれだけの美しい夢と理想が入っているのだろうか(ポエム)

噂によると、大変な才媛だそうで(この古風な単語がまたぴったり)
そんなに(すぐには)うまくできないいことのほかにも、
ココロ魅かれることも多そうなのに(勝手すぎる憶測)
それでも真摯に一途に取り組んできた宮原さん……(感涙)

荒川さんも今期の宮原さんについて、
『表現という部分に深化(あえてこの漢字だと解釈)が見られる』
と、おっしゃられましたが、フィギュアスケートというのは、
技術を苦もなく使いなして、
危なげがなくなってそこからがスタート地点なのだなあと思うのです。
すごいなあ、そのうえでリカバリまでするんだもん。

久美子先生の
『(浅田さんが)力を出しきるところが見てみたい』
ということばに、思いを深くする。

ああ、ほんとにたくさんの理想と希望と絶望と栄光が
ごたまぜになっているのだなあ、と思うのです。
あらゆるものの美しいマーブル。

おもいがけず小泉今日子さんをたくさん見たお正月のテレビ番組。
予想外。僥倖を寿ぐ。ワー!! ワー!!

なんと小泉さんと、薬師丸ひろ子さんと、有働アナとのトーク番組!!
新春スペシャルドラマ『富士ファミリー』の番宣企画だったようです。

コトバのお年玉
~薬師丸ひろ子×小泉今日子×有働由美子の初夢トーク~
』(放送終了)

いやなんとも春から眼福でした。
おちついてしゃべる小泉さん、ちょっと凛とした感じで素敵。
でもそこここに垣間見える肝のすわった感じたまらない。
ちょっと佐々笹子を思い出します。

バツイチ30ans (1) (バンブーコミックス)

小池田 マヤ / 竹書房


「わかるやつだけ、わかればいい!」(小声)

また薬師丸さんが、清楚・王道・上品でいまもそこはかとなく
楚々としてらっしゃる対比がよい。
それを悠然と裁く有働アナの底力。いやあ面白い番組でした。

『小泉今日子書評集』

小泉今日子書評集

小泉 今日子 / 中央公論新社


評判がたいへんよろしいみたいです。うれしいうれしい。
小泉さんの文章のお仕事増えますように!!(祈)

そのほかにも、偶然つけたテレビで小泉さんがニューヨークを旅行されてました!
『小泉今日子 50歳 ニューヨーク』(放送終了)
(ものすごくシンプルなタイトルですね)

ワオ。 ニューヨークかあ。何だか久しぶりに聞く気がしますね。
ニューヨークが最高にとがっていた時代ってあったなあ。
80年代かなあ(いまでもそうなのかもしれない)
むかしなつかし一条ゆかり先生のこちら。

猫でもできる異文化体験 一条ゆかりの煩悩トラベル (集英社文庫)

一条 ゆかり / 集英社



文庫化記念に再読して、あまりのバブルっぷりに、腰を抜かしました。
一応リアル(と言えるかどうかはさておき、同時代性という意味で)に
目撃していた私でも信じられないのでいわんや平成生まれをや。

ニューヨークかあ。私のイメージではこのあたりかな。

BANANA FISH(1) (フラワーコミックス)

吉田秋生 / 小学館





おっと、見事に80年代。(あと、SATCかな(笑))

果たしてこの街に、私が行くことあるのかしら。
なんて思いながら、何となく見ていたらとんでもないサプライズ。

大江千里さん登場です!! ひゃあ!
40代後半でジャズミュージシャンを目指し、
すべてをリセットして音楽学校に入ったことを、
旧知の小泉さんに淡々と語る千里さん。

「ジャズをやりたくてやりたくてうずうずしていた」
「(NYの)学校から入学許可が来た時に、事務所もマネージャーも誰もとめなかった」
静かに、それでも強く誇らしく語る大江千里さん。


(動画再掲です)

「年をとろう みんな一緒に つづけよう うごけなくなるまで」

この言葉にささえられてきた部分が、私にはあります。
そしてそれをいまでも、こんなふうにかたちにしているひと。
年のはじめにみることができて、ほんとによかった。
自分のインサイドの理想に耳をすますこと。
自分自身からは逃げられないもんね。

大人になると、予想外のお年玉がもらえて
うれしいって、こういうことなのかもしれません。
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by chico_book | 2016-01-07 02:11 | 日々 | Comments(3)

こっそり小声ではっきり宣言というか記録というか

とろろんとしたお正月休み、あっという間におしまいです。
ようやく行った初もうで、行列のなかでもぼんやりと、
明日の仕事の段取りを頭の中で考えていたりするもの悲しさ。

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このかたとは無縁のお話。そしてそのことを誇りに思います(堂々)

ここ1-2年、『迷ったらやってみよう』というのを、
ひとつの目安にしていました。あくまでなるたけ、のレベルではありますが。
それはもう、クリアしたかな、というのがいまの気持ち。
迷うくらいのことは、やらないでおこう、そして
『やらずにはいられない』
ことにもっと時間も気力も集中しよう、という、シフトチェンジ。

映画と、美術館・展覧会はそれぞれ月に二本まで。
ちょっとキリがないというか、
己の欲望に振り回されてしまいがちなので
ちょっと抑えめにしてみようというトライ。
そしてもうすこし本を読んで、咀嚼する時間、ひいては
自分に向き合う時間を、もうすこし意識して持ちましょうという気持ち。

と言う訳ではありませんが、今月は元旦にもう映画を観てしまっております。
ビバ映画の日。
『完全なるチェックメイト』 ※公式サイト



圧倒される作品でした。
一年の計は元旦にあり、といいますが、元旦にみることができて本当によかった。
大変要素の多い作品なので、感想はまたあらためて別記事に。

これから観るのはこちら。1/16からジャック&ベティにて。

『ひつじ村の兄弟』※公式サイト



アイスランドが舞台。相当変な映画らしいです。
『馬々と人間たち』
も、相当変な作品だったので、覚悟のうえで期待。
(感想はこちら



今月の展覧会は、神奈川県立美術館・葉山分館に来る
ヘレン・シャルフベック
と、川崎市民ミュージアムの
江口寿史展 KING OF POP
が候補です。

『ヘレン・シャルフベック』は、去年、緑濃い夏の上野で観たものの巡回展。
葉山で冬の相模湾越しに富士山を望む美術館で
もう一度ゆっくり見ることができるよろこび。

そして北九州でちらっと(ポスターだけ)見かけた
『江口寿史展』に(気持ちだけ)リベンジ。

川崎市民ミュージアム、好きな場所です。
企画展のほかも、川崎市の考古学や歴史、民俗なども興味深いし、
等々力緑地も気持ちのよい場所。
あえて武蔵小杉ではなく、川崎駅から、とことこ川沿いを
バスに揺られて行く。
見慣れない街を進むバス、遠足気分でとてもたのしい。

そんなわけでお休み最終日、駅伝を見終わってから近所の神社に
散歩を兼ねておでかけしました。

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ことしは本当にあたたかいお正月でした。
紅葉はしているけれど、落葉はしていない。
並んでいても、軽く汗ばむほどの陽気。

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いつも大好きな光景。
日本の庭先には、本当にさまざまな種類の柑橘類を
植えてあるなあと、冬になると痛感します。
明るく強い光の下、たくさんのお日さまの様な柑橘。

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上の方の木の実、小鳥が全力で食べているようです。
豪快な穴の開き方が、なんだか小惑星のよう。

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『霜にあたると枯れてしまう』というヒメツルソバが
こんなに咲いているなんて、やっぱりあったかいお正月なんですね。
ヒメツルソバ、5月にも咲いていました

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アイビーの若葉が、この季節に見られるという驚き。

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神社の境内、枝越しに見える空。空の青を枝が切りとる。
木々に守られたようなちいさなお社。

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神社の灯篭。
こんなかわいらしいものだとは気づきませんでした。
カメラを持ってみてよかった。

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たいへんたくましいカモメに遭遇。すごいなあこの肩から背中。
ないけど肩。
そんなに海が近い場所ではないはずなのに。びっくり。

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一心不乱というかんじ。なんだかかわいいプロフィール。

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明るい光のなか、咲いていた花。何だか力づけられました。
花は、ただ咲いているだけなのにね。

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自分のこころの中にあるなにかに、
もうすこし真摯に向き合う時間を持つ一年にしたいと思います。
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by chico_book | 2016-01-03 22:38 | 日々 | Comments(4)

耳をすまして目を凝らす

ハニューシカの全日本の、いい意味でのリラックスぶりに
ほっと胸をなでおろしている、いちフィギュアファン。
『これで君はまた111点を目指すことができる』
と、ブライアンがいったそうですね。ええ話や。
(このお休みでやっとこいろいろな情報をフォロー中)

芸術と技術の融合という点において、
すごいものを現在進行形で目撃している・・・・・・というか
拝見させていただいている、という思いが確信になった今シーズン。
ショパンの音のひとつひとつ、輝く飛沫をていねいに
拾いあげるような表現がすごく好きです。
(FPの和太鼓のぱんっ!! ぱんっ!! という響きに呼応しているところも)

みどりさん時代からつかず離れず、何とはなしにですが
(熱心な時期もそうでない時期もありますが)フィギュアを見つづけてきて、
とうとうこんな選手が出てきたんだなあ、と、
しかもそれが日本人だなんて、と、なんだかありがたくて拝んでしまいそう。

ギフト、と言う言葉についてしみじみと思います。
才能、あるいは賜物、恩恵という意味合い。
身体能力とこころの強さ、技術と意志の融合、
ギフトを持ってうまれてきたものが、なおかつ血のにずむ様な努力をして
存分に、自在に駆使する姿を見せてくれる。
それはありきたりな言い回しですがやはりなんとも稀有で『有難い』こと。
『幸福なマリアージュ』という表現をここで使っていいのかどうか
ちょっと自信がありませんが、でもそういわずにはいられない。

名人伝

中島 敦 /


『名人伝』(青空文庫のリンクです)


羽生選手ファンの友人との電話で、パトリックが話題になりました。
確かにいま現在、ハニューシカにアドバンテージはあるけれど、
ソチの前のパトリックは、どうやっても倒せないように思える、
にくったらしいほど強い存在だったんだよ、と、
こっそり胸の中でひとりごちる、わたしはそんな程度のパトリックファン。

パトリックのインタビューで
『ユヅルのことは気になるけれど、戦う相手は自分自身だ。
僕らはボクシングをやっているわけではない。
相手を叩きのめす必要はないんだ』
という記事を見かけた記憶があります。
(いまソースが確認できなかったので、情報としては話半分で)

彼等は自分の出来る理想を自分で冷静に判断し、構成を組み立て、
それを美しいしとなる表現に溶け込ませるのです。まさに眼福。

大晦日に、
『黄金のアデーレ 名画の帰還』
と、こちらの作品をはしごしました。
ありがとういつものジャック&ベティ。

自らのなかに描く理想、それを実現させる夢、そのシビアさうつくしさ、
なにより苦闘をありのままにうつしとった良作です。

『バレエボーイズ』(公式サイト



以下ネタバレなので畳みます。

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by chico_book | 2016-01-03 05:23 | 映画 | Comments(0)

ラストイヤーラストデイの思い出

2016年になりました。今年もよろしくお願いいたします(深々)

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さとこちゃんのお衣装のような、あるいはハラシロ姉妹のおなかのような、
うっすら紅のさしたような色あい。
季節はまったく違いますが、大好きな花なので。

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光と影のドラマティック。

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レンブラントとかカラヴァッジォぽい? ぽくない?
……ねこが枕にしているのはティッシュの箱だとしても!!


私は簡単な人間なので、バロックとかロココとか、
わかりやすくきれいで、ドヤ感のある絵画が好きです。
日本にもよく来てくれるし、ありがたく素直に鑑賞に行きますが、
スノッブを承知で言えば、
『本来その作品が存在するロケーションで観るのがベスト』
だと思っているので、出来れば現地で観たいものです。
(もちろんなかなか簡単ではありませんが)

たとえば、フェルメールの『真珠の耳飾の少女』は、
マウリッツハイス王立美術館で観ました。
こぢんまりした静かな建物は、もと貴族の邸宅ということで
美しい調度品、優雅な壁や天井の装飾にみっしりと
静かに(けれど雄弁に)存在する作品たち。

窓の外はオランダの明るい薄曇りの空、
隣接した池の水面には白鳥。

身土不二、ではないけれど、ここにいることは
オランダ絵画たちにとって幸せなことなのだろうなあと、
しみじみと思うことができました。

(同じオランダで、ライデンの国立民族学博物館には
アジアの美術品・民具・工芸品、とりわけ日本の品物がたいへん多いので、
その点では矛盾した発言になるでしょうか)
けれどオンリーワンの美術品ではなく、一般に流通していた品物を
コレクションするという行為が、当時世界の海に乗り出していたオランダが、
アジア世界と縁づくつながりにしたように思えるのは
オランダを、ひいきしすぎでしょうか。どうかな。

この映画を大みそかに観たのですが、
この百合の写真と猫の写真をながめているうちに、
そんなことを思い出しました。

『黄金のアデーレ 名画の帰還』 公式サイト



ベイスドオントゥルーストーリー。
感動の実話モノかな、と、ゆるゆるっと観に行きましたら、
とんでもなかった。

以下、そこそこネタバレなので畳みます。

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by chico_book | 2016-01-02 20:33 | 日々 | Comments(0)