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余裕と覚悟と深い慈しみ

キョンキョンさんのエッセイが出ていましたのでいそいそ購入。

黄色いマンション 黒い猫【特典付き】 (Switch library)

小泉今日子 / スイッチパブリッシング



読みはじめてすぐ気づく。あれ、これは読んだことがある。
『原宿百景』

原宿百景 (SWITCH LIBRARY)

小泉今日子 / スイッチパブリッシング



(全編ではありません。一部再録あり)


図書館で借りました。でもいいの。
こちらは写真もたっぷりの大判本だったので、
コンパクトな判で手元に欲しかったのです。
むしろありがたい。
(でも安西水丸さんとの対談があってそこがよかった)

小泉さんの真摯で抑制が効いているけれど
(誤解を恐れずに言えば)
上手すぎない、おさまりがよすぎないところに
するっと素の部分が出てるような文章が、
私はとても好きです。
ありがたく読み進める。
小泉さんが語る家族の話、アイドル時代の話、
ともだちの話。
ちょっとかっこいいあこがれの先輩の話を聞くように、
いや聞かせてもらうかのようにページをめくる。

『あまちゃん』の話も。
アキちゃんへの思い、春子さんへの思い、
そして能年さんへのエール。
80年代のトップアイドルだった小泉さんが演じる春子さん、
そのどこかセルフパロディのような状況を淡々とあたたかく語る。
でもそれはもう終わった役の話で、代表作は次回作、と言うような
いさぎよさがある。

私も『あまちゃん』はほんとうにたのしかったなあ、と、
ありがたくあたたかく思いかえす。。
先日の葉山海岸散歩で、『潮騒のメモリー』も唄った。
でも歌詞が、ちょっとあやふやなの。
30年以上前の『渚のバルコニー』は完璧なのに(笑)。せつない。

そして小雨ちゃんのこと。
ロシアンブルーの愛猫小雨ちゃんのこと。
泣いてしまった。不意打ち。バスの中なのに我慢できなかった。

以下苦手な人がいるかも、と言うよりは
自分が不意打ちに目にした時にびくっとするので畳みます。
小泉さんの、小雨ちゃんを見送ったことについての文章です。

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(めそめそするなんてしょうがないオトナだこと)

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by chico_book | 2016-04-30 20:15 | | Comments(0)

希望を持ったまま立ちどまりつづけること

候補のなかにはいってはいましたが、
そんなに優先順位が高かったわけではありませんでした。
ほかの映画を観ようとしましたが間に合わず、
プランBとして(時間がちょうどよかったので)こちらを観ることにしました。

『ルーム』 ※公式サイト



理不尽な形で人生を奪われた家族の物語。
素晴らしかった。まだこころが震えています。

監督は『FRANK-フランク-』のレニー・アブラハムソンであることを、
鑑賞後に知ったのですが、とても納得。
(『FRANK-フランク-』の感想はこちら

どちらも、世界が変わることの恐怖、世界を変えることの勇気、
そしてそうして歩く人へのいたわりと励ましのこもった
やさしいけれど甘くない作品です。

主人公は5歳の少年とその母親。
長い髪、愛らしい表情、子どもらしい饒舌さで、
身の回りのあらゆるものに話しかけるところから物語がはじまります。
しかしそこは、実は7年におよぶ監禁生活の場所。
17才で誘拐された少女はやがて母親になり、
そこで生まれたこどもは、
外の世界を知らないまま5歳の誕生日を迎えました。

丁寧につづられるのは絶望のなかでも存在する、
ささやかな日常と、しかしそこにのしかかる
ゆるぎなく圧倒的な絶望。
そのなかで、母親は少年に希望を託すのです。

じぶんを信じることですら、ときには困難であるし、
他人ではなおさら。
家族であってもそれは例外ではありません。

他人の人生を消費すること、自分の人生と同じように、
ほかのひとの人生も尊重すること。

私には、この作品の登場人物と同じような
経験はないけれど、それでも(誤解を恐れずに言えば)
ヒトはみなサバイバーなのだと思う。
いつも思う。強く思う。

世界はいつも美しくて残酷だし、すべては流れてゆくから、
一瞬後にはすべて過去となる。
とどめ置くことのできないこの世界を、よろけながらもあるいてゆくこと。

それは自分で選んだものではなく、何か大きな力によって
与えられたもので、それゆえにキリスト教では自殺は大罪なのかも、
とかんがえてしまいました。

内容はまったく違うのですが、こちらを連想しました。



圧倒的な地獄をぬけて、平穏なはずの日常に
戻ってから、また新たなサバイブがはじまるというのが
人生(の連続)と言うことに由来した連想なのかもしれません。

素晴らしい作品でした。
(わたしのように)迷っているかたはぜひ。


登場人物がたいへん少ないのですが、
とにかく全員がとても素晴らしかったのです。
その中でも、母親役ブリー・ラーソンと、
少年役のジェイコブ・トンプレイくんは圧巻でした。

それにしても『天才スピヴェット』でも思いましたが、
ハリウッドの子役に求める水準は本当にすごいわー。



強く信じること、絶望のなかで希望を失わないこと。
絶対的に信じることのできるものを持つこと、
そこには宗教観が絡んでいるのかしら、
と、うっかり思ってしまったせいか、
はしごして観たこちらにはやや乗り切れず。

『スポットライト 世紀のスクープ』 ※公式サイト



社会派告発映画としては大変面白いのですが、
『神父』
が、社会においてどういう存在なのか
ということをふむふむ考えながら
観ることになったので、個人的には
予習が必要だったのかもしれません。
固有名詞が多くてちょっと振り落とされたかな。

それでも、
真実に向き合うジャーナリストの在り方、
痛みを受けた人間への寄り添いかた、
自分の過去のあやまちへ向きあうこと、
それぞれのルーツや家族の問題、
チームとしての仕事のすすめかた、
そしてなにより不屈の思いを持ち続ける、
立ちどまり方踏みしめ方
地道さ丁寧さが大変素晴らしい作品でした。

場所がボストン、と言うことに意味があったのかな、
と言うのも気になるところ。
実話に基づいているのがもちろん第一の理由でしょうが、
ボストンと言う町の立ち位置はどうなのかな。
そういえば、やたらアメリカリーガルドラマの舞台に
なっている印象があります。
(先日終わったばかりの世界選手権の舞台でもありました)



会場席からの動画です。ありがたくお借りします。
ほんとうに大きく見える、リンク全体に空間が広がるのが
こんなふうに見えるのね、と胸が熱くなりました。

和音で手を振り下ろすところで、てのひらから香気がたちのぼり、
奔流となってこぼれだすのが見えます(妄想)

それにしても、人生の苦闘、人間の回復と宗教というテーマは
私にとって70年代から80年代の少女漫画が描き、追究してくれたものです。
(個人的にリアルタイムではなく、遅れて接することにはなりましたが)
よい時代によいものに触れることができたことを、あらためて感謝します。

総特集 三原順 少女マンガ界のはみだしっ子

三原 順 / 河出書房新社



トーマの心臓 (小学館叢書)

萩尾 望都 / 小学館


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by chico_book | 2016-04-24 13:04 | 映画 | Comments(0)

黒くてつやつやの守護神がいるから大丈夫

くまモンさんはガッツリあてに来てるから全然ゆるくない。
ゆるキャラっていうのは、ちょっと違うかもね、
なんて、思っていたことがありますが!

ここに謝罪します。ごめんなさい。

(古い動画ではありますが)



熊本県立球磨工業高校には伝統建築専攻科、
があることをはじめて知りました。
森林資源と、古い日本とが、
リアルかつ有機的につながるものなのだなあ。

大人気くまモン先輩。



※この企画の映像は、くまモンさんだけでなく、
たくさんのゆるキャラが集まって開催されたものようです

こんなに愛される、ヨリシロのような存在があるのはいいことなのだなあと、
今更ながらしみじみと思いました。
黒なんて、汚れや、毛のへたりが目立ちそうなのに、
いつでもつやつやしっとり、綺麗なくまモン。
さすが一流の、いや第一線のゆるキャラ。

(意外と)動きが素早いのを知ってはいたのですが、
子どもをだっこも出来たりするのね。それは人気も出ちゃうわー。

東日本大震災で、お蔵入りになったという「九州新幹線 全線開業」CM。



九州を離れていたので、あとからネットで知ったのですが
折に触れて見返します。

この思い思いばらばらの手作り感と、
車体にペイントされた
「ありがとう」
の一言が、何度見ても泣けます。

「ありがとう」
を、新幹線側がいうことと、
そして、
「待っててくれてありがとう」
と言う思いを、迎える側の素直さがそろうこと。

プロジェクトX的な感動強調も、
(この例えも古いですねしかし)
大義名分や悲壮な決意もなくて、ただそこにあるのは
ありがとう、と、うれしい、の素直な連鎖。

お金をかけたひとも、そうでないひとも、
たくさん練習したひと、しこみまくったひとも、そうでないひとも、
たまたまいあわせたようなひともいる。
みんなそれぞれに自分のやり方で、その場に臨む。
そしてそれはほんとに一瞬で、するすると過去へ流れてゆく。
なんだか人生そのものに思えてしまう。

そして通過駅で敬礼する駅員さんと、
最後ホームで大歓迎される運転手さん。

つながろう、とか、ひとつになろう、とかいうのは
正直あまり好きではないのだけれど

この映像は、みんながばらばらのまま、思い思いのまま、
それでも一瞬だけなにかを共有するかんじが
すごく好きなのです。

ロングVER。



フルで24分ある映像の、前半約13分です。

この映画のなかに、今回倒壊した阿蘇神社が登場します。
ニュース映像を見て、ありありと思い出しました。そんな自分に少しびっくり。
(北部九州がロケ地なので、ほかにもたくさん出ます)



バスジャックに巻き込まれて、心が壊れてしまった兄妹の話。
当時西鉄高速バスジャック事件が実際に起きたので、
公開延期になったんじゃないかな。
オカザエモンシティ在住時代に、名古屋で見ました。

『かえってこなのう』
(帰らなくてはね、くらいのいいかたかな)
と言う、役所広司のひとことに涙腺をあつくしていたのに、
いまだにおなじようなきもちでいることに、茫然としています。

私にとってなじみのある場所への思いと、
そして一日も早い平穏と回復を祈ります。

どうかこれ以上被害が広がりませんように。

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動かざること山の如し、な、
うちのモノクロームヴィーナスを、重しにおいておきます。
(じまんげ)

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やさしいピンクのばらと一緒に。
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by chico_book | 2016-04-17 22:29 | 日々 | Comments(3)

ねことひとから、ささやかな祈り

皆さまにあたたかいことばをいただいております。
オンでもオフでも。
ありがとうございます。ほんとうにありがとうございます。

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激しくメールが飛び交った木曜の夜。
(LINEはやってませんので(てへ))

ワタクシの家族・友人に、直接の被害は
(いまのところ)ないようですが
懐かしい地名、聞いただけですんなりと
位置関係を連想することのできる地域の話。
胸が痛みます。

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(心配にゃん)

金曜深夜、連絡を取ることがはばかられるほどの
深夜にめまぐるしく更新される情報。

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その激しさに呆然とする。なんてこと。

壊れた窓やドアなどから(恐怖でパニックになったためか)、
飛び出してしまったわんこやにゃんこの情報が
ネットにあふれている。胸がつまる。

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どうかどうか無事でいて。
九州にいたころに、
温泉やドライブに何度も出かけた場所の被害。
うつくしい場所のたのしい記憶とリンクする場所の
思いがけない姿。
そしてじりじりと範囲が広がっている。怖い。

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九州の静かな海にのぼる朝日。

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強震モニタに、ついつい見入ってしまう。
http://www.kyoshin.bosai.go.jp/kyoshin/docs/kyoshinmonitor.shtml
目が離せない。

速報性はあるけれど、テレビのニュースは
怯むようなトーンが煽るように響くこともある。

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(桜の季節はもう少し前のことになるけれど)

もうすこしで朝。

木曜の夜、帰ってきたメールでは
『地響きがしたよ』
と言う話。大地が震える音。

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(オイノリ)
これ以上悪いことが起きませんように、お祈り。

お祈りをして、おちついたころに連絡をしてみようと思う。

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阪神淡路大震災の時だと思うのですが、
髙島屋がチャリティ企画として
『薔薇のマークTシャツ』
を販売した、と聞いたことがあると思います。
当時、高島屋と縁のないエリアに住んでいたので、
あくまでうわさとしてきいた記憶なので、自信はないのですが。
私も、その気持ちを思いながら。

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こんな朝だからこのひとのおなかを。
やさしくてあたたかくて強いねこ。
やわらかく弱い場所を無防備にさらせる強さ。
そしてそれを、抱きしめることのできる幸福。
(同行避難が浸透してきているようなのはありがたいことです)

重ねて、被災した皆様に祈りを捧げます。
そしてわたしもできることをひっそりしこっそりしっかりやるつもり、
と言うよりやらなくてはと言う気持ち。

4月の静かな朝、ホトトギスのほけきょ、を聴きながら。
歌声が、ずいぶん上達してきているようです。
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by chico_book | 2016-04-16 06:08 | 日々 | Comments(0)

春の明るい鬱屈と海

いろいろともたもたすることが多い日々。
くたくたになって暗い部屋い帰宅すると、なにかを察したねこが
するりと身を横たえてくれる。
暗い室内、夜目にもまぶしい輝く白いおなかを優雅にさらす。
裸のマハにそっくりやん……と、そっと頬を寄せるわけです。
呆然としたこころもちで、陶然と目を閉じる。
ふわふわやわやわ、そしてあたたかさ。ありがとう。いつもありがとう。

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(ささ)

でもなんだか私の抱えるマイナスや鬱屈を、
ちこに吸い取らせる様で申し訳ない。

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(ふーん)(←たぶん無関心)
心配かけてごめんね。やさしくしてくれてありがとう。


土曜日、午前中に用事を済ませた後、思いきって電車に乗る。
私はいつもどこにいても大抵楽しくなってしまう
(たぶんお得な)ところがあって、どこにいっても
また来たいなあと思うのですが、
実際に再訪することは、なかなかむつかしくもあります。

でもなんだかすごくこの日は行きたかった。
いろいろ考えると、むつかしくなってしまうのだけれど、
無理してでも行きたくなってしまったので、
素直に(自分に)従って無理することにしました。

横須賀線はなかなかの混雑具合。うららかな春。
鎌倉でごっそり人がおりてゆく。
年中人気の鎌倉だもの、花のころはさらなり。
こっそりうなずく私は、鎌倉では降りずに逗子へ。

バスターミナルの列が思いのほか長くて、
慣れない街なので戸惑っていると、品のよいマダムに声をかけられる。
『葉山にいらっしゃるのならこちらでよろしいのよ』
ありがたく会釈して、バスに乗りこむ。

マリーナの絢爛たるヨットの並びに嘆息、
おなじみのレッドロブスター、マーレ・ド・チャヤ、デニーズさえもオーシャンビュー。
春の海岸、わかめを干している隙間をぬって、
とことことバスで20分強。
神奈川県立近代美術館葉山館前のバス停で下車。
ほぼひと月ぶりの再訪。

現在は原田直次郎展をやっていました。
「近代洋画・もうひとつの正統 原田直次郎展」
公式サイト

昔鴎外がらみですこしだけ調べたことがあるなあ、と、
興味はあったけれど立ち寄らず。本日は初志貫徹。

とことことすたすた、海岸へ向かいます。
鬱屈しているときは、きっと新しいなにかにむきあう余力がないから。
いくら情報に触れても、吸収できずにスルーしてしまいかねないから。

海岸を歩くのはとても気持ちいい。砂の感触。
足が埋まらないように、濡れないように、
波打ち際で洗われる石や貝がらをなるたけ近くで見たいし、
けれどスニーカーが濡れるのは絶対に嫌。
ただひたすら、足元に集中する。心地いい潮風、ひっきりなしの波の音。
波ってこんなに、ひっきりなしに寄せるものだったっけ?

カラフルなバケツや網を持った小さな子どもと、
そっと見守るおとなたち。
テントのなかやリゾートチェアで、誰かが奏でるウクレレの音はとぎれとぎれ。
磯遊び、砂遊び、はつらつとしたわんこたち。
「ママーこっちみてー」
聞こえてくる切れ切れの声。
ぼおっとしながら歩く。歩く歩く歩く。
すこし遠出になったけど、江ノ電沿いの砂浜にしなくてよかったかもと思う。
行ったわけでもないけれど、きっとこっちの方がのんびりしている。

春の歌をそおっと口ずさむ。
恥ずかしいので、誰にも聞かれないように小声で。



海の歌も、そっとそっと。
なにも考えなくてもすらすら出てくるのは、どうしたって80年代メモリーズ。



(あんまり春の海っぽくはないけれど)



斉藤さんの『真田丸』すごすぎでうれしい。



むかしセブ島に旅行した時、ずっと聴いていた曲。
なので、個人的に海のイメージ。

海に流れ込みそうで、なかなか届かない水の流れをじっと見た。
勢いよく流れてきた小さな流れが、河口で一気に拡散したために、
ひとつひとつの流れの勢いが弱くなって、
砂が堆積してしまってながれがとまる。
地層の見本のように、砂の模様が描かれてゆく。
6分だてくらいのクリームを、泡だて器で持ち上げた時の
優しいかさなり、そしてまたほかに水が行く。
その模様を延々と見ていた。まったく飽きずに。
受容と拡散、そして浸透ってこういうことなのかしら、
なんて勝手なことを思いながら。

ぽつぽつと遠くに浮かぶヨットの帆。
砂浜でストレッチをして、サーフボードをもって駆け出す人たち。
待ちきれないようなその姿。

ボードの上に立って海面を進むひと。
SUP(スタンドアップパドルボート)というのだそうです。
面白そう。
ゆるゆると進むように見えるけれど
実際には大変なんだろうなあ。でもちょっとやってみたい。
海と空と自分だけの空間ってどんなかんじだろう。

わたしは何しろどんくさいくて、体力のなさに不安がいつもあるので、
スポーツをなにかしたいなあと思っています。
私が(スポーツに)望む要素はこんなかんじ。

・個人競技(ヒトのペースについてゆけないし、プレッシャーに弱い)
・誰とも争わずにすむ
・全身を(割合)まんべんなく使う
・激しすぎない、ストレッチ要素の多い

これいいかもしれないなあ。憧れの眼で眺める。
こんなどんくさいおばちゃん(身体能力ではおばあちゃん気味)でも
だいじょうぶかしら。

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※明るい日向では、スマホの液晶が全く見えなくてあてずっぽうで撮った写真。
ひどいけれど、海の色はまさしくこのままのやさしさうつくしさ。

そんなことをたのしく考えながら岩場の上の芝生エリアに腰を下ろす。
人影はぽつんぽつんと。それがなによりありがたい。

テントのなかでゴロゴロするひと、
お弁当やクーラーボックスからビアーをたのしげに取り出すひと、
一口を待つお行儀のいいわんこさんたち、
それを狙って急降下するトビ
(私は食べ物を持っていないので狙われません。トビすごいなあ)
短パンからすんなり伸びた小鹿のような足を
ばたつかせながら、寝転がって図書館の本を読む小学生たち(男女混合)。
思い思いの休日。なにここは天国なの!!
ね、ねこはいないけれど(小声)


そしてなるほど、わんこはこういうことを一緒に
楽しめる存在なのね、としみじみ思う。
そんな天国みたいな光景を、芝生の上でぼーっと眺める。
春。海。私はいとおしい猫のことを思って目をつぶる。

日々の絶え間ない摩擦と消耗で、全身に帯びていた静電気が
引き寄せていた灰塵が、少しずつはがれてゆくような気がする。

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(この写真は、同じ場所ですが3月の夕方です)

2時間ほどもぼおっとしていました。
時折なんちゃってヨガ、みたいな変な動きをする中年女ひとり。
風に吹かれながら、こわばった体を思うように動かしてみる。

御用邸前の海岸を端っこまであるくときに、聞こえてきた会話。

「そういえば○○さん、ここで美智子さまに会ったんだってー」
「おおー、さすがー御用邸じゃん! 」
私もこころのなかでまるっと同意。

「なんかさ、オーラ半端なかったってよ! 」
こころのなかでそっとばくしょう。しずかにばくしょう。

葉山しおさい公園まで行ってひとまず今日のお散歩はおしまい。
小学生が遊んでいたサッカーボールが、ころころと流れてきて
私にぶつかって止まった。
ボールを取りに来た少年がはきはきと言う。
『失礼しました、大丈夫ですか? 』

ううむ、なんというしっかりしたお子さんでしょうか。
21世紀の子どもってこうなの、それとも葉山のお子さんがすごいの、
あるいは彼がスペシャルだったのか。

バスで京急新逗子駅まで行って、そこから黄金町へ行って
『ロブスター』を観ました。
映画を観るような元気が出てよかったと、自分で自分に思います。

そんなに遠くないのに、まったく別の場所に来たような感覚。
海はいいなあ、砂浜はいいなあ、ひとが少ないなんて最高だわ、
(楽しげな休日のファミリーやカップルさんに場所待ちされると
なんだか申し訳なく落ちつかないオヒトリサマ)

しんどくなったらまた来よう。特効薬のような場所。
しんどくなくても、意識してでも、ときどき来よう。
きっとメンテナンスになるはず。ステイヘルシーは私自身にもいえること。

そんな休日満喫の記録。
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by chico_book | 2016-04-11 00:38 | 日々 | Comments(8)

まずはこの一本(大満足)

ジャック&ベティで4/15まで。
と言うことはこの週末しか(私には)チャンスはありません。
いそいそと行ってまいりました。

『ロブスター』 ※公式サイト

(動画は再掲です)

※ほんのりネタバレ気味なのでご注意ください。

いやいやいやすごかったです。
全然思ってたのと違った…
そして人には(気軽には)勧めにくい作品でした……

いろいろと受け入れがたいシーンが出てくる作品なのですが、
それでも見てよかった作品です。

(相手の生死にかかわらず)独身になった人間は施設に集められ、
そこで45日以内にパートナーを見つけられなければ
動物に変えられて森に放されます。

主人公が連れているわんこは
『数年前まで兄でした』
物語はここからはじまります。なにこの切れ味。

もうここで持っていかれます。本郷さんのキダムと同じ。
さあさあさあ、何がはじまるんだこれ、と言うわくわく感。

薄曇りのやや陰鬱な風景、徹底された奇妙なルールや
繰り返される寸劇で
『独身であることのマイナス』

『カップルであることのすばらしさ』
が、ひたすら強調される。

そして彼ら/彼女らは、外の世界の(逃げる)独身者を、麻酔銃で狩る。
そして狩った人数で、施設に滞在できる日数=ニンゲンでいられる、
動物にならずに済む日数が増えてゆくのです。

カップル成立後には
「本当に愛し合っているカップルかどうか」
を厳正に審査され、
『カップル間に問題が起きた時の為に』
子どもが送り込まれるという周到さ。
どこまでブラックなのこれ。

淡々と描かれる奇妙な世界のなかで、
『カップルになるために』
自分と同じ要素を持つ相手にこだわりまくる不気味。

陰鬱な森のなか、静かによぎるさまざまな動物たち。
孔雀、ラクダ、うさぎ、あるいはカバ。

完全に寓話、それも見事なまでに落とし込まれているのですが
あまりにも奇妙なので、もう一度観たら
また発見が多いのだろうなあとも思います。
たとえば、欧州のひとにとっての『森』のイメージとか、
それぞれの動物の意味することとかも、
ありそうな予感。。

そして政府(国家)が
『あるべき人生のかたち』
を、云々することを、寓話と割り切ることができるのかどうか、
とも、思わずにはいられませんでした。
かなり置いてきぼりにされる作品でした。
しかしヨーロッパの映画の、こういうところ大好きですワタクシ。
完全に突きはなされる、
アンフレンドリーでシニカルなんのにどこか笑える。

おすすめをするのはむつかしい作品ではありますが、
ほんとうに(なんとか無理して)観に行ってよかった作品です。
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by chico_book | 2016-04-09 23:59 | 映画 | Comments(0)

武者震いする金曜の夜(夜更かし)

この週末は、そろそろ映画でも観に行こうかしら、と、
ぼんやり思いを巡らしていた水曜日。

木、金と、日が過ぎてゆくうちに
「いやもうこれは観なくちゃいかんでしょ(最近観てないしね!)」
と確信に変わり、

舌なめずりせんばかりに さーて!! と、
パソに向かう金曜深夜。そして、途方に暮れる現在。
(幸福のひとつのかたちではあるかな)

なんとも面白そうな映画が続々と上映中ですよ!!

『マジカル・ガール』 ※公式サイト



こういう頓狂な作品は逃げ場のない劇場で観るのがいい気がする。

ジャック&ベティで上映中。4/22まで。

『さざなみ』 ※公式サイト



ジャック&ベティで4/9から上映。
5/5までだそうなので、おちついたころの方がいいかな。

シャーロット・ランプリングと言えば、個人的にはオゾン監督のイメージが強いのですが
(でもじつは『まぼろし』は観てないのです。ずっと気になってるんだけど)



こちらは観たはずなのに、なんだか知らないシーンが
あるような気がしています。不安。。

『最高の花婿』 ※公式サイト



さくっと軽いのも。ジャック&ベティで4/29まで。

『リリーのすべて』 ※公式サイト



見たいけれど、ちょっとこわいかも。つらくなりそう。
『イミテーションゲーム』
もそんな気持ちで観に行ったのだけれど。
『英国王のスピーチ』の監督さんなんですね。



私はこの作品をがとても好きです(ここにもコリン・ファースが)
ヘレナ・ボナム・カーターがよいです。とても。

『ルーム』 ※公式サイト



予告を観てから気になっているのだけれど
やっぱりこれも怖い。
あとはわたし自身と、勇気とタイミングの問題です。
勇気は大事、挑戦も重要、だけれど無理はダメ絶対。

さあこの中でどれにするか、選ぶのがタイヘンなのです!!(鼻息)


4/15公開のこちらもやっぱり気になります。



想田監督の新作は4/16から2週間上映の様子。

『牡蠣工場』 ※公式サイト




こちらはすこし先になります。

『ファブリックの女王』 ※公式サイト



ジャック&べティでは6/18公開予定だそう。これ絶対たのしいでしょ。
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by chico_book | 2016-04-09 02:21 | 映画 | Comments(2)

ショウマイフラッグと言うと大げさすぎるかな

真田丸おもしろいんでないの?
と、思いながらわくわくそわそわ見ていたのですが

確信しました。これは面白いです。


めっちゃすごくおもしろいものを見せていただいております。
もう1/4も終わってしまってるんですよ!! 嘘みたい。
あと3/4もあるんですよ!! わーいわーい!

というわけで ちこぼんは真田丸を全力絶賛期待します。

ここ最近のこの三話で確信に変わりました。
きっとこれ最後まで楽しめるワタシ!

最大のポイントだったきりちゃん案件に
とりあえず自分なりの結論が出たので
たいへんすっきりしています(安心安心)


以下無駄に暑苦しいので畳みます。
(見ていない方にはわかりにくい内容となっています)
(ネタバレ全開です)

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by chico_book | 2016-04-06 01:27 | 日々 | Comments(0)

そして冬が終わり明るい春が来る

世界選手権終わりました。
あー疲れた。画面のこちら側で見ているだけなのに。
(いつもそうです)
何故私はこんなにフィギュアスケートに魅かれるのか
強く考えた4日間でした。

とりあえず日本男子+さとこさんについて。

一応畳みます。
個人的な見解と妄言とかポエム濃度が濃ゆいので。
(いつもかもしれないけれど、今回特に)

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by chico_book | 2016-04-04 00:48 | 日々 | Comments(0)

それにしてもアメリカのお客さんは盛り上げ上手

4/1早朝のお話。

世界選手権女子SP。
うとうとを繰り返し、そわそわ、あまりにそわそわするので
どうせつながらないよね、なんて言いながらライストの
リンク先をクリックしてみましたらまあ。

問題なく見ることが出来ちゃいましたー
ひゃあ困るなあ。眠れないじゃない!
(どうせそわそわおちついてはいませんでしたが)
PCの小さい画面でかくかくするのを何とか視聴。

結果を知ってから夜テレビでゆっくり見ました。
いやこれでよかったですきっと。
日中ヤフーニュースか何かで順位だけ見たら
いちにちおちつかなかったに違いない。

浅田さん9位。
3Aなかなか決まりませんねえ。ほんと練習ではいいのになあ。
ピーキングを合わせることのむつかしさ。
私もフィギュアを(すこし本腰を入れて)見るようになるまでは、
(と言っても、せいぜいジャンプの種類やエレメンツのなんやかや、
わかりやすものをすこしずつ見分けようと頑張ったりとか、
そういうレベルですが)
「まわりすぎ」って、うんまあ、それはよくないかもだけど、
そんなに悪くないんじゃないの? いっぱいまわってるんだし、
とぼんやり思っていました。
ミスのなかでは軽い方かななんて、のんきに。
でも、
『飛び上がって回転をはじめてピタッと止めて降りてくる』
ことの重要さ、難しさを痛感するようになりました。
ああ、氷を支配する、バランスやスピードなど、すべてを
アンダーコントロールってそういうことなのね、という。

でも9位と言う音の響きほど悪くはないのかも。
それもそうです。65.87だもの。
1位から10位までほぼ10点以内の団子ちゃん。

ステップがどんどん加速するところが好きです。
浅田さんの演技をゆるゆる反芻すると、
ステップでパトリックみたいな『タメ』(緩急の「緩」)が
もうすこしたっぷりあるといいのにな、と、勝手なことを
思うこともあるのですが
実際にみている最中はただ息をのんで見惚れているので
トンチキな感想なのでしょうこんなの。
(あるいはパトリックが好きすぎるのか)

本人のインタビューも冷静でさばさば明瞭に分析出来ていて
ちょっと安心しました。
今回覚悟していましたが、「即」引退はもしかしてないのかもしれない。
今の段階でトップ撮れなくても、
現時点での自分の課題はちゃんとこなせたから大丈夫、
と言うようなおちつきを感じます。
あるいはもう全部出しきったわ、の可能性ももちろんあるので
油断できませんが。
いずれにしてもまずはフリー存分に、そして本人のどんな選択ももちろん支持します。

宮原さん。6位と言うのには呆然。
でも70.72ですよ。ワンミスこわい。
ちょっと緊張してたかな。当然の局面ですが。
4大陸のキレッキレより、やや丁寧さが優先されていたような気もします。

本郷さんよかったですねえ。
本郷さんこそ、迫力のほかにもていねいさ確実さが
加わった気がします。よかったー。スピードと豪快さと丁寧さと。
さとこさんりかさんと言う並びでちがう個性を見ることのできるよろこび。

そんなふうにさとこさん激推しのワタクシですが、
いや今回の上位陣を見てると納得のSPの結果です。
納得せざるを得ない。

なにがうれしいって、グレイシーとアーニャ!!!
とにかく苦しんでいた二人が、この最後の最後の
大舞台でバシッと決めたことの素晴らしさ!
特にポゴさん!!
迫力があって切れ味があって、ああほんとうにすごい!
ポゴさんこれなんですね!! 
アーニャ本当に苦しんでいたので、うれしいうれしい。

アメリカ女子ほんとによかった。
アシュリーも素晴らしく軽快で自信にあふれていたし。
なによりグレイシー嬢の100パーセント!
決まるとすごい、ほんとうにこれがみたかったの。
キャロルコーチの帽子かっこいい。
涙ぐんでたような気がする。ほんとうによかった。
喜び爆発のグレイシーのキスクラ。
ひたひたとかみしめるようなアーニャ。

なにしろ点差がわずかなので、
フリー次第でどうなるか全然わからないし、
さとこはんのメダルまだまだ充分に期待しているのですが

こういう大会ならひいきの選手が勝てなくても充分うれしい。

そしてピーキングとかワンミスの怖さとか、
今シーズン調子を上げてきて優勝候補となって望む
この大舞台での経験が、今後のさとこさんの
大きな大きな糧になると思っております。

テンくん羽生さんについて少しだけ。
いちおうたたみます。

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by chico_book | 2016-04-02 11:08 | 日々 | Comments(0)


ねことか本とかまんがとか、と言いつつ映画にじわじわ圧される幸福


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