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夏らしい朝は少しくたびれ気味の朝

カレンダどおりのスケジュールなので、月曜日以降はふつうに出勤なのですが
たいへんしずかな週末2日間をすごしました。
(金曜日は若葉台に行ったりしましたけども)
4月からこちら、なにかとわたわたしていたこともあり
すこし呼吸が楽になったような。
観たい映画はあったんですけどね(小声)、自粛ということで。

ひさびさにゆっくりお散歩したので、ちょっとだけ絵日記のような記録。

お盆を迎えて不意に静かになったような空気。
遠ざかってゆくような夏の空気を満喫。

夏枯れのあじさい。

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ほんとうはカットするべきなのかもしれないけれど大好き。
(うちのあじさいではないので勝手な言いぐさ)

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雨に濡れているのはなおよし。

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この本を学生時代に読むことができたのはありがたい偶然。
近世文学専攻の先輩のおすすめでした。
エアコンなしのアパートで汗みどろになりながら読みましたっけ。

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芙蓉のやさしいうつむき顔。
クレープデシンというか、楊柳というか、
夏らしい風合いが大好き。白花がとくに。
中央が赤いのもよし、赤くないのもよし。


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道端に咲いている百合。鉄砲百合(花期:5-6月)にしては
季節が合わないな、狂い咲きということ?? 
いや、それにしては数多いね、と思い、さらっと検索。
どうやら台湾原産の外来種:高砂百合というのだそうです。
(あるいはその交雑種かも)

ポイントは
花期(8月中旬-9月)
花と葉がそれぞれ細身
なのだそう。それはならべないとわからないなあ。

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「外来種で雑草ではあるが『美しいので』刈りとられにくい」のだそうです。
いやその気持ちわかりますねえ。

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花が咲くまではこんな感じ。この一見目立たないのところがよいですね。

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百合とはいえ球根でなく、種で増えるのだそうです。
いろいろあるのね。


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こちらの百日紅は優しい薄桃色。

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隙間に生えるささやかな植物が好き。大好き。

薄桃色百日紅のそばで、ときどき見かけるキジトラにゃん。
やや小柄。たぶん若い女の子。
声と顔立ちのかんじから(勝手に)推定。

心配で心配でしょうがありません。
ちょちょちょちょ、と、声をかけるも、
わたしなんかには目もくれないおりこうさん。
とととと、と、走り去る後姿を追うのみ。

おりこうさんだね、と感心しつつも、大丈夫かなあの子、
とはやはり思ってしまう。
猛暑のひとか台風のひとかゲリラ豪雨とか。
そんなキジ子さん(仮)の声がするある夕暮れ。

にゃああん、みゃあん、と、長く尾を引く鳴き声。
こんな甘えた声で鳴くんだ、と、キジ子ちゃんかな、
どこにいるんだろう、と。きょろきょろしていると、
前方のベンチに、すたっと腰を下ろしたご婦人のもとに、
木を駆け下りてきて一目散に向かう弾丸。

ベンチの前にすとっと座り(それでも充分に距離をとり)、
しっぽをくるりんと巻きつけてかわいくにゃあん。
えさやりさんでした。

おそとにゃんのえさやりにはいろいろな意見もあるし、
その方がどういう関係なのか、
どういうスタンスなのかわかりません。
えさやりさんも、ご飯を置いてかなり離れて見守っている様子で、
生粋のノラちゃんかもしれないし、ひとならし訓練途中かもしれない。

現実キジ子さんに何もできることのない私は、
そっとその場を立ち去るのみ。

腕は二本しかないのだから、
そしてうちにはちこがいるのだから、と、
自分に言い聞かせ。

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雨上がりの水滴を撮影するという、デジカメあそび。
デジカメあそびたのしい。


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ことしもまた、ゆっくり夏が過ぎてゆきます。
今週来週は『直虎』で、ずっと泣いていそう。ココロの底の方で。



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by chico_book | 2017-08-14 01:36 | 日々 | Comments(0)

5月の明るい夕闇に寄せて

ちいさなたましいのお見送りに(ご家族のご厚意で)立ち会わせていただきました。
感謝。

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(たたみます)


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by chico_book | 2017-05-16 06:44 | ねこ | Comments(2)

猫と寄り添い本を読む、夜がどんどん短くなる日々(切実)

連休中に一気に読み終わりました。ふうう。

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

村上 春樹/新潮社

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宿題を一気に片づけた感じ。
もうぽろぽろと、漏れ聞こえてくる情報を防ぐのにも限界でしたので。
いやあよかったよかった。内容もよかった。
『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』
『ねじまき鳥クロニクル』
推しのワタクシとしては、大変ありがたかった。
今年中に再読しよう(自分メモ)。出来ればカフカ君も。

読んでいる途中で、どんどん加速してゆく巻き込まれ感。
どこか楽になっている変化。
知っているような新しいような物語の奔流。
幸福で懐かしくてそれでいて新鮮で泣きたくなる。

日本画家と言うひとたちが、なんだかやたらに長命で、
しかも70代80代になってから新境地を切り開くことが
とても多いのを知ったのは『山種美術館』でした、たしか。



ちょっとちこに似てますね。えへへ。

解剖学的にちょっと無理のある絵なのだそうですが
ねこの素早い動きの一瞬にはこんなふうに見えたりもするよね、
なんて。やや贔屓の引き倒し?? 
アングルの『オダリスク』ではありませんが、
そのかすかな異形が却って魅惑的、とでも言いますか。

本作の登場人物にからめて、と言う意味ではなく、
私が『騎士団長殺し』からかんじたのは、村上春樹氏が
「(全く同じものではないけれど)モチーフを何度も繰り返し描く」
「主題のとらえ方について、切り口や角度を変えて変化してゆく」
そして
「その結果、得も言われぬ妙味/あるいはかるみに至る」
境地を、進行形で体感させていただいているのかしら、と、
思い至って、ぞわっときました。なんというヨロコビ。
ずっとリアルタイムで追いかけてきたからこその感動。
モネの睡蓮と言うか。セザンヌのりんごというか。
(もちろん、内容としてはそこまで同一ではないのですが)
そういえば庄野先生も、後半はどんどん軽さが増してゆくというか、
体積はしっかりあるのに重さが感じられないというか、
明度があがるというよりはむしろ透明になってゆく感がありましたなあ。

とにかく大変満足することができました。
幸福な読書体験。
ありがとう。ありがとうとしか言えない。

そして未映子さん! 未映子さんてば!!


なんという本気度。圧倒されました。ここまで本気で切りこむ覚悟。
それをするりとぬるりとかわす春樹さん。
いやいやかわしているのではなく、作為のない素直さの発露なのでしょうが、
とにかくものすごく尊い。
この素直な妖怪ぽさは、すこしこのころの河合先生ぽい、
と言うのも安直な発想かしら。



「ああ、やっと読めたんだ。よかったね。おめでとう」

友人からも寿ぎといたわりのオコトバを。

「私は日本文学読まないから、村上春樹をいままで一冊も読んだことないし、
このまま読まないんだろうけど、あなたが好きなの知ってるから
よかったねって思うよ」

ありがとう。もうね、これでいいよね。
興味ないひとは読まなくっていい。
そういうものですよね。
なんであんなに
『読んでないし興味もない』
ひとにああだこうだ言われるのかしら。
好きな人が新刊をたのしみにしていてだいじに読む、
もうこれで充分だよね。

「賛否両論あるみたいだけど、どうだった? 」

私は好きですよ。すごくよかった。
賛否両論、春樹の本はいつもそうだから、
そして私はずっと気にしてないから大丈夫。
でもありがとう。


ひさびさジャケ買いまんが。
北斗の拳も北斗の拳イチゴ味もよく知らないのに。


ねこブームと言われて久しく、いまやねこまんがは無数にあるわけですが、
こんなねこまんがははじめてでした。

「……いや。うちのねこそりゃ(私的には)かわいいけれど、
まんがにするようなことは」

と、作者が本気でたじろぎながらも話をすすめているかんじがなんだか新鮮。
創作の現場を観ることができるという点でも興味深い。
(よく知らない作家さんなのにそう思ってしまう自分のさもしさよ
覗き見根性よ、あるいは創作の現場大好ぶりよ、なんてことも)

※WEBコミックなのでリンクを置いておきます



いやいや充分かわいいですよこちらのにゃんず。

よく知らない作家さんのねこまんがなのに楽しく読めちゃった、
と言えばこちら。前述の春樹を読まない友人のおすすめでした。

『あなたホラーとか読まないでしょ。絵柄が苦手かもしれないけど、ためしに読んでみて』


独特のかわしっぷりさらりとしたツボのおさえっぷりが素晴らしい。
ホラーはほんっとーに苦手なジャンルなので、とても無理ですが
きっとよい作家さんなのでしょうなあ。ザンネン。

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さいごに、連休らしい新緑と光の記録をちょっと添えておきます。

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あっという間に夏に近づいていますが、夜はまだまだひんやりと過ごしやすいの間くらい。
ねこが猛烈にくっついてくる幸福な季節。

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by chico_book | 2017-05-11 01:42 | | Comments(4)

(あっという間の)お正月を(記録に)残そう

元旦に帰省して、正月三日にはもう羽田に戻りました。
あわただしいけれど、人生時にはタッチアンドゴーが必要な時もある。

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松並木、白砂の海岸、沖に小さく朱色の鳥居。
みごとにのどかな初春の海。瀬戸内はなぜか磯の香りがしない。
昔から不思議。
この日は違うけれど、風の強い日には沖に白波が立つ。
それこそうさぎが跳ねているように。

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古いお社の狛犬。ぽつぽつやってくる初詣客のざわめきと、
お神楽の響きと、潮騒を見ている。たぶんずっときっと。

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ふだん住んでるマンションと違って、
(私と同い年の!)古い木造住宅の寒いことと言ったら!
寒いね寒いね、やっぱり夜は冷えるね、なんて言ってたら
なんと仕付け糸もそのままの、大島紬を仕立て直した丹前を出してくれました。
ナニコレ。ぜいたくなのかどうなのか(着物の知識がないのでわからない)
でも、この丹前のことは、とても好きになりました。鮮やかなのになんともシック。
「そんなに好きなら、もっていく?」
と言われてぐらっとこころが動いたけれど、
気密性の高いマンションで管理する自信がないのと、
真綿の重さをもてあましてしまうかもと言うためらいで諦めることに。
いまでもちょっとこころのこり。

大島紬と言えば宮原さんですよ! (個人の感想です)
画像をお借りしてよいかどうかわからなかったので
リンクだけ貼っておきます。→ここ
なんとすばらしいきりりとした美しさ。ああ気高い。
この段階でもまあまあすっかり美しくなって、と
ばあやは半泣きだったのに、これが一年前なんて・・・・・・・。
いまではさらに華やかさまでも加わって感無量。(ただのファン)

「(お正月だからお店は閉まってるだろうけど)ユキちゃん見にいかない?」
友人が案内してくれました。ありがとう。

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とことこ歩いてくる子ヤギさん!! 

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おとなはつながれているのですが、子ヤギのユキちゃんはあくまでフリー。
とことことお散歩。

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こちらもフリーのにゃんこさん。チャトラはなつこいと言う噂は本当なのかも。
ごっつんごっつんアピール中です。

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ふだんは看板猫さんかな。お正月で人が少なかったのかもしれない。
背中を撫でろと仰ってます。
もちろんいっぱいいっぱい撫でてさしあげて、嬉しいやら
ちこを思ってせつなくなるやら忙しい。

うさぎもやぎも、こぶたもいました。しかもこの自由さのどかさ。
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なにこれすごい、ブルーナさんの世界ではないですか!!
すごいスピードで心がほぐれていくのがわかりました。

そして昔某通販大手フェリ○モが
「みんな大好き、とってもかわいいブルーナちゃんアイテムがそろいました!!」
と言う(たぶん)誤植をしてくださいまして
大変ツボにはまったのを思い出してしまいました。
た、たしかにブルーナさんとってもかわいく素敵な老紳士でございますが!

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しまちゃんはさわらせてはくれず。
しかしものすごく大声で鳴きながら走り回っていました。
そのアピールっぷりが、やっぱりかわいいかわいい。

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悠然とお水を飲み、自由にお散歩するさまは、領地を見回る貴族のよう。
おやかたさまー!!

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追いかけっこをする子ヤギとにゃんにゃ。

ちょっとしたエアポケットのようなたのしい時間でした。
そんなお正月の記憶を、そのまま記録。


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by chico_book | 2017-01-05 02:19 | 日々 | Comments(2)

約束できること、そのものの、ム、ム、ムジョウのよろこびについて

GPファイナルと、全日本の間に年末の約束を果たしておりましたので
自分の為に記録。

体重(キロ):5.0 → 5.7(!!) → 5.4 → 5.2
(201511 → 201605 → 201609 → 201612)

『なんだかやせちゃって心配なんですけど』

と、ふかふかのねこをだっこしてキャリーから出すところまでが
いつものオヤクソクになりつつある(なんという幸福)。

『順調ですね。ペースもちょうどいいです。年齢を考えても、急減はよくないので』

ほっ。

『このまま4キロ台を目指しましょう』

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はい。あくまで理想はその先まだ遠く。健康のためだよね、と気を引き締める。

尿素窒素(BUN)  :36  → 43  → 31 → 28 (正常の目安:16-36)
クレアチニン(CRE):1.9 → 2.0 → 2.4 → 2.1 (正常の目安:0.8-2.1)

よかったよかった。先生もニコニコ。
療法食完全切り替えと、サプリの効果が出ているのだと
素直に喜ぶことにしましょう。

エコーで腎臓の確認。

『大きさは大丈夫ですね。
すこし白い影があるので、キラキラのもとがあるかもしれませんが、
まあちいさいうちは大丈夫です。
10歳以上で完全にない猫と言うのは、ほとんどいないので。
痛がったり、トイレの様子がへんだったらすぐに連れてきてください』

アルコールでおなかを湿らせてエコー。
丁寧にみていただく途中で、みゃーうきゃーうふあーう、と、
盛大に文句を言いはじめます。

『ちこちゃんほんとに面白い鳴き声ですね。すこし子猫っぽいのかな』

そう。高くて、変わった声で鳴くちこ。
きゃっひゃっみゃっ、とでも表記したくなるような声。

途中でおずおずとシャアも出ました。
私と、ドクターと、看護師さんと三人にニコニコされるちこ。
ごめんねぇちこ。必死の声なのにね。

『このペースで、3か月おきに基本的な検査をして、
半年おきに詳細の検査と言うことにしましょう。
なにか気になることはありますか? 』

最近すごく大声で鳴くようになりまして!!

『どんな声ですか? 』

…すごく不満そうにながく鳴きます。
 
『どんなふうに鳴きますか? 
その、例えば壁とか、なにもない空間に向かってとか?』

いや。はっきり私を見て、長く鳴きます。ものすごく盛大に、明確に。

『ああ!! なら大丈夫です。
ねこも、アルツハイマーを発症するケースがあって、
大声で鳴きまくるということがありますが、そうではないですね』

では、どういうことでしょうか?

『まあたぶん、ほんとにはっきり不満があるんでしょうね。
なでろ、とか、ごはん、とか、構って構ってとか。
それが何に該当するかは、実際にその願いを叶えてみるまでわかりません

実際に願いをかなえるまでわかりません。なんだか含蓄のある言葉。

『あとは、耳が遠くなってひとりごとが大きくなることもありますが、
ちこちゃんはとくに聞こえてない感じもないので大丈夫でしょう』

ふむふむ。

『では、特に異常がなければ次は3月くらいですかね』

一時期心配していた腎萎縮も特に心配なしとのこと。
診療が終わって、安心してやや脱力。
会計を待っているときに声をかけられました。

『……あの、ちょっといいですか』

え。なになになに。実は何かあるの??
もしかしてこのブログがばれちゃった?
あの先生イケメンで素敵ね、って見知らぬマダムが
話しかけてきたこととか、ばれちゃった??
(まずくはないよね。ないよね? ……よねよね??)

『もしよかったらなんですけど』

……はい(緊張)。

『もういっぴきいかがですか??』

がたっ!! あぁびっくりした。

保護されて病院に持ち込まれた推定1か月半の男の子。
3きょうだいのちびちびさん。

『この子なんですよー。
3匹のうち、2匹は決まったんですがこの子だけまだなんです』

ひゃあかわいい!!
まだ保護されたばっかりで、風邪気味ちびくん。
虫下しとかお注射とかで、ヘロヘロでぼーっとしています。
お鼻はまっかっか。
おずおずと撫でさせていただくと、口だけでぴゃーう。
なんてかわいらしい。たよりなくて胸がいたくなる大きさ。いや小ささ。
ぷっくりマズル、ちこと同じ位置にほくろがあります。
運命? おそろい?? しろ多めの白キジさん。
いいなーかわいいなーすごいなー。

うーんうーん、すごくかわいいけど……。
たぶんちこが嫌がっちゃいそうかなあ??

『ああ。そうですね、それはちょっと思いました。
うちの病院ねこも、見た瞬間からシャアシャア言ってて。
まあどうしても見つからなかったらうちの子にするんですけど』

おっとりやさしい笑顔の先生。
(一週間後、検査結果をもらいに行ったときには、
その子も新しいおうちが決まっていました。
よかったよかった。ほんとうによかった)

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(しっぽが別の生き物みたい)

わたしはちこを、大事にするからね。また約束を更新できてうれしい。
ちこありがとうね。ねこ神様もありがとう。



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by chico_book | 2016-12-31 21:35 | ねこ | Comments(2)

クロマメちゃん異聞と言うか秘話と言うか


「ねこ飼ってるんだって?」

彼女は、にこやかにコーヒーポットを持ちあげた。
ポットの側面に、わたしの顔があまりにもはっきり映っていて、
なんだか笑ってしまうほど。
こぶりのポットは見た目に反してずっしり重たい。
ポットを置いてある銀のトレイも、鈍く重々しく輝いている。
古い銀器のうやうやしさ。なんだかひっそりとしている。
熱くてつややかな液体が注がれるカップは、持ち手の華奢な品のいいノリタケ。
ルームサービス、銀のトレイ、大理石の丸テーブルにひとりがけのソファ。
さすがに役者がそろっている港町のホテル。
ふだんマグカップでざぶざぶ飲んでいる私はこころもち緊張する。
ちょっと腹筋に力を入れたりして。

ええまあ、飼ってるというか暮らしてるというか
生活のなにかをシェアしてるというか。

「ねこかわいいよね。わたしも昔わんちゃん飼ってたのよ」

そうなんだ。

「でも13歳まで生きたのよ、その犬種にしては大往生だったの。
結構大変なこともあったから、すっかり気が抜けちゃって、
さみしいのはさみしいんだけど、
でも旅行とか行きやすくなったしね、て思ってたのよ」

旅行好きの彼女はそう言って笑う。
つい先ほど、10月に買ったばかりだという
新しいデジカメの自慢話をしてくれたばかり。
ことしの12月はドイツのクリスマスマーケット巡りをするのだとか。

「そしたら、息子がねこ拾ってきたのよ。
『いぬもおらんちゃけんよかろう? 』
なんて言い出してさ。こっちはわんこロスの最中だってのに。
『散歩もいかんでいいけん、母ちゃんも楽よ』
とか都合のいいことを。
最初ムカッと来たけどまあ、顔見ちゃうとね」

えへへ。にまにましてしまう。彼女もにまにまわらっている、
いわなくてもわかるよね。わかりますとも。

「いくつくらいですか」

「8ヶ月くらいかな、子ねこではないけれどお誕生日前。
もう暴れる暴れる」

想像つくなあ。

心底楽しそうに、彼女はカップを口に運んでからかるく眉をしかめた。

「苦いね」

そうですか。そうなのかな。
わたしはこのシチュエイションに圧倒されて
ちょっとよくわからないかな。

「クラシックなホテルって、そうなのよ。
欧州のひとはこういう味が好きなのかも。
わたしはもっとあっさりした方が好きなんだけどね。ごくごくのめるような」

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そう言って苦いコーヒーをごくごく飲む私たち。
お酒に弱いので、しゃべりっぱなしで飲みまくる。

「どこまで話したっけ」

「ちびにゃんこが来たところまで」

「そうそう、チビっていうほどチビでないんだけどね、若にゃんこね。
暴れるわ走り回るわ家を破壊するわものは倒すわ」

……あああ!!

「観葉植物によじのぼって木ごと倒れるわ、ゴルフバッグのなかで粗相するわ
出てこられなくなって大鳴きするわ」

ちびにゃんだなあ。でもなんかもう、尊さしかないですね。
最近机の上からおろせーおろせーと大鳴きするにゃんと暮らしていると。
(私がいないときどうしてるのか)
(たぶんうまいことやっている)

「冷蔵庫は開けるわ、引き出しは開けるわ、
開けたあとゆっくりしまるタイプの引き出しで行方不明になるわ」

キジトラの女の子だそう。なんてかわいいやんちゃさん。

「息子がまた
『こいつ遊び足りんのやない? 』
なんて言い出して、おもちゃをふりまわして遊ぶ遊ぶ。
くたびれておとなしくなるどころか、
体力がめっきめきついて、どんどん高いところにのぼれるようになって」

かわいいけど大変だぁ。

「ねこってね、もっと物静かでおとなしいものかと思ってたのよ」

まあねこそれぞれですよね。

「そうそう。でね、そんなとき息子がゼミ合宿で、
3週間ほど家を空けることになったの」

おお。

「もうねこ馬鹿だから
『うわーないわーつらいわー』
とか言ってとぼとぼ出かけて行ったんだけど。
それはまあいいとして、
さて家のなかに、わたしと夫と猫がいるわけですよ」

ふむふむ。

「私は元はわんちゃん派で、正直ねこの扱いはわからない。
夫は犬のこともねこのことももうなんにもわかんない」

ほおほお。

「だからね、まずは遠巻きに見るわけです」

ねこを?

「そう、ねこを」

彼女は重々しくうなずく。
若いころは多岐川裕美とか池上季実子に似ていると評判だった彼女、
クラシックなホテルのクラシックなアイテムがとてもよく似合う。
窓の外にはヨコハマヨコハマした横浜の夜景。


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※この写真はシーバスからなので、イメージです

「うん。新聞の影からちらちら盗み見るかんじ」

でもそれは対ねこ基本姿勢ではないかしら?

「そう?  とにかくね、暴れられるのも困るし、
じゃらしふりまわすのもむりだったのよ。私五十肩だし、夫はテニス肘で」

うわ、いたそう。

「そしたらね。…ねこの態度が変わってきてね」

どんなふうに?

「あれ? って顔をするの。あれ? このひとたち、そうなの?
そうでるの? って顔するのね」

ああ、なんかすごくわかります!!

「そしたらねえ、もうすごかったよ。
『そうざますか。実はワタクシも、かねがねあんな野蛮なのは
ちょっとねえ、どうかしらねえ、と考えておりましたの。
おたくの息子さんがあまりにも喜ぶから、お付き合いしてはおりましたが、ねえ
レディに対して、ちょっと、ねえ???』
って態度と表情になっちゃって!! 」

!!

「うちの夫はおじいちゃんだから(注:ひとまわり以上年上の旦那様)、
あまり動かなくてソファーにどっか、と座ってることが多いのね。
そしたらあの運動会をしていたねこと思えないあしどりで」

ねこのあしどりすばらしいですね。

「花魁道中かっていうくらいしずしずと、
モンローウォークのようにたっぷり歩いてきて、ひらり、と
夫のおなかの上に乗るのよ。
おじいちゃんだからびっくりするじゃない?
そこにね、ゆっくりまばたきして、ちっちゃーいこえで
「みぁぁ・・・ん」
っておっしゃるわけですよ」

うわ。あかんやつやそれ(似非としりつつ)

「そしてごろ・・ごろろ…と言いながらゆっくりと箱になる」

彼女もわたしも、ごくりとコーヒーを飲む。
熱くて静かな苦い液体のありがたさ雄弁さ。

「完璧ですね」

「完璧なのよ。もうね、おじいちゃんだからまさにいちころよ」

いやまあそれはしょうがないんじゃないですか。
おじいちゃん云々ではなく(経験者)

「面白いのがね、息子が帰ってきてももう全然態度が違ってて。
『いつまでもあなたみたいな子供と遊んでなんかいないのよ、
わたしレディなんですから。ぷい!』
みたいになっちゃって、まったく相手にされない」

あはは。

「子供が膝からくずおれるのなんてはじめて見たわー。
『親父になんか預けるんじゃなかった』
『母ちゃんがついていながらなんでこんなことに』
って、むなしくじゃらしをなでるあたりがもうおかしくておかしくて。
こんなにも女心がわからんとか! ってね。
あれはもてないタイプだって、わたしその時確信したの」

「まあ最終的に、就職してひとり暮らしになった時に
ねこを連れてっちゃったのよね。なつかしいな。
ゼミ合宿に行ってたころなんて、だからもう、ほんとに大昔」

彼女の微笑みがやわらかくなる。

「あのときはほんとに確信してたのよ。
この男に、彼女ができる日が来なくてもしょうがないって。
でもまあよかったよかった。ほんとによかった。
相手も、大のねこ好きなんだって」

息子さんの挙式のために上京(横浜だけど)された年上の友人のお話。
15才のキジトラにゃん・クロマメちゃん
(由来は肉球がつやつやだから!!)に家族が増えるお話でした。
いまでも、おじいちゃんには『レディキティちゃん』と呼ばれているそうです。

「おめでとうございます」
「ありがと」
「ねこ好きに悪い人はいませんよ」
「ね」
「ね」

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おめでとうございます。

ちなみに慶事の直接のきっかけは、転勤辞令による
『遠距離恋愛ダメ絶対! もうここで決める!!』
モードだったそうです。
クロマメちゃんショック、と、彼女はこっそり呼んでるそう。

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このかたは、にくきうすべて見事なピンク色。
ほんとに何もかも完璧(陶然)



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by chico_book | 2016-11-18 02:08 | ねこ | Comments(4)

夏のかけらが居残っているような


夏の終わりに雨が降って、しっとりと重たい空気と、
ようやくほとぼりの冷めたような空気のひんやり感に、
安堵しながら散歩をしたのを、思い出すのはひと月後のいま。
10月になろうというのに、こんなに蒸し蒸ししているなんて
当たり前だけどそんなことは思わなかった。

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ゆく夏を惜しむイベント、小雨の中、消えてしまうろうそくを
つけてまわるのはシジフォス的な苦行なのか
あるいは、キャッチャーインザライなお役目を粛々と
こなすかんじなのか。

小雨ふる夕闇の中、笙の笛の音が響いて
狐の面をつけた一行と巫女さんと神主さん、
和太鼓を叩きながらの『神渡り』という行列に
(たまたま)出会ってしまった。
いま思い出しても、異次元の出来事のよう。
もしかして、狐につままれたままなのかな、
なんていうと出来過ぎな話ですが。
狐になら包まれてもいいなあ、とも(すこしだけだけど)思う。
ふっかふか。

わたしにとって、秋は知らないうちに深まってゆくもの。
彼岸花で、ああ、そういえば、とびっくりして、
きんもくせいの香りはちょうど9月の終わりから10月にかけて。
それは今年も変わらない。

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満開になる前。季節が短いので、個人的に貴重。

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うしろに、さりげないつぼみ。
彼岸花のつぼみに、あまり見おぼえがないのでうれしくなった。

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さくらんぼと違って、「かわいいアイコン」と認識されないのは、
やはり匂いのせいでしょうか。
風の強い日には若い実が落ちはじめて、それを拾いあつめる人の姿も。

f0257756_01530440.jpg
公園で見かけたねこ。ふっかふか。輝く金色のにゃん。
(このこではないけれど)最近帰り道で見かけるにゃんがいて、心が騒いでいる。
いつも公園のベンチの上にいる、キジトラちゃん。たぶんおんなのこ。
近づいていくと、小声で長く小さく鳴く。逃げない子。
なつこいのかな。おうちどうなってるのかな。
ちこがおうちをロスしたのも(推定ですが)この季節でした。

あまり感傷的でもよくないのですが。
ちょっと心がそちらに振れています。なんだろ。

f0257756_01553403.jpg

お正月の日比谷公園より。
冬の東京は本当に明るくて空がきれい。
ぱりっぱりに乾いているけれど。

このころには、夏の名残の熱さや湿度を、
懐かしく思うのかなあ。



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by chico_book | 2016-09-28 02:08 | 日々 | Comments(0)

年越しのその前へ、未来への伝言

存外忙しかった8月。
9月になってもなんとはなしにそのテンションが続いていました。

3ヶ月を目安に、と言われていたちこの通院。前回は5/21。
そのときの記事はこちら
そろそろ行かないとね、ねこの時間は人間の時間とは違うもの。
そわそわしてはいましたが、車のない私としては雨の日は避けたい。
そのうえで、秋祭りや近所でのイベントが続く日々でついつい
あとまわしにしていました。
おみこしとか、たくさんの人出とか、満席で乗れないバスとか、
いくらなんでもかわいそうかな、なんてことを言い訳にして、
でもその行為に不安な爆弾を抱えた気持ちそのままで。

ようやく晴れた休日。
午前中、用事をなんとかひとつ終えたところで、様子を見る。
大丈夫そうかな。
ちこにゃんの様子を見る。のんびりおなかをなめなめしている愛らしさ。

トライしてみて、だめなら無理強いはしません。
それくらいの心構えでいないと。
鬼気迫る心境だと、あっさり察知されてきっぱり拒否されるから。

はたしてストン、と、キャリーにおさまるちこ。
以前は飛び出して部屋中走り回って大騒ぎだったのに。
聞きわけがよくなったのか、加齢か、信頼か。
もちろん大声で文句を言いますが、言い続けますが、
とりあえずこれはチャンスと言うことで、さくっと病院へ。
いつもの待合室、本日はちょっとにぎやか。

しっぽくるるん、りりしい黒柴さんと、
だっこされたまだちびちびしいチワワわん×2。
Chihuahua、と言うスペルもかわいらしい。
りんごを連想するオデコとまんまるおめめのかわいい横顔にうっとり。

やわらかいソフトケースを膝の上に置いた人、
その中から聞こえてくる子ねこ特有のかぼそい声。
(あとで見せていただいたら、
手のひらサイズの白いちびちびにゃんでした・・・・・・)

待て、伏せ、をきちんとこなすしばわんの賢さ、
つやつやの黒い背中にうっとりしながら、
呪詛の雄たけびをあげるちこにゃんを気にしつつも、本を読む。
こういう時には、あっさりやさしい本がいちばん。
本の内容がはいってこないこともおおいので。


舞台はロンドン。
主人公は、老婦人の膝乗りねことして、平和な日々をおくっていた
灰色ねこのアルフィー(4才・オス)。
飼い主との死別により、家なしねこになってしまったアルフィーが、
自分で『新しい居場所』を探す物語。
リスク管理として複数のおうちを確保する『通いねこ』となり、
そのかかわりを持ったおうちのひとたちすべてが幸せになるように、
幸せであり続けるように奮闘する姿が描かれます。

たわいない、平凡なハッピーエンドストーリーではあるのですが、
猫ならではの
『愛情をしっかり求めるけれど深追いしすぎない』
『引き際を見極める諦めの良さ』
が鮮やかで、不安な気持ち、ねこに寄り添う気持ちで読むには
本当にちょうどよい作品でした。

(お年寄りに愛されてしっかりしつけられていて、
ずっとそのままおうちねことして幸せに過ごすと思っていただろうに、
突然家なしになってしまったアルフィーの境遇を、
すこしちこにも絡めて考えてしまいます)

30-40分ほど待ったところで、病室へ。まずは体重確認から。5.4キロ。

「ああ、減ってますね。よかった。
前回が5.7キロだから、ひとつきで0.1キロ減と
言うのは理想的です。この調子で頑張りましょう。
目標はあくまで4キロ台です」

採血。いつも言われることですが、ちこにゃん体格のわりに(涙)
血管が細いということで、採血に時間がかかります。ちょっとかわいそう。

「飼い主さん、顔を見て励ましてあげてください」

お耳も肉球もお鼻もまっか。がんばれがんばれ。

触診、目、鼻、耳をみていただく。特に異常はなし。

「少し背中が薄くなっていますね。最近ブラッシングしましたか? 」

ええ、抜毛シーズンかなと思ってついついついつい、ファーミネーターで。

「背骨沿いの黒いところだけ、アンダーコートがごっそりありません。
そこだけない、と言うのは、自然では考えにくいことですね。
たぶん自分でうまく手入れができない部分があって、
ブラッシングの時に取れすぎちゃうのかなと思います」

「体格的に、ねこちゃん自身での手入れが届かない
可能性のある場所なのでブラッシングでとってあげるのも
たいせつですけれど、
やりすぎちゃうと本人が気にする場合もありますので、
その辺バランスをみてあげてください」

・・・ものすごく気を遣って表現してくださってます。感謝。

そうそう、がっつき食べをしてケポ、とすることが多いんです。
前からなんですけれど、
歯周病とかも心配なので一応歯をみていただければ。

「うん、奥歯はもうないですね。
でもごはん食べられているのなら心配はないです。
むしろ、歯石がつかないので歯周病のリスクは少なくなります。
歯ぐきも問題ありません」

ほっ。
なかなか見ることがないので、記念に撮影させていただく。がうー。

f0257756_23192876.jpg

エコーで腎臓検査。

「本来はこの辺にあるはずなんですが、ちこちゃんはここですね」

モニタ画面の5センチくらい下をしめす先生。むむ。

「つまり、この部分は全部脂肪なんです。がんばりましょう」

しゅ、粛々と受け止めます。

「腎臓の大きさは前と変わらないので、委縮は心配しなくてもいいかな」

・・・・・・ほっ。

比重をみていただくために、ちっちを採取することに。なかなかでない。
カテーテル導入してもうまくいかないっぽい。おうちでしちゃってたかな?

「カテーテルって、ねこ自身が結構痛いんですよね。
自宅のトイレが二層式なら、簡単に採取できますので、持ってきてください。
あとで容器を渡しします」

そのあと、さくさくとツメを切ってもらう。
まさか、ここでついに怒りのシャア!! が、2回も出る。
大変珍しいちこのシャア!
我慢の限界と言うことですね、かわいいやらかわいそうやら。

血液検査の結果が出るまで15分ほど待合室で待つことに。
その間にさくっと『アルフィー』を読み終わりました。スッキリ。

検査結果を聞きに病室へ。

尿素窒素(BUN)  :36  → 43  → 31 (正常の目安:16-36)
クレアチニン(CRE):1.9 → 2.0 → 2.4 (正常の目安:0.8-2.1)

ううむ、改善された値もあるし、そうでないものもある。

とりあえず悪化してるとは言えないとのこと。
引き続き今の方針で問題はないでしょう。
食事を療法食にして、サプリメントも。

おくすりを導入するかは微妙なところ。
進行しきってからでは効果がないおくすりなのだけれど、
消極的予防策なので、結果が出てるかどうかはわかりにくいのだとか。
それ以上の積極的治療は、いまのところ不要かな、というところ。

「採血あとの、バンドをそろそろ取りましょうか」

再び診療台に出されるちこ。あら! あらあら!!
たいへん、ちこにゃんちっちしちゃってます!

「よかったよかった、これで充分です」

吸い取って検査する先生。やはり比重は軽いものの変化なし。

今回もフードのサンプルをたくさんいただいて、
病院取り扱いのフードをオーダーして、とりあえず今日はおしまい。
おつかれさまでした。

玄関あがったところで、待ちきれずにキャリーを開ける。
ぴょいっと飛び出るちこ。
かくれたりもあわてたりも、わたしに怒りも小言もなしで、
カリカリに一直線。もぐもぐ食べてひと休み。

f0257756_23230526.jpg
やっぱりおうちがいちばん、ね??
(少しラグがゆがんでいますがご容赦ください)

f0257756_23230956.jpg
実は今回、帰宅後しばらくトイレに入っては出て、を
神経質に繰り返していたので大変心配しました。

先生曰く、ちっち採取のために強く刺激をしたから、その影響かもしれない。
(また連れてくるのもストレスだし)
しばらく様子を見るしかないのですが、

ひどく痛がったり、明らかに異常におちつかないようなら
また連絡をください、とのこと。

f0257756_23235729.jpg
こちらの心配し過ぎか、不安げな横顔に見える。
思いきってベッドに連れていって寝かしつけ。

なんどか起きあがってそわそわするちこをぽんぽん、と、
撫でると、思い直したように寄り添ってねむるちこ。
わたしも一緒にうとうとして、ゆめうつつに繰り返す。
せわしない日々、回復にとてもよい時間でした。ありがとうちこ。

f0257756_23244313.jpg
落ちついたあと、このねんね姿。あんよからまってませんか。

f0257756_23244602.jpg
知らにゃー……(ぐう)

次は年末かな。そこまで行かずに済むことをお祈り。
すこし早いかもですけれど、無事に年を越せますようにお祈り。
たくさんの知りあいのにゃんの、健康と無事と安心と幸せを、
ちこと同じようにお祈り。そんな季節になりました。

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ね(にゃ)


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by chico_book | 2016-09-25 23:34 | ねこ | Comments(4)

にゃんとの暮らしさまざま

ねこマエストラは、私の高校時代からの友人です。
彼女の妹さんも、ねこ飼いさんで、以前3にゃんとくらしていました。
いまは2にゃんかな。直接の知人ではないのでまた聞きですが。

彼女のお引越し暦はなかなかにぎやかで、
欧州と日本をお引越しで往復すること複数回。
最初は日本に里帰りした際に拾ったねこを
マエストラが連れて行ったのですが、そのあと日本に帰国する際に、
現地生まれのねこが増えて、ねこの数だけ往復したり、
もともとなかよしだったにゃんずが、
引越し先になじんだ順番で仲良く『なく』なったり(!)と、
なかなか示唆に富んだお話を、また聞きで漏れ聞いております。
日本と欧州を往復するたびにねこが一匹ずつ増えてゆくお話を
たのしく聞いていました。感謝。

マエストラご自身も、持病持ちのにゃんふたりと暮らしています。
こころ強く頼もしい友人。
きっかけは高校の渡り廊下。高1どうし、クラスこそ違っていましたが、
体育と家庭科の女子合同授業で顔見知りになって、
わたしの下敷きにはさんでいたサムシング(照)に
彼女が反応したのでしたっけ。もう30年も前の話ですキャア


さて、妹さんの欧州生まれのにゃんに、腫瘍が見つかりました。
そのあと欧州から日本へお引越し、さらに欧州に里帰り、
闘病や移動や負担や、さまざまな要素がありましたが、
20歳前までの長寿をまっとうされたとのこと。

フクちゃんのことを聞いて、
最初に、このにゃんくんのことを思い出しました。

直接の知り合いではなく、あくまでまた聞きなのですが、
ねこは思っているより強いのね、
なにより一緒にいることがねこ自身のよろこびだと
確信してよいのね(それは思い上がりではないのね)、と
そして、配慮はもちろん必要だけど、
心配しすぎてしまうことも心配だよね、と、
実感しました。

フクちゃんゆったりがんばろうね。
あらためて、横浜からささやかなエールを送ります。

たいせつないのちを、あずかっているのだなあ、
いや、預からせていただいているのだなあ、
猫神様に託されているのだなあ、
神様に試されているのだなあ、
そしてじぶんの出来ることをできるだけ、
ちこに真摯に捧げるしかないのだなあ

そんなふうに思います。
いまもおしりにはりついている、
あたたかいけものに思うのです。

いま現在、マエストラの妹さんのもとにいる2にゃんは、
ともに15歳越え。
やはりいろいろと心配な要素があり、
妹さんご自身も身辺がばたばたしていた時期のこと。

「ねこのことがたいへん。
じぶんのこともそうだし、手が回らないし、お金もかかるし」

と、姉であるマエストラに漏らしたそうです。

マエストラの妹さんへの言葉がこちら。

「そんなこというのなら、最初からねこ飼っちゃだめだよ」
「自分にできるだけのことしか、自分のねこには
できないんだからその範囲で精いっぱいやるしかないでしょ」

ううむ。旧家の総領娘と言うのは、身内に対してかくも厳しいものなのか。

彼女は、ワタシにはもっとぬるま湯で接してくれるので、
そして、あまり厳しくないタイプの兄を持つ妹である私には
なんだか身の引き締まるお話。

といいつつ、妹さんがほんとに困った時には
そっと手を貸しているマエストラ。
私の自慢の友人であります。かっこいいなあ。

神さまたちの遊ぶ庭

宮下 奈都 / 光文社



某所でご紹介されていたこの本を、読み終わってしみじみとしたところでした。
(ありがとうございます)
ねこマエストラは三姉妹の長女なのです。

f0257756_12212493.jpg


本日のちこ。変わらない日常のありがたさ。

さぁ、気がすすまないけれど炎夏のなかを
図書館に行ってきましょう・・・・・・。
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by chico_book | 2016-08-07 12:22 | ねこ | Comments(2)

短い夜に思い出すこと(かぎりない幸福のはじまりの日)

pinochikoさんのところのメイちゃんの表情に、
やわらかいあまえんぼな表情に、胸が熱くなる。

ちこも、最初はもっと硬い表情でした。

周囲が散らかっているので、載せない方がいいかな、
と思っていた写真ですが、おそとの子時代のちこ。

f0257756_0363325.jpg


表情が全然違います(2008年1月の写真です)

そんなちこですが、いまでは比類ない甘えっこで、
電話の相手からは
『あなたが口で言ってるんでしょ。ねこの出す音量じゃないよね』
(出しませんよ!!ていうか無理!)
と言われるほど、大音量でゴロゴロいうちこですが
(部屋ごとふるえるようなゴロゴロ、と言われます)
ひとの手に乗せたごはんを食べることは、ほとんどありません。

かりかりをひとつぶ、お口の前にもっていっても、
それ、下に置くか、お皿に入れて? 
と、頑として言い張ります。そうするとはじめて口をつけるのです。
あと、長い棒状のものを見るととても怯えます。
最近はキャリーからも逃げなくなったのに、一目散に逃げてゆくのです。

それでもいまはずいぶん距離が近くなりました
以前はベッドの下やクロゼットのなか深くに逃げ込んでいたのだけれど、
いまはベッドの上のすみっこでまるくなって警戒する、と言うような違いですが。、

それはきっと、ちこのなにかの記憶、そのどこかに触れるのだろうと思っています。
ちこはどこでどんな目にあったのかしら、なんて思うと寂しくなりすぎちゃうので、
あまりかんがえすぎないように、そして、クイックルワイパーは
彼女の視界になるたけいれないように配慮しながら使います。
共存共栄。

そのあと、こんな季節を外で過ごしているさまを見るに忍びなく
本人の激しい主張もあって、うちにはいるようになりました。

f0257756_0441020.jpg


うちに来て間もないころ。
もしかしたらこのころはまだ、緊急避難と言う気持ちで、
朝になったらお外に出していたかもしれない。
すごく悩みました。悩んでいたころだと思います。

f0257756_04542.jpg


やっぱりいまとは、表情が違うかな。
たぶん目やにとか、とらせてもらえなかった頃ではないかと。

f0257756_0463082.jpg


ちこ自身も、たぶんここのおうち大丈夫かしら、
と、いぶかしんでいたのでしょう。

ココロ赦していない感じがせつなくも頼もしくもまばゆい。
いまの私は(私たちは)もう、心を決めてしまっているから。

メイちゃんにたくさんのおめでとうとよかったね、と、
そしてこれからの幸運を、祈りを添えて。

大変大きなお世話なひとりごとですが、
ちこがうちに来た経緯を思い出してしまったので、
勢い余ってそっとつぶやきます。



短い夜に寄せて。なんといううつくしさ。



若々しさがひたすらかわゆく思えるオトシゴロ。
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by chico_book | 2016-06-22 01:13 | ねこ | Comments(5)


ねことか本とかまんがとか、と言いつつ映画にじわじわ圧される幸福


by chico_book

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