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サイレンスの強さ優しさ呪わしさ

映画を観たのは3月の頭で、もうずいぶん前のこと。
紅海感もずいぶん少なくなってはいるのですが、
なにしろ原作を再読したくなって図書館にリクエスト。
みなさん考えることは同じようで、リクエストは100人待ち。
ようやく手元に届きました。


読みはじめるとひと息。

小学校高学年で北杜夫に傾倒して、そのつながりで遠藤周作へ、
教会学校にかよっていた流れもあって
中学生時代に読んだ(はず)の『沈黙』。

映画を観ている途中で、そうそう、キチジロー、聞き覚えがあるわ、とか、
モキチ、そうそうモキチ、北杜夫由来でちょっとどきどきしたっけ、
なんて思い出していました。



当時のわたしの嗜好は、あくまで北杜夫>>>遠藤周作だった記憶なので、
文体の馴染みの良さに、そう感じる自分にびっくりしました。
過不足なく淡々とつづられる文章。
静かに語られる悲劇と苦悩、しずかな激情。圧倒的。

映画も大変素晴らしかったのですが、原作が本当にそのままで、
しかも小説と映画と言う作品の特性にしっかりと根差した
深みがたっぷりある、双方ともに
「余りあるすばらしさ」
でした。
両方そろって、それぞれの違いと特徴が引きたつ印象。

井上奉行・イッセイ尾形の底知れぬ恐ろしさ
通詞役の浅野忠信のつかみどころのないかんじ、
とてもよかったです。
窪塚洋介のキチジローの圧倒的などうしようもなさ。
そしてそのリアルさ。
日本人作家による小説で描かれる日本人のなんとも
把握できない不気味さをスコセッシ監督が
こんなにも的確に圧倒的に描くなんて、と、
途方にくれながら劇場を出たのを覚えています。

福岡在住時代に、天草にドライブに行って温泉に入って、
その帰り島原にはフェリーで渡りました。
海に迫る半島とたくさんの島々、すこし荒れ気味の海を
ほんのりと思い出します。
それぞれに隔絶された、海と向き合う入り江に刻まれた
ひっそりした集落にまだらにさしていた光の筋の印象。

惜しむらくはロケ地が(ほぼ)台湾なのだそうで。
現代の日本では難しかったのかな。

162分と長い作品ですが、ほんとうに観てよかった。
そして読むことにしてよかった。

次は『海と毒薬』を読もうかな。
ティーンエイジの自分ともう一度出会う読書。
こういう幸福があることを知ったのは最近のこと。

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鎌倉カトリック雪ノ下教会。
団葛の桜ごしのたたずまいがうつくしかった。
ワタクシの育った(じつにちいさな)街も、
お寺と教会と神社が仲良く並んでいることを思い出しました。

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春の終わりの夕闇に浮かぶ桜。

はかなく散ってしまうけれど、また来年律儀に咲く、
と、
のんきに信じてもいいのだろう。断言するほどの強さはないけれど。
そう思えるのも、幸福。



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by chico_book | 2017-04-16 20:26 | | Comments(2)

うららかざわざわこころは平らかを目指す(祈)

コメント欄で軽く触れましたが、ちょっと体調を崩して
たいへんひっそりと過ごした三連休でした。
息を殺して明るい春先、いろいろなことがざわつく季節をやり過ごすのはとても悪くない。
(変な日本語がちょうどはまる心情)

これはちょっと観たかったのだけど、自重。



なにしろジャック&ベティのレイトショー(3/24まで)
レイトショーにはやや厳しいロケーション。
弱虫なので。
(ほぼほぼ歓楽街と言っていい場所のはずれにある映画館)

またどこかで拾いましょう。


体を休めながら相談しながら、ごそごそたまった家事やお片づけをする。
あれこれたくさん。文字通り雑事。
天気がいいのを先途とばかり、洗濯機をまわして干してをなんども繰り返す。
充実。春のひざしをながめてお茶を飲む。乾いた洗濯物をたたむ。
書類の整理、家計簿つけ、食器棚や冷蔵庫の中のレイアウトを変更などなど。
ソファにちょっと腰掛けるたびに、こたつやベッドから飛びだして、
律義に駆け寄ってくる愛しいねこ。
びゃーうびゃーう、と、のんのんをせがむ。それに応じたり応じなかったり。
のどかな日。ありがたくのどかな日。なんという幸福。

日曜の夜ぐったりしたまま、読みはじめた本。
日記だったら読みやすいかしらなんて(大変な誤解)
魅かれた理由は装丁だったはず。予備知識ほぼゼロ。
「結構話題の本らしい」
「帯を末井さんが書いていてびっくり」
(私のなかで末井さんは初期りえぞうせんせいの
「このままだとおうちに小豆(大豆かも)が5トン来る末井どん」)


途中で止まらなくなったのですが、いやまったく以て
体調の悪いときに読む本ではなかった…!!
具合悪いまま、一気に読了。ほぼほぼ徹夜。
なんとかごみ出しをして、ふらふらもうろうとしながら月曜日を過ごす。
先延ばしにしていた(3月リミットの)携帯の契約変更に
えっちらおっちらと行くのが精いっぱい。

月曜の夜、見逃していた『直虎』二週分を視聴。
(面白いです。圧倒的に不穏で)
そのせいですっかり日曜日の夜と勘違い。
おりからの睡眠不足もあって、倒れるようにベッドへ。
………と言う訳で、月曜の夜はほぼニュースに触れることなく。
火曜朝のニュースでいきなり知りました。
宮原さんワールド欠場・・・・・・!!

※※以下ファンがめそめそぼそぼそ呟いております※※

ひぃぃぃぃ。朝から声にならない声で立ちすくむ。
ねこがいて、ほんとうによかった。
立ちすくむ私の足にすりすりとまとわりつく
やさしい毛皮のあたたかさやわらかさ。
手にしたマグをかろうじて取り落とさずにすみました。
ありがとうちこ。

呆然としたまま、機械のようにただ流れにそって身支度を整えて、
そのまま家を出ます。

週末ジュニアワールドをみて、苛烈や!! これは大変だ!!
ぴょんちゃんどうなっちゃうの! と、思っていたところ。
ザギトワさんのドンキ、たのしかったー。
後半ジャンプ固め打ちが
「おいたてられるように/せわしなく」
ではなく
「メロディやリズムと追いかけっこをするように」
駆け抜けていったのがなんとも楽しくて。
勢いのあるプログラム大好き。ジュニアはさらなり。
溌剌、と言うにふさわしい
(ザギトワさんにかぎることではありませんが)

真凜ちゃんの
『一位の選手に、頑張っておめでとうと言いたいと思う』
と言う言葉に胸を突かれました。

15歳の女の子が、自分の完璧を出すことができた
そのわずか数分後に突きつけられる現実。
そのシビアな状況にまっすぐに向き合おうとする姿勢、勇気、りりしさ、
そしてそれを言葉にするということ。
すごいなあ。
(でもちょっとインタビュー厳しすぎではないかしら、
そこまで放送しなくてもいいんじゃないかな。
と言う思いと、
(流れ上、おたがい引っ込みがつかなくなっただけかもしれませんが)
もしかして真凜ちゃんにとっては
ここまでワンセットなのかも、などとも思ってしまったりもする。
もちろんすべては憶測なんだけど)

このスポーツで負傷って並大抵のことではないわ、と
あらためて思い、
股関節ということで、こづを連想し(涙)、
濱田コーチのインタビューを拝見して
状態あまり良くなさそう、と、不安は思いきりあったので、
覚悟、あるいは予感がないとまでは言えないのですが。
ひゃぁぁぁぁ。さとこさん。さとこさん。

あの小さくて貴くて気高い、たおやかさと強靭さを併せ持つ背中。
SW冒頭、まっすぐにのばされたうでのうつくしさ。
指先の繊細さあでやかさ。
そんなことを思い出して、全日本を思い出して、
ゴージャスレイバックスピン、小鳥のようなバレエジャンプ。
やわらかい所作。惑星のジャンプの音はめ。
可憐だ。まさしく字義通り可憐!!

そんなことをぶんぶん思い出す。
出勤途中の車内で、じんわり半泣きになる。わたしが泣いてどうするの。
連休明けの出勤だってのに。ふぅぅぅぐぐぐ(奥歯かみしめ)
PRINCESS、ではなく TINY QUEENと称されるさとこさん。
そう、可憐なのにその威厳がものすごくクイーンなのですよ。ううう!!

なによりなにより、なによりご本人がなんと無念でありましょうか。

それでも引いてくれてよかった。引く勇気。
これほど難しいこともそうないと思います。
ありがとうさとこさん。そしてコーチやスタッフの皆さん。
そして理華さんありがとう。調整むちゃくちゃ大変だと思います。
(やはり小塚さんを連想して涙)
元気なリバダン見ることができますように…!!

練習の鬼、と言われるさとこさんにとって、
存分に練習できないのはさぞつらいだろうし、
いろいろと勝手が違うこともあるでしょうけれども、
シフトチェンジにいい時期なのかもしれません。
そしてそれに、クレバーかつ確実に対応できるのがさとこさん
(祈そして信)

ファンの間では有名な言葉ですが
振付師・ミヤケンさんの
「才能あってひゅって伸びる選手はブレがあるんだけど、
宮原選手は大きなピラミッドみたいになっててブレない」
と言う言葉をここに刻ませていただきます。

get well soon と、小声でそっとお祈りします。
このひとと。おでこごっつんしながら。

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土曜日の成果。新しい写真たて(閉店セールで半額!)に飾るのは、
最愛のねことアイスランドの記憶、

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優雅に横たわるお姿を写真に収めようとするも、
すかさずのんのん体制に入るの図(かわいい)
やる気満々のおてて。

「さあ!! わかってるんでしょさあさあさあ!! 」
ってかんじですね。
ジャッジに向かってずんずん進んでゆく羽生さんのような。

確信に満ちたまなざし。ちこも見事なクイーンぶり。
姫にゃん、なんて呼ぶこともあるけれどね。



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by chico_book | 2017-03-22 01:40 | フィギュアスケート | Comments(0)

傲慢でかわいい秘密のおしゃべり

眠くてぼんやりしたまま、機械的に職場へ向かって歩く。
ずいぶん陽ざしが強くなった。もう春だもの。
結局今年は雪は降らないままなのだろうか。そういう年もあるってことかしら。
ちょっと残念なようなありがたいような。
そんなことをぼんやりと考えながら足だけはしゃきしゃきと
進んでゆく。無意識の動きが自分でも少し不気味で、でもありがたくもある。
もたもたしている暇はないし、油断すると
いくらでもたもたする人間なのだから。

登校中の小学生がばらばらと私のまわりを走ってゆく。
まさに三々五々、集まっては離れ、歓声を上げる小さなひとたち。
みんなしっかりとランドセルを背負っている。
私がこどものころは
『いかに早くランドセルを卒業してマイバッグに移行するか』
競争のような風潮があって、早い子どもは3年生くらいから
もう使わなくなっていた。
ランドセルそのものも、当時のものは(きっと)使い勝手が悪かったり、
品もよくなかったりしたのかもしれない。
いまどきのランドセルは色づかいもデザインのディティールも
様々で、身長の高い子どものものでもそんなにくたびれている様子はない。
もしかしたら、手入れしながら大切に使っているのかも。
だとしたらそれはよい変化ではないですか。
高度経済成長・大量生産・バブルでイケイケどんどん期を経て、
いまや子供の意識も変わってるのかもねえ、と、勝手に思いを巡らせてみる。

わたし自身は身長が伸びなかったことと、
両手がフリーになって、本を読みながら歩くことができる、
というメリットを感じていたので、6年間みっしり使い倒しました。

そして近所のおじちゃんおばちゃんに
『二宮金次郎』『ものを大切にするこども』
と、うつくしい誤解の要素のある評価をいただいておりました。
あぶないでしょ! と(強くは)言われないほど、交通量の少ない田舎のお話。

短いパンツからすんなりした足を突き出して、
気持ちいい切れ味でしゃきしゃき歩く女子ふたり。
いわゆる『恋人つなぎ』をした手を軽く揺らしながら、
肩を軽くぶつけないながら。
長い髪は朝日を受けて信じられないくらいいつやつやしている。
ひとりはポニーテール、ひとりはツインテール。
盛大に揺れる髪のふさふさ、傲慢なほどの髪の艶までがなんだか楽しげ。
でも聞こえてくる会話の内容は、ちょっと意外でした。
夢遊病者のような(やる気のない)私と、彼女たちの歩く速度が
たまたま一致した、短い時間に聞こえてきた内容をキキミミ頭巾。
そしてその記録。だってあまりにかわいくて!!

「ああ卒業式めんどくさいねえ」

「ねえ」

「ずっと小学生でいたいのになー」

「私もそう言ったらママすごく怒ってた。びっくりだよ」

「うちもだよ。行かないって言ってるわけでもないのに
なんであんなにむきになるんだか不思議」

「行きたくないけど行くに決まってるじゃんか。
ママってさ、よくあんなにむきになれるよね。
わたしだってぐちくらい言いたいよ」

「やだよねえ中学。髪の毛とか好きにできないんだよ」

「ほんとほんと」

うーんそうだねえ。
わたしに子供はいませんが、中学の校則の不合理性に
異を唱えられた場合、説得できる自信は正直ないなあ。
(もちろん内容にもよりますが)

「制服やだよねえやだやだ」

「ママがさあ、『ぜいたくねえ。○中の制服あんなにかわいいのに』って。
そういう問題じゃないよね」

「いやいくらかわいくてもね、たまには別の着たいじゃない」

「そう! 」

「『私が着たいくらいだわ』だってさ。バカみたい」

オオなんとも辛辣な。
しかしこのくらいの年ごろの万能感とか
さわるものみな傷つけるとげっちさとか
じぶんたちは一番賢いわよフンフフーン!! なイキオイが、
(はたから見る分には)嫌いではないのでほのほのと
聞こえてくるままに任せる。

「だいたいスカートしかはけないじゃない。
それがすっごく嫌。さむいって」

思わず少女たちの足もとに目をやる。
ショートパンツから出ている足は鮮やかなカラータイツにつつまれている。
ひとりはマスタードイエロー、ひとりはカーキ。

「双子コーデとかふたりならんだときの色のバランスとか
配分とか、一生懸命工夫するのたのしかったのに。
制服なんてなんにもできないじゃん。台なしじゃん」

「そうそう。みんなとおそろいなんてまっぴらだよね。
ふたりでおそろい、は、こんなにたのしいのにねぇ。
知らないひとと、何の工夫もなくまるっきり
おんなじ服なんてぜったいやだやだやだよね」

「ねー!!!!」

なるほど。なーるーほーどー!!

いやはやなんとも興味深い。
こうやって(そんなに大都会ではないけれど)都市に住む
ふつうの女の子たちは爪を磨くのね。
桜色のつやつやしたツメを。
そしてその爪は守られて宝石に変わるのです、
と言うと、まるきりサードガールになりますが。

失礼しちゃうわ! とか言いそうな、オシャレ小学生のリアルボイス、
(期せずして)聞くことができて、なんだかちょっとたのしかった。
小鳥のさえずりみたい、意味がなくて生意気で、
甘やかでかわいくて傲慢。まさに天使な小生意気(読んだことないけれど)

春が来ようと強いる季節の、まぶしい朝のスナップショット。

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こちらはエリザベス女王のように威厳に充ちたねこ。
威厳ありすぎて見切れてしまってます。

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最近のお気に入りはねここたつの『上』。
春先はちょっとアレルギーぽく、涙目でかわいそう。
(なのでちょっと写真を控えめ)

基本おっとりとくつろいで、毎日を過ごしています。

すこしおばあちゃんぽくなったかな。
基本的によく食べよく眠り、ご機嫌で日々を過ごしているので、
心配はしていないのですが。


ふわふわ

村上 春樹,安西 水丸/講談社

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大きくて年老いためすねこのすばらしさ。


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by chico_book | 2017-03-07 01:14 | 日々 | Comments(6)

おとなでよかったと思える春

予告で『原作」となっていますが
どこかで『原案』と、クレジットされていたような。
見間違いかな?? まあその方が適切ではないかと思います。

と言う訳で、土曜に『ラ・ラ・ランド』ではなく、
『お嬢さん』をみてまいりました。
理由は簡単、早くいかないと見逃してしまいそうだから。

ほとんどミステリーを読まないワタクシが、
ヴィクトリア、蔵書、侍女(メイド)と言う要素と
タイトルの美しさに魅かれて読んだ
サラ・ウォーターズの『荊の城』。
このミス1位だったようなので、
おそらく週刊文春あたりに薦められたのだと思う。


とにかくこの小説がとてもおもしろかったと言う
おぼろげな記憶を頼りに頼みに、予告も観ずにいきなり鑑賞しました。

ひゃあひゃあ吉と出たのか凶と出たのか!!
予告すら貼ることにためらうR18ぶりなので、全力で畳みますよーーー!!

ネタバレ&官能注意でございます。



More
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by chico_book | 2017-03-05 23:49 | 映画 | Comments(2)

ちょっとテレビっ子すぎる日々

いや幸福ではあるのですけれど。

去年の『真田丸』がスペシャルで特別で、
とはいえなんだかすっかりテレビの視聴習慣がついてしまって
よい作品があるからでそれはもちろんありがたいのですが
ちょっと時間配分に手こずりはじめたので、反省。

『カルテット』
『バイプレイヤーズ』
は完走しますが、そのあとは控えましょう>自分。

大河は見つづけるつもりだし。

江國さんの新刊読了。
裕福だったり奇妙だったりする大人たちの屈託。
江國さんの群像劇大好き。不穏で不遜で、みんな得手勝手。
勝手に幸せになったり不幸になったりしている、
謎の生態、とでも言いたくなるような、不思議な、
身に覚えのあるようなないような感情や、
まったく共感できなくても、それ故に
興味津々になってしまう登場人物たちの不思議。
存分に味わえて満足。

書店の店員さんが軒並み「騎士団長殺し」と言う名札(違)を
胸につけていて、それがみんなのふたつ名だったら面白いな、
なんて思う程度には中二だわっしょいわっしょい。

春樹さんの新刊横目にうずうずしながら
江國さんの新刊を読む、空前絶後の贅沢。

アカデミー賞もとてもにぎやか。
『ラ・ラ・ランド』
軽くスルーしていたのですが監督が『セッション』のデイミアン・チャゼル
ヒロインが『バードマン』のエマ・ストーンだと聞いて
興味が出てまいりました。
さて無事にたどりつけるかどうか!!

だってだってあの監督がこんなの撮るなんて…!!
気になっちゃうではないですか!!



まあ音楽と言う共通点がある、
と言ってよいのやらどうなのやら。

この本はジャケ買いタイトル買い。はじめて知る書き手のかた。

ふんわりしているがしっかり毒のあるかんじ。
でも苦くない毒。となると、毒と言う言葉は誤りだろうか。
ふわふわといとおしい猫との日々、猫と関係ない日々の描写も多い。
そして甘くない文章。

タイトルにはまったく同意。完全なる同意。
では犬は? と、言葉遊びをしてしまう。
犬には、悪いところが全くない。ような。
でもちょっと言葉遊びにすぎるかな。
『愛しているけど好きじゃない』
について、ここ1~2週間つらつら考えていたせいかも。

そしてそんな人の思惑とは全く交わらない時空に生きている
げっ歯類のことがとても好き。
とても孤独で孤高な魂だと思う。
ふいに、私を見るときの
「あ、忘れてたけど、何かいるわ」
と言う風情。そしてまたすぐ忘れる無関心。
そばにいるのに違う時空を生きているかんじ。
あんなに小さいのに、魔力と磁場を持っている生き物だと思う。
私が一緒に暮らしたことがあるのは、
ハムスターとモルモットだけど。

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ほんとうのばらはピンクのものだけね、
と言うのは
アン・シャーリーのせりふですが(ここでは頻出)

ほんとうのすみれは紫のものだけね、
いつも思います。
そして大好きなこの映画を思い出す。



すっかり春。早咲きの桜。
桜はせわしなくてどうもね、と思いつつも、いざ花ざかりになると
わくわくしてしまうのを止められない。

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見上げるとおひさまみたいなまるい実が、ずいぶん上の方に。
もう柑橘類もラストスパートかな。
長い冬を一緒に過ごしてくれてありがとう、
ちいさなおひさまたち、と、なんとはなしに感謝を捧げたくなる、
というのは大袈裟でしょうか。

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こちらは息をひそめているような芝生。
春樹さんの本のタイトルで『つかいみちのない風景』と言うのがありますが
そんな感じに思える。
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図書館からまわってきた本。まさか一気に二冊来るとは!
(狙ってない)

あひる

今村 夏子/書肆侃侃房

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こちらあみ子

今村夏子/筑摩書房

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嬉しい悲鳴。ガチで嬉しいけれど、悲鳴なのもガチ。

ちこは最近、ねここたつの上でゴロゴロすることをおぼえた模様。
あたたかくなったということでもあるのかな。

私としても、お姿を拝見できてうれしい。ウインウイン!!




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by chico_book | 2017-03-01 02:11 | 日々 | Comments(0)

最近のごくふつうの週末(+お散歩やや強化型)

なんだかだとばたばたしていて、気づくとひとつきちかく
まともにスーパーに行っていませんでした。
・・・我ながら、よくもったなあ。
最寄りのコンビニが、もと八百屋さん系でこまめに(野菜は)補充ができるのと、
冷凍しておいた肉魚や缶詰などを繰り回した結果、ではあるのです。
最近は、会社の帰りも寒いので寄り道する気にもいまひとつならず。
(ダッシュで帰ってちこにあいたい)

そんなわけですっかり空っぽの冷蔵庫を何とかするべく、
この週末は勇んでスーパーへ。
シロさんの
『狩るぞ!! 今日は買うぞ!!』
と言う武者震いと、完全にシンクロ。

最近はじめた(あるいは自分にゆるすことにした)
小さなぜいたくは、
『スーパーでお買い上げした商品宅配サービス』
です。ネットスーパーではなく、あくまでお店で自分で購入する。
レジに並んでお支払いもする。
ただその後、サービスカウンターで配送をお願いするのです。
ボックスひとつで300円。
私の場合、いまのところひとつにおさまらなかった経験はありません。

良い点
・荷物を持たなくてよいので、スーパーのあとの動きが自由
 基本土日にしか活動しないのでものすごく重要。
・かさばるものや重たいものをためらわずに買える
 牛乳とか調味料とかお米とか。トイレットペーパーなどもそうですね。
・受付12時までなので、だらだらしている暇がない
 ついうっかり、休日をだらだら過ごしがちなので(午前中から動かざるを得ない)
 まあそれはそれで楽しい一日ではあるのですが、はい。

悪い点
・ついつい買いすぎちゃう
・配送カウンターが激混みで受付に(長いときは)30分くらいかかる
・配送時間との調整が必要
 18-20時の枠で配送をお願いした場合、 
 18時に届くのと20時に届くのでは、晩ご飯やその後の
 時間の配分が違ってきます。当たり前だけど。

まあ車も持ってないので必要経費かな、と思えています。
なによりお買い物後に別の用事にラクラク動けるのがありがたい。
重たいものもつとくたびれちゃうしね。

しかし荷物が届くのを待つというのもそれはそれでゆるいストレスなわけで、
「いつかないつかなまだかなまだかな」
より
「18時までに帰らないと!! 」
の方が、ストレスとしては大きいような気がしています。
比較してもしょうがないんだけど。
そういえば堀井和子さんも「宅配便を待つ時間がとても苦手」
と言う内容を、どこかで書いていらしたような記憶が。

しかし、配送カウンターに並んでいるのはほぼほぼ高齢者のかたで
『14時でいいですか』
と、毎回言われるので、わたしみたいな使い方は
メインではないんでしょうねえ。
でもいいの、ありがたく使わせてもらってますので。
そして、故郷の老親や自分の将来を想定すると、
こういうサービスがあるのはとてもありがたいことだと思います。

などと言いつつも土曜日は久々の都心お散歩。
リュックを背負って、両手をフリーにしてレッツお出かけ。
久々に思いきり歩きたいな、と、野望充ち充ち。

目当ては

・やっぱりまだまだ海を見ていたい午後、ひさびさの浜離宮
・新宿御苑か六義園か、今年は早くも梅が咲いているから
・そういえば昭和記念公園って一度行ってみたいんだよね

というあたり、勇んでスニーカーを履きます。

まずは、水-土しか空いていない大人気パン屋さんで
うきうきとパンを買いこむ。
目当てのチーズブレッドは焼き上がりのタイミングが合いませんでしたが(涙)
バゲットと焼きキーマカレーパンとキッシュが買えたのでほくほく。
どこかでコーヒーを調達しよう、公園でおやつタイム!!
と意気込むも、

・ものすごい強風のため、浜離宮をあきらめる
・中央線運級のため、昭和記念公園をあきらめる
・この本を横浜駅の有隣堂で入手できなかったため、
 本屋さんをルートに組み込む。


というわけで、有楽町>三省堂>日比谷公園ルートに変更。

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ことしもおひさまみたいな実のなる木たち。
大好きな光景。
国道沿い、廃屋みたいな建物のそばにすっくと立つ姿。
冬の明るい陽射しと、ちぎれそうな寒風のバランスが実は大好き。
本物の寒さでないゆえの甘えた気持ちだけですが。

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はぼたんは和でも洋でもいけるオールラウンダー。
万能すぎてちょっと地味とかかわいそうなほど。

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やっぱりすみれはすみれ色であってほしい。

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じつはルミネの屋上庭園。はじめて行きましたが、
こぢんまりしていてよかったです。
喧騒のレストランフロアから全力逃避。
ここで(ネット上の)あらゆるところで話題沸騰のこちらを一気に読了。


実はこのタイトルは『なんらかの比喩』だと(根拠なく)
確信していたのでいろいろと驚きました。

対象との距離の取り方、
丁寧に選んでそこにぽつんと置いてあるようなことば、
受容について、人生を歩むことについて
すすむこと とどまること ひととなにかを共有することについて
一気にいろいろ考える。
読み終わって顔をあげた先の、冬の横浜の抜けるような
青い空をきっと忘れない。
『ねじまき鳥クロニクル』を紀伊国屋書店で買って、
我慢できずにそのビルの屋上で読んだのは広島だった。
夕方になって、どんどん暗くなる寒くなるのと
競争するように文字を追いかけたこと、
あの日とおなじように、ずっとおぼえていられるかな。
(最近自分の記憶能力に不安しかない)
もしそうならそれはとても幸運です。

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東京の真ん中に、こんな静かな場所があるのはとてもよいことだといつも思う。
高い建物がないのも、威圧感がなくて好きです。

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しかしさすがに座ってお茶をするには寒すぎました。
あたたかい飲み物もどんどん冷めちゃうし。

ほんとは日比谷図書文化館に行ってみたかったんだけれど、
ちょっとくたびれちゃったので早々に撤収。
それでも充分満足できる一日でした。
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なんと想定外なことに『花束』をいただきました。
お誕生日に、ということです。びっくり。
そう私はカプリコーン(オブカプリコーン)
春樹といっしょなのでちょっとうれしい。
宇多田さんとも坂本教授とも一緒です。ワーワー!!!

と言う訳で、ヴォーグの「2017年上半期のしいたけ占い」を
読んでみたりする。
ことしは新しい基盤づくりの年だとか。いいではないですかそれ。

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睦月のリラックス姫。いつも強くてやさしくて賢く愛情深い。
おててくんにゃり姫。
ことしもいっしょにすごしましょ。


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by chico_book | 2017-01-23 01:02 | 日々 | Comments(7)

知恵熱

まだちょっと調子が悪いままなので、ひたすらおとなしくしています。
そういえば知恵熱出やすい体質でした。
最近出てなかったので、認識してなかったけど。
ステイヘルシー、ひとに(羽生さんに)言ってる場合ではなかった。

地上波放送前に、コメントでぽろっと言ってしまいましたが
GPファイナル(ライストで視聴済)やら
逃げ恥やら(原作読みたい、読まなくちゃ)
ユーリオンアイスやら
(10話のひっくりかえしっぷりがすごすぎてまだ呆然としています)
ひとつだけでも大変な大波大波さらに大波で

そしてなにより真田丸が!! ああー!!(BS視聴済。まだふわふわしている)
おわっちゃうーーーー!!!
なんだかすごい一年でした。去年なんか(たぶん)なんにもドラマみてなかったのに!!

(しかも最近『べっぴんさん』を観るようになった。トドメ。
ふわふわやんわり感好きです。
それええね、と、なんかなあ、で、ゆるゆる転がってゆくお嬢様展開。
登場人物のファッションがたのしすぎて、
あの品のいいニットや、刺繍やスモックや、
同じ型紙を襟だけ変えたり工夫しているブラウスや、
(へちま襟とか大好き)
うちの母も得意だったフレアスカートをみているのがたのしくてついつい)

・・・・・もしかしたらたぶん来年死ぬんじゃないかな私。
と言うほどの、お迎えが来たの? っていうほどの充実ぶり。

いやがんばって生きのびますけど。

ユーリ二期希望! とか、真田丸スピンオフ希望!! とかね。
ありますから。

12/22。

プ~ねこ(6) (アフタヌーンKC)

北道 正幸/講談社

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まだ書影は出てませんがでましたのでリンク貼り直し! 待ってた待ってた!!

積読もたくさんあるしね。あるのに買っちゃったしね。

ココロを鎮めてゆっくりむかいあいたい。でないとつらいわもったいないわ。

ビリーの森のジョディの樹2

三原順/復刊ドットコム

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遺作・未完成作品収録の単行本を、新刊で入手するのはこの本以来。
あのときもつらかったです。

12/15発売。

ふしぎの国のバード 3巻 (ビームコミックス)

佐々 大河/KADOKAWA

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すこしずつ進んでゆく物語、素直に興味深いです。たのしみ。


乙嫁語り 9巻 (ビームコミックス)

森 薫/KADOKAWA

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年末のオタノシミ。この作品でも刺繍や布支度が大量に登場してとても楽しい。

12/19、22。

上質で軽快なアメリカドラマの様でとても楽しい。
とにかくキャラクターが魅力的で謎解きもあり。


ACCA13区監察課(6)(完) (ビッグガンガンコミックススーパー)

オノ・ナツメ/スクウェア・エニックス

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アニメ化と聞いていましたが完結なのね。ちょっと安心しました。

あと
『砂とアイリス』3巻の発売予定が
12/22なんですが……どうでしょうか(おずおず)
信じていいのかなこれ。期待ゆっくりめで待ちます。



年明け早々にこちら。1/6。

LIMBO THE KING(1) (KCx)

田中 相/講談社

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一話以来、全然読んでないのでたのしみ
果たしてどんな物語なのか。

1/12。

阿・吽(5): ビッグ コミックス〔スペシャル〕

おかざき真里 阿吽社/小学館

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いまいちばん続きがたのしみな作品のひとつ。いまからわくわくしています。

ていうかコミックスこんなにあるのか。ちょっとふるえてまいりました。
うっかりこの本買ってしまった後なのです(いや後悔はしてませんが)

高額だったので(ちこぼん基準)たいへん迷いましたが、
なかなか本屋で出会わず。
『次の本屋で会えなかったら諦めよう』
と言う賭けをした結果、ビンゴ。わたしこういう賭けをよくやります。

狂うひと ──「死の棘」の妻・島尾ミホ

梯 久美子/新潮社

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お正月に読む予定。いまになって、年末年始にはむかないような気がしてしまいますが。























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by chico_book | 2016-12-11 19:36 | Comments(2)

ぼんやりした土曜日のぼんやりとした記録

映画館に行く気満々だったのです
じぶんのブログの記事を観て、上映時間を調べて、
移動ルートをシミュレーションしてわっほわっほと
気合充分だったのですが、

はて土曜の朝。どうにもこうにもすっきりしない。
しゃっきりしない。
眠気が取れずにとろとろしている。
ザンネンだけれど、こういう時に無理しません。

なんかいつも言ってるかな。
この方針に転換してから結構日がたっているのに、
自分に言い聞かせたくなるのね。

土曜日、バスに乗っている10分そこらの間に、
がっつり寝落ちしてそれで頭がすっきりもしなかったので
それを指針にしてプランB。お散歩というか散策というか。
なにしろうつくしい秋ですので、
これを堪能しないのはもったいない。

公園で秋のイベントさまざま。幼稚園やなんやかやでバザー。
サンクスギビング、感謝祭、あかるい声があちこちから
響いてくる。
(でも私のスタートが遅くてどこもほぼ撤収中。おつかれさまでした)

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いちょう並木。ずいぶん色あいが変わってきました。
あの濃い緑がふいっと抜けるただ事でない変化が、やはり好き。


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やさしい光。木洩れ陽、と言う言葉の響き。鳥の声。
この世のものではないみたい。いつ川を渡ったのかな、なんて。

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繰りかえされる季節。青空。透明になってゆく空気。
横浜の秋は本当に素晴らしい。毎年言っているけれど(たぶん)

きみの嫌いな東京も、秋は素敵な街

と、口ずさむ。

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なくすものは何もない。きみのほかには。

なんて、小声で。

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『逃げるは恥だが役に立つ』

観てます。
(世間で言われているほど)ファンタジーに思えないのだけれど、
絶妙なさじ加減ではあるなあ。
一面の真理をたのしくさらりと伝えているところが。
石田ゆり子さんが『百合ちゃん』なあたりでゆるく混乱。
(昔『Wの悲劇』(86年映画版)の作品案内を観た時、
薬師丸ひろ子さんの役名が『三田静香』で、
共演に三田佳子さんがいてえらく混乱したものです
(当時役者さんに詳しくなかったので、
三田佳子さんのことをよく知らなかった))

姪っ子びいきでピュアなまま年をかさねたキャリアな叔母さんが
百合ちゃん、
と言うことで軽くざわめいたりもします。
ほんのちょっとだけね。

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世代としては百合ちゃんな訳で、こんな光景を観ると
ついついユーミンを口ずさんでしまう。

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たどたどしいような蔦の葉。

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しずかで美しい季節。冬支度、と言うのも好きな言葉。
なんだか心が静かになります。
やはり映画にしなくてよかったのかも。すこしさみしいけれど。

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なんだか見事な黄金に充ちていた土曜日。


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カフェの薪ストーブ、まだ登場していませんが準備は万端の様子。


黄金と言えば、そういえばもう出てるよね、さて、
と探してみたこちらがまさかの4分冊。


長い休暇などあれば読んでみたいのですが(ない)

オランダに行きたいなあ、なんて思う。ぼんやりと。そんな土曜日。


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by chico_book | 2016-11-14 01:14 | 日々 | Comments(5)

浸透するには圧がいるのかも

たいへんに美しい秋の休日。
お散歩に行きたいなー堪能したいなーと言う自分と葛藤した結果、
映画に行きました。行ってよかったというお話なのですが。


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いつまでもうつくしい秋のままであればいい。

映画の感想として、
まだ全くまとまっていないんですが
まとまっていないまま、記事にするのは惜しいのですが
かといって
この気持ちを記録しないのも惜しいように思っています。フクザツ。

映画を観てきました。ひさびさにはしご。

『エル・クラン』 
 


一週間限定上映、アルモドバルと言う情報だけで観に行きました。
ジャック&ベティたぶん満員かな。ここの木曜日はメンズデイ。

チリのお話だったので驚く。
(アルモドバルなのでスペインだと思い込んでいた)
(アルモドバル氏は本作の製作で、監督ではありませんでした)

ブラックでシニカルで底意のある描写。
好きなタイプの映画です。扱っている内容は好きになれないけれど。

南米の大地の、どこか空っぽなかんじ、
どこにもつながっていない感じ。
あくまで明るい光と乾いた空気が
かえって底知れない不穏さを感じさせる。

江國さんの描く南米はまぼろしの様で、実在の場所ではないみたい。
でも江國さんが書くとそこがどこでも、そんな気がするかも。
フィレンツェでも梅ヶ丘でも浄水通でも。


『ユーリ!!! onICE』が一部で大変な(うれしたのしい)
話題の、山本紗代監督のこちらも南米が舞台。
好きですこれ。



政治的・歴史的な背景を把握していないので、
見逃していることも多いんだろうなあ。
(はじめのほうに出てくる組織の名まえに引きずられて、
勘違いしたまま見ていました)

観終わって、少し、いや大いに悩んではしごすることにしました。
2本目を見ると、19時終映。11月のジャック&ベティとしてはぎりぎり。

でもこれが大変素晴らしかったのです。

『シーモアさんと、おとなのための人生入門』


『シーモアさん一枚』と言うのすらなんだか楽しい。

技術と、表現と、求めるもののバランス。品格。
ひととしてのありかた、生きることの意味。

観ている最中に、どんどん充たされてゆく。
音楽と、シーモアさんの語りが私にしみこんでいく。
でもほっこりとか癒し、なんていう生ぬるいものではなく、
根源にそっと光をあてるような感触。なんだろうこれ。

たとえば私は生活のために働いているし、
なけなしのお金でごはんを食べねこに尽くし本を読んで
映画なんかも観て日々を過ごすわけですけれど

それだけでいいの? という大上段ではなく
それはそれで大事だけれど、魂のありようもたいせつだよ、
と、いろいろな角度からぽつんぽつんと
話してくれるような作品です。

良作。たぶんことしナンバーワン。
こちらを思い出しました。こういうリンクも幸福。




羽生さんの白鳥エキシや、スケカナさとこさんについて
(つまりはフィギュアスケートについて)
ずうっと考えているタイミングだったから、と言うのもあると思うけど。

もうすこし考えてみます。
と言うか、すでにもう一度観たくて困っている金曜深夜。

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我慢できずにひさびさに購入したパンフレット。
裏表紙にはにゃんにゃにゃん。

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ぶれぶれですが、今年のおこもり姫。
『真田丸』を観ながら、籠城戦は得意だよねー、
なんて話しかけるもまた愉し。
(水分補給大事。とても大事)





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by chico_book | 2016-11-04 01:27 | 映画 | Comments(0)

根こそぎ体力を奪われる日曜日

一日中むうむう唸ってすごしてしまいました
(そうですライスト視聴してしまいました)。
たぶん時差と日程の関係で、ライスト視聴できるのは
北米大会のみ、わかっていたので無理したのだけれど
やはり2週連続は厳しかった。ふー。いろいろガタガタです。
おまけに、土鍋炊飯をやや焦げ焦げにしてしまいました。トホホ。

さらっとスケカナの感想など。

男子よかったです。

パトリックの、ただ見てるだけでしあわせになるスケート
(しかもキスクラでも落ちついていた印象)
重厚なのにどこか軽やか、1000ccクラスの2輪が
迫力あるのに軽快にスラロームをこなすような印象が
ああやっぱり大好き、と思ってしまう。
4回転時代に、自分の武器を磨いて
なおかつくらいついてゆくパトリックが好き。
以前より軽やかさが増して、
やわらかい風情が増えたと思う。
ピカピカニコニコしてるいまのパトリックが好き。

羽生さん、どうかどうかこらえて(祈)…!!
阿修羅モードになるのを抑えて自分と対話して
調整するシーズンに、あのぴかぴかの少年もついに
届いてしまったのだなあと、勝手に感慨に浸るわけですが。
自分の中の魔物とかよくとか、そういうものに
のまれないでほしい。
なまじっか巨大な才能があるだけに、
このバランスの危うさを飼いならしてほしい。

ケヴィンは素直にうれしいざます。
こういう悲喜こもごももふくめて
ああ、GPシリーズだわねえ、と言う気持ち。

宮原さん。もう、宮原さんは気高い。としか言えない。
このひとはいつもまっすぐ見据えているように思う。
理想の姿が、しっかりはっきり見えているのだろうと思う。
まぶしい。とてもまぶしい。
なにがあっても、ほんとにいろんなことがあるけれど、
黙々と歩くことができるのだろう。
その貴さ気高さを、リアルタイムでみることができる
ありがたさ。感謝。

ケイトリンぱしっ! すくっ!! ぴたっ!
と言う気持ちのよさ。晴れやかさ。
ああGPシリーズだー・・・・・・(2回目)

メドべさん圧巻。推しはヴィクトルだそうです(笑)
個人の好みではありますが、
メドべさんなんでもできちゃう人だからこそ、
正統派クラシック系をみたいです(小声)
もしかして来シーズンに取っているのかな、
こわい。みたいけど怖いよー。

タノタノがうつくしいかどうかは別にして
(総量規制はあってもいいかも)
ニーグリップでバイクが安定することを思うと、
脇を締めずに手をあげるジャンプが、
『むつかしい要素』にカウントされるのはわかる気がします。
まったくトンチンカンでぜんぜん違うことかもしれないけれど。

ふー。

スケートで消耗しているせいで、ちょっと真田丸をとりこぼし気味。
我ながら、わかりやすいスケール感。

9年前、11月の函館。
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勤労感謝の日に絡めて行ったんだっけ。
いきなり気温が0℃とかでおどろきました。

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紅葉の季節のあと、クリスマスイルミネーション直前のこの時期は
函館観光の(数少ない)穴場シーズンなのだそうです。

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ギリギリベランダねこだったころのちこ。
この旅行の直後にうちにはいるようになった。

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なんどこの後姿を見送ったことか。
いまはおこたでねんねしています。

ドラマの影響でいま読んでいるのですが、存外読みにくくてびっくり。

坑夫 (新潮文庫)

夏目 漱石/新潮社

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実は漱石のなかで抜群に読みにい作品で(個人の感想です)
なんども挫折しているのです。
漱石のほかの作品では、そんなふうに感じたことないのです。
確かに異色作ではあるのだけれども。不思議。
『海辺のカフカ』で話題になった時にも読もうとしたのですが、むむ。
なんだか不甲斐ない。






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by chico_book | 2016-10-30 23:50 | 日々 | Comments(0)


ねことか本とかまんがとか、と言いつつ映画にじわじわ圧される幸福


by chico_book

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