人気ブログランキング | 話題のタグを見る

寄せては返す波のように、いろいろ反芻してみた

なんだかんだで半年みっちりつきあってしまった『あまちゃん』も、残すところ10回。
10月からさみしくなるなぁと言う思いと、ふう、ようやく解放されるわ、と言うちょっとだけ気楽な気持ちも。
ふだんは大河ドラマとBSでやってるアメリカのドラマくらいしか見ないのに、
いま『あまちゃん』のほかにうっかり??『半沢直樹』も、見てしまっているので、
いろいろ時間配分に手こずっている側面もあり。単なるテレビ見すぎ。

じゃあ見るのやめればいいのにね。やめられないのは、充分面白くて楽しんでいるんだとも、思う。
あと少しかあ。我ながらよくつきあったなぁなどと思う、そんなタイミング。
10月からちょっと魂抜けたようになるかな。

次作『ごちそうさん』のヒロイン・杏さんは杏さんで、
能年ちゃんと全く違う魅力があるので、たのしみではあるのですが。
いずれにしても、これだけ話題になった『あまちゃん』のあとは大変だと思います。
がんばれ杏ちゃん。そんな気持ちもあるので、見たいけれど、ちょっとためらいもあるところ。

それでも今日は、朝からブラックユイちゃん全開で、午前中ずうっとにまにましておりました(変態)。
ユイちゃんかわいーなー。なにあのめんどくさいかわいさ。かわいい中二。
私ずっと『ツンデレ』って、なにがいいのか全く理解できなかったんだけど、
もしかしてこういうこと? と思った。めんどくさいところがかわいい。
※付記:ユイちゃんが「ツンデレ」と言う意味ではありません。
めんどくさいがかわいいに転じるメカニズムがわかった、とでも言えばいいのかな。

子供の頃からずうっと
『自分が優先されるのがごくごく当たり前』
の人生をやってきた、田舎の、ちょっといいとこのお嬢さん感全開のユイちゃんと、
(格別優等生というわけではないけれど、大事にされるのが当然)
都会で自分の『特別でなさ』を叩き込まれて育って、基本は埋没しがちなアキちゃん。
あのこたちを二十歳前後としてリアルに考えると、若干違和感がない訳じゃないけど、
中学生くらいに置きかえると意外にしっくり。

そして私にはものすごく気の強い子にゃんこに見えるユイちゃん。
木登りとか屋根の上とかで降りられなくなって怒り狂ってるタイプの。
はしご車出して救出しようとしても、イカ耳でシャーシャーどなってて、
降ろしてもらっても、バリバリ爪立てて感謝のひとつもない、そんなこにゃんこ。
(でも内心焦りまくってんべんべ毛づくろいをしているような)。
何となく三毛猫で連想してしまうのは『動物のお医者さん』の読み(こみ)すぎかもしれない。

そんなこんなで『あまちゃん』を見ててついつい昭和を振り返りがちな半年でもありました。
そうだよね、平成も25年だもんね。80年代の風俗、そりゃ確かにもう歴史の話だわ、と思うわけです。
「若き日の春子」の、聖子ちゃんカット、私には充分かわいらしくみえますが
(もちろんいまどき「アリ」ではないし、ヘルメットみたい! とは思うけど)
初見の若い方々はどうなんでしょうか? ちょっと興味深い。やはり「ないわ」なんでしょうか。
昔の服が捨てられなくてねえ、なんて話をすると、
「バブルの頃の服がセンス良ければよかったのにもったいですね」
なんてことを20代のみなさんに言われて、いや、その当時はあれがかっこよくセンスよかったんだよ
(おまけにファストファッションがなかったからいちいち縫製や材質がいい)
いまみんなが着てるのも、あと10年たてば同じだよ。
どうしてみんな足が黒いの? 制服? ってなるもんだよ、などと口にする人もいたりいなかったり。

でも、いまの方が自然でからだにやさしくていいなあと思う部分もあります。
たとえばビジネスシーンで、
タイトスカート+ストッキング+ヒール以外の選択肢が豊富にあることとかね。
あと中高校生のかばんは、昔の革製の
『ザ!学生鞄!!』
よりはいまどきの『スクールバッグ』でいいのかな、その方がが実用的でいいと思う。
デザインとしては学生鞄、シックで好きなんだけど、
何しろ重たい本とか辞書とか入れると持ち辛くって、
毎日毎日指が真っ赤でパンパンになってた記憶があるのです。
肩にかけられるのも、雨に濡れたり自転車にくくりつけたり、満員電車に乗ることを思えば、なにより実用的。

「あー、あったあった」とか「そうそうそうだったね」というのはやはり身につまされるわけで、
20年位前の、ほのかに輪郭がぼやけてるくらいの時期が、
回想するにはいいのかもねなどと、思いながら見守った半年間でした。
昭和後期の「朝の連ドラ」がほぼ毎回毎回戦後復興高度成長がんばったねニッポンものだったことも、
このへんの心理にあてがったものなのかしらね、などと、思うことしきり。
私の祖母は明治生まれだったのですが、第二次世界大戦の本など読んでると
「この前終わった戦争なのにもう本になってるの!」
というたものです。いやもう35年くらいたってるんですけど・・・という時間感覚を、
最近はややリアルに感じるお年頃。さすがに深く同意、とまではまだたどりつきませんが。

京浜東北線の隣に座った上司+若手と推定されるサラリーマン二人連れの、
上司の方が
「いかに王貞治がすばらしいホームランバッターだったか」
を力説したあげくに
「それってイチローよりすごいんですか」
と質問されていて、なんとなく胸が熱くなったりする秋。

by chico_book | 2013-09-18 01:09 | 日々 | Comments(0)

名前
URL
削除用パスワード