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どこでもねこ。

土曜日に九州に行ってきた。またしても日帰り。

朝の羽田は、ざわざわしている。
9月あたまの鹿児島は6:40だったからか、しんしんと静かで、
昔深夜便乗り継ぎのために滞在した香港で(成田-香港-ローマ便)、
次々とお店が閉まっていくのを、ぽつねんと見続けたことをした。
ちょっと居場所のない感じ。さわさわした、乾いた不安感。握りしめると粉々になりそうな。
でも、どこか身軽と言うか、このまま行き迷って消えても誰も気づかない、とかそういう。
『誰も待ってる人がいないと言うのは、幸福の形態のひとつ』
とは、
『Papa told me』
の台詞だったと思うけど(ちょっと自信がない)

今回は08:15羽田発だったので、ずいぶん人も多かった。
第1ターミナルすみっこのカウンター、小さい航空会社なのでそれでも専用ゲートで実はさくさくと通過。
これがお隣の鶴マークさんだとこうはいかない(だって午前7時代だけでも17便もあるんだもの)
日帰りで手荷物もないので、カードでしゃりりんと、搭乗手続きをするのみ。

ちなみにこちら
なんでも『国内航空業界で4年連続の顧客満足度1位』なんだそうです。
はぁーうっとり(ただのファン)
黒くてきりっとしてて小粒でかっこいい。むちゃくちゃかっこいい。
プラスいくらのアップグレードとかでなく、全席ゆったり革張りシート+液晶つき。
コーヒーはタリーズと開発したオリジナルにチョコレート付。
コーヒーの苦手なワタクシは温かいお茶をいただきましたが、
これがただのお煎茶ではなくあわあわで、とてもおいしい。
すばらしい。とにかくすばらしい(本当にただのファン)
とにかく利用できるときはなるたけ利用します。
まあ今回も旅行と言うわけではなかったこともあり、写真はありません。

現地空港からの連絡バスを降りて、まずはお茶でも、と、駅前にあるカフェにむかう。
道すがらここがよく猫がいるスポットなの、と、教えていただく。
いきなり猫の話、とにかく猫のこと、状態で(通常モード)、お目当てのカフェに到着。
あ、ここここ、と、カフェのドアーの数メートル前で、なんと響きわたる大音量。
みぁーう! うにゃーう!

ええ?? ねこ? ねこどこ??(しかも明らかにこねこ)

と、うろたえる私と友人。

前方から歩いてくるおじさんが段ボール箱を抱えているではないですかーー!! ええーそんなのあり?

なんでも、ねこ好きな人のいるお店の前に、
ダンボールごと置いていかれたちびちゃんたちらしい。。。!!(号泣)
「土曜でお店も休みで、人も来ないからね、」
と、おじさんが保護してゆく途中だとか。うわー。いきなりねこの街(というわけでもないはずなんだけどな)。
ねこの洗礼。

動揺しながらとりあえずお茶。

そのあと、ランチに移動する途中でも
『里親募集のねこちゃんたち』
に会い、

5万冊のまんがに遭遇して興奮と幸福でめまいをおこしつつも、

友人宅のおねこさまがた(王子様おふたり)に久々にお目通りさせていただき、
『きょうはベルサイユは、たいへんな人ですこと』
とお声をかけていただき(嘘)
ごくごく短い拝謁時間の間に、小生の靴にお親しみをお見舞い、いえいえ恵んでいただき、

最終的に空港の駐車場でくろねこちゃんにお見送りをしていただけると言う…

なんとも幸福にねこまみれな一日でございました。

もちろんお出かけする前は、最大限におめめをくりんくりんまんまるにした、
かわいいきらきらフェイスで、

『こんなかわいい私を置き去りにしてお出かけするなんて本気なの? ばかなの? 』
とばかりに、(これから着る予定の)お洋服の上にお座りになるねこがおり。
(あたためくださってありがとうございます(ぺこ))

どこでもねこ。_f0257756_126873.jpg

※写真はイメージです。実際の映像とは一部異なる場合があります。

帰宅してからは

『おそいなーん! 
こんなかわいい私を置き去りにしてお出かけするなんて信じられないわ』
と、洗面台に篭城しておじゃる方のゴキゲンを何とかしようと必死。

どこでもねこ。_f0257756_1332761.jpg

『・・・・・・・・・』

子供のころ、母親に言われた
「あんたがそうなら、おかあさんにもかんがえがあるからね」
と言うせりふをなぜか思い出してしまう。あれはこわかったなー。

どこでもねこ。_f0257756_139526.jpg

ダンボールに篭城。すねてますね。ごめんごめん。

でも、電気を消したら2分後には枕元にくる。
馬のようにぶるんぶるんいななきながら、びしょびしょの鼻をぐいぐいぬりつけながら、
ざりんざりんとちいさな舌でなめながら、たまに歯を当てながら(あてるだけ)、
「さみしかったよー つまんなかったよー」
という文句を聞かせていただくヨロコビ。

フライト中に読み終わった本。なんと、行きと帰りで一気に読了。とまらなかった。

素数たちの孤独 (ハヤカワepi文庫)

パオロ ジョルダーノ / 早川書房



淡々としていて、あまくて痛い。
せつないなどと言う言葉をよせつけないのは、タイトルどおり。
定年と諦念が、おなじ「ていねん」であることに気づいた土曜でもあり。

なんともタイトルがすばらしい。映画化も決まっているそうです。

by chico_book | 2013-10-07 02:03 | 日々 | Comments(2)

Commented by marikotto at 2013-10-11 22:35 x
九州へ日帰り、お忙しいですね。
そして、矢張りどこへ行っても猫さんの姿や気配?、鳴き声は気になりますね。

それにしても、ちこちゃん本当に「こんな可愛い私を置きざりにして…」と言ってますね~。
訴える眼差しにたじろいでしまいますね。
そして、洗面台にきっちりと収まってあるじのお帰りを待ってるなんてお利口さんです。(だって、あるじがお帰りになったら必ず手を洗いうがいをするでしょう。そこで、待ってたら間違いない!と思っているのでしょうね。)
ダンボールに籠城の拗ねてるお顔も可愛いなぁ〜。
責めたり、拗ねたり…でも、その実甘えてるのね。
「よしよし、お母さんは 、もうどこにも行かないからね。」とでも言わないと納得してくれそうにもありませんね。
ちこちゃんは目でものを言うニャンコちゃんですね。
どのショットもお目々が可愛い!♪(´ε` )



Commented by chico_book at 2013-10-12 10:32
marikottoさんこんにちは!

コメントありがとうございます。
ほんと、どこにいても、アンテナの何かが猫を探してしまいますよね。
すぽっとした空間とか、なんともいえない気配…そう、気配としかいえない何か。
漫画家の西村しのぶさんが、お外ねこのことを
「彼らは街の妖精ですから」と発言されてらっしゃいましたが、まさにそれ。
ファンシーな妖精と言うより、子鬼とかそういう方面かな。
神出鬼没で、どこまで行っても不思議と謎に充ちているような。
でも心配でもありますね>お外ねこ。特にこれから寒くなってくるし。

今回訪れたのは、私が昔住んでた場所ですが、
江ノ島や千駄ヶ谷のように『ねこの街』と言うわけではありません。
それだけに思いのほか多くのねこちゃんに遭遇できてうれしかったです。

そしてきっちり怒るちこにゃん(笑)
えへへ、おほめの言葉ありがとうございます。
あらためて見返すと、写真の目つきが三様ですねー。

洗面台に入ってるとき、私が
「歯を磨きたいんだけど」
と言っても聞こえないふりをします。オヤクソク。

でもおなかが冷えちゃわないかと、私は心配です。
モフモフ、ころころのおなかではありますが、それでも。
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