まっとうに濃厚で、はかない

土曜日に
『アデル、ブルーは熱い色』
を観てきました。つ、疲れた…。


※再掲です※

想像してたよりストレートな映画でした。ものすごく王道。
同性の恋人同士であること以外は。

突然のひとめぼれ、
のめりこむ激しい芸術家との恋、
お互いの文化的背景、生活の違い
少しずつはじまるずれ、
残酷に引き裂かれる、どうしようもないこころとからだ。
流れてゆく時間、止められないことのすべて。

それでも若さと痛ましさ、絶望と歓喜が見事に入り混じっていました。
十代の持つあどけなさと、無垢さと、それゆえの暴力的なエンジン。

自分がどのようにこんな厳しく激しい時期を乗り越えてきたのか、
思い出すことができません。ううむ。
もちろんこんな劇的な経験はないんですけども、
やみくもにパワフルな時期、という意味あいで。

すくなくとも、監督の描きたかったものはすべて反映されてたんだろうなあと思える、幸福な作品。
主演ふたりの最上のものが描きだされていたと思います。
つくりものでないエロスの洗練についてはやはりフランス映画最強なのか。

観ている最中はちょっと長いかなこれ、と思っていたし、
いまもいやあ長かったね! 
退屈はしなかったけど、いやいや長かった、という感想に変わりはないのですが。

ふりかえってみると、どのシーンも切りたくないであろうというのはわかる。
そうしてみると必要な長さなのかな。
いやいやそれでも、もうすこし、なんとかなるかもね、などと
しみじみと思い返しております。朝からまあ。2日もたってるのにまあ。

それにしても見つめあって小声で(愛を)ささやきあったり、
あるいはブチ切れて大声で罵り合うのに(恋愛がらみ限定)フランス語は、
ほんとうに最大の効力を発しますなあ。
こんなに痛々しさが伝わってくる響きってないわ。

日本語には、ほおりだされるようにぽつんと落とされる言葉に
それがあるような気がする。
ネイティブであることをわりひいて考えることはむつかしいけども。
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by chico_book | 2014-04-14 07:03 | 映画 | Comments(0)

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