人気ブログランキング | 話題のタグを見る

お祈りするのに忙しすぎる日曜日

びっくりしましたね。見ていた人は、みんなそうだと思いますけど。

私は20時すぎに帰宅、わくわくしながら録画中の番組をおっかけ再生しはじめました。
中国杯女子フリーのはじめから。
ジジュンリーちゃんかわいいなあ、と思っていたあたりかな。
私は色の淡い芍薬の花が大好きなんですが、ジジュンリーちゃんをみるといつも、
牡丹とか濃色の芍薬とか、そういういかにもあでやかさを持つオリエンタルなお花を連想します。
華麗なのにさわやか。
そういえば、スケカナのファビエルに対して『さわやかな色気があります』と言った
信成さんの言葉のチョイスに脱帽です。
濃厚なんだけどどこかさらっとかわいいファビ、確かにね、などといろいろのんびり思いながら、
ほけほけわくわく観ておりましたら、友人からメール、ただひとこと。 
『大変!』
慌てて電話して、録画でなくライブの視聴に切り替えました。ひゃー。

私は子供のころ、失神したことがあります。
帰りが遅くなった日、親に叱られることの怖さに、自転車をものすごくこいでこいでこぎまくりました。
長い長いくだり坂を飛ばしていたら、途中でハンドルが8の字に回りだし、コントロールがきかなくなった。
そこで私の意識は完全になくなりました。
ただ純粋な恐怖で本当にいっぱいになって、視界が下からすうっと暗くなったのは覚えています。
ブラックアウトって、リアルな表現なんだなあとは、後から思ったことですが。

そして気づいたら病院にいました。
自転車ごと倒れていたところを、どなたかが救急車を呼んでくれたらしいのです。
道路のど真ん中にたおれていたのだとか。車の通らない田舎道で本当によかった。

病因で意識が戻った後も、ずいぶん長いこと
『どこ! ここどこ!! 』
と叫んで、うわごとを言い続けていたとの話。本人はまったく覚えておりませんけど、怖いわー。
うわごとを言う子供、めっちゃ怖い。
図書館にばっかりこもって、本を読みながら登下校するような活発でない子供でも、
こんな怪我をしてしまうんだから、小学生と言うのはたちが悪い。
親はさぞ恐ろしかったことだと思います。

しかもいったん帰宅した後、夜になって嘔吐が止まらなくなった。
頭を打った後の嘔吐は、脳内出血など危険な兆候が多いということで、そこから再び緊急入院。
結局、大事には至りませんでしたが、『それ以来バカになった』とは母親の弁。あらま。
ちなみに10歳くらいの頃の話です。
その時の傷跡は、いまでもうすぼんやりと腕と手首とひじに残っています。

比較的近年の脳震盪は、(何を思ったか)30代半ばにしていきなり、
自動二輪中型の免許を取得の為教習に通っていた時のこと。
一本橋で転倒して頭部を強打、しばらくそのまま動けませんでした。さすがに叫ばなかったけど。
正直、すぐには、なにが起きたか全くわからなかった。
動けない私を、教官がずるずる引きずってから、ひとこと。
『ダメじゃん、道路で転んでたって誰も助けてくれないよ! 』
なんともタフなお言葉。おっしゃるとおりですけども。
教習期間中は、いまふりかえると怖ろしくなるほど転びまくり打ちまくり、
特にクランクが苦手で、縁石で手首を強打した時は、腫れあがっては上着の袖が通らなくなるほど。
とにかく体中あざだらけでした。30過ぎてよくそんな度胸があったなあ。
でもあの時に行かなければ、行くことはなかったとも思うので、結果的にはとてもいいタイミングでした。
ちなみにその時期に行った職場の健康診断で、私のあざだらけの体を見て
ぎょっとした内科のドクターは、いきなり(とびっきり)やさしい表情になって
『いまは相談場所たくさんあるから、ひとりで悩んでは駄目ですよ』
と、DV相談のパンフレットを渡してくださいました(笑)。
ちなみに免許取得後、すぐに購入したスクーターを盗まれて以来、
2輪には乗っていません。しょぼん。

そんななんともトホホな経験を思い出しながら見守る羽生選手。
試合を見ていた人はみんな、そんな思いだったんだろうなあ。

そんな私のもとには大輔さんファンの親戚のおばさまから電話。
「お風呂からあがって、そろそろ羽生かなって思って、いまテレビつけのよ! 何があったの!? 」

むむ。このおば様は依然テレビのなかの大輔さんに

『ああん! セクシー!! お父さんが居なかったら追っかけできるのに!!! 』

と、絶叫しておりました。ちなみに当時既に後期高齢者。
おばさまの女子力がすごいのか大輔さんがすごいのか、と、
恐怖したものです(私は小塚ファンなので。勿論大輔さんも嫌いではないですけども

うっかり千秋先輩を連想したり。正確には、シュトレーゼマンの発言ですが。
『すごいな千秋 老婆をも』

のだめカンタービレ(1)

二ノ宮知子 / 講談社



とにかく大変なことになりました。いまも継続中だと思います。
わたしも、まだちょっとテンションがささくれ立っている、気持ちがざわついている。
こんなにふうに、気持ちがじたじたして眠れないのは、ソチのフリーのプルさん棄権のシーンを見たとき以来。あるいは浅田さんのフリー(ショートは深夜だったけど、フリーは滑走はやかったから……(涙))のときも、やっぱりざわついていたような。あれも今年のことなのね。

わたしはmotoGPという、バイクのレースのファンです。
モータースポーツはおしなべて危険な性格の競技でもある、といえると思います。
勿論様々な技術の進歩で、以前に比べて安全性は向上しているはずですが、
それでも時々いちばんいやなことがおきます。選手が深刻なダメージを受けることです。
もう本当につらい。若くて溌溂として、真摯に取り組んでいた彼らにそんなことが起きるなんて。
そのあたりの事情が、以前ほど無邪気にこのスポーツを楽しめなくなった一因でもあります。

中国杯の一件も、選手たちに対してとやかく思うことはありません。
頭部を強打しているのなら、棄権するのが最善だったとは思います。
それでも、それを決めるのは選手自身であるし、そういう選手だからこそ、
彼らは今そこにいるのだと思います。
それを止めるような強制力のある仕組みがないのが現行ルールで、
彼らはつねに、それにしたがって最大限の努力をする。、
そして今回もその姿勢のまま試合に臨んだ、そういうことだと思います。

でも、こういうことが起きてしまって、これからも起きてしまう可能性があるのなら、
ドクターストップとか、何かそういう仕組みを検討してほしいし、
あるいは6分間練習の在り方も見直した方がいいんじゃないかなとは、思います。
我ながら極めて平凡な意見ですが。

とにかく、ハンヤン選手もほんとうに大変だったのに、きちんと滑りきってすばらしかった。
大変な自国開催の試合となりました。
優勝しない訳にはいかない試合。優勝してもひきつった表情のままのコフトゥンさんの、
こらえぬいた気持ちのことを思います。さぞやり辛かっただろうなあ。

羽生選手の2位を称賛するけれど、出るべきではなかったという気持ちは変わらないように思う。
なので、これは美談ではないと思うし、それでも健闘は称えられるべきだとも思います。
とにかく精密検査の結果で、ふたりに問題がないことを祈るのみ。
(あとバックヤード、あまりにも羽生選手を追い掛け回しすぎ……)

今後に、悪い影響が出ないでほしいと、切に思います。
事故のことだけでなく。さわがれすぎないといいな。
と言いつつも、私もうっかり、ここでこうして話題にしているわけですが。


「ね!」
お祈りするのに忙しすぎる日曜日_f0257756_575880.jpg


「うむ」(学者さんのような、重々しさ)
お祈りするのに忙しすぎる日曜日_f0257756_582913.jpg

by chico_book | 2014-11-09 05:09 | 日々 | Comments(4)

Commented by conatsu_cafe at 2014-11-09 05:34
chiko_bookさん、こんばんは。
こんな時間に何やってんすかねー?(笑)、お互いですね(笑)。
ほんとに私も全く同意見で、ほんとに羽生くんもハンヤンくんも
大丈夫なのかとおろおろ祈るばかりです。きっと大丈夫、と
確信しながらも落ち着かず、コーヒーも飲まずで。
頭を打つのは心配ですよね。chiko_bookさん、大変な
経験でしたね。でもほんとにほんとにご無事でよかったです。
私の知り合いにも大きな事故で頭を打った人がいるのですが、
ほんとに奇跡的に無事で、何かの力に守られているんだなあ、
って今だからそう言えるのですけど。
それにしても、買ったばかりの人のバイク、盗むんじゃねーって
思いますよね。うちは以前、車がないって大騒ぎしてたら
レッカーされてて、それでも大ショックでした。しかも
お金かかるし、ショック倍増でした。

ほんとに無事であってほしいし、私も、棄権はルールの文言に
入れるべきかと思う。もちろん、あの状況ですごい、とは
思うのだけど、心配で心配で(気が小さいので)、実は
6分間練習も見てられないのです。ぶつかりそうで。

あっ、大ちゃん、マダムのこころわしづかみみたいです。
前に知り合いのマダムがバラ色のほほをしながら、
大ちゃんの滑りをうっとり語っているのを聞いて、こちらも
よかったねーって幸せな気分に。

信成くん、よかったですね。
リプ子さんのぐわし衣装も楽しかったですね。
ちこにゃんちゃんのお顔にホッとしてます。
Commented by Linda at 2014-11-09 22:32 x
私の周りでも怪我、事故が水曜日から連発していて、
なんだか尋常でない一週間だったと勝手にくくってしまいました。

>今後に、悪い影響が出ないでほしいと、切に思います。

本当ですね。

私は中学時代、漫画の座り読みから立ち上がって
立ちくらみで一瞬失神したことがあります。
ちこぼんさんの自転車事件すごい。武勇伝のようです。

私は自動二輪を20代後半で取りました。
小雨降るテストの日、急ブレーキかけるところで転倒。スローモーションでしたね。

「うむ」の写真は、ちこちゃんの毛がふくふく長いのがよくわかりますね。
眠いのかな。かわいい。いいこいいこ
Commented by chico_book at 2014-11-10 00:08
conatsu_cafeさんこんばんはー。
ここでもシンクロしていたとは!(笑)お互いおつかれさまでございます。一日リズムがおかしいままでした。でもしょうがないかな。ほんと、ブログやってて良かったです。書くことで気持ちを鎮めることが出来ました。
羽生くん、あご7針、額を3針縫ったそうですね。『美談・根性』報道見るのが怖くて、ニュースはあまり見ていません。実は私も額を3針くらい縫ってます。おそろい(違)。これは5歳くらいのころ、ゆるんだ網戸にもたれていたら一緒に落下したという。ほんと親はたまりませんね。
自転車のこと、本人は断片的にしか記憶してません。家に『はじめての自家用車』が来て一週間後で、慣れない車で夜中にこどもを病院に運ぶのが恐ろしかった、と父が武勇伝として何度も語るので、おぼえなおした感じです。
バイクは中古でしたが、楽しく仲良くしていたのですごくショックでした。しばらくは、ちょっとした建物の陰とか茂みとかに、乗り捨てられていないかと目で探していました。山崎まさよしばりに『こんなとこにいるはずもないのに』なかんじ。桜木町とか(笑)。
車をレッカー、は、また別の衝撃はありますね。傷とか、大丈夫でしたか?
ハンヤンのスケートは迫力あるので、重ねて恐ろしいです。そろそろ対策必須な時期なのではないかしら、と思います。切実。
大輔さんのマダム人気、すごいですよねぇ。大輔さん本人の素朴っぽいところが、ギャップなのかな? (去年のNHK杯での、メリル様のわんこになりたい発言とか)浅田さんが、リンクでは優美なのに、素だとざっくりしてそうなのと近いのかも。
そのおばさまは小塚の点数が髙橋より下だと、
「そりゃそうよ! (大輔さんとは)格が違うわ!!(フンッ←鼻息)」
と、いつも言うのでちょっと小文字にしてみました。個人的な体験に基づいております。いやまあ、そうかもしれないけど、そないなこと言わんでも(しょぼん)という。
信くんの解説、バラエティ人気からのアサインかな、と、全然期待してなかったんですけど(失礼)、すごくいいのでびっくりしました。どういう理由でいいのか悪いのか、どういう工夫が評価されるのか、わかりにくいところをきちんとつたえようとしてくれてるかんじがします。そして昨日の放送中も、佐野さんや修造の美談バイアスにはスルーしてた(と思う。録画を怖くて見返せません)し。
Commented by chico_book at 2014-11-10 00:32
Lindaさんこんばんは!
おお、事故の多い期間だったんですね。そちらの大雪と関係があるのかしら? Lindaさんご自身はご無事ですか? 皆さん大事でないことをお祈りします。
私のまわりは、けがのエピソードもちの人間が結構多くて、自転車で走ってたらタクシーの開いたドアに激突して植え込みに吹っ飛んだとか、路肩でねずみとりしてたパトカーに追突とか、派手なのが多いので、全然小物扱いのエピです。実際ありがたいことに、けがはたいしたことなかったし。むしろ、鉄柵のレールをとおす溝に(2センチくらい)に足をとられて転んだら骨折してたとか(おばあちゃんかよ、と思いきや23歳当時)、家の中で柱にぶつかって膝小僧にひびが入った、などの経験の方が、原因が地味なわりに大変でした。ギプスとか松葉づえとかだったし。

そしてなんとなんと、Lindaさんも二輪の免許持ってらっしゃるのですね! わーい!! 共通の話題があって、うれしい!
 雨の日の急制動、それは怖いわー。私の通った教習所は敷地が狭く、しかも4輪との共有でしたので、教官はさぞ神経を使ったことと思います。坂道発進で転びかけたときも、バイク>私>ガードレール、そしてガードレールと道路のすきまから転落、しかけてあぶなかった。そこは一本橋のコースでもあるのです。
後ろに4輪の坂道発進街がいたので、つい焦ってしまったんですね。それ以降、坂道発進はもっと真ん中でやりなさい、といわれるようになりました。
特に出来の悪い生徒だった私は(中型免許を取りに来てるのに)最初の4時間は小型しか載せてもらえませんでした。バイクを支えられなかったというのも、あるんですけどね。それで、最初は特にコースでもないすみっこをひたすらくるくる回ってるだけの4時間。飛び出さないよう必死でした。よく免許取れたなあ。

ちこにあたたかいお言葉ありがとうございます♪こういう、いかにもかわいい表情じゃない時のかわいらしさ愛おしさってありますよね。ちこは、momoさんみたいにふっさふさではないけれど、短毛にしてはちょっと長めの、かるく指が埋まるふかふかです。フィギュアの事故を見て、心落ち着かなかった私にずうっとくっついていてくれたやさしいにゃんです(安定ののろけ)
名前
URL
削除用パスワード