どこにも属さない自由さを満喫

※ヒースロー空港 Terminal5からのつづきです。

マテリアルなうえにもマテリアルなワールド。きらびやかさに戸惑う。
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なんのイベントなのか、何が「LAST DAY」なのかわかりません。
いやもちろん車はかっこいいですよ。それはもうね。
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おそらく『15:45 Tokyo』に搭乗したのだと思います。
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お隣の座席は、ベリーダンスを習いにイギリスに来たという、若い日本女性でした。
長い黒髪、すんなりした手足、めっちゃかっこよかったなあ。
細いだけでなく、全体的にひきしまったかんじ。すんなりしたとしか表現しようのないきれいな筋肉。
走るとはやそうで、きれいな身のこなし。

※以下、おぼろげな記憶に基づいた『大草原の小さな家』シリーズのローラの話になります。
再読・再確認をしていないないようなので、記憶違い等あるかもしれません※

大草原の小さな家シリーズの作品で(確か『シルバーレイクの岸辺で』だったと思います)
ティーンエイジャーに成長したローラが、『干し草積み』の作業を手伝わせてほしいと、
父さんにお願いするシーンがあります。インガルス一家は娘4人の女系家族。
肉体労働は、父さんがほぼ一人でこなしていますが、圧倒的に労働力が足りません。
からだを動かすことが大好きなローラは父さんに頼むのですが、家族のだれもいい顔をしません。
ほかの姉妹はといえば、盲目の姉・メアリーと、まだ幼い妹ふたりで、手伝えそうなのはローラだけなのに。
『レディらしくないし、日焼けもしちゃうわ』と言うのが、反対する家族の意見。
それでもようやくやっと、なんとかローラは父さんを説得します。
結局人手が足りないのは事実なので、しぶしぶではありますが、ローラの手伝いをゆるす父さん。
そのさいに、肉体労働にはとても向かないからと、コルセットをローラは外します。
それをみた母さんはやはり嘆くのです。
『ローラはもう小さい子供でなく、すっかり一人前の娘なのにコルセットを外すなんて。
おまえのウエストはふためとみられなくなりますよ』

なにしろ、若いころは
『父さんの手の中にウエストがすっぽりおさまった』
と言うのが自慢の母さんです。
これを読んだときに、衝撃のあまり何度も確かめました。
手? 腕じゃなくて、手?? (でも腕じゃ自慢にはならないよね、いくらなんでも)
ウエストを両てのひらでつかめるってこと? 
いくら父さんが大柄でごっつい手をしていたとしても……うそでしょ?? こわ。

のちに、19世紀当時の理想のウエストサイズは45センチと知りました。
男性が片手で(!!)つかめる、というが、まさに理想であこがれだったのだとか。こわすぎるー。
となれば、まさに理想そのもののウエストを、かあさんが自慢するのも、
娘の愚行を嘆くのも、当然なのかもしれません。おもしろいなあ。
それにしても、ヨーロッパの社交界とかそういう、
いつ(淑女らしく)気絶しても困らないひとたちの世界の話かと思っていたら、
開拓農民の娘であり妻である母さんにとっても認識は同じだったのね。ちょっと驚きました。

さて、そんなふうに母さんを嘆かせるローラのウエストについて、作中で
『若木のように丸っこい胴』
と、表現されていたんですね。
いいじゃん若木、かあさん嘆くことないのに、と(当時)20世紀後半の子どもだった私は思いました。
すんなり伸びて、健康的にひきしまった、みっしりした細胞が内側から充ちてる感じ。
でもこれはどんな種類の木ををイメージしているかという認識の違いがあるかもしれないし、
理想があくまで「砂時計のごときボディライン」だとすると、なるほどねえ…と興味深く思う次第です。

長々と話が飛びましたが、隣の席のダンサーのお嬢さんのウエストが、
それこそ『若木のように』引き締まり、若々しくみずみずしく、大変魅力的で健康的だったのです。
ローウエスト気味におへそを見せるスカートをはいておられたので、まあ目立つ目立つ。
もちろんかっこよくてめだつ、ということなのですが。

しかも彼女は、フライトの途中でなんども席を立ち、トイレの前の空間でストレッチを繰り返していました。
あんなふうにきれいな筋肉をいい状態で維持するのは、こまめな努力が必要になんだなあと、
しみじみと感心したことをおぼえています。
『めんどくさくても、ちょこちょこ動いた方が後でからだが楽ですよ』
とのこと。おかげで私も席を立ちやすかったです(トイレと歯みがきだけど)。感謝。

そんな機内で私がしていたことと言えば、機内食の写真撮影(とほほ)。
ああ、やっぱり興味の方向ってそういうことね。

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フィッシュパイ。見た感じ、たらと豆をクリームソースであえたものにクランブルっぽいものを
トッピングして焼いた、とかそういった感じでしょうか。
プディングもそうですが、英語圏でパイ、と表記される食べ物の幅の広さには驚きます。

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6月のイギリスで、サマーフルーツトライフル、といわれると、それだけでちょっとうれしい。

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なんだか野放図にも見える着色料バリバリのお漬物も、オサレピクルスに見え・・・、
いや、さすがに無理があります。

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『ウェスタンミベリアン低地』
なんとも味のあるカタカナをかみしめる。
シベリアを空から眺めるのが好き。なんだか無性に好き。
いつかはシベリア鉄道に乗ってみたいけど、ただの見果てぬ夢かも。


うた:大瀧詠一がこれしか見つからなかったのでこちら。
(画像が、わたしとしてはいまひとつ好みではなかったのが残念。好みが分かれると思いますのでご注意ください

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もうほとんど日本です。降りたくないような、早く帰りたいような。

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機内で食べる最後のごはん。

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オーガニックでビオなヨーグルト。

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焼きトマトがさっぱりしていておいしい。

タイトルは、国際線長距離フライトについていつも思うこと。
ちょっとした態度保留と言うか、留保と言うか、なまけものにとって
やさしいゆるされた空間な気がする。
そして拍子抜けするほど、あっけなく終わり日常にもどるのですが、
それでもソフトランディングが許されてるというのは優しいことだし、
変わり映えしない日常にあっさり戻れるのは、ひとつの幸福。



旅の終わりには、ピチカートファイブがとてもよく似合う。マジカルなほど。
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by chico_book | 2014-12-16 23:32 | | Comments(0)

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