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年の「瀬」ということばが好き

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ことしもおだやかに静かに、ねこと過ごすことができています。

ガスの上ではまだ、煮豚と煮玉子がくつくついっているし、
ぶり大根と紅白なますと酢ごぼうは仕込みの段階だし、
全日本でハードディスクがついに残り22分になっているのを何とかしないといけないし、
とてもとてもお正月を迎える準備が整っているとはいえませんが、
それでも静かで明るい年の瀬です。私の腰にはねこがくっついています。
いつものように、ぷぅ・・・くぅ・・・と、かわいいかわいい寝息をたてています。

テレビでは『ロード・オブ・ザ・リング』一挙放送。
これと『風と共に去りぬ』はなんだか年末年始に放送される作品、
そしてそれにふさわしいイメージ。
壮大で力強い話で、内容を知っていて、長くて、チラ見でも充分楽しめる。
◎でも初見の時より、いま観る方が胸に迫ります>指輪

私は基本的には字幕派なのですが
(意味が分からなくても、原語を音としてたのしみたい)、
こういう時は吹替もありがたいです。

昨日は御用納め、職場の皆さんとわあわあとにぎやかに挨拶をして、
飲めない私も缶ビールと乾きものをお土産にもらって帰宅。
『ねこ歩き・朝まで一挙放送』を見ながらだらだら過ごそうとワクワクしていたものの、
なんと放送日を間違えていた模様(驚)。
あらら、と、がっかりしましたが、しょうがないものはしょうがない。

今日は年内に行くぞ! と燃えていたマッサージに行って、
がっつり目のコースでほぐしていただく。
私としては、息も絶え絶え、ようやくやっとヘロヘロでたどりついた年末ですが、
こんな日にも私の背中や足をほぐしてくれる方がいらっしゃる。ありがたいことです。
マッサージしてくださった方に、「がっちがちでぱんぱん」という
診断をいただいて、本日最終日の歳末福引き抽選の行列にならぶ。
こちらはこちらで、
『最後尾はこちらです。いまからお並びのお客様は40-50分かかる見込みです』
と言う大変な状態(じっさいには30分ちょいでした)
「絶対くじあてなきゃいやだからね! 」
と、お父さんに無茶ぶりをする女の子が隣にならんでいる。
「かわいいものを全部買う訳にはいかないの」
シンプルで当然ながら、なかなかに深い言葉を語るおとうさん。
何気ない日常でしょうが、興味深く聞き耳をたてつつ、列に並んでこちらを読む。
おかげで長く感じませんでした。

もういちど村上春樹にご用心 (文春文庫)

内田 樹 / 文藝春秋



(福引の結果)ティッシュと100円の商品券をいただいて、それからスーパーに。
お雑煮用のささみと、ちょっと高級な蒲鉾と、伊達巻を買う。一気にお正月っぽくなりますね。

ものすごく立派な食材がどっさり並んでいてびっくり。
ロブスターとか、伊勢海老とか、白の目立つ花びらのような牛肉とか、
マグロのすごく巨大な切り身とか。
しらないうちに、大みそかはすきやきをいただく日になったのですね。
私の実家では、鯛の塩焼き尾頭付きを晩御飯でいただいて、おそばを食べる日、でしたっけ。
でもすきやき、というのは祝祭感がすごくでるし、『ひとりひとつずつ』の鯛とは違って
皆で食べてる感じはすごくしますよね。それが人気の秘密かな。
あと祝祭感と言えば、いちご!! つやつやぴかぴかのべっぴんさんぞろい。
もう宝石なの? と言うくらいの気合の入りっぷり。

いっしょにレジに並んでいるひとたちが、がんがん5ケタのお会計をしていたり、
オードブルの巨大なトレイや、ご予約済・風呂敷包みのおせちの四角い袋を
大事そうに持っていたり、お年賀用のお菓子がたくさん並んでいたり
(鳩サブレーの羊パッケージ! ちょっと欲しかった)、
ミニマムライフを送るワタクシとは縁遠いけど、はなやかでにぎやか。
お買いもの慣れしてないお父さん方が指示を仰いだり
「○○ちゃんの分も一緒に買おうか? 」なんて相談を携帯でしているマダムの皆さま。
さあ、わたしも帰ろう。ねこのいるうちに帰ろう。

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いまはすっかり、魚の骨のようになっている銀杏の木。
これは11月ころなので季節違いですが、明るい枯れた感じは年末にふさわしく見える。
黄金色で縁起いいし(違)

ことしも一年、読んでくださってありがとうございます。
ことしは、「アイスランド旅日記」を無事なんとか終わることができて本人も安心しています。
それにしても(自分でも)ちょっと気持ち悪いくらい記憶が薄れていませんでした。
写真の力によるところも大きいのですが。

写真があるわけではないほかの旅についても、来年は記事にしてみようかなあと思っています。
海外だと、オランダとかイタリアの記憶を洗いなおしてみたいかな。
イタリアに至っては12年前!! 更なる挑戦ですな。壁の向こうはさらに壁(違)。
国内だと、北海道の旅はいろいろ思い出ふかいものだったので、そこに挑戦してみたいです。

実はこのブログは、一記事の文字数を「私のガラケーで3ページ」目安にしています。
写真の量によって変わってくるので目安でしかないのですが、だいたい2000字がひとつの基準。
5000字近くいくと、ちょっと自分でも長目かな、と感じます(いまここまでで、約1800字)。

いずれにしても長々だらだらした文章多めのブログに、
いつもお付き合いいただいてありがとうございます。
月並みな言い方ですが、本当にありがたく、あたたかく、嬉しく、そして励みになっています。

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こころを照らす小さなあかり、のような。『照于一隅此則国宝』の、ミニマム個人版のような。

ことしは(特に後半は)展覧会より映画中心で過ごしました。
映画館のメンバーに入ると、1500円以下で鑑賞できることもあり、ついつい映画中心に。
上映時間が決めうちなこともあり、もうここでいかなくちゃ! と言う動機になりやすい。
あと人ごみ嫌いだから、と言うのも大きいかも。
(基本休日に行くので、美術館どこも大抵混んでます)

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(私が微妙に写りこんでいますが)たぶんアメショのブラウンタビーさんがモデルかな。
都内の美術館近くのお店にいました。

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「ふーん」とおもっているねこ(推定)。


来年は早々に岡崎京子展(1/24-3/31、世田谷文学館)と、
開催を知っただけで感極まってしまった
三原順復活祭(2/6-5/31、明治大学米沢嘉博記念図書館)と、
漫画関連のビッグイベントが続きます。たのしみ。
そしてやはり、観たい映画も多いので無理せず続けていこうと思います。
ねことべったりひきこもる週末は何より宝石のような時間なので。

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幽霊ごっこに興じる姫。
いつもいつもおいてきぼりなんてゆるさんぞよ、という外出嫌いの姫。

もう間もなく、除夜の鐘といっしょに、横浜港の汽笛が遠くうちまで響いてきます。
私の大好きな瞬間です。

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よいお年を、そして素晴らしい一年を。

by chico_book | 2014-12-31 23:53 | 日々 | Comments(0)

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