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知らないうちにひとをがっかりさせた年初の話

『もうチェック済だと思ったから、感想聞きに来たのにー!! 』

なになになに。なにごとですか。

『絶対お正月休みにチェックしたと思ってたのに! 裏切り者! がっかりだよ』

ええー? 初詣なら行きましたよ。おみくじ大吉だった!

『行ってないの? 湘南T-SITE!!』

ぉぉぉぉぉぉーーー(低音)

場所は藤沢市辻堂、パナソニックの工場跡地を利用した
サスティナブル・スマートタウン・プロジェクト、FujisawaSST(笑)。
んまあ。なんのこっちゃらほい。

2014/12/12に、代官山に続くT-SITEの2号店がオープンしていたのだそうです。
全然知らなかった。教えていただいて感謝。

「いやでも、私そんなに新しいスポット好きではないですよ。
未だにマークイズみなとみらいとか行ってないし(2013年オープン)」

「うん、知ってるよ。だってあそこ本屋ないでしょ。
でも、クイーンズイーストのくまざわ書店には行くでしょ。
桜木町のTOCだって映画館があるから行くでしょ。
(あそこは紀伊国屋もあります)
六本木ヒルズだって、映画か美術館の為に行くひとじゃない。
でもね、ここはT-SITEなんだよ? 
ツタヤだよ??

探してるDVDがなくても大丈夫、映画見逃がしちゃったけど平気、
代官山蔦屋に相談すれば「見られない作品はない」らしいんですよ、って、
ちこぼんさん(仮名)目をキラキラさせていってたじゃない!? 
その2号店が藤沢にできたんだよ!!」

代官山蔦屋書店ホームページより引用。

『「ない映画がない」を標榜する映像フロア。これまで、DVDになっていなかった名作を 店頭でDVDにして、その場で受け取れるという画期的なサービスも導入します。ここでしか手に入らない作品も多数あり、その豊富な品揃えの中からお客様が観たくなる作品を、映画コンシェルジュがお薦めします。』


さてこちらは湘南T-SITE公式サイトより引用


『ここは、本屋とテーマに即した30の個性豊かなショップが
シームレスに繋がり湘南らしいライフスタイルを提案する文化複合施設です。
すべてのショップに本があり書店と専門店が有機的な文脈で
確かにつながっている他に類を見ないモールです。
中略
そして施設全体が大きなBOOK&CAFEでもあり
屋内、屋外併せて約300席の椅子やソファーを御用意しています。
カフェ、ラウンジではコーヒーを飲みながらゆったりと本を読んでいただけます。
またコミュニケーションが希薄な時代だからこそ、
インターネットに代替え出来ないことを信条とし、
コンシェルジュによるライフスタイル提案や湘南ラウンジを中心に
年間1000本のイベントやワークショップ等の開催も目標としています。』


うーん…ちょっと微妙かなあ。ライフスタイル「提案」されるのは
あまり好きでないかも。
好きなもの見つけたら勝手に酔っていくのでほっといてほしい。
言葉のあやだといいなあ。
あと。この類のショッピングモールって、
どれも似た印象になって散漫になりがちともいえる。うむむ。

「海老名市立図書館が『ツタヤ図書館になる』(意訳)から
(現在改装中・2015年10月オープン予定)一回行ってみたい、って話を
いっしょにしたじゃないの!」

うんうん、そうでした。
正直言うと、公営図書館があまりに商業的になりすぎるのには
いくばくかの抵抗もあるのですが、現状の図書館に対して
そこはかとない物足りなさを感じることも実際多い。

たとえば、私がよく行く図書館では
「筆記具が紙にあたる音に気をつけましょう」
「キイボードを叩く音がほかの人の迷惑になっていませんか」
「30分以上離席された場合は、荷物を片付ける場合があります」
などなどの貼り紙があります。
ユーザーからクレームが来たら、
図書館としては対応をしない訳にはいかないでしょう。
それはよくわかります。
でも、やっぱりちょっとしんどくなっちゃうんですよね。
なんだか殺伐としてるなあって。

実際席取り競争も激しいし、荷物置いたままファミレスに行く人がいたり、
荷物が盗難にあうこともあると聞きます。
ただでさえ蔵書は紛失するうえ
横浜市立図書館の所蔵本で、行方不明になる本は年間2万冊だそう
ついにはお手洗いに『ちかん・盗撮に注意。不審者を見かけたら(以下略)』の貼り紙まで。
どれだけ殺伐としてるんだ。なんだか悲しくなります。
それでも行くけど。本読むし借りるけど。

明るくて居心地がいい場所はもちろん大好き。そこに本があれば最高。
でも、図書館の持つ公共性とか独立性はどうなるのかという不安もあるわけで。
その意味でも、海老名市立図書館のツタヤ参入については、注意深く見守りたいと思います。
館内にスタバというのは、あまりにも商業主義的ではないかしら。
たしかにあるとうれしくないわけではないけど。

たとえばツタヤが参画した公立図書館第一号である佐賀県武雄市図書館の、
こういうところが私をしょぼんとさせるのです。

以下武雄市図書館の公式サイト『ご利用案内』より引用。

『14.飲食ルール
館内のスターバックスで購入された飲み物は、すべての閲覧スペースに
持ち込むことができますので、コーヒーを飲みながら本を読むことができます。
また、スターバックスで購入されたお食事は、一階テラス席および
マガジンストリート近くのお座席で、お召し上がりいただけます。
※館内で購入されたペットボトルやフタつき容器(水筒など)に入れた飲み物に限っては、
スターバックスの店内を除いた、すべての閲覧スペースで飲むことができます。
ただし、お弁当や近くのファストフード店で購入されたお食事の館内へのお持ち込みは
ご遠慮ください。
お弁当など館外からお持込みになったお食事は、館外の指定エリアでお召し上がりください。』

ディ、ディズニーですか・・・・・。
(実はTDLもTDSも行ったことありません。噂で耳にしたのみ)

たとえば、この物語の主人公のように、
月10万円・家賃3万円のアパートで暮らすことになったことを
想定したときに(脳内シミュレーション)
『とりあえず図書館さえあればなんとかなる』
というのが私のココロの支えなのです。

れんげ荘

群 ようこ / 角川春樹事務所




でも、図書館がスタバ前提の素敵空間になっちゃって(それ自体の是非はさておき)
バリアフリーの考慮が足りないとか、
雑誌がいい位置に置いてあったり
(でもバックナンバーがないという噂も>武雄市図書館)
少しクラシックな文学よりの本がすみっこや、
背表紙も読めないくらい高い本棚の上の方に配置されて、
しかも自分でとることができずにいちいち職員さんにお願いする必要があるとか、
検索はipadだとか、ちょっとユーザーフレンドリーでない印象。

実際、業務は増えても司書さんの人数は変わらないとのこと。
そこはかとなくブラック化のにおいがする。
そんなだったら、気安く「あの棚にある本をとって」とか
「検索がうまくいかない」とか声かけにくいだろうし。
私も順当に年を重ねているわけで、ipad検索も、
現在は「へえー」と物珍しくたのしめるけれど、
それでいいのかな、などと思う訳です。

もちろん、従来のままの図書館の在り方でよいのかどうか、という問題はあります。
ツタヤ参入でいい部分もたくさんあるのだろうし、
実際に武雄市図書館に行ったわけでもなく、
ネットで評判をあれこれ探ってみての印象なので、
あてにならなかったり、あるいは既に対応・解消済だとよいのですが。
参考リンク:
「佐賀・武雄市図書館に行ってみた(上)「公共」置き去り?、カフェ併設来館者3倍に」
「佐賀・武雄市図書館に行ってみた(下) 来館者増、本当に「高評価」?」
神奈川新聞のサイトです。タイトルで分かるように、やや批判的な記事です。
ともあれ、トライアンドエラーされどトライ、ということかしらとも思います。

そんな私なので、少し様子を見て、人出が静まったころを見計らって
湘南T-SITEに行ってみようと思います。
10月にオープンの海老名市中央図書館も、来年の年明けくらいならおちついてそうなので、
行ってみようかな。と、来年の話を早くもしてみます。

すごくたのしみ。たのしめるといいな。

参考まとめ記事。写真がたくさんあるので、雰囲気はつかめるかな?:
本がテーマのお洒落すぎるショッピングモール!湘南T-SITEがついにオープン!

by chico_book | 2015-01-06 23:09 | 日々 | Comments(6)

Commented at 2015-01-08 14:15
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by conatsu_cafe at 2015-01-08 22:47
ほうほう。
知らないうちに藤沢が熱いことになっていたんですね。
代官山のTSUTAYAに行こう、と思って行ってないのに、
なんだか軽く敗北感が。。(笑)。
近所のこともよく知らないくらいだからまあ、そんなもんです。。
最近は図書館よりも近所の地区センターに行くことが
多くなってきました。備え付けの神奈川新聞を読んだり、
昔からある“日本の歴史”というマンガを借りたり、意外と便利です。
藤沢も海老名も落ち着いた頃に出没してみます。ワタシも。
情報ありがとうございます!

ライフスタイルを提案・・・そもそもライフスタイルって
何?と基本的なことでつまづいています。
ただ風に吹かれていたいなあ。広々としたところで。

群ようこさんの本、おもしろいですよね。
しーちゃん(猫)は元気なのかな?
キョンキョンのところの小雨ちゃんが亡くなったのは
悲しかったです。
私も小さな暮らしになっても大丈夫な心づもりはしておこうと、
どうせならひそかな楽しみを見つけてやっていこうとか
想像します。そして傍らにはねこにいてほしいです。

↓のちこちゃんのお写真、まりちゃんに似ているんですよね。
なんだか時空を超えた姉妹ねこの絆を感じてしまいました。
ちこちゃん、やっぱりすっきりしましたね。グレースケリー知古ちゃんですね。
Commented by chico_book at 2015-01-10 03:59
鍵コメ様こんばんは!!(おお、一回使ってみたかったフレーズ☆)
コメントありがとうございます。

私も実は、自分の記事読み返して『本屋』扱いしていないな、と苦笑しておりました>T-SITE。代官山蔦屋に行った回数、たぶん片手で足りるくらいです。
渋谷で映画を観た後、運動不足の解消がてら、散歩コースとしてゆくのにちょうどいい距離ではあります。イメージフォーラムから青学の横をとことこ歩くルートと、UPLINKから松濤を抜けて旧山手通り経由と。最終的に中目黒に抜けて(福砂屋の看板をほのぼのとした気分で眺める九州人)東横線で横浜へ、が定番ルート。
ほんとにくたびれてる時は代官山から各停で本を読んだりうとうとしたりしながら帰ります。庄野先生が新宿の帰りに、小田急各停でのんびり生田に帰るエピソードを思い出したり。うれしいシンクロ(プチでかつ強引ですが)

観光地気分で行くので、本屋に行くテンションじゃないんですよね。いまいち配置もわかりにくいし(武雄市図書館もいわゆる図書分類でない『独自の配置』らしくて賛否両論だとか。結局本屋というより雑誌主体なのかな)いつでも混んでるし。雑誌のバックナンバーが豊富なのと、ipadでの検索は面白いけど。
なんだかつかれてしまうというの、よくわかります。みんな楽しんで使いこなすのに「一生懸命」な感じがありますね。たまにクウネルがやっちゃう無理矢理感とでもいうか。テーマパークじゃないんだから。いや、テーマパークなのかなここ。

映像レンタルは大変期待していますが、未だ(私にとって)実力は未知数。ノーザンライツフェスティバルで上映したものの(当時)公開未定だった『馬馬と人間たち』を探しに行ったのですが見当たらず、店員さんも忙しそうで『ご相談』できずにとぼとぼ帰った経験あり。とほほ。リトライの前に公開されたので。珍しい映画が借りられて、ポストで返却できるとありがたいなあと思いますが、実際どうなのかな(少しお高めなのは知らなかった…涙)

ただ、横浜を抜けたあたりから、(いわゆる大規模商業施設の)雰囲気ががらっと変わって『土着』感が濃厚になる印象があるので、そのあたりが興味深いです。オサレ空間ですらどこか湘南ヤンヤヤン♪ な気配が出てきて。
意識高く、肩で風切る子育て世代に席巻されてないといいなあ(小声)実は苦手なんです。みなさんすごく感じいいので、こんなこと言うの
Commented by chico_book at 2015-01-10 05:26
>申し訳ないんですけど。…という一行がちぎれてました。たはは。
Commented by chico_book at 2015-01-10 10:25
conatsu_cafeさん、コメントありがとうございます☆

もうね、ショッピングモール系はおなかいっぱいというか、どこも一緒じゃん! という気分なんですけども。でも辻堂の湘南テラスモールに言ったらビーサンアロハ率がめっちゃ高くて、ガチなサーファーさんがざくざくして、ああ、ロコってこういうこというのね、という意味で面白かったです(無印の家具の実物を確認できるのが、ここか有楽町だったので、行ったことないほうにしてみた、という流れ)でもそれも単に興味深いだけで(わたし自身はロコでもなんでもないので)定着してませんが。
あと、意外と交通費かかりましてうちから有楽町に行くのよりも高かったんですよね。横浜と藤沢お隣なのに、さすが東海道線、ひと駅の間が長い長い(そして高い)
おなじように、藤沢のT-SITEに行くより代官山の方がお安いうえに、移動時間もそんなに変わらないみたいでびっくり。車で行くのがいいのかもしれませんけど、それはそれで渋滞地獄の予感しかしない。
※湘南T-SITEは駅から少し距離があるようです。JR藤沢駅からバスで6分(休日はコミュニティバスがあるようですが30分-1時間に1本、だそうで、本数が多いわけではない)あるいは小田急江ノ島線本鵠沼から徒歩17分だとか。やっぱりいっそ歩きたくなる道路状況なのかも??
そのあたりを考えると結構微妙なようです。職場の方も、そのあたり実際どうだったかを(私に)聞きたかったご様子(笑)。
地区センター、まったくノーマークでしたが早速検索してみました。
うちの近くにもあるのは知っていたのですが、なぜか平日のみと思いこんでましたが違いました…。なんでそう思っていたのかな。公園のそば、あまりに静かなたたずまいだったからかも。しかも図書コーナーもあり!! これは素敵。一回行ってみなくては。神奈川新聞一時期購読していましたが、フラットな紙面で好きです。
(私の住んでいる)町内会の図書コーナーもあるのですが、土曜の10-12時しか空いてないうえに、図書委員さんのチェックが厳しいので行かなくなりました。もちろん委員さんもフレンドリーな、善意からの行動なんですけどなかなか微妙で……。
◎もう少し続けさせてください(長くてごめんなさい)
Commented by chico_book at 2015-01-10 10:28
キョンキョンさんのところの小雨ちゃんは9歳だったかな、
結構はやくいなくなっちゃった印象があります。
すごく悲しかったし、小泉さんの気持ちを思って胸が痛くなりましたが、
「『わたしがいなくてももう大丈夫でしょ』と小雨が言っている気がする」
とインタビューで仰られていたので、ちょっとだけ安心しました。辛い気持ちはなくなることはないだろうけど。

私も、シミュレーションしつつもねことは一緒に居続けたいな。
どうやって? 何とかして、何とでもして、といつも、つよく思います。

そしてやっぱり似てますよね! 知古とまりちゃん。
わたしもそう思います。毛の色とか顔の輪郭とかだけでなく、お手手の(ちょっと華奢な)かんじとかも。なんだかうれしいです。共有できたようで。まりちゃんは小柄だから、以前よりも似てる度が上がったかも。はっ、もしかしてちこはお姉さまを意識してダイエットに励んだのかな?
ほんとに『ねこは何でも知っている』だわ。

そして姫ねこは、ほんとにちょっとツン! と言った感じのおすましフェイスを見せてくれますねぇ。無表情で(ねぼけてたりして)ぼーっとしてるところも、「かわいいあたしよ♪」も両方とも、とてもかわいい。
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