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染まず佇む美術館

横須賀美術館・ほっこり美術館の続き。帰りみちです。

思っていたより遠く、
そして海と空にほんとうに近い美術館は、
まわりをあじさいにこんもりと囲まれていました。

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色合いの変化してゆくさまが連なる音符のようで、
音楽が聞こえてきそうなのは、
ついつい
「ぴっちぴちちゃぷちゃぷらんらんらん♪」
と口ずさんでしまうせいかも。

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紫陽花という和菓子がありますが、まさにそのまま!!
(もちろん逆なんですけども)

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紫陽花以外の植物も、結構気になりました。
ほんとに豊かなんです。山が近い場所だからかな。
たとえばこれ。3階の屋上にいきなりこの状態。度肝を抜かれました。
か、下半身生き埋…ごにょごにょ。
ちょっとえらいことになってませんか。ちょっとした戦メリ状態。

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月並みですが、色とりどりの花の道。
鎌倉もいいけど、こちらはこんなにもひとがいなくて静かです。
素晴らしい。

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植え込みではなく、道沿い、
木々の奥にあるヤマアジサイ。
濃い緑の中で白くすっきりと光がさしこんでいるみたい。
自然に生えている植物のことを、明治生まれの祖母は
「おのればえ」
と言っていました。強い語感と裏腹の優しい、天恵みたいな現象。

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緩やかなアプローチを、ゆっくり下ります。
実は足をすこしケガしていたので、
ひとが少なくてゆるいスロープはありがたい。
建物の3階部分から、バス通りへ続く道。

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面白い形の木が多かった。
『ロード・オブ・ザ・リング』のエントを思い出します。
いまにも歩き出しそうなところ。
たくさんの落ち葉という恵みをわけあたえてくれる、おおらかさ豊饒さ。

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(からまりきってないけど)『連理の枝』を思い出すか、
『ちいさいモモちゃん』の、植木鉢のエピソードを思い出すか。

モモちゃんとアカネちゃんの本(3)モモちゃんとアカネちゃん (児童文学創作シリーズ)

松谷 みよ子 / 講談社



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空がだんだん暗くなってきていて、すこし不安はあったけど、
紫陽花にはよく似合う。きっとすっきりとした晴れよりも。
でも上天気の日に、この場所から空と海を
見るのもいいかもしれません。暑そうですけど。

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こんなにも大株になるなんて!! 
植物にとって、居心地いい場所なんだろうなあ。
素直にうれしい。緑と白の競演。

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実はミュージアムショップのお買い上げ袋が素晴らしかった。
海の青と空の青をすっきりと切りとったデザイン。

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配分といい色あいといい(この写真ではわかりませんが)本当に完璧です。

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寒色系の写真が続いたのでこちらも。
花びらの切れ込みが奥ゆかしくてかわいらしい。
そういえば
「桜の花びらのかわいいところは、ちっちゃくきれこみがはいってるところ』
と、知世ちゃんも言ってました。

Papa told me Cocohana ver.2 〜雲のテラスで〜 (マーガレットコミックス)

榛野 なな恵 / 集英社



※この巻に収録されているかどうかは未確認です。
夏らしい表紙だったので選んでみました。

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かわいいかわいい白とピンク。ちょっとツメのびてますね。
そしてふさふさの指毛。

by chico_book | 2015-06-11 01:28 | イベント | Comments(2)

Commented by Linda at 2015-06-12 03:28 x
ちいさいモモちゃんシリーズ大好きだったのに
お話を覚えていません(涙)
今度うちのMomoにずっと昔からモモちゃんが
大好きだったよーと語ってみます。

白いあじさいのつぼみ、つぶつぶしてかわいいですねぇ。
今まで注目したことなかった。なんてもったいない。
花びらが白いのに蕾が寒色系なのも不思議。

交通の便が良い神奈川県でも40分バスに揺られる場所があるって
意外な感じがします。
広々として素敵な美術館。

私が知っている広々とした美術館は2つで、
友達の旅をなぞりたくなって一人旅した直島と
フィンランド展で行った宇都宮にあります。

私も夏の間にフィンランドの美術館へ行きたくなりました。

ちこにゃんの肉球、ぴんくでかわいいなぁ。
毛と肉球の色にはどんな関係があるんでしょうね。
研究が待たれます(なんちゃって)
Commented by chico_book at 2015-06-13 12:58
Lindaさんこんにちは!

この木を見て『ちいさいモモちゃん』を
連想した自分にびっくりしました。
私もうろおぼえなので、違ってたらごめんなさい、
という気持ちもあり。
(図書館で予約したので、違ってたら訂正します)

ちいさいモモちゃんシリーズに出てくる黒猫が
『プー』で、そこから上の記事で
『プ~ねこ』というまんがを
さらに思い出したという流れもあるのですが、
かきそびれちゃいました(笑)

「Momoちゃん」という名前の響き、
かわいらしさは、国や言語を問わないのかな、
と、ちょっとたのしくなりました。
たとえば、日本で「桃」のイメージと
重なるようなかんじで
そちらの言葉では、
何か意味合いがあったりするのでしょうか?

横須賀美術館、実は京急だと最寄りの駅から
バスで10~15分で着くようです。
鎌倉ルートもたのしいのですが、
街の雰囲気もわかったし、
なにより往復だと800円近くも高くつくので、
今後は京急ルートにしようと思っています。
(この日も、帰りは京急利用でした)
でものんびりドライブ気分のバスの旅(おおげさ)、
というのもたのしくて大好き。
横須賀のスタバは海沿いなので、いつか行ってみたい。
想像以上のいかつい軍港ぶりに、
それはそれで歴史や由来を想像できて興味津々です。

直島、いちどは行ってみたい場所です。
えいやっと思いきらないとなかなか
たどりつかないけれど、
アイスランドみたいに、
タイミングが合うときがあるかなぁ。
あるといいなあ。

宇都宮の美術館、確か江國さんの小説で登場していた
『北関東の林の中の美術館』
のモデルではないかしらと思っている場所です。
確証はないのだけど
(しかもどの作品だったか思い出せない…)
すごく雰囲気のよい描かれ方で気になっています。
湘南新宿ラインで、このまま乗ってると
たどりつくんだよね、と、旅ごころついて
わくわくする場所です>宇都宮。

東京芸大美術館でフィンランドの女性画家
「ヘレン・シャルフベック展」
開催中です(地元の図書館のポスターで知りました)
予備知識なしでさくっと行こうとたのしみにしています。
夏休みシーズンの前に何とか。

夏の美術館って、
なぜだか落ちつくイメージがありますね。
静かで涼しいからかな(笑)
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