秋にまつわる回想、旅とねこと本
きんもくせいの芳は10月の合図、と思っていましたが
ことしは少し早かったですね。
思えばお盆のあと秋が来るのは本当に早かった。
この秋という素晴らしい空気が長ければいいのに、
冬よ早く来ないでください、と、詮無いことをお祈りしています。ついつい。
実家の畑に一本だけ植えてあったブルーベリー。
誰に聞いても『いつ植えたのかわかんない』という野放しっぷり。
九州の夏に、それでも頑張って実をたくさんつけていました。
にもかかわらず
「ちっちゃすぎて収穫するのがめんどくさい」
というひどい理由で放置。なんということ!!
と言う訳で私がせっせとつまみました。
でもむくむくの蜂が寄ってきたので慌てて退散。
……昆虫用に残している実だと思えばいいのよね。
昆虫にしてみればニンゲン(=私)のほうこそ、
突然現れた簒奪者ということなのだろうし。
9月中に終わらせたかった個人的な課題がクリアできなくて、
ぼんやりへこんでいます。むむむ。
おちついて考えれば、自身の段取りや目標設定やなんやかや、
設定ミスにはすべてきちんと理由があります。地道に反省。
そして次に向けて仕切りなおす、それだけのこと。
それ以外にできることはない。落ち込んでいる場合ではないのです。
壁を越えたらその先は壁、ではなくて(そもそも越えてない)
石につまづいて倒れたけれど、
こういうとき、誤用と知りつつ
『犬は吠えるがキャラバンは進む』と言う言葉を連想します。
※成功のイメージ。ネットのどこかで拾った画像。大好き。
シルバーウィーク素晴らしかったです。
存在そのものに慣れていないせいで、かえって欲が出ないのか、
思いのほかのんびり過ごすことができました。
(あるいは生来のなまけごころのせいかも)
ひたすらおうちとその近くをうろうろ。
映画と図書館には行きましたが。
あとはひたすら細かい紙物の整理。
断捨離的にはサヨナラするべきの、
古い動物病院の診療記録、むかし一緒にいた
モルモットのものが出てきてはっとする。
額と鼻筋に、しゅっと白い毛の混じった、ふわふわ巻き毛の黒いモル。
小柄でかなり病弱な、とにかくかわいらしいモルでした。
モルモットは4匹と縁があったのですが、
ダントツに弱くて、人なつこい。写真がないのが残念。
ちょっとありえないくらいかわいらしかったんです!!
こちらは、こども自然公園・ちびっこ動物園のモルモットちゃん。
どさくさにまぎれて、モルモットを愛でるオトナ。
ひよことも遊べます。かぼそい足の感触がたまらない。
「ちびっこのお友達」が描いたモルモットのイラスト。趣深さに感動。
それではお部屋がぴかぴかになったかというと、
いまだにまったく混乱の中にいるのがたいへん問題ではありますが!!
それでもすこしずつ前進しているのだと思う。うむ。
何年もかけてつみあがった蓄積の整理なのですから、
そう簡単に解消しないのは当たり前、しょうがないのです。
(自分に言い聞かせ)
深まる秋に思い出すのはオランダ。
静かで美しい、緑の多い場所でした。
たくさんのあひるか、鴨か、よちよちと
それでも勇ましくお尻を振って歩いていました。
(小さくてわかりづらい写真ですが、前方にぽつんぽつんと見えています)
ホテルのすぐそばにはこんな運河と小道が。散歩天国。
平たいし。どこまでもどこまでも行けます。キケン。
たぶん鹿にも遭遇したのだと思っています。確証はないけれど。
茂みの向こう、ありえない高さから私を見つめていた黒々とした瞳。
あれはたぶん、鹿だったのだと思う。
こちらは11月の北海道。
文化の日からみの休日を利用して旅行したのですが、
既に気温は3℃。天気予報を見ていたので、わかってはいたのですが
やはり勘が働いてなくて、その寒さに驚きました。
あわてて味噌バターコーンラーメンを食べた記憶。
しみわたる熱さ、おいしさ。
たぶんなにか、生き物のすみか。
じぶんの居場所を、心地よくするための情熱。
◎追記
コメントで教えていただきましたが、おそらく動物の巣ではなく
『ヤドリギ』のようです。全然わかっていませんでした。おもしろい!!!
828summer様、ありがとうございます!(感謝)
北国の植生が好きです。特に冬枯れの森。
南国の生命力とは違う、みんなで静かに
たたずんでいるような、物腰と言うか風情というか。
同じ場所にいるけれど、それぞれ独立しているひとたちに見えます。
それでも肩を寄せ合っているかんじ。
北海道から帰ってまもなく、本格的な侵略が開始されました。
「のしっ」実力行使(汚い写真ですみません)
この間わずか18秒。確信しか伝わってこない。
めずらしくミステリー。舞台がアイスランドなので。
作者は1985年生まれのオーストラリア人ということでとてもびっくり。
高校時代に、アイスランドに交換留学生として1年間滞在したのだそうです。
実在した「アイスランド最後の女死刑囚」
(最後と断言できる力強さ!)を主人公にした物語。
美しくも荒涼とした自然と農場での生活、
その緻密な描写と絡まりあう心理が素晴らしい。
ページをめくるのももどかしく、読み進めることができました。
そこから連想したのはこちら。
大地が凍るため、冬の間は埋葬すらできない土地。
その国で『墓堀人』になる青年の苛酷で奇妙な物語。
私をアイスランドへと導いた映画(のひとつ)。
by chico_book | 2015-09-28 02:23 | 日々 | Comments(2)
こんにちは。
木の写真の巣みたいの、他に似たようなものあれば違うかもしれませんが、ヤドリギかも。
わたしも何ヵ所かの出没場所に見かけることがあり、長いこと何なのか知りたくていました。その後友だちに何かが寄生してるみたいよ、木にはあまり良くないものかもと聞いて、それ以上はわからないでいました。まただいぶたってからどうもヤドリギというものだと知りました。
西洋では幸運のシンボルかも。
写真のはずいぶんたくさんありますね。
チコボンさんは植物のこといっぱい知ってるので、そうじゃないかもしれませんが。
おせっかいなコメントお許しを。
ななななんと!!
さっそく検索してみましたが、たぶんこれ、ヤドリギです。
うわー記事にしてよかった・・・。
じつに2009年の写真なんですけども、
ずうっと、雪が深いからあんな木の上に巣をつくるのね、
さすが北海道!! と、安易な想像を膨らませておりました。
(でも巣にしてはちょっと不安定だなあ、とも思ったり)
検索してみたらNHK教育テレビ
(いまはEテレっていうのでしょうか)の
こんな動画がありました。
ヒレンジャクとヤドリギ
http://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005400923_00000&p=box
(鳥の排泄物が写ります)
遠目にはかわいらしいシルエットだけど、
こんなにたくさんあると、寄生植物なだけに
本体が心配になってしまいますね。
実は、横浜でも見かけたことがあるように思います。
こんなにたくさんじゃないけど、あれ、もしかして、
というくらいのかんじですが。
はっきりしたので、今後はもっと覚えやすくなりそう。
うれしい。ありがとうございます。