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本とねこと移動の週末

「すやのくりきんとん」を無事入手。
ちいさい子供さんには西光亭のくるみクッキー、ハロウィンバージョン。
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※画像はHPよりお借りしました。

辛党の方には湘南 葦のチーズパイ。

くりきんとんは、予想通り受けませんでしたが
そんなことではへこたれません。ダイジョブ。
あんなにおいしいのにね、なんて、小声で愚痴ってみたりはしますが。
おもたせながら自分で一個つまんだからもうそれでいい(若干拗ね気味)

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日本の秋。深まる色あい。ことしはなんだかやたらと柿が目につきます。

土曜日、日本シリーズで盛り上がるみなさんをよそに、
21時からひとりスケアメ観戦。
しかし親戚の集まりなので、ちょくちょく話しかけられてあまり集中できず。
しょうがないことではありますが。
高校生コンビすごいなあ、とか、
GGのディズニープリンセスっぷりに磨きがかかっているとか、
(キャロル翁も、ますます魔力強そうになって)
ユリアちゃんすっかり・・・!! すっかり!!!! とか、
ジェイソンくん安定のお花ちゃんとか、
メドベデワちゃん素晴らしい。何もかも素晴らしいナニコレ。
またロシア女子に新星が、とか、なんというエトワール。
いまさらですが、フィギュア界隈、お星さまとお花ちゃんしか見当たらない。

ああ、まさに夢のようなスポーツ、Motogpと入れ替わりでの開幕。
(実際にはのりしろ的にかぶっていますが)
今週末には満を持して羽生さんが!!
たいへん大変、まだスケアメちゃんと見てないのです。
しょうまさーん!!

日曜日、予定を変更して珍しく飛行機ではなく陸路で帰路に。
ねこ友にあい、ねこの御拝謁の栄をたまわる。
それは素直で性格のよいにゃんさん。
むかしからよく知っているにゃん。
ちょっとしんどそう。オラの元気をちょっと分けて差し上げる。

かわりに秘密兵器をいただきました。
『取れすぎちゃって困る』
と評判のこちら。

ファーミネーター S 小型猫 長毛種用



試してみたかったの。ありがたく頂戴しました。
「結構歯が鋭いから、優しくね」

結果。とんでもない大量。いや大漁。

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白い部分だけだと、ほんとに真っ白なちこ毛。
当たり前ですが、なんだかびっくり。

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自毛でヅラの出来るちこにゃん!! 
フレンチロココか高〇沢さんかもかくやという迫力。

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本ねこも大喜びで、大変なすりすりぶり。ありがとう。
やりすぎてはげちゃう注意、肝に銘じます。

東京行きのぞみ最終便に乗るのは、たぶんはじめて。
指定席は満席なので、自由席へ。
広島から名古屋までは、その自由席も満席、
しかも立ち乗り乗客ですし詰め状態。

結婚式帰りのひと、おみやげの大きな袋を持ったひと、
心地よい疲労と充実と明日への倦怠のようなものをはらんだ空気。。
なんで休日深夜の新幹線はこんなにも切ないのだろう。
羽田とはまるで違う。



ちょっとどころでなく、なつかしい映像。

以前乗った平日昼間の『のぞみ』は、
ノートPCのキイを叩く音だけがやけに響く、
オフィスさながらの空間だったっけ。

むかしよりは短い所要時間、新横浜まで4時間ちょっと。
がっつり本を読んでうとうとして、買っていた駅弁を食べてお茶を飲む。
充実の時間。こんどは車窓が楽しめる明るい時間に乗りたいなあ。

一年の積読を解消した一泊二日の旅。

低地 (Shinchosha CREST BOOKS)

ジュンパ ラヒリ / 新潮社



この作品を最後に、自分のルーツに由来した、
つまりベンガルとアメリカというふたつの世界の物語を、
ラヒリはもう書かないのだそうです。

残念な気もしますが、納得もしました。
ラヒリは、二者の間に横たわる物語に「むかいあう」ことは
やりつくしたということなのかもしれない。

みどりさんも荒川さんも
『引退するときは自分で分かる。
これ以上の演技はもうできない、と自覚する瞬間がある』
と仰っていたけど、似たようなことなのかもしません。

それぞれがそれぞれの方法で自分の人生にむきあい、
どうしようもなくはみだした部分を、大切に救いあげるような物語でした。
つまりはいつものラヒリ。
今後イタリアによって変化してゆく、醸成されるラヒリに期待。

隣の席の青年ふたりは、名古屋からの上京一年組らしい。
引越ししたい、清澄白河とかどうだろうか、
なんて会話が、切れ切れに聞こえてくる。
不慣れな大きい街に少しずつ馴染んでゆく様子が
生々しく熱くて、胸に何かが迫る。ただの年寄りの感傷ではあるけど。
通過してゆく豊橋、浜松、掛川、三島、新富士。

熱海ではなく、小田原という駅名にほっとする自分に、妙な感慨。
ここから先は何があってもどうとでもなる、と思える。
実際には、どうにもならない時間帯なのに。

新横浜に5分遅れで到着。
接続待ちをしてくれた横浜線5番ホームに、小走りで向かう。
乗りこんだ横浜戦の中は、23:30すぎなのに
いつもとまるで変わらない空気。
老若男女、いくばくかの倦怠感、みんなスマホを見ている平穏。
わたしの胸に湧きあがる安堵。ああ、帰ってきたなあと思う。
新横からうちまでは決して近くはないので、早すぎる感慨ですが。

ほっとすると、ちこのことを思う。予定より3時間くらい遅くなった帰宅。
ひさびさのお留守番一泊、思いのほか冷たい風。
どっと湧きあがる不安、心配、祈り。

おずおずと玄関を開けたのはちょうど日付が変わるころ。
「…ただいまーーーーぁ」

どん!!
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※イメージです。実際には仁王立ちでお出迎え。

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むかし、学生のころ、うっかり門限を破った友人が
おそるおそる自宅のドアを開けると、電気もつけずに
『暗い玄関に母親が無言で正座していた』
という話を思い出しました。他人事ながらあれは怖かった。

いそいそとトイレと新しいお水の準備。予備トイレは使用してない模様。
ごめんねごめんね。
そこはかとなくおかんむりのちこに『ちゅーる』を進呈。
ふだんは深夜にはあまりあげないので大変な甘やかし(のつもり)。

木枯らし一号が吹いたという週末。
急な冷え込みも、ねここたつがあるから安心。

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わくわく籠城中。

いろんなアイテムやツールや、携帯や新幹線や飛行機や、
さまざまに助けられて私はちことの暮らしに安心できるし、
大切な友人とも、だいじなねことも一緒に過ごせるのだなあと思う。

大人げなんてなくていいけど、
自分が素直に魅かれることを間違えなければ、それでいいよね。

そんなことを確認しあう、定点観測のような友人との時間。
ちいさくても貴重で、輝きのつよい時間。

ありがとう。
繰り返す「ありがとう」、そして存在自体のその貴重さ、
字義どおりの『有り難さ』。なんど繰り返しても足りない。
わたしを支える諸々に感謝しながら、日常にランディング。

by chico_book | 2015-10-27 01:27 | 日々 | Comments(0)

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