秋の定点観測
ことしのどんぐりは豊作なのかもしれないし、毎年この時期はこんなものかもしれない。
いずれにせよ、たわわに実り、順当に地面に落ちています。
ちいさい子供たちは夢中。両手いっぱい、いつまでもいつまでも拾っている。
『全部は無理だからね。持って帰るのはみっつにしようね』
なんて、パパママの声。時間が惜しいけれど、こどもをいそがせたくはない、
そんな気持ちさが透けてみえる、かわいらしくもあたたかい会話。
こんな大木から無数に木の実が降るのだもの。
りすのごはんになるのも、歩く人にこりこり踏まれるのも、
ちいさい子供の(一瞬の)宝物になるのも、
みんななるべくしてなるのだと思うのは、感傷にすぎるだろうか。
イチオク総カツヤクなんてねえ、ごにょごにょ、と思うのは
過剰反応かな。
それでもこんな光景を見るとほほえましく思ってしまう。
わあわあとにぎやかに葉を広げ、枝を伸ばす若いいのち。
(でもその場所はあまりよろしくないかも)
それ以上に不向きな場所。でものびのび。
まあまあまあ。全力でまあ。
いちごかなこれは。
真ん中の部分が大きく赤くなり、
花びらのがくがそのままへたになるなんて、
なんてシンプルでわかりやすい。
ひさしぶりに行った公園のカフェは、店名もメニューも変わっていました。
サッカー場の芝生をながめることのできるオープンカフェ、
わんこOKでいつもにぎやか。薪ストーブもあります。
お客様わんも、通り過ぎるお散歩わんもどちらもたのしい。
わんこもたのしげ。私も大好きな場所。
人気が出てきてのんびりゆったりできなくなるのはちょっと残念。
そんな私は杜子春かしら。お釈迦さまは悲しまれるかしら。
だとしたら美しい眉を、静かにひそめるのかしら。
とろりとまろやかさを感じる秋の光。黄金の季節。
しつこくも大好きなアイビー。もうすこししたら枯れてなくなってしまうのかな。
さみしくてもったいないなあと思う。ついつい写真を撮りまくってしまう。
ことしはなんだか木の実がやたらに目につきます。くいしんぼ??
テーブルの上の(どなたかの)かばん。
じつは「あ、ねこ!!」と見間違えるのはこのサイズ(笑)。
近眼なので、そしてねこを気にして生きているので、それはもうしょっちゅうです。
イチョウの色づき具合は、それぞれで様々。
場所や日当たりや、些細なにかによって、
こんなだったり
こんなだったり。
大丈夫、年末にはみんな仲良くはだかんぼうです。
なんて思いながら歩く。
むっちりしてみたり
神々しくもまるまるとしてみたり
やさしいハートのつながりに思えたり。
by chico_book | 2015-11-09 00:09 | 日々 | Comments(0)