白く輝く光景と吸収されてしまう音
横浜がまっしろになったほぼ一週間後、西日本で大雪になりました。
まるで違って見える白く輝く街、凍てつく明るい月夜、
そのただなかを歩く人とお話しました。ありがとう。
(わたしはエアコンのきいた部屋から、だったけど)
冴え冴えとした輝きとしみわたるような冷たさの
痛さと気持ちよさは伝わったような気でいます。勝手に。
先週の月曜日、雪の中黙々と歩いた、急遽通勤路となった公園の風景。
こうしてみると、ごくわずかしか積もってないようにも見えますね。
いやそれでも足元は冷たくじゃくじゃくとしてバスも電車も止まって大変でした。
月、雪、夜、さりげない孤独と、かすかにふれあうやさしいなにか。
たましいのようななにかが、玉虫色に輝くようす。
『25時のバカンス』は何ともあやうく美しい3本が
納められた短編集ですが、その中の
『月の葬式』を思いだしながら、雪のなかを歩きました。
モノクロの画面の中に展開される鮮やかな光景。
雪原、蒼い月光、荘厳な鯨幕、大輪の白菊、
湯を注がれてほどける工芸茶、繰り返される無数の美しい
破片のイメージが何層にも重なり、見事に壮麗な『葬儀』となる。
その構築、たとえようもないうつくしさ。
※イメージです
昨日も今日も横浜に雪は降っていないけれど、
一週間前の雪の日から、ずっとこの作品のことを
考えながら歩いています。まんが読みの幸福。
あるいは、アニメ『赤毛のアン』で描かれた、おそらく凍てつくような、
というより、確実に『凍てついている』プリンスエドワード島の冬の夜。
暗いのに雪あかりでほんのりあおく白く明るく、そして音を吸収する雪の野原。
その静けさの、もう既にこの世のことではないような光景。
思い出しただけで、指先がかじかんでじんじんしびれてくるような。
行ったこともないし、アニメーションの『絵』なのに、謎の追体験。
しっかり追体験。いまーじーん!!(違)
雪降る都会と言えばこちら。
なんと新年早々2回目ですが。いやずるいやん。かっこいいやん。
Be yourself no matter what they say
これも繰り返す呪文のような言葉。わたしを護る言葉。たりすまん。
日本で生まれて育って、いまも住んでいる(住み続けている)わけですが、
それでも、どこか自分が「alienである」という気持ちはある。
legalなんだけどalien。
モノクロにしただけですが、どこかドラマチックなばら。
港の見える丘公園近辺のどこか。
こちらは(たぶん)ガーデンシクラメン。
『耐寒性があり地植えに向いている』とされる品種ですが、
『マイナス5度ほどの強い寒気にあたると枯れる』のだとか…!
なんとはなしにタイムリーな話題。今頃大丈夫かしら。
小柄なのにきりっと鮮やか。さとこちゃん…‼(祈)
CDを買わなくなって久しいワタクシですが、
このジャケットのかっこよさに撃ち抜かれました。
雪、森、犬、紳士!!
ずうっと聴いています。とにかく完璧。
紫の「三色すみれ」を見ると、なすのやを連想する。
あったこともないなすのやの主人の『福相』を想像してしまう。勝手に。
それでも春の気配。寒さの底にいるとしても。
保護色のこの方は一心不乱。
雪で水分がゆっくりしみこんで、霜でほぐされた地面は思いのほかやさしいのだそうです。
by chico_book | 2016-01-26 01:43 | 日々 | Comments(4)
わたしも雪を見て外を見て、それから道を歩いているときに
Englishman In New York を思い浮かべていたんです。
あのモノクロの映像。不思議なシンクロがうれしいです。
モノクロって時にカラーよりも正直だったりするかも
しれないなあって思ったりもしてます。
>legalなんだけどalien・・・
わかります。いつもどこか違和感を抱えていて、不便な
ような、ちょっと得意げでもあるような感じ。
定番と言えば定番なんですけれど、いやもう、
いつ見てももうむちゃくちゃかっこいい。
傘をさしていないひとの中を、ひとり傘をさしてさっそうと歩く、
視線の投げかけ方とかロングコートで大股に歩く姿とか、
(Manner makes manで『キングスマン』につながったり(うっとり))
このビデオのマダムと、ココシャネルとパール・バック女史と、
モデルのイネスが(ほぼ)四半世紀前の、
ワタクシと友人の目標というかあこがれというか、
アイコンとでもいえばいいのか、そういう存在で
『どうすればあんな風に年をとれるのか』
という豪胆かつ強引にしてむこうみずな
話題に明け暮れておりました。ははは。
ふりかえれば、その若さにしみじみとします。
してしまいます。
そして、やっぱりひっそりマイペースを守って、
いろいろうだうだっとするときもあるけれど、
きっと自分のエリアを大切にして、
困ったときやしんどいときは
ハラシロさんのハラシロに、
そっとほほをよせたりする
リーガルなエイリアンなのです。きっと。
こちらこそ、機能をよくわかっていないのに
騒ぎたりして、かえってお手を取らせてしまい
申し訳ありません。
でも(申請しようとするまいと**なのは)ほんとのことだからいいかな、なんてちょっと居直り気味だったり。
あ、表示は、やっぱりよくわかっていないのでいまのところこのままでお願いします。
そして怖い怖い、の、気持ちわかります。
軽い言い方だけど、ほんとーにわかります。
怖い怖いをやり過ごして、
キープオンしてくださってありがとうございます。
ひっそりたのしみにしています。
ちこについては、幼いころのことなどは
想像するしかなく、それもあってか、我が事のように
(わが猫のことのように)たのしくて、あまえてしまいました。
ネットについては、結局トライアンドエラーしかないのかなあ、
なんて今は思っています。難しいけれど、出来上がったものを
まるっと受容するより有意義でたのしいかも。
たとえばわたし自身も、いままでまとめサイトの記事を
紹介したりもしましたけれど、
最近になってまとめサイトの評判をいろいろ耳にして、
あんまり積極的にご紹介などしない方がいいのかな、
なんて考えています。
概ね罪のない記事が多いと思うけど、例えば
「現代のねこは室内生活が中心。
ダイエットが必要なおデブにゃんになりがち」
なんていう記事に、勝手にちこの写真が使われていたら
いい気はしないもの、なんて(たとえです)
皆様どうかあたたかく、
しあわせでいらっしゃいますように(祈)