ストレンジでない愛や人生なんてきっとない

『ブラックスキャンダル』
見逃しちゃったよなあ、ちょっと残念(DVDを素直に待ちましょう)



でも
『シャーロック 忌まわしき花嫁』
はちゃんと(?)観ることができたのでまあいいか。



そもそも、シャーロック・ホームズを21世紀に置き換えて
つくられたBBCドラマがもとになります。(今更な説明ですが)。
それを19世紀に持ってゆく、ということで
きゃあコスプレだわ、ヴィクトリアンだわ、と、それだけでもうオオヨロコビ。
『ファンムービーだよね』
という評判に、ようがす、こちとらファンですからね、と
鼻息荒く観てまいりました(2月末の話です)

劇場は2/3ほどの埋まり具合。なんとなくほっ。
公開後ずいぶん経ってからの鑑賞なので、
いやなかなかではないでしょうか。
みんなそこはかとなくそわそわ浮き足だってうれしそうでした。
きっと私も。いやだってねえ。
ベネさんがコスプレしてくれるんですよねぇ。
マイクロフトたのしみたのしみ。

とっても面白かったです!!
たしかに、ファンムービーでコスプレものなんですけれど、
時代の違いによる認識のさなどをていねいに
フォローして拾いあげる展開。
ああ、そこまでひろうんだ、と、ひたすらそわそわわくわく。
しかもそれを、現代版の物語にきちんとつなげる丁寧さ。
ああーおもしろかった!

翻案とかリメイクとかするには、こういう丁寧さと繊細なコントロールと
新解釈を加える果断さが必要だわね、なんて思ってしまったのは、
現在(一部で)大ブレイク中のこちらを
ついつい連想してしまったからかもしれませんが。



いまの時代に赤塚不二夫作品をリメイクするには
こういうアプローチになるのかとか、
没個性のはずの『六つ子』を徹底的に
キャラクターとして色付けするってこういうことなのね、と、
大変興味深いです。

表裏一体であるシャーロックとモリアーティに、
ジョンが絡んでくるところまでは予測できなくはないけれど
そこにメアリーを入れ込んでくるところがすごいなあ、と。

ただドラマ版を見てないひとには
大変不親切な作品ではありました。
そういうひとは、そもそも観ないのかもしれないけれど。
(なら安心です)

そして劇場を出てゆく観客が口々に
『ああー最初から見返さないと!!』
と、使命を口にしまくる謎の一体感。たのしかったー。
おまつりですね。
そしてシーズン4以降もきっとあるよねこれならね、という興奮。高揚。
たいへんよいおまつりでした。

土曜日に観たのはこの2本。
上映作品リストを見ていてふいっと思いつきで。

『人生は小説よりも奇なり』 ※公式サイト



小品ですが、大変丁寧な物語。
39年をともにすごしたゲイの老カップル。
念願の同性婚をあげたとたんに、それによって
さまざまな問題が発生します。

愛するひとと積み重ねる生活の小さな小さなかけらたち、
それがどれだけいとおしいことか。
そっとかわすほほえみや、
つなぐ指先のもたらす安心と充足、
たくさんのささやかなそれ鱗のように重なり、
鎧となって身を守るものだ、ということ。
かわりになるものなど何もないのだということ。

主人公は画家と音楽家(音楽教師)で、
『生活といううすのろ』に追いつめられ、
困難に向き合ったときに、
それでも美しく真摯に立ち向かう、
その気負いのなさや純粋な向きあい方は
芸術に魅入られたヒトのものだなあと思わずにはいられません。
ショパンのピアノ曲を中心とした、静かな音楽がまた素晴らしい調和。
(一瞬だけ羽生さんのスピンが脳裏をよぎっちゃいましたがさておき)

原題は『Love is Strange』。
ストレンジ、と言う言葉の味わい深さとかなしみ。
この味わい深さは秀逸。

観てよかった作品です。
ほんとうにノーマークだったので、その偶然に感謝。

続けてこちらも観ました。
こちらは予告で、わくわくしたので
(理解できないかも、と不安に思いつつも)興味本位で。

『マネーショート』 ※公式サイト



私の愛するアイスランドが、私の旅した3か月後に
大変な危機に見舞われましたが、
そのきっかけとなった『リーマンショック』の一因となった
サブプライムローンの破綻、
それを予測して状況を読み切った人たちの物語。

こちらも面白かったです。めちゃめちゃ面白かった。
半分くらいは理解できたのかどうかな、と
こころもとなかったりもするのですが、それでも文句なしの面白さ。

ノンフィクションドラマということで、
必要以上に悪いひとが出てこないし、
いかにもこの4人が大活躍!? 風にも思える
予告やポスターとは裏腹で、それぞれに読み切れなさや
不安をきりきりと抱え込んで格闘する物語でした。
勝敗はあっても、勝者のいない世界。
大変にブラックでシニカル、
それをコメディにしてしまうハリウッドのタフさが、
私は結構好きです。

とは言え、
何しろ情報量が多くて理解できてない部分も大きいので、
もう一回くらい見たい。実際にはDVD待ちになりそうですけど。

くわしくないとはいえ、一応結末を知っている
近過去ですらこうなんだもの、
そりゃ戦国時代なんて先はまったく見えないよね。
と、ここで唐突に『真田丸』に思いを馳せる。

おもしろいなあと毎週うなりながら観ています。
『真田丸』。
歴史を知っている後世の視点ではなく、
完全に当事者の視点でガッツリ見せてくれるのが好き。

情報がじわじわと伝わる様子のていねいさとか、
大大名と国衆の見ている範囲や打てる手の桁や
スケールの違いがもう面白くて面白くてわくわくします。
(女子は・・・・その・・・・・・いろいろ、ですが)
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by chico_book | 2016-03-14 01:01 | 映画 | Comments(2)

Commented by Linda at 2016-03-15 22:18 x
おそ松さん!これは面白そう。

ふいっと思いつきで選んだものとシャーロックと、
どちらも大満足の内容でよかったよかった。

次の2本もあたりでありますように。
Commented by chico_book at 2016-03-16 01:43
あははは、Lindaさん、実は『おそ松さん』
紹介するのに相当迷ったくらいには、
下品なネタとか多いのです。

おすすめ、といっていいものやら。
ダメな人がいるのもわかります。

わ、わたしは興味深くみているんですけどね。
ごにょごにょ。
とにかくキャラクターの性格つけを
しっかりしたっていうのが、面白いです。

しばらく面白そうな映画が続いて、
もちろん嬉しいのだけれど、
自宅のハードディスクが開かなくてあかなくて
辛いわ困るわ悩ましいわ、です。

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