ビックリするほど面白い

『真田丸』が大変面白くて興奮しています。
毎週たのしみでたのしみで。いやありがたい。
土曜の夕方からもうそわそわしはじめています。
『平清盛』以来ですね。

徹底して真田家の視点で進んでゆく物語。
九州そだちで、東国の事情にいまひとつ疎いワタクシは
大変興味深く見ています。

合戦ではなく、謀議と場を読むこと、
政治力学に完全に重心を置いているのがたいへん面白いです。

しかし私の兄は
(そこそこ歴史ファン。
ただしあまり活字を読む習慣がないので、歴史系クイズ番組が好き)
そんなに面白くない、のだそうな。
ううむ、そうですか。お兄様そうかもしれませんねぇ。
(もともと彼と私の趣味はとことん合わないので、びっくりはしません)
(ただ、あまりにも話題に共通点がないので、ことしは会話の糸口になるかな、
と期待していたのでその点では残念)

どうやら
「裏切りばかりで、見ていて心が休まらない」
「キメの大きいシーンが見られなくて寂しい」
(本能寺とか清須会議をガッツリやってくれないことを指す模様)
「秀吉の大活躍とか見たいのに」
(備中大返しが見たかった模様)
というあたりのようです。ううむ。
いや乱世のお話ですよ、裏切り謀略しょうがないんじゃないかな、
と、思ったところでそう言えば彼は
幕末モノが苦手なのでした(ワタクシ大好きです)
苦手な理由が
『情勢がころころ変わるので何を信じればいいのかわからない』
でした。あらおんなじ。なんてブレないのだ。
まったく以て求めるものが真逆ですがすがしいわ。

「……あと長澤まさみがねえ、どうしても」
ああ、珍しく意見が合いましたねえ。
まあでもきっと、そこは何か演出上の理由があるのでしょう。
ないかもしれないけれど。
私としてはそこはもう、ほかのところが補って余りあるおもしろさなので
気にしません。気になりません、とまではいきませんが。

古美門先生の
『あーあ、長澤まさみだったらいいのになー!』
という絶叫がいちいち脳裏をよぎったりすることもありますが


なにしろ草刈正雄が素晴らしい。
若かりし頃の甘いハンサム、が、
あんなにさわやかにひねこびれ堂々たる
暗黒かっこいい策士で魔王(ただし国衆)に
なるなんてねえ。うっとりだわ。
(『篤姫』の時は老中・阿部正弘で、もう出てきた瞬間から
死にそうだった草刈さん(そういう役柄です)。完璧だった。
黒船来ちゃってどうすんのコレ、むりすぎでしょ、というかんじ全開で。

『八重の桜』の綾野剛さん@松平容保公も、初手から
もう殉ずる気満々の追いつめられっぷりとならんで胸に残っています)
(阿部はともかく、容保公最初からこんなんでどうやって
明治まで持たせるんだ、と不安になりましたっけ)

主人公のスーパーかっこいい父親役ということでは、
『平清盛』で、忠盛パパを演じてくださった中井貴一さんを思い出します。
あのひともカッコよくてすばらしい父親でしたが
(小日向さんとの対比、
それを受け継ぐ息子世代・玉木さんと松山ケンイチへの
流れも含めてよかったーーー(うっとり))
草刈さんの方が人間的に悪くて、真面目すぎずにいい意味で
抜けがあります。

いわゆる『上役への忠誠』という意味では確かに真田昌幸パパは、
もうまったくもってひどすぎるんですけれど

大国の間で、あらゆる方法をもって『真田をまもる』という
ことに全力であるかっこよさ。
中井貴一さんの忠盛パパの
『人間的に善き存在であろうとする』
真面目さとは違うタフネスが、乱世というかんじで、いやーいいなあなにこれ!
(でも真面目なだけでなく、ちゃっかり膨大な財を成していた忠盛パパがだいすき)
(しかもそれが博多の街での日宋貿易に由来しているということが
博多大好きヒトとしてむねあつ)

草刈さんのどこか甘さのある風貌が救いになっている、
という部分はあるかもしれません。
軽さが抜けに通じるというような。
たとえば貴一さんだと重々しすぎて下手をすると陰惨にさえ
なっちゃうのではないかな、なんて。

そういう意味でもきっと、長澤まさみさんに代表される
それってどうなの(主に女子)パートもきっと、
何らかの意味あるいは効果があるのかもしれないし、
まあそうでなくても、気にせず楽しんでおりますハイ。
(地方領主に仕える武家の娘、は、あれくらいちゃきちゃきっと
しているのもありかもしれない………、
というのと、いやそれにしてもちょっとねえ、
という間を、いったりきたりしています)

その国衆の小粒感必死感に対して、大大名の皆さんの
堂々たるさまが素晴らしいわー。

家康公の大胆かつ(繊細でなく)小心なところ、
それを助けずにはいられなくなる三河武士団のみなさん込での
愛され我が殿っぷりとか、
やわらかーい声でざくっといく斉藤由貴さんとか、
北条のなんとも言えない湘南イケイケ感とか、
そのあたりも大変楽しく見ているのですが

上杉景勝@エンケンさんにいまのところぜんぶ持ってかれております。
スーパー冷徹直江兼次と相まってのすばらしさ。
格の違い、凛とした品の良さ、衰えたりといえども
名家である大大名である、格式高い武家である
という悲壮感を一身に背負った景勝さま!

長野県には、

・高校の修学旅行
(黒部ダムを観光して諏訪湖畔に宿泊、
国宝・松本城を『車内観光』という大罰当たりなコースだった記憶)

・愛知県時代に飯田をドライブ&ツーリング(タンデム)

という縁しかありません。いまのところ。

あとは伊藤理佐ちゃんのまんがと、
北杜夫さんの旧制松本高校時代のお話がなじみ深い。
漫画家のおかざき真里さんも、確か長野のご出身で
インタビューか何かで言及されていた記憶があります。
あ、あと『サマーウォーズ』はみました。

なので、正直よくわかっていません。広大だし。

それでもあの山のとほうもなさ、深々とした森の深さ
なんとも神秘的で底が見えない感じがします。
実に実に古い神様である諏訪大社もあることだし。

そこを本拠地とする一族の活躍の物語、
山のひとらしいしたたかさ豪胆さ切り替えの早さ、
裏切りと戦略のあれやこれやを、
このさきもガッツリ
見ることができるようで大変楽しみです。
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by chico_book | 2016-03-20 23:11 | 日々 | Comments(2)

Commented by pinochiko at 2016-03-21 09:22
おはようございます。
真田丸はがっつり地元なので、毎週興味深く見ております。
まさか、真田、室賀、祢津ということばがテレビで聞けるとは思いもしませんでした。
(いずれも今では超田舎なので・・・。)
ドラマを見ていると、沼田と真田が近いような感覚を受けますが、
実際にこの距離を馬とか徒歩で移動したのかと思うと気が遠くなりますね。
上田城から室賀までだって、車で行くのも遠いなぁと思うような距離ですよ。

昨晩は大泉洋さんの、口吸いのくだりに大爆笑でした。
大泉洋さんも若干笑ってましたよね?水曜どうでしょう、の文字が脳内を駆け巡りましたよ。
そして長澤まさみさんの余計なお世話に苛々しっぱなし(笑)なんなんだ、お前のせいだよ!って。

私も幕末のゴタゴタ感、大好きです。
日々の暮らしに追われる庶民はどう思っていたのか分りませんが、
時代が変わっていくことを実感していた人たちは、
「生きている」ことを実感していたんだろうなぁ、と思います。
Commented by chico_book at 2016-03-21 23:17
わーコメントありがとうございます!
そうそう、ブログではなんとなくご縁のある長野方面。
あの、すっかーっと高い夏空、
高い山の稜線の上の青空のうつくしさは憧れです。

ただ位置関係や距離感がどうにもつかめなくて、
とにかく深くて遠いのだろうなあと、
神秘的なものを感じています。

その距離で、それぞれの里にそれぞれの国衆がいて
小競り合いを繰り返すとか、情報伝達や意思疎通のスピードとか、
かなりリアリティがあるように思われて、そこがいいなあと
思っています。

私の地元はそれこそ5万石以下の小さな藩ばかりが
寄り集まっている地域で、
それはつまり江戸時代の認識では「国」が違う、
ということで、その断絶の感じにはなんとなく
ゆるぅい実感があります。
(明治生まれの祖母に育てられたせいかも)
県の規模と藩の規模がほぼ一致しているような
地域で育った人たちに話を聞くと、
全然認識が違って面白いです。

役者さんたちも、少しずつ変化が見られて楽しいですね。
昌幸パパにどんびく息子ふたりの固さ青さが、
すこしずつ抜けて、それぞれにふてぶてしく
頼もしくなってゆくのをたのしく見ています。
最初のころなんて、
ほんとに若造で小童の青々しさに見えちゃうんだもんなあ。
役者さんってすごいわー。

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