意識しないよう意識しないよう頑張ってきた一週間なのですが
1時間を切りまして(BS視聴組)、どうにもそわそわおちつきません。
『真田丸』
ついにとうとうおそれていた『犬伏』。3月頃からずっとおそれていた。
とりあえず(最近運動不足でもあるので)お散歩をしてみる。
いつの間にか、桜の木から落ち名がたくさん。
すこし早すぎないかな。まだ9月になったばかりですが。
夏の花もまだまだ元気元気。
このクレープデシンのような花弁の素材感が、いかにも夏の花。
夕暮れに観るすこし暑さに疲れたような風情が
なんとも言えず色香があります。
あてどなくのたうつような、夕焼け色のノウゼンカズラとともに
大好きな夏の花のひとつ。
図書館で借りました。さくっと読了。
おもしろかったです。とにかく描写がていねい。
江國さんが
『あり得ない生物の(生物学的な意味合いでの)変態をのぞきみる』
(そしておどろく)
のに対して、
こちらはあり得るかもしれない話を、ていねいにていねいに
掘り下げた印象。もちろん私はまるで主人公とは違うのだけれど。
たとえば、すこし年代が上の作家さんの作品で、
どうにも性にあわない、としか言えない方がいます。
単なる傾向とか趣味の話なので、割り切ってはいるのだけれど、
世間的には人気があるので
『どんなふうに自分とあわないのか』
『私はこのひとのどこに違和感を感じるのか』
を、確認するために新刊を時々読んだりします。
読んだ後、うむむ、やっぱりどうにもなあ、と
思うところまで含めての、読書。
宮下さんのこちらはいまひとつあわなかった。
そこを突破するヒトオシがない、と言うか。
その仕掛けとか、外枠とかで、手一杯な印象が強かった。
『よくできてるし、おもしろい』
のだけれど、どこか胸に迫らないというか。
※もちろん個人の感想です
この作品だけしか読まなかったら
『ああ、人気ある作家さんだけど私はそれほどでも』
ワクで納めていたかもしれない。
でも
『田舎の紳士服店のモデルの妻』
は、そこをもうすこし乗り越えてきた。
この世界のどこかにありそうな物語、
それを受け止める誰かの世界のなにかが、胸に迫る。
これは作家としての進化なのか、あるいはたまたま作品との相性なのか。
それはこの作品で取り上げられるような鬱屈やリアルが、
もう既にして遠くなっているせいかもしれない。
現役だとしたら、目のゆく場所が違ったかもしれません。
というわけで
『羊と鋼の森』
たのしみです。一応予約しているのだけれど我慢できずに購入するかもしれない。
してもいいかもしれない。
ちなみに横浜市図書館現在1870人待ち(蔵書数66冊)
とりあえず次はこちらが届きそうなので、いろいろ読んでみて様子を見てみます。
そんなこんな、図書館本と、そうでないもの2冊。
『血脈』
読書好きの親戚のおすすめ。
瀬戸内寂聴と田辺聖子をあいする彼女とのおつきあいのうえでも
読書は重要なトピックなのです。ありがたい。
ちなみに『ジョゼと虎と魚たち』と間違えて、こちらを観て
『やーびっくりした』と言ってました。なかなか元気な戦中派。
私は彼女と、そういう話をするのがたのしい。
たのしいので、勧められたものは(できる範囲で)なるたけ
観たり読んだりすることにしています。
『ペリー』
佐藤賢一氏の歴史小説はとにかくとにかく面白い。
ぐんぐんぐんぐん圧をかけて、なにかが一閃した瞬間にすべてがひっくりかえる、
そしてそのあとの茫漠とした感じ。
歴史エンタメのポイント全開(ちょっと描写がきついものもありますが)
ヨーロッパ物と違い、北米素材となると少し(筆致が)冷静な印象を受けます。
それは決して悪いことではなくて、フランス革命やスペイン・イタリアものの
好きで好きでたまらんのだ!! 面白いやろこれ!
と言う絶叫とはやや異なるバランスというだけのこと。
それはそれで大変面白いのでたのしみです。
幕末好きでもあるので、その視点から見てもきっと面白い。
『図説真田一族』
半年待ち。間に合ってよかった。でも泣いちゃうかも。
以下2冊は、非図書館本。
『100分de名著』旧約聖書。
歴史と思想の流れがコンパクトにまとまっていてよかった。
参考文献(なんの??)として申し分なし。
『本屋がなくなったら、困るじゃないか』
福岡での、ブックカフェや本にまつわる様々なイベントが
にぎやかなようなので、興味津々で購入。
西日本新聞社は攻めてるなあ。
ちょっと独特のフットワークの良さ、切れ味のよさ、
私は福岡と言う街がたぶん今でも大好きです。
自治体は大きすぎない方がいいのではないかと、
いまでも思っているのはこのあたりに由来があるのかも。
横浜市民の完結した感じも好き。
用があったら都内に行くけど、ちょっと緊張する、とか。
夏の終わり、秋のはじまり、昼下がりから夕方のはじまり。
なにかをしっかりと見つめている深い表情。
こんな素晴らし生き物が私のそばにいてくれることにいつも感謝。
深くいとおしくすばらしいにゃん。
(ごめん、めやにっこですね、あまりに美しくて息をのむのに忙しくて!!)←実話