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ひっそりしっかり息をひそめて


生きてます。ちこにゃんも。
ちょっとプライベートが暴風チックなのですが、
まあ、この年まで生きていると、ままあることなので。
30代半ばからこちら、ずっとやり過ごせればいいかな、
という主義だったのですが、
そうも言っておれない案件が増えてまいりました。

幸とか不幸とかかではなく、
順当にそういう年齢になりつつある、と言うことでしょう。
ウム。粛々と向きあうのみですな。

しばらく間が空きましたが、新刊まつり発生。
ぼつぼつ取りこぼしを拾ってゆけたら、と思います。


実は結構よしながふみさんには(やや)批判的なワタクシなのですが
本巻はよかったです。

いやたのしく読んでますし、新刊も(こうして)
いそいそ購入しているのですが、わたし自身の評価と、
世間の評価とはちょっとずれがあるかなあと言う認識。
ごにょごにょ。

地道に登場人物を増やしてきた効果かな。
さすがに10巻を超えるとエピソード的にもマンネリに
なりかねないところを、志乃さんや小日向さんや
ケンジご実家の皆さんなど、バリエーション豊かに、バランスよく配置。
とっても楽しい一冊でした。

前回の大家さんへの成り行きカムアウト、も自然で、
筧さんがいろいろ解放されてゆくかんじがよかったのですが
新刊もその路線が引き継がれている。

出たばかりでがっつりネタバレなので詳細は避けますが、
中盤の史郎さんのエピソードはよかったです。
50歳を前にして、枯れてきたというか落ちついてきたというか
あるいはものごとの優先順位が明確になったとでもいえばいいのか、

そういう心境が明るくコミカルに、
でもほんのりとしたさみしさこみで描かれていました。

ああ、こういうさりげない日常を描きたいんだなあ。
こういうその時々の感情を、作品として記録したいのかもなぁ、
なんて思いました。
そしてそうね、このあたりの心情は男女でやるのはむつかしいのかも、
なんてことも。昨今はそうでもないかな。

そういえばこちらも
『最初で最後の学園もの』
といううたい文句だったようなそうでないような(自信なし)




ごはん、それも日常のごはんにまつわる漫画家さんのコミックエッセイ。
1ページ限定でリレー連載なので、知らない作家さんもどんどん出てきて楽しい。
フィーヤンで連載していたことは知っていましたが、
正直単行本になるとは思わなかった。
(とか言ってますがこれ2巻目のようです。恥)
小池田さんが載ってなくてちょっと寂しいけれど、
まあここで書かなくても、ってことだよね、と自分を納得させる。
(というわけなので、小池田さん既出かもしれませんトホホ)

最近部厚い本を読む元気勇気時間体力、
つまりは必要とされるすべてがなくなっているのに、
それをひしひしと感じているのに、
つまりは危機感抱いているのに、
こんなの買ってしまった。


ほぼジャケ買い。
原題は『H is for Hawk』。かっこいい。
ちなみに私はホークスの球団歌を歌えます。
げーんかいなだのー、あーらなみにー♪
とくにファンではないのですが、
この唄のながれる駅を使っていたので。


購入してからマイケル・ブース氏の著作であることに気づく。
『英国一家、日本を食べる』のひとではないですか!

ストレスたまると消費に走るのは傾向と言うべきか
習性と言うべきか。

こちらは読了済。

びっくりするくらい良かったです。面白かったというより良かった。
社会の片隅で、幸運にも存在することをゆるされた場所を
(ある日突然なくなるかもわからない場所)
いくぶん卑下しながらもたいせつに守り抜こうとする、
有難いという思いと、誇りにするほどよいものでもない、
でもそれが自分にふさわしい、
そんな実感が明確に正確に的確に、静かにつづられていて正直驚きました。

『新聞に載るほど悪いこともなく
賞状をもらうほどえらいこともない
そしてゆっくりと一念は過ぎてゆく
やっと三日貰えるのが夏休み』中島みゆき・あたいの夏休み

謙虚と言うのも少し違う。
芸能人の言う『等身大』は、もっと違う。
ちょっと言い表す言葉がありません。
あ、にゃんこネタも多いのでそのぶん加点があるかも。
いやきっとあるある。

先日私が体験した衝撃。ちょっと畳みます。






※差し障りあったらひっそり消します……(小声)

16時前、遅いひるごはんを食べていました。
時間帯のせいか、お店のなかには私ひとり。
(鉄板焼き屋のランチで、広島風お好み焼き。
この時間にランチをやっているのは珍しいし、
しばらく前にオープンして、気になっていたお店に、
勇気を出してはじめての挑戦)

急に集団でのお客さんが店内に入ってきて、にぎやかになりました。
『6人くらいだけど大丈夫? 』
『カフェラテとカフェオレどっちがおいしいの? 』
仕切りのひとが注文をまとめている様子。
※お好み焼き屋さんと言っても、
夜は軽いアルコールとかカクテルとか
バルめいたものを出すかんじのお店。

法事の帰りか、親戚の集まりか何かかしら、
と、気にせず黙々とお好み焼きを食す私。

全然そちらをみることはなかったのですが、
私のそばのふたりがけテーブル、
ひとつ置いて隣にたいへん落ちついた声で

『ミルクティを』

と仰る女性が。
視界のはしっこにも入っていないのに、
なんとなくたたずまいがすずやか。
その後、フランスのお話などをしてらっしゃいました。
へえーやっぱり横浜のひとはしゃれとらすねえ、
なんてぼんやり思うワタクシ。

でも途中で気づきました。このひとのこえ。
高さもあるのに、低音のまろやかさのあるこの声。
私(一方的に)知ってるかも。すごくすきなひとかも(ドキ!)

いやいやいやいやこうなると逆に動けません。
私はいま映画の帰り。隣の映画館で観てきたばかり。
隣の劇場にはスクリーンがふたつあるのだけれど、
私が見なかったほうで、本日舞台挨拶があった。
あったのは知っていた。すごい人数ならんでいたもの。

つ、つ、つじつまがあいますね。
ももももしかしてこのかた、
しゅえんじょゆうさんではないですかね。


そこから先はもうだめ、お好み焼きの味がわかりません。
みちゃだめだ駄目だめだ、相手はお仕事中なんだなんだなんだ。

それでも何とか食べ終えて、
カ、カチコチで荷物をまとめてお会計を済ませる。
ちらっと視界の端にうつる美女。ひゃー。。
あたまちっちゃい。まじでちっちゃい。
すっきりエレガントだわーだわーだわー。

入り口のドアを開けると、スマホを構えて待っていたひとたちが、
めっちゃがっかりする。ごめんね。
わたしなにも悪くないけれど、なんだかごめんね。

むかしから大好きな、ちょっとねこっぽい美貌の女優さん。
「京都人の密(ひそ)かな愉(たの)しみ」
のかたです。
わかるひとにわかる! めっちゃわかりやすいヒント!!

よかったーレジから入り口までの3歩ほどの間、
つまづかなくて!!

興奮しすぎて、黄金町から桜木町まで歩きました。元気元気。



by chico_book | 2016-10-24 01:32 | 日々 | Comments(4)

Commented by にゃおにゃん at 2016-10-25 21:28 x
すごいわ!衝撃波〜さすが横浜シャレトラスw。私も会ってみたい!
びっくりマーク10個以上つけたいわ。
おめでとうございます。
そして何食べ、ポチります。教えてくれてありがとうにゃ。
今週末はお稽古ごとで京都に一泊で行ってくるぇ。
Commented by chico_book at 2016-10-27 04:58
実は後からものすごい追い風、と言うか、思いかえすと
ほんとうにどきどきします。
なんだかすごく美しい生命体がいたわ! と言う印象。
いやー今思い出してもどきどきします。
じろじろ見なくてよかった。よくぞこらえた自分。
(ちょっと見たかったけどね)
なんだかこの思い出の反芻で年内行ける気がする(どこに?)
京都いいですねー。いい時期の京都。
わたしも新幹線でさくっと行ってみよっかなー。
(そのまえに真田丸の展示観に行きたい(切望))

何食べ、安定しておもしろいです。
忙しさにかまけがちなのですが、
じぶんもやっぱりちゃんとお料理しよう!
ってシンプルに思えました。
繰り回しや、こんだての組みたての達成感。
Commented by Linda at 2016-11-01 00:56 x
私も会ってみた〜い。美しい生命体、その通りだろうな。

ブース氏の本、北欧の文字に惹かれてキンドルの試し読みしてみたら
結構なページ数を楽しめました。おもしろい。
ただ、行ったことないけど聞くところによると暗い天気の国の人に
暗い暗い言われとうないわいっ(笑)

一人勝ちじゃ幸せを感じられない、周りの人の幸せも大事…
みたいな文章にはっとしました。そうだったのか!
ちょうどマーケットの小ささに閉塞感を感じていたところだったので
見直す良い機会になりました。ちこぼんさんに感謝です。

Momoの動画をブログに載せたので見に来てね♡
Commented by chico_book at 2016-11-02 02:01
Lindaさんこんばんは☆

時間がたつにつれて思い出すにつれて
光の印象がいや増すという、
いやいやうつくしいってすごいことですね、
と思わずにはいられません。
ほんとに幸せな気持ちになってしまいます。
もうどーしよ。

ブース氏の本にはまだたどりついておりません(涙)
スケートシーズンに今年は
(しつこくしつこくて申し訳ないのですがやはり)
真田丸が威力ありすぎて。

ちなみに友人は新宿駅で帽子を目深にかぶっている人が
いるなあと思ったら、菅野美穂さんだったそうです。
気づかずにすごくそばにいたんだけど、
気づいた瞬間はじきかえされるような衝撃があったんだとか。
すごいなあ。

Momoさん拝見しましたよ☆一心不乱な背中がかわいい。
あとあまりにも立派なしっぽにくぎ付けうっとりです。
このにゃんさんが、お散歩したり飛び乗ったりするのね、と、
真剣に眺めちゃいました。ありがとうございます。
にゃんこのこともずっとずっと思いかえして幸せになりますね。
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