いや幸福ではあるのですけれど。
去年の『真田丸』がスペシャルで特別で、
とはいえなんだかすっかりテレビの視聴習慣がついてしまって
よい作品があるからでそれはもちろんありがたいのですが
ちょっと時間配分に手こずりはじめたので、反省。
『カルテット』
と
『バイプレイヤーズ』
は完走しますが、そのあとは控えましょう>自分。
大河は見つづけるつもりだし。
江國さんの新刊読了。
裕福だったり奇妙だったりする大人たちの屈託。
江國さんの群像劇大好き。不穏で不遜で、みんな得手勝手。
勝手に幸せになったり不幸になったりしている、
謎の生態、とでも言いたくなるような、不思議な、
身に覚えのあるようなないような感情や、
まったく共感できなくても、それ故に
興味津々になってしまう登場人物たちの不思議。
存分に味わえて満足。
書店の店員さんが軒並み「騎士団長殺し」と言う名札(違)を
胸につけていて、それがみんなのふたつ名だったら面白いな、
なんて思う程度には中二だわっしょいわっしょい。
春樹さんの新刊横目にうずうずしながら
江國さんの新刊を読む、空前絶後の贅沢。
アカデミー賞もとてもにぎやか。
『ラ・ラ・ランド』
軽くスルーしていたのですが監督が『
セッション』の
デイミアン・チャゼル、
ヒロインが『
バードマン』のエマ・ストーンだと聞いて
興味が出てまいりました。
さて無事にたどりつけるかどうか!!
だってだってあの監督がこんなの撮るなんて…!!
気になっちゃうではないですか!!
まあ音楽と言う共通点がある、
と言ってよいのやらどうなのやら。
この本はジャケ買いタイトル買い。はじめて知る書き手のかた。
ふんわりしているがしっかり毒のあるかんじ。
でも苦くない毒。となると、毒と言う言葉は誤りだろうか。
ふわふわといとおしい猫との日々、猫と関係ない日々の描写も多い。
そして甘くない文章。
タイトルにはまったく同意。完全なる同意。
では犬は? と、言葉遊びをしてしまう。
犬には、悪いところが全くない。ような。
でもちょっと言葉遊びにすぎるかな。
『愛しているけど好きじゃない』
について、ここ1~2週間つらつら考えていたせいかも。
そしてそんな人の思惑とは全く交わらない時空に生きている
げっ歯類のことがとても好き。
とても孤独で孤高な魂だと思う。
ふいに、私を見るときの
「あ、忘れてたけど、何かいるわ」
と言う風情。そしてまたすぐ忘れる無関心。
そばにいるのに違う時空を生きているかんじ。
あんなに小さいのに、魔力と磁場を持っている生き物だと思う。
私が一緒に暮らしたことがあるのは、
ハムスターとモルモットだけど。
ほんとうのばらはピンクのものだけね、
と言うのは
アン・シャーリーのせりふですが(ここでは頻出)
ほんとうのすみれは紫のものだけね、
と
いつも思います。
そして大好きなこの映画を思い出す。
すっかり春。早咲きの桜。
桜はせわしなくてどうもね、と思いつつも、いざ花ざかりになると
わくわくしてしまうのを止められない。
見上げるとおひさまみたいなまるい実が、ずいぶん上の方に。もう柑橘類もラストスパートかな。長い冬を一緒に過ごしてくれてありがとう、ちいさなおひさまたち、と、なんとはなしに感謝を捧げたくなる、というのは大袈裟でしょうか。
こちらは息をひそめているような芝生。春樹さんの本のタイトルで『つかいみちのない風景』と言うのがありますがそんな感じに思える。 図書館からまわってきた本。まさか一気に二冊来るとは!
(狙ってない)
ちこは最近、ねここたつの上でゴロゴロすることをおぼえた模様。
あたたかくなったということでもあるのかな。
私としても、お姿を拝見できてうれしい。ウインウイン!!