熱くて楽しい世界をどっさり

とにかく面白いから読んでみて、と、複数方面からおすすめされて
重い腰をえいやらやっとあげまして、現在12巻まで読了。
いやたしかに面白いですこれ。

ハイキュー!! 1 (ジャンプコミックス)

古舘 春一/集英社

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ジャンプのスポーツまんがというと熱意はあるけれど
突拍子もない演出が多用される、
というイメージが強い世代なのですが
(『スラムダンク』を体験してないのでにんともかんとも)
(『テニスの王子様』は少しだけ読みましたが、はまらなかった)
この作品については、以前からチラ見はしていまして
ものすごく画面の構成に凝ってるなあ、
いまどきの作品は戦略的なこととか
ルールの説明のわかりやすさに余念がないなあ、
(『おお振り』(未読)の影響なのかしらとか、あてずっぽうに)
ぼんやり思っていたのですが、
やっぱりまとめて読まないとわからないものです。反省。

とにかく丁寧、試合展開も、キャラクターの配置や掘り下げも、
チームごとのバランスもすごく考えられてて圧倒されます。
これを週刊ペースで連載するのかぁ。
それはすごいことだけど、しかしそれは作り手が体壊しちゃいますよ、
なんてことを心配してしまいますが(せずにはおれませんが)。

リアルと外連味のバランスがとてもよくて、
それでいてとにかく
「これを描きたい!! 」
「このシーンをこういうふうに」
「こういうまんがを(このキャラクター達を)描けるのは自分しかいない! 」
という熱意が、熱量がほとばしっているさまがたまりません。
たまらなくおもしろい。

作者は女性なのではないかなと思います。なんとなくですが。
女子キャラの描き方の、魅力的だけどあっさりした感じ、
男子メンバーのわちゃわちゃしたほほえましさ、
そこを俯瞰でやさしく描く方法が
(男性作家だと『俯瞰で見守る』というより
 『同一線で、同じ仲間になる』方向が強いように思います)
でもそのあたりを云々するのなら
『黒子のバスケ』くらいは読んでおいた方がいいんだろうなあ。
全方面のキャラクターのたてかたは、
ちょっと『ヒカルの碁』にイメージがかぶります。
あと決めシーンの決め絵(イメージ絵、とでもいうべきか)で
入ってくるコスプレチックなカットが何となく女性作家好きそうな演出かしら、とか。
『王様』イメージでベルベット付きのクラウンと
白貂の縁取りマントを出してくるのは、
女性っぽいセンスかなあなんて思うのですが
まあ偏見ですがどうなんでしょ。

若い世代の作家さんの、男女間のあっさりした描写が
フラットでたまらなくかわいいな、と日々思っているので、
その意味でも興味深い。
何しろ情報は貪欲にアップデートしたい派なので。

こちらも高校バレーがテーマの作品ですが、
まったく描き方も描くポイントも違ってとても興味深いです。

こちらの二巻もそろそろではないかしら、と、
いま検索しましたら、7/7発売済!! 
わー!! わー!!! なんてこった! 自分に失望する日曜深夜。
一巻はまさに序章、物語が本格的に動き出す前で、
オープニングのわくわく感がふるふるに充ちてました。


このひとのせりふの間合いとかキャラクターの表情のためとか
大変魅力的で大好き大好き。
上質なドラマを観るようです。たのしみ。

レディ&オールドマン 3 (ヤングジャンプコミックス)

オノ・ナツメ/集英社

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上質なドラマあるいは映画に似た作劇の作家さんといえば
オノさん。
こちらも物語が動き出しました。すんごくたのしい。
続きを待つこのじりじりした気持ち。

ねぇ、ママ (A.L.C.DX)

池辺葵/秋田書店

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愚直で、凡庸で、時に狡猾で。それでも母親はすべての子供たちを照らす優しい光。
「母」をモチーフにした珠玉の短編集。かつて子供だった母親と、やがて母親になる子供たちへ。
※秋田書店の公式紹介ページより引用

『母をモチーフにした短編集』ということで
よしながさんのこちらを何となく念頭に置いていたのですが
まったく違いました。


池辺さんの徹底して研ぎすまされた語り口。
だいすき。たいへんすばらしい。
そして、なんといっても余白の雄弁。
語られる言葉と、口に出されない感情が紙面を支配する圧巻。
こちらはむしろ漫画でしかなしえない表現。

BSドラマの『プリンセスメゾン』は、とてもよかったけれど、
漫画とは方向性が違ったように思います。
(しかしキャスティングは完璧でした) 

読んでいる作品のアニメ化情報。



期待と不安の見事なマーブル。
フルカラーで動くうつくしいキャラクターたち
(なんといっても『宝石』ですから)を観たい、という気持ちと
独特でかつ確立した美しい世界を果たして再現していただけますでしょうか(祈)
と、いう気持ち。



こちらは2018年だそうです。
蒙古襲来という、みんな知ってるようでよくわかっていない
戦争を丁寧かつ大胆にファンタジー色ももりもりで
描いているこちら。すごく楽しみ。
東アジア史という視点がはいっていてとても興味深い。
なにしろ冒険活劇ですから、アニメ化にはあぶなげがない気がします。

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しっとりと濃く深い緑の中の白い花、
という
イメージがとても好き。梅雨が明ける前に、この写真を。
とはいえ、一日も早く、九州北部の雨が収まり、事態が収束しますように(おいのり)

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by chico_book | 2017-07-10 01:09 | まんが | Comments(3)

Commented by にゃおにゃん at 2017-07-17 16:31 x
プリンセスメゾン、ほんとキャスティングばっちりだったね。
Commented by chico_book at 2017-07-19 06:43
にゃお様こちらでも感謝です(ぺこ)

20代半ばで(若々しいけど若く見えすぎないで)
おさげの似合う凛とした「でも強気すぎない」
透明感ある女子を、よくもまあ設定していただけました、
と、最初はびっくりしたのですが
伊達さんにすべて吹っ飛ばされました。
わりと想定できてたんだけどはるかに超えてきた記憶。
ひゃー。

まんがのほうが「マンション購入」を粛々と進めるんですよね。
ドラマの方がやや足踏み気味で、その足踏みをていねいに
描いていたような、
しずかで明るくてよいドラマでした(かみしめ)
Commented by Buy generic cialis at 2018-04-19 00:07 x

Thanks a lot! Lots of content.


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