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耕していつくしむこと、はぐくむことについてぼんやり思う

夜の短さにやや当惑気味。毎年のことです。
慣れていてもやはり律儀に当惑。
それでも、夏至のころよりはずいぶん朝がゆっくりになりました。
たぶん。

ベランダのバジルが(こんどは)加湿でてろてろになっていてがっかり。

わたしはこどものころ、祖母と一緒に家庭菜園をたのしんでいました。
種や苗を一緒に植えて、肥料やお水をあげて、
ナスやキュウリを収穫するときのとげとげに泣いたり、
じゃがいもやサツマイモを掘りあげて外の水道で洗ったり、
縁側にござを広げて大豆や胡麻を乾かしたり、
とても楽しかったなあ。毛虫が怖かったけど。
毛虫がいた場所にはしばらく近寄れない程度には怖かったけど。

そんなわけで、畑仕事(アマチュア版)には
なんとなく馴染みのある気分でいたのですが。
ベランダであれこれするようになるとなんだかうまくいかない。
なんにしてもうまくいかない。

地植えじゃないとか、日当たりとかでこんなにも違うものなのねぇ、
そこはかとなくしょぼんとしていました。
あんなに簡単で、適当に種まいたり苗植えたり
するだけでうまくいっていたのに、
ずいぶん勝手が違うのね、なんて。

ところが。
ある日唐突に気づいたんです。

これベランダのせいじゃない。プランターのせいでもない。

私が学校に行ってる間

祖母が毎日毎日土を耕したり肥料や石灰まいたりして
土の状態を整えてくれてたんだって!!!

私はそのうえでちょこちょこっと手を出しただけで
自分もやった気になってたんだって・・・・・・!!

ううむそうだったのか、というかそうだったのね。
そりゃそうですよね。ありえないよね。
というよりなぜ今頃気づくの
なぜいままで気づかなかったの自分
という気持ちが一気に押しよせてきました。
扉が開く瞬間ってそういうかんじ。

おばあちゃんありがとね、いまさらだけど、いつでもおもうよ、
なんてゆるく軽くメモリーにひたったりします。
祖母が逝ったのは夏だったので。
夏の終わり9月のはじめ、大学生だったわたしの夏休みが終わる頃。


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そんな実家の畑に植えられているブルーベリー。
ひと月ほど前撮影なのでまだまだですが今頃まさに
ベストシーズンになっていそう。

でも
「子供もいないんだし誰も摘んだりしない」
「蜂が来て怖いだけ」
だそうです。なにそれもったいない。
おとなが食べればいいではないですか!!
凍らせたりヨーグルトに混ぜたりすればいいですか!!

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そんなブルーベリーの根元に『自生』したかぼちゃ。
こちらは立派に実をつけていて、おみそ汁の具材になったとか。
(おそらく生ごみの中のかぼちゃの種由来と思われる)

『知らないうちに育っていた』シリーズ。
祖母は「おのればえ」と言ってました。語感の力強さ。
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ふわふわ草、と母が命名。これも勝手に増えたそうです。
すごいなあ。なんでも増えますね。
そう言えば彼女は『フレンチトースト』のことも
『ふわふわパン』と読んでいました。
パンの中まではあまりしみこんでないけれど、
表面にはじゃりじゃりの上白糖。昭和のおやつ。

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こんなところに山椒が!! どうやって芽生えたの!
この心細さになんとなくシンクロ。

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こんなところに赤紫蘇が!!
こぼれだねで増えるとは聞きましたが。
畑からはずいぶん離れている場所なのでびっくり。
来年はさらに増えるんだろうなあ。

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雨どい直下にベゴニア。
「いいところに植えたね」
というと
「そんなことしてない、勝手に生えた」
ですって。
すごく効率よく雨水を利用できるではないですか…!!
ウソデショ、そんな、出来すぎじゃない??
と思いましたら

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まさかの証拠。ベゴニアこんなところにまで(驚愕)
ベゴニアなんてがんばり屋さんなの。

こんなのびやかさたくましさ豊饒は望むべくもない
うちのベランダですが、バジル以外はまあまあ順調です(とほほ)
意外なのは草より木、の方が順調なこと。
ばら絶好調です。ありがたい。
こちらの向き合い方も気合いが違うのかしら、
とも思いましたが
いやいや、お手入れのタイミングに差分なし。
(ある程度)からだが大きい方が安定しやすい、
ということなのでしょうか。

いずれにしてもありがたい。

きょうみつけた動画。



漫画版はこちら。



しんどいときにそばにいることを
こんなにやさしく強く描けるひとと一緒になることの
いっしょにいられることのありがたさ力強さ。
(それにしても以前から、すごい福耳だとは思っていましたが…
アニメになるとひときわ)

監督不行届 (Feelコミックス)

安野 モヨコ/祥伝社

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雑誌連載時から大好きだったので感慨もひとしお。
(当時、モンパト目当てにフィーヤン購入してました)
そしてちょいちょい姿を見せる
庵野マイティジャックとサリーにそっと微笑んでしまう。
(ご夫妻の飼い猫ちゃんズ)
いっしょに生きてゆくってこういうことなのね、
なんてこともひっそりしっかり思う。

宮原さんとか宮原さんとか
SAYURIとか
SAYURIと蝶々夫人って、和プロでそろえるのか!!! 
とか休学とか
黒いお衣装のゴォジャスさとか
(去年とがらりと違って…でも毎年がらりと違って・・・・・・
そしてそれがことごとく素晴らしいって…(号泣))
あの鋼のようなそれこそ鋼鉄のような背中に、
それをやさしくまもるようにうっすらと脂肪がのって
それがまたうすいベルベッドとか天鵞絨とかやわらかい布を
そっと一枚まとったようなうつくしさでうっとりとか
そしてじっくりしっかりゆっくり仕上げてください、大丈夫、
さとこさんなら大丈夫(号泣)、
とか

いろいろあるのですが

しんどいときをしっかりと逃げずに向きあうということ
なかなか自分にもできないことで

わたしもじぶんのかだいにむきあおう、
なんて
(宮原さんのご両親世代(もしかすると年上かも、な)の)
思いながら、お出かけの準備をする日曜の朝です。



by chico_book | 2017-07-30 09:51 | 日々 | Comments(0)

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