ほんとうに素晴らしい試合でした。
ほんとうに惜しいと思うし悔しいけれど
メダル欲しかったけれど、
まったく心にひっかかりないのも事実。
みごとにそろえたオールグリーン、
みたこともないほど大きな全身のガッツポーズ。
さとこさん。さとこさんあなたってひとは!!
はにかみながらそっと拳をつきあげた2016ファイナル
(練習していたかわいらしさ)
感極まったような、
大切なものをひらいてみせたような全日本、
そして五輪のガッツポーズはまったく違った!!
ほんとうに全身から爆発するような喜びがあふれでていました。
ビックリした。光って可視化できるのね!!
「4大陸の会見ではじめて涙なんか見たからびっくりしたよ
大丈夫かな。やっぱりすこしナーバスになってるのかな」
と、心配してくれる友人に、
いやいやいやいや宮原さんの修正能力凄いんだって!
と、暑苦しく力説した私も、思わずガッツポーズ。
とても可憐で力づよい蝶々夫人でした。
悲劇ではあるかもだけれど
この恋は自分にとっての真実
そんな晴れやかさと確信にみちた蝶々さんの物語を
ほんとうにほんとうにすべてあざやかに描きだしました。
最後のダブルアクセルのあとの弾むような手の動きから
ほどき方までうつくしい完璧なビールマン。
ううう神様ありがとう。
なんという強さ。やわらかさ美しさ繊細さ緻密さ。
220点越えるかな、越えてほしい、
217は絶対行くよね、というところに
どかんと222点! 来たよこれ! 行けるよねこれ!!
いやいやしかしなんと晴れやかな蝶々さんであることか。
よいんでふうふう呼吸が浅くなっているところに、
そして腕のひとふりだけで
それこそお花がうまれてきそうな
プリマヴェーラ感のあるコストナさんをみていて
覚悟が確信に変わる。
もうどんな順位でも、
さとこさんはこの試合に勝った。わあい!
自分のやりたいことやるべきことを確実に出しきって
なんてすごいひとなの。
(もちろん結果がついてくればもっといい)
正直、ケイトリンは結構フリーでミスしがちだから
(ミス待ちいやだけど)
(でもそういう傾向あるよね)
(ケイトリンの全力とガチンコでどうよ! どうなのよ!!)
と、ジタジタしながら観ていましたが
ううむこの日のケイトリンは本当にすごかった。
びしっとそろえてきましたね。
さとこさんが回転不足をクリアしたのと同じくらい
ここにきちんとあわせてきたケイトリンはすごいことだし
映画『ブラックスワン』の鬼気迫るナタリー・ポートマンを
充分に表現しきっていたと思う。
もともと己の運命に絶叫する系の映画だし。
そしてロシアン対決ですがいやすごかったすごかった。
ヤグプルですかヤグプルですね。
個人的には、怪我あけのメドちゃんにとって欲しかった.
勢いと決め! 決め!!! ここで決め!!!!!
というザギトワに対して、
演技全体に柔らかい悲劇の色合いをまとわりつかせる
メドさん。
ものすごく明快な勝負になりました。
ケイトリンとさとこさんの銅メダル争いも
色あいは同じかも。
(こちらは点差がもっとありますけれど)
そしてこの圧倒的な結果を前にしても
ふたりとも全く安心などしていないことに
ロシア次世代の恐ろしさとあらためて。
若い子がやたらに有利な流れはちょっと、ごにょごにょ。
メドベデワが安泰だと思えないなんてどういうことだ。
とにかくものすごく見応えのある試合でした。
たのしかった、とにかく全部たのしかった
と、さとこさん。
わたしもたのしかった。ほんとうにありがとう。
あと花織ちゃんの頼もしさ、
宮原さんの、積み上げたものによる盤石のおちつきと、
花織ちゃんのやっちゃえやっちゃお感のある確信。
とにかくたのしい『アメリ』。
お手振りも投げキッスも少し固めだったような気もするけれど
途中からどんどん良くなった。
たとえば失敗した時に顔を思いっきりしかめちゃったりするところ、
たぶんこれから先の成長や洗練でどんどんなくなってゆく
のだろうけれど(おそらく同じ文脈での)
どんどん加速してゆくかんじが好きなので
ほんとうにこの時期の花織ちゃんが
このプログラムに出逢ってくれてよかった。
2枠2枠と心配していましたが
とてもいい組み合わせのふたりでした。感謝。
そしてさとこさんに好意的な報道が多くてひと安心。
『メダル届かず』
論調だったらいやだなあ、と、覚悟していたので。
そして日本中にさとこさんの魅力爆発が
ばれちゃったよひゃあひゃあ。
うれしいやら戸惑うやら胸を張るやら忙しい。
みんなすごくすごくすごく美しかった、って言ってるよ。
綺麗ではれやかで完璧な蝶々夫人でした。
ほんとにありがとう。
ワールドまでの間、すこしかもしれないけれど
ゆっくりしっかり時間を取って
お休みできますように。
そしてわかばちゃんプロをまたみられるのすごく楽しみです。