単純に空を飛ぶ乗り物が好きというのと
空港という場所が好きだというのと
帰省先が新幹線沿線ではないというあたりの
事情もろもろが絡まりあっているのですが
(あとwebでさくっと予約できる手軽さも)
実際にドアtoドアの時間距離で考えると、
1時間程度しか変わらなかったりもします。
しかしなにしろちこのことがあるので少しでも早く帰りたい
となると、この1時間は貴重でもあり。
九州往復交通費、私なりの基準では
往復3万円以下ならまあまあかな、
というところなのですが、
早割などを駆使するとかなり割引率が大きいこともあり、
2.5万程度だと勝利宣言だせる気になります。単純。
(早朝深夜便など駆使すると、理論上片道10,000円以下も
可能なのですが空港からの足がないので対象外)
しかし直前で動こうとすると
いきなり片道3万円オーバーの座席しかないことも多くて、正直きびしい。
そういえば学生のころには片道5万円だったりもしたのですけれど。
まさに隔世の感あり。スカイメイトの空席に祈りをかけましたっけ。
という訳で突然決まった日帰り九州出張コース、
帰りはひさびさの新幹線でした。
山陽東海道ほぼほぼフル乗車。
しんどいかも、という気持ちと、
移動と乗り物が大好きなのでわくわくする気持ちと。
駅まで送ってもらった後、
発車時間の10分前にみどりの窓口に駆け込んで
指定席は真ん中しかないということで自由席にかけてみる。
(この気軽さは結構楽しい。わくわくしました)
ホームへ駆け上がって、長い長い新幹線の端っこ三両の自由席車両へ。
日曜午後の上りは結構混んでいる率が高いのですが
さてどうなることやら。
もっと遅い時間の場合、結婚式などなどで出来上がってる人も多くて
しんどいことも(過去に)あったのですが
15時過ぎという早くも遅くもない今回の場合はさて。
窓際は座れなくて残念でしたが通路側に無事着席。
ひさびさの新幹線、記憶にあったよりも足元が広くてほっとしました。
そう思うのは飛行機に慣れてしまったからかも??
4時間半ほど。本を読んで疲れたらうとうとして
また読んで。
いやあ充実したすごくよい時間でした。凄くすっきりした!!
中学生のころに北杜夫>遠藤周作の流れで読んでいた原民喜。
なつかしくなって読みました。
ふるえるような繊細さとか真摯な祈りとか、
いろいろなことをゆるゆると思いめぐらしながら読了。
広島を通過しながら読むことができたのもよい経験でした。
こういう記憶って刻まれるから。自分のなかに。
図書館本を、延長して返却してまたすぐ借りてようやく読了。
最後のほうは新富士、静岡、熱海、小田原と、競争するように読み進めて
新横浜で一緒にゴール。
大学受験の時は新幹線で移動したし、
私にとって新幹線は、
学生時代に友人と一緒に移動した記憶が
多くて深い乗り物だから
(飛行機はひとりで移動が圧倒的に多いのでまた違う)
いろいろなことを思い出して
ついつい内省的になってしまったり。
細やかな記憶の機微がふらりふらりとかつ消えかつ浮かぶ、
あぶくのようにほろほろと流れゆく情緒の短編連作、
そう、まさに揺蕩うような感慨とともにある読書体験に
ぴったりでした。新幹線のなかで読むマンロー素晴らしい。
そして5時間弱をみっちり読書にあてる快楽。
これは飛行機では味わえないなあ。
九州便はだいたい1時間半前後で到着
(軽くうとうとして週刊文春読むとちょうどいい時間配分)
という思いと、
すっかり縁遠くなって、もう国際線の長時間フライトとか厳しいかしら、
と思っていましたがいやいやまだまだいけそうだわ。
と思った次第です。もちろんケアは諸々必要ですが。じぶんに軽く安堵。
正直まだまだ乗っていたかった。もう一冊本があればぜんぜん余裕。
フライト時間で行けば、
マレーシアシンガポールフィリピンくらいだものね。
欧州便はまた別ですがきっと大丈夫。
そんな謎の自信を深めた日曜の午後でした。
まあなんでもいいのよ自信を取り戻せるのなら。
朝8時に家を出て(往路は飛行機)21時前に帰宅。
ほぼ平日と同じタイムスケジュール。
あまえんぼねこの機嫌をとって取らせていただいて、
外出先で触れ合ってきたねこの気配(におい)に
きっと気づいていてもなにもいわないちこ。
やさしいちこ。
最近いつも同じ場所のおなじような写真ですが
どの写真のどのちこも同じようにすべていとおしくてならない。
こんなに愛させてくれてありがとうちこ。
2017年6月のちこ。むっちりみっちりしていますね。
こうして並べてみると、いまのちこはたしかに
すこしJOBOJOBOしてるけれど
その枯れたような奥行きがこのうえなくいとおしくて
いつもいつでも本当に日々刻々とぴかぴかの輝きを増してゆく。
魔法か! 魔法やねえ。マジカルやねえ。
最上にして最愛。
エアコン・ねここたつ・電気ひざ掛け装備で、
ちこの冬をバックアップするよ。一緒に乗りきろうね。