愛と尊敬しかない場所

紀平さんのショート、圧倒的でしたね。
超新星ってこんなかんじ。
こういう時分の花、のようなことがあるから
このスポーツは恐ろしいし面白い。
※この場合は
『タイミングがぴたっとはまった』
という意味で使っています。
まことの花になれないという意味合いではありません。

いまこのときしか出せない明るさ、屈託のなさ
迷いのない輝き、強さ、
じぶんを信じてどかん!! と行っちゃえる凄味。
それがやわらかさと優美さが存分な身体能力と
一致してしまうある種の奇跡だとおもう。

たとえば
さとこさんの生硬な少女そのものだった
りりしいミスサイゴン
とか
さとこさんの初恋に戸惑いながらも魅かれてゆく
ういういしい戸惑いに充ちた ため息 
とか
(この話二回目)
そこを経ての
恋のよろこびも知って悲しみも通りこして
静かに意志を持って、
自ら選んだ愛にいのちを捧げつくした
「蝶々夫人」ですよ!!(もう泣いてる)

羽生さんのロミオからパリ散、それからクレイジーもそうですね。
あの時期のイケイケどんどん感、
いまや魔王になってしまった羽生さんにはもう出せない。
SEIMEIとショパンとかで
しっかり鎮めたというか厄払ってしまったからかな。

若いころからのヴァレンティーノ・ロッシを
知っているので、その感慨ともリンクします。
(唐突に混ざるMotogp)
いまのロッシは勝利数こそ多くなくても
圧倒的な魔王で破壊力のある存在(個人のポエム)
あの
巻き毛の美少女に見紛われたという十代のロッシが
溌剌とした若者で、それこそ太陽の化身のように
謳歌していた彼が
いまや
「まだまだ若いもんには負けへんぞう!」
感のある40代になってしまって
実際にはそんなに勝ててはいませんが
この場所は譲らない、みたいな存在感。
君臨してる感。
これはこれでとても素晴らしくて惚れ惚れします。
こういう方向のアスリートになるとは
思わなかったなあ。
(羽生さんのことではないよ)


さかもっちゃんのアメリもそうですね。
世界の扉をおずおずと開いてゆく少女アメリと
あの謎パントマイムマリオネットが
みごとにはまっていました。
ことしの『ピアノレッスン』は
ワタクシこの映画が生涯のベストのうちの一本なので
どうしても点が厳しくなるし、
ジェイソンの名作が脳裏にはりついているので
(あのスピード優雅さやわらかい悲しみ
 いたわりとか頑固さとか)
どうしても点が厳しくなりがちですが
太陽のような坂本さんだからこそ今! いまこの時期に!!
ものにしてほしい表現ではあります。
(しかしリショーさん怖ろしいほど私のど真ん中をついてくる)
がんばれさかもっちゃん。


それにしても紀平さん、
シニアデビューでこんなの引き当てるとか
そこも含めて強運ではありますね。
こんな迷いのないあかるさが似合うときは
そうそうないもの、人生に。
そしてジャンプ決まると
やはりPCSバシッと出るんですねえ


さとこさんに関しては心配してません。
もちろんちょっとはしてるけど。

紀平さんの衝撃はもちろん
全然なくはないでしょうけれど、
去年の全日本3位の段階で充分すごかったし、
なにしろ同門のうえおなじ大会にも出ている
選手な訳ですから、
充分予測はしていたと思います。

でもJOの段階で、ああ、
今期は宮原さんGPファイナルはおろか
台乗り出来れば御の字かな、
少なくともそういう心構えはしておこう、
そもそもジャンプ見直し期ってそういうものです、
(メドさん大丈夫…!!)
と、自分に言い聞かせていたので。

最初のコンボで無理矢理セカンドに
行かない冷静な判断と
3-3なしで60点台後半に行くのね、
という感慨と
ステップシークエンスレベル3なんでや!!
というあたりが気になるところでしょうか。

それにしても
柔らかさ優美さその陰影の深さ
刻みこみのあざやかさには
やはり一日の長があるとしか言いようがありません。
自称ばあやのファンが勝手に思うことですけれど。

4大陸だって一瞬ひやっとしたけれど
さとこさんはきちんと自分の課題にむきあう
そしてそれを克服することの
できる人ですから大丈夫です。
ただ、ご自身の思うような演技ができますように。
それはさとこさんに限らずほんとにみんなそう。

ザギトワさんめっちゃ背が高くなって……
というか、足だけ長くなったような気がします。
もちろん、そんなことないんだろうけど。
バランスも変わってきて
やりにくいんだろうなぁ。
ドンキ→カルメンというあたり、
狙いどころはわかるんだけど
わかりすぎてちょっと好みから外れています。
めちゃくちゃ詰め込み、リカバの難しい高難度
というのは
よくわかるのですが。
ううむ、情感の入りこむ隙間がないというか。
すこししょうまさんも
こういう傾向があるように思います。

でもこれこそ好みとか方向性のお話でしかない訳で。

「うつくしいものを美しく表現するだけでは伝わらない」
という宮原さんが私は好きです。ファンです。

あと一時間ほどで女子フリー。
日本ではちょうど夜明けの時間帯。
冬はつとめて。
明るい朝日のなかで、さとこさん応援しています(つぶやき)



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by chico_book | 2018-12-09 06:09 | フィギュアスケート | Comments(0)

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