人気ブログランキング | 話題のタグを見る

遠くにも近くにもなる『ご縁』のはなし

前回の続きです


一刻も早く帰りたいのと、ほぼ初乗り料金で行けるので
病院の帰りはタクシーを使います。
自宅のまわりはイベントごとも多く、
バスにひとが乗りきれないこともあるほどなので。

以前は近くの私鉄の駅まで行ってタクシーを拾っていたのですが、
駅前工事の影響で待機タクシーがめっきり少なくなりました。
(取り締まりが厳しくなったから、とは、運転手さんの弁)
そんな折、病院で呼んでいただけると聞いて
ありがたくお願いしています。
寒い/暑いそして車がごうごう通りすぎる中、
ちこをえっちらおっちら運びながら
流しのタクシーにきょろきょろしなくて済むのは
大変ありがたいことです。
最近はそんなに重くはなくなったちこですが(涙)

さてそんなわけで来てくれたタクシーに乗り込むのですが、
運転手さんものすごくキャリーを見ている!!
もしかして、ねこアレルギーとかでしょうか??

「ねこですか?」

「はい、だいじょうぶですか?」

「ああもう、だいじょうぶだいじょうぶ!!
 わたしもねこ大好きだから!!
 見てみて、これもこれもこれもねこ!! 」

と、手袋やらマスコットやらスマホカバー(ダヤン!)やらを見せてくれる!!
やはりちこにゃん引きが強いーーー!!
いやいや実は、このタクシー会社さん、
『動物病院からの呼び出しはなるたけ自分に』
リストがあるのだそうです。たしかに、苦手な方もいますもんね。
それは素晴らしい仕組みだわ! ウインウイン!

「うわあかわいいねえ、お顔がはっきりしている美人さんねえ
 何才?? 」
 
「はっきりしたことはわからないんですけれど、
 たぶん人間で言ったら後期高齢者じゃないかって。
 もうおばあちゃんなんです」

「でもいいよね、おばあちゃんねこっておだやかで」

おお!! わかってらっしゃる!!

「ねえねえお客さんねこ好きでしょ? もういっぴきどう? 」

むむ!!

「実はね、駐車場のすみっこでお母さんねこが赤ちゃん産んだんだよね。
 でも車の出入りが多いから危ないでしょ?
 心配だったけど、外ねこだからうかつに手を出せないし、
 どうしよどうしよってみんなで言ってたんだけど、
 ちびっこたち連れて引っ越しちゃったんだよね」

ううむ。かしこいお母さんねこですね。

「うん。段ボール置いてみたんだけど、喫煙所に近かったし、
 気に入らなかったみたいで。で、それはそれで仕方ないんだけど、
 いっぴき残されてて」

えええ!!

「まだ目もあいてないくらいの、本物の生まれたてなの。
 わたしねこが好きで好きで大好きで
 前にいたねこが17才で死んじゃったときに、
 ずっとずうっと泣いてたら娘がね、犬もらってきたのよ!! 」 

わんちゃんはわんちゃんでかわいいですよね。
さっきたっぷり見ました。

「そう! かわいいのはかわいいんだけどね
 いつもずうっとこっちみているじゃない、
 なんか疲れるのよ。ちっちゃい子どもといっしょで。
 やっと子どもに手がかからなくなったのに! 」

犬と猫どっちも飼ってると毎日楽しいみたいですよ!!



「でもねえ、たぶん猟犬の、ビーグルとか血がはいってるらしくって
 ちっちゃくてもぞもぞ動くものに手を出しちゃうんですよ。
 前もねこ連れて来てみたけど全然だめだったの・・・・・」

そうかあ…。

「だから、すごいちっちゃいよ? めちゃくちゃかわいいよ?
 こんなころから人間になれてるから絶対なつくよ?」

なんでも、いまは馴染みの動物病院に
あずかってもらってるのだとか。
ミルクもトイレもさぞ大変でしょう…!!

「どうどう? まだ性別はわかんないんだけど」

うわあーーーーーー!!
グラッときたあ!! ダメダメ柄なんか聞いちゃったら絶対ダメ!

「黒白だよ!!」
ううう!

黒白ちゃん、
男の子は性格がよくて(フクちゃんだいちゃん!!)



女の子はめっちゃ賢いイメージが(もんさんとトメちゃん)!!




・・・・ああああこういうのがご縁なんですよね
わかるわかるめっちゃわかるけど!

ちこにゃん高齢で新しい子の受け入れはたぶん難しそう
(以前かかりつけ医のところの里親募集にゃんこさんの時に
「ちこは二匹目受け入れますかね?」
「・・・・・・・ああ。たしかにちこちゃん難しいかもですね」
という会話が)
なのと、
ちこのケアだけで正直手一杯
(腎臓の値によっては週いち通院で点滴、
という線も今後有り得る、という話を聞いたばかり)

なので泣く泣くお断りすることに。ううう。

でもそのへんの状況がクリアで、
わたしもちこも、もう少し若かったら
これはふいっと超えられたかもしれないハードルですきっと。

いまの年齢からちびっこだと厳しい、
けれどできれば(ニンゲンが)元気なうちは
ねことなるたけ暮らしたい、となると、
そこそこおちついた年頃のおとな、
5才くらいの猫が妥当であろうか、

でも出会い方によっては妥当性なんて吹っ飛んじゃうよね。

と、先日友人と話したばかり。

エリザベス女王は、
コーギーのブリーディングをすこし前に止めたそうです。
自分に万一のことがあったら、ということを想定して。
女王陛下のわんちゃんだったら、
引き取り手に困ることなんてなさそうだけど、
『最愛の主人』とお別れすることになるコーギーちゃんの気持ちを
考えてのことなのでしょうか。
だとしたらたいへん素晴らしいこと。
そして長いこと生き物と
いっしょに生きてきた人間としてはたいへん勇気のいるもの。

でももしかしたら自分が拾ってしまったら
まだどうなったかわからない。
それこそ理想的な里親さんが見つかれば
寂しいながらもよろしくね、よかったね、
と思うことでしょうが。そんなにシンプルではないかな。

でもとにかく、ぴいぴい鳴いている
小さな生き物を見つけてしまったら
素通りするのはとても難しいと思います。
たらればですが。

お昼過ぎにはシフト明けで、病院に様子を見に行くのよ、
という運転手さんに多めにわたしておつりはねこちゃんに、
として
名残惜しくも、ちこに早く安心してもらうために帰宅。

『白黒 子ねこ』なんてこっそり検索してしまったことを
ここでコンフェッション。

by chico_book | 2019-04-14 11:48 | ねこ | Comments(2)

Commented by pinochiko at 2019-04-14 19:59
なんと素敵なタクシー会社!
安心して猫と乗れるなんて、いいですねぇ。
白黒ちゃんか…心揺れるわ〜。
知人が、柴ワンコを飼っていて、高齢のためずいぶん弱ってしまい、
お母さんが毎日嘆いていたら、娘さんが赤ちゃんワンコを連れて帰ってきたんですって。
そしたらなんと、柴さん、張り切っちゃって元気になったとか(笑)
まだ若いもんには負けられん、とでも思ったかな?

チコちゃんの結果が心配ないものでありますように。
便秘は辛いよね…。
Commented by chico_book at 2019-04-15 23:41
そうなんですよね。
「おばあちゃんねこも元気に面倒見るかもよ??」
といわれて相当ぐらりと傾きました。
もうすこしちこが元気だったら…なんて
たらればは駄目駄目、と知りつつも、
ちびっこの白黒ちゃんかあ、とうっとりしてます。
しつこい。
連絡先貰いたかったけど、これもきっとご縁なので
きっともっといいところに縁づくと思います。祈。

ちこにゃん
やっぱり腎不全から来てるみたいです。
今日ようやくちっちゃいかけらが出てました。
よかったよかった。
でも実は、検査結果があまり喜ばしくなくて、
しばらく週一点滴通院になりそうです。

フィンランド語教室
あきらめるのはせつなかったけれど
(いまでもせつない)
※事故のこともあって、今年1月のコースから
 休んでいたので、
 戻るなら4月がタイミングだったんです
 でも体調諸々が全く落ちついていなかったので
 あきらめることにしてちょっとしょぼん、と。

そんなふうにいろいろつながってまわってるんだなあ、
とも思います。


名前
URL
削除用パスワード