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真摯で朗らかだけど陽気ではない男子たちの話

「終映、迫る」
なんてフレーズなかなか聞きませんね。びっくりした。
メディアの発売日が発表されたので
予感がなくはなかったけれども。
もしかしてタイタニックとか
もののけ姫・千と千尋もそうだったかな??
とにかくひっそりとでも延々一年くらい上映するパターンかしら、
とも
思っていたのです。






これからゴールデンウィークで公開ラッシュでもあるし、
続編のテレビ放送も発表されたので妥当ではあるのですが。

本作主人公・竈門炭治郎さんのまっすぐさについては
いろんなところで語られつくしてはいるのですが
ちょっと並外れたクレイジーさがずっと気になっていました。
うまれながらに摂理の外にあるような。
ジャンプ漫画の主人公がなみはずれている、というのは
別に珍しくもないことに思えるのだけれど、
「剣技の才能」「たたかいの場」において
それが(少なくとも存分には)発揮されないというのは
ちょっと珍しいことのように思えて気になっていました。
だいたい同期三人の中で一番「才能がない」きらいがあるんですよね。
そこを最後まで泥臭く走りぬいて戦い抜いたというのが
めっちゃ好きなんですけども。

全うな正義のひとなんだけどもなんというか人格的に
サイコというと安直すぎてちょっと違うのかな、
彼の狂気の部分については
意外と話題になっていないようで気になっていました。
うまい具合に自分で明文化も出来なかったし。

ところで最近こちらの記事を見つけました、
精神科医・斎藤環先生の記事。



とはいえ昨年12月の記事なのですけれども。
わたしが気付かなかっただけ。

さすがの精神科ドクター
サイコと狂気の違いを明確に記してくれました。感謝。
大変興味深かったです。
たんじろうさんがその強さや立ち位置ではなく
存在論的に『特異点』であることによって
作品自体を支えているという風には思わなかった。

たいへん全うでやさしい人間なんだけれども
それ自体がひとに向いてなくて理の外側にいるような違和感の
正体がきれいに表現されています。
無惨と対極の存在で、
無惨がまたなんというか理念のない堂々たる小物で
そういう人間のエゴが拡張しきった結果という意味で
たいへん面白かったので
こちらの論も面白かったです(小学生の作文)
『鬼滅の刃』が気になっている人は是非。

本誌連載完結してから間もなく一年です。
月曜朝にわくわくとコンビニに行く日が
わたしの人生にまだあったなんて。
ほんとうにたのしかったなあ。

あと
この作品の言葉の力のすさまじさというのは
ちょっと異常なレベルだと思っています。
それについては言及されていないけれども
キャラクターのネーミングについては記述があるので
たのしく納得しました。

突然の善逸さん。


真摯で朗らかだけど陽気ではない男子たちの話_f0257756_05273900.jpg

街中のお蕎麦屋さんの看板で
脈絡なく描かれてしまうあたり、
さすがの大ヒット作品。
天ざるだと伊之助では、と思ったりもしますけれども
そこも含めてしあわせなおまつり。

こちらはうちのおまつり男子。



真摯で朗らかだけど陽気ではない男子たちの話_f0257756_05253402.jpg


テレビが10年選手なので額縁の太さがすごい。
薄型テレビではあるのですが実に起用に乗っかりますね。
この人はほがらかさんと言っていいかもしれない。


真摯で朗らかだけど陽気ではない男子たちの話_f0257756_05244456.jpg


みっしりと眠るうちのねこ。
うちのねこ、と呼べる幸福。
からだはみっちりしてきましたが
手足が長くてからまりそうなことも多いです。

by chico_book | 2021-04-06 06:55 | まんが | Comments(2)

Commented by Linda at 2021-04-08 12:11 x
先週ぐらいにこちらで鬼滅の刃の広告を見て、
おおいよいよかと思っていたら
今日地元で上映がある!と知ってしまった今朝です。
仕事の後に体力残っていたら行きたいな。わくわくして今日を過ごせそうです。

こんな風にフィンランド語で紹介されてます。
https://www.finnkino.fi/event/303612/title/demon_slayer_mugen_train/
ポスターのキャッチフレーズは、
君の剣でこの悪夢を止めてくれというもの。

蒼くん身体の密度が上がってきましたね。
そして運動神経がよいのは好ましいですね。いろんなとこに行って大変かもだけど。
うちのミース坊主はやっと糸トンボからトンボに昇格した体型ですが、食いしん坊なのでご飯のあとに驚くくらい胴体が膨らみます。
Commented by chico_book at 2021-04-10 01:28
> Lindaさん

そうですよね、ごめんなさい!!
うっかりしてました。
こちらでは公開後半年すぎなので
油断していました。ネタバレごめんなさい。

お話自体は、まんま途中のストーリーなので
テレビシリーズのはざまになるので
もし原作未読でしたらしんどいかもです。
それでも独立した作品としてみても
面白いからこその大ヒットだとも思うのですが。
あとまあ、ものすっごくよく動きます。
ほぼ全部原作コミック通りなので
これはこれで幸せなことだろうなあとも思ってます。
素直に和風アクションものとして面白い。
大正時代というのも、西洋と和物の混ざり具合が素直にとらえられるし。
フィン語の情報(っていうのもすこしちがうかな)
ありがとうございます。

蒼たろうさん相変わらずすこやかです。爆走します。
ほれぼれですよ。健康というのはありがたいなあ。
しかし最近私に飛びかかってくる際に
胸くらいまで届くようになってきました。
そろそろ本気で刈られるかもしれません。いやマジで。

ミースくんトンボさんかあ。
たくさん食べてたくさん遊んですやすやですね。
わたしもなんだかぽんぽこのおなかに
そっと手を添えたような気持になりました。
はつはつで頼りなさと充実が同居しているあの感じ。ウウ!!


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