カテゴリ:本( 48 )

わたしはそれを知っているから

今朝のテレビ番組で若いかたが、若者の読書離れの理由として

「まだるっこしい。文章を映像としてイメージすることがかったるい」
「結論がすぐ出ない上に中途半端。
 ふつうに面白いアイデアは
 ユーチューバーとかが即時性ありでガンガンやってくれるし
 SFとかだとまたついていけないし」

というあたりから文学作品を読む意味が分からない、
というようなお話をしてました。地味に衝撃。

しかしこれはこれでなんというか
検討にするに値するというか(えらそう)
たのしい=面白いだけではないのよ、
ゆっくり自分の中でめぐらして反芻するのが愉悦というやつなのよ、
とか
そんなことを、はて、どう伝えればよいのやら。
こういう断絶にどう対応するか、考えるのはとても好きです。
私の場合あくまで机上論で
ガチンコにぶつかる立場のかたとはまた違う訳ですが、
この差分をただの差分として、
さっくり切り落としたくない気持ちがある。
実際に伝えたいお若いかたが具体的にいるわけではないのですが
自分の中で明晰にしておきたいなあと思うのです。
こういうとき。

すっかり本を購入するのは道楽なかんじの世の中に
なっているのでしょうかもしかして。
映画を映画館で観る、なんてのも。
アマゾンプライムビデオとかネトフリとかの
ラインナップをぼんやり眺めながら少しばかり思うこと。

だとしたらワタクシ結構な道楽者だわね。
なんてうそぶいてみる。まったく気にしてはいませんが。
もちろん本物の皆さんはこんなものではありませんですからね、ええ。
でも積読山脈はちょっと道楽者っぽくもあり(反省)。

さてこちら、
初版は一瞬で完売だった模様。
どこの本屋でも全く全く見かけませんでした。
連休に読もうと、とても楽しみにしていたので、
その点ではしょぼん、な連休でしたが
現在絶賛増刷中だとか。


アマゾンさんは5/23入荷予定。
うずうずして待っております。


この…鼻梁のところで毛の色が違うところとか
でこのごっつり感ががもうたまりません。

にしてもこちらといいこちらといい
ツイッタ発(由来)のコミックス、
小学館のリアクションのはやいこと!!



以下は、今ちょっと読みたくて迷い中の本。


本屋さんで見かけて、まずは買う理由と買わない理由を
みっつずつじぶんに提示するプレゼン開始。
日を改めて3回迷ったら買ってもよいというマイルールですが
もうすでに5回も逡巡しております。さて。
(山脈があるからねー)


昏い水 (新潮クレスト・ブックス)

マーガレット ドラブル/新潮社

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こちらはいまワタクシにアマゾンさんがすすめてきた本。
時間も置き場もお金もないのですよねーー
図書館さんで対応できるかなどうかな。
意外と、ええほんと意外とクレストブックス
図書館と相性悪いような印象が。

ちょっとロウなかんじの肌寒い初夏の夜には
この曲のほろ苦くも明るく軽快なかんじが
とてもよく似合う。
定期的に見返したくなります。
いろんなcoverがあって、アメリカの高校生が
授業でつくったものとか大好きなんだけれど





香港verは、はじめてみました。





こちらはスパニッシュ。
メンズとかファッションに顕著な違いがおもしろくって。
ことばの響きはもちろん。

さて、うかうかしていると見逃してしまいそうな作品がまたひとつ。
これは絶対観ます。





5/25公開予定。

寒すぎてちこにゃんおこたつから出てきません。
片づけてなくてよかった。
コンセントもさして、完全復活のおこたつ。
しかしあまりに出てこないので心配になって、
おこたつ布団をめくってお水をお持ちしたりしております。
ちゃんと飲んでくれたし、
カリカリも減っているので心配しすぎなのかもですが
心配させてもらえること自体がヨロコビでもありますし。



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by chico_book | 2018-05-09 01:30 | | Comments(5)

ただその一日を

春樹さんが、
神宮球場でヤクルトの試合を観ていた時
すうっと流れていった打球を目で追ったその瞬間に
そうだ、小説を書こう
と思った、それがすべてのはじまりだ、と

いろんなところで繰り返し語られている、
有名なエピソードなのですが
(その割にあいまいな記憶)

それを連想しました。

人生をとおして、くりかえしくりかえし
反芻することになる、わずか半日の話。


とても甘くて冷酷でクリアなその経験が
揺さぶるように、様々なかたちで語られるそのありようが
積み重ねの質量さえも感じられて
そしてその時間の経過の分をみごとに反映して
不純物を透過していたかのように鮮明な情景が
ひたひたと胸に迫る作品です。

実は全くの衝動買いだったのですが
大あたりでした。
クレストブックスだから、そこまで博打ではないのですが。

もしかしたら一生忘れられない笑顔」
みたいなことは、本当に本当に人生に起きるということを、
知っているし信じているけれど
信じられないものを何度も何度も確かめるように
私もこの物語を反芻している。読書の、最上のよろこび(のひとつ)

いま読んでいる本はこちら。古代ギリシャ・ローマブーム継続中。


さっくり雰囲気を掴むために、と、普及版にしてみたのですが
まったくあきまへん。これはもうノートとりながらちびちび読むか、
あるいは一気呵成に畳みかけて読むか。

さて今年はものすごく映画の当たり年な気がしています。
とりあえずいつものジャックアンドベティで観たい備忘録的な。







優雅で底意地の悪い欧州映画が大好き。







少額切手好きなのは『ファーゴ』の影響かも。







ちょっと重たすぎるでしょうか。どうかな。






子ども、旅、博物館。好きな要素てんこもり。





ジョージ・クルーニーとコーエン兄弟で1950年代
アメリカニュータウンですよ。絶対観る。





ゲイリー・オールドマンと言えば何といっても
『レオン』
なのですが引き合いに出すのもしのびないふり幅。
『ダンケルク』もよかったので絶対観たい。
しかし原題と邦題の落差がすごい。




記録映画として観ておきたいなあ。

しかし、ゴールデンウィークに期待しすぎでは>自分。

ほかにパシリムも絶対観るので
もうこれどうなっちゃうの、という。

この場合の
8本みたいものがあって(絶対無理と自覚していて)
そのうち3本観たとして、
3本も観られた!  と思う自分でありたいのです。
5本観られなかった(しょぼん)、ではなく。

まあだいたい成功してなくもない取り組みではあるのですが、
ともあれこのメンタリティ、結構積年の課題だったりします。
(なにより、ちこにゃんともゆっくりしたいし。ほんとに)
(久しぶりにゆっくりお散歩もしたいものです)
連休への願望が暴発しがちなこの季節。


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鎌倉で出会ったちびとら。

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鎌倉で出会ったお利口のわんこさん。お店番中失礼しました。


※ちこにゃん元気にのんびり過ごしています。
まだ夜など肌寒い日も多く、ねここたつにこもり気味で、
写真をなかなか撮影できずにいますが。
よかよか。それでこころよく過ごせてるのならよか。
(いまの在庫のフードに飽きてるよう模様なのが喫緊の課題)



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by chico_book | 2018-04-18 00:41 | | Comments(2)

なつかしいアドレナリン

とにかくすごいから行ってみて、きっと無傷じゃ帰れないよ(褒め言葉)

という、あまりにも力づよい推薦状を握りしめ。すたこらさっさと向かいました。
京王相模原線の若葉台。はじめて使う駅。
京王線にはなじみがないのですがいつもなんとなくテンションが上がります。
馴染みはなくても、聞き覚えのある地名が続々と登場。そしてそこはかとなく品がいい。
いやどこがどうという訳ではありませんが、ごにょごにょ。
しかしそのわかりにくさたるや・・・!!
「特急」「準特急」「急行」「区間急行」「快速」「各停」
・・・って。ううむ。
日常的に使わないからこそ全く覚えません。毎回たどたどしく看板の前で立ちすくむ。

なんでも、
とんでもなく巨大な本屋さん(兼文房具・雑貨やさん)
ある、とのこと。


北海道を拠点に展開している店舗で、関東にはここだけなのだとか。

若葉台駅を降りて、きょろきょろしながらロータリーへ。
なんともまわりが広い。空が広い。
やたら広大な店舗が延々と続いている。
ショッピングセンター、ノジマ、ヤマダ電機、ケーズデンキ。
かぶりまくってませんか。
なんだかすごいなあ。スーパー三和とユニディも。
これだけ固まっていると話は早いですね。ふうむ。でもちょっと引くなあ(小声)

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どどん!! こんなかんじで延々店舗が並んでいます。

てくてく歩くいてゆくと、テレ朝のロゴのついた建物が。

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何だろこれ。あいにくお休みでよくわかりませんでした。

ブルカをかぶった人のオブジェなんて珍しい、と、おもわず撮影。
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(でもこれたぶん、ブルカでなくてただの黒い布で覆っているんですよね)

テレ朝といえばやはりこちら(個人の感想です)


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メインアニメーターの平松さんが
ユリオを「女の子のイメージで描いた」というのがよくわかります。
そしてこうして並べると、なんとなく勇利くんの体形は
アジア人に寄せているようですね。頭と肩幅のバランスとか。

目的地はこちら。

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どん!!(ワンピース) テレ朝の看板の先に見えてましたね。

ふうむ、むむむ、むむ!!!
これは。これはいかん。稲城市にラスボス見つけたり!
しかもちょっと行くと川崎だったり多摩だったりするし(関係ない)
川崎市北部は庄野先生の街なのである意味聖地。
小田急線ではないけれども。秘かにテンション上がります。

なんという危険な場所なのか・・・・・・。
本と文具のコンボで殴りかかってくるとか、逃げ場ないじゃないですか!
わたしが! わたしのお財布が!!

本屋さんの雑貨屋さん文房具屋さん化には、
基本的に賛成しあぐねているのですが、
ここまでやってくれていますと、圧倒されて無言になっちゃう。

気持ちを落ち着けるためにドトールへ逃げ込む。国内最大級の226席。
しかも(たまたまかもしれませんが)ふるふるには混雑していない。
テーブルのバリエーションも豊富で、
おひとりさまおふたり様ご家族連れものびのび楽しめる。

いつもいつでも満席のカフェばかり、休憩難民として
横浜駅/桜木町近辺をうろうろしている身としては、
なんともほっと息をすることができますではないですか……。

お店が広いだけあって、棚と棚の間がゆったり。
すれ違うのも商品を迷うのもとてものんびりと楽しめます。
それがすごく大事。もうほんとに大事。


うまく説明できないので、フロアガイドをご紹介。


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ひゃーすごーい!!

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企画性を併せ持つ、ですか。容赦ないなあ。

『国内最大級のドトール』がこの大きさですから!!
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という訳であっさりと白旗。最近本買いのストッパーが全く機能していません。
反省と戒めのために、公開します。



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真ん中の、縦置きにしてある本だけです。いやもう。
ストレスなのなんなのこの衝動買い。やけくそなの??
(両脇の横置きの本も最近のがそこそこあります)

買いすぎでしょ自分。わかってるよね。
もう、ここから年内は本の衝動買い禁止。
「衝動」でなければいいのかとかなんとか思うのは、
こちらを悩んでいるから。

とにかく、ここから先はなるたけ買いません。宣言。

ふたたびドトールへ。
敗北感とか達成感とか諸々入り交じった気持で、
ひろびろとした本屋でどっさりどっさり本を買って
カフェでもどかしくページを開く喜び。
これはなつかしいヨロコビだわ。

オカザエモン市民だった頃の最大のよろこびでした。
週末に車で移動して
本→映画→スーパー銭湯/ホームセンターとか雑貨屋さんとか
という、なんというかたいへんロードサイドなおたのしみを
満喫する生活でしたっけ。
三河地方はやっぱり自動車の街で、まち全体が
そういう作りになっていたという印象が強いです。
なつかしいな。

だいすきだった本屋さんはこちら。

田んぼの中、農道を走ってゆくと突然現れる大きな本屋さん。
わたしにとって息継ぎできる希望の光。
いやべつに、窒息することなく日々愉しく過ごしていましたが。
ここですこしずつ、欲しくても手を出せなかった本を
買いそろえました。

そして帰りは車中で読書に夢中になりすぎて、うっかり乗り過ごし。
渋谷経由での帰宅となりました。よくある展開と言えなくもなく。
あーでもたのしかった!!!

そうそう気軽に行ける場所ではないのですが、
たまに行くと、全力投球できそうです。

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「いいかげんにしにゃさーーい!!」
怒りのちこさま。甘えてますわたし。

さっそくずんずんずぶずぶ読書の愉悦、と言いたいところですが
まずはたまった家しごとをしなくてななりません。むむ。

という訳であれこれいちにち、こまこま過ごす土曜日。
それでもずっと家にいるので、
ちこ様ご機嫌よろしくなって私もうれしい。


おすそ分けいただいたうるわしい桃を、お供えしてみたり。

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「なにこれ」

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「こんなのでわたしの機嫌をとろうなんてふざけないで!!」

furyちこさんもまたかわいらしい(なんていうとまた怒られますが)

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「しーらないっ」

その5分後がこちら。

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桃は下僕がおいしくいただく予定。しかしうつくしいですね。完璧だ。






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by chico_book | 2017-08-12 17:11 | | Comments(2)

夏への扉をどっかーんと明ける

ちょっと今月は本買うのを控えようと思っていたのですが……

いやしかし愛蔵版と言うにふさわしい作品ではあり、素晴らしい装丁ですね。
うわー悩みどころですこれ。
吉野さんのファンとして敬意をもって感謝を込めて
手元に置いておきたい気がしております。

社会にとって趣味とは何か:文化社会学の方法規準 (河出ブックス 103)

北田 暁大,解体研/河出書房新社

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金田さんの書評があまりに強力すぎて買わずにはいられない気がしてならない。
きっと私は↑の本をたのしく読むことができる。
だっておそらくこれ↓を買ってしまう程度にはル・オタクだもの。
なにしろデッキもないのにブルーレイ買ってしまっているくらいでして(馬鹿)。

「ユーリ!!! on ICE」公式ガイドブック『ユーリ!!! on Life』 (扶桑社ムック)

扶桑社

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完全新作劇場版おめでとうございます。いまさらですが。
公式発表をらいびゅの会場で知ったワタクシですが、
会場を埋め尽くした女子たちの地響きのような低音の歓声と、
「よっしゃー これで生きてゆける! 」
「働かないと! 働かないとね!! 」
「稼ぐぞ貢ぐぞつなげるぞ! 」
「きっと週替わり入場特典とかがんがん来るね!!(喜色満面) 腕が鳴るわー♪」
「受けて立つぜ! 」
という興奮しきった空気と、幸福なさざめきと、
ヨロコビのクラウドをきっとわすれない。ずっとずっと。
(私からすると)娘のようなとしごろのお嬢さんに混ざって、
私もひそかにガッツポーズ。
それにしてもなんとも頼もしいお嬢さん方。かっこいいわー。
※年齢層はかなりバラエティ豊かでした。

そしていまちょっと生活立て直しに興味津々。
何年か周期でこういうタイミングが来ます。波には素直に乗る派。

アカデミー賞のころから気になっていた作品がすでに公開してました。
うっかり見逃さないように。




しかしいま映画と美術館が大変なラッシュラッシュで
ちょっともう、こんなにいっぺんに来ないでよ、と言う気持ち。
いやいや冬場でなくてよかったと思おう、
なにしろ今年はオリンピックイヤーですもの。



『グッバイ、レーニン!』
を、わたしは恵比寿ガーデンシネマで鑑賞しましたが、
その後映画館が閉館になって、そのあと復活、
そしていままた恵比寿でこちらが公開されているというのに
感じいってしまいます。
(『グッバイ、レーニン!』とおなじ監督・主演コンビの、12年ぶり新作です)
あの頃はよく都内に映画観に行ってたなあ。
いまよりも体力あったっていうことですね。
ユーロスペースもまだお引越し前ではないかしら??

5/23発売!! もうすぐですワーイワーイ。

宝石の国(7) (アフタヌーンコミックス)

市川春子/講談社

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まだすこし先の、6/12ですがこちらの新刊(6巻)が出るらしいです。
(書影は1月発売済の(現時点での)最新巻・5巻)

阿・吽(5) (ビッグコミックススペシャル)

おかざき真里/小学館

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いま最もたのしみにしている二作品の新刊が待っているという幸福。
いやいや支えられています。心底。

いま読んでいるのはこちら。
ぶあつくて重たいので持ち歩きにむかないこともあり、ゆっくりゆっくり。

「こゆいめの重たい本読みたいのだけど、なにかオススメある? 」
と言われて
『死の棘』
を薦めた思い出あり。
(彼女は宮部みゆき『火車』みたいな作品を期待していたらしいことが、後日判明)
(どうやら方向性が違ったようです)

「奥さんのことばづかいが面白かった」
と言う大変苦しげな感想が帰ってきました。
あの時はごめん、なんて今更今でもこっそり思う。

持ち歩きとしてはこちら(文庫本なのです。ありがたや)。
図書館からやっと回ってきました。




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by chico_book | 2017-05-19 01:44 | | Comments(0)

猫と寄り添い本を読む、夜がどんどん短くなる日々(切実)

連休中に一気に読み終わりました。ふうう。

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

村上 春樹/新潮社

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宿題を一気に片づけた感じ。
もうぽろぽろと、漏れ聞こえてくる情報を防ぐのにも限界でしたので。
いやあよかったよかった。内容もよかった。
『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』
『ねじまき鳥クロニクル』
推しのワタクシとしては、大変ありがたかった。
今年中に再読しよう(自分メモ)。出来ればカフカ君も。

読んでいる途中で、どんどん加速してゆく巻き込まれ感。
どこか楽になっている変化。
知っているような新しいような物語の奔流。
幸福で懐かしくてそれでいて新鮮で泣きたくなる。

日本画家と言うひとたちが、なんだかやたらに長命で、
しかも70代80代になってから新境地を切り開くことが
とても多いのを知ったのは『山種美術館』でした、たしか。



ちょっとちこに似てますね。えへへ。

解剖学的にちょっと無理のある絵なのだそうですが
ねこの素早い動きの一瞬にはこんなふうに見えたりもするよね、
なんて。やや贔屓の引き倒し?? 
アングルの『オダリスク』ではありませんが、
そのかすかな異形が却って魅惑的、とでも言いますか。

本作の登場人物にからめて、と言う意味ではなく、
私が『騎士団長殺し』からかんじたのは、村上春樹氏が
「(全く同じものではないけれど)モチーフを何度も繰り返し描く」
「主題のとらえ方について、切り口や角度を変えて変化してゆく」
そして
「その結果、得も言われぬ妙味/あるいはかるみに至る」
境地を、進行形で体感させていただいているのかしら、と、
思い至って、ぞわっときました。なんというヨロコビ。
ずっとリアルタイムで追いかけてきたからこその感動。
モネの睡蓮と言うか。セザンヌのりんごというか。
(もちろん、内容としてはそこまで同一ではないのですが)
そういえば庄野先生も、後半はどんどん軽さが増してゆくというか、
体積はしっかりあるのに重さが感じられないというか、
明度があがるというよりはむしろ透明になってゆく感がありましたなあ。

とにかく大変満足することができました。
幸福な読書体験。
ありがとう。ありがとうとしか言えない。

そして未映子さん! 未映子さんてば!!


なんという本気度。圧倒されました。ここまで本気で切りこむ覚悟。
それをするりとぬるりとかわす春樹さん。
いやいやかわしているのではなく、作為のない素直さの発露なのでしょうが、
とにかくものすごく尊い。
この素直な妖怪ぽさは、すこしこのころの河合先生ぽい、
と言うのも安直な発想かしら。



「ああ、やっと読めたんだ。よかったね。おめでとう」

友人からも寿ぎといたわりのオコトバを。

「私は日本文学読まないから、村上春樹をいままで一冊も読んだことないし、
このまま読まないんだろうけど、あなたが好きなの知ってるから
よかったねって思うよ」

ありがとう。もうね、これでいいよね。
興味ないひとは読まなくっていい。
そういうものですよね。
なんであんなに
『読んでないし興味もない』
ひとにああだこうだ言われるのかしら。
好きな人が新刊をたのしみにしていてだいじに読む、
もうこれで充分だよね。

「賛否両論あるみたいだけど、どうだった? 」

私は好きですよ。すごくよかった。
賛否両論、春樹の本はいつもそうだから、
そして私はずっと気にしてないから大丈夫。
でもありがとう。


ひさびさジャケ買いまんが。
北斗の拳も北斗の拳イチゴ味もよく知らないのに。


ねこブームと言われて久しく、いまやねこまんがは無数にあるわけですが、
こんなねこまんがははじめてでした。

「……いや。うちのねこそりゃ(私的には)かわいいけれど、
まんがにするようなことは」

と、作者が本気でたじろぎながらも話をすすめているかんじがなんだか新鮮。
創作の現場を観ることができるという点でも興味深い。
(よく知らない作家さんなのにそう思ってしまう自分のさもしさよ
覗き見根性よ、あるいは創作の現場大好ぶりよ、なんてことも)

※WEBコミックなのでリンクを置いておきます



いやいや充分かわいいですよこちらのにゃんず。

よく知らない作家さんのねこまんがなのに楽しく読めちゃった、
と言えばこちら。前述の春樹を読まない友人のおすすめでした。

『あなたホラーとか読まないでしょ。絵柄が苦手かもしれないけど、ためしに読んでみて』


独特のかわしっぷりさらりとしたツボのおさえっぷりが素晴らしい。
ホラーはほんっとーに苦手なジャンルなので、とても無理ですが
きっとよい作家さんなのでしょうなあ。ザンネン。

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さいごに、連休らしい新緑と光の記録をちょっと添えておきます。

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あっという間に夏に近づいていますが、夜はまだまだひんやりと過ごしやすいの間くらい。
ねこが猛烈にくっついてくる幸福な季節。

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by chico_book | 2017-05-11 01:42 | | Comments(4)

サイレンスの強さ優しさ呪わしさ

映画を観たのは3月の頭で、もうずいぶん前のこと。
紅海感もずいぶん少なくなってはいるのですが、
なにしろ原作を再読したくなって図書館にリクエスト。
みなさん考えることは同じようで、リクエストは100人待ち。
ようやく手元に届きました。


読みはじめるとひと息。

小学校高学年で北杜夫に傾倒して、そのつながりで遠藤周作へ、
教会学校にかよっていた流れもあって
中学生時代に読んだ(はず)の『沈黙』。

映画を観ている途中で、そうそう、キチジロー、聞き覚えがあるわ、とか、
モキチ、そうそうモキチ、北杜夫由来でちょっとどきどきしたっけ、
なんて思い出していました。



当時のわたしの嗜好は、あくまで北杜夫>>>遠藤周作だった記憶なので、
文体の馴染みの良さに、そう感じる自分にびっくりしました。
過不足なく淡々とつづられる文章。
静かに語られる悲劇と苦悩、しずかな激情。圧倒的。

映画も大変素晴らしかったのですが、原作が本当にそのままで、
しかも小説と映画と言う作品の特性にしっかりと根差した
深みがたっぷりある、双方ともに
「余りあるすばらしさ」
でした。
両方そろって、それぞれの違いと特徴が引きたつ印象。

井上奉行・イッセイ尾形の底知れぬ恐ろしさ
通詞役の浅野忠信のつかみどころのないかんじ、
とてもよかったです。
窪塚洋介のキチジローの圧倒的などうしようもなさ。
そしてそのリアルさ。
日本人作家による小説で描かれる日本人のなんとも
把握できない不気味さをスコセッシ監督が
こんなにも的確に圧倒的に描くなんて、と、
途方にくれながら劇場を出たのを覚えています。

福岡在住時代に、天草にドライブに行って温泉に入って、
その帰り島原にはフェリーで渡りました。
海に迫る半島とたくさんの島々、すこし荒れ気味の海を
ほんのりと思い出します。
それぞれに隔絶された、海と向き合う入り江に刻まれた
ひっそりした集落にまだらにさしていた光の筋の印象。

惜しむらくはロケ地が(ほぼ)台湾なのだそうで。
現代の日本では難しかったのかな。

162分と長い作品ですが、ほんとうに観てよかった。
そして読むことにしてよかった。

次は『海と毒薬』を読もうかな。
ティーンエイジの自分ともう一度出会う読書。
こういう幸福があることを知ったのは最近のこと。

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鎌倉カトリック雪ノ下教会。
団葛の桜ごしのたたずまいがうつくしかった。
ワタクシの育った(じつにちいさな)街も、
お寺と教会と神社が仲良く並んでいることを思い出しました。

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春の終わりの夕闇に浮かぶ桜。

はかなく散ってしまうけれど、また来年律儀に咲く、
と、
のんきに信じてもいいのだろう。断言するほどの強さはないけれど。
そう思えるのも、幸福。



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by chico_book | 2017-04-16 20:26 | | Comments(2)

わかっていてもさみしいものはさみしい

意識しないよう意識しないよう頑張ってきた一週間なのですが
1時間を切りまして(BS視聴組)、どうにもそわそわおちつきません。
『真田丸』
ついにとうとうおそれていた『犬伏』。3月頃からずっとおそれていた。

とりあえず(最近運動不足でもあるので)お散歩をしてみる。
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いつの間にか、桜の木から落ち名がたくさん。
すこし早すぎないかな。まだ9月になったばかりですが。

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夏の花もまだまだ元気元気。
このクレープデシンのような花弁の素材感が、いかにも夏の花。
夕暮れに観るすこし暑さに疲れたような風情が
なんとも言えず色香があります。
あてどなくのたうつような、夕焼け色のノウゼンカズラとともに
大好きな夏の花のひとつ。

図書館で借りました。さくっと読了。

おもしろかったです。とにかく描写がていねい。
江國さんが
『あり得ない生物の(生物学的な意味合いでの)変態をのぞきみる』
(そしておどろく)
のに対して、
こちらはあり得るかもしれない話を、ていねいにていねいに
掘り下げた印象。もちろん私はまるで主人公とは違うのだけれど。

たとえば、すこし年代が上の作家さんの作品で、
どうにも性にあわない、としか言えない方がいます。
単なる傾向とか趣味の話なので、割り切ってはいるのだけれど、
世間的には人気があるので
『どんなふうに自分とあわないのか』
『私はこのひとのどこに違和感を感じるのか』
を、確認するために新刊を時々読んだりします。
読んだ後、うむむ、やっぱりどうにもなあ、と
思うところまで含めての、読書。

宮下さんのこちらはいまひとつあわなかった。

遠くの声に耳を澄ませて (新潮文庫)

宮下 奈都/新潮社

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丁寧だし上手だし、仕掛けも申し分ないのだけれど、
そこを突破するヒトオシがない、と言うか。
その仕掛けとか、外枠とかで、手一杯な印象が強かった。
『よくできてるし、おもしろい』
のだけれど、どこか胸に迫らないというか。
※もちろん個人の感想です

この作品だけしか読まなかったら
『ああ、人気ある作家さんだけど私はそれほどでも』
ワクで納めていたかもしれない。

でも
『田舎の紳士服店のモデルの妻』
は、そこをもうすこし乗り越えてきた。
この世界のどこかにありそうな物語、
それを受け止める誰かの世界のなにかが、胸に迫る。
これは作家としての進化なのか、あるいはたまたま作品との相性なのか。

それはこの作品で取り上げられるような鬱屈やリアルが、
もう既にして遠くなっているせいかもしれない。
現役だとしたら、目のゆく場所が違ったかもしれません。

というわけで
『羊と鋼の森』
たのしみです。一応予約しているのだけれど我慢できずに購入するかもしれない。
してもいいかもしれない。
ちなみに横浜市図書館現在1870人待ち(蔵書数66冊)

とりあえず次はこちらが届きそうなので、いろいろ読んでみて様子を見てみます。


そんなこんな、図書館本と、そうでないもの2冊。

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『血脈』
読書好きの親戚のおすすめ。
瀬戸内寂聴と田辺聖子をあいする彼女とのおつきあいのうえでも
読書は重要なトピックなのです。ありがたい。



ちなみに『ジョゼと虎と魚たち』と間違えて、こちらを観て
『やーびっくりした』と言ってました。なかなか元気な戦中派。
私は彼女と、そういう話をするのがたのしい。
たのしいので、勧められたものは(できる範囲で)なるたけ
観たり読んだりすることにしています。

『ペリー』
佐藤賢一氏の歴史小説はとにかくとにかく面白い。
ぐんぐんぐんぐん圧をかけて、なにかが一閃した瞬間にすべてがひっくりかえる、
そしてそのあとの茫漠とした感じ。
歴史エンタメのポイント全開(ちょっと描写がきついものもありますが)

ヨーロッパ物と違い、北米素材となると少し(筆致が)冷静な印象を受けます。
それは決して悪いことではなくて、フランス革命やスペイン・イタリアものの
好きで好きでたまらんのだ!! 面白いやろこれ!
と言う絶叫とはやや異なるバランスというだけのこと。
それはそれで大変面白いのでたのしみです。
幕末好きでもあるので、その視点から見てもきっと面白い。

『図説真田一族』
半年待ち。間に合ってよかった。でも泣いちゃうかも。

以下2冊は、非図書館本。

『100分de名著』旧約聖書。
歴史と思想の流れがコンパクトにまとまっていてよかった。
参考文献(なんの??)として申し分なし。

『本屋がなくなったら、困るじゃないか』

福岡での、ブックカフェや本にまつわる様々なイベントが
にぎやかなようなので、興味津々で購入。
西日本新聞社は攻めてるなあ。
ちょっと独特のフットワークの良さ、切れ味のよさ、
私は福岡と言う街がたぶん今でも大好きです。
自治体は大きすぎない方がいいのではないかと、
いまでも思っているのはこのあたりに由来があるのかも。

横浜市民の完結した感じも好き。
用があったら都内に行くけど、ちょっと緊張する、とか。

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夏の終わり、秋のはじまり、昼下がりから夕方のはじまり。
なにかをしっかりと見つめている深い表情。
こんな素晴らし生き物が私のそばにいてくれることにいつも感謝。
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深くいとおしくすばらしいにゃん。
(ごめん、めやにっこですね、あまりに美しくて息をのむのに忙しくて!!)←実話



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by chico_book | 2016-09-04 17:17 | | Comments(6)

しずかに息継ぎするように

金曜日に早速購入。わくわく読み進めております(まだ途中であることのありがたさうれしさ豊かさよ)

ギケイキ:千年の流転

町田 康 / 河出書房新社



縦横無尽の疾走感あふれた文章で語られる
源九郎判官義経青春篇。
いやいやまだアヴァンと言ったところでしょうか。
とにかくとにかく、むっちゃ面白い!!

「かつてハルク・ホーガンという人気レスラーが居たが私など、
その名を聞くたびにハルク判官と瞬間的に頭の中で変換してしまう。
というと、それはおまえが自分に執着しているからだろう。
と言う人があるけど、そんなこたあ、ない。」


とんでもない冒頭。奇天烈なのに説得力のある人物描写。
出ました名人芸!! 
『告白』の強烈な薄気味悪さ怪異さ、
なのにそこから離れられない激烈な魅力を思い出す。

告白 (中公文庫)

町田 康 / 中央公論新社



実際、『平家物語』は語りの文学だったし、
『義経記』じたい軍記物とも伝奇物ともつかない物語なので
その時代に会ったキャッチーさ、と言うのは必要なはずなのです。
いやいやいやこれ面白い、と、夢中でページをめくるうちに
ふっと不安になる。全然話すすんでないじゃないこれ。
どうすんのこれ。

全4巻刊行予定
2021年年完結予定
……ってウソでしょ!
と、思いつつ、
ああこれで少なくともこの完結は見届けなくちゃね、
と思えるコンテンツが増えたことをそおっとよろこぶ。

この義経が果たして頼朝にいさんをどう語るのか。
たのしみすぎて武者ぶるっちゃう。

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(ふーーーーーん……)

というわけで、大事にちびちび読むことにしました。
きっと何度も読みかえすことになるのかな。
最近再読の体力落ちているので、
そういう自分でありたいという願望だけかもしれないけれど。

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5月のばら。名残のうつくしさ。

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どくだみの花のすがすがしい十字を見ると、
いつもヨーロッパの紋章を連想する。

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すこしずつ咲きはじめているあじさい。
(このまま暑くならなければいいのに(涙))

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あじさいは、近年ものすごく
バリエーションが増えたように思います。
原産国と言うこともあってか、
すぐにすくすく大株になるので見ていて安心。

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数年前に整備された公園のあじさいたち。
この一面すべてあじさいです。
あっという間に茂るこのもふもふぶりが、なんとも頼もしい。

この本も一緒に出てました。

くよくよマネジメント

津村記久子 / 清流出版



ちょっと(本買いの)歯止めがなくなっているので
このあたりで自覚するためにメモ。
まあこの二冊は、
買うことに迷いがない作品ではあるのですけれども、
それでも、一応。(購入済です)
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by chico_book | 2016-05-22 23:27 | | Comments(2)

花と本とが入り乱れ(そして安定のねこ)

母の日。
ワタクシは毎年、芍薬の花束を贈っています。カーネーションではなくて。

こどものころ、庭に大株があって、みずみずしい朝露に濡れた花を
母に切ってもらって、新聞にくるんで登校しました。
なので、私にとっては母との思い出の花。
やや青さの残る甘い香りのすがすがしさを懐かしく思い出します。
そんな感傷は、私の独りよがりなのかもしれないけれど。

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こちらは図書館のそばの植え込みの芝桜。
これも実家の庭にありました。なつかしい。

シャクヤクは、本当に季節限定の花で、
一瞬でいなくなる花なので、毎年この季節にはそわそわします。

Voice (キングシリーズ)

西村 しのぶ / 小池書院



華やかな大輪の花なのに、青々しさを残す
シャクヤクをモチーフにした短編が入っている作品集。
花の季節になると、毎年思い出す作品。

たとえば西村さんの作品に頻出する
不倫・浮気・複数同時進行形エピソードに、
まるっとは、共感しません。

ただ
『ほおー。そういう考え方もあるのね』
と感心します。
そして、自分はそれをどう思うのか、とか、
アリな部分はどこなのか、
どのへんがどう違和感なのか、とか、
そんなことを考えるわけです。それがたのしいのです。

ちょっと江國さんの読み方に似てるかな。
その意味では最近の江國さんの作品が
どんどんどんどん
『人外』
な方面に行っているようなのが、たのしくも怖ろしい気がします。
マジカルですらある。魔境を冒険させていただくわけです。
どこまで私、楽しめるのかな、どうやって帰ってくるのかな、なんて。

近くの本屋さんで母の日フェア。『さまざまな母』フェア。
いやこれ違うでしょ、と一瞬思うラインナップ。ぎょっとする。

母のはなし (集英社文庫)

群 ようこ / 集英社



放蕩記 (集英社文庫)

村山由佳 / 集英社



本を読む女 (集英社文庫)

林 真理子 / 集英社



「お母さんありがとう」
路線ではないよね…どちらかと言うと、ど、毒になる系よりですよね…と、
一瞬思うものの、それはそれでリアルと言うか、
本屋さんと本屋さんで本を買う客層との信頼関係に
基づいているものなのかな、なんて思う。だといいな、とも思う。
ガチ勢の毒親系の本ではないわけだし。
(この中で林さんのは読んでないので、違っていたらすみません)

綺麗綺麗でまとめて神話になるよりはいいのかな。
(言い切る自信はまだないけれど)

Eccentrics 1 (ぶーけコミックスワイド版)

吉野 朔実 / 集英社



母と娘の物語。感謝と追悼を込めて。

病院の待ち時間を使ってようやくこちらを読了。すっきりしたー。

真田四代と信繁 (平凡社新書)

丸島和洋 / 平凡社



作者は『真田丸』歴史考証担当の学者さん。この手の本を読むほどには、はまっています。
土曜の夕方にはたのしみすぎてそわそわするほどに!!

町田さんの本がラッシュでとても大変。

人生パンク道場

町田 康 / KADOKAWA/角川書店



はずしとまとめのバランスが心地いい。

忙しいときにはこういうものをサクサク読んで気分を変えよう、
という意図で選んだ本。

短編工場 (集英社文庫)

集英社



・・・でしたが、読む人間のその都度の状態と
作品ごとのテンションの差にやや戸惑っております。
(ので、実はあんまり読みすすめることができません(しょぼん))

こちらは一気読み。たのしかった!!

ロマンティックあげない

松田 青子 / 新潮社



岩舘真理子のワンピース・・・・・・・!! 
私が着るとあっぱっぱにしかならないワンピース!!!
あと(自分より)若い世代のジェンダー感覚に興味津々。

これから読む予定なのはこちら。

千年の祈り (新潮クレスト・ブックス)

イーユン リー / 新潮社



読んでみたいなあと思っているのはこちら。

結婚式のメンバー (新潮文庫)

カーソン マッカラーズ / 新潮社



さてどうなりますことやら。
(連休中に思ったほど映画を観られなかったのです)
(でもそれはそれで不足ではなく充実の結果なので良し)

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おおむねこの方とのんびり過ごした連休でした。よか。いっちゃんよか。
最愛。ベリーベストホリデイズ。
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by chico_book | 2016-05-06 00:59 | | Comments(2)

余裕と覚悟と深い慈しみ

キョンキョンさんのエッセイが出ていましたのでいそいそ購入。

黄色いマンション 黒い猫【特典付き】 (Switch library)

小泉今日子 / スイッチパブリッシング



読みはじめてすぐ気づく。あれ、これは読んだことがある。
『原宿百景』

原宿百景 (SWITCH LIBRARY)

小泉今日子 / スイッチパブリッシング



(全編ではありません。一部再録あり)


図書館で借りました。でもいいの。
こちらは写真もたっぷりの大判本だったので、
コンパクトな判で手元に欲しかったのです。
むしろありがたい。
(でも安西水丸さんとの対談があってそこがよかった)

小泉さんの真摯で抑制が効いているけれど
(誤解を恐れずに言えば)
上手すぎない、おさまりがよすぎないところに
するっと素の部分が出てるような文章が、
私はとても好きです。
ありがたく読み進める。
小泉さんが語る家族の話、アイドル時代の話、
ともだちの話。
ちょっとかっこいいあこがれの先輩の話を聞くように、
いや聞かせてもらうかのようにページをめくる。

『あまちゃん』の話も。
アキちゃんへの思い、春子さんへの思い、
そして能年さんへのエール。
80年代のトップアイドルだった小泉さんが演じる春子さん、
そのどこかセルフパロディのような状況を淡々とあたたかく語る。
でもそれはもう終わった役の話で、代表作は次回作、と言うような
いさぎよさがある。

私も『あまちゃん』はほんとうにたのしかったなあ、と、
ありがたくあたたかく思いかえす。。
先日の葉山海岸散歩で、『潮騒のメモリー』も唄った。
でも歌詞が、ちょっとあやふやなの。
30年以上前の『渚のバルコニー』は完璧なのに(笑)。せつない。

そして小雨ちゃんのこと。
ロシアンブルーの愛猫小雨ちゃんのこと。
泣いてしまった。不意打ち。バスの中なのに我慢できなかった。

以下苦手な人がいるかも、と言うよりは
自分が不意打ちに目にした時にびくっとするので畳みます。
小泉さんの、小雨ちゃんを見送ったことについての文章です。

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(めそめそするなんてしょうがないオトナだこと)

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by chico_book | 2016-04-30 20:15 | | Comments(0)