ひさしぶりに鹿児島日帰り旅行。
うっかりファイナルの日に設定してまった自分を
後悔するような、そうでもないような。
時差のおおきい国の方が、諦めついてよかったかもしれません。
国内とか中国とかだと、
ああ!! いま!! ライブでやってるーー!!
ってそわそわしっぱなしだったかも。
さてふりかえり。
金曜の夜、飛んで帰って男子ショート。
ショーマさんかわいい、キレッキレでかっこかわいい。
ファビなんだか緊張しちゃったのかな、
でもシリアスファビかっこいいので、ぜひぜひ今後もこの路線でお願いします、
(シリアスで濃厚なのにどこか軽やか)
羽生さんすごすぎて何が何だかわからない、
うそでしょう、とか、いくらなんでも疲れてるよね、とか
そういうあらゆることを吹っ飛ばしてくれる羽生さん。
そういえば去年もそーんなファンの雑念を
クリアにかっ飛ばしてくれましたっけ。
そういうひとなんだよね。慣れないものですね>自分。
しかしショートではなによりも誰よりもパトリック!!!
ああああああ、ここっここっこんなパトリックなんて、
どうしようもないのに私が不安でうろたえる。
もしかして自覚しているより私、パトリックファンなのかもしれない。
傲慢かましてるふうで繊細なパトリック、
謙虚で繊細なようでしっかり鋼の羽生さん、あああああ。
衝撃を引きずったまま、女子ショートのはじまる時間に家を出る。
5時台。ことしの夏は何度も、この時間に家を出ました。
午前8時頃羽田発を利用するため。
朝焼けの中、リスの声が響いていたっけ。
でもこの季節、朝の5時台は真っ暗。まるで違う。
そうだよね、もうすぐ冬至だもの。暗い道を駅まで急ぐ。
羽田の出発ロビーでNHKニュース。きゃあ。
女子の結果はまだ見たくない。
あわてて席を移動してトイレに行ったのに、
存外男子のニュースが長くて(まあしょうがないことです)
出てきたときに、タイミング悪く結果を見てしまう。
浅田さん3位、さと子ちゃん4位。
でもほとんど点差はない様子。概ね想定内かな。
演技みてないからなあ、なんともいえない。
ソラシドエアーで鹿児島へ。
客室乗務員さんの制服が、あっさりしたグレーに新緑のような緑が映えるデザイン。
(公式には『ピスタチオグリーン』らしい)。好みです。
参考リンク
※
「ソラシドエア、客室乗務員が病院訪問 航空教室や制服試着会開催」
※この写真より実際の方がグレーの色合いが、雑味が少なくてきれいだと思います。
いつも思うし今回も思う。白くてふわふわ(に見える)。
ちこのおなか。天上の存在。最愛。
ちこ大丈夫かな、お留守番させてごめんね、と、
そわそわと思い、そしてハラシロ女子の会の幸福をかみしめる。
あらためてありがとうございます。
その上を悠然と飛ぶ翼。そしていつ見ても大好きな美しい青。
私が飛行機に乗るのがとても、とても好きな理由のひとつ。
霧島連山。これが見えるから、鹿児島空港は盛り上がる。
まさに天孫降臨の地に降りたつなんて!! アメノサカホコー!(見えません)
ふだん海上立地の空港を利用することが多いので、山の近さにおののく。
山が森に、そして樹木の一本ずつが明確に見えるようになって、
茶畑に囲まれた空港にランディング。空港にてふだん離れて暮らす相方に合流。
鹿児島は緑茶の生産量全国二位だそうです。
空港でていねいに入れた緑茶の試飲をさせていただく。
日本茶のとろりとした甘さが、実はあまり得意でないワタクシ。
こうしてたまに飲むのは好きなのですが、
日常使いとしてはもっとあっさりしたお付き合いが好み。
さばっとした中国茶とか、やきを入れてある(笑)ほうじ茶とか。
がぶがぶ飲みたい雑な性格ということかも。
空港からしずしずと南下。山の木々がもっふりとして緑が濃い。
12月の木々がみっしりとしている風景。
冬枯れの多摩丘陵とはまるで違う、そうだね、
九州はこうだった、と、思いかえしながらゆっくり南下。
通りすがりの
仙巌園に寄り道。
目的の場所もあるようでない、のんきな日帰り旅。
ゆっくり時間をとるのがいちばんの目的。
ファビエルのマラゲーニャ冒頭の真似を披露。
(その姿が江頭2:50に似ていることを自覚。同時にエガちゃんのキレ味を尊敬)
仙巌園は島津家の別邸だった場所。
来たのは2回目ですが、紅葉の季節ははじめて。
大名庭園大好き。水前寺公園も兼六園も後楽園も。
広くて水が流れる場所が好きなのかな。
山河を模した庭園を、ぼおっと考え事をしながら
とことこ歩くのが好き。
関東で行ってみたいのに行きそびれているのは、
六義園、偕楽園、(大名庭園じゃないけど)三渓園。
三渓園なんて地元なうえ、チケットまで買っているのに!!
なにかと慌ただしい日々で、ゆっくり紅葉散歩なんてできていなかった。
そんなこんなをふりかえりながら。
園内に小さなアップダウンがあるのが、
横浜市内の公園みたいでちょっと楽しい。
石組がちょっと野趣あふれる感じなのも、
南国の植生の力強さとよくあっています。
海のそば、ビルに囲まれながらひろびろとした浜離宮も大好きだけれど
こちらは海を前にして山に抱かれている。
そして目の前には桜島。堂々たる活火山。いやお見事。
実際に見ると岩肌が迫るほど雄大で、威圧感に充ちているのですが、
夕日に染まる姿はなまめかしくもあり、
なるほど鹿児島のひとが大好きになるわけです桜島。
これほどの存在感には、それは影響されるだろうなあ、なんて。
皇居や浜離宮の、御公儀パワー全開の整然として
大きい石垣とも、私の地元のごくごく小藩のさりげない造作とも違う。
うーんなんとも独創的。南に向かって開いているからでしょうか。
そんなことをつらつら考えながら歩く。
ところでこちらには
「猫神神社」があるのです!! 再訪が目的のひとつ。
猫神神社 猫神絵馬の説明より引用(
リンク)
『文禄・慶長の役の際、第17代島津義弘は猫7匹を朝鮮に連れて行き、猫の眼の瞳孔の開き具合で時間を計っていたと伝えられています。そのうち生還した2匹が後に、猫神として園内に祀られることになりました。この“猫神”へはネコたちの末永い幸せを祈って多くの人々が参拝に来られます。』
ねこの瞳の大きさで時間を計っていたとな。
ねこ好きのひとが猫を持ってゆくの口実にした
としか思えません、というのはうがった見方でしょうか!?
お土産物屋さんの前に貼ってあった参考資料。
連れて行かれたねこは7匹で、それぞれの部隊に配属され、
時計代わりにかわいがられたということです。(主観・希望的表現あり)
モノノフたちがねこの瞳を覗きこんで
『柿の核』か『卵』かで論争をしていてほしい。
にゃんはそんなこと気にせずすやすや眠っていてほしい。
しかも猫神神社、園内での場所が移動になっていたようです!!!
探してしまったよー。
前の場所の方がひっそりしていてよかったです(小声)
以前は奥の方にひっそりとあったので、お出かけ嫌いなのに
遠く異国に連れていかれて、『生還した』ミケとヤス以外の、
客死したにゃんへ思いをしずかにめぐらすことのできる場所でした。
でもまあ、新しい場所は、隣がお土産物販売店で、
ねこグッズがたくさんありましたのでテコ入れとか何とか、
……いろいろ検討した結果なのかもしれません。
世界遺産登録で盛り上がっているみたいだし。
仙巌園入口の記念スタンプ。
『ねこのうち、ヤスは黄いろに白の模様で、
島津義弘の次男久保(ひさやす)に特にかわいがられた』
(藩主の御子息の名まえを頂戴したのでしょうかヤス・・・・・・すごいなヤス)
という謎エピソードから、ねこを頭にのせているキャラクターは
久保なのでしょうか(未確認)
戦国武将っぽくない髪型だけど……。
ねこもチャトラでもミケでもないけど……。
黄いろに白の模様、ということはチャトラさんかな?
気がやさしくて巨大化しやすいという噂のチャトラさん。
戦国武将に愛されるのもわかります。
でも私はミケの孤高で気難しい姫っぽいところ好きだけどね!!
まあ私は戦国武将じゃないしね!
石燈籠に月。反対側は太陽でした。おそらく時刻をイメージしていると想像。
わたし自身は絵馬の奉納をしなかったけど、
漫画家の羽海野チカさんの絵馬がありました!!(写真は自粛)
スコティッシュフォールドのブンちゃんを溺愛している羽海野さん。
絵馬はブンちゃんのイラスト入りです。わぁびっくりした。
ちょっと得した気分。
そのあと桜島を見ながらまわるお寿司を食べて、
チャイラテを飲んでぜんざいをはんぶんこして、
海と港と活火山を見ながら土曜日の午後を
のんびりすごしたあと、最終便に乗る。
相方に、いちにちゆっくりつきあってくれたことを感謝。
re-fresh、と言う言葉が身に染みる。
帰りの機内で春樹の紀行文集をようやく読了。
割とさらりとした内容でした。けれど素直にありがたい。
春樹さんも年を経るごと、どんどんかるみに
達しつつあるということなのでしょうか。
スペッツェス島再訪なんて、『遠い太鼓』を読んでいた
当時の自分を思い出して感極まりそうになる。
アイスランドの項に感涙。
ひとなつこい猫のたくさんいる、がらんとした国アイスランド。
ああ、ほんとにいい場所だったなあ。また行きたいなあ。
私のなかの一部はあそこにおいてきちゃったかもしれない、
なんて思う。そっと思う。取り返したいわけでなく、確認しに行きたいなあ。
窓の外は闇。夜間飛行。大好き夜間飛行。Vol de nuit。
大学の『西洋文学講義(仏)』の教授は、生徒に
『質問はありますかマドモワゼュ?』
と問いかけるようなひとで、そりゃもうどぎまぎするってばよ!
なんてことを思い出し、自分が今までに経験した
夜間飛行の記憶をそっと反芻する。幸福の記憶が私を強くする。たぶん。
深夜バスでもない、最終バスにも間に合いました。
玄関を開けたのは23:30頃。そぉっと帰宅。
ねこはふだんと変わりない様子(ほっ)
大盛りにしていたごはんとお水がごっそり減っている。
トイレを綺麗にして、いろいろ新しくして、
ようやく座ってさあ女子ショート!! と、
リモコンを握った瞬間すかさず飛び乗るかわいいけもの。
ちいさな肉球に5キロの圧をみっしりかける。
高らかにごろごろを響かせてふかふかと箱を組む。
私の胸の上で。
おるすばんありがとう。いいこいいこ。
浅田さん3A見事でした。でも今度はルッツかあ。
そういうものですよね競技って、なんて思う。
体調も不安定だった様子。なによりもキープアンドステイヘルシー。
全日本には調整上手くいきますように。
いっそパスするくらいの余裕でもいいと思うほど。
それとも試合を重ねるうえで調整したかったりもするのかな。
もうこのあたりはお任せするしかないので、
いちフィギュアファンとしてやきもきします。通常運用。
さとこちゃんクリアでクリーンで、いろいろ素晴らしい。
自分で納得して、ひとつずつこなしてゆくことの
大切さを17才に思い知らされる師走。
そんな週末がまた終わります。
ちょっと目やにっ子なのが心配ですが、乾いたタイプは基本的に心配しなくていいらしい。
ねこの安心して甘えた顔は決して(世間一般で言う)
『かわいい』『あいらしい』表情ではないのだとかなんとか。
いや充分かわいいですけどね。私にはね。