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卒倒した記録だけそっと

あまりにもうれしかったので
備忘の意味で記録しておきます。

タイミングを逃したし、もういいかな、
と思ったんですけどね。
えへへ。

リンクもいつか切れてしまいそうだけど、
うれしかった記憶はとどめておきたい。

さ。。。さとこさん!!





記事内の引用で、知子さん推し最強火担と言われる
ランビ先生のステファン節が炸裂しています。
なにしろ
「知子は輝けるダイヤモンド」
言った方ですからね。ランビせんせーーーい!!
「輝ける」
と訳してくれた方ありがとう。泣く。

本当に優雅、そしてマチュア。
成熟を見せてくれてありがとう。
私がフィギュアに求めるものは、
本当にこれなんです。


なんでこの写真なんだ、と思いつつもかわいらしいので
それもいいよね、と思ってしまう。




昌磨さんから宮原さんへの流れ、
ふたりとも衣装の色合いがちかくて
たいへん鮮烈でした。

指先ののばし方肩から腕のまわしかた、
ああ、あの『初恋』ではにかみながら
かぐわしいお花をリンク中に咲かせて
ふわふわのスカートを翻していた少女が

スカートを外す指先の美しさに息が止まり、
狂おしいほどのなまめかしさを魅せる、
堂々たる女性になるなんて!
わああ!!

表現したいものができているんだなあと、
惚れ惚れします。
まさかそんな姿を見ることができるなんて、
本当にありがたくて泣いてしまう。

私にとって本当に永遠にクイーンです。
タイニイクイーン。


三原さんのプログラム、
はつらつ/キュート路線
全然ありじゃん!! と思いましたね。
エンジェルでフェアリー路線もいいけど、
もっといろいろやってほしいのです。
去年だったかな、
足が細すぎてみていて心配になったのだけど
ことしはスケーターとして安心できる感じかな。
もちろん、テレビで見るだけの勝手な言い草ですが。
ファイナルがないほうが、
全日本への調整にはいいんだろうなあ…
なんてことを思うシーズンに今年もなりました。
新葉ちゃんの逆襲も信じてる。

ニュージェネレーションの皆さんも
がんがん上がってきていて、
なんというか全体的に楽しく観ています。


# by chico_book | 2023-11-29 21:56 | フィギュアスケート | Comments(2)

淡々粛々

母を見送った後のほうがこんなにも忙しいなんて!
いやなんとなく予想はしておりましたけども。
ほぼほぼひとりで走り回っております
予想してましたけども!!

もうねー、ほんとに
こういう星のもとに生まれてきたのだなって
母親本人に
「そういう役目のためにあなたを産んだのよ」
言われたときにはこちらもガンギレしたものです。
(20代30代の私は体力があった)
(気力もあった)
終的にはその通りになっていることに
やや『ぐぬぬ』感もありますが
放り出すわけにもいかないし
粛々と無言で対応している所存でござる。
まさか自営でもない母親の後始末が
こんなに手こずるとはねえ。
いや、まあ、何となく予想はしていましたが。

そんなわけでめっちゃ特急列車乗っちゃってます。
横浜時代には、
一時間以上の通勤時間、というケースも
よく見かけていたので
(私自身の最長はDOORtoDOORでジャスト1時間)
(夫は江ノ島線沿線から
台東区へ通っていたので大変だった)
なんとかなるっしょ、
いう気持ちもあったのですが
いやあしんどいものですね。
毎日じゃなくてもね。

そんな訳で金曜日から順当に熱発してしまいました。
朝起きたらなんとなくのどに違和感があり、
慌ててトローチをもって特急電車へ。
今日行っておかなくてはならない。

お昼ごろに背中がぞくぞくしてきたので
検温してみましたら38.4℃でした。
うーーん。
しかしそこから役所まわりするしかないのです。
とっとと終わらせて帰らないと。
電車に乗っていいのか悩ましくもありますが。
帰らないわけにはいかないのです。
ねこ! ねこがいるから!!

バファリンをのんでも、
一瞬だけ熱が下がって
またすぐにじわじわ上がってしまうので
友人おすすめの葛根湯に切り替える。
なかなか下がらないので、
まいったな、月曜からの通院どうなるかな
思いながらもNHK杯を観つつ
書類の片付けなどを
家の中でちびちびとすすめてみる。
金・土の2日間は、熱が下がらなかったのですが
今日になってようやく37度台になりました。
いやあ、なんというか……
免疫力が落ちているのか
もともと免疫力が強いわけもないしね
順当に疲労がたまっているのでしょう。
そりゃそうだわ。

しかしほんとにもう、ひとつずつ
片付けてゆくしかないのです。
そして片付くものでもありますしね。
なんとなれば時間的なリミットもある。
がんばれ自分。

とは言え、そっとこちらを
観てまいりました。
別府ではなく福岡で。
まさかの追加上映が木曜にありましたので。






ブラックフライデーの博多駅で
くたびれちゃったというのはありますけども。

しかしまったく予備知識なしで見る映画ではなかった……!!
予習が必要でした。
完全に静かで、淡々としたドキュメンタリーで
静かすぎました。
最初の15分くらいは
うおおフィンランド語の洪水だ!!
燃える――!!
と思ったのですが
うっかりフィン語と英語のヒアリングに
張りきってしまったために
(もちろん単語は全然わからいのですが、
 語系の変化に興味津々……
 津々すぎたのだと思いますたぶん)
途中でぐったりとダウン。そしてぐっすり。
なんかもう駄目だわ。
無理して映画館に行って
スヤスヤしてしまうことが多すぎる。
しょぼんとして帰途につきましたが、
また観たい映画は観に行こう。
懲りずに怯まずに。


にゃんプリン。
にゃんの要素があると、
ついそれだけで手を出してしまう。
我ながら安直。


淡々粛々_f0257756_22344319.jpg


特急の中でおやつ。
いわゆるとろとろ系プリンだったので
ちょっと好みではなかった。
(プリンは卵の蛋白で
 固まっていてほしい昭和のニンゲン)



淡々粛々_f0257756_22352464.jpg


葬儀屋さんのプランで、
毎週お花を交換していただいております。
ピンクの百合が華やか。
忌明けまでなのであと2回かな。
そう思うとあっという間ですね。


淡々粛々_f0257756_22351097.jpg

甘えてしがみついてくるかわいいさん。
ベージュのかたまりは私のあしです。
ふふ。
今気づきましたが、
おもちゃのボールを手元に置いてますね。
かわいいさん! かわいい甘えたさんめ!!

ことしは、友人宅のねこが二人もお空に帰りました。
みんな本当に信じられないくらいいいねこさん。
立派でした。
思えばちこにゃんも立派なねこだった。

長く生きていると、出会いも多くなるので
仕方ないことではあるのですが。




# by chico_book | 2023-11-26 22:42 | 日々 | Comments(2)

意地がほぐれる温泉都市

月末から治療が本格的にはじまるので
その前にえいやっ!! と、無理して
温泉に行ってきました。

事務処理上、温泉地近辺を
うろうろする必要があるので
そのたびに歯噛みしていたので
無理をしました。
最近は生き帰りの電車の中で、
さなぎのなかの虫のように
座った瞬間から身じろぎもしないので
まあ、諸々無理ではあるのですが。
すこし意地になったかな。
意地にもなろうというもの。

意地がほぐれる温泉都市_f0257756_00211380.jpg


少し動くと汗ばむような一日でした。
長い夏の名残のさいごのような。


意地がほぐれる温泉都市_f0257756_00213218.jpg

猛烈にトロピカルですが
風はそれなりにひんやりしています。
11月だもんね。


お昼の食事をいただくと、
割安で温泉に入れるという評判のホテル。
友人おすすめのレストランがまさかのお休みで!!
なんとなんと、
おそらくもうひとつランクが上と思われる
懐石料理のお店を利用することにしました。
すごーい。ちこぼんさんおとなー!!

和食やさんの松花堂弁当。うーんスペシャルね。

意地がほぐれる温泉都市_f0257756_00262515.jpg

なんと・・・!
全室個室のレストラン…!!
お一人様の個室ランチ!!!
これはいい。
ここまでやったら、やったった!!
非日常リラックス!!
納得できますね。誰が? 私がですけどね。
おひとり様ですからね。

なにしろここ半年走りまわることが多くて
いきおい外食も多くて

うどん
ラーメン(ちゃんぽん含む。九州だもの)
ジョイフル(おんせん県だもの)
たまにとんかつ/洋食屋
というルーティンに
正直飽きていたのです。
単独ではおいしいですけどね。
ちゃんぽん大好きですけどね。

ひとりで静かにひっそりと味わう
丁寧な和食・・・・。
なんかもう涙ぐんでしまったわ。
懐石屋さんの天ぷらなので
抹茶塩のみなんですよ。うう、すばらしい。
しかも絶妙なレア具合。
地元のカボス鰤「若武者」のおさしみがもう、
こりこりしながら舌触りがふんわり甘くて。
私はふだん、ぶり・ハマチ系の脂のしっかりした
お刺身が好きじゃないのですが
そして母の大好物だったことを思い出しつつ
しみじみと味わう。いやあよい時間でした。


意地がほぐれる温泉都市_f0257756_00265448.jpg


デザートは水菓子とわらび餅。
「コーヒーと紅茶、どちらにしますか?」
と尋ねられましたが、
デザートは何になるのかを聞いてからでないと
決められない(くいしんぼう)
あんこもの、特にこしあんのさらりとした
素直な粒子は、
コーヒーに合う気がするのです。

食事中にほうじ茶をいただいていたので
迷いましたが
わらび餅のさり気なさは香り高い
紅茶をあわせてみました。

このあと、海沿いの温泉にしっかりつかりました。
ふさがっていた傷口のかさぶたがほぐれて、
またちょっと生傷になってしまい、
ちょっと怯みましたが、
一応そのあとも、とくに問題なさそう。

黙々とひとりでごはん、
ひとりでお風呂、
よりみちせずにサクッと帰りの特急へ。

コンパクトなよい休日でした。本当にリフレッシュそのもの。


意地がほぐれる温泉都市_f0257756_00201046.jpg



ホテルで見かけたさりげないクリスマス。
そうよね、もうそんな季節よね。

どっしりしたクリスマスツリーを見上げるのもいいけれど
こういうさりげなさも好きです。
横浜のベイシェラトンのツリーが好きだったなあ。
金色と緑と赤のクラシックなほうが好き。
古いニンゲンだからね。


意地がほぐれる温泉都市_f0257756_00194676.jpg


そのあと喪中欠礼はがきと返礼品あれこれ
それ以降の手続きに資料をかき集めたり
専門家に相談したり走り回っていますけども。

さてそんな温泉都市の一度は行きたい
激渋老舗映画館で
『アアルト』が今月末まで上映中。
行きたいけれども、さてどうなるかな。
道理を引っ込ませるしかない無理くりプラン。






たぶん小学生の時に、
父に連れられて『影武者』を観たのは
ここ々だと思う。
兄と、近所の幼馴染と、私の3人の小学生を連れて
買ったばかりの軽自動車でのおでかけ。
夜の映画館に行くのもはじめてだったし、
70年代の夜の別府は、それはもう
絶賛歓楽街だったので
なんというか大変なインパクトでした。

父が映画に連れて行ってくれたのは、
後にも先にもその一回こっきり。
どういう心境だったのかな。
単にクロサワ映画を観たかったのかしら。


こちらはお留守番が立派すぎて偉すぎて、
もう私のほうが泣いてしまいそうなねこ。


意地がほぐれる温泉都市_f0257756_00554057.jpg


見えるかな、
首輪が炭治郎さん模様になりました。

甘えん坊のほほんボーイですが
あまりにけなげで不憫すぎて私がつらくなりがち。
もうしばらく待ってね蒼くん。

このねこさんが
家に居てくれる喜びを
痛いほど感じています。



# by chico_book | 2023-11-20 01:08 | 日々 | Comments(2)

リスタートの冬は再生の季節

ゴルチェ好きなんですよ。
90年代のゴルチェ。
なんというか、オブジェとしてデザインとして好きなだけなので
着たことは一度もないのですが。
日本展開があったころはお財布とハンカチは使ってました。
あとカバンもひとつだけある。
とても、合うような洋服がないので
(何より私にあわないので)
ほとんど使っていないバッグですけどね。

なのでこの映画は観たかった・・・・!!





いやあまあ・・・・仕方ない、ことしの場合。
納得はしているのですが、
しょぼんの気持ちがあるのはもう仕方ないかな。

すごく頑張れば行けなくもなかったのだけど
体力も厳しいので、無理厳禁。

こちらも観たいのだけどどうなるかな。



しかし私病み上がりというか、
まだ病みあがってもいないのよ。
それでも事務処理に走りまわっている日々。
※傷が落ちついてないということで、術後治療の開始は延期になりました。
 早く治療が始まらないのは不安だけど、
 開始すると副作用も(おそらく)はじまるので、
 いまのうちに
 用事を済ませなくては、と走りまわることに。

たのしい要件とは言えないので、
なんだかさみしくなって
その勢いで(楽しげに思える)映画とか美術館とか、
行ける気もして、レッツゴーとバスに乗り込んでみましたが、
いやいや、実際に出かけてみると
バスの中でぐったり寝落ちしてしまったりする有様。

なんか悔しいんですよね、
たのしいわけではない用事でばっかりで
出歩くなんて。
だからと言ってお出かけにがんばれるものでもなく。
悔しがってどうする、っていうことかな。

しかしこれはなんとかしたい。
なんだかんだ言ってオゾンの映画は
映像が美しいので、負担なく楽しく観られるんじゃないかな。



実家に行く際に、朝ごはん代わりにスタバに行くこともあり。
(たいてい時間の余裕がないのでレアケースですが)


リスタートの冬は再生の季節_f0257756_04072469.jpg


ワッフルをオーダーしたのははじめてですが、
温めてもらうと、焦げ目がついておいしかったです。
電子レンジじゃないのね。なんとなくうれしい。

葬儀屋さんのプランで、
四十九日までの間の忌日法要、つまり七日ごとに
新しいお花を持ってきてくれるのです。
素晴らしい。

告別式の際会場に飾っていた大きなお花も、
約10日後に回収していただきました。

「このあたりは綺麗なのでぜひ」
と、業者さんが
すぽんすぽん抜いてくださったもの。


リスタートの冬は再生の季節_f0257756_17481542.jpg

実家にも十二分にお花があり
もう花瓶もないとのこと、
なにより兄は興味がないということで

一抱えもあるほどのお花を、
特急電車で一時間、がんばって持って帰りました。
わあい。
インバウンド観光客でみっしりの電車の中に
ひとかかえもある花束を、
えっちらおっちら連れて帰りました。
しあわせ。

リスタートの冬は再生の季節_f0257756_19253845.jpg



ちこにゃんは本当にお花が似合うねえ。

なにしろ胡蝶蘭なんてそうそうおうちには来ません。
そして、蒼たろうがいるので、蒼くん立ち入り禁止の
PCルーム(書庫ともいう)にしか置けないんですけどね。
ちょっと残念。

ずっとコーヒーや紅茶に気持ちが行かなくて、
お白湯とかそば茶とか、
やさしい感じの温かい飲み物ばかりを口にしていたのだけれど、

母関連の事務処理が詰まってくると
途端にコーヒーも紅茶も飲みたくなってくる不思議。
いや不思議ではないかな。
コーヒー飲むようになったのも、
仕事関連だったし。

それにしても今年は
『あたたかい紅茶がおいしくなった日が秋の最初の一日』
(江國香織さん)
(うろおぼえ)
この日がずいぶん遅かったなあ。
そしてあっという間に冬にまっしぐら。

母が
ご近所のなかよしさんに誘われて
『古典文学講座』
に通っていたとは聞いていました。

『古事記』は、よくわからないけど面白い
『源氏物語』は、ややこしいけど面白い
でも
『大鏡』
よくわからないんよ!!
ブツブツ言っていたことを思い出します。
なんぼ国文科でも
「『大鏡』を3分でざっくり説明しろ」
は無理難題すぎる。
平安時代の歴史の基礎知識もない(らしい)ひとに。

そんなすべてがいまでは笑える、
遠い思い出話なのですが

リスタートの冬は再生の季節_f0257756_04074851.jpg

こんなメモが出てきて、ちょっと虚を突かれました。
大境!!

誘ってくれるなかよしさんが、
元学校の先生が多かったこともあり、
基礎知識が違うからとちょっとしょぼんとしていたっけなあ。

まあ、たのしく通えていたのなら一番です。
ほんとに楽しい日常をおくっていたのだなあ。


リスタートの冬は再生の季節_f0257756_04063531.jpg

珍しい蒼たろうの舌ちろ。かすかですがしまい忘れ。
(私が気づいてなかっただけかも??)

ようやく少しずつページを開いています。
町田康と古事記
そりゃあ相性いいに決まっている。





ギケイキの続きが止まっているのかもしれない
ことも気にしてますけど(小声)


# by chico_book | 2023-11-13 18:25 | 日々 | Comments(0)

秋と一緒に見送った話

間が空きました。ええもう盛大に。
ご無沙汰しております。

10月最後の日に母が他界しまして
ようやくひと段落ついたところではあります。
これから第二シーズン、
別のあわただしさたいへんさがスタートしてはいるのですが。
それでもひと段落はひと段落。

私じしんの術後治療もはじまりました。
様子をみながらまずは5週間。

術後の傷の治りがゆっくりで
(ドクターは
「まあ、こんなものでしょう」
というかんじでしたが
本人はいつまでもじゅくじゅくしてるなあ、
というイメージでした)
気になっていたのですが
こちらもセカンドシーズン。

新しく出された薬の副作用として
「眠気」「だるさ」
あげられていたのですが
たしかにもう、猛烈に眠い。
倒れるように眠い。昏睡かしら、と思うほどに。
もうすっかり忘れていましたが、
生理前に
めちゃくちゃ眠くて眠くて
どうしようもなくなる体質でしたそういえば。
これから毎日こんな眠さが続くのか、
少しずつ慣れてはいくものなのか。
すぐに診察の予約が入っているので
きいてみようとおもいます。
そうだとしても、仕方ないのだけど。

母は、4月に転倒→骨折して入院するまで、
介護認定も受けず
デイサービスのようななにかも利用せず
自宅で自分なりに、
かなりゆっくりではありましたが
おだやかにたのしい日常生活を送っていました。
たぶんね。
私としては、サービスを利用したほうがいいんじゃない?
というようなところもありましたが
本人が
「必要ない」
ということなので、うん、まあ、それならそれで、
と思いつつ
でもこの先どうなるのかしら、
どのタイミングでシフトできるのかしら、
などと、幾分不安に思っていました。
結果的には杞憂ということになりましたが。

シンプルかつ高齢者あるあるの
『大腿骨転子部骨折』
リハビリなどをすこしずつでもこなしていたのですが
認知症検査の結果が芳しくないことや
ベッドの上での時間が長くなるうちに
熱を出しやすくなったり、食欲がなくなったり、
実は慢性疾患があったことが発覚するなどして
すこしずつ体調が悪くなっていきました。
ひとつなおると、別の個所に不調が生じるなど、
繰り返していくうちに要素が静かに重なっていきます。

それでも7月の終わりには特養の見学・申し込みをして、
移動できる施設も仮決定していたのですが
直後に体調が急変、
リハビリ病棟から内科へ移動となり、
予定は取り消しとなりました。

その後まもなく
危篤→ICU入り、
これが連絡をいただけずに面会に行ったら
「ICUにいるので面会は5分です」
「危篤なのでいつ急変しても不思議はありませんが
 つぎの面会は予約が取れないので最短で2週間後です」
と言われてひっくり返ったものでした。
※面会について、週一回家族限定二人まで、という制限のある病院でした
※その後
「うちの病院でのICUは、いわゆるICUというほど深刻じゃないです」
という謎宣言をいただくなど。いや、はっきりしたので良いのですが。
結果としては乗りきれたので良いのだけれど、盛大に混乱はしました。
のんきに差し入れのカットスイカを持ってきたのに
いきなりチューブまみれの状態で意識もなくて5分しか会えず
しかも2週間後って、もしかしてあれが最後になるかもしれないの??
というあたりが混乱そして不安の原因。

最終的に
病状は落ちついているが
治療としては積極的にできることはもうない、
というお話で
病院から老健のターミナルケアルームに移動したのが
10月の連休明け。
移動したときはものすごく元気で
ここ数カ月ではじめて

「食べたいものある?」
という問いかけに

「なし!! 梨が食べたい! 」
という返答があり、
小躍りして、すぐさま大好きな梨やプリンや杏仁豆腐を
わんさか抱えて持っていったものです。
つらい治療のない、すこしでも穏やかな日々を
過ごしてほしいなあと思い、
過ごせそうかしらね、とホッとしていたところですが。

ほぼそれが最後の会話らしい会話になりました。

翌日(正確には当日)の午前10時に面会の予約を入れていた
深夜2時
「呼吸がいつ止まってもおかしくありません」
という連絡をいただき、
そこから100キロ先の病院まで
タクシーをなんとか見つけて私が到着したのが04:30
兄の到着は05:20着
母が旅立ったのが朝6時でした。

がんばって待ってくれたんだろうなあ。

たいへん見晴らしのいい施設だったので、
ちょうど振り返ると朝日に照らされて
見事な紅に染まった別府湾と高崎山の風景を
たぶんずっと覚えているのかもしれない。

この写真は、居室の窓からとったものです。
エンゼルケアや室内の片付けなど、
ひと段落ついてからなので
もう太陽が完全にのぼっているのと、
窓が開けられないので、網戸越しですが。
それでもとても美しかった。きれいな秋の青空でした。


秋と一緒に見送った話_f0257756_07095454.jpg

またこのあたりについては、ぽつぽつと書くと思います。
だらだらと、かな。
医療あるいは葬儀にまつわるエリアの
エトセトラがあまりにも面白かったので。
※備忘のための一文

秋と一緒に見送った話_f0257756_07110809.jpg


猫ともさんが通いでシッティングしてくれて
甘えたおして健やかに過ごしたボーイ。
電気ひざ掛けの上におもちゃを持ち込んでご機嫌です。
なんだかすっかり、
ひざ掛けと背中のいろが同じトーンになってしまいました。

「ご機嫌です」
なんて言っているけど、
友人によると
ものすごく激しい甘え方で、
ご飯をだしても大好きなちゅーるを出しても
くっついてきて離れなかったそうな。

一通り甘えたおしてなでてもらって、
そこからようやくごはんに行ったということです。

友人曰く
「私も(仕事のあとに行くから)
あんまりかまってあげられなくって」
「めちゃめちゃさみしいんだと思うよ。
 おうちに帰ったら、存分に甘やかしてあげてね」

こちらは、
わたしとの再会のあと
甘えたおして暴れたおして、
家じゅう走り倒して
ようやくすっきりした顔のねこ。
※2週分まとめて大河を視聴中。

「エアコンの上に行っちゃうよーん?? 
 行っちゃうよーん?? 
 いいのーー??
 えへへへいいのー?? 」


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ようやく少しは落ちついて過ごせるかな。
蒼くんには本当にありがとう。

ちこが旅立ったのが
20200123
母は
20230131
なんだかアナグラムのようで笑ってしまった。
不謹慎ではありますが。
あったことのないふたり、
向こうに行ってもお互いわからない、
そのこともなんだかいいと思う。
(「ネコなんか早く捨てなさい」
 と
 真顔で言うような母でした。まったくもう)



# by chico_book | 2023-11-09 12:21 | 日々 | Comments(2)